JPH04316482A - インジゴ生成能を有するシュードモナス属に属する微生物の培養方法 - Google Patents

インジゴ生成能を有するシュードモナス属に属する微生物の培養方法

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JPH04316482A
JPH04316482A JP11076991A JP11076991A JPH04316482A JP H04316482 A JPH04316482 A JP H04316482A JP 11076991 A JP11076991 A JP 11076991A JP 11076991 A JP11076991 A JP 11076991A JP H04316482 A JPH04316482 A JP H04316482A
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JP
Japan
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indigo
xylene
culture
toluene
pseudomonas
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Pending
Application number
JP11076991A
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English (en)
Inventor
Masato Terasawa
真人 寺沢
Shoichi Nara
昭一 奈良
Koichi Uchida
内田 康一
Hideaki Yugawa
英明 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Petroleum Energy Center PEC
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インジゴ生成能を有す
るシュードモナス属に属する微生物の培養方法に関し、
さらに詳しくは、該微生物のインジゴ生成能及び菌体収
量を向上させる培養方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インジゴは工業用染料として広く
利用されており、化学合成法により製造されている。し
かしながら、化学合成法は、反応が多段階になるので収
率が悪く、また化学的分解による副生物が多い等の欠点
があった。
【0003】また、インジゴを製造する種々の方法の中
で有望視されている方法として、キシレンオキシゲナー
ゼ又はナフタレンジオキシゲナ−ゼを含有する微生物を
酵素触媒として用い、インド−ルから製造する方法が知
られている(Burt D.Ensley,Barry
 J.Ratzkin,Timthy D.Osslu
nd and Mary J.Simon;Scien
ce,vol.222,P.167−169(1983
))。しかしながら、該酵素を工業的に使用するために
は、酵素活性を低下させることなく、また高収量で該酵
素含有微生物を得ることが必要であり、インジゴ生成能
を有する微生物の実際的な培養方法の開発が望まれてい
る。
【0004】また、従来、インジゴ生成能を有するシュ
ードモナス属に属する微生物を培養するときに、主炭素
源として、キシレン、トルエン又はm−メチルベンジル
アルコ−ルを用いることが知られていたが(N.Mer
mod etal,Bio/technology,4
,321(1986))、キシレンやトルエンは、微生
物のインジゴ生成能及び菌体収量に影響するという問題
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ジゴ生産菌のインジゴ生成能及び菌体収量を向上させる
ことができる培養方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インジゴ
生産菌の工業的培養方法を確立するために、反応条件等
について鋭意検討した結果、主炭素源として用いるキシ
レン又はトルエンの添加濃度が0.3 (W/V)%を
超えると、菌体の増殖及び酵素の生成が阻害されること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、培養中のキシレン又
はトルエンの培地濃度が0.3 (W/V)%を超えな
いようにキシレン又はトルエンを断続的又は連続的に添
加して培養することを特徴とするインジゴ生成能を有す
るシュードモナス属に属する微生物の培養方法である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
培養方法は、インジゴ生成能を有するシュードモナス属
に属する微生物に利用することができるが、特にシュー
ドモナス(Pseudomonas) ・sp.MY−
6菌株が好適に用いられる。本菌株の菌学的性質とその
分類学的性質は次の通りである。
【0009】I.顕微鏡的性質 (a) 細胞の形及び大きさ:桿菌、1×2〜4μm(
b) 多形性の有無:無し (c) 運動性:有り (d) 鞭毛の着生状態:極鞭毛 (e) 胞子の有無:無し (f) グラム染色:陰性
【0010】II.培養的性質 (a) 肉汁寒天培地における生育:有り(b) 資化
可能な炭素源:グルコース、酢酸、コハク酸、フマル酸
、L−リンゴ酸、乳酸、クエン酸、グリセロール、L−
バリン、β−アラニン、DL−アルギニン
【0011】
III.生育条件 (a) 生育温度:10〜40℃ (b) 生育pH:6〜8 (c) 酸素要求性:好気性
【0012】IV.生理学的性質 (a) オキシダーゼ:陽性 (b) カタラーゼ:陽性 (c) DNA中のグアニン、シトシン(GC)含量:
61% (d) デンプンの加水分解:陰性 (e) プロトカテキン酸の分解:陽性
【0013】以
上の諸性質を「バージーズ・マニュアル・オブ・システ
マティク・バクテリオロジー(Bergey’s Ma
nual of Systematic Bacter
iology)」第2巻(1986年)より検索した。 その結果、本菌はシュードモナス(Pseudomon
us) 属に属する菌株であると同定されたが、種につ
いては炭素源の資化性その他の性質から合致しない点が
あり、新菌株と考えられた。従って本発明においてはシ
ュードモナス(Pseudomonas) ・sp.M
Y−6と呼称することとする。なお本菌株は工業技術院
微生物工業技術研究所に微生物寄託番号微工研菌寄第1
1963号(FERMP−11963)として寄託され
ている。
【0014】炭素源としては、p−キシレン、m−キシ
レン又はトルエンが好適に用いられ、炭素源濃度は、0
.3 (W/V)%を超えないように、好ましくは0.
2 (W/V)%を超えないように断続的又は連続的に
培地に添加する。
【0015】窒素源としては、塩化アンモニウム、硫酸
アンモニウム、リン酸アンモニウム等のアンモニウム塩
;硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム等
の硝酸塩;アンモニア等を用いることができる。
【0016】無機物としては、リン酸カリウム、硝酸マ
グネシウム、鉄、マンガン、亜鉛等を用いることができ
る。また、必要に応じて、ビタミン、アミノ酸等の栄養
源を添加することができる。
【0017】培養温度は、20℃〜50℃、好ましくは
30℃〜40℃であり、培養中の培地のpHは6〜9、
好ましくは7〜8である。培養は、好気的に行う。
【0018】本発明により培養した菌体を本酵素反応に
利用する場合、該菌体はそのまま使用することができる
が、菌体の処理物、例えば該菌体を超音波処理等で破砕
した破砕物、又はその破砕物をさらに水等で抽出した抽
出物、或いは該抽出物をさらに硫安等で処理して酵素成
分を沈殿させた粗精製物の形で使用することもでき、さ
らに、該菌体又はこれら処理物を必要により固定化して
用いることもできる。
【0019】該菌体又はその処理物の存在下でのインジ
ゴ生成の反応は、従来の酵素反応と同様に、インド−ル
0.1〜2mMを含む0.1M リン酸緩衝液(pH6
〜9)あるいは水溶液(pH6〜9)中で、20〜50
℃、好ましくは30〜40℃の温度で、通常10〜72
時間反応させる。反応は、攪拌しながら行うのが好まし
い。
【0020】反応に使用する微生物菌体又はその処理物
の添加量は、特に制限されるものではないが、一般に、
0.5〜10%(W/V)が用いられる。反応後、反応
液からのインジゴの分離、精製は、それ自体該知の方法
、例えば、溶媒(クロロホルム)抽出等の方法で行うこ
とができる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)(NH2 )SO4 :3g,KH2 P
O4 :0.5g,K2 HPO4 :0.5g,Mg
SO4 ・7H2 O:0.5g,CaCl2 ・2H
2 O:10mg,NaCl:0.5g,FeSO4・
7H2 O:10mg、酵母エキス1g及び蒸留水:1
000ml(pH7.0)の培地100mlを500m
l容の三角フラスコに分注し、120℃、15分間滅菌
処理したものに、インジゴ生成菌であるシュードモナス
・SP. MY−6菌株(FERM  P−11963
)を植菌し、30℃にて24時間振盪培養した。
【0022】また、上記と同様の滅菌培地1000ml
を5000ml容の三角フラスコに入れ、m−キシレン
、p−キシレン又はトルエンを表1に示す実験区の濃度
になるように添加した後、上記振盪培養液20mlを接
種し、これを30℃にて24時間振盪培養した。得られ
た培養液の100mlを遠心分離(800rpm ,1
5分間、4℃)して集菌した。その集菌菌体の湿菌体重
量を測定し、m−キシレン、p−キシレン又はトルエン
の濃度が0.2 (W/V)%のときの湿菌体重量を1
00として換算した各炭素源濃度の湿菌体重量の相対値
を菌体収量(%)として求めた。結果を表1に示す。
【0023】上記の方法で調製した菌体を酵素源とし、
反応液(100mMリン酸緩衝液 pH7.0)100
mlに懸濁後、インド−ル1mMを添加し、振盪しなが
ら30℃で24時間反応させた。生成したインジゴ量を
、常法[H. KEIL, C.M. SAINT a
nd P.A. WILLIAMS, Journal
 of Bacteriology, 169,No.
2,P.764−770(1987) ]に従い定量し
、m−キシレン、p−キシレン又はトルエンの濃度が0
.2 (W/V)%のときのインジゴ量を100として
換算した各炭素源濃度のインジゴ量の相対値をインジゴ
生成量(%)として求めた。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば、インジゴ生産菌
のインジゴ生成能及び菌体収量を向上させることができ
るので、高収率でインジゴを製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  培養中のキシレン又はトルエンの培地
    濃度が0.3 (W/V)%を超えないようにキシレン
    又はトルエンを断続的又は連続的に添加して培養するこ
    とを特徴とするインジゴ生成能を有するシュードモナス
    属に属する微生物の培養方法。
JP11076991A 1991-04-17 1991-04-17 インジゴ生成能を有するシュードモナス属に属する微生物の培養方法 Pending JPH04316482A (ja)

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