JPH04317038A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH04317038A
JPH04317038A JP3111071A JP11107191A JPH04317038A JP H04317038 A JPH04317038 A JP H04317038A JP 3111071 A JP3111071 A JP 3111071A JP 11107191 A JP11107191 A JP 11107191A JP H04317038 A JPH04317038 A JP H04317038A
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JP
Japan
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film
cartridge
spool
camera
switch
Prior art date
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Application number
JP3111071A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH04317038A publication Critical patent/JPH04317038A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/38Releasing-devices separate from shutter
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • G03B17/425Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film motor drive cameras
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • G03B2217/263Details of exposure status indicators; Double exposure prevention
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • G03B2217/266Thrust-type cartridges

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムが巻付けられ
るスプールの回転位置に応じてフィルムの使用状態、例
えば未使用フィルムか、途中駒まで撮影して巻戻しを行
った途中取出しフィルムか、あるいは全駒の撮影終了後
に巻戻した撮影済みフィルムかを識別表示可能なフィル
ムカ−トリッジが装填されるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、上述したようなフィルムカ
−トリッジ(フィルムパトローネともいう)を使用する
カメラを先に提案している(特願平2−189994号
明細書中)。これは、上記カ−トリッジのスプールと所
定の回転位相においてのみ係合可能な駆動部材(スプー
ル駆動手段に相当し、例えば巻戻しフォーク)を備え、
この駆動部材によりスプールを回転させてフィルムを巻
戻した後、スプールを更に回転駆動して、フィルムの使
用状態(使用済みフィルムか途中取出しフィルムか)を
表示せしめるものである。これによれば、カ−トリッジ
を見ればそのフィルムの使用状態が分かるので、例えば
使用済みカ−トリッジを誤って再度カメラに装填して撮
影を行うといった不都合が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特願平2−189994号明細書中に開示されたカメ
ラは、フィルムを巻戻してからカ−トリッジを取出した
後に上記駆動部材を初期位置に駆動するといった動作は
何ら行っておらず、このため次のような問題がある。す
なわち、カメラに装填されるフィルムカ−トリッジとし
ては、当然の如く未使用フィルムを収容するカ−トリッ
ジ(未使用カ−トリッジ)が圧倒的に多い。一方、カ−
トリッジをカメラから取出す場合、そのカ−トリッジは
殆どが使用済みか途中取出しカ−トリッジであり、その
旨が識別表示されている。したがって、これらのカ−ト
リッジを取出した後の駆動部材の回転位置は、使用済み
あるいは途中取出しカ−トリッジと係合可能な回転位置
にあり、未使用カ−トリッジと係合可能な位置にはない
。このことから、カメラからカ−トリッジを取出し、新
たに未使用のカ−トリッジを装填する際には殆どの場合
にそのスプールがカメラの駆動部材と係合せず、装填し
づらいという問題がある。
【0004】本発明の目的は、未使用のカ−トリッジを
装填する際に装填が容易なカメラを提供することにある
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図に対応
付けて説明すると、本発明に係るカメラは、フィルムが
巻付けられるスプール12と、このスプール12を回転
可能に収容する筒体13と、スプール12の回転位相に
応じてフィルム11の使用状態を識別表示する表示識別
手段12a,14a〜14cとを備えたフィルムカ−ト
リッジ10(図2)が装填可能とされるカメラであって
、装填されたカ−トリッジ10のスプール12と所定の
回転位相において係合可能とされ、係合時にスプール1
2を回転可能なスプール駆動手段21(図7)と、フィ
ルム巻戻し後、そのフィルム11の使用状態が表示識別
手段12a,14a〜14cにて表示されるようスプー
ル12を回転すべくスプール駆動手段21を制御する第
1の駆動制御手段(24,101,SW2,SW3,S
W4)と、カ−トリッジ10の取出しを検出する取出し
検出手段SW8と、カ−トリッジ取出しが検出された後
、フィルム未使用状態が識別表示されたカ−トリッジ1
0のスプール12に係合可能な回転位相にスプール駆動
手段21を駆動する第2の駆動制御手段(24,101
,SW2)とを具備し、これにより上記問題点を解決す
る。また、特に請求項2の発明は、カ−トリッジ装填時
にスプール駆動手段21がスプール12と係合している
か否かを検出する検出手段SW1と、検出手段SW1の
検出結果に基づいて、装填されたカ−トリッジ10のフ
ィルム11が未使用状態かそれ以外の状態かを判定する
判定手段101とを更に備えたものである。さらに請求
項3の発明は、フィルム使用済み状態を識別表示するカ
−トリッジの装填を阻止する阻止手段23を更に備えた
ものである。
【0006】
【作用】カ−トリッジ取出しが検出された後、第2の駆
動制御手段(24,101,SW2)は、フィルム未使
用状態が識別表示されたカ−トリッジ10のスプール1
2に係合可能な回転位相にスプール駆動手段21を駆動
する。したがって、未使用のカ−トリッジの装填が容易
となる。また、特に請求項2の発明において、判定手段
101は、カ−トリッジ装填時にスプール駆動手段21
がスプール12と係合しているか否かによって、装填さ
れたカ−トリッジ10が未使用状態かそれ以外の状態か
を判定する。さらに、請求項3の発明において、阻止手
段23は、フィルム使用済みを識別表示するカ−トリッ
ジの装填を阻止する。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図24により本発明の一実施例を説明
する。図2(a),(b),(c)は本発明に係るカメ
ラに装填されるフィルムカ−トリッジを示す図である。 このカ−トリッジ10は、例えば米国特許第4,832
,275号に示されているものと同型式のもので、フィ
ルム11(図8)が巻付けられるスプール12と、不図
示のフィルム収納空間を形成する筒体13から成り、筒
体13には、突出したリップ部13aが設けられている
。フィルム11の先端は初めからカ−トリッジ10内に
取り込まれており、スプール12を回転させることでリ
ップ部13aからフィルムが送り出されたり巻戻される
【0009】このカ−トリッジ10には、フィルム11
の使用状態を表示すると共に識別する機構があり、フィ
ルム使用状態表示部14に表示状態を表示する。すなわ
ち図2に示したように、カ−トリッジ10の上端面周縁
を4分割し、その3領域にカ−トリッジ10内のフィル
ムの使用状態を表示する「1」、「2」、「3」の表示
記号14a,14b,14cを印刷等で表示する。一方
、スプール12の動きに応じて回転する指標12aを設
け、スプール12の回転停止位置により表示記号14a
,14b,14cのいずれかを指示するようにし、フィ
ルムの3種類の使用状態を表示する。
【0010】つまり、「1」の表示記号14aが指示さ
れる時(図2(a))は全く新しい未使用(未露光)の
フィルム、「2」の表示記号14bが指示される時(図
2(b))は1枚以上で最終駒までは至らない途中まで
撮影してカメラから取り出された途中取出しフィルム、
「3」の表示記号14cが指示される時(図2(c))
は最終駒まで撮影が終了した使用済み(撮影済み)フィ
ルムであることを表示するよう構成する。
【0011】以下の実施例においては、途中取り出しを
する時はその指令に応じて「2」を表示し、最終駒まで
撮影が終了して巻戻し指令が出力された時には「3」を
表示するようにスプール12をカメラで駆動制御する。 したがって、使用者がフィルムカ−トリッジをカメラか
ら取り出した時、この表示によりカ−トリッジ10内の
フィルムの使用状態を知ることができる。なお、上述の
「1」,「2」,「3」の各表示記号14a,14b,
14cとしては、例えば「未」,「途」,「完」等の文
字やその他の数字・記号でもよい。
【0012】またカ−トリッジ10の内部には、本出願
人による特願平2−189994号明細書中に開示され
ているものと同様に、カ−トリッジ10単体ではフィル
ム使用状態の表示がずれないようにし、カメラにカ−ト
リッジ10を装填した時に使用状態の表示が可動となる
機構を有しているものとする。さらに筒体13には、周
知のDXコードが設けられ、カメラによってフィルム感
度や撮影可能駒数などが検出できるようになっているも
のとする。
【0013】図3および図4は上記フィルムカ−トリッ
ジ10のスプール12に設けられた係合部15と、この
係合部15に係合されるカメラ側の駆動部材21とを示
している。本実施例は、通常の135型カ−トリッジの
ようにスプラインによるものではなく、図示のような特
徴的な形状を有する。135型スプラインでは360度
内で2通りの係合が可能なのに対し、当構成では図4(
a)の回転位置でのみ係合が可能で、他の回転位置関係
では係合しない。このような係合部15が同じ回転角度
位置でスプール12の上下に対称に設けられており、こ
の係合部15にカメラの駆動部材21が係合することに
より、スプール12の回転、すなわちフィルムの給送が
可能となる。なお、図4(b)は図4(a)から180
度回転した位置では係合できない様子を示したものであ
る。
【0014】このように360度内で1通りの係合のみ
可能なように構成した理由は以下の通りである。前述の
ように、本実施例では巻戻終了時にスプール12がフィ
ルム使用状態(途中取り出しあるいは使用済み)に応じ
た位置に停止制御されるが、この制御は、カメラの駆動
部材21の回転位置を検出して行っているので、135
型のスプラインのように360度内で2通りの係合が可
能であると、2通りのどちらで係合しているかが分から
なければスプール12を所望の位置に停止制御すること
ができないからである。
【0015】ここで図2に示すように、カ−トリッジ1
0の下部には、略90度離れて2つの窓部16a,16
bが形成され、そこからスプール12の下部に形成され
一体的に回転する係合面部17が露出している。係合面
部17は、半周毎の斜面17aと非斜面17bとで形成
され、この斜面17aと非斜面17bがスプール12の
停止位置(フィルムの使用状態)により窓部16a、1
6bから選択的に以下のように露出する。 (1)状態「1」のときには、窓部16a,16bとも
斜面17aが露出する。 (2)状態「2」のときには、窓部16aからは斜面1
7aが、窓部16bからは非斜面17bが露出する。 (3)状態「3」のときには、窓部16a,16bとも
非斜面17bが露出する。
【0016】また図5に示すように、カメラに20は、
フィルムカ−トリッジ10の装填時にその窓部16aが
通過するカ−トリッジ室22の対応部分に、ばね23a
で付勢された装填阻止ピン23が装填方向に直交する方
向に進退可能に突出している。したがって、図6(a)
,(b)に示すように窓部16aから斜面17aが露出
しているときには、カ−トリッジ10の挿入とともに斜
面17aの作用で装填阻止ピン23が退避してフィルム
カ−トリッジ10の装填は許容される。また、窓部16
aから非斜面17bが露出しているときには、カ−トリ
ッジ10の挿入とともに非斜面17bが装填阻止ピン2
3と当たり、カ−トリッジ10の装填が機械的に阻止さ
れる。すなわち、カメラ20には、「3」が表示された
使用済みカ−トリッジ10は装填不能とされ、「1」が
表示される未使用のカ−トリッジ10や「2」が表示さ
れる途中取り出しのカ−トリッジ10は装填可能である
【0017】次に、カ−トリッジスプール12の回転停
止位置を制御するカメラの制御機構について説明する。 図7に示されるように、上述したカメラ20の駆動部材
21はスプール12の下側の係合部15と係合し、カー
トリッジ駆動モータ24により回転駆動される。すなわ
ちモータ24の回転は、クラッチ25やギアを有する減
速歯車機構20を介してギア26aに伝達され、このギ
ア26a,軸26bおよび駆動部材21が一体に回転す
る。そして、その回転によりカートリッジ10のスプー
ル12が回転し、フィルム11がカートリッジ10から
の送出されたりカ−トリッジ10に巻戻されたりする。
【0018】ばね27Aは、カ−トリッジ10の装填時
に係合部15と駆動部材21の位相ずれがあってもカー
トリッジ10の装填が可能なように周知の退避機構を構
成し、位相ずれがあると駆動部材21は、ばね27Aの
付勢力に抗して軸26bに沿って下方へ退避する。この
ように上記位相ずれがあってもカ−トリッジ10は装填
可能であるが、位相ずれがあるときにはばね27Aに対
抗して装填を行わなければならず、位相ずれのない場合
と比べて装填は困難になる。なお、上述した退避した位
置でも駆動部材21はギア26aおよび軸26bと一体
に回転可能である。また、スプール12の回転によるフ
ィルム送出し後にフィルム11を巻取りスプール35(
図9)に巻上げる際には、クラッチ25により駆動部材
21とカートリッジ駆動モータ24との回転伝達は切り
離される。
【0019】また駆動部材21の回転位置は、絶縁基板
27B上に設けられた導体パターン27a,27b,2
7c,27dと摺動ブラシ28とにより検出される。絶
縁基板27Bはカメラ20内に固定される一方、摺動ブ
ラシ28は駆動部材ギア26aと一体に回転し、その一
方の端子は、常時、導体パターン27d上を摺動し、他
方の端子は駆動ギア26a、すなわち駆動部材21の回
転位置により導体パターン27a,27b,27cのい
ずれかに接触可能とされる。そして、導体パターン27
a,27b,27cと摺動ブラシ28とが接触する駆動
部材21の回転位置が、それぞれカ−トリッジ10の指
標12aが表示記号14a,14b,14cすなわち「
1」,「2」,「3」を指示する位置に対応している。 したがって、導体パターン27a,27b,27cをそ
れぞれ後述する制御回路101(図1)の入力ポートに
接続するとともに、導体パターン27dを接地すれば、
導体パターン27a,27b,27cのいずれかに摺動
ブラシ28が接触したかを検出して駆動部材21の回転
位置を把握することができる。
【0020】また駆動部材21の下部には、全周にわた
って溝21aが設けられ、そこには固定ピン30によっ
て回動可能に支持された位置検知レバー29の先端29
aが係合し、他端29bが位置検知スイッチSW1の接
片と接触している。そして、駆動部材21がカ−トリッ
ジ10のスプール12の係合部15と係合してばね27
Aの付勢力によって上限まで突出しているときにはスイ
ッチSW1はオンとなり、駆動部材21とスプール12
の係合部15の位相がずれて係合が行われず駆動部材2
1が下方へ押し下げられたときにはスイッチSW1はオ
フとなる。すなわち駆動部材21とスプール12の係合
部15との係合,非係合をスイッチSW1のオン・オフ
により検出することができる。
【0021】さらに、図8は本発明で用いられるフィル
ム11を示している。フィルム11の上部には、各撮影
駒に対して2個ずつのパーフォレーション11a,11
bが設けられるとともに、先頭駒の前にパーフォレーシ
ョン11aが、終端駒の後にパーフォレーション11b
がそれぞれ設けられている。また、フィルム11の下部
には、例えば特開平2−136840号公報に開示され
ているように、磁気記録媒体が塗布された磁気記録領域
11cが設けられている。この磁気記録領域11cに後
述する磁気ヘッドにより撮影に関する情報が記録される
。記録される情報は、例えば撮影時の露出値、トリミン
グの有無を指令する情報(トリミング情報)、撮影日付
などの撮影情報と、その駒が撮影済みであることを示す
撮影済み情報とがある。この撮影済み情報を記録してお
くことにより、途中取出しフィルムを再度使用した場合
に2重露光が防止される。
【0022】図9はカメラを後方から見た図であり、背
面を取り去った状態を示している。カメラ本体の一端側
には、上記カ−トリッジ10が装填されるカートリッジ
室22が設けられるとともに、他端側にはフィルム巻取
りスプール35を収容するスプール室36が設けられ、
その間に露光用開口を形成するアパーチャ31が設けら
れる。またアパ−チャ31の上下には、フィルム通過経
路を形成する内レール32および外レール33がそれぞ
れ設けられる。
【0023】フィルム巻取りスプール35は不図示の減
速歯車機構を介してフィルム給送モータ104(図1)
に接続され、このモータ104の回転により回転可能と
なっている。そして、フィルム11がカ−トリッジ10
からフィルム巻取りスプール35まで送出された後にフ
ィルム給送モータ104を正転させると、不図示のフィ
ルムローラーの押圧によりフィルム11がフィルム巻取
りスプール35に押しつけられてフィルム巻取りスプー
ル35により巻上げられる。
【0024】また、アパーチャ31の上方には、フィル
ム11のパーフォレーション11a,11bを検出する
ためのフォトリフレクタなどの光電素子37が配置され
るとともに、下方にはフィルム11上に設けられた磁気
記録領域11cに撮影に関する種々の情報を記録するた
めの磁気ヘッド38と圧着パッド39とが設けられ、磁
気ヘッド38と圧着パッド39との間でフィルム11が
圧接状態ではさみ込まれてフィルム11の走行時に磁気
記録および再生が適切に行えるようになっている。
【0025】次に、図10および図11によりフィルム
11の磁気記録領域11cに情報を記録する方法につい
て説明する。フィルム11の各撮影駒の磁気記録領域1
1cに撮影に関する種々の情報を記録する際には、再生
時に発生する読取りエラーを防止するために記録する情
報の密度がどの場所でも均一となるようにするのが望ま
しい。ところが、フィルム11がフィルム給送モータに
より1駒の撮影終了直後に巻上げられる際、図11に示
されるようにフィルム給送モータに電圧が印加されてい
も、フィルム給送モータの回転速度はすぐに立ち上がら
ず、徐々に速度を増加していく。一方、フィルム巻上げ
の停止の際には1つめのパーフォレーション11aを検
出すると給送モータをデューティ駆動して給送モータの
回転を減速させ、2つのパーフォレーション11bを検
出するとブレーキをかけるようになっているが、給送モ
ータの回転はすぐには停止しない。さらに、フィルム給
送モータをデューティ駆動する際には、フィルム給送モ
ータの駆動電極への電源電圧Vrの印加を所定のテュー
ティ比で繰り返して行うのでノイズを発生する。このと
き、情報を記録すると記録時もしくは再生時にエラーを
発生する可能性がある。
【0026】以上述べたようなことから、情報の記録は
図10に示すようにフィルム給送モータの回転速度が一
定となった領域11eにのみ割当てるようにする。そし
て、フィルム給送モータの回転速度が増加する領域11
dには記録を行わず、フィルム給送モータの回転速度が
減速する領域11fには、撮影済み情報を記録する領域
に割当てるようにする。そしてこの場合には、図11の
最下段に示すようにハイレベルとロ−レベルを繰返すパ
ルス信号を情報記録の周波数よりも高い周波数あるいは
異なった帯域の周波数で記録するようにする。
【0027】このような記録方法で記録された撮影済み
情報は、上述した磁気ヘッド38によって再生される際
に撮影情報の信号周波数よりも高い周波数か、あるいは
異なった周波数帯域のパルス信号が検出されれば撮影済
みの駒であると判定できる。また、給送モータをデュー
ティ駆動する際に発生するノイズに対してもハイレベル
とロ−レベルを繰返すだけの信号の情報なので何ら影響
がない。
【0028】次に、図1により上記カメラ20の制御系
の構成を説明する。101は、マイクロコンピュ−タを
有するとともに、メモリm,I、カウンタK,M,N、
タイマT、フラグE,F(K)などの周辺機器を有する
制御回路であり、以下に示す各スイッチや各回路が接続
され、後述のフローチャートによりカメラ20の動作を
制御する。
【0029】スイッチSW1は、前述の図7に示された
位置検知スイッチ、スイッチSW2は上記導体パターン
27a,27dと摺動ブラシ28とから構成されるスイ
ッチであり、カートリッジ10の指標12aが未使用フ
ィルムであることを示す「1」を支持するときにオンす
る。スイッチSW3は同様に導体パターン27b,27
dと摺動ブラシ28とから構成されるスイッチであり、
上記指標12aが途中取出しフィルムであることを示す
「2」を指示するときにオンする。スイッチSW4は導
体パターン27c,27dと摺動ブラシ28とから構成
されるスイッチであり、指標12aが使用済みフィルム
であることを示す「3」を指示するときにオンする。
【0030】スイッチSW5は半押しスイッチであり、
不図示のレリーズ釦を半押ししたときにオンする。スイ
ッチSW6はレリーズスイッチであり、不図示のレリー
ズ釦を半押し位置を越えて全押し位置まで押し込んだと
きにオンする。スイッチSW7は蓋スイッチであり、不
図示のカートリッジ蓋を開放したときにオンする。スイ
ッチSW8はカートリッジ検知スイッチであり、不図示
のカートリッジ検知部材がカートリッジ10のカートリ
ッジ室22への装填を検知するとオンする。スイッチS
W9は不図示の途中巻戻し指示釦の押し込みによりオン
する途中巻戻しスイッチであり、全ての駒の撮影が完了
する前にフィルムを巻戻す場合にオンされる。
【0031】102はモータ駆動回路であり、前述のカ
ートリッジ駆動モータ24を駆動してフィルム送出しお
よびフィルム巻戻しを行う。つまりカートリッジ駆動モ
ータ24が正転するときにはフィルム送出しを行い、逆
転するときにはフィルム巻戻しを行う。モータ駆動回路
103はフィルム給送モータ104を正転駆動してフィ
ルム巻取りスプール35を駆動しフィルム巻上げを行う
。105は記録回路であり、接続された前述の磁気ヘッ
ド38を介してフィルム11の磁気記録領域11cに上
述した種々の情報を記録する。106は再生回路であり
、接続された磁気ヘッド38を介してフィルム11の磁
気記録領域11cに記録されている種々の情報を再生す
る。
【0032】107は磁気ヘッド駆動装置であり、磁気
ヘッド38をフィルム11面に対して前後に駆動し、フ
ィルム11の磁気記録領域11cに情報を記録するとき
とフィルム11の磁気記録領域11cに記録されている
情報を再生するときだけ磁気ヘッド38をフィルム11
の磁気記録領域11cに接触させるようする。108は
光電変換回路であり、接続されたフォトリフレクタなど
の光電素子109によってフィルム11の有無やフィル
ム11上のパーフォレーション11a,11bを検出す
る。このパーフォレーション検出信号は、フィルムの送
り駒数のカウントや各撮影駒位置を合わせるときに用い
られる。
【0033】110は、カ−トリッジ10のDXコード
からフィルム感度情報を検出してこの情報をフィルム感
度信号として出力するフィルム感度設定装置である。1
11は同様にDXコードから撮影枚数情報を検出してこ
の情報を撮影枚数信号として出力する撮影枚数設定装置
である。112は撮影画面内の被写体輝度を検出してこ
の被写体輝度を被写体輝度信号として出力する測光装置
である。113は被写体までの距離を測距してこの測距
値を測距信号として出力する測距装置である。114は
図示しないシャッタ機構部および絞り機構部を制御する
露出制御装置である。
【0034】次に、図12〜図24のフローチャートに
基づいて制御回路101による制御の手順を説明する。 図12はメインプログラムであり、図13〜図24はサ
ブルーチンプログラムである。カメラ20に不図示の電
池が装填されると図12のメインプログラムがスタート
し、まずステップS1で、図7に示される導体パターン
27a,27d、摺動ブラシ28から構成されるスイッ
チSW2がオンかオフか、すなわち「1」が表示されて
いるカ−トリッジ10のスプール12の係合部15とカ
メラの駆動部材21とが係合可能か否かを判定する。ス
イッチSW2がオフ(係合不能)と判定されるとステッ
プS2へ行く。またスイッチSW2がオン(係合可能)
と判定されるとステップS5へ行く。
【0035】ステップS2では、カートリッジ駆動モー
タ24の逆転(フィルム巻戻し方向回転)を開始し、ス
テップS3では、前述のスイッチSW2がオンされるま
で、すなわちカメラの駆動部材21が「1」の表示され
るカ−トリッジ10のスプール12の係合部15と係合
可能な位置に駆動されるまで待ち、その後、ステップS
4でカートリッジ駆動モータ24の逆転を停止してステ
ップS1へ戻る。
【0036】一方、ステップS5では、カートリッジ検
知スイッチSW8のオン・オフによりカ−トリッジ10
がカートリッジ室22へ装填されたか否かを判定する。 オフのときには装填されていないと判定してステップS
5へ留まり、オンのときには装填されていると判定して
ステップS6へ行く。ステップS6では蓋スイッチSW
7のオンにより不図示のカートリッジ蓋の開放,閉鎖を
判定する。オンのときは開放と判定してステップS5へ
戻り、オフのときは閉鎖と判定してステップS7へ行く
。ステップS7では、カ−トリッジ10のDXコードに
記録された撮影枚数情報を上記撮影枚数設定装置111
を介して検出し、この検出した撮影枚数をメモリIに記
憶する。ステップS8では、DXコードに記録されたフ
ィルム感度情報をフィルム感度設定装置110を介して
検出し、このフィルム感度をメモリmへ記憶する。
【0037】ステップS9では、位置検知スイッチSW
1のオン・オフによりカートリッジ室22へ装填された
カ−トリッジ10が「1」の表示か「2」の表示かを判
定する。すなわち図6で説明したように、「3」が表示
される使用済みのカ−トリッジ10は、カートリッジ室
22への装填が阻止されるので、現在装填されているカ
−トリッジ10は、「1」が表示された未使用のカ−ト
リッジか、「2」が表示された途中取出しカ−トリッジ
かである。そして、上述したステップS1〜S4でカメ
ラの駆動部材21の位置が調整させているので、「1」
が表示されるカ−トリッジ10の場合には、装填と同時
にスプール12の係合部が駆動部材21に係合され、駆
動部材21が下方に退避しないので位置検知スイッチS
W1はオンする。一方、「2」が表示されるものはスプ
ール12の係合部が駆動部材21に係合しないので駆動
部材21が退避して位置検知スイッチSW1はオフする
。したがって、位置検知スイッチSW1がオンのときは
ステップS10の未使用フィルムルーチンへ行き、オフ
のときはステップS11の途中取出しフィルムルーチン
へ行く。
【0038】ステップS10では、未使用フィルムに対
するカメラの動作を示す部分であり、図13および図1
4にその詳細が示される。まず図13のステップS21
では、カ−トリッジ10からフィルム11をカ−トリッ
ジ10の外へ送り出す動作を行う。その詳細を図15に
より説明する。図15において、まずステップS41で
は、カートリッジ駆動モータ24の正転を開始してフィ
ルム11のカ−トリッジ10からの送出しを行う。すな
わち、モータ24を正転させると、その回転は減速歯車
機構20を介してギア26aに伝達され、ギア26a,
軸26bおよび駆動部材21が所定方向に回転する。こ
の駆動部材21の回転により、これと係合されたカ−ト
リッジ10のスプール12が同方向に回転し、スプール
12に巻き付けられたフィルム11がカ−トリッジ10
から送出される。
【0039】次にステップS42では、光電変換回路1
08を介して光電素子109によってフィルム11が検
出されるまで、すなわち光電素子109の位置までフィ
ルム11が達するまで待ち、フィルム11が検出される
とステップS43へ行く。ステップS43ではタイマT
を駆動し、フィルム11の先端が光電素子109を通過
してフィルム巻取りスプール35に到達するのに必要な
時間よりもわずかに長い所定時間の計時を開始する。ス
テップS44では、その所定時間が経過するまで、すな
わちタイマTがタイムアップするまで待ち、タイムアッ
プしたらステップS45へ行く。ステップS45では、
カートリッジ駆動モータ24の正転を停止してフィルム
11のカ−トリッジ10からの送出しを停止する。
【0040】ステップS46では、タイマTの計時を停
止し、ステップS47では、フィルム給送モータ104
の正転を開始して、フィルム11のフィルム巻取りスプ
ール35による巻上げを開始する。すなわち、上記カ−
トリッジ10から送出されたフィルム11が巻取りスプ
ール35に達しているので、巻取りスプール35を回転
させてこのフィルム11を巻き上げる。ステップS48
では、光電変換回路108を介して光電素子109によ
ってパーフォレーション11aが検出されるまで待ち、
パーフォレーション11aが検出されるとステップS4
9へ行く。
【0041】ステップS49では、アパーチャ31と撮
影駒のパーフォレーション11bとの位置を正確に合わ
せるためにフィルム11の給送速度を減速すべくフィル
ム給送モータ104のデューティ駆動を開始する。この
デューティ駆動については上述した通りである。次にス
テップS50では、光電変換回路108を介して光電素
子109によってパーフォレーション11bが検出され
るまで待ち、検出されるとステップS51へ行く。ステ
ップS51では、フィルム給送モータ104のデューテ
ィ駆動を停止してフィルム11の巻上げを停止し、その
後、そして、図13の処理へ戻る。
【0042】図13のステップS22では、カウンタK
の値を1にセットする。このカウンタKはフィルム11
の駒番号を示すものである。ステップS23では、途中
巻戻しスイッチSW9がオンかオフか、すなわち不図示
の途中巻戻し指示釦が押し下げられて途中巻戻しが指示
されたか否かを判定する。途中巻戻しスイッチSW9が
オン(途中巻戻し指示)ならばステップS29へ行き、
そうでなければステップS24へ行く。ステップS24
では、半押しスイッチSW5のオン・オフ、すなわち不
図示のレリーズ釦が半押しされたか否かを判定し、オン
であればステップS25へ行き、そうでなければステッ
プS23へ戻る。
【0043】ステップS25では、測光装置112によ
り検出された被写体輝度と前述のステップS8でメモリ
mに記憶したフィルム感度とにより所定の露出制御モー
ドに基づいてシャッタ速度と絞り値を算出する露出演算
を行うとともに、この算出したシャッタ速度,絞り値を
メモリmに記憶する。次いでステップS26では、測距
装置113により被写体距離を測距するとともに、不図
示の撮影レンズを合焦するべく駆動する。ステップS2
7では、レリーズスイッチSW6のオン・オフ、すなわ
ち不図示のレリーズ釦が全押し位置まで押し込まれたか
否かを判定し、レリーズスイッチSW6がオンであれば
図14のステップS28へ行き、そうでなければステッ
プS23へ戻る。
【0044】ステップS28は、撮影動作を示すレリー
ズルーチンであり、図16にその詳細が示される。まず
ステップS61で前述の露出演算のステップでメモリm
に記憶されたシャッタ速度と絞り値に従って露出制御装
置114のシャッタ機構部および絞り機構部を制御して
撮影(露出制御)を行う。次いでステップS62では、
上記ステップ61で行われた撮影時の露出値,トリミン
グ情報,撮影日時など撮影に関する撮影情報、および撮
影済みであることを示す撮影済み情報をメモリmに記憶
する。ステップS63では、磁気ヘッド駆動装置107
により磁気ヘッド38を駆動して進出させ、フィルム面
上の磁気記録領域11cに押し当てる。ステップS64
では、フィルム給送モータ104の正転を開始してフィ
ルム巻取りスプール35を回転させ、フィルム11の巻
上げを開始する。
【0045】ステップS65ではタイマTを駆動し、フ
ィルム給送モータ104によるフィルム11の巻上げ速
度がほぼ一定となるまでの所定時間の計時を開始する。 ステップS66では、その所定時間が経過するまで、す
なわちタイマTがタイムアップしてフィルム11の巻上
げ速度がほぼ一定になるまで待ち、タイムアップしたら
ステップS67へ行く。ステップS67では、タイマT
の計時を停止し、次いでステップS68では、ステップ
S62でメモリmに記憶した撮影情報(撮影時の露出値
,トリミング情報,撮影日時など撮影に関する撮影情報
など)を読出し、記録回路105と磁気ヘッド38を介
してフィルム11上の磁気記録領域11cにこれらの撮
影情報記録する。
【0046】ステップS69では、光電変換回路108
を介して光電素子109によってパーフォレーション1
1aが検出されたか否かを判定する。パーフォーション
11aが検出されるとステップS70へ行き、そうでな
ければステップS68へ戻って撮影情報の記録を続ける
。ステップS70では、アパーチャ31と撮影駒のパー
フォレーション11bとの位置を正確に合わせるために
、フィルム11の給送速度を減速するべくフィルム給送
モータ104のデューティ駆動を開始する。
【0047】ステップS71では、情報の記録エラーを
防止するためにハイレベルとロ−レベルを高周波で繰返
す前述のステップS62でメモリmに記憶した撮影済み
情報を読出し、記録回路105と磁気ヘッド38を介し
てフィルム11上の記録領域11cに記録する。ステッ
プS72では、光電変換回路108を介して光電変換素
子109によってパーフォレーション11bが検出され
たか否かを判定する。パーフォレーション11bが検出
されるとステップS73へ行き、そうでなければステッ
プS71へ戻って撮影済み情報の記録を続ける。
【0048】ステップS73では、フィルム給送モータ
104のデューティ駆動を停止してフィルム11の巻上
げを停止する。ステップS74では、磁気ヘッド駆動装
置107による磁気ヘッド38のフィルム11面への押
し当てを解除して磁気ヘッド38をフィルム11から退
避させる。ステップS75では、カウンタKをカウント
アップし、図14の未使用フィルムルーチンへリターン
する。以上の図16の処理によれば、撮影が行われると
ともに、その撮影駒の巻上げに伴ってその駒に関する種
々の撮影情報および撮影済み情報がフィルム11の磁気
記録領域11cに記録される。
【0049】図14のステップS30では、カウンタK
とメモリIとを比較、すなわち駒番号と撮影枚数とを比
較して駒番号が撮影枚数より大であれば、フィルム11
は使用済みフィルムとなったと判断してステップS31
へ行き、そうでなければステップS32へ行く。ステッ
プS31では、カウンタMを使用済みフィルムに指定す
るための3にセットし、ステップS38へ行く。このカ
ウンタMは、フィルムカートリッジ10の使用状態を指
定するためのもので、1が未使用フィルム,2が途中取
出しフィルム,3が使用済みフィルムにそれぞれ対応し
ている。
【0050】またステップS32では、途中巻戻しスイ
ッチSW9のオンにより途中巻戻しが指示されたか否か
を判定する。途中巻戻しスイッチSW9がオンで途中巻
戻しが指示されるとステップS33へ行き、そうでなけ
ればステップS34へ行く。ステップS33では、上述
のカウンタMを途中取出しフィルムに指定する2にセッ
トし、ステップS38へ行く。
【0051】ステップS34では、前述のステップS2
4と同様であり、半押しスイッチSW5のオン・オフを
判定し、オンのときステップS35へ行き、そうでなけ
ればステップS32へ戻る。ステップS35では、前述
のステップS25と同様に露出演算を行うとともに、算
出したシャッタ速度,絞り値をメモリmに記憶する。ス
テップS36では、前述のステップS27と同様に被写
体距離を測距し、不図示の撮影レンズを合焦するべく駆
動する。ステップS37では、前述のステップS27と
同様にレリーズスイッチSW6のオン・オフを判定し、
オンのときステップS28のレリーズルーチンへ戻り、
オフのときはステップS32へ戻る。
【0052】一方、図13のステップS23にて途中巻
戻しスイッチSW9がオンで途中巻戻しが指示されると
ステップS29へ行く。ステップS29では、カウンタ
Mを1にセットして、ステップS38へ行く。すなわち
、ステップS23が肯定されるということは、未使用フ
ィルムでまだ1駒も撮影が行われていないのに途中巻戻
しが行われる場合であり、この場合はカウンタMを1に
セットする。
【0053】ステップS38では、カウンタMに数値が
ステップS29,S31,S33でセットされた後に、
フィルム11をフィルムカートリッジ10へ巻戻す処理
を行う。この巻戻し処理の詳細は図17および図18に
示される。まず図17のステップS81では、カートリ
ッジ駆動モータ24の逆転を開始してフィルム11のフ
ィルムカートリッジ10への巻戻しを開始する。ステッ
プS82では、光電変換回路108を介して光電素子1
09によりフィルム11の有無を判定し、フィルム11
があるときはステップS82に留まり、フィルム11が
なければステップS83へ行く。ステップS83では、
タイマTを駆動し、フィルム11の先端が光電素子10
9を通過して、確実にフィルムカートリッジ10内に巻
き込まれる時間よりもわずかに長い所定時間の計時を開
始する。
【0054】ステップS84では、再度ステップS82
と同様にフィルム11の有無を判定する。これは、光電
素子109がパーフォレーション11a,11bを検出
した場合に、フィルム11がないと判定してしまうため
に、この判定の誤りのないようにするようにここで再判
定をしている。フィルム11があるときはステップS8
6へ行き、なければステップS85へ行く。ステップS
85では、上述の所定時間が経過したか、すなわちタイ
マTがタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップ
したらフィルム11がフィルムカートリッジ10に巻戻
されたと判定して図18のステップS87へ行き、そう
でなければステップS84へ戻る。またステップS86
では、タイムTの計時を停止する。すなわち、ステップ
S84でフィルム11がまだあると判定したのでステッ
プS81へ戻って再度フィルムの有無を判定しなおす。
【0055】図18のステップS87では、カウンタM
が1か否かにより未使用フィルムか否かの判定をする。 カウンタMが1で未使用フィルムと判定するとステップ
S88へ行き、そうでなければステップS92へ行く。 ステップS88では、前述のスイッチSW2がオンされ
るまで、すなわちカメラの駆動部材21がフィルムカー
トリッジ10を「1」の表示状態にするまで待ち、スイ
ッチSW2がオンしたらステップS89へ行き、カート
リッジ駆動モータ24の逆転を停止する。次にステップ
S90では、再度ステップS88と同様にスイッチSW
2のオン・オフを判定する。スイッチSW2がオンでフ
ィルムカートリッジ10が「1」を表示する状態である
と判定するとリターンし、そうでなければステップS9
1へ行く。ステップS91では、再度カートリッジ駆動
モータ24の逆転を開始してステップS88へ戻る。こ
こで、スイッチSW2の状態判定を2回行うのは、1回
目のオン判定(ステップS88)から、モータ停止(ス
テップS89)によってモータ24が完全に停止するま
でに駆動部材21が他の位置まで動いてしまっている惧
れがあるからである。
【0056】またステップS92では、カウンタMが2
か否かにより途中取出しフィルムか否かの判定をする。 カウンタMが2で途中取出しフィルムと判定するとステ
ップS93へ行き、そうでなければ使用済みフィルムと
判定してステップS97へ行く。ステップS93では、
前述のスイッチSW3がオンされるまで、すなわちカメ
ラの駆動部材21がフィルムカートリッジ10を「2」
の表示状態にするまで待ち、スイッチSW3がオンされ
たらステップS94へ行く。ステップS94では、カー
トリッジ駆動モータ24の逆転を停止する。ステップS
95では、再度ステップS93と同様にスイッチSW3
のオン・オフを判定する。スイッチSW3がオンで、フ
ィルムカートリッジ10が「2」を表示する状態である
と判定するとリターンし、そうでなければステップS9
6へ行く。ステップS96では、再度カートリッジ駆動
モータ24の逆転を開始してステップS93へ戻る。
【0057】さらにステップS97では、前述のスイッ
チSW4がオンされるまで、すなわちカメラの駆動部材
21がフィルムカートリッジ10を「3」の表示状態に
するまで待ち、スイッチSW4がオンされたらステップ
S98へ行く。ステップS98では、カートリッジ駆動
モータ24の逆転を停止する。ステップS99では、再
度ステップS97と同様にスイッチSW4のオン・オフ
を判定する。スイッチSW4がオンでフィルムカートリ
ッジ10が「3」を表示する状態であると判定するとリ
ターンし、そうでなければステップS100へ行く。ス
テップS100では、カートリッジ駆動モータ24を再
度逆転を開始してステップS97へ戻る。以上が巻戻し
ルーチンの説明である。この巻戻しルーチンが終了する
と、図13,図14に示される未使用フィルムルーチン
が終了し、処理は図12のメインプログラムに戻る。
【0058】次に、図12のステップS11の途中取出
しフィルムルーチンの詳細について説明する。これは図
19および図20にその詳細が示される。図19のステ
ップS101は、フィルム11の各駒が撮影済みか否か
を判定する部分であり、図21〜図24にその詳細が示
される。まず図21のステップS121〜ステップS1
26は、図15のフィルム送出しルーチンのステップS
41〜S46と全く同様であり、カートリッジ駆動モー
タ24の正転によりフィルム11をフィルムカートリッ
ジ10からフィルム巻取りスプール35まで送出す。ス
テップS127では、フィルム給送モータ104の正転
を開始して、フィルム11の巻取りスプール35による
巻上げを開始する。
【0059】ステップS128では、カウンタNの値を
0にリセットする。このカウンタNは、パーフォレーシ
ョン11a,11bの個数を計数するのに使用する。ス
テップS129では、光電変換回路108を介して光電
素子109によってパーフォレーション11aあるいは
11bが検出されるまで待ち、検出されるとステップS
130へ行く。ステップS130では、カウンタNの値
をカウントアップし、ステップS131では、カウンタ
Nの値が2か否か、すなわちパーフォレーション11a
に続いてパーフォレーション11bも検出された(第1
駒目がアパ−チャ31と対向した)か否かを判定する。 N=2ならば第1駒目がアパ−チャ31と対向したと判
断してステップS132へ行き、そうでなければステッ
プS129へ戻る。
【0060】次に、ステップS132では、磁気ヘッド
駆動装置107により磁気ヘッド38を駆動して進出さ
せてフィルム11面に押し当て、次いで図22のステッ
プS133では、カウンタKの値を1にセットする。こ
のカウンタKの値は前述のようにフィルム11の駒番号
を示す値となる。ステップS134では、カウンタNの
値を0にリセットするとともに、フラグEを0にリセッ
トする。ここで、カウンタNは前述のようにパーフォレ
ーション11a,11bの個数を計数するのに使用し、
フラグEは撮影済みと判定すると1にセットされるフラ
グである。
【0061】ステップS135では、磁気ヘッド38お
よび再生回路106を介してフィルム11の磁気記録領
域11cに記録されている撮影に関する情報や撮影済み
情報を再生する。ステップS136では、撮影済み情報
が検出されたか、すなわち撮影に関する情報の信号周波
数よりも高いかあるいは異なった周波数帯域のパルス信
号が検出されたか否かを判定する。検出されるとステッ
プS137へ行き、そうでなければステップS138へ
行く。ステップS137では、フラグEを1にセットし
て撮影済みの駒であると設定する。
【0062】ステップS138では、前述のステップS
129と同様にパーフォレーション11a,11bの検
出の判定を行う。検出するとステップS139へ行き、
そうでなければステップS135へ戻る。ステップS1
39では、カウンタNの値をカウントアップする。ステ
ップS140では、カウンタNの値が2か否か、すなわ
ちフィルム11の駒位置が1駒分進んだか否かを判定す
る。N=2ならばステップS141へ行き、そうでなけ
れステップS135へ戻る。
【0063】ステップS141では、フラグEが1か否
か、すなわち撮影済みの駒であるか否かを判定する。フ
ラグEが1であれば撮影済みの駒であると判断してステ
ップS142へ行き、そうでなければステップS143
へ行く。ステップS142では、フラグF(K)に1を
セットし、K駒目は撮影済みの駒であると設定してステ
ップS144へ行く。ステップS143では、フラグF
(K)に0をセットし、K駒目は撮影されていないこと
を設定する。なお、フラグF(K)はK駒目が撮影済み
の駒であるとき1となり、撮影が行われていない駒であ
るとき0となるフラグである。
【0064】次いでステップS144では、カウンタK
をカウントアップする(駒番号を1つ増やす)。ステッ
プS145では、カウンタKとメモリIとを比較、すな
わち駒番号と撮影枚数とを比較して駒番号が撮影枚数よ
り大であれば撮影枚数分の情報を再生し終わったと判定
してステップS146へ行き、そうでなければステップ
S134へ戻ってステップS134〜S145を繰返し
て図23のステップS146に進む。
【0065】ステップS146では、磁気ヘッド駆動装
置107により磁気ヘッド38を駆動してフィルム面か
ら退避させる。ステップS147では、タイマTを駆動
してフィルム11を若干巻上げるのに必要な所定時間の
計時を開始する。この所定時間は、少なくとも1つのパ
ーフォレーション11bの長さだけフィルム11を巻き
上げるのに必要な時間よりわずかに長い時間である。ス
テップS148では、所定時間が経過するまで、すなわ
ちタイマTがタイムアップしてフィルム11を1つのパ
ーフォレーション11bの長さだけ巻上げられるまで待
ち、タイムアップしたらステップS149へ行く。
【0066】ステップS149では、フィルム給送モー
タ104の正転を停止してフィルム11の巻上げを停止
し、ステップS150ではタイマTの計時を停止する。 また、ステップS151ではカウンタKの値を0にリセ
ットし、ステップS152では、カートリッジ駆動モー
タ24の逆転を開始してフィルム11のカ−トリッジ1
0への巻戻しを開始する。ステップS153では、カウ
ンタNの値を0にリセットし、ステップS154では、
光電変換回路108を介して光電素子109によりパー
フォレーション11a,11bが検出されるまで待ち、
検出されるとステップS155へ行く。
【0067】ステップS155では、カウンタNの値を
カウントアップし、ステップS156では、カウンタN
の値が2か否かによりフィルム11をカ−トリッジ10
へ1駒分巻戻したか否かを判定する。N=2であればフ
ィルム11をカ−トリッジ10へ1駒分巻戻したと判断
してステップS157へ行き、そうでなければステップ
S154へ戻る。ステップS157では、カウンタKの
値をカウントアップする。ステップS158では、カウ
ンタKの値とメモリIの値とを比較、すなわち撮影枚数
よりもフィルム11をカ−トリッジ10へ巻戻したか否
か判定する。カウンタKの値がメモリI値より大、すな
わち撮影枚数よりもフィルム11をカ−トリッジ10へ
巻戻したと判定すると図24のステップS165へ行き
、そうでなければステップS153に戻る。
【0068】ステップS165では、所定時間待機し、
さらに1/4駒〜半駒程度フィルム11を巻戻す。ここ
で、上記所定時間は、1/4駒〜半駒程度フィルム11
を巻戻す時間である。これは1駒目の位置出しをすると
きに若干フィルム11を巻上げて加速して停止位置を未
使用フィルムと揃えるための処置である。ステップS1
59では、カートリッジ駆動モータ24の逆転を停止し
て、フィルム11のカ−トリッジ10への巻戻しを停止
する。ステップS160では、フィルム給送モータ10
4の正転を開始して、フィルム11のフィルム巻取りス
プール35による巻上げを開始する。
【0069】ステップS161では、光電変換回路10
8を介して光電素子109によってパーフォレーション
11aが検出されるまで待ち、パーフォレーション11
aが検出されるとステップS162へ行く。ステップS
162では、フィルム給送モータ104のデューティ駆
動を開始する。これは、1駒目のパーフォレーション1
1bとアパーチャ31との位置を正確に合わせられるよ
うにフィルム11の給送速度を減速するためである。ス
テップS163では、パーフォレーション11bが検出
されて1駒目の駒位置となるまで待ち、検出されるとス
テップS164へ行く。ステップS164では、フィル
ム給送モータ104のデューティ駆動を停止し、フィル
ム11のフィルム巻取りスプール35による巻上げを停
止する。ステップS164が終了すると、使用状態判別
ルーチンが終了し、図19の処理に戻る。以上の図21
〜図24の手順により、装填されたカ−トリッジ10の
フィルム11(この場合は途中取出しフィルム)の全駒
に対して撮影済みか否かが認識される。
【0070】図19のステップS102では、カウンタ
Kの値を1にセットし、フィルム11の駒番号を1に設
定する。ステップS103では、フラグF(K)の値が
1か否かにより駒番号Kの駒が撮影済みであるか否かを
判定する。フラグF(K)の値が1で撮影済みであると
判定すると図20のステップS110へ行き、そうでな
ければステップS104へ行く。ステップS104では
、途中巻戻しスイッチSW9のオン・オフにより途中巻
戻しが指示されたか否かを判定する。途中巻戻しスイッ
チSW9がオンであればステップS118へ行き、そう
でなければステップS105へ行く。
【0071】ステップS105では、半押しスイッチS
W5のオン・オフを判定し、オンであればステップS1
06へ行き、そうでなければステップS104へ戻る。 ステップS106では、露出演算を行うとともに算出し
たシャッタ速度,絞り値をメモリmに記憶する。ステッ
プS107では、被写体距離を測距し、不図示の撮影レ
ンズを合焦するべく駆動する。ステップS108では、
レリーズスイッチSW6のオン・オフを判定し、オンで
あればステップS109へ行き、そうでなければステッ
プS104へ戻る。ステップS109では、前述の図1
4に示されるレリーズルーチンを行い、ステップS11
6へ行く。
【0072】一方、図20のステップS110では、フ
ィルム給送モータ104の正転を開始し、フィルム11
のフィルム巻取りスプール35による巻上げを開始する
。ステップS111では、光電変換回路108を介して
光電素子109によってパーフォレーション11aが検
出されるまで待ち、検出されるとステップS112へ行
く。ステップS112では、フィルム給送モータ104
のデューティ駆動を開始する。これは、撮影駒のパーフ
ォレーション11bとアパーチャ31との位置を正確に
合わせられるようにフィルム11の給送速度を減速する
ためである。
【0073】ステップS113では、光電変換回路10
8を介して光電素子109によってパーフォレーション
11bが検出されるまで待ち、検出されるとステップS
114へ行く。ステップS114では、フィルム給送モ
ータ104のデューティ駆動を停止してフィルム11の
フィルム巻取りスプール35による巻上げを停止する。 ステップS115では、カウンタKの値をカウントアッ
プし、ステップS116へ行く。以上のステップS11
0〜S115が撮影済みの駒を2重露光しないように次
の駒へフィルム送りするための動作である。
【0074】ステップS116では、カウンタKの値と
メモリIの値とを比較、すなわち駒番号と撮影枚数とを
比較し、駒番号が撮影枚数より大であれば、フィルム1
1は使用済みフィルムとなったと判断してステップS1
17へ行き、そうでなければステップS103へ戻る。 ステップS117では、カウンタMを使用済みフィルム
に指定するための3にセットしてステップS119へ行
く。またステップS118では、カウンタMを途中取出
しフィルムに指定するための2にセットしてステップS
119へ行く。ステップS119では、前述の図15に
示すフィルム巻戻しルーチンを行って図12のメインプ
ログラムのステップS12へリターンする。
【0075】図12のステップS12では、蓋スイッチ
SW7のオン・オフにより不図示のカートリッジ蓋の開
放,閉鎖を判定する。オンのときは開放と判定してステ
ップS13へ行き、そうでなければステップS12に留
まる。ステップS13ではカートリッジ検知スイッチS
W8のオン・オフによりカ−トリッジがカートリッジ室
22から取出されたか否かを判定する。オフのときには
取出されたと判定してステップS1へ戻り、オンのとき
には取出されてないと判定してステップS12へ戻る。
【0076】以上がカメラの制御回路101による制御
の手順である。この手順によれば、カメラ20のカート
リッジ室22からカ−トリッジ10を取出した後(図1
2のステップS7が肯定された後)にステップS1に戻
り、ステップS1〜S4により、カメラの駆動部材21
が、未使用フィルムを示す「1」が表示されるカ−トリ
ッジ10のスプール12の係合部15と係合可能な回転
位置(初期位置)に駆動制御される。したがって、未使
用のフィルムカ−トリッジ10の装填が容易となる。
【0077】すなわち、図7に示した構成によれば、カ
メラの駆動部材21が「1」の表示されるカ−トリッジ
10の係合部15に係合不能な回転位置にあるときに未
使用のフィルムカ−トリッジ10を装填しようとすると
、駆動部材21がばね27Aの付勢力に抗して下方に退
避することになるため、その抵抗力が作用して装填が困
難となるが、駆動部材21がスプール12の係合部15
と係合可能な回転位相にあれば、装填時に両者の係合が
行われることにより容易にカ−トリッジ10を装填する
ことができる。
【0078】また本実施例では、上述したカ−トリッジ
取出し後に駆動部材21を上記初期位置に駆動するのに
加えて、駆動部材21の下方への退避の有無をスイッチ
SW1により検出できるようにするとともに、使用済み
のカ−トリッジ10は装填不能としたので、上記スイッ
チSW1の検出結果によって、装填されたカ−トリッジ
10を特定できる。すなわちスイッチSW1がオンであ
れば「1」の表示されるカ−トリッジ(未使用)、「ス
イッチSW1がオフであれば「2」の表示されるカ−ト
リッジ(途中取出し)である。ここで、本出願人による
特願平2−189994号明細書中に開示されたものは
、上記初期位置駆動を行わないために、カ−トリッジ装
填時にはスイッチSW1の状態のみではカ−トリッジを
特定できかった。このため駆動部材21と係合部15と
が係合しない場合には、カ−トリッジ装填後にカメラの
駆動部材を回転させ、係合したときの回転位置を基板と
ブラシで検出してカ−トリッジを特定するか、あるいは
高価な光電検出素子を用いて特定するようにしていた。 本実施例の記構成によれば、上述したようにスイッチS
W1のオン・オフ状態のみで上記判定が行えるので、制
御回路による制御が簡単化するとともに、コストダウン
が図れる。
【0079】なお、「3」が表示される使用済みカ−ト
リッジ10のカートリッジ室22への装填を阻止する機
構は必ずしも必要でない。すなわち使用済みフィルムで
ある「3」が表示されるカ−トリッジ10がカメラ20
のカートリッジ室22へ装填されると、途中取出しフィ
ルムである「2」の表示されるカートリッジ10と判定
されるが、フィルム11がカ−トリッジ10から引出さ
れて全ての駒が撮影済みであると判定されて自動的にカ
−トリッジ10へ巻戻されるようになっているからであ
る。
【0080】なお、図22に示されるルーチンにおいて
、ステップS136では撮影済情報が検出されるか否か
によりその駒が撮影済みであるか否かを判定するように
なっているが、図25のステップS136’に示すよう
に、撮影情報が検出されるか否かによりその駒が撮影済
みであるか否かを判定するようにしてもよい。ただしこ
の場合には、再生時にカメラ20内部で発生する種々の
ノイズや情報が記録されている磁気記録領域11cに対
する磁気ヘッド38の位置ずれなどにより撮影情報とし
て正しく再生されない可能性があるので、上述したよう
にノイズや磁気記録領域11cに対する磁気ヘッド38
の位置ずれに影響されない撮影済み情報であるか否かを
判定する方が好ましい。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、カ−トリッジ取出しが
検出された後、フィルム未使用状態が識別表示されたカ
−トリッジのスプールに係合可能な回転位置にスプール
駆動手段を駆動するようにしたので、新たに未使用のフ
ィルムを収容するカ−トリッジを装填する際にその装填
が容易となる。また、特に請求項2の発明によれば、請
求項1の構成に加えて、カ−トリッジ装填時にスプール
駆動手段がスプールと係合しているか否かを検出して装
填されたカ−トリッジが未使用状態か途中取出し状態か
を判定するようにしたので、カ−トリッジ装填後にスプ
ール駆動手段を回転したり、あるいは高価な光電検出素
子を用いずにフィルムの状態が判定でき、制御を簡単化
できるとともに、コストダウンが図れる。さらに請求項
3の発明によれば、請求項1,2の構成に加えて、フィ
ルム使用済みを識別表示するカ−トリッジの装填を阻止
するようにしたので、上記係合の有無を検出することに
より未使用フィルムのカ−トリッジか途中取出しフィル
ムのカ−トリッジかが判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラの制御系を示す
ブロック図である。
【図2】この実施例で用いられるフィルムカ−トリッジ
を示す斜視図である。
【図3】カ−トリッジスプールの係合部とカメラの駆動
部材とを示す斜視図である。
【図4】上記係合部と駆動部材との係合を説明する図で
ある。
【図5】カ−トリッジが装填されるカ−トリッジ室の構
成を示す斜視図である。
【図6】カ−トリッジがカ−トリッジ室に装填可能な場
合と、装填不能な場合を説明する図である。
【図7】スプール駆動機構および表示識別状態検出機構
を説明する斜視図である。
【図8】フィルムの一例を示す図である。
【図9】カメラのパーフォレーション検出機構および磁
気記録機構を示す図である。
【図10】フィルムへの磁気記録状態を説明する図であ
る。
【図11】磁気記録時の各部の信号波形を示すタイムチ
ャートである。
【図12】カメラの制御回路で実行されるメインのフロ
ーチャートである。
【図13】未使用フィルムルーチンの詳細を示すサブル
−チンフローチャートである。
【図14】図13に続くフローチャートである。
【図15】フィルム送出しルーチンの詳細を示すサブル
−チンフローチャートである。
【図16】レリーズルーチンの詳細を示すサブル−チン
フローチャートである。
【図17】巻戻しルーチンの詳細を示すサブル−チンフ
ローチャートである。
【図18】図17に続くフローチャートである。
【図19】途中取出しフィルムルーチンを示すサブル−
チンフローチャートである。
【図20】図19に続くフローチャートである。
【図21】使用状態判別ルーチンの詳細を示すサブル−
チンフローチャートである。
【図22】図21に続くフローチャートである。
【図23】図22に続くフローチャートである。
【図24】図23に続くフローチャートである。
【図25】変形例を示す使用状態判別のサブル−チンフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10  フィルムカ−トリッジ 11  フィルム 11a,11b  パーフォレーション11c  磁気
記録領域 12  スプール 12a  指標 13  筒体 14  表示記号 20  カメラ 21  駆動部材 22  カ−トリッジ室 23  装填阻止ピン 24  フィルム送出しモータ 35  フィルム巻取りスプール 38  磁気ヘッド 101  制御回路 104  フィルム給送モータ 105  記録回路 106  再生回路 108  光電変換回路 109  光電素子 SW1〜SW8  スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フィルムが巻付けられるスプールと、
    このスプールを回転可能に収容する筒体と、前記スプー
    ルの回転位相に応じてフィルムの使用状態を識別表示す
    る表示識別手段とを備えたフィルムカ−トリッジが装填
    可能とされ、該装填されたカ−トリッジのスプールと所
    定の回転位相において係合可能とされ、係合時に前記ス
    プールを回転可能なスプール駆動手段と、フィルム巻戻
    し後、そのフィルムの使用状態が前記表示識別手段にて
    表示されるよう前記スプールを回転すべく前記スプール
    駆動手段を制御する第1の駆動制御手段と、カ−トリッ
    ジの取出しを検出する取出し検出手段と、前記カ−トリ
    ッジ取出しが検出された後、フィルム未使用状態が識別
    表示されたカ−トリッジのスプールに係合可能な回転位
    相に前記スプール駆動手段を駆動する第2の駆動制御手
    段とを具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】  前記カ−トリッジ装填時に前記スプー
    ル駆動手段が前記スプールと係合しているか否かを検出
    する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて、装
    填されたカ−トリッジのフィルムが未使用状態かそれ以
    外の状態かを判定する判定手段とを更に備えたことを特
    徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】  フィルム使用済み状態を識別表示する
    カ−トリッジの装填を阻止する阻止手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
JP3111071A 1991-04-16 1991-04-16 カメラ Pending JPH04317038A (ja)

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