JPH0432750Y2 - - Google Patents

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JPH0432750Y2
JPH0432750Y2 JP1986045153U JP4515386U JPH0432750Y2 JP H0432750 Y2 JPH0432750 Y2 JP H0432750Y2 JP 1986045153 U JP1986045153 U JP 1986045153U JP 4515386 U JP4515386 U JP 4515386U JP H0432750 Y2 JPH0432750 Y2 JP H0432750Y2
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electrolytic capacitor
tab
capacitor element
electrode
anode side
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この考案は、2枚の陽極側の電極箔を用いたス
トロボ用電解コンデサに用いられる、いわゆるダ
ブルアノード型電解コンデンサなどの各陽極側の
電極箔に個別にタブを接続してなる電解コンデン
サに係り、特に、電解コンデンサ素子からの電極
用タブの引出し構造に関する。 〔従来の技術〕 一般に、ダブルアノード型電解コンデンサは、
第4図に示すように、重ね合わせた2枚の陽極側
の電極箔2A,2Bと陰極側の電極箔4とをセパ
レータ6,8を介在させて巻き込みで電解コンデ
ンサ素子10を形成しており、各電極箔2A,2
B,4にはそれぞれ電極用タブ12A,12B,
14をステツチなどの接続手段によつて接続して
引き出すとともに、各陽極側のタブ12A,12
Bは一括して接続する便宜などから重ね合わせて
引き出されている。 そして、この種の電解コンデンサでは、陽極側
の電極箔2A,2Bは、小型で大容量化を図るた
め、貫通エツチング処理を施し、その表面積の拡
大が図られ、そのエツチング処理の後、化成処理
によつて、誘電体酸化皮膜を形成しているため、
機械的な強度が極度に低下しているのが一般的で
ある。 〔考案が解決しようとする問題点〕 ところで、このように機械的に脆くなつている
陽極側の電極箔2A,2Bを、陰極側の電極箔4
およびセパレータ6,8とともに、巻回機によつ
て巻回した場合、第5図に示すように、タブ12
A、12Bを接続した部分がタブ12A,12B
の厚みおよびその重ね合わせによつて外側に突出
する傾向を生じる。 一般に、タブ12A,12Bは、陽極側の電極
箔2A,2Bの曲率を和らげるため、電解コンデ
ンサ素子10の外周側に置かれるが、それにもか
かわらず、巻回時の張力によつてタブ12A,1
2Bの角部に位置する陽極側の電極箔2A,2B
の部分の曲率が大きくなるとともに、通常の巻回
張力でも、陽極側の電極箔2A,2Bの機械的な
強度を越える大きな曲げ応力となり、第6図に示
すように、タブ12A,12Bの角部で陽極側の
電極箔2A,2Bに折れ16を生じ、この折れ1
6のため、切断や短絡を生じることが確認されて
いる。 従来、電解コンデンサ素子からのタブの引出し
構造については、実公昭50−40278号「電解コン
デンサ」、実開昭49−61036号「電解コンデンサ」、
実開昭56−78448号「電解コンデンサ」などが提
案されている。 しかしながら、これらを用いても、製造上にお
いて、タブ12A,12B部分での陽極側の電極
箔2A,2Bに生じる折れ16による短絡などの
事故を防止することは非常に困難であつた。 そこで、この考案は、タブ部分での電極箔の折
れの発生を防止した電解コンデンサを提供しよう
とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この考案の電解コンデンサは、第1図ないし第
3図に示すように、複数枚の陽極側の電極箔2
A,2Bと陰極側の電極箔4とをセパレータ6,
8を介在させて巻回することによつて電解コンデ
ンサ素子10を形成し、この電解コンデンサ素子
10の各陽極側の電極箔2A,2Bに個別に接続
した各タブ12A,12Bを電解コンデンサ素子
10から重ね合わせて引き出すとともに、各タブ
12A,12Bを電解コンデンサ素子10の円周
方向に変位させて、各タブ12A,12Bの縁部
を階段状に設定したものである。 〔作用〕 このように各タブ12A,12Bを電解コンデ
ンサ素子10の円周方向に変位させて、各縁部を
階段状に設置したので、各タブ12A,12Bの
各角部が電解コンデンサ素子10の曲率に合致す
る形で階段状となつて各タブ12A,12Bの角
部分における電極箔2A,2Bの曲率を低下させ
ることができ、電極箔2A,2Bの折れ16の発
生を防止できる。 〔実施例〕 第1図ないし第3図は、この考案の電解コンデ
ンサの実施例を示す。 電解コンデンサ素子10は、重ね合わせた2枚
の陽極側の電極箔2A,2Bと、陰極側の電極箔
4とをセパレータ6,8を交互に重ね合わせて円
筒状に巻回して電解液を含浸した後、ケースに封
入される。陽極側の電極箔2A,2B、陰極側の
電極箔4は、アルミニウムなどの皮膜形成性金属
によつて形成し、その表面に共にエツチング処理
を施して表面積の拡大を図り、陽極側の電極箔2
A,2Bには化成処理によつて誘電体酸化皮膜を
形成する。また、セパレータ6,8は、陽極側の
電極箔2A,2Bと陰極側の電極箔4との絶縁を
図るため、各電極箔2A,2B,4より僅かに長
く、かつ幅の広いものを用いる。 そして、電解コンデンサ素子10の巻回前に、
陽極側の電極箔2A,2Bおよび陰極側の電極箔
4には、個別にタブ12A,12B,14をステ
ツチなどの固着手段によつて電気的に接続する
が、その場合、陽極側の電極箔2A,2Bに接続
するタブ12A,12Bを電解コンデンサ素子1
0の円周方向に変位させて設置する。この実施例
では、外周側のタブ12Aの中心部ないしその近
傍に内周側のタブ12Bの縁部を設定し、換言す
れば、内周側のタブ12Bの中心部またはその近
傍に外周側のタブ12Aの縁部を設定する。そこ
で、各タブ12A,12Bの幅を均一にした場
合、各タブ12A,12Bの変位幅dは、各タブ
12A,12Bの各幅DA,DBに対して、各幅DA
=DB=Dとすると、半幅(D/2)程度に設定
されるが、各タブ12A,12Bは、一括接続の
便宜から重なる部分を持てばよく、各タブ12
A,12Bの変位幅dはどのように設定してもよ
い。 したがつて、このようなタブ12A、12Bを
接続した陽極側の電極箔2A,2Bと、通常のタ
ブ14を接続した陰極側の電極箔4とをセパレー
タ6,8を交互に重ね合わせて巻回した場合、陽
極側の電極箔2A,2Bには、外周側のタブ12
Aの中心部ないしその近傍に内周側のタブ12B
が重ね合わされて電解コンデンサ素子10の端面
から引き出される。たとえば、各タブ12A,1
2Bは、交互に一定の変位幅dを持つて重ね合わ
されると、各タブ12A,12Bによつて電解コ
ンデンサ素子10の曲率に合致する円弧を成す。
このため、各タブ12A,12Bの角部は電解コ
ンデンサ素子10の曲率に沿うようにして段階的
になり、陽極側の電極箔2A,2Bは、極度な曲
げを生じることなく、緩やかに巻回される。この
結果、貫通エツチング処理と化成処理を伴つて機
械的な強度が低下している陽極側の電極箔2A,
2Bを巻回しても、タブ12A,12Bの部分、
とりわけ、その角部分での折れや亀裂の発生など
を確実に防止できる。 また、電解コンデンサ素子10のタブ12A,
12Bの幅を、陰極側の電極箔4に接続する通常
のタブ14の幅より広く設定すれば、電解コンデ
ンサ素子10の巻回に応じてタブ12A,12B
を幅方向に湾曲させることができ、各タブ12
A,12Bの角部での陽極側の電極箔2A,2B
の曲率を低減できる。 〔実施例〕 定格電圧:330V、定格静電容量:160μF、外
形サイズ:直径16mm、長さ30mmのダブルアノード
構造の電解コンデンサを形成し、この電解コンデ
ンサについて、箔折れに起因する状況を電気的に
観測した。 陽極側の電極箔2A、2Bには、厚さ0.1mmの
高純度のアルミニウム箔にエツチングによるエツ
チングピツトが表裏面に貫通する程度の極度なエ
ツチング(貫通エツチング)を施し、約400Vの
電圧を印加して酸化皮膜形成処理を行つた後、幅
24mmの帯状に裁断した。この陽極側の電極箔2
A,2Bに対して同様の幅の陰極側の電極箔4を
28mm幅のセパレータ6,8として電解紙を挟み込
んで電解コンデンサ素子10を巻回した。 そして、本考案にかかる電解コンデンサには、
陽極側の各タブ12A,12Bに幅5mm、厚さ
0.15mmを用いて、各タブ12A,12B間の変位
幅dを2.5mmに設定した。 また、比較のために設定した従来の電解コンデ
ンサには、陽極側のタブ12A,12Bおよび陰
極側のタブ14に4mm幅で、厚さ0.15mmのものを
用いた。 各電解コンデンサについて、電解コンデンサ素
子10は電解液を含浸し、ケースに封入した後、
エージング処理を施した。 そこで、各電解コンデンサについて、エージン
グ中、エージング終了後の電極箔間の短絡、容量
の減少は第1表の通りである。ここで、容量の減
少とは、タブとの接続部で陽極側の電極箔12
A,12Bが完全に切断されて容量が得られない
か、極度に低下した状態を表わす。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、陽極
側の各タブの縁部を変位させて設置するため、各
タブの角部が僅か変位して階段状となり、各角部
分における陽極側の電極箔の曲率を低下させるこ
とができ、陽極側の電極箔の亀裂や折れなどを防
止して不良品の発生を抑え、信頼性および品質を
高め、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の電解コンデンサの実施例に
かかる電解コンデンサ素子のタブ引出し部分を示
す断面図、第2図はこの考案の電解コンデンサの
実施例にかかる電解コンデンサ素子の分解斜視
図、第3図は陽極側の電極箔に取り付けられた各
タブの位置関係を示す断面図、第4図は従来の電
解コンデンサにかかる電解コンデンサ素子の分解
斜視図、第5図は従来の電解コンデンサにかかる
電解コンデンサ素子のタブ引出し部分を示す断面
図、第6図はタブの角部分での陽極側の電極箔の
亀裂発生を示す断面図である。 2A,2B……陽極側の電極箔、4……陰極側
の電極箔、6,8……セパレータ、10……電解
コンデンサ素子、12A,12B……タブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数枚の陽極側の電極箔2A,2Bと陰極側の
    電極箔4とをセパレータ6,8を介在させて巻回
    することによつて電解コンデンサ素子10を形成
    し、この電解コンデンサ素子10の各陽極側の電
    極箔2A,2Bに個別に接続した各タブ12A,
    12Bを前記電解コンデンサ素子10から重ね合
    わせて引き出すとともに、各タブ12A,12B
    を電解コンデンサ素子10の円周方向に変位させ
    て、各タブ12A,12Bの縁部を階段状に設定
    したことを特徴とする電解コンデンサ。
JP1986045153U 1986-03-27 1986-03-27 Expired JPH0432750Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5918668U (ja) * 1982-07-29 1984-02-04 三菱自動車工業株式会社 泥はね防止装置

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