JP2002308666A - 施釉セラミックの製造方法 - Google Patents

施釉セラミックの製造方法

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真聖 三浦
Hiroaki Naito
博昭 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる色の境界がぼかされて還元調のタイル
等の施釉セラミックを高歩留まりにて大量生産すること
ができる施釉セラミックの製造方法を提供する。 【解決手段】 CMCなどの増粘剤を添加した高粘性の
第1の釉薬スラリー1を素地3上に部分的に掛けた後、
第2の釉薬スラリー2を素地3の全面に掛け、その後、
乾燥し、焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイル等の施釉セ
ラミックの製造方法に係り、特に還元調の施釉面を有し
た施釉セラミックを酸化焼成により製造することができ
る施釉セラミックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイル等の施釉セラミックを製造する場
合、粘土等の原料を成形し、必要に応じ仮焼した後、釉
薬スラリーを掛ける施釉を施し、その後焼成することが
広く行われている。
【0003】この釉薬中に酸化鉄成分が含まれている場
合、焼成時の焼成雰囲気中の酸素濃度に応じて焼成後の
釉薬の発色が異なることは周知である。即ち、一般に、
焼成雰囲気中の酸素濃度が高い酸化焼成では、釉薬中の
酸化鉄はFeリッチとなり、施釉面は赤味が強く
なる。逆に、焼成雰囲気中の酸素濃度が低い還元焼成で
は、釉薬中の酸化鉄はFeOリッチとなり、施釉面はく
すんだ暗褐色系の色調を帯びるようになる。
【0004】さらに、この還元焼成を行うと、焼成炉内
の焼成帯における酸素濃度の微妙な差異や変化により、
施釉面に窯変と称される独特の変化が現われ、色調、質
感の変化が種々様々であり、還元焼成特有の風合いを有
した情趣に富む焼き物が製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような還元焼成調
の風合いを有した施釉セラミックは、従来は専ら焼成雰
囲気の酸素濃度を低くした還元焼成によってのみ製造さ
れている。この還元焼成による風合いの管理は実に難し
く、美術工芸品には予期せぬ窯変を生じさせて好都合で
あるものの、タイル等の工業生産品の生産管理には誠に
難題であり、製品歩留まりが低くなる等の弊があった。
【0006】なお、施釉面に模様付けする技法の一つと
して、素地表面の全面に釉薬スラリーを掛けた後、異な
る色調の釉薬スラリーを部分的に掛ける重ね掛け技法が
あるが、焼成中の溶融粘性の高い釉薬では、焼成時に色
が混ざることがなく、また施釉時においても素地に掛け
た釉薬中の水分が直ちに素地に吸収されるため、釉薬ス
ラリー同士は単に部分的に重なっただけとなり、焼成後
の施釉面では、色の異なる領域の境目がくっきりとした
ものとなり、還元調の外観とは似つかぬものとなる。
【0007】本発明は、還元調の施釉面を有した施釉セ
ラミックを効率良く生産することができる施釉セラミッ
クの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)の施
釉セラミックの製造方法は、素地の上に釉薬スラリーを
掛けた後、焼成する施釉セラミックの製造方法におい
て、素地の上に第1の釉薬スラリーを部分的に掛けた
後、第1の釉薬スラリーとは異なる色調をもたらす第2
の釉薬スラリーを該第1の釉薬スラリーを覆うように掛
け、その後焼成するようにした製造方法であって、少な
くとも該第1の釉薬スラリーに増粘剤を含有させておく
ことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明(請求項2)の施釉セラミッ
クの製造方法は、素地の上に釉薬スラリーを掛けた後、
焼成する施釉セラミックの製造方法において、素地の上
に第1の釉薬スラリーを掛けた後、第1の釉薬スラリー
とは異なる色調をもたらす第2の釉薬スラリーを該第1
の釉薬スラリーの上に部分的に掛け、その後焼成するよ
うにした製造方法であって、少なくとも該第1の釉薬ス
ラリーに増粘剤を含有させておくことを特徴とするもの
である。
【0010】かかる本発明(請求項1,2)の施釉セラ
ミックの製造方法によると、少なくとも第1の釉薬スラ
リーが高粘性であり、これらの第1及び第2の釉薬スラ
リーが重なり合ったところでは、両釉薬スラリーが混ざ
り合う。そして、両釉薬スラリーが重なり合った領域の
辺縁部近傍においては、両釉薬スラリーの混合割合が微
妙に変化したものとなる。これを焼成することにより、
色の変化がぼかされた還元焼成調の施釉セラミックが得
られる。
【0011】本発明では、焼成時の雰囲気が還元雰囲気
でなくても、還元調の焼成釉薬面を有したセラミックが
得られる。
【0012】なお、増粘剤の添加量は、釉薬スラリーが
カルボキシメチルセルロースの0.2%水溶液よりも高
い粘性を有するように選定されることが好ましい。この
ように高粘性の釉薬スラリーは、素地上に掛けられても
水分が直ちに素地に吸収されることはなく、比較的長時
間釉薬スラリーが素地上で流動性を保っている。従っ
て、重ね掛けされた釉薬スラリー同士がスラリー状態の
まま混ざり合う。
【0013】これにより、両釉薬スラリーの重なり合い
領域の辺縁部にあっては、釉薬スラリー同士の混合割合
が微妙に変化したものとなり、この部分は、焼成後に異
色領域の境界付近に微妙に色合いが変化するぼかし部を
形成するようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、施釉されたタイルの製
造に好適であるが、タイル以外の窯業系サイディング等
の施釉セラミックの製造にも適用できる。
【0015】このセラミックの素地の原料は任意であ
り、特に限定されない。タイルの場合、通常は粘土、長
石、陶石、石灰石、シャモット等の各種原料から適宜の
ものを選定して用いているが、この通常のタイル素地は
もちろん本発明において用い得る。
【0016】素地原料は、必要に応じ混合、粉砕等の工
程を経て成形される。この成形法も任意であり、乾式プ
レス成形のほか、湿式押出成形など各種の方法を採用で
きる。
【0017】成形体は、成形後に必要に応じ乾燥され
る。その後、成形体は直ちに施釉されても良く、仮焼さ
れてから施釉されてもよい。
【0018】この施釉には、増粘剤が添加された第1の
釉薬スラリーと、増粘剤が添加されていてもよく添加さ
れていなくてもよい第2の釉薬スラリーとの少なくとも
2種類の釉薬スラリーが用いられる。
【0019】請求項1の発明の施釉法にあっては、図1
(a)の如く、第1の釉薬スラリー1を素地3の施釉対
象面の上に部分的に掛けた後、該第1の釉薬スラリー1
を覆うように第2の釉薬スラリー2を掛ける。例えば、
施釉対象面の一部に第1の釉薬スラリー1を掛けた後、
この施釉対象面の全体を覆うように第2の釉薬スラリー
2を掛ける。
【0020】請求項2の発明の施釉法にあっては、図2
(a)のように、第1の釉薬スラリー1を掛けた後、こ
の第1の釉薬スラリー1の上に部分的に第2の釉薬スラ
リー2を掛ける。例えば、素地3の施釉対象面の全体に
第1の釉薬スラリー1を掛けた後、この第1の釉薬スラ
リー1の上に第2の釉薬スラリー2を部分的に掛ける。
【0021】この第1の釉薬スラリー1は増粘剤を含ん
だ高粘性のものであるので、素地3に掛けられても水分
は直ちには吸収されず、ある程度長い時間該第1の釉薬
スラリーはスラリー状態を保つ。このため、この第1の
釉薬スラリー1と第2の釉薬スラリー2とが重なり合っ
た領域では、釉薬スラリー1,2同士が混ざり合う。
【0022】上記図1の施釉法の場合は、図1(b)の
ように、重なり合った領域の中心付近4では、釉薬スラ
リー1と釉薬スラリー2とが各々の施釉量比の通りに混
ざり合う。重なり合った領域の辺縁部5付近では、中心
から離れるほど第1の釉薬スラリー濃度が低くなる遷移
領域が形成される。重なり合った領域から十分に離れた
領域では、第2の釉薬スラリーのみが素地3上に存在す
る。
【0023】上記図2の施釉法の場合は、図2(b)の
ように、重なり合った領域の中心付近4では、スラリー
1とスラリー2とが各々の施釉量比の通りに混ざり合
う。重なり合った領域の辺縁部6付近では、中心から離
れるほど第2の釉薬スラリー2の濃度が低くなる遷移領
域が形成される。重なり合った領域から十分に離れた領
域では、第1の釉薬スラリーのみが素地3上に存在す
る。
【0024】上記図1、図2の施釉法のいずれの場合で
も、スラリーの混合割合が微妙に変化する遷移領域5,
6が形成される。この施釉後に焼成されることにより、
この遷移領域5,6が色合いのぼかされた領域を形成す
るようになる。
【0025】この焼成は、ローラーハースキルン、トン
ネル窯などのいずれでもよい。この焼成時の雰囲気は、
色合いの変化が各セラミックで同等程度となるようにす
るために、酸素濃度が4%以上例えば4〜7%好ましく
は4.5〜6%程度の酸化雰囲気とされることが望まし
い。但し、窯変のバラツキが多少大きくても構わないと
きには、酸素濃度が3〜4%程度で焼成されてもよい。
【0026】なお、上記第1、第2釉薬スラリーの釉薬
としては、各種の釉薬のスラリーを用いることができ
る。例えば、顔料のみのスラリーであってもよく、顔料
以外の固形成分例えばガラス紛や、長石、ZnO、Ca
O、MgO、Fe、TiO等の溶融助剤を含ん
でもよい。このガラス紛や長石等の溶融助剤は、顔料を
素地に固着させる役割を果たす。また、この溶融助剤
は、顔料と反応し、より還元調の焼き上がり面をもたら
すようになる。
【0027】この第1、第2の釉薬スラリーは、焼成後
に発色が異なるものである。この「発色が異なる」と
は、明度、色度及び彩度の少なくとも一つが異なること
を示す。例えば、同色度であるが明度及び/又は彩度が
異なるものであってもよい。具体的には、同一顔料を異
なる割合で含む第1及び第2の釉薬スラリーを用いるこ
ともできる。また、第1の釉薬スラリーに対し、亜鉛華
やソーダ灰など焼成により釉薬の色を微妙に変化させる
成分を添加したものを第2の釉薬スラリーとして用いて
もよい。
【0028】釉薬スラリーに増粘剤を添加する場合、こ
の添加後のスラリーがカルボキシメチルセルロースの
0.2%水溶液特に0.5%水溶液よりも高い粘性を有
する程度の添加量とすることが好ましい。ただし、過度
に高粘性であると、施釉しにくくなるので、カルボキシ
メチルセルロース(CMC)の3%水溶液の粘性よりも
低くなる添加量とすることが望ましい。増粘剤として
は、CMCの他に、メチルセルロース(MC)、デキス
トリン、アルギン酸ソーダ等の水溶性の粘性物質を用い
ることができる。
【0029】増粘剤としては、また塩化アンモニウムな
どの水溶性の無機塩を用いてもよい。この水溶性の無機
塩を含有する釉薬スラリーは、無機塩の添加により釉薬
微粒子のゼータ電位が変化し、該釉薬微粒子の凝集度合
いが強くなって無機塩無添加のものに比べて釉薬の粘性
が高くなる。
【0030】増粘剤としては、上記の水溶性の粘性物質
と水溶性の無機塩との双方を含んでもよい。
【0031】この増粘剤は、第1の釉薬スラリーのみに
含有されてもよく、第1及び第2の釉薬スラリーの双方
に含有されてもよい。
【0032】なお、水溶性の粘性物質を増粘剤として添
加した釉薬スラリーにあっては、無機塩を添加したもの
に比べて釉薬微粒子の凝集度合いが低く、釉薬微粒子が
スラリー内を移動し易い。また、そのため、釉薬スラリ
ーが重ね掛けされたときに相互間で拡散移動し易い。こ
のようなことから、第1及び第2の釉薬スラリーのうち
少なくとも一方は、増粘剤として水溶性粘性物質が添加
されたものであることが好ましい。
【0033】本発明の好適な一形態にあっては、第1及
び第2の釉薬がいずれも増粘剤として水溶性粘性物質を
含有している。この場合、釉薬微粒子の拡散移動を容易
とするために、釉薬の固形分濃度は65wt%以下特に
60wt%以下であることが好ましい。釉薬の固形分濃
度は、5wt%以上であることが好ましい。
【0034】本発明では、第1及び第2の釉薬スラリー
とともに、施釉量は0.006〜0.05g/cm
度が好ましい。
【0035】釉薬スラリーを素地上に掛ける方法は任意
である。例えば、釉薬スラリーを部分的に掛ける場合に
は、スプレー、滴下、流し掛け、スポンジに含ませて付
着させるスポンジ掛けなどを用いることができる。釉薬
スラリーを全面的に掛けるには、カーテン掛け、スプレ
ー掛けなどを採用することができる。
【0036】
【実施例】実施例1 CMC1wt%水溶液100重量部に、オレンジ色系の
顔料を10重量部、ガラス紛を0.05重量部添加し混
合した第1の釉薬スラリー(釉薬中の固形分の濃度約1
0wt%)と、CMC1wt%水溶液100重量部に、
赤黒色系の顔料を10重量部、ガラス紛を0.05重量
部添加し混合した第2の釉薬スラリー(釉薬中の固形分
の濃度約10wt%)を用意した。
【0037】乾式プレスで成形した2丁掛サイズの外装
用タイル素地の上に第1の釉薬をスプレー施釉で部分的
に掛けた。即ち、タイルの表面の約2/3の部分に第1
の釉薬スラリーを0.01g/cmの割合で掛けた。
この直後に、上記第2の釉薬スラリーを0.05g/c
の割合で全面的に掛けた。
【0038】その後、乾燥し、トンネル窯にて最高温度
1260℃×25Hr酸化焼成した。焼成時の焼成帯の
雰囲気中の酸素濃度は5%とした。その結果、第1の釉
薬スラリーを掛けた部分はオレンジ色であり、その他の
部分は赤黒色であり、両者の境目は幅約10〜40mm
にわたって色合いが微妙にぼかされた施釉タイルが製造
された。
【0039】実施例2 第2の釉薬スラリーとして、CMC1wt%水溶液10
0重量部に亜鉛華を1重量部添加して混合したものを用
いたこと以外は実施例1と同様にして施釉タイルを製造
した。その結果、第1の釉薬スラリーを掛けた部分は茶
褐色であり、その他の部分は黄白色であり、両者の境目
は幅約10〜40mmにわたって色合いが微妙にぼかさ
れたものとなった。
【0040】実施例3 第2の釉薬スラリーとして、CMC1wt%水溶液の代
りに水を用いたこと以外は全く同一に調合したものを用
いた。これ以外は実施例1と同様にして施釉タイルを製
造した。その結果、第1の釉薬スラリーを掛けた部分は
オレンジ色であり、その他の部分は赤黒色であり、両者
の境目は幅約10〜50mmにわたって色合いが微妙に
ぼかされた施釉タイルが製造された。
【0041】実施例4 第1の釉薬スラリーとして、以下の混合物に塩化アンモ
ニウム飽和水溶液0.03重量部を加えたものを用いた
こと以外は実施例1と同様にして施釉タイルを製造し
た。 黄色系顔料 3重量部 長石 38重量部 粘土 17重量部 水 42重量部 その結果、第1の釉薬スラリーを掛けた部分はオレンジ
色であり、その他の部分は黄色であり、両者の境目は幅
約10〜40mmにわたって色合いが微妙にぼかされた
ものとなった。
【0042】実施例5 第1の釉薬スラリーと第2の釉薬スラリーとを入れ替え
たこと以外は、実施例4と同様にして施釉タイルを製造
した。その結果、第1の釉薬スラリーを掛けた部分は黄
色であり、その他の部分はオレンジ色であり、両者の境
目は幅約10〜40mmにわたって色合いが微妙にぼか
されたものとなった。
【0043】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、異なる色
の境界がぼかされて還元調のタイル等の施釉セラミック
を容易に製造することができる。本発明によると、類似
の色調の施釉セラミックを高歩留まりにて大量生産する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る施釉方法を示す模式的な断面
図である。
【図2】実施の形態に係る施釉方法を示す模式的な断面
図である。
【符号の説明】
1 第1の釉薬スラリー 2 第2の釉薬スラリー 3 素地

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素地の上に釉薬スラリーを掛けた後、焼
    成する施釉セラミックの製造方法において、 素地の上に第1の釉薬スラリーを部分的に掛けた後、第
    1の釉薬スラリーとは異なる色調をもたらす第2の釉薬
    スラリーを該第1の釉薬スラリーを覆うように掛け、そ
    の後焼成するようにした製造方法であって、少なくとも
    該第1の釉薬スラリーに増粘剤を含有させておくことを
    特徴とする施釉セラミックの製造方法。
  2. 【請求項2】 素地の上に釉薬スラリーを掛けた後、焼
    成する施釉セラミックの製造方法において、 素地の上に第1の釉薬スラリーを掛けた後、第1の釉薬
    スラリーとは異なる色調をもたらす第2の釉薬スラリー
    を該第1の釉薬スラリーの上に部分的に掛け、その後焼
    成するようにした製造方法であって、少なくとも該第1
    の釉薬スラリーに増粘剤を含有させておくことを特徴と
    する施釉セラミックの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記増粘剤を
    添加した釉薬スラリーは、カルボキシメチルセルロース
    の0.2%水溶液よりも高い粘性を有することを特徴と
    する施釉セラミックの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記増粘剤は水溶性の粘性物質及び/又は水溶性の
    無機塩であることを特徴とする施釉セラミックの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、第1の釉薬スラリー及び第2の釉薬スラリーのうち
    少なくとも一方に水溶性の粘性物質が含有されているこ
    とを特徴とする施釉セラミックの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記第1の釉薬スラリーおよび第2の釉薬スラリー
    の双方が増粘剤として水溶性の粘性物質を含有してお
    り、且つ該第1の釉薬スラリーと第2の釉薬スラリーと
    で固形分濃度が異なることを特徴とする施釉セラミック
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、第1の釉薬スラリー
    及び第2の釉薬スラリーの固形分濃度がいずれも65w
    t%以下であることを特徴とする施釉セラミックの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項におい
    て、前記第1の釉薬スラリー及び第2の釉薬スラリーの
    少なくとも一方が溶融助剤を含有することを特徴とする
    施釉セラミックの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項におい
    て、前記焼成時の焼成雰囲気の酸素濃度を4%以上とす
    ることを特徴とする施釉セラミックの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101280931B1 (ko) 2012-09-21 2013-07-01 (주)에릭스 하면, 측면 및 내면의 세가지 부위별 색상이 다른 요변 도자기의 제조방법과 이를 이용한 요변 도자기 및 이를 이용한 결착식 밀폐 용기
CN116283212A (zh) * 2022-12-08 2023-06-23 许昌市工艺美术学会 一种汝瓷篆刻陶印制作工艺

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