JPH04331770A - 圧電磁器組成物 - Google Patents
圧電磁器組成物Info
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- JPH04331770A JPH04331770A JP3126460A JP12646091A JPH04331770A JP H04331770 A JPH04331770 A JP H04331770A JP 3126460 A JP3126460 A JP 3126460A JP 12646091 A JP12646091 A JP 12646091A JP H04331770 A JPH04331770 A JP H04331770A
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Landscapes
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- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,圧電磁器組成物に関し
,特に結晶粒径が小さく且つ均一で高い電気機械結合係
数を有し,更に比誘電率の温度依存性も小さく,超音波
振動子として好適な圧電磁器組成物に関する。
,特に結晶粒径が小さく且つ均一で高い電気機械結合係
数を有し,更に比誘電率の温度依存性も小さく,超音波
振動子として好適な圧電磁器組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来,圧電セラミックスは超音波振動子,
アクチュエータ,超音波モータ,セラミックフィルター
等広範囲の用途に利用されている。超音波振動子につい
て更に言えば,近年,家庭用小型洗浄機,車載用の雨滴
除去装置等その需用が増々高まっている。この種超音波
振動子としての圧電磁器に望まれる特性としては,■エ
ネルギー変換効率が高い事(径方向振動での電気機械結
合係数Kp が高い事),■振動子駆動回路との整合上
,比誘電率の温度依存性が小さい事,■入力電力に対し
,高信頼性を維持する上で圧電磁器の微細構造が均一な
事(結晶粒径が小さく且つ均一な事)等が挙げられる。
アクチュエータ,超音波モータ,セラミックフィルター
等広範囲の用途に利用されている。超音波振動子につい
て更に言えば,近年,家庭用小型洗浄機,車載用の雨滴
除去装置等その需用が増々高まっている。この種超音波
振動子としての圧電磁器に望まれる特性としては,■エ
ネルギー変換効率が高い事(径方向振動での電気機械結
合係数Kp が高い事),■振動子駆動回路との整合上
,比誘電率の温度依存性が小さい事,■入力電力に対し
,高信頼性を維持する上で圧電磁器の微細構造が均一な
事(結晶粒径が小さく且つ均一な事)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来,この種超音波振
動子として用いる圧電磁器としては,例えば,Pb(M
n1/3 Nb2/3 )O3 −PbZrO3 −P
bTiO3 系等の比較的機械的品質係数Qmの高い3
成分系のものが知られている。しかしながら,上記従来
の組成物の場合,電気機械結合係数例えばKp が必し
も高いとは言えず,超音波振動子として搭載した機器或
は装置に於いて機能上限度があり,この対策手段として
振動子に対し入力電力を大きくする方法もあるが,消費
電力が大きくなると共に,振動子の信頼性が低下する等
不都合が生じる。更に雰囲気温度が高くなるに従って,
或はサイクル駆動等による振動子自体の発熱によって,
電気機械結合係数が更に低下し,それに伴なって機器或
は装置の機能低下を招く恐れも生じる。一方高い電気機
械結合係数を得る目的で組成物に於いてZr/Ti比を
MPB(モルフォトロピック相境界)に持ってくると,
組成上電気機械結合係数が高くなる反面,比誘電率の温
度依存性が大きくなり,雰囲気温度の上昇,振動子自体
の発熱等によって比誘電率が著しく増加し,駆動回路と
の整合がとれず,機器或は装置本来の機能が失なわれる
という事態にもなりかねない。更に比誘電率の増加に伴
なう共振インピーダンスの低下もさけられず,回路を流
れる電流値も増大し,振動子の発熱と共に駆動回路を構
成する部材にも悪影響を及ぼす結果となる。そこで,本
発明の技術的課題は,PbZrO3 −PbTiO3
を主成分とし,Pb原子の一部をBaで置換すると共に
Zr/Ti比を調整し,更に種々添加物を加える事によ
って,高い電気機械結合係数を有し,比誘電率の温度依
存性も小さく,更に結晶粒径が小さく均一で高信頼性が
維持できる等,径方向振動を利用する超音波振動子とし
て好適な圧電磁器組成物を提供することにある。
動子として用いる圧電磁器としては,例えば,Pb(M
n1/3 Nb2/3 )O3 −PbZrO3 −P
bTiO3 系等の比較的機械的品質係数Qmの高い3
成分系のものが知られている。しかしながら,上記従来
の組成物の場合,電気機械結合係数例えばKp が必し
も高いとは言えず,超音波振動子として搭載した機器或
は装置に於いて機能上限度があり,この対策手段として
振動子に対し入力電力を大きくする方法もあるが,消費
電力が大きくなると共に,振動子の信頼性が低下する等
不都合が生じる。更に雰囲気温度が高くなるに従って,
或はサイクル駆動等による振動子自体の発熱によって,
電気機械結合係数が更に低下し,それに伴なって機器或
は装置の機能低下を招く恐れも生じる。一方高い電気機
械結合係数を得る目的で組成物に於いてZr/Ti比を
MPB(モルフォトロピック相境界)に持ってくると,
組成上電気機械結合係数が高くなる反面,比誘電率の温
度依存性が大きくなり,雰囲気温度の上昇,振動子自体
の発熱等によって比誘電率が著しく増加し,駆動回路と
の整合がとれず,機器或は装置本来の機能が失なわれる
という事態にもなりかねない。更に比誘電率の増加に伴
なう共振インピーダンスの低下もさけられず,回路を流
れる電流値も増大し,振動子の発熱と共に駆動回路を構
成する部材にも悪影響を及ぼす結果となる。そこで,本
発明の技術的課題は,PbZrO3 −PbTiO3
を主成分とし,Pb原子の一部をBaで置換すると共に
Zr/Ti比を調整し,更に種々添加物を加える事によ
って,高い電気機械結合係数を有し,比誘電率の温度依
存性も小さく,更に結晶粒径が小さく均一で高信頼性が
維持できる等,径方向振動を利用する超音波振動子とし
て好適な圧電磁器組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち,本発明の圧電磁器
組成物においては,一般式Pb1−A BaA(ZrB
TiC )O3 で示され(但しB+C=1),0.
05≦A≦0.15,B/C比=1.01〜1.07を
満足する基本組成に対し,副成分しとてMnO0.05
〜0.20重量%,Co2 O3 0.03〜0.20
重量%,及びBi2 O3 0.05〜0.15重量%
添加含有してなることを特徴とする。尚,本発明におい
て0.05>A,1.01>B/C及び副成分であるM
nOが0.05重量%,Co2 O3 が0.03重量
%,及びBi2 O3 が0.05重量%より少ない組
成物のものでは電気機械結合係数の改善効果が認められ
ず,又所望する比誘電率が得られない等,好ましくなく
,A>0.15の組成物では磁器として緻密性が失なわ
れ,電気機械結合係数の低下を招き,B/C>1.07
では比誘電率の温度依存性が大きく,目的とする超音波
振動子としては好ましくない。更に副成分であるMnO
が0.20重量%,Co2 O3 が0.20重量%,
Bi2 O3 が0.15重量%より多い組成物のもの
では電気機械結合係数が低下すると共に結晶粒径も大き
くなる傾向のため,いずれも本発明の範囲から除外した
。
組成物においては,一般式Pb1−A BaA(ZrB
TiC )O3 で示され(但しB+C=1),0.
05≦A≦0.15,B/C比=1.01〜1.07を
満足する基本組成に対し,副成分しとてMnO0.05
〜0.20重量%,Co2 O3 0.03〜0.20
重量%,及びBi2 O3 0.05〜0.15重量%
添加含有してなることを特徴とする。尚,本発明におい
て0.05>A,1.01>B/C及び副成分であるM
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%,及びBi2 O3 が0.05重量%より少ない組
成物のものでは電気機械結合係数の改善効果が認められ
ず,又所望する比誘電率が得られない等,好ましくなく
,A>0.15の組成物では磁器として緻密性が失なわ
れ,電気機械結合係数の低下を招き,B/C>1.07
では比誘電率の温度依存性が大きく,目的とする超音波
振動子としては好ましくない。更に副成分であるMnO
が0.20重量%,Co2 O3 が0.20重量%,
Bi2 O3 が0.15重量%より多い組成物のもの
では電気機械結合係数が低下すると共に結晶粒径も大き
くなる傾向のため,いずれも本発明の範囲から除外した
。
【0005】
【実施例】以下,本発明の実施例について参考例と比較
しながら詳細に説明する。出発原料として化学的純度9
9%以上のPbO,BaCO3 ,ZrO2 ,TiO
2 ,Nb2 O5 ,MnO及び所定の副成分を選び
,表1及び表2に示す組成になる様に精秤した。次に,
これら原料をボールミルで混合した後,乾燥し,850
〜900℃で仮焼成した。次いでボールミルによって粉
砕して得られた粉末に,有機バインダを適量加えて造粒
した後,1ton /cm2 の圧力で加圧成形し,1
200℃〜1280℃の温度で数時間焼成した。得られ
た焼結体をφ17.5厚さ1mmに切断,研磨した後,
Ag蒸着電極を付与し,シリコーン油中で温度140〜
180℃の条件下で直流電場40〜60kV/cmを3
0分間印加し,分極処理を施して電圧的に活性化せしめ
た。次に所定の測定方法により電気機械結合係数Kp
及び比誘電率の温度依存性を調べた。尚,電気機械結合
係数Kp は次数1式により算出して求めた。ただし,
fr は共振周波数,fa は反共振周波数である。
しながら詳細に説明する。出発原料として化学的純度9
9%以上のPbO,BaCO3 ,ZrO2 ,TiO
2 ,Nb2 O5 ,MnO及び所定の副成分を選び
,表1及び表2に示す組成になる様に精秤した。次に,
これら原料をボールミルで混合した後,乾燥し,850
〜900℃で仮焼成した。次いでボールミルによって粉
砕して得られた粉末に,有機バインダを適量加えて造粒
した後,1ton /cm2 の圧力で加圧成形し,1
200℃〜1280℃の温度で数時間焼成した。得られ
た焼結体をφ17.5厚さ1mmに切断,研磨した後,
Ag蒸着電極を付与し,シリコーン油中で温度140〜
180℃の条件下で直流電場40〜60kV/cmを3
0分間印加し,分極処理を施して電圧的に活性化せしめ
た。次に所定の測定方法により電気機械結合係数Kp
及び比誘電率の温度依存性を調べた。尚,電気機械結合
係数Kp は次数1式により算出して求めた。ただし,
fr は共振周波数,fa は反共振周波数である。
【0006】
【数1】
【0007】比誘電率の温度依存性は恒温槽中に試料を
セットし,20℃及び100℃での比誘電率を求め,次
数2式により温度変化率として算出し比較した。
セットし,20℃及び100℃での比誘電率を求め,次
数2式により温度変化率として算出し比較した。
【0008】
【数2】
【0009】結晶粒径は焼結体を鏡面研磨し,エッチン
グ後,SEMを用いn=30の結晶粒径から最大粒径,
平均粒径で評価した。表1に結果の一例を示す。尚第1
表に於いて,*印の試料No.は,本発明の実施例に係
る圧電磁器組成物に該当する。表1からも明らかな様に
,本発明の実施例に係る圧電磁器組成物から成る試料は
参考例と比較して,電気機械結合係数Kpが大きく,比
誘電率の温度変化率も少なく,更に結晶粒径も小さく均
一であり,径方向振動を利用する超音波振動子として好
都合な特性を有している事は明白である。この様に本発
明に実施例はPb1−A BaA (ZrB TiC
)O3 を基本組成とし,A及びB/C比を各々適度な
範囲に設定し,且つ副成分としてMnO,Co2 O3
,Bi2 O3 を各々適度な範囲で同時に添加含有
したものであり,特に基本組成物と副成分との相乗効果
により,従来組成では成し得なかった電気機械結合係数
が高いと同時に比誘電率の温度依存性が小さく,更に磁
器の結晶粒径が小さく,且つ均一で良好な微細構造を有
するという高出力超音波振動子として,好適な圧電磁器
組成物が実現できたものである。
グ後,SEMを用いn=30の結晶粒径から最大粒径,
平均粒径で評価した。表1に結果の一例を示す。尚第1
表に於いて,*印の試料No.は,本発明の実施例に係
る圧電磁器組成物に該当する。表1からも明らかな様に
,本発明の実施例に係る圧電磁器組成物から成る試料は
参考例と比較して,電気機械結合係数Kpが大きく,比
誘電率の温度変化率も少なく,更に結晶粒径も小さく均
一であり,径方向振動を利用する超音波振動子として好
都合な特性を有している事は明白である。この様に本発
明に実施例はPb1−A BaA (ZrB TiC
)O3 を基本組成とし,A及びB/C比を各々適度な
範囲に設定し,且つ副成分としてMnO,Co2 O3
,Bi2 O3 を各々適度な範囲で同時に添加含有
したものであり,特に基本組成物と副成分との相乗効果
により,従来組成では成し得なかった電気機械結合係数
が高いと同時に比誘電率の温度依存性が小さく,更に磁
器の結晶粒径が小さく,且つ均一で良好な微細構造を有
するという高出力超音波振動子として,好適な圧電磁器
組成物が実現できたものである。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【発明の効果】以上詳述した様に,本発明の圧電磁器組
成物は広範囲に利用できる高出力超音波振動子に好適な
ものであり,産業上極めて価値大なるものである。
成物は広範囲に利用できる高出力超音波振動子に好適な
ものであり,産業上極めて価値大なるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式Pb1−A BaA (ZrB
TiC )O3 で示され(但しB+C=1) 0.05≦A≦0.15,B/C比=1.01〜1.0
7を満足する基本組成に対し,副成分として,MnO0
.05〜0.20重量%,Co2 O3 0.03〜0
.20重量%及びBi2 O3 0.05〜0.15重
量%を添加含有してなることを特徴とする圧電磁器組成
物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03126460A JP3096918B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 圧電磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03126460A JP3096918B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 圧電磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331770A true JPH04331770A (ja) | 1992-11-19 |
JP3096918B2 JP3096918B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14935771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03126460A Expired - Fee Related JP3096918B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 圧電磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096918B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004051476A (ja) * | 2002-07-10 | 2004-02-19 | Dongil Technology Co Ltd | 低温焼結可能なpzt組成物とそれを用いた圧電セラミック装置 |
US20160340258A1 (en) * | 2014-02-17 | 2016-11-24 | Guenter Engel | Ceramic material and capacitor comprised thereof |
CN116283281A (zh) * | 2023-04-07 | 2023-06-23 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 一种有双向应变的压电驱动器材料及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6320568B1 (en) | 1990-12-31 | 2001-11-20 | Kopin Corporation | Control system for display panels |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP03126460A patent/JP3096918B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004051476A (ja) * | 2002-07-10 | 2004-02-19 | Dongil Technology Co Ltd | 低温焼結可能なpzt組成物とそれを用いた圧電セラミック装置 |
US20160340258A1 (en) * | 2014-02-17 | 2016-11-24 | Guenter Engel | Ceramic material and capacitor comprised thereof |
US9878955B2 (en) * | 2014-02-17 | 2018-01-30 | Guenter Engel | Ceramic material and capacitor comprised thereof |
CN116283281A (zh) * | 2023-04-07 | 2023-06-23 | 中国科学院上海硅酸盐研究所 | 一种有双向应变的压电驱动器材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3096918B2 (ja) | 2000-10-10 |
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