JPH04333059A - トナー製造方法 - Google Patents

トナー製造方法

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JPH04333059A
JPH04333059A JP3102546A JP10254691A JPH04333059A JP H04333059 A JPH04333059 A JP H04333059A JP 3102546 A JP3102546 A JP 3102546A JP 10254691 A JP10254691 A JP 10254691A JP H04333059 A JPH04333059 A JP H04333059A
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JP
Japan
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particles
conductive
resin
inner core
toner
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JP3102546A
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English (en)
Inventor
Masanao Kunugi
正尚 功刀
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法などに使用さ
れる乾式現像用トナー、詳しくは、導電性トナーの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光紙を用いる導電性磁性一成分
現像法などに使用される導電性トナーは、内部に導電性
粒子を添加するか、さらに最も一般的な方法としては、
例えば、特公昭63ー33696、特開昭49−503
5などに提示されているように、トナー表面に導電性粒
子を外添する方法などがある。外添させる方法としては
、混合機を用いた粉体の攪拌による方法、溶媒中にトナ
ーと結着成分と導電性粒子を分散させ、スプレードライ
ヤーにより噴霧乾燥してトナー表面に結着成分と共に導
電性粒子を被覆させる方法、水溶液中にトナーと導電性
粒子を分散させ、導電性粒子をトナー表面に付着させた
後、乾燥させる方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法では、表面に付着した導電性粒子の付着力が弱く、
トナー搬送時及び現像時に導電性粒子がトナー表面から
剥がれてしまい、電荷注入が充分に行われず、現像特性
が低下し、画像濃度の低下及びトナー飛散による地かぶ
りなどにより画質が劣化する。また、凝集が起こり易く
なるという欠点を有している。さらに、剥がれた導電性
粒子により装置内汚染が生じ、機械故障などの悪影響を
及ぼすという欠点を有している。
【0004】従って本発明の目的は、上記課題を解決す
るトナーの製造方法である。つまり 1)製造が簡単で安価な導電性トナーを提供すること。 2)導電特性及び定着性に優れた導電性トナーを提供す
ること。 3)保存性に優れた導電性トナーを提供すること。 4)流動性の優れた導電性トナーを提供すること。 5)経時変化の無い安定な導電性トナーを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は乾式現像法に使
用する、少なくとも結着成分と着色成分よりなる内核粒
子の外表面に導電性粒子と樹脂微粒子を用いて導電層を
形成したトナーの製造方法として、少なくとも結着成分
と着色成分よりなる内核粒子を作製する工程、次に内核
粒子外表面に導電性粒子と樹脂微粒子の混合粒子を付着
させる工程、次に前記樹脂微粒子を溶剤により溶解する
工程において、前記内核粒子外表面へ導電性粒子と樹脂
微粒子を付着させる工程として、前記導電性粒子と樹脂
微粒子の混合溶媒分散液に、内核粒子を分散させ、導電
性粒子と樹脂微粒子を内核粒子外表面に付着させること
を特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の製造方法は、内核粒子よりも粒径の小
さい樹脂微粒子と導電性粒子を溶媒中で内核粒子表面と
樹脂微粒子及び導電性粒子表面のゼータ電位差による静
電付着力を利用したヘテロ凝集法、混合分散液のボール
ミル等でのミリングによる湿式ミリング法、内核粒子を
カップリング剤で処理してから樹脂微粒子及び導電性粒
子と混合、付着処理するカップリング剤法等により処理
する事により樹脂微粒子と導電性粒子が均一に付着する
。次に付着した樹脂微粒子を溶解して内核粒子および隣
接した樹脂微粒子と固着して樹脂被覆層を形成する工程
は、樹脂微粒子の溶剤溶解、乳化剤溶解被膜化等の方法
で行われ、溶剤溶解では樹脂微粒子を溶剤で溶解して被
膜化し、乳化剤溶解被膜化は重合法で作製されるラテッ
クスの低温造膜現象を利用して被膜、固着が行われる。 これにより内核粒子表面に導電性粒子が分散された樹脂
成分からなる被覆層が形成される。この被覆層内には導
電性粒子のチェーンが形成されており導電特性が得られ
る。また、このときの被覆状態は溶剤の種類及び接触時
間をコントロールすることにより行う。また、溶解させ
た後溶剤を速やかに除去させるため粒子同士の凝集を防
止する事ができる。また、樹脂微粒子は乳化重合法、懸
濁重合法等で作成されるが、特に乳化重合法の改良法で
ある乳化剤無添加乳化重合法、シード重合法、分散重合
法で作製した樹脂微粒子は粒度分布が非常に狭く、本発
明の製造方法に使用した場合、被覆層厚のばらつきが非
常に小さくなる。従ってこれらの方法により形成される
樹脂被覆層の厚みは操作中での物質の添加や除去がない
ために使用する樹脂微粒子の粒径と内核粒子表面での付
着量により決定される。この様に内核粒子表面に樹脂を
主成分とする導電層を形成するため、内核粒子に溶剤に
よる影響を与える事無く、更に例えば、内核粒子が樹脂
微粒子より軟化点が低く柔らかい場合でも導電層を確実
に形成させる事が出来る。
【0007】
【実施例】以下に本実施例を詳細に説明する。図1に本
発明のトナーの製造方法のフローチャートを示す。内核
粒子1は、結着樹脂2、着色剤3等からなる原料を用い
て混練粉砕法、スプレードライ法、重合法等により作製
する。
【0008】結着樹脂2は、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブチレン、ポリイソブチレン、ポリイソプレ
ン等のオレフィン重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピ
オン酸ビニル、ポリアミル酸ビニル等のビニルエステル
誘導体重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸
エチル、ポリアクリル酸プロピル、ポリアクリル酸ブチ
ル、ポリアクリル酸オクチル、ポリアクリル酸ドデシル
、ポリアクリル酸ステアリル、ポリアクリル酸フェニル
、ポリアクリル酸ベンジル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、
ポリメタクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸オクチル、
ポリメタクリル酸ドデシル、ポリメタクリル酸ステアリ
ル、ポリメタクリル酸フェニル、ポリメタクリル酸ベン
ジル、ポリメタクリル酸エチルヘキシル、ポリメタクリ
ル酸ジエチルアミノエチル等のカルボン酸エステル誘導
体重合体、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニト
リル、ポリアクリルアミド等のアクリレートおよびメタ
クリレート系誘導体重合体、ポリスチレン、ポリ−α−
アルキルスチレン、ポリ−β−アルキルスチレン、ポリ
ジビニルベンゼン等のスチレン誘導体重合体、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリビニルエーテル、ポリビニルプ
ロピルエーテル等のビニルエーテル重合体、ポリビニル
メチルケトン、ポリビニルメチルエチルケトン、ポリビ
ニルプロピルケトン等のビニルケトン重合体、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルインドール等の窒素含有ビニ
ル誘導体重合体等の付加重合系重合体およびこれらの2
種以上の共重合体、架橋体、混合体、及びポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリア
ミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹
脂、ポリウレタン樹脂等の縮合系重合体およびこれらの
2種以上の共重合体、架橋体、混合体、セルロース樹脂
類の繊維素誘導体樹脂が単独または複数混合して使用さ
れる。さらに、低温での定着を目的とする場合は、キャ
ンデリラワックス、カルナバワックス等の植物系ワック
ス、みつろう、ラノリン等の動物系ワックス、モンタン
ワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、ポリ
エチレンワックス、フィッシャートロプスワックス等の
合成炭化水素系ワックス、モンタンワックス誘導体、パ
ラフィンワックス誘導体等の変性ワックス、硬化ひまし
油、硬化ひまし油誘導体等の水素化ワックス、脂肪酸、
酸アミド、エステル、ケトン等の合成ワックス等のワッ
クス類が使用され、これらが単独または複数混合、さら
に樹脂成分と混合されて使用される着色剤3としてはカ
ーボンブラック、グラファイト、黒色酸化チタン、スピ
リットブラック、ニグロシンなどの黒色染・顔料を使用
する。カラー用としては、フタロシアニン、ローダミン
Bレーキ、ソーラピュアイエロー8G、キナクリドン、
ポリタングストリン酸、インダスレンブルー、スルホン
アミド誘導体などの染料を使用することができる。また
その他の添加剤として磁性剤、離型剤等を用いることも
できる。磁性剤としては結着樹脂に分散したときに化学
的に安定であり、粒径5μm以下の微粒子が好ましい。 例としては、Fe、Co、Ni、Cr、Mnの金属粉、
Fe3O4、Fe2O3、Cr2O3、フェライトなど
の金属酸化物、マンガンと銅を含む合金など熱処理によ
って強磁性を示す合金などを用いる事ができ、予めカッ
プリング剤等の予備処理を施しても構わない。また磁性
剤量としては定着性等を考慮して70%以下の含有量が
好ましく、トナー担持体の磁気力により任意に設定する
事ができる。
【0009】離型剤としては、電子写真用トナーを紙、
オーバーヘットプロジェクター用シート等の被画像形成
体に定着する場合のヒートローラーへの付着を防止する
ために使用され、低温での定着を目的とする場合に添加
されるワックス類と同様なものおよびポリエチレン、ポ
リプロピレンワックス類が添加される。更に、その他の
添加剤として、金属石鹸、ポリエチレングリコールなど
の分散剤も添加することができる。
【0010】樹脂微粒子4は、乳化重合法、乳化剤無添
加乳化重合法、シード重合法、分散重合法、懸濁重合法
等で作製したポリアクリレート誘導体、ポリメタクリレ
ート誘導体、ポリスチレン誘導体、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ酢酸ビニル、およびこれらの共重合体
、またはポリエステル樹脂、セルロース樹脂、ブチラー
ル樹脂等のスプレードライ微粉粒子等が使用される。 樹脂微粒子の粒子径は0.1μmから3μmの任意の粒
径に調整され、樹脂被覆層の膜厚に応じて調整される。 導電性粒子5としては、ファーネスブラック、チャンネ
ルブラック、サーマルブラック、ランプブラック、アセ
チレンブラック等のカーボンブラック、Al粉、Cu粉
等の金属粉、ITO粉、SnO2粉等の有機導電性剤等
を用いることができる。粒径は、0.01μm〜0.1
μmの粒子のものが好ましく、さらに好ましくは0.0
2μm〜0.05μmの導電性粒子を用いる。さらに、
樹脂微粒子4と導電性粒子5を未溶解溶剤中に溶媒分散
7され分散液に調整される。溶剤としては、ヘキサン、
ヘプタン、アイソパー、ケロシン等の石油系溶剤や水が
使用される。樹脂微粒子及び導電性粒子の分散性が悪い
場合は、溶剤にアニオン性界面活性剤類、カチオン性界
面活性剤類、ノニオン性界面活性剤類、ポリアクリル酸
塩誘導体、ポリメタクリル酸塩誘導体、無水マレイン酸
共重合体等のポリカルボン酸塩類、ソルスパース系超分
散剤等の界面活性剤を添加することも可能である。また
、重合法で作製された樹脂微粒子は、重合後の樹脂微粒
子分散液を透析等により過剰の乳化剤や安定剤、重合開
始剤等を除去して分散液として使用することも可能であ
る。
【0011】溶剤6は、樹脂微粒子4を溶解、被膜化す
るために使用され、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素類、メタノール、メチルセルソルブ、ベン
ジルアルコール等のアルコール類、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ベンシルエーテル等のエーテル類等、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、フルフラール、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類
、ニトロベンゼン、アセトニトリル、ジエチルアミン、
アニリン、ジメチルホルムアミド、ピロリドン等の窒素
化合物が用いられる。
【0012】内核粒子1と樹脂微粒子4及び導電性粒子
5の分散液は混合して外添処理8が行われ、内核粒子外
表面に樹脂微粒子と導電性粒子が付着した樹脂及び導電
性粒子外添内核粒子9が得られる。このとき、内核粒子
1は粉体のままでも溶剤に分散した分散液の状態のいず
れでも使用可能である。
【0013】外添処理方法としては、内核粒子表面と樹
脂微粒子及び導電性粒子表面のゼータ電位差による静電
付着力を利用したヘテロ凝集法、混合分散液のボールミ
ル等でのミリングによる湿式ミリング法、内核粒子をカ
ップリング剤で処理してから樹脂微粒子及び導電性粒子
と混合、外添処理するカップリング剤法等が適応可能で
ある。ヘテロ凝集法では、内核粒子1/樹脂微粒子4及
び導電性粒子5の粒径比は3以上が好ましく、また内核
粒子1と樹脂微粒子4及び導電性粒子5のゼータ電位は
正負逆極性になるように組成を調整することが好ましい
。湿式ミリング法では、内核粒子1/樹脂微粒子4及び
導電性粒子5の粒径比は5以上が好ましい。カップリン
グ剤法では、内核粒子1/樹脂微粒子4及び導電性粒子
5の粒径比は3以上が好ましく、内核粒子1にシラン、
チタン、クロム、アルミ、有機リン、過酸化シリル等の
カップリング剤を添加、もしく表面処理し、樹脂微粒子
及び導電性粒子にはカップリング剤の官能基と反応可能
な官能基を有するように組成を調整する必要がある。
【0014】樹脂及び導電性粒子外添内核粒子9は、溶
剤6により樹脂微粒子4を溶解、被覆処理10して導電
性樹脂被覆層を形成し、導電性トナー11が得られる。 溶剤を使用した被覆処理は、溶解速度が遅い樹脂微粒子
/溶剤系では樹脂及び導電性粒子外添内核粒子9を溶剤
6に分散し、濾過乾燥もしくはスプレードライ法により
作成する。溶解速度が速い系では樹脂及び導電性粒子外
添内核粒子9の溶剤蒸気処理、溶剤ミスト処理、樹脂微
粒子4を溶解する溶剤6と樹脂微粒子4を溶解せず溶剤
6より沸点が低い溶媒との混合溶媒からのスプレードラ
イ法等が使用される。溶剤6による溶解以外の被覆法と
しては、乳化剤溶解被膜化等が使用可能であり、重合法
で作製されるラテックスの低温造膜現象を利用して樹脂
微粒子4の被膜が行われる。次に溶剤を処理する方法と
しては噴霧乾燥法、液浸法などがあるが接触時間を制御
できるものであれば何でも良い。好ましくは粉体コーテ
ィング装置、例えば、ディスパーコート(日清製粉)、
コートマイザー(フロイント産業)などを使用する。
【0015】以上前記原料と方法を使用して着色用かつ
定着用内核粒子の表面に導電層を形成することができる
。  以下に本実施例をより詳細に説明する。
【0016】〔実施例1〕 (内核粒子の作製) スチレン・アクリル共重合体      55wt%F
e3O4                     
   40wt%ニグロシン            
            5wt%上記組成の原料を使
用し、スクリュウ押出機で混練し、冷却、粗粉砕する。 次にジエット粉砕機で微粉砕し、分級して5〜20μm
(平均粒径10μm)の内核粒子を作製した。
【0017】(樹脂微粒子と導電性粒子の外添)導電性
粒子として粒径0.04μmのカーボンブラック、樹脂
微粒子Aとしてメチルメタアクリレートーブチルメタア
クリレート共重合体を用いた。樹脂微粒子の粒径は0.
4μm、ガラス転移点83℃のものを使用した。次に前
記樹脂微粒子と導電性粒子を下記に示す組成に水溶液に
分散し、分散水溶液を作製した。 カーボンブラック        2wt%樹脂微粒子
A            5wt%次にこの水溶液に
前記作製した内核粒子を混合し、ボールミルで湿式ミリ
ング法により外添処理を行い、続いてスプレードライヤ
ーにより乾燥して樹脂及び導電性粒子外添内核粒子を作
製した。得られた粉体は樹脂微粒子と導電性粒子が内核
粒子の表面に剥がれず付着している事が電子顕微鏡観察
により明かとなった。 (溶剤処理)上記方法で作製した樹脂及び導電性粒子外
添内核粒子に対して溶剤処理を行った。樹脂及び導電性
粒子外添内核粒子を粉体供給ノズルから吐出しながら溶
剤としてメチルエチルケトン1000mlを2流体ノズ
ルからミスト状で吹き付けて溶解、被覆処理を行い樹脂
被覆トナーを作製した。この溶剤処理により得られた粒
子は粒子同士の結着も無く、粒子それぞれが独立した状
態の集合体であった。また、本実施例で作製した粒子を
電子顕微鏡により断面観察したところ、内核粒子の表面
に、約0.3μmの樹脂被覆層が形成されていた。更に
、樹脂被覆層にカーボンブラックが分散され、被覆層表
面にもカーボンブラックが露出しているのが確認された
。また得られたトナーの比抵抗は103Ωcmであり、
充分な導電性を有する事ができた。(比抵抗は圧力セル
法によって測定した。つまり、二つの電極間に試料をい
れ、15kg/cm2の圧力を印加して抵抗を測定した
。)次に流動性の指針として、電磁振動式安息角測定装
置により安息角を測定した。結果は35゜であった。
【0018】さらに本発明の導電性トナーを用いて、一
成分磁気ブラシ法によりZnO感光紙に画像形成を行っ
たところ、光学濃度(以下O.D.値とする。)1.5
の定着性に優れた画像を形成することができた。さらに
、3万回の耐久テストを行ったところ、地カブリや、画
像濃度の低下はなく初期と同様な鮮明な画像を形成する
ことができた。さらに、本実施例で作製した導電性トナ
ーを容器に密閉し、30℃ー80%の環境化に3カ月間
保存して上記と同様なテストを行ったところ特性上の劣
化はなく鮮明な画像を形成することができた。
【0019】〔比較例1〕実施例1で作製した内核粒子
と導電性粒子と樹脂微粒子を用いて実施例1と同様に導
電性粒子と樹脂微粒子の外添処理を行った。次にこの粒
子に対して溶剤処理を行わないで実施例1と同様に画像
形成を行ったところ、導電性粒子及び樹脂微粒子の飛散
が生じ、画像形成を行う事ができなかった。
【0020】〔実施例2〕実施例1の内核粒子を用い、
水溶液に分散させるカーボンブラック量を変化させてト
ナーを作製した。その他、(樹脂微粒子と導電性粒子の
外添)、(溶剤処理)は実施例1と同様にして行った。 表1にカーボンブラック分散量と比抵抗測定結果を示す
。次に、実施例1と同様に画像形成を行った。その結果
を表2に示す。この様に表1、表2より明らかなように
カーボンブラック分散量が1.5wt%以下ではトナー
の抵抗が高く、画像を形成する事ができない。更に、カ
ーボンブラック分散量が20wt%以上では過剰カーボ
ンブラックが遊離、飛散して地かぶりの原因となり画質
を劣化させた。これより、カーボンブラックの分散量は
2wt%以上、20wt%未満が好ましい。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】〔実施例3〕本実施例では内核粒子として
、以下に示す組成のものを用いた。
【0024】 (内核粒子の作製) スチレン・アクリル共重合体      56wt%F
e3O4                     
   30wt%ポリエチレンワックス       
       4wt%帯電制御剤         
               3wt%アミン系シラ
ンカップリング剤      2wt%上記原料を用い
て実施例1と同様にして平均粒径10μmの内核粒子を
作製した。
【0025】(樹脂微粒子と導電性粒子の外添)導電性
粒子として粒径0.04μmのカーボンブラック、樹脂
微粒子Bとしてメチルメタアクリレートーブチルメタア
クリレートーメタクリル酸共重合体(粒径0.4μm)
を用いた。次に前記樹脂微粒子と導電性粒子を下記に示
す組成に水溶液に分散し、分散水溶液を作製した。
【0026】 カーボンブラック        2wt%樹脂微粒子
B            5wt%次にこの水溶液に
前記作製した内核粒子を混合し、60℃にて10時間混
合攪拌してカップリング反応による付着処理を行い、続
いてスプレードライヤーにより乾燥して樹脂及び導電性
粒子外添内核粒子を作製した。得られた粉体は樹脂微粒
子と導電性粒子が内核粒子の表面に剥がれず付着してい
る事が電子顕微鏡観察により明かとなった。以下実施例
1と同様に(溶剤処理)を行い導電性トナーを作製した
。作製した導電性トナーの膜厚は約0.3μmであった
。次に本実施例で作製した導電性トナーを用いて、実施
例1と同様な画像形成装置を用いて画像を形成したとこ
ろ実施例1と同様な鮮明な画像を形成する事ができた。
【0027】〔実施例4〕本実施例では内核粒子として
以下の組成のものを用いた。
【0028】 上記の全量を混合分散し、 カルボキシメチルセルロール3%水溶液      1
  リットルに加え、懸濁重合法により内核粒子を作製
し、さらに透析を行い内核粒子分散水溶液を得た。
【0029】次に内核粒子分散水溶液全量を乳化重合法
で作製したメチルメタクリレート−ブチルメタクリレー
トーメタクリル酸共重合体樹脂微粒子分散水溶液(粒径
0.3μm)2リットルに混合し、さらに導電性粒子と
してカーボンブラックを2wt%加え、24時間混合攪
拌してヘテロ凝集法により付着処理を行い、続いてスプ
レードライヤーにより乾燥と乳化剤溶解被膜化を同時に
行い樹脂被覆導電性トナーを作製した。樹脂被覆層の膜
厚は約0.2μmであった。次に、本実施例で作製した
導電性トナーを用いて実施例1と同様な画像形成装置を
用いて画像を形成したところ実施例1と同様に鮮明な画
像を形成する事ができた。
【0030】〔実施例5〕内核粒子として以下に示す組
成と製造方法により作製したものを用いた。
【0031】 エチレン・酢酸ビニル共重合体    30wt%パラ
フィンワックス              30wt
%磁性粉Fe3 O4               
  40wt%上記組成の原料を使用し、スクリュウ押
出機で混練し、冷却、粗粉砕する。次にジエット粉砕機
で微粉砕し、分級して5〜20μm(平均粒径10μm
)の内核粒子を作製した。以下、(樹脂微粒子と導電性
粒子の外添)、(溶剤処理)の工程は実施例1と同様に
して行った。得られたトナーを実施例1と同様に画像形
成したところ実施例1と同様な結果を得る事ができた。 さらにまた定着温度120℃という低温で定着を行うこ
とが出来た。
【0032】〔実施例6〕内核粒子として以下の組成と
製造方法で作製したものを用いた。
【0033】 マイクロクリスタリンワックス  20wt%カルナバ
ワックス              20wt%エチ
レン・酢酸ビニル共重合体  18wt%Fe3O4 
                     40wt
%カーボンブラック                
2wt%上記組成の原料を使用し、バッチ式混練機で混
練し、冷却粗粉砕する。次に、ジェット粉砕機で微粉砕
後、分級して平均粒径10μm、分布5〜25μmの内
核粒子を作製した。以下、(樹脂微粒子と導電性粒子の
外添)、(溶剤処理)の工程は実施例1と同様にして行
った。得られたトナーを実施例1と同様に画像形成した
ところ実施例1と同様な結果を得る事ができた。さらに
また定着温度120℃という低温で定着を行うことが出
来た。
【0034】以上本発明の実施例を述べたが本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明のトナー製造
方法によれば、内核粒子外表面へ導電性粒子と樹脂微粒
子を付着させる工程として、前記導電性粒子と樹脂微粒
子の混合溶媒分散液に、内核粒子を分散させ、導電性粒
子と樹脂微粒子を内核粒子外表面に付着させ、被覆導電
層を形成することにより、導電特性及び定着特性に優れ
、導電性粒子の剥がれを生じる事無く、経時変化の無い
安定な導電性トナーを提供する事ができる。また、内核
粒子の材料特性に係わらず種種の材料を任意の膜厚に制
御して均一な被覆層からなる導電層を有するトナーを簡
単に製造することができる。これにより今までよりも安
価な導電性トナーを提供することができるという多大の
効果を有する。
【0036】本発明のトナーの製造方法は、複写機、プ
リンター、ファクシミリなどに使用される導電性トナー
にも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー製造方法のフローチャートを示
す図である。
【符号の説明】
1.内核粒子 2.結着樹脂 3.着色剤 4.樹脂微粒子 5.導電性粒子 6.溶剤 7.溶媒分散 8.外添処理 9.樹脂及び導電性粒子外添内核粒子 10.被覆処理 11.導電性トナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  乾式現像法に使用する、少なくとも結
    着成分と着色成分よりなる内核粒子の外表面に導電性粒
    子と樹脂微粒子を用いて導電層を形成したトナーの製造
    方法として、少なくとも結着成分と着色成分よりなる内
    核粒子を作製する工程、次に内核粒子外表面に導電性粒
    子と樹脂微粒子の混合粒子を付着させる工程、次に前記
    樹脂微粒子を溶剤により溶解する工程において、前記内
    核粒子外表面へ導電性粒子と樹脂微粒子を付着させる工
    程として、前記導電性粒子と樹脂微粒子の混合溶媒分散
    液に、内核粒子を分散させ、導電性粒子と樹脂微粒子を
    内核粒子外表面に付着させることを特徴とするトナー製
    造方法。
JP3102546A 1991-05-08 1991-05-08 トナー製造方法 Pending JPH04333059A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008152306A (ja) * 2008-03-18 2008-07-03 Seiko Epson Corp トナーの製造方法およびトナー

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JP2008152306A (ja) * 2008-03-18 2008-07-03 Seiko Epson Corp トナーの製造方法およびトナー

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