JPH04304866A - 膨潤復元性に富む乾燥昆布及びその乾燥昆布の製造方法 - Google Patents

膨潤復元性に富む乾燥昆布及びその乾燥昆布の製造方法

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JPH04304866A
JPH04304866A JP3093111A JP9311191A JPH04304866A JP H04304866 A JPH04304866 A JP H04304866A JP 3093111 A JP3093111 A JP 3093111A JP 9311191 A JP9311191 A JP 9311191A JP H04304866 A JPH04304866 A JP H04304866A
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Koushiyoku Kou
行植 高
Masahide Hirokawa
廣川 雅英
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、わかめと同様に即席食
品及び一般家庭で洗浄、裁断等の手間をかけずに熱湯を
注ぐだけで短時間に食用に供されうる乾燥昆布及びその
乾燥昆布の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、即席食品及び家庭用に細かくカッ
トされたわかめが市販されている。このわかめは、熱湯
を注ぐだけで簡単に湯戻りし、又、水に浸漬しただけで
も戻るようになされたものである。このような膨潤復元
性に富むわかめの製造方法としては例えば特公昭56─
3017号公報、特公昭56─3018号公報、あるい
は特公昭54─21425公報に開示されている。又、
昆布を削ったとろろ,おぼろ等も簡単に湯戻りし、わか
めと同様にうどん、そばなどの具として広く使われてい
る。しかしながら、これらのものは膨潤復元性に富むが
、噛んだとき繊維感がないという課題を有する。また、
とろろ,おぼろ等は高価なことから消費も伸びなやんで
いる現状である。
【0003】一方、昆布は、噛んだとき繊維感を持ち、
うどん,そばなどの具として好適なものとなりうるが、
この昆布に上記特公昭56─3017号公報、特公昭5
6─3018号公報、あるいは特公昭54─21425
公報のようなわかめの製造方法を適用しても膨潤復元性
に富む乾燥昆布をえられない。即ち、昆布そのものを利
用したものであって膨潤復元性に富み、しかも噛んだと
き繊維感をもたせた乾燥昆布あるいはその製造方法は未
だ提案されていないのが現状である。例えば70〜80
°C位の熱湯を注いで1分以内に戻るようなような乾燥
昆布製品が開発されれば、噛んだとき昆布特有の繊維感
をもつため、うどん,そばの具として優れたものとなる
のみならず、即席食品、例えば即席味噌汁の具や即席麺
の具材として、又家庭用にも種々利用されうる。更に、
この乾燥昆布製品ができるだけ低甘味で且つ、塩味も抑
えるようにすれば更に利用範囲を広くすることができる
。このようなことから、膨潤復元性に富む乾燥昆布製品
の開発が望まれている現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実情
に鑑み鋭意研究の結果完成されたもので、その目的とす
るところは膨潤復元性に富み、しかも噛んだとき繊維感
をもたせた乾燥昆布及びその製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、糖類、特に
単糖類の糖アルコールが、浸透性に優れ、しかも低甘味
であることに着目し、さらにこれに塩分を含ませると膨
潤復元性を強くすることができることを見出し、本発明
を完成した。本発明は、以下の特徴を有する乾燥昆布及
びその乾燥昆布の製造方法を提供することにより上記課
題を解決する。本発明は、少なくとも糖組成として3重
量%以上の単糖類の糖アルコールと塩分とを含有する水
溶液に、水洗又は湯通した昆布を接触させ、その後、そ
の昆布を乾燥することにより少なくとも糖組成として単
糖類の糖アルコール及び食塩を含浸した乾燥昆布とする
。また、水溶液に、単糖類の糖アルコール3〜50重量
%、塩分0、5〜20重量%を含有させ、この水溶液に
昆布を接触させることにより、低甘味で、且つ塩味を抑
えた膨潤復元性に富む乾燥昆布とすることにより上記課
題を解決する。更に、糖組成として単糖類の糖アルコー
ル及び塩分に加え、4糖類以上の糖類又はその還元物と
を含有する水溶液に、水洗又は湯通した昆布を接触させ
、その後、その昆布を乾燥させて4糖類以上の糖類又は
その還元物をも含浸した乾燥昆布とすることにより上記
課題を解決する。この4糖類以上の糖類又はその還元物
を昆布に含浸させることで、単糖類の糖アルコール及び
食塩を浸透させるだけではその後の乾燥の際、昆布から
浸出するアルギン酸等の粘着物及び浸透性の高い糖アル
コールの粘着性に基づき、乾燥品が絡み合って流動性が
悪く、包装時の作業性が悪くなるのを防止することがで
きる。尚、本発明にいう塩分とは塩化ナトリウムの他、
塩化カリウム等の混合塩も含むものである。
【0006】以下、本発明の詳細について述べる。本発
明における原料としては生昆布の原藻、昆布の塩蔵加工
品、乾燥した昆布等を用いることができるが、通常の乾
燥昆布を用いるのが好便である。原料が、最初から調理
素材として適合寸法であればそのまま用いるが、通常の
乾燥昆布のように長いものであれば調理素材として適合
寸法に裁断することが必要である。そして、裁断品を水
洗又は、湯通しし、砂土などの異物除去を行い昆布に水
分を含ませる。その後、その昆布に糖組成として単糖類
の糖アルコールと少量の食塩、又は、更に4糖類以上の
糖類又はの還元物を含浸させる。この含浸方法は、糖組
成として単糖類の糖アルコールと少量の塩分、又は、更
に4糖類以上の糖類又はその還元物とを含有する水溶液
を作製し、この水溶液に昆布を浸漬し、あるいは昆布に
この水溶液を噴霧することにより行うことができる。
【0007】ここで、この単糖類の糖アルコールとは3
〜6炭糖類の還元物で、グリセリン、エリスリトール、
キシリトール、ソルビトール等を意味し、浸透性の強さ
と低甘味の点で優れている。この単糖類の糖アルコール
は、水溶液中3重量%以下では膨潤復元性に効果がなく
、50重量%以上にすると乾燥後の昆布製品に甘味を強
く持たせることになる。この点から、水溶液中15〜2
5重量%程度の範囲にするのが好ましく、昆布中の含浸
量でいうと20〜40重量%程度の範囲が好ましい。 これにより、膨潤復元性に富み、しかも甘味を抑えたも
のにすることができ、利用範囲の幅広いものにすること
ができる。
【0008】一方、塩分の添加は膨潤復元性に強く関与
し、水溶液中20重量%以上にすると乾燥後の昆布製品
に塩味を強く持たせることになる。この点から、水溶液
中2〜9重量%程度の範囲にするのが好まく、昆布中へ
の含浸量でいうと1〜3重量%程度の範囲にするのが好
ましい。
【0009】4糖類以上の糖類とは、マルトテトラオー
ス、デキストリン等の澱粉の加水分解物〔例えば商品名
・テトラップ(林原製)、商品名・フードテックス、デ
キストリン(松谷化学製)等〕を意味し、それらの還元
物〔例えば商品名・エスイー30、100(日研化学製
)等〕も用いる。これらの糖類は、浸透性の低いもので
あるが、皮膜形成性を有し、水溶液中10重量%以上に
すると乾燥後の昆布製品同士の絡み合いをほぐす効果が
あまり相加されず、又、この糖類の低浸透性が逆に膨潤
復元性に悪影響を及ぼし、乾燥後の昆布製品の湯戻しに
支障をきたす危険性がある。この点から水溶液中1〜5
重量%程度の範囲にするのが好まい。
【0010】尚、単糖類の糖アルコール、塩分、4糖類
以上の糖類を含有する上記水溶液に醤油、みりん、グル
タミン酸ソーダ等の調味料を加えても良く、又、甘味を
もたせるため、しょ糖、果糖等を加えても良いことはも
ちろんである。糖類は、単一の糖のみで構成されている
ものに限らず、例えば澱粉加水分解物のように種々の糖
類が混合されているものでも良く、適宜変更使用できる
ものである。
【0011】以上のように構成した水溶液に水洗又は、
湯通しした昆布裁断品を浸漬又は噴霧する。浸漬する場
合、浸漬時間に限定はなく適宜行うが、通常30分〜2
時間程度が好便である。そして、浸漬後、昆布を取り出
し水切り後乾燥する。この乾燥は、通常の熱風乾燥で良
く、通常60〜90°C程度で行う。あまり高温では製
品にこげ臭を与える。
【0012】以下に、具体的な実施例を示し、本発明を
より詳細に説明するが、本発明がこれらの実施例に制限
されないことはいうまでもない。
【実施例】乾燥昆布100gを2〜5mmの幅で横切り
し、60〜80°Cの温水中で5分間湯通しし、水切り
後、以下に記すソルビトール液(固形分70%、従って
D−ソルビトールとして70%)、エスイー30(日研
化学製還元澱粉加水分解物、4糖類以上の還元糖60〜
70%、固形分70%なので42〜49%、単糖類の還
元糖(D−ソルビトール)15%以下、固形分70%な
ので10、5%以下)、食塩、水の水溶液計1000m
lに1時間浸漬した。そして、水切り後60〜80°C
で水分10%以下に熱風乾燥した。このようにして得ら
れた乾燥昆布製品の湯戻り試験の条件及びその結果を以
下に示す。
【表1】
【表2】
【0013】無処理(表1中の試験1)では湯戻りせず
、又、昆布の裁断品を湯通しした後凍結し、解凍して組
織を一部壊しても同様であった。ソルビトール液、食塩
の単独添加(試験2、3)では、湯戻しは不十分であっ
た。又、エスイー30と食塩(試験5)及び3重量%以
下のD−ソルビトールと食塩、エスイー30との組合せ
(試験4、6)においても、湯戻しは不十分であった。 3重量%以上のD−ソルビトールと食塩との組合せ(試
験7)では、湯戻しの点では完全であったが、製品がべ
とついて絡まり、製品の性状の点で欠点があった。 3重量%以上のD−ソルビトールと食塩にエスイー30
を入れた系(試験8)は、製品の性状と湯戻しの点で良
好であった。試験8の製品は、甘味、塩味も少なく市販
の乾燥わかめと同様に湯戻りし、且つ水に漬けていても
5分で戻り、噛んでもとろろ、おぼろなどのようにぬめ
っとせず、噛みごたえがあり、十分な繊維感を与えた。 又、実施例と同様にソルビトール液の代わりにグリセリ
ン、エリスリトール、キシリトールを用いて行ったが実
施例と同じ結果が得られた。更に、エスイー30の代わ
りにテトラップ、フードテックス、デキストリンを用い
て行ったが実施例と同じ結果が得られた。
【0014】
【発明の効果】以上本発明は、乾燥昆布にわかめと同じ
ような膨潤復元性をもたせ、且つ昆布特有の感触をもた
せたことから、昆布の利用面で新たな展開を与えことが
できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  乾燥された昆布からなり、この昆布が
    少なくとも糖組成として単糖類の糖アルコール及び塩分
    を含有し、これらの単糖類の糖アルコール及び塩分によ
    り膨潤復元性に富んだものとされたことを特徴とする膨
    潤復元性に富む乾燥昆布。
  2. 【請求項2】  上記昆布が、少なくとも糖組成として
    単糖類の糖アルコールと、塩分と、4糖類以上の糖類又
    はその還元物とを含有し、この4糖類以上の糖類又はそ
    の還元物により昆布が流動性に優れたものとされたこと
    を特徴とする請求項1記載の膨潤復元性に富む乾燥昆布
  3. 【請求項3】  昆布を水洗又は湯通した後、少なくと
    も糖組成として3重量%以上の単糖類の糖アルコールと
    少量の塩分とを含有する水溶液に昆布を接触させ、その
    後、その昆布を乾燥することを特徴とする膨潤復元性に
    富む乾燥昆布の製造方法。
  4. 【請求項4】  上記水溶液が、少なくとも糖組成とし
    て単糖類の糖アルコール3〜50重量%、塩分0、5〜
    20重量%を含有するものからなることを特徴とする請
    求項3記載の膨潤復元性に富む乾燥昆布の製造方法。
  5. 【請求項5】  上記水溶液が、10重量%以下の4糖
    類以上の糖類又はその還元物とを含有するものからなる
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の膨潤復元
    性に富む乾燥昆布の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254728A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Riken Shokuhin Kk 乾燥モズクの製造方法

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