JPH0430271Y2 - - Google Patents

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JPH0430271Y2
JPH0430271Y2 JP1986034927U JP3492786U JPH0430271Y2 JP H0430271 Y2 JPH0430271 Y2 JP H0430271Y2 JP 1986034927 U JP1986034927 U JP 1986034927U JP 3492786 U JP3492786 U JP 3492786U JP H0430271 Y2 JPH0430271 Y2 JP H0430271Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建築物の床束を支持する白あり防止
兼用の床束高さ調節装置に関する。
(従来の技術) 一般に、建築物の床束は直接コンクリートや石
材からなる束石の上に置かれており、このために
白ありの被害を受けたり、雨時等の水分に侵され
て腐食したり、また、カビによる侵食等を受けた
りしていた。
このような被害により、ある程度の年月の間に
大引、床束に歪みが発生して建築物に悪い影響
(傾いたり、床が抜ける等の被害を受ける)を受
ける問題点があつた。
また、床束等に防あり薬剤で加工処理した資材
を使用したものもあるが、資材内部までの処理は
難しく、実際には加工処理した資材でも白ありの
被害を受けやすいといつた問題点があつた。
また、長い年月の間に束石が沈んで、中空の床
束が生じ建築物全体に悪い影響を与える等の問題
点があつた。(こうした一般的な床束の高さ調節
手段としては、例えば、実開昭52−86927号公報
を参照) また、上述の白ありの為の防蟻構造として、例
えば、実開昭58−126325号公報に開示されている
如き構造が知られていた。
ここには、傾斜板を備えた防蟻板が使用されて
いるが、このような防蟻板を用いても充分の防蟻
機能が発揮できなかつた。
そこで、本考案者は、白ありの習性並びに性質
について種々の構造の防蟻板を用いたり或いは実
験を試みた結果、次の知見を得るに到つた。
白ありが床束に至るのは、床下の地面の蟻道
から床石の表面に蟻道を作り、床石を這い上が
つて床束に至るということ。
白あり自身の保水能力が極めて乏しく、上方
に食料となる木材がなければ、水分のある地面
からせいぜい1m程度しか這い上がれないこと。
本考案は、かかる知見に基づき、自然沈下等
種々の原因に起因する床束の高さ変更を矯正する
ことができながら、同時に白ありの蟻道構築を阻
止する為の実質的な高さ調節(蟻道の道のり変
更)を行うことができるようにし、以て防蟻機能
を発揮することができるところの白あり防止兼用
の床束高さ調節装置を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、白あり
避け板兼用床束受け板の下面に筒体を設け、束石
に載置する基板上に立設した長ボルト部材にナツ
ト部材を螺合し、該長ボルト部材の上部を前記筒
体に挿入して該筒体の下端を前記ナツト部材に当
接し、該ナツト部材の螺進螺退により前記白あり
避け板兼用床束受け板上に載せた床束の高さ調節
をするように構成した白あり防止兼用の床束高さ
調節装置に於いて、前記白あり避け板兼用床束受
け板の下方四方に略垂直に白あり返し用の下縁辺
を突設し、且つ、前記基板と筒体との間の長ボル
ト部材に、少なくとも1枚の白あり避け板を水平
に介装したものである。
(作用) 本考案は、上記のように構成したから、ナツト
部材を長ボルト部材に対して螺進螺退させて、該
ナツト部材に当接した筒体を持ち上げあるいは持
ち下げして、該筒体と一体の白あり避け板兼用床
束受け板を上下に移動させ、該白あり避け板兼用
床束受け板に載せた床束の高さ調節装置を行うと
共に前記白あり避け板兼用床束受け板によつて、
白ありが床束部分に侵入することを防ぎ、白あり
による被害を防止するものである。
特に本考案にあつては、前記白あり避け板兼用
床束受け板の下方四方に略垂直に白あり返し用の
下縁辺を突設したので、従来の傾斜板による白あ
り返しに比べて、白ありの上方への迂回(回り込
み)を略完全に阻止することができ、しかも、前
記白あり避け板兼用床束受け板の高さを調節する
ことで、地表から床束までの距離を出来るだけ長
く確保しながら、加えて長ボルトに介装した少な
くとも1枚の白あり避け板によつて、束石の表
面、長ボルト、白あり避け板兼用床束受け板に至
る蟻道の長さを一層長くすることができ(建築物
の条件によつて、必要とあれば複数枚の白あり避
け板を介装すればよい)、以て蟻道の道のりを長
くすることで、水分を必要とする白ありの地表か
らの移動距離を所定の範囲内に制限し、以て、容
易に床束に到達できないようにしたのである。ま
た、白あり避け板を多く介装すればするほど、上
方の木材の香りを遮断する効果も上がるため、白
ありに上方に床束が位置することを気付かせない
でおくという付加的な作用もある。尚、この白あ
り避け板は必ずしも平板状に構成する必要はな
く、例えば、波板状等の任意のものが使用可能で
ある。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本実施例に係る装置の分解斜視図、第
2図は組み立てた状態を示す中央縦断面図であ
る。
本装置は、第1図に示すように、補強体1aで
補強された筒体1bを下面に一体に取り付けると
共に白あり返し用の下縁片1cを下方四方に図示
の如く略垂直に突設し、さらに上面に腐食防止用
の網材1dを敷設すると共に上面二方隅縁にガイ
ド板1eを突設した白あり避け板兼用床束受け板
1と下面にゴム等の弾性部材2を取り付け上面に
筒材3aを固着した基板3と、該基板3の筒材3
aに挿入されて基板3上に立設される長ボルト部
材4と、中央に貫通孔5aを有する複数枚の白あ
り避け板5,5と、該白あり避け板5の上下部分
に配置するワツシヤ6,6及びナツト部材7,7
とを備えたものである。
前記各部品を組み立てるには、第2図に示すよ
うに、基板3を束石8の上に載せ、該基板3の筒
材3aに挿入された長ボルト部材4にワツシヤ6
と一枚目の白あり避け板5を嵌めてから、ワツシ
ヤ6を介して下位置のナツト部材7を螺合し、さ
らにワツシヤ6と二枚目の白あり避け板5を嵌め
て、その上からワツシヤ6を介して上位置のナツ
ト部材7を螺合し、この状態で白あり避け板兼用
床束受け板1の下面の筒体1bを前記長ボルト部
材4の上部分に嵌め込んでワツシヤ6を介して前
記ナツト部材7を該筒体1bに当接させて白あり
避け板兼用床束受け板1を図のように支持し、最
後に該白あり避け板兼用床束受け板1上面の網材
1d上に床束9を載せるのである。そして、前記
各白あり避け板5は、図示の如く、前記白あり避
け板兼用床束受け板の横断面よりも大きな平面を
持つ板状体により構成されている。
尚、10は床束9に支持された大引である。
本装置は、上記のように構成したものであるか
ら、床束9の高さを調節する場合には、該床束9
を高くする際に、まず上位置のナツト部材7を上
方に螺進させて床束9を上方に移動させ、次に下
位置のナツト部材7を二枚目の白あり避け板5及
びワツシヤ6とともに上方に移動させて、該白あ
り避け板5を両ナツト部材7,7で挟み込むべく
して、白あり避け板兼用床束受け板1上の床束9
を上方に移動させて保持しまた、床束9を低くす
る際に、上記状態より下位置のナツト部材7を下
方に螺退させて緩め、次に上位置のナツト部材7
を下方に螺退させてワツシヤ6,6を介して二枚
目の白あり避け板5を挟み込むと共に、前記白あ
り避け板兼用床束受け板1を下方に移動させて下
面の筒体1bをワツシヤ6を介してナツト部材7
に当接して支持すべく白あり避け板兼用床束受け
板1上の床束9を下方に移動させて保持し床束9
の高さを低くするものである。
また、白ありは、束石8より基板3の筒材3a
に登つてきても、複数枚の白あり避け板5,5に
よつて登ることを阻止され、これより上方に登つ
てこれないのであり、もし、この白あり避け板
5,5で阻止できなかつた白ありは、白あり避け
板兼用床束受け板1の下縁片1cで登ることを阻
止されるというだけでなく、前記白あり避け板5
の下面、上面を伝うことで、地表から白あり避け
板兼用床束受け板へ至るまでの道のりが長くな
り、これによつて、白ありが本来持つている移動
能力(水分の無補給での移動距離)の限界を越え
る結果となるので、この意味での防蟻機能が発揮
されることになるのである。
また、本実施例の装置では、白あり避け板兼用
床束受け板1上面に網材1dを敷設したものであ
るから、床束に対して通気性が良くて湿気を防ぐ
ことが出来るので、カビの発生を予防するととも
に、湿気を好む白ありの発生を防止し、しかも床
束の腐食を防ぐ利点がある。
また、本実施例の装置は、基板3の下面に弾性
部材2を取り付けたものであるから、凹凸のあり
がちな束石8の上面に安定して載置することが出
来て床束9を安定して保持が出来る利点がある。
尚、複数枚の白あり避け板5は、白ありの多い
場所、少ない場所でその枚数を使いわけて使用
し、少ない場所では白あり避け板5を使わずに、
白あり避け板兼用床束受け板1だけでも十分な場
合もある。ただし、白あり避け板5の枚数いかん
にかかわらず、ナツト部材7を2つ使用しておく
といわゆる2重ナツトとなつて経時的なゆるみを
防止できるのである。
また、上記実施例においてはガイド板1eを白
あり避け板兼用床束受け板の隅縁に設けている
が、これは例えば第3図aに示すように両平行面
に沿つて立設してもよいし、また第3図bに示す
ように、全く設けなくてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、自然沈下等に対応した床束の
高さを調節できるのみならず、長ボルトに介装し
た水平の板状の白あり避け板と相まつて地表から
床束までの道のり(蟻道)を長くし、以て、白あ
りの水分補給を断つて活動範囲を制限し、容易に
床束に達することができないようにしたもので、
しかも、這い上がりが困難な垂直下方に突設した
白あり返し用の下縁辺の設置によつて、防蟻機能
を大幅に向上させることができたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、
第2図は組み立て状態の中央縦断面図、第3図
a,bは、白あり避け板床束受け板の他の実施例
である。 図中、1……白あり避け板兼用床束受け板、1
b……筒体、3……基板、4……長ボルト部材、
7……ナツト部材、8……束石、9……床束。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 白あり避け板兼用床束受け板の下面に筒体を
    設け、束石に載置する基板上に立設した長ボル
    ト部材にナツト部材を螺合し、該長ボルト部材
    の上部を前記筒体に挿入して該筒体の下端を前
    記ナツト部材に当接し、該ナツト部材の螺進螺
    退により前記白あり避け板兼用床束受け板上に
    載せた床束の高さ調節をするように構成した白
    あり防止兼用の床束高さ調節装置に於いて、前
    記白あり避け板兼用床束受け板の下方四方に略
    垂直に白あり返し用の下縁辺を突設し、且つ、
    前記基板と筒体との間の長ボルト部材に、少な
    くとも1枚の白あり避け板を水平に介装したこ
    とを特徴とする白あり防止兼用の床束高さ調節
    装置。 (2) 前記基板と筒体との間の白あり避け板が、前
    記白あり避け板兼用床束受け板の横断面よりも
    大きな平面を持つ板状体により構成されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載の白あり防止兼用の床束高さ調節装置。
JP1986034927U 1986-03-10 1986-03-10 Expired JPH0430271Y2 (ja)

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JPS62146834U JPS62146834U (ja) 1987-09-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5286927U (ja) * 1975-12-20 1977-06-29
JPS58126325U (ja) * 1982-02-19 1983-08-27 フクビ化学工業株式会社 床板支持具の防蟻構造

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JPS62146834U (ja) 1987-09-17

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