JPH04324040A - 冷気自然降下型冷房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、天井設置型冷房装置、
特に冷気の自然降下を利用した天井設置型冷房装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】本発明者は、先に冷気自然降下型の冷房
装置の発明をなし、特願平２−１０８６３１号をもって
特許出願をした。この冷房装置は、図１に示す如く、伝
熱用の金属管１（通常の冷媒供給管又はヒートパイプ）
とその周囲に装着した多数の平行フィン２からなる熱交
換器（所謂「平行フィン型熱交換器」）を天井面３の下
に設置し、冷気の自然降下を利用して室内の冷房を行な
うものである。

【０００３】この種の冷房装置では、良好な冷房効果を
得るため、平行フィン２のピッチを少なくとも７〜８ｍ
ｍに設定する必要があるが、この程度の大きさにピッチ
を設定すると、平行フィン２の相互間のすき間を介して
金属管１や天井面３が見えてしまって美観上好ましくな
い。また、この種の冷房装置では、通常の冷房装置のよ
うに、熱交換器の下に水滴の受け皿を置くことが出来な
いため、適当な温度制御装置を配設し、熱交換器（金属
管１又はフィン２）の表面温度が結露発生温度（概ね１
５℃）以下にならないように制御するのが普通であるが
、何等かの原因で室温が急変した場合は、どうしても結
露を完全に防止することが出来ず、フィンの表面を伝わ
って水滴が室内に直接落下してしまう点でも問題がった
。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、天井面を見上げた場合の外観が良好であり、しかも
結露が発生した場合でも水滴落下の恐れが少ない新規な
構造の冷気自然降下型冷房装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題は、天井面を見
上げた場合の透過視野を遮るための鎧戸状傾斜折曲部を
熱交換器の平行フィンに設けることによって効果的に解
決することが可能である。なお、この傾斜折曲部には、
水滴を滞留させるための窪み（凹部又は溝）を設けるこ
とが望ましい。

【０００６】

【作用】天井付近の暖かい空気は、平行フィンによって
冷却されながら、フィン相互間相互間のすき間を通って
自然降下して室内を冷房する。従って、傾斜折曲部の角
度や寸法を適当な値に設定しておけば、空気の自然降下
を実質的に妨げることなく、熱交換器を介して天井面を
見上げた場合の透過視野を完全に遮ることが出来る。ま
た、室内温度の急変によって一時的な結露現象が発生し
た場合でも、水滴は、附着張力によって傾斜折曲部の表
面に滞留し易いため、従来のように直ちに室内に落下す
ることがない。もっとも、水滴の量が多いと、当該水滴
は、附着張力に抗して傾斜折曲部の表面を流れて室内に
落下する可能性があるため、水滴滞留用の窪み（凹部又
は溝）を傾斜折曲部に形成しておくことが望ましい。傾
斜折曲部に滞留した水滴は、多くの場合、室内空気が乾
燥するとともに自然蒸発して消滅する。

【０００７】

【実施例】本発明の第１の実施例を図２に示す。ヒート
パイプ１の周囲に装着した多数の平行フィン２は、その
下半部が同一の角度及び寸法で「く」の字形に折り曲げ
られて鎧戸状の傾斜屈曲部４を構成しており、フィン相
互間のすき間を通して天井面を透視出来ない構造になっ
ている。フィン相互間の間隔は、冷気の自然降下を妨げ
ない程度の大きさとする。通常程度の結露によって生じ
た水滴は、その附着張力によって傾斜折曲部４の表面に
滞留し、直ちに室内に落下することはない。

【０００８】本発明の別の二つの実施例を図３及び図４
に示す。図３の実施例では、平行フィン２に設けた傾斜
折曲部４の中間屈曲部分及び下端部分に水平溝からなる
水滴滞留用の窪み５及び６が夫々形成されており、一方
、図４の実施例では、傾斜折曲部４の下端部分に水平溝
からなる水滴滞留用窪み６が形成され、かつ、傾斜面に
波形の水滴滞留用窪み７が形成されている。このため、
最も低温であるヒートパイプ１の付近に比較的多量の水
滴が結露しても、当該水滴は、平行フィン２の垂直面を
流下した後、傾斜折曲部４に設けた水滴滞留用窪み５〜
７にトラップされ、直ちに室内に落下することはない。 。

【０００９】以上、ヒートパイプ式の熱交換器の場合に
ついて説明したが、本発明は、通常のフィンアンドチュ
ーブ式の平行フィン型熱交換器の場合にも同様に適用す
ることが可能である。

【００１０】

【発明の効果】■　　熱交換器のすき間を通して金属管
や天井面が見えるようなことがなくなるので、天井面を
見上げた場合の外観が格段に良くなる。■　　鎧戸状の
傾斜折曲部を設けても、その部分のフィンピッチは、垂
直部分のフィンピッチに較べて若干小さくなる程度であ
るから、冷気の自然降下が妨げられることはない。■　
　傾斜折曲部に水滴滞留用の窪みを形成した場合は、水
滴の室内落下を大幅に遅らせるか完全に防止することが
可能となり、室内温度の急変に充分対応することが出来
る。■　　傾斜折曲部の下面に塗装や模様付けを任意に
施すことも可能であり、その場合は、天井下面に熱交換
器を取り付けたことによる違和感を和らげることが出来
て好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の冷房装置の天井付近の構造を示す部分側
面図。

【図２】本発明の第１の実施例を示す天井付近の部分側
面図。

【図３】本発明の第２の実施例を示す天井付近の部分側
面図。

【図４】本発明の第３の実施例を示す天井付近の部分側
面図。

【符号の説明】

１…ヒートパイプ、 ２…平行フィン、 ３…天井面、 ４…傾斜折曲部、 ５〜６…水滴滞留用窪み。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天井下面に設置した平行フィン型熱交換器
   に冷却媒体を循環させ、冷気の自然降下を利用して冷房
   を行なうようにした装置において、上記熱交換器の平行
   フィンは、天井面を見上げた場合の透過視野を遮るため
   の鎧戸状傾斜折曲部を備えていることを特徴とする冷気
   自然降下型冷房装置。
2. 【請求項２】水滴を滞留させるための窪みを上記傾斜折
   曲部に形成したことを特徴とする請求項１に記載の冷気
   自然降下型冷房装置。