JP2001247386A - タイルの製造方法 - Google Patents

タイルの製造方法

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JP2001247386A
JP2001247386A JP2000056133A JP2000056133A JP2001247386A JP 2001247386 A JP2001247386 A JP 2001247386A JP 2000056133 A JP2000056133 A JP 2000056133A JP 2000056133 A JP2000056133 A JP 2000056133A JP 2001247386 A JP2001247386 A JP 2001247386A
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JP
Japan
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tile
oily liquid
liquid
pigment
surfactant
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JP2000056133A
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English (en)
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Keisuke Nagai
慶介 永井
Masahito Sakakibara
雅人 榊原
Kiyoshi Nakamura
清志 中村
Noriaki Hamamura
典昭 浜村
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面模様が規格的なものではなく、きわめて
意匠性に優れた釉薬模様を有したタイルを製造すること
を可能とする。 【解決手段】 表面に凹凸1a,1bを有したタイル素
体(成形体又は素焼き体)の表面に、顔料及び長石粉末
等を分散させた油性液体2を付着させる。次いで、界面
活性剤溶液をこの油性溶液2の表面にスプレー等により
供給し、油性液体と界面活性剤とを反応させて混合液3
を凹部1aに集める。その後、乾燥及び焼成し、凹部1
aが濃く顔料により着色されたタイルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイルの製造方法に
係り、特に表面に斑状あるいは縞状などに着色層を形成
するタイルの製造方法に関する。また、本発明は、表面
に凹凸が形成されている場合に凸部よりも凹部に着色層
を多目に形成することができるタイルの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】表面の釉薬層に厚み分布を持たせたレリ
ーフ状釉薬層付きのタイルの製造方法が特開平5−26
2582号公報に記載されている。同号公報の方法は、
タイルの素体の表面にトリエタノールアミン等の吸水速
度調整用の液剤を部分的に塗布した後、釉薬を掛け、そ
の後焼成するものである。
【0003】タイル表面のうち該吸水速度調整用の液剤
を塗布した部分では、釉薬中の水分がタイル素体に吸収
されにくいので、釉薬が付着し難く、釉薬層の厚みが薄
くなる。一方、吸水速度調整用の液剤を塗布しない部分
では、釉薬中の水分の吸収速度が大きいので、釉薬が厚
く付着する。これにより、釉薬の厚みに大小が生じ、全
体として凹凸状の釉薬層が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−262
582号公報の方法では、吸水速度調整用の液剤を塗布
しているため、塗布のパターンに従った凹凸状の釉薬層
となるが、これではどうしてもパターンが規則的であ
り、人工感の伴う表面模様となってしまう。
【0005】本発明は、表面模様が規格的なものではな
く、きわめて意匠性に優れた釉薬模様を有したタイルを
製造することを可能とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のタイルの製造方
法は、タイル素体の表面に、顔料を含有した油性液体を
付着させた後、該油性液体付着面に界面活性剤溶液を供
給し、その後、焼成することを特徴とするものである。
【0007】かかる本発明方法において、顔料を含有し
た油性液体をタイル素体の表面に付着させた後、この油
性液体付着面に界面活性剤溶液を供給すると、この油性
液体と界面活性剤とが反応し、油性液体と界面活性剤と
が混合した混合液となる。この混合液が表面張力や、素
体表面の凹凸のために、凝集したり凹部に溜まったりす
ることにより、無数の液塊を形成する。
【0008】例えば、素体表面に凹凸が存在すると、上
記混合液はこの凹部に集まって液溜り状の液塊を形成す
る。
【0009】この混合液中には、油性液体に由来する顔
料が含まれているので、混合液が乾燥すると、液塊が存
在していた部分には厚目に顔料層が形成され、一方、液
塊が存在していなかった部分には、全く又はごく少量存
在するのみとなる。従って、この素体を焼成することに
より、タイル表面には顔料の色ムラが生じるようにな
る。
【0010】この色ムラは前記の液塊の存在パターンに
従ったものとなるが、この液塊の存在パターンは素体表
面の微妙な凹凸や、混合液の表面張力等に影響された不
規則的なものであり、色ムラは不規則的なものとなる。
【0011】特に、タイル素体の表面に凹凸が存在する
と、上記混合液はこの凹部に多く集まるようになる。こ
の場合、顔料として暗色系顔料を用いると、タイル表面
は凹部が凸部に比べて暗色を帯びたものとなり、凹凸が
強調された立体感に富むものとなる。また、顔料として
白色系のものを用いた場合には、タイル表面は、凹部が
風化しているかの如き外観を呈するようになり、タイル
が自然石調のものとなる。
【0012】なお、本発明では、油性液体に無機物の微
粒子を含有させておくことが好ましい。この無機物の微
粒子は、油性液体が素体表面に付着された際に素体の微
細気孔(オープンポア)を閉塞させる目止めの役割を果
たし、油性液体が素体中に染み込むことが防止される。
このため、その後に界面活性剤溶液が油性液体付着面に
供給されたときに油性液体と界面活性剤溶液とが十分に
混ざり合うようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、タイルは内装用
タイル、外装用タイル、床タイル等のいずれでもよい。
また、タイルの大きさ、厚さ、形状も任意である。
【0014】このタイル素体は、表面が平坦であっても
よいが、図1(1)のように若干の凹凸が存在する方が
好ましい。この凹凸の程度は、凹部1aの最深部と、該
凹部1aに隣接する凸部1aの頂部との高低差が500
〜5000μmとくに1000〜3000μm程度であ
ることが好ましい。
【0015】タイル素体の成形方法は、乾式プレス成
形、湿式押出成形など任意である。成形後の表面に凹凸
付けを施してもよい。
【0016】このタイル素体は、タイル原料を成形した
成形体であってもよく、この成形体を仮焼(素焼き)し
たものであってもよい。
【0017】このタイル素体の表面に付着させる油性液
体としては、各種油脂類、石油系溶剤、液状樹脂等のい
ずれでもよいが、常温で適宜の粘稠性を有した流動性液
体が好ましい。
【0018】この油性液体には顔料を含有させておく。
顔料としては、有彩色系のもの、白色系のものなど各種
の色調のものを用いることができる。顔料は、市販の微
粉状のものを用いるのが好ましい。顔料の含有量は、油
性液体100重量部に対し0.1〜10重量部とくに1
〜5重量部程度が好ましい。
【0019】この油性液体には、目止めの役割を果す無
機物微粒子を含有させるのが好ましい。無機物として
は、長石、粘土、珪石などの窯業原料や、ガラス、フリ
ットなどを用いることができる。この無機物微粒子の平
均粒径は500μm以下、特に10〜300μm程度が
好ましい。無機物微粒子の含有量は、油性液体100重
量部に対し80重量部以下、特に5〜50重量部程度が
好ましい。
【0020】この顔料及び必要に応じ無機物微粒子を含
んだ油性液体は、好ましくは0.01〜0.15g/c
とくに好ましくは0.02〜0.1g/cmの割
合でタイル素体の表面に付着される。付着方法は、スプ
レーによる霧掛け、ボタ掛け、ボカシ掛け、プリント、
スポンジングなど任意である。
【0021】この油性液体は、タイル素体の全面に付着
させてもよく、タイル素体の一部にのみ付着させてもよ
いが、タイル素体の表面(前面)の全面に付着させるこ
とによりタイル全面に加飾を施すことができる。
【0022】この油性液体は、図1(2)のようにタイ
ル素体1の表面に均一厚さに付着させてもよく、凹部1
aに多く集積するように付着させてもよい。
【0023】この顔料含有油性液体2の層の上に供給す
る界面活性剤溶液の界面活性剤としては、アニオン系、
カチオン系、ノニオン系のいずれでもよい。溶媒として
は水が好ましいが、他の液体であってもよい。この界面
活性剤溶液の濃度は0.1〜30重量%特に0.5〜2
0重量%程度が好ましい。
【0024】なお、この界面活性剤溶液に釉薬や顔料を
分散させてもよい。
【0025】この界面活性剤溶液の供給量は、0.00
7〜0.1g/cmとくに0.01〜0.06g/c
程度が好ましい。この界面活性剤溶液は、油性液体
付着面に対し全面的又は部分的に供給される。供給方法
としては、スプレーによる霧掛け、ボタ掛け、ボカシ掛
け等が例示されるが、これに限定されるものではない。
【0026】油性液体付着面に供給された界面活性剤溶
液は、油性液体と反応して混合液となる。この混合液
は、表面張力や、素体表面の凹凸により小さな液塊状に
なる。素体表面に凹部1aが存在するときには、図1
(3)のように凹部1aに混合液3が溜まる。
【0027】この界面活性剤溶液の供給後、必要に応じ
界面活性剤と油性溶液とが十分に反応するまで設置し、
その後必要に応じ乾燥させ、次いで焼成する。この焼成
温度は、タイル素体の材質や仮焼の有無等に応じて適宜
選択すればよい。この焼成により、図1(4)のように
顔料の色を発色する着色層4が形成される。この着色層
4は混合液が溜っていた部分にのみ(又は、該部分にお
いて濃く)存在する。
【0028】本発明では、油性液体の付着の前又は後、
あるいは界面活性剤溶液の供給前又は後に施釉、プリン
ト等の加飾工程を設け、より複雑な模様を形成するよう
にしてもよい。
【0029】
【実施例】実施例1 長石70重量部と粘土30重量部とを混合し、プレス成
形し、10×10cmのタイル素体を成形した。なお、
プレス成形用の金型のうち上型の内面に凹凸を形成して
おくことにより、平均深さ1500μmの凹部を形成し
た。
【0030】このタイル素体の表面の全面に次の顔料等
を含有した油性液体をスポンジングにより0.05g/
cmの割合で付着させた。 食用油 100重量部 酸化鉄系顔料 1重量部 長石粉末(平均粒径200μm) 19重量部
【0031】次に、家庭用食器洗剤(ノニオン系)の1
0%水溶液(界面活性剤としては2重量%)を作成し、
これを油性液体表面に0.03g/cmの割合でスプ
レーした後、乾燥した。次いで、ローラーハースキルン
にて焼成温度1200℃、炉内滞留時間60分の条件に
て焼成したところ、表面の凹部が濃く着色されたタイル
が製造された。図2はこのタイル10の表面の模様を示
す正面図である。図示の通り、この模様は斑状ないし縞
状の不規則なものである。また、凹部が選択的に濃く着
色されているため、タイル表面は立体感に富むものであ
った。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、表面に斑
状あるいは縞状の不規則な模様を有したタイルを製造す
ることができる。また、凹部を選択的に濃く着色させ、
立体感に富む表面とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るタイルの製造方法の説明図で
ある。
【図2】実施例で製造されたタイルの平面図である。
【符号の説明】
1 タイル素体 2 顔料含有油性液体 3 混合液 4 着色層 10 タイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 清志 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 浜村 典昭 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 Fターム(参考) 4D075 AE03 CB22 DB14 EC01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル素体の表面に、顔料を含有した油
    性液体を付着させた後、該油性液体付着面に界面活性剤
    溶液を供給し、その後、焼成することを特徴とするタイ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記油性液体が無機
    物微粒子を含有することを特徴とするタイルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記タイル素
    体の表面が凹凸面となっていることを特徴とするタイル
    の製造方法。
JP2000056133A 2000-03-01 2000-03-01 タイルの製造方法 Pending JP2001247386A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109795017A (zh) * 2019-03-29 2019-05-24 东莞市唯美陶瓷工业园有限公司 稳定斑点砖的制备方法

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