JPH04329291A - セラミックスヒータ及びその製造方法 - Google Patents

セラミックスヒータ及びその製造方法

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JPH04329291A
JPH04329291A JP3100958A JP10095891A JPH04329291A JP H04329291 A JPH04329291 A JP H04329291A JP 3100958 A JP3100958 A JP 3100958A JP 10095891 A JP10095891 A JP 10095891A JP H04329291 A JPH04329291 A JP H04329291A
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JP
Japan
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ceramic
pattern
heat generating
heater
base material
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Application number
JP3100958A
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English (en)
Inventor
Keizo Furusaki
圭三 古崎
Nobuo Kawai
伸夫 川合
Yoshitake Kawachi
川地 良毅
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサ等に取り付けら
れるセラミックスヒータ及びその製造方法に関し、詳し
くは、例えば内燃機関の排ガス中の酸素濃度を検出する
酸素センサの加熱用セラミックスヒータ及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば酸素センサは、内燃機関の
排気管に装着されて排ガス中の酸素濃度を検出するため
に使用されており、特に低温時に酸素センサを良好に機
能させるために、センサの素子部を加熱するセラミック
スヒータが用いられている。
【0003】このセラミックスヒータとしては、センサ
の形状に合わせて例えば板状や円筒形のヒータが使用さ
れている。このうち、円筒形のセラミックスヒータは、
例えばアルミナ(Al2O3)からなる円筒形のセラミ
ックス基材の表面に、発熱パターンが形成されたグリー
ンシートを積層し、一体焼成して形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のセラ
ミックスヒータを、高温に長期間晒される酸素センサの
加熱用として使用した場合には、下記の問題が発生する
ことがあった。
【0005】つまり、酸素センサが高温に長期間晒され
ると、使用しているうちに発熱パターンが劣化してその
抵抗が増大することがあり、それによって、発熱パター
ンが断線したり、或は保護層にクラックが発生すること
があった。更に、最悪の場合には保護層が崩壊してしま
い、それによって、ヒータ寿命が低下することがあった
。この場合、外観的には陰極に近い発熱パターン付近が
黒ずみ、いわゆる黒色化現象を生じている。
【0006】このため、ヒータの使用条件を検知し、必
要な時だけ通電することによって、ヒータの耐久寿命を
維持することが行なわれているが、その場合には、検知
手段や通電制御手段が別途必要となって装置が複雑化す
るという問題があり、また、検知手段等の故障によって
、新たな寿命低下の原因を生じることがあるので、根本
的な解決策とはなり得ないという問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、検知手段等の別途の手段を必要とすることなく、高
温の環境においてもヒータの寿命が長いセラミックスヒ
ータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の請求項1の発明は、筒状又は柱状の第1セラミックス
層と、該第1セラミックス層の表面に積層された第2セ
ラミックス層と、前記第1及び第2セラミックス層によ
って形成される筒状の境界面に配置された発熱パターン
と、を備えたセラミックスヒータにおいて、前記発熱パ
ターンの陽極側端子と陰極側端子とが、前記筒状の境界
面上で対向して配置されたことを特徴とするセラミック
スヒータを要旨とする。
【0009】また、請求項2の発明は、グリーンシート
の表面に発熱パターンを形成するととともに、該発熱パ
ターンの陽極側端子及び陰極側端子を予めセラミックス
基材を挟んで対向する様に所定量離して形成し、その後
前記発熱パターンの表面を他のグリーンシートで覆うこ
とによって発熱パターンを挟んだ積層体を形成し、該積
層体をセラミックス基材に積層して一体焼成することを
特徴とするセラミックスヒータの製造方法を要旨とする
【0010】尚、本発明のセラミックスヒータに、前記
以外の構成として、例えばセンサ素子や絶縁層等が形成
されていてもよい。前記第1及び第2セラミックス層を
形成する材料としては、Al2O3が好適であるが、特
に熱伝導特性に優れた高温強度材料とするために、Al
2O3は平均結晶粒径10μm以下、相対理論密度94
%以上であることが好ましい。
【0011】前記第1セラミックス層としては、加熱す
べきセンサ形状に応じて、筒状,棒状,板状等種々の形
状に形成されたセラミックス基材、或はそのセラミック
ス基材の表面を覆う様にグリーンシートを焼成して形成
されたものを採用することができる。また、第2セラミ
ックス層としては、グリーンシートを焼成して形成され
たものを採用することができる。
【0012】前記セラミックス基材は、Al2O3以外
にも、ムライトやスピネル等のアルミナ類似のセラミッ
クスなど、高温高強度セラミックスを使用しても良い。 また、グリーンシートから形成されるセラミックス層は
、発熱パターンを高温環境下において保護し、しかもセ
ラミックス基材と発熱パターンの接合性を向上させるも
のであり、少なくとも発熱パターンを包含する様に位置
させると良い。
【0013】発熱パターンの材料としては、主にタング
ステン(W)やモリブデン(Mo)を用い、更にこれら
の成分に、白金(Pt)やロジウム(Rh)等の高融点
金属成分を混合して用いるとよい。また、抵抗特性の向
上のために、PtやRhを単独に用いてもよい。尚、悪
影響を与えない限りにおいて、セラミックス層と同材よ
りなる酸化物等が若干存在していてもよい。
【0014】前記発熱パターンは、高抵抗性を有する発
熱部と、電源との接続に供される低抵抗性を有する陽極
側端子及び陰極側端子からなる端子部と、更に発熱部と
端子部とを接続する低抵抗性のリード部とから構成され
ており、発熱部はセンサを加熱すべき目的に応じて所定
の大きさ及び形状に形成される。
【0015】前記セラミックスヒータの製造方法の概要
は、次の通りである。原料として、例えば主成分Al2
O3からなる粉末を湿式混合してなるものを用意する。 尚、稠密な高温高強度とするために、使用する原料粉末
としては、純度90%以上の高純度粉末を用い、その粒
径は2μm以下にすると良い。
【0016】但し、焼成促進成分であるSiO2,Mg
O,CaO,B2O3は、焼成過程において酸化物、ひ
いては所定の網目構造となりえるもの、例えば水酸化物
、塩(例えば炭酸塩等)として配合していもよい。
【0017】配合粉末の成形は、加圧成形(例えば静水
圧成形やドクターブレード成形)、或は押出成形など種
々の方法で行うことができる。尚、この成形に当り、所
定の溶剤および結合剤等を適時配合することは勿論であ
る。
【0018】発熱パターンの形成は、メッキ、気相析出
法(例えばスパッタリングや蒸着等)の種々の手段を採
用できる。特に、金属ペーストによって発熱パターンを
形成する場合には、成形されたグリーンシートに例えば
スクリーン印刷によって所定パターンを形成し、このパ
ターン印刷面側をグリーンシートで被覆し、その上に所
定パターンを形成した後、更にグリーンシートで被覆し
てセラミックス基材との接合に供するとよい。これは、
金属パターンを直接に基材に接合すると、相互密着性が
不十分となり、気孔発生に基づく発熱パターン成分の酸
化原因(断線原因)を発生するおそれがあるからである
【0019】焼成は、セラミックス基材および各セラミ
ックス層の相互密着性を高めるために、同時焼成するこ
とが好ましい。焼成方法としては、型加圧(HP,HI
P)焼結,雰囲気加圧焼結,反応焼結など種々のものを
採用でき、その焼結温度は1450〜1600℃の範囲
から選択するとよい。雰囲気は不活性ガス(例えばAr
,N2),酸化性雰囲気(例えば大気中),還元雰囲気
(例えばH2ガス)のいずれであってもよい。
【0020】こうして得られたセラミックスヒータは、
その発熱パターンの端子部をメタライズ処理し、電源か
らのリードをろう付けにて接続される。本発明のセラミ
ックスヒータは、特に高温下で長時間使用される内燃機
関の空燃比制御用の酸素センサを加熱するためのヒータ
ーとして好適である。この場合セラミックスヒータは、
試験管型固体電解質酸素センサ素子の内部に挿入しても
良いし、酸素センサ素子に付設しても良い。
【0021】
【作用】本発明者らは、高温下で使用されるときのセン
サ劣化要因を分析し、それに基づいて本発明を完成した
ものである。以下その分析及び考察等について詳細に説
明する。
【0022】ヒータの断線現象のメカニズムは、既に特
願昭63−48721号にて開示された如く、下記の通
りである。従来のヒータにおける断線後の外観状態につ
いてのEPMA(元素分析)の結果を、模式的に図6(
A)及びそのB−B断面図である図6(B)に示す。 その結果から、次の事実(イ),(ロ)が判明した。 (イ)  発熱パターンP1のうち、陰極側の発熱部P
2の周辺が局部的に白色(Al2O3の通常色)から黒
色に変化していること。 (ロ)  発熱パタ−ンP1のうち、陽極側の発熱部P
2の周辺が局部的にクラックを生じていること。
【0023】又、ヒータを1000℃の大気雰囲気中に
おき、直流17Vで連続印加することにより通電し、発
熱部の抵抗値の変化を調べた結果から、次の事実(ハ)
が判明した。 (ハ)  一番陽極側に近い発熱部P2である第1パタ
ーン部位P3(図6(A))の抵抗が、図7に示す様に
、その他のパターン部位等に比して著しく増大している
こと。尚、この図7は、発熱パターンP1の全抵抗,第
1パターン部位P3の抵抗,その他のパターン部位の抵
抗の経時変化を示している。
【0024】前記事実を解明するために行った理論的考
察は、次の通りである。 (イ)の考察 アルミナヒータを構成するアルミナ基材は主成分として
Al2O3と共に焼結促進成分として種々の金属酸化物
が含有されて焼結されているので、焼結体においてはA
l2O3粒界のガラス相としてこれらの金属酸化物が存
在する。
【0025】こうしたアルミナヒータを高温下にて直流
通電すると、ガラス相中に存在するマグネシウム(Mg
)やカルシウム(Ca)原子が陽イオンとなって陰極側
に移動する。一方、該成分の近傍に存在する酸素(O)
原子が電気的中性を維持するために、酸素イオンとなり
陽極側に移動する。そのため、Mg、Ca成分が単体又
は酸化物等として陰極側端子付近に堆積し、その部位の
黒色化をもたらす。即ち、直流電流の印加により、Al
2O3粒界のガラス相中のフラックス成分が電気分解を
受けることになる。
【0026】(ロ)の考察 また、陽極側に移動した酸素イオンにより、発熱パター
ンP1の材料、例えばタングステン(W)が酸化され、
その部位の抵抗値を増大させる。
【0027】(ハ)の考察 前記(ロ)の酸化反応等によって、発熱パターンP1は
体積膨脹を起こし、発熱パターンP1に断線を生ずると
共に保護層P4に応力が加わり、クラックを生ずる。 尚、酸化した発熱パターンP1材料は、その一部が拡散
により保護層P4、更には外界へ移動し、この意味でも
抵抗値を増大させる。
【0028】従って、こうしたアルミナヒータが高温に
晒され続けると、保護層P4のクラックから侵入した外
気酸素により、爆発的に発熱パターンP1材料が酸化さ
れ、より一層の体積膨脹を起こし、保護層P4の剥離・
崩壊に至ると見なされる。
【0029】つまり、発熱パターンP1の断線メカニズ
ムの根本原因は、Mg2+、Ca2+の低電位側への移
動(マイグレーション)およびO2−の高電位側への移
動と考えられる。
【0030】そこで、本発明者らは、前記メカニズムに
よるヒータの断線を防止するために、最も電位差が大き
くなる陽極と陰極間を、セラミックスヒータの周上で最
も離れた位置に対向して設置した。それによって、Mg
2+,Ca2+の低電位側への移動による陰極側第1パ
ターン部位へのMg2+,Ca2+の蓄積を防止でき、
しかもO2−の高電位側への移動による陽極側第1パタ
ーン部位での発熱パターンP1材料(W)の酸化を低減
することが実現された。
【0031】つまり、本発明では、陽極側端子及び陰極
側端子が筒状の境界面に対向して設置されるために、陽
極側と陰極側との距離が最大となるので、電位差に基づ
くMg2+,Ca2+の低電位側への移動及びO2−の
高電位側への移動は抑制され、結果的にヒータの断線は
大幅に低減されるのである。
【0032】
【実施例】以下、本発明のセラミックスヒータ及びその
製造方法の実施例について説明する。
【0033】図1に示す様に、本実施例のセラミックス
ヒータ1は、円筒状のセラミックス基材2の表面に、2
層のセラミックス層3,4が形成されており、該第1セ
ラミックス層3と第2セラミックス層4との間の境界面
5には、発熱パターン7が形成されている。
【0034】この発熱パターン7は、分解斜視図の図2
に示す様に、セラミックスヒータ1の先端側で何度も蛇
行する幅の細い発熱部8と、セラミックスヒータ1の後
端側に配置されて電源に接続される陽極側端子9a及び
陰極側端子9b,9c(端子部9と総称する)と、発熱
部8及び端子部9を接続するリード部11a,11b,
11cとから構成されている。
【0035】前記陰極側端子9b,9cは、発熱部8の
両端に接続されており、完成したセラミックスヒータ1
においては、図3(図1のA−A断面図)に示す様に、
境界面5上で隣接して配置されている。一方、陽極側端
子9aは、発熱部8の中央部に接続されており、完成し
たセラミックスヒータ1においては、陰極側端子9b,
9cと対向する位置に配置されている。
【0036】次に、前記構成のセラミックスヒータ1の
製造方法について、図2に基づいて説明する。 (a)原料粉末の混合 平均粒径1.5μm,純度99.9%のAl2O3粉末
と、焼結促進剤として平均粒径2μm,純度98%のS
iO2粉末と、平均粒径2μm,純度90%のMgO粉
末と、平均粒径2μm,純度93%のCaO粉末とを、
97.2:2.5:0.1:0.1の割合で配合し、ボ
ールミルで20〜60時間湿式混合した後、脱水乾燥す
る。 (b)基材の作成 前記(a)で製造した配合粉末に、メチルセルロース1
%,マクセロン(商品名)15%,水10%を添加し、
混練する。次に、押出成形法で円筒状に成形し、所定寸
法に切断後、1200℃で仮焼して基材2とする。 (c)第1,第2グリーンシート及び発熱パターンの作
成 前記(a)で製造した配合粉末に、ポリビニルブチラー
ル8%,DBP4%,メチルエチルケトン,トルエン7
0%を添加し、ボールミルで混合してスラリー状とする
。減圧脱泡後、ドクターブレード法により、第2セラミ
ックス層4となる厚さ0.2〜0.4mmの第2グリー
ンシート4aを作成する。
【0037】次に、この第2グリーンシート4aの表面
に、予め調整されたWペーストを、厚膜印刷法により1
0〜30μmにスクリーン印刷して、発熱パターン7と
なる印刷パターン7aを形成する。
【0038】更に、この印刷表面に、第2グリーンシー
ト4aと同様の方法にて成形した、第1セラミックス層
3となる厚さ0.05〜0.10mmの第1グリーンシ
ート3aを圧着し、積層シートを形成する。 (d)基材,第1〜第2グリーンシート及び発熱パター
ンの一体化 前記(a)で製造した配合粉末に、ポリビニルブチラー
ル25%,DBP8%,ブチルカルビドール30%を添
加して、ペースト状物を製造し、このペースト状物を、
前記(c)で得られた積層シートの第1グリーンシート
3aの表面に塗布する。
【0039】次に、この塗布面を基材2との接合に供す
る様にして、基材2の周囲に積層シートを巻き付け、加
圧密着させる。次に、250℃で樹脂抜きした後、水素
炉雰囲気中1500〜1600℃で焼成して、一体化さ
れたセラミックスヒータ1を形成する。その後、このセ
ラミックスヒータ1は、その端子部10,11の先端が
Niメッキされ、ろう材を用いてリード線引出用端子(
図示せず)と接合される。
【0040】次に、この様にして製造されたセラミック
スヒータ1の効果を確認するために行った実験例につい
て説明する。 (実験例1)本実施例のセラミックスヒータ1を用いて
、高温耐久試験を行った。
【0041】実験は、1000℃の加熱雰囲気下で、3
Ωの抵抗値を有する発熱パターン8に直流17Vの通電
を行ない、その抵抗値の経時変化を測定した。また、比
較例として、従来の発熱パターンである陽極側端子と陰
極側端子が近接したヒータ(図5(C),(D))につ
いても、同様に高温耐久試験を行った。その結果を図4
に示すが、縦軸は抵抗変化率(%)であり、横軸は耐久
時間(Hr)を示している。尚、実験では、本実施例及
び比較例として、各々5個の試料について実験を行った
【0042】図4から明らかな様に、本実施例のセラミ
ックスヒータ1は、比較例のものに比べて、抵抗値の経
時変化が著しく少なく優れた高温耐久性能を有している
。それに対して、比較例のものは100時間未満で断線
し、高温耐久性に劣るものであり、不適なものである。
【0043】(実験例2)次に、本実施例のセラミック
スセンサ1(図5(A),(B))及び前記比較例のセ
ラミックスセンサ(図5(C),(D))の100時間
耐久後の状態を観察した。つまり、センサの端子部近傍
を垂直に破断して、その断面の状態を観察した。尚、他
の条件は前記実験例1と同様とした。
【0044】その結果、図5に示す様に、本実施例のセ
ラミックスセンサ1では、陰極側端子9a,9c近傍の
僅かな部分に上述した黒色化の現象がみられたのみであ
ったが、比較例のセラミックスセンサでは、陰極側端子
から陽極側端子に向かって、非常に広い範囲に好ましく
ない黒色化の現象が見られた。
【0045】この様に、本実施例のセラミックスヒータ
1は、陽極側端子9aと陰極側端子9b,9cとをなる
べく遠ざける様に対向して配置しているので、マイグレ
ーションの発生や酸素イオンの高電位側への移動が生じ
にくい。その結果、発熱パターン7の劣化による抵抗値
の増加が生じにくいので、セラミックスヒータ1の寿命
を向上することができる。
【0046】従って、このセラミックスヒータ1を、例
えば高温に長期間晒される空燃比制御用の酸素センサに
適用した場合には、発熱パターン7が劣化しにくく、そ
の抵抗の増大を防ぐことができるので、発熱パターン7
が断線したり、或は保護層にクラックが発生することを
防止できる。その結果、酸素センサを高温で使用した場
合でも、長い期間に亘ってセラミックスヒータ1を好適
に使用できるという顕著な効果を奏する。
【0047】
【発明の効果】以上の如く本発明のセラミックスヒータ
は、イオンの移動による障害の発生を防止して、発熱パ
ターンの劣化を防ぐことができるものである。特に本発
明のものは、高温下に晒される条件下においても抵抗値
の変化が少なく、安定な加熱特性を長時間維持でき、耐
久性に優れている。しかも検知手段等がいらずその構造
が簡単であり、製造も容易である。従って、各種のセン
サの加熱用ヒータとして好適に適用でき、極めて有用な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセラミックスヒータを一部破
断して示す斜視図である。
【図2】実施例のセラミックスヒータを分解して示す斜
視図である。
【図3】実施例のセラミックスヒータの図1におけるA
−A断面図である。
【図4】実施例及び比較例のセラミックスヒータの耐久
試験の結果を示すグラフである。
【図5】実施例及び比較例のセラミックスヒータの耐久
後の状態を示す説明図である。
【図6】従来のセラミックスヒータの問題点を示す説明
図である。
【図7】従来のセラミックスヒータの抵抗値の変化を示
すグラフである。
【符号の説明】
1…セラミックスヒータ            2…
セラミックス基材 3,4…セラミックス層            5…
境界面7…発熱パターン              
    9a…陽極側端子9b,9c…陰極側端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  筒状又は柱状の第1セラミックス層と
    、該第1セラミックス層の表面に積層された第2セラミ
    ックス層と、前記第1及び第2セラミックス層によって
    形成される筒状の境界面に配置された発熱パターンと、
    を備えたセラミックスヒータにおいて、前記発熱パター
    ンの陽極側端子と陰極側端子とが、前記筒状の境界面上
    で対向して配置されたことを特徴とするセラミックスヒ
    ータ。
  2. 【請求項2】グリーンシートの表面に発熱パターンを形
    成するととともに、該発熱パターンの陽極側端子及び陰
    極側端子を予めセラミックス基材を挟んで対向する様に
    所定量離して形成し、その後前記発熱パターンの表面を
    他のグリーンシートで覆うことによって発熱パターンを
    挟んだ積層体を形成し、該積層体をセラミックス基材に
    積層して一体焼成することを特徴とするセラミックスヒ
    ータの製造方法。
JP3100958A 1991-05-02 1991-05-02 セラミックスヒータ及びその製造方法 Pending JPH04329291A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6084220A (en) * 1997-10-28 2000-07-04 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ceramic heater
WO2011007664A1 (ja) * 2009-07-13 2011-01-20 Tdk株式会社 セラミックヒーター
JP2016534326A (ja) * 2013-10-01 2016-11-04 ユニバーシティ ド エクス‐マルセイユ 加熱式感応層ガスセンサ

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