JPH04309414A - プレスブレーキシステムにおけるワーク位置決め方法およびその装置 - Google Patents

プレスブレーキシステムにおけるワーク位置決め方法およびその装置

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JPH04309414A
JPH04309414A JP7656691A JP7656691A JPH04309414A JP H04309414 A JPH04309414 A JP H04309414A JP 7656691 A JP7656691 A JP 7656691A JP 7656691 A JP7656691 A JP 7656691A JP H04309414 A JPH04309414 A JP H04309414A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプレスブレーキシステ
ムにおけるワーク位置決め方法およびその装置に関し、
さらに詳細にいえば、プレスブレーキに装着されている
バックゲージ等の位置決め治具にワークを押圧すること
によりワークを位置決めする方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から平板状のワークの端縁部を所定
角度に折曲げるためにプレスブレーキが用いられており
、このプレスブレーキに対してワークを搬入乃至搬出す
るワーク取扱ロボットを所定位置に配置することにより
ワークの一連の折曲げ作業を自動化することが一般的に
なりつつある(特開平1−159188号公報参照)。
【0003】ところで、プレスブレーキシステムにおい
てはワークの折曲げ位置を正確に制御するためにプレス
ブレーキにバックゲージおよびサイドゲージが装着され
ており、ワークの端縁をこれらゲージに当接させること
により位置精度が高い折曲げを達成するようにしている
。具体的には、特開平1−159188号公報に示すプ
レスブレーキシステムにおいては、ワークをロボット・
ハンドによりチャッキングし、この状態でワークの該当
する端縁がバックゲージおよびサイドゲージに当接する
ようにロボット・ハンドの位置および姿勢を制御するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−15918
8号公報のプレスブレーキシステムにおいては、バック
・ゲージおよびサイド・ゲージに設けたセンサからの信
号に基づいてワーク取扱ロボットをフィードバック制御
することにより、ロボット・ハンドにチャッキングされ
たワークの該当する端縁を各ゲージに当接させるように
しているのであるから、ワークの位置決めを達成できる
までの所要時間が著しく長くなってしまい、ひいては全
体としてワークの折曲げ効率が著しく低下してしまうと
いう不都合がある。
【0005】また、サイドゲージを設ける代わりにセン
タリング装置を設けること、位置決めのために専用のプ
ッシャを設けることが考えられる。しかし、センタリン
グ装置は処理対象となる最も大きいワークのセンタリン
グを行なうことができなければならないので、プレスブ
レーキシステム全体に占めるセンタリング装置の割合が
著しく大きくなり、ワーク取扱ロボットを用いない手作
業時に邪魔になるとともに、全体として著しいコストア
ップを招いてしまうという不都合がある。
【0006】また、専用のプッシャを設ける場合には、
プレスブレーキの前面側に存在するプッシャが手作業の
邪魔になるとともに、プッシャにより取扱い得るワーク
でなければならないため位置決め可能なワークが限られ
てしまうという不都合がある。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、プレスブレーキにより折曲げられるべき
ワークの位置決めを迅速かつ高精度に達成できるととも
に、位置決め可能なワークの範囲を著しく拡大でき、し
かも手作業を阻害することのないプレスブレーキシステ
ムにおけるワーク位置決め方法およびその装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1のワーク位置決め方法は、ワークの吸着
面上におけるスライドを許容する吸着力でワーク取扱ロ
ボットによりワークを吸着保持し、この状態でワーク取
扱ロボットを動作させることによりワークの該当する端
縁部を少なくともバックゲージに押圧する方法である。
【0009】請求項2のワーク位置決め装置は、ワーク
をプレスブレーキに搬入、搬出するワーク取扱ロボット
が、ワークを吸着保持するワーク吸着手段と、ワーク吸
着手段による吸着力を位置決め時と非位置決め時とに対
応して変化させる吸着力制御手段と、ワークの該当する
端縁部を少なくともプレスブレーキのバックゲージに押
圧すべくワーク取扱ロボットを動作させる押圧制御手段
とを含んでいる。
【0010】
【作用】請求項1のワーク位置決め方法であれば、ワー
クの吸着面上におけるスライドを許容する吸着力でワー
ク取扱ロボットによりワークを吸着保持し、この状態で
ワーク取扱ロボットを動作させることによりワークの該
当する端縁部を少なくともバックゲージに押圧するので
あるから、ワークの端縁がバックゲージに対して斜めに
当接した場合に、ワーク取扱ロボットによるワークの押
圧動作を継続すればよく、ワークが吸着保持されたまま
の状態でスライドし、バックゲージに対する斜めの状態
を解消してバックゲージを基準とする正確な位置決めを
達成できる。
【0011】請求項2のワーク位置決め装置であれば、
ワーク取扱ロボットのワーク吸着手段によりワークを吸
着保持して、押圧制御手段によりワークをバックゲージ
に押圧すべくワーク取扱ロボットを動作させ、しかも、
吸着力制御手段により、ワーク吸着手段による吸着力を
位置決め時に対応する吸着力に設定するのであるから、
ワークの端縁がバックゲージに対して斜めに当接した場
合に、ワーク取扱ロボットによるワークの押圧動作を継
続すればよく、ワークが吸着保持されたままの状態でス
ライドし、バックゲージに対する斜めの状態を解消して
バックゲージを基準とする正確な位置決めを達成できる
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図5はこの発明のワーク位置決め方法が実施
されるプレスブレーキシステムの一例を示す概略図であ
り、プレスブレーキ1の正面および側面の何れとも正対
していない所定位置にワーク取扱ロボット2が配置され
ている。尚、11は上型であり、12は下型である。そ
して、下型12の内奥側に1対のバックゲージ13がプ
レスブレーキ本体に位置調節可能に装着されており、上
型11の一側端面に接触する状態でサイドゲージ14が
装着されている。
【0013】また、プレスブレーキ1は、図6に示すよ
うに、所定長さの基台21に往復動可能に支持された往
復移動アーム22と、往復移動アーム22の上端部に設
けられた第1垂直回動軸23と、第1垂直回動軸23と
直角方向に延びる第1アーム24の先端部に設けられた
第1水平回動軸25と、第1水平回動軸25と直角方向
に延びる第2アーム26の先端部に設けられた第2水平
回動軸27と、第2水平回動軸27の延長方向に延びる
第3アーム28の先端部に設けられた第2垂直回動軸2
9と、第2垂直回動軸29の延長方向に延びる第4アー
ム30の先端部に設けられたワーク把持部31とを有し
ている。尚、ワーク把持部31には複数個の吸着パッド
32が設けられており、図示しない真空源と連通されて
いる。そして、図示しない吸着力調節部により吸着力が
変化されるようにしている。この吸着力調節部としては
、例えば、真空源と連通される吸着パッドの数を変化さ
せるものが例示できるが、真空源による吸着力を変化さ
せるものであってもよい。
【0014】上記サイドゲージ14は上型11の一側端
面に接触する状態で装着されているのであるから、金型
が交換された場合に、上型11に合せて装着することに
より高精度に位置決めできる。また、上記吸着パッド3
2としては、ワークと接触部分の口径を小さくするとと
もに、各吸着パッド32毎に異なる連通管路で真空源と
連通することが好ましく、ワークに穴が形成されている
場合等における吸着力の予期しない低下を抑制できる。
【0015】図1はこの発明のワーク位置決め方法の一
実施例を示すフローチャートであり、ステップSP1に
おいて吸着パッド32によりワークを十分に保持できる
吸着力でワークを吸着保持し、ステップSP2において
ワーク取扱ロボット2の各軸を制御することによりワー
クをプレスブレーキ1の上型11と下型12との間に搬
入し、ステップSP3においてワークの位置決めが必要
であるか否かを判別し、ワークの位置決めが必要である
と判別された場合には、ステップSP4において吸着パ
ッド32による吸着力を低下させ、ステップSP5にお
いて上型11に対してワークの振り分け精度が要求され
ているか否かを判別し、振り分け精度が要求されていな
い場合には、ステップSP6においてワーク取扱ロボッ
ト2の各軸を制御することによりワークをプレスブレー
キ1のバックゲージ13に押圧する。逆に、振り分け精
度が要求されている場合には、ステップSP7において
ワーク取扱ロボット2の各軸を制御することによりワー
クをプレスブレーキ1のバックゲージ13およびサイド
ゲージ14に押圧する。また、ステップSP3において
ワークの位置決めが必要でないと判別された場合には、
ステップSP8において、吸着パッド32による吸着力
を低下させることなく必要な処理を行なう。
【0016】尚、ステップSP4において低下された吸
着力は、ワークの自然落下を防止できる吸着力であると
ともに、ワークに対して吸着面と平行な方向の所定の外
力が作用した場合にワークのスライドを許容できる吸着
力に設定される。具体的には、例えば通常の吸着力4〜
5Kg5/cm2 に対して1.0〜1.4Kg5/c
m2に設定される。また、位置決めを行なうに当っては
バックゲージ13を固定しておく。
【0017】したがって、振り分け精度が要求されない
場合には1対のバックゲーシ13にワークの端縁部が当
接して簡単に位置決めを達成でき、振り分け精度が要求
される場合には1対のバックゲージ13およびサイドゲ
ージ14にワークの対応する端縁部が当接して簡単に位
置決めを達成できる。図2は振り分け精度が要求されな
い場合の位置決め動作を説明する概略図であり、ワーク
取扱ロボット2によりワーク3が搬入され、一方のバッ
クゲージ13のみに当接する状態であっても(図2中破
線参照)、ワーク3を搬入する方向にワーク取扱ロボッ
ト2を動作させればよく、バックゲージ13により移動
が阻止されている側においてワークが吸着パッド32に
対してスライドするので、最終的に図2中に実線で示す
ように、1対のバックゲージ13にワークの該当する端
縁部が均等に当接する状態になり、正確な位置決めを達
成できる。
【0018】図3は振り分け精度が要求される場合の位
置決め動作を説明する概略図であり、ワーク取扱ロボッ
ト2によりワーク3が搬入され、一方のバックゲージ1
3およびサイドゲージ14のみに当接する状態であって
も(図3中破線参照)、ワーク3をバックゲージ13お
よびサイドゲージ14と当接する方向にワーク取扱ロボ
ット2を動作させればよく、バックゲージ13により移
動が阻止されている側においてワークが吸着パッド32
に対してスライドするので、最終的に図3中に実線で示
すように、1対のバックゲージ13にワークの該当する
端縁部が均等に当接する状態になり、位置決めを達成で
きる。
【0019】以上の説明から明らかなように、この発明
のワーク位置決め方法は、センサを用いてワーク取扱ロ
ボットをフィードバック制御する必要がなく、単にワー
クの吸着力を小さくしてワーク取扱ロボットのワーク把
持部31を一方向に移動させるだけでよいから、ワーク
の位置決めを迅速に達成できる。また、センタリング装
置、プッシャ等の付属装置が不要になるのであるから、
プレスブレーキシステム全体としての構成を簡素化でき
る。
【0020】
【実施例2】図4はこの発明のワーク位置決め装置の一
実施例を示すブロック図であり、吸着パッド32に対し
て所定の吸着力を与える真空源4と、位置決めが必要な
場合に対応して吸着力を低下させるべく真空源4を制御
する吸着力調節部5と、位置決めが必要な場合に、振り
分け精度が要求されているか否かを判別する振り分け精
度判別部6と、振り分け精度判別部6による判別結果に
基づいて位置決めのためのワーク取扱ロボット2を制御
する押圧制御部7とを有している。
【0021】上記押圧制御部7は、振り分け精度が要求
されていない場合に、バックゲージ13に向かう方向に
ワーク把持部31を移動させるべくワーク取扱ロボット
2を制御し、振り分け精度が要求されている場合に、バ
ックゲージ13およびサイドゲージ14に向かう方向に
ワーク把持部31を移動させるべくワーク取扱ロボット
2を制御するものである。
【0022】上記構成のワーク位置決め装置の作用は次
のとおりである。ワーク取扱ロボット2の各軸を動作さ
せることによりワーク把持部31の吸着パッド32をワ
ーク3の上面に接触させ、この状態において真空源4に
より吸着パッド32に対して所定の吸着力を与えること
によりワーク3を吸着保持する。その後、ワーク取扱ロ
ボット2の各軸を動作させることによりワーク3を所望
位置まで移動させることができる。
【0023】この場合において、ワーク3の位置決めが
指示されていれば、吸着力調節部5により真空源4を制
御して吸着パッド32による吸着力を低下させる。但し
、低下された吸着力は、ワーク3の自然落下を防止でき
、しかも吸着面内におけるワーク3のスライドを許容で
きる大きさである。そして、振り分け精度判別部6によ
り振り分け精度が要求されているか否かを判別し、判別
結果に基づいて定まる所定方向にワーク把持部31を移
動させるべく押圧制御部7によりワーク取扱ロボット2
の各軸を動作させる。
【0024】ワーク把持部31の吸着パッド32に吸着
保持されたワーク3はワーク取扱ロボット2の動作によ
り移動され、バックゲージ13のみ、またはバックゲー
ジ13およびサイドゲージ14に当接されて位置決めを
完了する。但し、ワーク3の姿勢によっては、1対のバ
ックゲージ13の一方に接触して他方に接触しないこと
があるが、ワーク取扱ロボット2の動作を継続させれば
、既にバックゲージ13と当接している部分はワーク3
の移動が阻止される関係上、吸着パッド32に対してス
ライドするのであるから、最終的にワーク3の該当する
端縁が1対のバックゲージ13に均等に接触し、正確な
位置決めを達成できる。
【0025】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、真空源4を制御して吸着力を低
下させる代わりに真空源4と連通される吸着パッド32
の数を減少させることが可能であるほか、この発明の要
旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこ
とが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、ワーク
の吸着力を低下させた状態でワーク取扱ロボットによる
ワークの押圧動作を継続するだけでよく、迅速に高精度
の位置決めを達成できるとともに、位置決めを行なうた
めの専用の装置を設ける必要がないので手作業をも行な
い易くすることができるという特有の効果を奏する。
【0027】請求項2の発明も、ワークの吸着力を低下
させた状態でワーク取扱ロボットによるワークの押圧動
作を継続するだけでよく、迅速に高精度の位置決めを達
成できるとともに、位置決めを行なうための専用の装置
を設ける必要がないので手作業をも行ない易くすること
ができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワーク位置決め方法の一実施例を示
すフローチャートである。
【図2】振り分け精度が要求されないワークの位置決め
動作を説明する概略図である。
【図3】振り分け精度が要求されるワークの位置決め動
作を説明する概略図である。
【図4】この発明のワーク位置決め装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図5】この発明のワーク位置決め方法が実施されるプ
レスブレーキシステムの一例を示す概略図である。
【図6】ワーク取扱ロボットの構成を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】 1  プレスブレーキ    2  ワーク取扱ロボッ
ト    3  ワーク 5  吸着力調節部    7  押圧制御部    
13  バックゲージ 32  吸着パッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ワーク(3)の吸着面上におけるスラ
    イドを許容する吸着力でワーク取扱ロボット(2)によ
    りワーク(3)を吸着保持し、この状態でワーク取扱ロ
    ボット(2)を動作させることによりワーク(3)の該
    当する端縁部を少なくともバックゲージ(13)に押圧
    することを特徴とするプレスブレーキシステムにおける
    ワーク位置決め方法。
  2. 【請求項2】  ワーク(3)をプレスブレーキ(1)
    に搬入、搬出するワーク取扱ロボット(2)が、ワーク
    (3)を吸着保持するワーク吸着手段(4,32)と、
    ワーク吸着手段(4,32)による吸着力を位置決め時
    と非位置決め時とに対応して変化させる吸着力制御手段
    (5)と、ワーク(3)の該当する端縁部を少なくとも
    プレスブレーキ(1)のバックゲージ(13)に押圧す
    べくワーク取扱ロボット(2)を動作させる押圧制御手
    段(7)とを含むことを特徴とするプレスブレーキシス
    テムにおけるワーク位置決め装置。
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