JPH04327644A - 窯業製品およびその製造方法 - Google Patents
窯業製品およびその製造方法Info
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- JPH04327644A JPH04327644A JP9771891A JP9771891A JPH04327644A JP H04327644 A JPH04327644 A JP H04327644A JP 9771891 A JP9771891 A JP 9771891A JP 9771891 A JP9771891 A JP 9771891A JP H04327644 A JPH04327644 A JP H04327644A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物内壁材等に好適
に使用されるタイル、陶板等の窯業製品表面に新規な模
様を形成した窯業製品およびその製造方法に関する。
に使用されるタイル、陶板等の窯業製品表面に新規な模
様を形成した窯業製品およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、窯業製品の表面に凹凸模様を
出現させるための方法は、特開昭５６−５０１７８号公
報、特公平１−３１４７６号公報等に種々提案されてい
るが、大きく分けて、インクに部分的に厚みを持たせて
印刷する方法、あるいは、釉薬に大きい耐火物粒子を混
入させて焼成する方法、さらには、釉薬中に発泡剤を混
入させて焼成中に素地を部分的に発泡せしめる方法、釉
薬を部分的に施釉する斑点施釉、噴霧施釉等が現実的に
行われている方法である。
出現させるための方法は、特開昭５６−５０１７８号公
報、特公平１−３１４７６号公報等に種々提案されてい
るが、大きく分けて、インクに部分的に厚みを持たせて
印刷する方法、あるいは、釉薬に大きい耐火物粒子を混
入させて焼成する方法、さらには、釉薬中に発泡剤を混
入させて焼成中に素地を部分的に発泡せしめる方法、釉
薬を部分的に施釉する斑点施釉、噴霧施釉等が現実的に
行われている方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来方
法によって作られた表面の凹凸模様は、一般的に言って
印刷による無釉のものにあっては形成される模様が規則
的過ぎて面白さに欠け、また、施釉による凹凸模様形成
方法では印刷法程ではないが形成凹凸がマクロ的には均
一となり、精々、多色施釉による斑点や色が混ざり合わ
せた色彩の変化と複合して面白さが強調され、単色の下
での複雑な凹凸の形成のニーズには充分に応えられるも
のではない。しかも、そのためには多数種類の釉薬の準
備が必要となり、焼成条件も複雑とならざるを得ない。
法によって作られた表面の凹凸模様は、一般的に言って
印刷による無釉のものにあっては形成される模様が規則
的過ぎて面白さに欠け、また、施釉による凹凸模様形成
方法では印刷法程ではないが形成凹凸がマクロ的には均
一となり、精々、多色施釉による斑点や色が混ざり合わ
せた色彩の変化と複合して面白さが強調され、単色の下
での複雑な凹凸の形成のニーズには充分に応えられるも
のではない。しかも、そのためには多数種類の釉薬の準
備が必要となり、焼成条件も複雑とならざるを得ない。
【０００４】本発明において解決すべき課題は、近年の
窯業製品に対する趣向の多様化から従来の窯業製品には
ない微妙な表面模様の出現のニーズに対応できる手段を
見出すことにある。
窯業製品に対する趣向の多様化から従来の窯業製品には
ない微妙な表面模様の出現のニーズに対応できる手段を
見出すことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、窯業製品の基
材表面を凹凸状に形成すると共に、主に凸状部の片面側
に装飾用釉薬層を偏在させてなる窯業製品である。
材表面を凹凸状に形成すると共に、主に凸状部の片面側
に装飾用釉薬層を偏在させてなる窯業製品である。
【０００６】また、他の発明は、窯業製品の基材表面を
凹凸状に形成し、主に凸状部の片面側に装飾用釉薬を偏
在させて施した後、焼成する窯業製品の製造方法である
。
凹凸状に形成し、主に凸状部の片面側に装飾用釉薬を偏
在させて施した後、焼成する窯業製品の製造方法である
。
【０００７】ここで、装飾用釉薬層は、凸状部の片面側
にのみ設けるようにしてもよいし、凸状部の片面側に他
面側よりも比較的厚い釉薬層を形成するようにしてもよ
い。
にのみ設けるようにしてもよいし、凸状部の片面側に他
面側よりも比較的厚い釉薬層を形成するようにしてもよ
い。
【０００８】窯業製品の基材表面の凹凸状部は、乾式プ
レス形成により製品の素地と一体に形成してもよいし、
平坦な基材表面上に釉薬を施して形成するようにしても
よい。
レス形成により製品の素地と一体に形成してもよいし、
平坦な基材表面上に釉薬を施して形成するようにしても
よい。
【０００９】基材表面の凹凸状部を釉薬によって形成す
る場合、焼成粘性の高い釉薬によって形成すると、焼成
後も素地表面が凹凸状の製品が得られる。また、基材表
面の凹凸状部を焼成粘性の低い釉薬によって形成すると
、焼成後は表面が平坦な製品が得られる。
る場合、焼成粘性の高い釉薬によって形成すると、焼成
後も素地表面が凹凸状の製品が得られる。また、基材表
面の凹凸状部を焼成粘性の低い釉薬によって形成すると
、焼成後は表面が平坦な製品が得られる。
【００１０】本発明を実施するに当たっては施釉前の窯
業製品として積極的に凹凸面を形成したものを使用する
ことができるが、積極的に凹凸面を形成していない素地
面を利用してもその目的を達成することができるもので
、ミクロ的にもマクロ的にも凹凸面を有する窯業製品に
適用できる。
業製品として積極的に凹凸面を形成したものを使用する
ことができるが、積極的に凹凸面を形成していない素地
面を利用してもその目的を達成することができるもので
、ミクロ的にもマクロ的にも凹凸面を有する窯業製品に
適用できる。
【００１１】また、釉薬の吹き付け傾斜角は基地の凹凸
の状態にもよるが、通常の場合、素地面に対して５〜４
５°以下の傾斜角を有するものが良い。
の状態にもよるが、通常の場合、素地面に対して５〜４
５°以下の傾斜角を有するものが良い。
【００１２】さらに、吹き付け後の凹凸面を強調するた
めには、吹き付け後の表面の平坦化を防止するために下
地用釉薬としては比較的粘性の高い釉薬を使用すること
が好ましい。
めには、吹き付け後の表面の平坦化を防止するために下
地用釉薬としては比較的粘性の高い釉薬を使用すること
が好ましい。
【００１３】
【作用】窯業製品の基材表面の凸状部の片面側に装飾用
釉薬を偏在させて施すことにより、凸状部の両面側に色
の濃淡が現れ、これにより独特の表面模様が形成される
。
釉薬を偏在させて施すことにより、凸状部の両面側に色
の濃淡が現れ、これにより独特の表面模様が形成される
。
【００１４】
【実施例】本発明を通常のタイルに適用して、微妙な凹
凸模様を有するタイル表面模様を形成した。
凸模様を有するタイル表面模様を形成した。
【００１５】実施例１
図１に示すように、タイル素地の焼成前にプレス成形に
よってタイル素地（１）の表面に平均高低差（ｄ）が略
１ｍｍの凹凸面を形成した。タイル素地の色と異なる色
を呈する釉薬として、長石６０重量部、粘土７重量部、
珪石５重量部、石灰１５重量部、亜鉛華３重量部、ジル
コン７重量部、それに顔料３重量部とからなる釉薬（３
）を、図２に示すように、噴射ノズル（４）からタイル
素地（１）の表面に対しての傾斜角αを３０度にして釉
薬実量０．１２ｇ／ｃｍ２ を吹き付け、基材表面（２
）の凸部の一側面に吹き付け釉薬層（５）を形成した。 これを酸化雰囲気のトンネル炉中で１２５０℃で２０時
間焼成した。
よってタイル素地（１）の表面に平均高低差（ｄ）が略
１ｍｍの凹凸面を形成した。タイル素地の色と異なる色
を呈する釉薬として、長石６０重量部、粘土７重量部、
珪石５重量部、石灰１５重量部、亜鉛華３重量部、ジル
コン７重量部、それに顔料３重量部とからなる釉薬（３
）を、図２に示すように、噴射ノズル（４）からタイル
素地（１）の表面に対しての傾斜角αを３０度にして釉
薬実量０．１２ｇ／ｃｍ２ を吹き付け、基材表面（２
）の凸部の一側面に吹き付け釉薬層（５）を形成した。 これを酸化雰囲気のトンネル炉中で１２５０℃で２０時
間焼成した。
【００１６】その結果、図３に示すように、釉薬面にな
だらかで不規則な連続凹凸面（７）を有するタイルを得
た。
だらかで不規則な連続凹凸面（７）を有するタイルを得
た。
【００１７】実施例２
図４及び図５に示すように、タイル素地の焼成前にスプ
レー施釉によってタイル素地（１）の表明に平均高低差
（ｄ）が略１ｍｍの凹凸面を形成した。この際、下地用
の釉薬として、長石９５重量部、粘土５重量部、ジルコ
ン１５重量部、顔料２重量部からなるものを使用した。
レー施釉によってタイル素地（１）の表明に平均高低差
（ｄ）が略１ｍｍの凹凸面を形成した。この際、下地用
の釉薬として、長石９５重量部、粘土５重量部、ジルコ
ン１５重量部、顔料２重量部からなるものを使用した。
【００１８】タイル素地の色と異なる色を呈する釉薬と
して、長石６０重量部、粘土７重量部、珪石５重量部、
石灰１５重量部、亜鉛華３重量部、ジルコン７重量部、
それに顔料３重量部とからなる釉薬（３）を、図６に示
すように、噴射ノズル（４）から下地釉薬層（６）の表
面に対しての傾斜角αを３０度にして釉薬実量０．１２
ｇ／ｃｍ２ を吹き付け、基材表面（２）の凸部の一側
面に吹き付け釉薬層（５）を形成した。これを酸化雰囲
気のトンネル炉中で１２５０℃で２０時間焼成した。
して、長石６０重量部、粘土７重量部、珪石５重量部、
石灰１５重量部、亜鉛華３重量部、ジルコン７重量部、
それに顔料３重量部とからなる釉薬（３）を、図６に示
すように、噴射ノズル（４）から下地釉薬層（６）の表
面に対しての傾斜角αを３０度にして釉薬実量０．１２
ｇ／ｃｍ２ を吹き付け、基材表面（２）の凸部の一側
面に吹き付け釉薬層（５）を形成した。これを酸化雰囲
気のトンネル炉中で１２５０℃で２０時間焼成した。
【００１９】その結果、図３に示すように、釉薬面にな
だらかで不規則な連続凹凸面（７）を有するタイルを得
た。
だらかで不規則な連続凹凸面（７）を有するタイルを得
た。
【００２０】実施例３
図４に示す焼成したフラットなタイル素地（１）に焼成
温度で低粘性を示す白色釉薬として、長石８３重量部、
粘土７重量部、ジルコン１０重量部それに白色顔料３重
量部からなる釉薬をスプレー施釉によって、図５で示す
最高１ｍｍの深さの凹凸状の下地釉薬層（６）を形成し
た。この下地釉薬層（６）に対して、図６に示すように
、長石６０重量部、粘土７重量部、珪石５重量部、石灰
１５重量部、亜鉛華３重量部、ジルコン７重量部、それ
に顔料３重量部とからなる釉薬（３）を噴射ノズル（４
）から下地釉薬層（６）の表面に対しての傾斜角αを３
０度にして釉薬実量０．１０ｇ／ｃｍ２ を吹き付け、
下地釉薬層（６）の表面の凸部の一側面に吹き付け釉薬
層（５）を形成し、これを酸化雰囲気のトンネル炉中で
１２５０℃で２０時間焼成した。
温度で低粘性を示す白色釉薬として、長石８３重量部、
粘土７重量部、ジルコン１０重量部それに白色顔料３重
量部からなる釉薬をスプレー施釉によって、図５で示す
最高１ｍｍの深さの凹凸状の下地釉薬層（６）を形成し
た。この下地釉薬層（６）に対して、図６に示すように
、長石６０重量部、粘土７重量部、珪石５重量部、石灰
１５重量部、亜鉛華３重量部、ジルコン７重量部、それ
に顔料３重量部とからなる釉薬（３）を噴射ノズル（４
）から下地釉薬層（６）の表面に対しての傾斜角αを３
０度にして釉薬実量０．１０ｇ／ｃｍ２ を吹き付け、
下地釉薬層（６）の表面の凸部の一側面に吹き付け釉薬
層（５）を形成し、これを酸化雰囲気のトンネル炉中で
１２５０℃で２０時間焼成した。
【００２１】その結果、図７に示すように、表面が平坦
なタイルを得た。
なタイルを得た。
【００２２】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【００２３】（１）窯業製品の表面に、霜降りもしくは
鱗状の模様に類似した、新規なテクスチャーを得ること
ができる。
鱗状の模様に類似した、新規なテクスチャーを得ること
ができる。
【００２４】（２）従来の各種色調、色彩をそのまま生
かして適用できる。
かして適用できる。
【００２５】（３）緩やかで不規則な連続凹凸を有する
光沢表面を有する窯業製品を得ることができる。
光沢表面を有する窯業製品を得ることができる。
【００２６】（４）得られた製品は滑らかな凹凸を有す
るので見る方向によって色調の異なる表面となる。
るので見る方向によって色調の異なる表面となる。
【図１】 第１実施例において適用した表面に凹凸を
形成したタイル素地の断面図である。
形成したタイル素地の断面図である。
【図２】 図１のタイル素地の表面に凹凸状に釉薬を
吹き付けた態様を示す。
吹き付けた態様を示す。
【図３】 第１及び第２の実施例によって得たタイル
の表面状態を示す。
の表面状態を示す。
【図４】 第２及び第３の実施例としてタイル素地表
面に凹凸状の下地釉薬層を形成する前のタイルの表面状
態を示す。
面に凹凸状の下地釉薬層を形成する前のタイルの表面状
態を示す。
【図５】 図４のタイル素地表面に凹凸状の下地釉薬
層を形成した状態を示す。
層を形成した状態を示す。
【図６】 図５の下地釉薬層の凸状部に釉薬を吹き付
けた状態を示す。
けた状態を示す。
【図７】 第３の実施例によって得たタイルの表面状
態を示す。
態を示す。
１ タイル素地
２ タイル基材表面
３ 吹き付け釉薬
４ 噴射ノズル
５ 吹き付け釉薬層
６ 下地釉薬層
７ 連続凹凸面
Claims (3)
- 【請求項１】 窯業製品の基材表面を凹凸状に形成す
ると共に、凸状部の片面側に装飾用釉薬層を偏在させて
なることを特徴とする窯業製品。 - 【請求項２】 窯業製品の基材表面を凹凸状に形成し
、凸状部の片面側に装飾用釉薬を偏在させて施した後、
焼成することを特徴とする窯業製品の製造方法。 - 【請求項３】 窯業製品の基材表面に焼成粘性の低い
釉薬を施して基材表面を凹凸状に形成し、凸状部の片面
側に偏在させて装飾用釉薬を施した後、焼成することを
特徴とする窯業製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9771891A JP2967838B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 窯業製品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9771891A JP2967838B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 窯業製品およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04327644A true JPH04327644A (ja) | 1992-11-17 |
| JP2967838B2 JP2967838B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=14199677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9771891A Expired - Fee Related JP2967838B2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 窯業製品およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2967838B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1101584A2 (en) * | 1999-11-15 | 2001-05-23 | Gruppo Ceramiche Saicis S.P.A. | Method for manufacturing tiles having their exposed side provided with depressions and reliefs to reproduce the appearance of split quarrystone |
| CN109574632A (zh) * | 2019-01-23 | 2019-04-05 | 信益陶瓷(中国)有限公司 | 一种替代模花制作表面凹凸效果的多色瓷质砖及制造方法 |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP9771891A patent/JP2967838B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1101584A2 (en) * | 1999-11-15 | 2001-05-23 | Gruppo Ceramiche Saicis S.P.A. | Method for manufacturing tiles having their exposed side provided with depressions and reliefs to reproduce the appearance of split quarrystone |
| EP1101584A3 (en) * | 1999-11-15 | 2003-03-26 | Gruppo Ceramiche Saicis S.P.A. | Method for manufacturing tiles having their exposed side provided with depressions and reliefs to reproduce the appearance of split quarrystone |
| CN109574632A (zh) * | 2019-01-23 | 2019-04-05 | 信益陶瓷(中国)有限公司 | 一种替代模花制作表面凹凸效果的多色瓷质砖及制造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2967838B2 (ja) | 1999-10-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |