JPH0433488Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0433488Y2
JPH0433488Y2 JP1985021451U JP2145185U JPH0433488Y2 JP H0433488 Y2 JPH0433488 Y2 JP H0433488Y2 JP 1985021451 U JP1985021451 U JP 1985021451U JP 2145185 U JP2145185 U JP 2145185U JP H0433488 Y2 JPH0433488 Y2 JP H0433488Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
idler
rotor
driven
contact portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985021451U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61139348U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985021451U priority Critical patent/JPH0433488Y2/ja
Publication of JPS61139348U publication Critical patent/JPS61139348U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0433488Y2 publication Critical patent/JPH0433488Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、テープレコーダのリール台回転駆動
機構に関する。
(従来の技術) 従来のテープレコーダにおいては、回転駆動力
を受けて回転する駆動回転体に、従動回転体の外
周に設けたゴム質材料でなる接触部を圧接させ、
駆動回転体により従動回転体を回転駆動するよう
にした回転伝達機構が、テープ巻き取り機構に用
いられている。
第5図はテープレコーダに使用されている従来
の回転伝達機構の例を示す。第5図において、シ
ヤーシ11の下面側には軸受ホルダ12がねじに
よつて固定され、このホルダ12内に設けられた
軸受13,14を介して軸15が回転可能に軸支
されている。ホルダ12の下端から突出した軸1
5の一端部にはV溝付プーリ16が嵌合固着され
ている。プーリ16のV溝にはベルト17が掛け
られ、図示されないモータによりベルト17を介
してプーリ16が回転駆動されることにより軸1
5が回転駆動されるようになつている。シヤーシ
11の上方に突出した軸15の他端部には樹脂製
のプーリ18が嵌合固着されている。プーリ18
は、上記モータからの回転駆動力を受けて回転す
る駆動回転体をなす。プーリ18の側部には従動
回転体としてのアイドラ19が位置している。ア
イドラ19の外周には、ゴム質材料でなる接触部
20が設けられている。アイドラ19は図示され
ないアイドラレバーに設けられている。このアイ
ドラレバーは所定の範囲内で自由に移動可能であ
り、図示されないばねでプーリ18の方に向かつ
て引つ張られることによりアイドラ19の接触部
20がプーリ18に圧接させられ、また、アイド
ラ19と上記アイドラレバーとの間に摩擦部材が
介装されることにより、プーリ18の回転方向に
応じて上記アイドラレバーがアイドラ19を伴つ
て左右に首を振り、アイドラ19の接触部20が
その左右に設けられた図示されないリール台の一
方に圧接してプーリ18の回転力をリール台の一
方に伝達するようになつている。なお、軸15は
ベルト17とプーリ16を介することなく、図に
鎖線21で示されているようなダイレクトドライ
ブモータにより直接駆動される場合もある。
このような回転伝達機構においては、駆動回転
体としてのプーリ18と従動回転体としてのアイ
ドラ19との間及びアイドラ19とリール台との
間で回転力を確実に伝達することができるよう
に、従来より各種の工夫がなされている。その一
つは、プーリ18の材質を真鍮やアルミニウム、
あるいは各種の樹脂材料とし、また、リール台の
材質を各種樹脂材料とすることである。また、プ
ーリ18とリール台の表面をサンドブラストや薬
品処理等によつて荒し、また、ローレツト状にす
ることも行われている。その他、機構的にアイド
ラ19の食い込み角度、圧着力、首振り角度等の
設定により対応することも行われている。
(考案が解決しようとする問題点) 駆動回転体と従動回転体との間で回転力を確実
に伝達するために、上記の如き各種の手段が選択
され、また組み合わせられるが、時間の経過に伴
い、環境中のオゾン、熱、紫外線、機械的ストレ
ス等により、従動回転体の外周のゴム質材料でな
る接触部が劣化して摩擦係数が低下し、回転伝達
系の滑りにより伝達力が低下する。特に、テープ
レコーダのリール台回転駆動機構において伝達力
が低下したとすると、テープの巻き上げ力が不足
すると共に、テープがキヤプスタン軸に巻き付く
等の不都合を生ずることになる。上記ゴム質材料
でなる接触部の摩擦係数の劣化には、ゴムの内容
物がある条件下で表面に出てきてしまう所謂ブリ
ード現象や、環境によるゴム表面への化学物質の
生成等が知られている。
このような従動回転体のゴム質の接触部の摩擦
係数の劣化は、駆動回転体としてのプーリを平目
のローレツトに加工することによつてある程度防
止できる。しかし、プーリに平目のローレツト加
工を施すと、プーリの回転数によつては回転異音
を発生し、また、従動回転体の接触部の摩耗を促
進させると共に、これを偏摩耗させてテープレコ
ーダにおいてはワウ・フラツタ特性を悪化させる
要因ともなる。
本考案の目的は、上記従来の欠点を解消し、従
動回転体のゴム質の接触部が劣化しても、安定し
た伝達力を得ることができるようにした本考案に
おけるテープレコーダのリール台回転駆動機構を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の回転伝達機構の特徴は、駆動回転体
が、従動回転体のゴム質材料でなる接触部との接
触面に、上記従動回転体の上記接触部をクリーニ
ングするためのスパイラル状の溝を有しているこ
とにある。
(作用) 駆動回転体と従動回転体との間で滑りを生ずる
と、駆動回転体のスパイラル状の溝で従動回転体
のゴム質材料でなる接触部表面の異物皮膜が破壊
され、かつ、削られて、異物皮膜の下の新しいゴ
ム質面が露出して摩擦係数が回復し、従動回転体
との滑りを防止する。
(実施例) 第1図及び第2図は本考案におけるテープレコ
ーダのリール台回転駆動機構の実施例を示す。第
1図及び第2図において、シヤーシ31の下面側
には軸受ホルダ32がねじによつて固定され、こ
のホルダ32内に設けられた軸受33,34を介
して軸35がホルダ32内におて回転可能に軸支
されている。ホルダ32の下端から突出した軸3
5の一端部にはV溝付プーリ36が嵌合固着され
ている。プーリ36のV溝と図示されないモータ
のプーリとの間にはベルト37が掛けられ、上記
モータによりベルト37を介して軸35が回転駆
動されるようになつている。
シヤーシ31の上方に突出した軸35の他端部
にはプーリ38が嵌合固着されている。プーリ3
8は樹脂製であつてもよいし、金属製であつても
よい。プーリ38は、上記モータからの回転力を
受けて回転する駆動回転体をなす。プーリ38の
側部には、従動回転体としてのアイドラ39が位
置している。アイドラ39の外周にはゴム質材料
でなる接触部40が巻きつけるようにして設けら
れている。
アイドラ39は第2図に示されているようにア
イドラレバー41に固植された軸42に回転自在
に設けられている。このアイドラレバー41は所
定の範囲内で自由に移動可能であり、軸42に掛
けられたばね43によりプーリ38の方に向かつ
て引つ張られることにより、アイドラ39の外周
の接触部40がプーリ38に圧接させられるよう
になつている。また、アイドラ39と上記アイド
ラレバー41との間に摩擦部材が介装されること
により、プーリ38の回転方向に応じてアイドラ
レバー41がアイドラ39を伴つて左右に首を振
り、アイドラ39の接触部40がその左右に設け
られたリール台45,46の一方の周面に圧接し
てプーリ38の回転力をリール台45,46の一
方に伝達するようになつている。
上記回転駆動体としてのプーリ38の周面、即
ち従動回転体としてのアイドラ39のゴム質材料
でなる接触部40との接触面には、スパイラル状
の溝47が形成されている。
いま、第2図に示されているように、プーリ3
8が時計方向に回転駆動されているものとする
と、アイドラ39を軸支するアイドラレバー41
は、ばね43の弾力に基づくアイドラ39の外周
の接触部40とプーリ38との圧接力及びアイド
ラ39とアイドラレバー41との間の摩擦力によ
り、第2図において右方に首振り状に移動させら
れ、アイドラ39の接触部40が右方のリール台
46の周面に圧接させられる。こうしてプーリ3
8の回転力はアイドラ39を介してリール台46
に伝達され、リール台46が時計方向に回転駆動
される。
プーリ38が逆向きに回転駆動されるときは、
アイドラレバー41が逆向きに移動させられ、ア
イドラレバー41が逆向きに移動させられ、アイ
ドラ39の外周の接触部40が左方のリール台4
5の外周面に圧接させられてリール台45が時計
方向に回転駆動される。
ここで、アイドラ39のゴム質の接触部40の
表面が経時的に劣化し、あるいは化学物質の生成
等により摩擦係数が低下したとすると、プーリ3
8とアイドラ39の接触部40との間で滑りを生
ずる。プーリ38とアイドラ39の接触部40と
の間で滑りを生ずると、プーリ38には上記接触
部40との接触面にスパイラル状の溝47が形成
されているため、このスパイラル状の溝47によ
つてアイドラ39の接触部40の表面の異物皮膜
を破壊して削るクリーニング作用が生ずる。これ
により異物皮膜下の新しいゴム面を露出させ、摩
擦係数を上昇復帰させて上記の滑りを解消するに
至る。
特に、回転伝達機構がゴムに対して悪い環境に
長時間放置され、その後動作させられたとすれ
ば、プーリ38とアイドラ39の接触部40との
間で滑りを生じ易いが、このような悪い条件下に
おいても上記実施例によれば、プーリ38のスパ
イラル状の溝47による上記の如きクリーニング
作用により、プーリ38とアイドラ39の接触部
40との間の滑り作用が解消される。このような
クリーニング作用が、アイドラ39の接触部40
の全周にわたつて短時間に行われるならば、アイ
ドラ39のゴム質の接触部40に各種の変化が現
れても、回転伝達機構としての機能には何等問題
を生じない。
上記実施例によればまた、使用している間に滑
りを生ずるようになつたとすると、上記のような
クリーニング作用により直ちに摩擦係数が復帰
し、実用上問題となるような滑りのレベルには至
らない。また、プーリにスパイラル状の溝を形成
しても、プーリに平目のローレツトを形成した場
合のように異音を発生することはない。
第3図は本考案の別の実施例を示すものであつ
て、この実施例は、スパイラル状の溝47が形成
されたプーリ38がダイレクトドライブモータ5
0によつて回転駆動されるようにした点が前記実
施例と異なるものであつて、他の構成及び作用は
前記実施例と同じである。
第4図は、本考案に用いられている駆動回転体
のスパイラル状の溝による従動回転体のゴム質材
料でなる接触部のクリーニング作用を経時的な伝
達トルクの変化で示すものであつて、ウエザーテ
スト、オゾンテスト等に供したゴム質材料でなる
従動回転体の接触部を、回転伝達機構に実装して
評価したものである。図中線Aは本考案における
スパイラル溝付の駆動回転体の場合、線Bは従来
の通常の駆動回転体の場合を示す。また、図にお
いて水平方向の細線Cはゴム質の従動回転体が初
品の場合のトルクレベルを示す。
第4図から明らかなように、本考案によれば、
ゴム質の従動回転体の周面が変質し、あるいは劣
化したとしても、回転伝達機構を駆動すれば比較
的短時間のうちにクリーニング作用が行われて滑
りが解消されると共に、伝達トルクが初品のレベ
ルまで回復する。
本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載され
た技術的範囲内において次のように設計変更して
差支えない。
駆動回転体に形成するスパイラル状の溝は、ね
じりの向きが異なる複数の溝として互いに交叉す
るようにしてもよい。また、スパイラル状の溝は
必ずしも駆動回転体の外周を1周する必要はな
く、こうすることによつても初期の目的を達成す
ることができる。
駆動回転体は軸そのものとして作製し、この軸
に直接スパイラル状の溝を形成してもよい。
駆動回転体に形成されるスパイラル状の溝の断
面形状は特に限定されるものではなく、所期の目
的を達成できるものであれば、角溝、V溝、U溝
その他であつてもよい。また、スパイラルのピツ
チは、機構に適したピツチを適宜選択して差支え
ない。
なお、本考案における駆動回転体はスパイラル
状の溝を有しているため、従動回転体との間の滑
りによつてスラスト方向の力が発生することがあ
る。そこで、駆動回転体のスラスト方向の動きを
規制する手段を付加することが望ましい。
駆動回転体のスパイラル状の溝は、成形加工や
切削加工等によつて形成することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、駆動回転体の従動回転体との
接触面にスパイラル状の溝を形成したため、従動
回転体との間で滑りを生じたとしても、スパイラ
ル状の溝のクリーニング作用によつて短時間に滑
りが解消される。また、駆動回転体が高速で回転
駆動されても、駆動回転体に平目のローレツトを
形成した場合に較べると回転伝達系におけるメカ
ノイズが極めて低く、テープレコーダのリール台
回転駆動機構として良好なワウ・フラツタ特性が
得られる。さらに、比較的大きな幅のスパイラル
状の溝を形成しても、回転むらへの悪影響はほと
んど生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面断面図、
第2図は同上平面図、第3図は本考案の別の実施
例を示す一部断面側面図、第4図は回転伝達機構
におけるトルクの変化を本考案のものと従来のも
のとの比較で示す線図、第5図は従来の回転伝達
機構の例を示す側面断面図である。 38……駆動回転体としてのプーリ、39……
従動回転体としてのアイドラ、40……従動回転
体の接触部、47……スパイラル状の溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転駆動力を受けて回転する駆動回転体に、従
    動回転体の外周に設けたゴム質材料でなる接触部
    を圧接させ、上記駆動回転体により従動回転体を
    回転駆動して該従動回転体によつてリール台を回
    転するようにしたテープレコーダのリール台回転
    駆動機構において、 上記駆動回転体は、上記従動回転体の上記接触
    部との接触面に、上記従動回転体の上記接触部を
    上記駆動回転体の滑り作用によりクリーニングす
    るスパイラル状の溝を有していることを特徴とす
    るテープレコーダのリール台回転駆動機構。
JP1985021451U 1985-02-18 1985-02-18 Expired JPH0433488Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985021451U JPH0433488Y2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985021451U JPH0433488Y2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61139348U JPS61139348U (ja) 1986-08-29
JPH0433488Y2 true JPH0433488Y2 (ja) 1992-08-11

Family

ID=30512857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985021451U Expired JPH0433488Y2 (ja) 1985-02-18 1985-02-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0433488Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312307B2 (ja) * 1974-08-01 1978-04-28
JPS5650140A (en) * 1979-10-01 1981-05-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Manufacture of optical fiber base material

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312307U (ja) * 1976-07-13 1978-02-01

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312307B2 (ja) * 1974-08-01 1978-04-28
JPS5650140A (en) * 1979-10-01 1981-05-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Manufacture of optical fiber base material

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61139348U (ja) 1986-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0433488Y2 (ja)
US3381549A (en) Speed change device
JPS609962Y2 (ja) テ−プレコ−ダのリ−ルハブ軸
US5179236A (en) Speed governor for music box or the like
US4106725A (en) Drive unit for magnetic tape-recorders
JPS593392Y2 (ja) テ−プレコ−ダのリ−ルハブ軸
JPS5919157Y2 (ja) テ−プレコ−ダ用動力伝達機構
JPH0227403Y2 (ja)
JPS5939233Y2 (ja) 車両用自動変速装置におけるガバナ駆動装置
JPS6039561Y2 (ja) 回転駆動装置
US3290011A (en) Line pulling apparatus
JP2780326B2 (ja) 減速装置
JP3115537B2 (ja) 平プーリ
JPH01105346A (ja) リール駆動機構
KR900008904Y1 (ko) Vtr의 고무재로 된 댐퍼 장치
JP2530926B2 (ja) リボン巻取装置
US6254024B1 (en) Rotational load applying mechanism for a tape recorder
JPH0743787Y2 (ja) テーププレーヤにおけるリールの駆動機構
JPS6220915Y2 (ja)
JPH0418120Y2 (ja)
SU566760A1 (ru) Устройство дл намотки длинномерного материала
JPS6059557A (ja) テ−ププレ−ヤ−におけるリ−ル軸機構
JPH06109087A (ja) ベルト伝達機構
JPH05126218A (ja) ベルト伝動機構
JPH0227396Y2 (ja)