JP5000291B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、油圧駆動によってモータの回転軸の回転を制動する油圧式ブレーキが適用されたエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ用巻上機のブレーキ装置では、油圧プランジャが作動油の圧力に応じて変位されることにより、モータの回転軸の回転が制動される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−96985号公報
上記のような従来のエレベータ用巻上機のブレーキ装置では、油室からの作動油を遮蔽するオイルパッキンが例えば経年変化によって劣化したり、異物混入によって損傷を受けたりし、オイルパッキンに異常が発生すると、油室からオイルパッキンを通してブレーキディスク側へ作動油が漏洩してしまう。そして、ブレーキディスクの制動面に作動油が付着すると、作動油によってブレーキ装置の制動力が著しく低下してしまうため、かごを静止保持できなくなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ブレーキ駆動部内で作動油が漏洩した場合に、油圧式ブレーキの制動力の低下を検出することができ、油圧式ブレーキの安全性を向上させることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降されるかご、かごを昇降させるための駆動力を発生するモータ、モータの回転軸の回転を検出するための回転検出手段、回転軸と一体となって回転するブレーキ回転体と、内部の作動油の圧力に応じて、ブレーキ回転体の回転を制動するブレーキ駆動部とを有する油圧式ブレーキ、ブレーキ駆動部内の作動油の圧力を制御する油圧ユニット、ブレーキ駆動部内での作動油の漏洩を検出するための漏洩検出手段、及びかごの運転を制御するとともに、漏洩検出手段からの検出信号を受けると、回転軸の回転状況と油圧ユニットの駆動状況とに基づいて、油圧式ブレーキの制動力が低下しているかどうかを判断し、油圧式ブレーキの制動力が低下していればかごの運転を休止する主制御部を備え、油圧式ブレーキは、ブレーキ駆動部を複数有しており、複数のブレーキ駆動部の作動油は、それぞれ油圧ユニットにより個別に制御され、主制御部は、漏洩検出手段からの検出信号を受けると、複数のブレーキ駆動部の一部によりブレーキ回転体の回転を制動させたまま、残りのブレーキ駆動部を開放させて、かご及びカウンターウェイトの自重が作用した状態における回転軸の回転を検出することによって、ブレーキ駆動部の制動力が低下していると判断するものである。

この発明のエレベータ装置は、ブレーキ駆動部内での作動油の漏洩が検出されると、主制御部によって油圧式ブレーキの制動力が低下したかどうかが判断され、油圧式ブレーキの制動力が低下していれば、かごの運転が休止されるので、ブレーキ駆動部内で作動油が漏洩した場合に、油圧式ブレーキの制動力の低下を検出することができ、油圧式ブレーキの安全性を向上させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の概略を示す構成図である。
図において、昇降路内に設けられた巻上機1は、かご及びカウンターウェイト(図示せず)を昇降させるための駆動力を発生するモータ2と、モータ2の回転軸3に取り付けられたシーブ4と、回転軸3の回転を制動する油圧式ブレーキとしての油圧式ディスクブレーキ5とを有している。回転軸3の端部には、回転軸3の回転に応じて回転信号を発生する回転検出手段としての回転計(パルスエンコーダ)6が取り付けられている。
油圧式ディスクブレーキ5は、回転軸3に取り付けられたブレーキ回転体としてのブレーキディスク7と、ブレーキディスク7の制動面の両面を挟み込むようにそれぞれ配設されたL側及びR側ブレーキ駆動部8,9とを有している。L側及びR側ブレーキ駆動部8,9には、加圧用配管10を介して、作動油を加圧するための油圧ユニット11が接続されている。油圧ユニット11は、L側及びR側ソレノイドバルブ12,13を有している。L側ソレノイドバルブ12は、L側ブレーキ駆動部8の作動油を加圧する。R側ソレノイドバルブ13は、R側ブレーキ駆動部9の作動油を加圧する。即ち、L側及びR側ブレーキ駆動部8,9の作動油は、L側及びR側ソレノイドバルブ12,13によって、互いに個別に加圧される。
モータ2の回転、及び油圧ユニット11の加圧駆動は、主制御部としての制御盤14によって制御される。制御盤14は、複数の運転モードによって、かごの運転を制御する。また、制御盤14は、回転計6からの回転信号によりモータ2の回転を監視する。さらに、制御盤14は、外部からの作動油検出信号を受けると、L側ブレーキ駆動部8又はR側ブレーキ駆動部9内で作動油の漏洩が発生していると判断する。さらにまた、制御盤14は、作動油検出信号を受けると、作動油の漏洩が発生したことを示す情報である漏洩発生情報(油漏れフラグ)を記憶し、作業員によるリセット操作を受けるまで漏洩発生情報を保持する。
ここで、制御盤14の運転モードには、通常運転モード、ブレーキ確認モード及びブレーキ確認待機モードが含まれている。ブレーキ確認モードとは、制御盤14が作動油検出信号を受けた後に、油圧式ディスクブレーキ5の制動力の低下を検出するための運転モードである。ブレーキ確認待機モードとは、通常運転モードからブレーキ確認モードに移行する際に、移行するための条件が成立するまで、通常運転モードのときと同様の運転を行うための運転モードである。
また、制御盤14には、エレベータ利用者が少ない時間帯における所定時刻の情報が移行可能時刻情報として予め登録されている。さらに、制御盤14は、漏洩発生情報を記憶すると、通常運転モードからブレーキ確認待機モードに運転モードを移行する。そして、制御盤14は、ブレーキ確認待機モードのときに、現在時刻が移行可能時刻になると、呼びが無登録状態であり、かつかごが無負荷状態であれば、ブレーキ確認待機モードからブレーキ確認モードに運転モードを移行する。
さらにまた、制御盤14は、ブレーキ確認モードのときに、L側及びR側ソレノイドバルブ12,13をそれぞれ個別に駆動させて、L側及びR側ブレーキ駆動部8,9のいずれか一方を制動させたまま、その他方を開放させる。このときに、かごの最大積載荷重の50%の重量であるカウンターウェイトの自重を、ロープ(図示せず)を介してシーブ4が受けることにより、回転軸3が回転するかどうかを制御盤14が確認する。即ち、制御盤14は、L側及びR側ブレーキ駆動部8,9の一方のみのブレーキディスク7の回転制動時に、ブレーキディスク7の制動面上でスリップが発生するかどうかを確認する。また、制御盤14は、ブレーキディスク7の制動面上でスリップが発生しなければ、そのまま運転モードをブレーキ確認待機モードに移行する。
一方、制御盤14は、ブレーキディスク7の制動面上でスリップが発生したことを確認すると、運転モードを運転休止モードに移行し、かごの運転を休止する。さらに、制御盤14は、例えば電話回線及びインターネット等の公衆回線網(図示せず)を介して、エレベータの遠隔監視を行う監視センタ内の管理盤15に接続されている。さらにまた、制御盤14は、ブレーキ駆動部8,9内で作動油の漏洩が発生していること、又はかごの運転を休止していることを管理盤15に知らせる。
次に、L側ブレーキ駆動部8の構造についてより具体的に説明する。図2は、図1のL側ブレーキ駆動部8を拡大して示す側面図である。なお、図2では、L側ブレーキ駆動部8の一部を切り欠いて示す。L側ブレーキ駆動部8は、互いに対向する一対の油圧駆動機構8a、8bを有している。各油圧駆動機構8a,8bは、シリンダケース16、ピストン17、ディスク側高圧用オイルパッキン18、反ディスク側高圧用オイルパッキン19、ダストリップ付オイルシール20、ブレーキシュー21、ブレーキパッド22及び弾性部材としてのばね23を有している。
シリンダケース16は、ブレーキディスク7に対向するように配設されている。また、シリンダケース16のブレーキディスク7に対する対向面には、開口部としてのパッド受け部16aが設けられている。さらに、シリンダケース16には、パッド受け部16aに接続され回転軸3の軸方向に沿う空洞部16bと、空洞部16bの軸方向中間部に接続されL側ソレノイドバルブ12からの作動油が溜まる油室部16cとが内壁によって形成されている。ピストン17は、シリンダケース16内に、往復道可能に挿入されている。また、ピストン17は、回転軸3の軸方向への往復動をシリンダケース16の内壁に案内される。さらに、ピストン17の中間部には、油室部16c内に挿入され作動油の圧力を受けるピストン受圧部17aが設けられている。
各オイルパッキン18,19及びダストリップ付オイルシール20は、シリンダケース16の内壁とピストン17との間の隙間を埋めるための部材である。ディスク側高圧用オイルパッキン18は、シリンダケース16内壁の油室部16cのブレーキディスク7側に、空洞部16b全周に渡って取り付けられている。反ディスク側高圧用オイルパッキン19は、シリンダケース16内壁の油室部16cの反ブレーキディスク7側に、空洞部16b全周に渡って取り付けられている。即ち、油室部16c内に溜まる作動油は、ディスク側高圧用オイルパッキン18及び反ディスク側高圧用オイルパッキン19によって、油室部16c外への流動が遮蔽される。
ダストリップ付オイルシール20は、シリンダケース16内壁のディスク側高圧用オイルパッキン18のブレーキディスク7側に、ディスク側高圧用オイルパッキン18から間隔をおいて、空洞部16b全周に渡って取り付けられている。また、ダストリップ付オイルシール20は、ブレーキディスク7側からディスク側高圧用オイルパッキン18側への異物(磨耗粉等)の侵入を遮断する。
ブレーキシュー21は、ピストン17のブレーキディスク7側の端部に設けられている。ブレーキパッド22は、ブレーキシュー21のブレーキディスク7側の面に取り付けられている。また、ブレーキパッド22は、ピストン17の往復動に伴ってブレーキディスク7の制動面に接離される。ばね23は、シリンダケース16の内壁の反ブレーキディスク7側の端部に設けられている。また、ばね23は、ピストン17をブレーキディスク7側へ付勢する。また、ばね23のばね力(付勢力)は、油室部16c内の作動油の圧力が高まることによって消勢される。即ち、ピストン17は、ばね23のばね力によってブレーキディスク7側へ変位され、油室部16c内の作動油の圧力によって反ブレーキディスク7側へ変位される。
シリンダケース16の内壁のパッド受け部16aとダストリップ付オイルシール20との間には、油受け溝16dが設けられている。また、シリンダケース16の内壁には、油受け溝16dに接続され、油受け溝16dからシリンダケース16の外部へ作動油が流動するためのケース内流路16eが設けられている。油受け溝16dに溜まる作動油の流動は、ダストリップ付オイルシール20によって、ケース内流路16eへ案内される。さらに、シリンダケース16のケース内流路16eの排出口には、排油配管としてのチューブ23の一端部が接続されている。各油圧駆動機構8a、8bに接続された各チューブ23の中間部は、互いに合流するように接続されている。
チューブ23の他端部には、油受け部としてのオイルパン24が取り付けられている。オイルパン24内には、チューブ23内を流動する作動油が溜まる。チューブ23の他端部のオイルパン24近傍には、作動油の漏洩(油漏れ)を検出するための漏洩検出手段としての液面センサ25が設けられている。液面センサ25は、オイルパン24内に溜まった作動油の液面位置に応じて、作動油検出信号を発生する。また、オイルパン24の側面には、作業員の目視確認用の光透過部としてのサイトグラス(のぞき窓)26が設けられている。なお、R側ブレーキ駆動部9の構成は、L側ブレーキ駆動部8の構成と同様である。
ここで、制御盤14は、演算処理部(CPU)、記憶部(ROM、RAM及びハードディスク等)及び信号入出力部を持ったコンピュータ(図示せず)により構成することができる。制御盤14のコンピュータの記憶部には、制御盤14の動作を実現するためのプログラムが格納されている。
次に、動作について説明する。図3は、図1の制御盤14の動作を示すフローチャートである。まず、制御盤14は、通常運転モードによってかごの運転を制御しており、このときに、液面センサ25から作動油検出信号を受けたかどうかを確認し(ステップS1)、作動油検出信号を受けるまで通常運転モードを継続する。作動油検出信号を受けると、制御盤14は、L側ブレーキ駆動部8又はR側ブレーキ駆動部9内で作動油の漏洩が発生していると判断し、漏洩発生情報を記憶するとともに(ステップS2)、ブレーキ駆動部8,9内で作動油の漏洩が発生していることを管理盤15に通報する(ステップS3)。また、制御盤14は、運転モードを通常運転モードからブレーキ確認待機モードに移行する(ステップS4)。そして、制御盤14は、内部時計(制御盤14のクロック機能;図示せず)を参照することによって現在時刻を取得して、その現在時刻が移行可能時刻であるかどうかを確認し(ステップS5)、移行可能時刻でなければ、現在時刻が移行可能時刻になるまでブレーキ確認待機モードのまま、かごの運転を継続する。
現在時刻が移行可能時刻になると、制御盤14は、現在のかごが無負荷状態であり、かつ現在の呼びが無登録状態であるかどうかを確認し(ステップS6)、これらを確認するまで待機する。現在のかごが無負荷となり、かつ現在の呼びが無登録となれば、制御盤14は、運転モードをブレーキ確認待機モードからブレーキ確認モードに移行する(ステップS7)。そして、制御盤14は、ブレーキ確認モードに移行すると、R側ブレーキ駆動部9によるブレーキディスク7の制動を維持したまま、L側ブレーキ駆動部8を開放させ(ステップS8)、回転軸3が回転したかどうかを確認する(ステップS9)。
このときに回転軸3が回転しなければ、制御盤14は、L側ブレーキ駆動部8によるブレーキディスク7の制動を維持したまま、R側ブレーキ駆動部9を開放させ(ステップS10)、回転軸3が回転したかどうかを確認する(ステップS11)。このときでも回転軸3が回転しなければ、制御盤14は、油圧式ディスクブレーキ5の制動力が低下していないと判断して、漏洩発生情報を記憶しているかどうかを確認する(ステップS12)。ここで、このときまでに、作業員による手動のリセット操作を受けていれば、制御盤14は、記憶している漏洩発生情報を消去している。そして、漏洩発生情報を記憶していれば、制御盤14は、運転モードをブレーキ確認待機モードに移行し、現在時刻が移行可能時刻になるまで待機し、同様の動作を繰り返す。一方、漏洩発生情報が消去されていれば、制御盤14は、運転モードを通常運転モードに移行し(ステップS13)、作動油検出信号を受けるまで通常運転モードを継続する。
一方、L側及びR側ブレーキ駆動部8,9のいずれか一方を開放させたときに、回転軸3が回転した場合(ステップS9,11のYES方向)、制御盤14は、油圧式ディスクブレーキ5の制動力が低下していると判断し、油圧式ディスクブレーキ5の制動力が低下していることを管理盤15に通報する(ステップS14)。そして、制御盤14は、運転モードをブレーキ確認モードから運転休止モードに移行し、かごの運転を休止する(ステップS15)。かごの運転を休止すると、制御盤14は、作業員によるリセット操作を受けるまで待機する(ステップS16)。そして、制御盤14は、作業員によるリセット操作に応じて運転モードを運転休止モードから通常運転モードに移行し(ステップS17)、作動油検出信号を受けるまで通常運転モードを継続する。
上記のようなエレベータ装置では、ブレーキ駆動部8,9内での作動油の漏洩が検出されると、制御盤14によって油圧式ディスクブレーキ5の制動力が低下したかどうかが判断され、油圧式ディスクブレーキ5の制動力が低下していれば、かごの運転が休止されるので、ブレーキ駆動部8,9内で作動油が漏洩した場合に、油圧式ディスクブレーキ5の制動力の低下を検出することができ、油圧式ディスクブレーキ5の安全性を向上させることができる。
また、制御盤14がブレーキ駆動部8,9内で作動油の漏洩が発生していることを、公衆回線網を介して管理盤15に通報するので、油圧式ディスクブレーキ5の制動力が低下する前に、作業員によって早期の点検作業を行うことができる。
さらに、シリンダケース16の内壁のディスク側高圧用オイルパッキン18の反油室部16c側に油受け溝16dが設けられているので、ディスク側高圧用オイルパッキン18の異常を早期に検出することができる。
さらにまた、オイルパン24の側面にサイトグラス26が設けられているので、オイルパン24内の作動油の貯留状況を作業員によって目視確認可能となることにより、保守時の作業効率を向上させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図4は、実施の形態2によるL側ブレーキ駆動部8を拡大して示す側面図である。シリンダケース16の内壁のパッド受け部16a近傍には、ブレーキシュー21との間の隙間を遮蔽するための弾性パッキンとしての環状のゴムパッキン27が取り付けられている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータ装置では、シリンダケース16の内壁のパッド受け部16a近傍に環状のゴムパッキン27が取り付けられているので、ディスク側オイルパッキン18及びダストリップ付オイルシール20への磨耗粉等の異物の侵入を防ぐことができ、ディスク側オイルパッキン18及びダストリップ付オイルシール20の耐久性を向上させることができる。
また、油室部16cから、シリンダケース16の内壁表面、又はピストン17表面を伝わり、ディスク側オイルパッキン18及びダストリップ付オイルシール20を経て、パッド受け部16a近傍まで流出した作動油がゴムパッキン27によって塞き止められるので、作動油による制動力の低下を抑えることができる。
なお、実施の形態1,2では、油圧式ブレーキとして油圧式ディスクブレーキ5が適用されたエレベータ装置について説明したが、この発明は、油圧式ブレーキとして油圧式ドラムブレーキが適用されたエレベータ装置にも適用することができる。
また、実施の形態1,2では、L側及びR側ブレーキ駆動部8,9の2つのブレーキ駆動部を用いたが、ブレーキ駆動部の数は、2つに限るものではなく、3つ以上であってもよい。この場合、主制御部は、複数のブレーキ駆動部の一部によりブレーキ回転体の回転を制動させたまま、その残りのブレーキ駆動部を開放させたときに、回転軸が回転するかどうかによって、ブレーキ駆動部の制動力が低下しているかどうかを判断する。
さらに、実施の形態1,2では、漏洩検出手段として液面センサ25を用いたが、漏洩検出手段は、液面センサに限るものではなく、例えば排油配管内の作動油の流動を検出するための流動センサ等を用いてもよい。さらに、漏洩検出手段は、排油配管を介さずに、直接シリンダケースに取り付けてもよい。
また、実施の形態1,2では、油受け部としてオイルパン24を用いたが、油受け部は、オイルパンに限るものではなく、作動油を貯留可能なものであればよい。また、油受け部を用いずに、例えば反シリンダケース側の端部が塞がれたチューブ等を用いてもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置の概略を示す構成図である。 図1のL側ブレーキ駆動部を拡大して示す側面図である。 図1の制御盤の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるL側ブレーキ駆動部を拡大して示す側面図である。
符号の説明
2 モータ、3 回転軸、5 油圧式ディスクブレーキ(油圧式ブレーキ)、6 回転計(回転検出手段)、7 ブレーキディスク(ブレーキ回転体)、8 L側ブレーキ駆動部、9 R側ブレーキ駆動部、11 油圧ユニット、14 制御盤(主制御部)、15 管理盤、16 シリンダケース、16a パッド受け部(開口部)、16b 空洞部、16d 油受け溝、16c 油室部、17 ピストン、18 ディスク側オイルパッキン、22 ブレーキパッド、23 チューブ(排油配管)、24 オイルパン(油受け部)、25 液面センサ(漏洩検出手段)、26 サイトグラス(光透過部)、27 ゴムパッキン(弾性パッキン)。

Claims (7)

  1. 昇降路内を昇降されるかご、
    上記かごを昇降させるための駆動力を発生するモータ、
    上記モータの回転軸の回転を検出するための回転検出手段、
    上記回転軸と一体となって回転するブレーキ回転体と、内部の作動油の圧力に応じて、上記ブレーキ回転体の回転を制動するブレーキ駆動部とを有する油圧式ブレーキ、
    上記ブレーキ駆動部内の作動油の圧力を制御する油圧ユニット、
    上記ブレーキ駆動部内での作動油の漏洩を検出するための漏洩検出手段、及び
    上記かごの運転を制御するとともに、上記漏洩検出手段からの検出信号を受けると、上記回転軸の回転状況と上記油圧ユニットの駆動状況とに基づいて、上記油圧式ブレーキの制動力が低下しているかどうかを判断し、上記油圧式ブレーキの制動力が低下していれば上記かごの運転を休止する主制御部
    を備え
    上記油圧式ブレーキは、上記ブレーキ駆動部を複数有しており、
    上記複数のブレーキ駆動部の作動油は、それぞれ上記油圧ユニットにより個別に制御され、
    上記主制御部は、上記漏洩検出手段からの検出信号を受けると、上記複数のブレーキ駆動部の一部により上記ブレーキ回転体の回転を制動させたまま、残りの上記ブレーキ駆動部を開放させて、上記かご及びカウンターウェイトの自重が作用した状態における上記回転軸の回転を検出することによって、上記ブレーキ駆動部の制動力が低下していると判断する
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記主制御部は、上記かごの運転を制御するとともに、エレベータ利用者が少ない時間帯に関する時刻情報が制動力点検可能時刻として予め登録されており、上記漏洩検出手段からの検出信号を受けた以降の現在時刻が上記制動力点検可能時刻に該当しない場合には、上記現在時刻が上記制動力点検可能時刻に該当する時刻になるまで、通常運転モードを継続し、上記漏洩検出手段からの検出信号を受けた以降の現在時刻が上記制動力点検可能時刻に該当する場合には、かごが無登録状態であり、かつかごが無負荷状態となった後に、運転モードを上記通常運転モードからブレーキ確認モードに移行させ、上記回転軸の回転状況と上記油圧ユニットの駆動状況とに基づいて、上記油圧式ブレーキの制動力が低下しているかどうかを判断し、上記油圧式ブレーキの制動力が低下していれば上記かごの運転を休止することを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 上記主制御部は、監視センタの管理盤に公衆回線網を介して接続されており、上記ブレーキ駆動部内の作動油の漏洩が発生していること、及び上記油圧式ブレーキの制動力が低下していることの少なくともいずれか一方を通報することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記ブレーキ回転体は、ブレーキディスクであり、
    上記ブレーキ駆動部は、上記ブレーキディスクに対向するように配設されかつ上記ブレーキディスクに対する対向面に開口部が設けられ、上記開口部に接続され上記回転軸の軸方向に沿う空洞部、及び上記空洞部の軸方向中間部に接続され上記油圧ユニットからの作動油が溜まるための油室部が内壁によって内部に形成されたシリンダケースと、上記シリンダケース内に上記油室部に当接するように挿入され、上記回転軸の軸方向への往復動を上記シリンダケースの内壁に案内されるピストンと、上記シリンダケースの内壁表面の上記油室部のブレーキディスク側に上記ピストンに当接するように設けられ、上記油室部からブレーキディスク側への作動油を遮蔽するためのオイルパッキンと、上記ピストンのブレーキディスク側の端部に設けられ、上記ピストンの往復動により上記ブレーキディスクに接離されるブレーキパッドと、上記シリンダケース内に設けられ、上記ピストンをブレーキディスク側へ付勢する弾性部材とを有しており、
    上記シリンダケースの内壁の上記オイルパッキンのブレーキディスク側には、作動油を受ける油受け溝が設けられており、
    上記漏洩検出手段は、上記油受け溝に流れた作動油に応じて検出信号を発生することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5. 上記シリンダケースには、上記油受け溝から外部へ作動油が流れるケース内排油流路が形成されており、
    上記ケース内排油流路は、排油配管を介して、上記排油配管からの作動油が溜まる油受け部に接続されており、
    上記漏洩検出手段は、上記油受け部内に溜まった作動油の液面の位置に応じて検出信号を発生する液面センサであることを特徴とする請求項4記載のエレベータ装置。
  6. 上記油受け部は、作業員による目視確認用の光透過部を有していることを特徴とする請求項5記載のエレベータ装置
  7. 上記シリンダケースの内壁表面の上記開口部の近傍には、上記ブレーキパッドとの間の隙間を埋めるための弾性パッキンが設けられていることを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
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