JPH043123Y2 - - Google Patents

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JPH043123Y2
JPH043123Y2 JP3648387U JP3648387U JPH043123Y2 JP H043123 Y2 JPH043123 Y2 JP H043123Y2 JP 3648387 U JP3648387 U JP 3648387U JP 3648387 U JP3648387 U JP 3648387U JP H043123 Y2 JPH043123 Y2 JP H043123Y2
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JP
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snap spring
snap
mounting groove
rotation
protrusion
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JP3648387U
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JPS63142413U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、スナツプリングに関し、更に詳しく
は、相手部材の内周面に装着される穴用スナツプ
リング、特に相手部材のスナツプリング装着部が
円周方向に沿つて複数個に分割された部位に使用
されるスナツプリングに係るものである。
【従来の技術】
従来から、相手部材の内周面に装着される所謂
穴用スナツプリングとして、第4図に示す先端開
口部1aに形成した張り出し部に脱着用工具挿入
孔1dをあけたスナツプリング1A(例えば、実
開昭55−9985号公報、実開昭56−87611号公報参
照)、および開口部1bが第5図に示す形状をな
した脱着用工具挿入孔を備えていないスナツプリ
ング1Bが広く採用されている。そして、穴用ス
ナツプリングは特別な回り止め手段を持たず、緊
迫力のみによつて相手部材の内周取付溝に装着さ
れるのが一般的である。 また、第6図に示すように両先端部1cを外周
側に折り曲げ、その折り曲げ部分1cを相手部材
に形成した切欠溝端面に当接させることにより回
り止めを行うようにしたスナツプリング1Cも知
られている(例えば、実公昭44−23841号公報参
照)。
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、上述した緊迫力のみによつて装
着されるスナツプリング1A,1Bにおいては、
回り止め手段がないため外部からの回転力によつ
て容易に回転する。 特に、第7図に示すように、相手部材2のスナ
ツプリング装着部2aが円周方向に沿つて複数個
に分割されている場合は、当接部品の振動等によ
りスナツプリング1Aの先端開口部1aが内周取
付溝2bから外れることになる。スナツプリング
の先端開口部1aが内周取付溝2bから外れる
と、第8図に示すように先端開口部1aがそのば
ね力によつて外周側に拡がる。このため、スナツ
プリングの先端開口部1aはスナツプリング装着
部の分割面2cに当接し、再び内周取付溝2bに
入らず、スナツプリング装着部の外周面2dに乗
り上げたり、更には振動することによりスナツプ
リング1が相手部材2から外れてしまうことがあ
る。 また、上述した両先端部1cを外周側に折り曲
げることによつて回転を防止しているスナツプリ
ング1Cでは、上記回転に伴う外れはない。しか
しながら、リング先端部1cが相手部材の内周取
付溝2bに接触していないため、局部的に変形し
て意図したたわみ量が得られず、緊迫力が低下し
たり、内周取付溝2bに均等に装着されない等組
付状態に起因して相手部材2から外れることがあ
る。 従つて、本考案の目的は、相手部材のスナツプ
リング装着部が円周方向に沿つて複数個に分割さ
れた部位に使用されるスナツプリングの外れを確
実に防止することにある。
【問題点を解決するための手段】
そこで本考案は、上述の問題点を解決するため
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。 すなわち、本考案は、先端開口部から所定長さ
離れた外周位置に、スナツプリング装着部の分割
面と当接可能な回り止め用突起を形成したことを
特徴とする。 具体的には、第1図を例にとつて説明すると、
本考案のスナツプリング10は、スナツプリング
装着部21が円周方向に沿つて複数個に分割され
た回転軸20の内周取付溝24に装着される。 そして、スナツプリング10は、その先端開口
部11から所定長さl1離れた外周位置に、スナツ
プリング装着部の分割面25と当接可能な回り止
め用突起12が形成されている。
【作用】
上述の手段によれば、本考案のスナツプリング
10は、円周方向に複数個に分割された回転軸の
スナツプリング装着部21に対して、その一つの
内周取付溝24内に両先端開口部11が位置する
ように縮径して装着され、大きな緊迫力によつて
回転軸20に装着される。 回転軸20に装着されたスナツプリング10に
回転力が作用すると、スナツプリング10は取付
溝24に沿つて相対回転する。しかしながら、ス
ナツプリング10に形成した回り止め用突起12
がスナツプリング装着部の分割面25と当接して
その相対回転が制限される。それ故、スナツプリ
ングの先端開口部11は取付溝24から外れるこ
とがない。
【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。 第1図〜第3図は本考案の一実施例に係るスナ
ツプリングの装着状態を示すものであり、第1図
は縦断面図(第2図の−線に沿つた断面図)、
第2図は第1図の−線に沿つた断面図、第3
図はスナツプリングが相対回転した状態を示す縦
断面図である。 図において、10はスナツプリング、20は相
手部材である回転軸、30はその回転軸に固定さ
れる環状部材である。 回転軸20は、一端に円周方向に沿つて3個所
に分割されたスナツプリング装着部21を備えて
いる。そして、スナツプリング装着部21は、段
部22を備えた段付形状をなしており、その大径
内周面23には取付溝24が同一半径で形成され
ている。 環状部材30は、隣合うスナツプリング装着部
21間において半径方向外方に突出し、スナツプ
リング装着部21の分割面25と当接して回転軸
20に対し回り止めをなす3個の突起31(第2
図)を備えている。そして、環状部材30は、図
示左端面32を上記段部22に当接させる一方、
右端面33を取付溝24に装着したスナツプリン
グ10によつて回転軸20の軸方向に位置決めさ
れる。なお、第2図において、二点鎖線34は環
状部材30の一般外周面を示している。 さて、本実施例におけるスナツプリング10
は、先端開口部11から所定長さl1離れた外周位
置に、前記スナツプリング装着部の分割面25と
当接可能な回り止め用突起12が形成されてい
る。また、両回り止め用突起12にはリングプラ
イヤ等の工具(図示せず)が挿入される脱着用工
具挿入孔13が形成されている。なお、回り止め
用突起12の端面15はそれぞれ対応するスナツ
プリング装着部の分割面25と面接触するような
形状とされている。 更に、第1図に示すように、先端開口部11と
回り止め用突起12間の先端部14の長さl1は、
回り止め用突起12の端面15と分割面25間の
長さl2+l3よりも長く設定されている。 すなわち、第3図に示すように、回転軸20に
対してスナツプリング10が相対回転し、一方の
突起12の端面15が分割面25に当接した状態
において、先端開口部11が取付溝24から外れ
ないよう反対側の分割面25に対し所定の嵌合長
さl4を有するように設定されている。 また、スナツプリングの先端開口部11の間隔
は装着状態で互いに干渉しないような寸法に設定
されている。 上記のように構成された本実施例のスナツプリ
ング10は、工具(図示せず)の先端を脱着用工
具挿入孔13に挿入して縮径させ、第1図に示す
ように円周方向に3分割された回転軸20のスナ
ツプリング装着部22に対して、その一つの内周
取付溝24内に両先端開口部11が位置するよう
装着される。スナツプリングの先端開口部11が
両方とも取付溝24内に挿入されているため、リ
ング全体にわたつて大きな曲げ荷重が発生する。
それ故、大きな緊迫力が得られ確実に取付溝24
内に装着される。 回転軸20に装着されたスナツプリング10に
回転力が作用すると、スナツプリング10は取付
溝24に沿つて相対回転する。しかしながら、ス
ナツプリング10は、その外周に形成した回り止
め用突起12によりその相対回転が所定範囲に制
限され、先端開口部11がスナツプリング装着部
21から外れることがない。 すなわち、第3図に示すように、スナツプリン
グ10が例えば時計方向に相対回転すると、図示
左側の回り止め用突起12の端面15がスナツプ
リング装着部の左側の分割面25と当接する。こ
の状態において、右側の先端部14は右側の分割
面25に対し嵌合長さl4を有するように予め設定
されているため、スナツプリング10が取付溝2
4から外れることがない。 従つて、回転軸20におけるスナツプリング装
着部21が円周方向に沿つて複数個に分割されて
いても、スナツプリング10の外れを確実に防止
することができる。 また、スナツプリング10が逆方向に相対回転
した場合も、同様に回り止め用突起12とスナツ
プリング装着部の分割面25との当接によりスナ
ツプリング10の外れが防止される。 以上、本考案を特定の実施例について説明した
が、本考案は、上記実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で
種々の実施態様が包含されるものであり、例え
ば、回り止め用突起に脱着用工具挿入孔を形成す
ることなく、その回り止め用突起をそのまま工具
で挟んで脱着するようにしても良い。また、脱着
用工具挿入孔を、第4図に示す従来構造と同様に
その先端開口部に形成した張り出し部にあけた形
状としても良い。更に、スナツプリングの厚さや
幅寸法を円周方向に沿つて変化させることもでき
る。更にまた、環状部材を、回転軸のスナツプリ
ング装着部に対してスプライン嵌合することによ
り回転方向に固定することも可能である。
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、相手部材である
回転軸のスナツプリング装着部が円周方向に沿つ
て複数個に分割された部位に装着されるスナツプ
リングの外れを確実に防止することができる。 更に、スナツプリングの先端開口部も取付溝内
に挿入されるので、リング全体にわたつて大きな
曲げ荷重が発生し、 (1) 大きな緊迫力が得られ、取付溝への装着が容
易である。 (2) スナツプリングが取付溝の底まで深く、かつ
均一に挿入することができる。 (3) 小さいたわみ量で大きな緊迫力が得られるの
で、全体をコンパクトにすることができる。 といつた優れた効果を発揮する。 また、回り止め用突起を脱着用工具挿入孔用突
起として兼用する場合は、材料歩留りの悪化がな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例に係るスナ
ツプリングの装着状態を示すものであり、第1図
は縦断面図(第2図の−線に沿つた断面図)、
第2図は第1図の−線に沿つた断面図、第3
図はスナツプリングが相対回転した状態を示す縦
断面図、第4図〜第6図はそれぞれ従来のスナツ
プリングを示す正面図、第7図は第4図に示すス
ナツプリングの装着状態を示す縦断面図(第8図
の−線に沿つた断面図)、第8図は第7図の
−線に沿つた断面図であり、スナツプリング
が相手部材に対して相対回転した状態を示す。 符号の説明、10……スナツプリング、11…
…先端開口部、12……回り止め用突起、13…
…脱着用工具挿入孔、14……先端部、15……
回り止め用突起の端面、20……回転軸、21…
…スナツプリング装着部、22……段部、23…
…大径内周面、24……内周取付溝、25……分
割面、l1……先端開口部と周り止め用突起間の長
さ、l2,l3……周り止め用突起と分割面間の長さ、
l4……スナツプリングが相対回転した状態におけ
る先端部の嵌合長さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) スナツプリング装着部が円周方向に沿つて複
    数個に分割された回転軸の内周取付溝に装着さ
    れるスナツプリングにおいて、 先端開口部から所定長さ離れた外周位置に、
    前記スナツプリング装着部の分割面と当接可能
    な回り止め用突起を形成したことを特徴とする
    スナツプリング。 (2) 前記回り止め用突起には、脱着用工具挿入孔
    が設けられていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のスナツプリング。
JP3648387U 1987-03-12 1987-03-12 Expired JPH043123Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3648387U JPH043123Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3648387U JPH043123Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63142413U JPS63142413U (ja) 1988-09-20
JPH043123Y2 true JPH043123Y2 (ja) 1992-01-31

Family

ID=30846925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3648387U Expired JPH043123Y2 (ja) 1987-03-12 1987-03-12

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4555096B2 (ja) 2005-01-13 2010-09-29 株式会社パイオラックス 保持部材、軸及びスナップリングの組付構造
JP4697407B2 (ja) * 2005-05-27 2011-06-08 Nok株式会社 キャンセルプレートの支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63142413U (ja) 1988-09-20

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