JP3096919B2 - 圧電磁器組成物 - Google Patents
圧電磁器組成物Info
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- JP3096919B2 JP3096919B2 JP03126461A JP12646191A JP3096919B2 JP 3096919 B2 JP3096919 B2 JP 3096919B2 JP 03126461 A JP03126461 A JP 03126461A JP 12646191 A JP12646191 A JP 12646191A JP 3096919 B2 JP3096919 B2 JP 3096919B2
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- piezoelectric ceramic
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，圧電磁器組成物に関
し，特に電気機械結合係数が低下する事なく，磁器の結
晶粒径が小さく且つ均一で，機械的強度が良好であり高
出力超音波振動子として好適な電圧磁器組成物に関す
る。
し，特に電気機械結合係数が低下する事なく，磁器の結
晶粒径が小さく且つ均一で，機械的強度が良好であり高
出力超音波振動子として好適な電圧磁器組成物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来，圧電セラミックスは超音波振動
子，超音波モータ，アクチュエータ，セラミックフィル
ター等広範囲の用途に利用されている。超音波振動子に
ついて更に言えばこの様に大振幅，高出力下で応用され
る超音波振動子は，搭載される機器，装置の機能上，或
は高信頼性の上から所望の電気機械結合係数を有すると
共に，大きい機械的強度が要求される。
子，超音波モータ，アクチュエータ，セラミックフィル
ター等広範囲の用途に利用されている。超音波振動子に
ついて更に言えばこの様に大振幅，高出力下で応用され
る超音波振動子は，搭載される機器，装置の機能上，或
は高信頼性の上から所望の電気機械結合係数を有すると
共に，大きい機械的強度が要求される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来，この種の高出力
超音波振動子として用いる圧電磁器としては，例えば，
Ｐｂ（Ｍｎ1/3 Ｍｅ2/3 ）Ｏ3 −ＰｂＺｒＯ3 −ＰｂＴ
ｉＯ3 （ここで，Ｍｅ…Ｓｂ，Ｎｂ，Ｔａ等）等の比較
的機械的品質係数Ｑｍの高い三成分系組成物が知られて
いる。上記組成物の場合，基本的には超音波振動子とし
ての機能を果たすが，近年，増々高信頼化の要求が成さ
れている中にあって，尚一層優れた特性を有する圧電磁
器材料の出現が望まれている。そこで，本発明の技術的
課題は，電気機械結合係数が低下する事なしに，磁器の
結晶粒径が小さく且つ均一で良好な微細構造を有し，機
械的強度も大きく，信頼性の高い，高出力超音波振動子
として好適な圧電磁器組成物を提供することにある。
超音波振動子として用いる圧電磁器としては，例えば，
Ｐｂ（Ｍｎ1/3 Ｍｅ2/3 ）Ｏ3 −ＰｂＺｒＯ3 −ＰｂＴ
ｉＯ3 （ここで，Ｍｅ…Ｓｂ，Ｎｂ，Ｔａ等）等の比較
的機械的品質係数Ｑｍの高い三成分系組成物が知られて
いる。上記組成物の場合，基本的には超音波振動子とし
ての機能を果たすが，近年，増々高信頼化の要求が成さ
れている中にあって，尚一層優れた特性を有する圧電磁
器材料の出現が望まれている。そこで，本発明の技術的
課題は，電気機械結合係数が低下する事なしに，磁器の
結晶粒径が小さく且つ均一で良好な微細構造を有し，機
械的強度も大きく，信頼性の高い，高出力超音波振動子
として好適な圧電磁器組成物を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち，本発明の圧電磁器
組成物は，Ｐｂ（Ｍｎ1/3 Ｓｂ2/3 ) Ｏ3 −ＰｂＺｒＯ
3 −ＰｂＴｉＯ3 で示される三成分系基本組成に対し，
副成分としてＳｂ2 Ｏ3 ０．０３〜０．１５重量％及び
ＳｉＯ2０．０２〜０．１５重量％添加含有してなるこ
とを特徴とする。ここで，本発明において，副成分であ
るＳｂ2 Ｏ3 が０．０３重量％より少なく，ＳｉＯ2 が
０．０２重量％より少ない組成物のものでは結晶粒径の
微細化或は機械的強度の改善効果が認められず，又Ｓｂ
2 Ｏ3 が０．１５重量％より多く，ＳｉＯ2 が０．１５
重量％より多い組成物のものでは，電気機械結合係数が
低下すると共に，機械的強度も低下する等，好ましくな
い，いずれも本発明の範囲から除外した。
組成物は，Ｐｂ（Ｍｎ1/3 Ｓｂ2/3 ) Ｏ3 −ＰｂＺｒＯ
3 −ＰｂＴｉＯ3 で示される三成分系基本組成に対し，
副成分としてＳｂ2 Ｏ3 ０．０３〜０．１５重量％及び
ＳｉＯ2０．０２〜０．１５重量％添加含有してなるこ
とを特徴とする。ここで，本発明において，副成分であ
るＳｂ2 Ｏ3 が０．０３重量％より少なく，ＳｉＯ2 が
０．０２重量％より少ない組成物のものでは結晶粒径の
微細化或は機械的強度の改善効果が認められず，又Ｓｂ
2 Ｏ3 が０．１５重量％より多く，ＳｉＯ2 が０．１５
重量％より多い組成物のものでは，電気機械結合係数が
低下すると共に，機械的強度も低下する等，好ましくな
い，いずれも本発明の範囲から除外した。
【０００５】
【実施例】以下，本発明の実施例について参考例と比較
しながら詳細に説明する。出発原料として化学的純度９
９％以上のＰｂＯ，ＺｒＯ2 ，ＴｉＯ2 ，Ｓｂ2 Ｏ3 ，
ＭｎＯ及び所定の副成分を選び，表１に示す組成になる
様に精秤した。尚，副成分としたＳｉＯ2 は市販の原料
粉末を粉砕した後，平均粒径１μ以下に調整したものを
用いた。次に，これら原料をボールミルで混合した後，
乾燥し，８５０℃で仮焼成した。次いでボールミルによ
って粉砕して得られた粉末に，有機バインダを適量加え
て造粒した後，１トン／cm2 の圧力で加圧成形し，１２
００〜１２５０℃の温度で数時間焼成した。得られた焼
結体をφ１７．５，厚さ１mmに切断，研磨した後，Ａｇ
蒸着電極を付与し，シリコーン油中で温度１４０〜１８
０℃の条件下で直流電場４０〜６０KV／cmを３０分間印
加し，分極処理を施して圧電的に活性化せしめ特性評価
試料とした。次に所定の測定方法により電気機械結合係
数ＫＰを調べた。尚，電気機械結合係数ＫＰは数１式か
ら算出して求めた。但し，ｆｒは共振周波数，ｆａは反
共振周波数である。
しながら詳細に説明する。出発原料として化学的純度９
９％以上のＰｂＯ，ＺｒＯ2 ，ＴｉＯ2 ，Ｓｂ2 Ｏ3 ，
ＭｎＯ及び所定の副成分を選び，表１に示す組成になる
様に精秤した。尚，副成分としたＳｉＯ2 は市販の原料
粉末を粉砕した後，平均粒径１μ以下に調整したものを
用いた。次に，これら原料をボールミルで混合した後，
乾燥し，８５０℃で仮焼成した。次いでボールミルによ
って粉砕して得られた粉末に，有機バインダを適量加え
て造粒した後，１トン／cm2 の圧力で加圧成形し，１２
００〜１２５０℃の温度で数時間焼成した。得られた焼
結体をφ１７．５，厚さ１mmに切断，研磨した後，Ａｇ
蒸着電極を付与し，シリコーン油中で温度１４０〜１８
０℃の条件下で直流電場４０〜６０KV／cmを３０分間印
加し，分極処理を施して圧電的に活性化せしめ特性評価
試料とした。次に所定の測定方法により電気機械結合係
数ＫＰを調べた。尚，電気機械結合係数ＫＰは数１式か
ら算出して求めた。但し，ｆｒは共振周波数，ｆａは反
共振周波数である。
【０００６】
【数１】
【０００７】結晶粒径は焼結体を鏡面研磨し，エッチン
グ後，ＳＥＭを用い，ｎ＝３０の結晶粒径から平均粒径
で評価した。磁器の機械的強度は焼結体を切断，加工
し，ＪＩＳ Ｒ １６０１試験方法に準じ，３点曲げ強
さとして評価した。３点曲げ強さは数２式により算出し
た。
グ後，ＳＥＭを用い，ｎ＝３０の結晶粒径から平均粒径
で評価した。磁器の機械的強度は焼結体を切断，加工
し，ＪＩＳ Ｒ １６０１試験方法に準じ，３点曲げ強
さとして評価した。３点曲げ強さは数２式により算出し
た。
【０００８】
【数２】
【０００９】但し，数２式中，Ｐは試験片の破壊時の最
大荷重（kgf)，Ｌは下部支点間距離（mm），Ｗは試験片
の幅（mm），ｔは試験片の厚さ（mm）である。表１に結
果の一例を示す。尚，表１中に於いて，＊印の試料Ｎ
ｏ．は本発明の実施例に係る圧電磁器組成物に該当す
る。表１からも明らかな様に，本発明の実施例に係る圧
電磁器組成物から成る試料は，参考例と比較して電気機
械結合係数ＫＰが低下する事なく，結晶粒径が小さく且
つ均一であり，機械的強度も大きく，高出力超音波振動
子として好都合な特性を有している事は明白である。こ
の様に本発明の実施例においてはＰｂ（Ｍｎ1/3 Ｓｂ
2/3 ) Ｏ3 −ＰｂＺｒＯ3 −ＰｂＴｉＯ3 を基本組成と
し，副成分としてＳｂ2 Ｏ3 及びＳｉＯ2 を各々適度な
範囲で同時に添加含有したものであり特に副成分の相乗
効果により，電気機械結合係数が低下する事なしに，磁
器の結晶粒径が小さく，且つ均一で良好な微細構造を有
し，機械的強度も大きく，信頼性の高い高出力超音波振
動子として好適な圧電磁器組成物と実現したものであ
る。又上記圧電磁器組成物を形成する粉体或は原料粉末
を，例えば，微粉化，粉末粒子の均一化等して改善する
事によって，尚一層の良好な特性を有する圧電磁器が得
られる事は言うまでもない。
大荷重（kgf)，Ｌは下部支点間距離（mm），Ｗは試験片
の幅（mm），ｔは試験片の厚さ（mm）である。表１に結
果の一例を示す。尚，表１中に於いて，＊印の試料Ｎ
ｏ．は本発明の実施例に係る圧電磁器組成物に該当す
る。表１からも明らかな様に，本発明の実施例に係る圧
電磁器組成物から成る試料は，参考例と比較して電気機
械結合係数ＫＰが低下する事なく，結晶粒径が小さく且
つ均一であり，機械的強度も大きく，高出力超音波振動
子として好都合な特性を有している事は明白である。こ
の様に本発明の実施例においてはＰｂ（Ｍｎ1/3 Ｓｂ
2/3 ) Ｏ3 −ＰｂＺｒＯ3 −ＰｂＴｉＯ3 を基本組成と
し，副成分としてＳｂ2 Ｏ3 及びＳｉＯ2 を各々適度な
範囲で同時に添加含有したものであり特に副成分の相乗
効果により，電気機械結合係数が低下する事なしに，磁
器の結晶粒径が小さく，且つ均一で良好な微細構造を有
し，機械的強度も大きく，信頼性の高い高出力超音波振
動子として好適な圧電磁器組成物と実現したものであ
る。又上記圧電磁器組成物を形成する粉体或は原料粉末
を，例えば，微粉化，粉末粒子の均一化等して改善する
事によって，尚一層の良好な特性を有する圧電磁器が得
られる事は言うまでもない。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【発明の効果】以上，詳述した様に，本発明の圧電磁器
組成物は，広範囲に利用できる高出力超音波振動子に好
適なものであり，産業上極めて価値大である。
組成物は，広範囲に利用できる高出力超音波振動子に好
適なものであり，産業上極めて価値大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭48−15758（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭48−12717（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭46−8549（ＪＰ，Ｂ１) ソ連国特許発明1350163（ＳＵ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C04B 35/42 - 35/49 ＣＡ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｐｂ（Ｍｎ1/3 Ｓｂ2/3 ）Ｏ3 −ＰｂＺ
ｒＯ3 −ＰｂＴｉＯ3 で示される三成分系基本組成に対
し，副成分としてＳｂ2 Ｏ3 ０．０３〜０．１５重量％
及びＳｉＯ2 ０．０２〜０．１５重量％添加含有してな
ることを特徴とする圧電磁器組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03126461A JP3096919B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 圧電磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03126461A JP3096919B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 圧電磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04331771A JPH04331771A (ja) | 1992-11-19 |
| JP3096919B2 true JP3096919B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14935793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03126461A Expired - Lifetime JP3096919B2 (ja) | 1991-05-01 | 1991-05-01 | 圧電磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3096919B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100455217B1 (ko) * | 2001-10-08 | 2004-11-12 | 주식회사 에스세라 | 고주파 레조네이터용 세라믹 조성물 |
| WO2005068394A1 (ja) * | 2004-01-20 | 2005-07-28 | Iai Corporation | 圧電磁器組成物 |
-
1991
- 1991-05-01 JP JP03126461A patent/JP3096919B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04331771A (ja) | 1992-11-19 |
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