JPH0735380Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH0735380Y2
JPH0735380Y2 JP1994008473U JP847394U JPH0735380Y2 JP H0735380 Y2 JPH0735380 Y2 JP H0735380Y2 JP 1994008473 U JP1994008473 U JP 1994008473U JP 847394 U JP847394 U JP 847394U JP H0735380 Y2 JPH0735380 Y2 JP H0735380Y2
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JP
Japan
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electrode foil
anode
electrolytic capacitor
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winding start
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JP1994008473U
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JPH0714640U (ja
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芳則 丹野
好一 野沢
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Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、高倍率エッチング箔
を用いたいわゆるダブルアノード型の電解コンデンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダブルアノード型電解コンデンサ
は、ストロボ発光装置などの発光電流を流すために用い
られ、急速な充放電に適しかつカメラやストロボ発光装
置の内部に設置されるため、その実装体積などとの関係
から、一般の電解コンデンサに比較して単位体積当りの
静電容量を大きくして小型化とともに、大容量化を実現
している。
【0003】一般的なアルミニウム電解コンデンサで
は、各1枚の陽極側の電極箔と陰極側の電極箔との間に
セパレータ紙を介在させて円筒状に巻回して形成されて
いるが、各電極箔には、静電容量を増加させるために電
気化学的エッチング処理によって表面積を拡大してい
る。
【0004】しかし、高度なエッチング処理は電極箔の
機械的強度を低下させるので、その心材層を残す程度の
エッチング処理が行われており、このようなエッチング
処理では、単位体積当りの静電容量に限界を生じる。
【0005】このため、ダブルアノード型電解コンデン
サでは、図4に示すように、2枚の陽極側の電極箔2、
4を重ね合わせるとともに、陽極側の電極箔2、4の非
対面側にセパレータ紙6、8を介在させて陰極側の電極
箔10を重ね合わせ、図5に示すような、円筒状に巻回
した電解コンデンサ素子を用いている。
【0006】そして、陽極側の電極箔2、4には、エッ
チングピット12が貫通するいわゆるトンネルエッチン
グと称される高倍率のエッチング処理を施し、その表面
積の拡大を図っている。
【0007】このような電解コンデンサでは、2枚の陽
極側の電極箔2、4を重ね合わせることにより、高倍率
のエッチング処理と相俟って、陽極面積が増大し体積効
率が増加するので、通常の電解コンデンサに比較してC
V積が3割程度大きくなり、小型・大容量化が図れるな
どの利点がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなダブルアノード型の電解コンデンサでは、陽極側の
電極箔2、4の折り曲げ、引っ張りなどの加工処理に対
して機械的強度は高度なエッチング処理のため低下し、
巻回に際して折れや亀裂を生じ易いという欠点がある。
【0009】特に、電解コンデンサ素子の巻回開始端部
では、その曲率半径が小さいため、陽極側の電極箔2、
4は折り曲げを強いられることになり、巻回中心部には
折れや亀裂などの破損状態を生じ、電気的な短絡などの
不都合を招来する。
【0010】また、ダブルアノード型では2枚の陽極側
の電極箔2、4が、図5に示すように、同時に巻回を開
始することになるので、1巻回の後、次の巻回部が再び
到来する際に、その巻回開始端部による段差が生じ、2
周目の陽極側の電極箔2、4が急な角度で折り曲げられ
ることになる。陰極側の電極箔10およびセパレータ紙
6、8が存在するので、若干は緩和される傾向にある
が、これらの厚さに対して比較的厚い2枚の陽極側の電
極箔2、4の存在で折り曲げ角度が大きく、陽極側の電
極箔2、4に亀裂や折れなどの破損状態を惹起する。
【0011】そこで、この考案は、このような電極箔の
巻回開始端部による段差で陽極側の電極箔に生じるスト
レスを緩和し、電極箔の折れや亀裂などの損傷を防止し
た電解コンデンサを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案の電解コンデン
サは、図1ないし図3に例示するように、高倍率エッチ
ング箔からなる第1及び第2の陽極側の電極箔(22、
24)と陰極側の電極箔(30)との間にセパレータ紙
(26)を介在させて円筒状に巻回した電解コンデンサ
素子(20)を用いた電解コンデンサであって、前記電
解コンデンサ素子の中心部に前記セパレータ紙を円筒状
に巻き込み、このセパレータ紙の周面に前記第1の陽極
側の電極箔の巻回開始端部を設置し、この巻回開始端部
から1mm以上の僅かに変位した前記第1の陽極側の電極
箔の周面の位置に前記第2の陽極側の電極箔の巻回開始
端部を設置して前記第1及び第2の陽極側の電極箔を重
ね合わせるとともに、前記第1又は第2の陽極側の電極
箔の前記巻回開始端部と前記陰極側の電極箔及び前記セ
パレータ紙の巻回開始端部とが離間するように巻回して
なるものである。
【0013】
【作 用】この考案の電解コンデンサにおいては、高倍
率エッチング箔からなる各陽極側の電極箔の巻回開始端
部を1mm以上の僅かの変位長を以て変位させることによ
り、巻回開始部での段差の発生を緩和させるとともに、
各陽極側の電極箔の巻回開始端部と陰極側の電極箔及び
セパレータ紙の巻回開始端部とを離間させることによ
り、各巻回開始端部の重なりで生じる段差による陽極側
の電極箔に生じるストレスを低減させることができる。
【0014】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0015】図1ないし図3はこの考案の電解コンデン
サの一実施例を示している。図1において、電解コンデ
ンサ素子20は、高倍率エッチング箔からなる第1及び
第2の陽極側の電極箔22、24を重ね合わせ、これら
陽極側の電極箔22、24の非対面側にセパレータ紙2
6、28を介在させて陰極側の電極箔30を設置したも
のを円筒状に巻回している。
【0016】電解コンデンサ素子20は、図2に示すよ
うに、その中心部にセパレータ紙26、28を円筒状に
巻き込み、各セパレータ紙26、28の間に陽極側の電
極箔22の巻回開始端部を設置し、この巻回開始端部か
ら1mm以上の僅かの変位長Dを以て陽極側の電極箔24
の巻回開始端部を設置し、変位長Dだけ巻回開始端部を
変位させて重ね合わせた各陽極側の電極箔22、24を
巻回する。この場合、各電極箔22、24の巻回開始端
部は、陰極側の電極箔30及びセパレータ紙26、28
の巻回開始端部から離間した位置に設定する。
【0017】この場合、陰極側の電極箔30の巻回開始
端部も、陽極側の電極箔22、24の巻回開始端部の位
置から1mm以上の僅かな距離だけ変位させ、両者の位置
が一致しないように配慮する。
【0018】図3は、この電解コンデンサ素子20の部
分拡大断面を示しており、高倍率エッチング箔からなる
陽極側の電極箔22、24には、エッチング処理によっ
て形成されたエッチングピット36が形成されている。
【0019】そして、陽極側の電極箔22、24、陰極
側の電極箔30にはそれぞれ電極用タブ32、34を取
り付け、電解コンデンサ素子20の内部に電解液を含浸
する。
【0020】以上のように構成すれば、陽極側の電極箔
22、24の巻回開始端部を1mm以上の僅かの変位長D
だけ変位させることにより、その端部に陽極側の電極箔
22、24が重ねて巻かれる場合、陽極側の電極箔2
2、24が緩やかな曲線となり、急激な角度で曲げられ
ることがないので、巻回処理で生じるストレスを軽減で
き、トンネルエッチングなどの高度なエッチング処理を
施したものを用いても、巻回で生じる折れや亀裂などの
破損状態を防止できる。
【0021】製造上においても、陽極側の電極箔22、
24の巻回処理やその取り扱いが容易になり、製造効率
が高められる。
【0022】なお、実施例ではエッチングピットが箔の
表裏面に貫通する高倍率のエッチング処理を施した陽極
側の電極箔を用いる場合について説明したが、この考案
はエッチングピットを貫通させない場合にも適用でき
る。
【0023】また、実施例では2枚の陽極側の電極箔を
用いる場合について説明したが、3枚以上の複数枚の陽
極側の電極箔を用いてもよい。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、電解コンデンサ素子の中心部にセパレータ紙を円筒
状に巻き込み、その周面に第1の陽極側の電極箔の巻回
開始端部を設置し、この巻回開始端部から1mm以上の僅
かに変位した第1の陽極側の電極箔の周面部の位置に第
2の陽極側の電極箔の巻回開始端部を設置して第1及び
第2の陽極側の電極箔を重ね合わせるとともに、第1又
は第2の陽極側の電極箔の巻回開始端部と陰極側の電極
箔及びセパレータ紙の巻回開始端部とが重ならないよう
に離間して巻回したので、1mm以上の僅かの変位長を以
て巻回開始端部を変位させて第1及び第2の陽極側の電
極箔を重ね合わせたこととともに、陰極側の電極箔又は
セパレータ紙の巻回開始端部との重なりがないため、段
差の発生が緩和されて陽極側の電極箔に対するストレス
を軽減でき、電極箔の折れや亀裂などの破損を防止で
き、漏れ電流の増加や短絡事故などが抑制でき、安定し
た電気的特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の電解コンデンサの実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】図1に示した電解コンデンサ素子の一部切欠断
面図である。
【図3】図1に示した電解コンデンサ素子の電極箔構造
を示す切欠断面図である。
【図4】従来の電解コンデンサ素子の電極箔構造を示す
切欠断面図である。
【図5】電解コンデンサ素子の一部切欠断面図である。
【符号の説明】
20 電解コンデンサ素子 22 第1の陽極側の電極箔 24 第2の陽極側の電極箔 26、28 セパレータ紙 30 陰極側の電極箔 D 変位長

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高倍率エッチング箔からなる第1及び第
    2の陽極側の電極箔と陰極側の電極箔との間にセパレー
    タ紙を介在させて円筒状に巻回した電解コンデンサ素子
    を用いた電解コンデンサであって、 前記電解コンデンサ素子の中心部に前記セパレータ紙を
    円筒状に巻き込み、このセパレータ紙の周面に前記第1
    の陽極側の電極箔の巻回開始端部を設置し、この巻回開
    始端部から1mm以上の僅かに変位した前記第1の陽極側
    の電極箔の周面の位置に前記第2の陽極側の電極箔の巻
    回開始端部を設置して前記第1及び第2の陽極側の電極
    箔を重ね合わせるとともに、前記第1又は第2の陽極側
    の電極箔の前記巻回開始端部と前記陰極側の電極箔及び
    前記セパレータ紙巻回開始端部とが離間するように巻回
    してなることを特徴とする電解コンデンサ。
JP1994008473U 1994-06-21 1994-06-21 電解コンデンサ Expired - Lifetime JPH0735380Y2 (ja)

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JPH0714640U JPH0714640U (ja) 1995-03-10
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