JPH0432473A - エレベータ制御盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はエレベータ制御盤に関し、特に、その据付部に
おける配線構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種のエレベータ制御盤として、第５図乃至第
７図に示した第一従来例の技術、及び、実開昭６４−４
７７６４号公報に開示された第二従来例の技術が知られ
ている。

第５図は第一従来例のエレベータ制御盤を据付状態で示
す正面図、第６図は第５図の右側面図、第７図は第５図
のＢ−Ｂ線断面図である。

図において、（１）は機械室の床面、（２）は機械室の
床面（１）に据付けられた制御盤である。

前記制御盤（２）は、制御機器（図示路）を内蔵した直
方体状の箱体（３）と、その箱体（３）を機械室の床面
（１）から所定の高さに支持する左右一対の脚片（４）
とから構成されている。

（５）は前記箱体（３）の下側において機械室の床面（
１）に設置されたプルボックス、（６）は機械室の床面
（１）に敷設された配線ダクトであり、その一端はプル
ボックス（５）に接続されている。（７）は配線ダクト
（６）の出張りを解消するように機械室の床面（１）に
打設されたシンダーコンクリートである。

上記のように構成された第一従来例のエレベータ制御盤
（２）を据付ける場合には、脚片（４）を機械室の床面
（１）に固定して、箱体（３）を所定の高さに支持し、
その下側にプルボックス（５）を設置し、そのプルボッ
クス（５）に配線ダクト（６）を接続したのち、その配
線ダクト（６）と同じ高さでシンダーコンクリート（７
）を打設する。そして、配線を配線ダクト（６）の内部
に挿通して、プルボックス（５）内に引入れ、そこから
立上げて箱体（３）内に導入して各種制御機器に接続す
る。

第二従来例においては、制御盤が昇降路の真上に位置す
る機械室の床面上に設置されている。制御盤が設置され
る機械室の床面には昇降路に臨む開口が形成されている
。そして、配線は制御盤の下部からその開口を介して昇
降路へ垂下される。

したがって、この第二従来例の構成によれば、第一従来
例の場合とは異なり、プルボックス、配線ダクト、及び
シンダーコンクリートを省略して、据付工事の簡略化を
計ることができる。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、第一従来例のエレベータ制御盤によると、上
記したように、制御盤（２）と別個にプルボックス（５
）を設置する必要があるため、構成部品が増加して、コ
スト高を招くばかりでなく、据付工事も面倒であった。

そのうえ、シンダーコンクリート（７）が箱体（３）の
下側まで打設されるので、乾燥時の湿気が箱体（３）の
内部に侵入して、制御機器に悪影響を及ぼす心配があっ
た。

また、箱体（３）の下面が開放されているから、そこに
おける配線導入口（図示略）から埃や鼠が箱体（３）の
内部に侵入するおそれもあった。

これに対し、第二従来例のエレベータ制御盤によると、
上記したように、プルボックス、配線ダクト、及びシン
ダーコンクリートを省略して、据付工事を簡略化できる
反面、制御盤の据付位置が昇降路の真上に限定されるた
め、機械室における各種機器のレイアウトの自由度が低
下する。しかも、配線が機械室の床面に形成された開口
を介して昇降路に垂下されるので、昇降路内の湿気が開
口を通って制御盤の内部に侵入して、制御機器に悪影響
を及ぼすという不都合もあった。

そこで、本発明の課題は、プルボックスを必要としない
簡単な構造で容易に据付けることができるとともに、湿
気、埃、鼠等の侵入を防止して、内部の制御機器を確実
に保護できるエレベータ制御盤を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するために、本発明のエレベータ制御
盤においては、制御機器を内蔵した箱体の下面に、箱体
を床面から所定の高さに支持する脚片が固着され、この
脚片には箱体の下方空間を囲繞する囲繞板が外側から取
付けられ、その囲繞板には配線ダクトを接続するダクト
接続口が形成される。

［作用］ 本発明のエレベータ制御盤においては、囲繞板によって
囲繞された箱体の下方空間が配線引入れ用の空間として
機能するため、プルボックスを省略して、コスト低減及
び据付工事の簡略化が計られる。また、箱体の下方空間
は囲繞板により隙間なく囲繞されるので、シンダーコン
クリ−１・の湿気、埃、または鼠が箱体の内部に侵入せ
ず、それらから制御機器を確実に保護できる。更に、囲
繞板のダクト接続口に所要長さの配線ダクトを接続する
ことにより、制御盤を機械室の任意の位置に設置できて
、機械室における各種機器のレイアウトの自由度が向上
する。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は本発明による一実施例のエレベータ制御盤を据
付状態で示す正面図、第２図は第１図の右側面図、第３
図は第１図のＡ−Ａ線断面図である。図中、従来例と同
一の符号は従来例と同一または相当する構成部分を示す
ものである。

図において、（１）は機械室の床面、（２）は機械室の
床面（１）に据付けられた制御盤の全体を示す。制御盤
（２）は、制御機器（図示路）を内蔵した直方体状の箱
体（３）と、その箱体（３）を機械室の床面（１）から
所定の高さに支持する左右一対の脚片（４）とから構成
されている。各脚片（４）は側面形格コ字形に形成され
、その前後にＬ字形の脚部（４ａ）を備えている。

（１０）は前記脚片（４）の各脚部（４ａ）にビス等の
適宜手段（図示路）により外側から取付けられた囲繞板
であり、本実施例においては、正面、裏面、右側面、及
び左側面をそれぞれ別々に覆う四枚の平鋼板により箱体
（３）の下方空間を囲繞するように構成されている。（
１１）は正面の囲繞板（１０）に形成されたダクト接続
口、（６）はそのダクト接続口（１１）に挿入接続され
た配線ダクト、（７）は配線ダクト（６）の出張りを解
消するように機械室の床面（１）に打設されたシンダー
コンクリートである。

上記のように構成された本実施例のエレベータ制御盤（
２）を据付ける場合には、脚片（４）の各脚部（４ａ）
を機械室の床面（１）に固定して、箱体（３）を所定の
高さに支持し、各脚部（４ａ）に裏面、右側面、及び左
側面の囲繞板（１０）を取付けて、箱体（３）の下方空
間を三方から囲繞する。この状態で、機械室の床面（１
）に配線ダクト（６）を敷設し、その内部に配線を挿通
して、その先端部分をさばいて箱体（３）の下方空間内
に引入れる。その後、正面の囲繞板（１０）を脚部（４
ａ）に取付け、そのダクト接続口（１１）に配線ダクト
（６）の一端を挿入接続する。こうすれば、箱体（３）
の下方空間の正面側を開放した状態で配線のさばき作業
を容易に行うことができる。また、配線ダクト（６）の
手配長さに変動があった場合には、その配線ダクト（６
）のダクト接続口（１１）への挿入長さを加減すればよ
い。

そして、配線後に、機械室の床面（１）にシンダーコン
クリート（７）を打設して、配線ダクト（６）の出張り
を解消すれば、制御盤（２）の据付工事が終了する。

このように、本実施例のエレベータ制御盤（２）は、制
御機器を内蔵した箱体（３）の下面に、箱体（３）を機
械室の床面（１）から所定の高さに支持する脚片（４）
を固着し、その脚片（４）には、箱体（３）の下方空間
を囲繞する四枚の平鋼板からなる囲繞板（１０）を外側
から取付け、正面の囲繞板（１０）には、配線ダクト（
６）が挿入接続されるダクト接続口（１１）を形成した
ものである。

したがって、上記実施例のエレベータ制御盤（２）によ
れば、囲繞板（１０）によって囲繞された箱体（３）の
下方空間が配線引入れ用の空間として機能するため、従
来のプルボックスを省略して、コスト低減及び据付工事
の簡略化が計られる。また、箱体（３）の下方空間は囲
繞板（１０）により隙間なく囲繞されるので、シンダー
コンクリート（７）の湿気、埃、または鼠が箱体（３）
の内部に侵入せず、それらから箱体（３）に内蔵した制
御機器を確実に保護できる。更に、囲繞板（１０）のダ
クト接続口（１１）に所要長さの配線ダクト（６）を接
続することにより、昇降路の真上に設置した従来例の場
合とは異なり、制御盤（２）を機械室の任意の位置に設
置できて、機械室における各種機器のレイアウトの自由
度が向上するとともに、制御盤（２）を点検する際の充
分な広さのスペースをその周辺に確保することもできる
。

ところで、上記実施例では、正面の囲繞板（１０）に配
線ダクト（６）のみが接続されているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、第４図に示すように構成す
ることもできる。

第４図は本発明による別の実施例のエレベータ制御盤を
示す第３図相当図である。

この別の実施例においては、正面の囲繞板（１０）に、
前記ダクト接続口（１１）に加えて、対の配管接続口（
１２）が形成され、各配管接続口（１２）にはブリカチ
ューブ等の可撓性電線配管（１３）が挿入接続されてい
る。この構成によれば、制御盤（２）に配線ダクト（６
）のみならず可撓性電線配管（１３）をも接続でき、簡
単な構成で電気配線の本数を増加できる。

なお、前記各実施例では、囲繞板（１０）が四枚の平鋼
板から構成されているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、裏面、右側面、及び左側面を連続して覆う
平面コ字形の折曲鋼板と、正面を覆う平鋼板との二種類
により囲繞板（１０）を構成した場合でも、前記実施例
と同様の作用効果が得られる。また、脚片を平面コ字形
の板材から形成して、その正面に一枚の囲繞板を取付け
、その囲繞板と脚片とにより箱体の下方空間を囲繞する
ように構成してもよい。

更に、前記実施例では、本発明を機械室の床面（１）に
据付けられる制御盤（２）に具体化したが、本発明を昇
降路の底部床面に据付けられるエレベータ制御盤に実施
することも可能である。

［発明の効果］ 以上のように、本発明のエレベータ制御盤は、制御機器
を内蔵した箱体の下面に、箱体を床面から所定の高さに
支持する脚片を固着し、この脚片に、箱体の下方空間を
囲繞する囲繞板を外側から取付け、その囲繞板には、配
線ダクトを接続するダクト接続口を形成したものである
から、囲繞板によって囲繞された箱体の下方空間を配線
引入れ用の空間として機能させ、プルボックスを省略し
て、コスト低減及び据付工事の簡略化を計ることができ
るとともに、箱体の下方空間を囲繞板により隙間なく囲
繞し、湿気、埃、または鼠の箱体内への侵入を防止して
、それらから箱体内の制御機器を確実に保護でき、しか
も、囲繞板のダクト接続口に所要長さの配線ダクトを接
続して、制御盤を機械室の任意の位置に設置でき、もっ
て、機械室における各種機器のレイアウトの自由度を向
上できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例のエレベータ制御盤を据
付状態で示す正面図、第２図は第１図の右側面図、第３
図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第４図は本発明による別
の実施例のエレベータ制御盤を示す第３図相当図、第５
図は従来のエレベータ制御盤を据付状態で示す正面図、
第６図は第５図の右側面図、第７図は第５図のＢ−Ｂ線
断面図である。 図において、 １：機械室の床面　　　　２：制御盤 ３：箱体　　　　　　　　４：脚片 ６：配線ダクト　　　　１０：囲繞板 １１：ダクト接続口 である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。 代理人　弁理士　大吉　増雄　外２名 １：機械室の床面 第４図 正　書　（自発） 平成　２年１０月２３ ５、補正の対象 （１）　明細書の発明の詳細な説明の欄１、事件の表示 ２、発明の名称 ３、補正をする者 特願平２−１４０２８１号 エレベータ制御盤 ６、補正の内容 （１）　明細書の第１１頁第１１行目と第１２行目の間
に、 ［また、正面の囲繞板のみでなく、側面または裏面の囲
繞板に、配線ダクト、可撓性電線配管を接続してもよい
。 また、制御盤のみでなく、これに附随する盤面類に実施
することもできる。」を挿入する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 制御機器を内蔵した箱体と、 前記箱体の下面に固着され、箱体を床面から所定の高さ
   に支持する脚片と、 前記脚片に外側から取付けられ、箱体の下方空間を囲繞
   する囲繞板と、 前記囲繞板に形成され、配線ダクトが接続されるダクト
   接続口と を具備することを特徴とするエレベータ制御盤。