JP3862618B2 - 植栽用トレー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植栽用培地部を形成自在なトレー本体部を設け、前記トレー本体部の下面側に、植栽形成対象の下地上に接地自在な複数の脚部を設けてある植栽用トレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の植栽用トレーとしては、図15に示すように、植栽用培地部3を形成自在なトレー本体部20に対して、そのトレー本体部20の所々を下方に膨出する形状に形成して、その膨出部21を植栽形成対象の下地R上に接地自在な複数の脚部22として構成してあるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の植栽用トレーによれば、前記下地へ作用する荷重(植栽用培地の重量や、植栽用トレーそのものの荷重、及び、トレー上に作用する荷重等)は、前記脚部の先端部から下地へ伝達されるわけであり、各脚部先端部が載置される下地部分には、前記各荷重が集中荷重として作用することになる。特に、植栽設置作業やメンテナンス作業で設置したトレー上を人が歩行するような時には、動荷重として作用するから下地への荷重点も移動する。
従って、当該植栽用トレーを設置するに当たっては、前記集中荷重を問題なく支持できる性状を前記下地が備えていることが必須条件となる。
しかしながら、現在採用されている前記下地の構成には色々な種類があり、例えば、高強度で変形しにくい材料(例えば、モルタルやコンクリート等)を使用して適切な厚みに形成してある場合であれば、前記植栽用トレーからの集中荷重を何ら問題なく支持することができるが、近年の地球温暖化防止の観点から、無駄なエネルギー消費を抑制するために、図15に示すように、断熱下地R3を採用してある場合、前記植栽用トレーからの集中荷重を受けると、前記断熱下地R3は、大きく変形する危険性があり、下地そのものが損傷したり、更には、下地に沿って設置してある防水層R2が切れて防水性能が低下したりすると言った問題を引き起こす危険性がある。
即ち、従来の植栽用トレーによれば、支持形態が弾性支持である下地には採用し難い問題点があった。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、トレー設置対象の下地の物性に左右され難い植栽用トレーを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の特徴構成は、植栽用培地部を形成自在なトレー本体部を設け、前記トレー本体部の下面側に、植栽形成対象の下地上に接地自在な複数の脚部を設けてある植栽用トレーにおいて、隣接する前記脚部の接地部にわたって、前記下地上に接地自在な梁部を設けてあるところにある。
【0006】
請求項1の発明の特徴構成によれば、隣接する前記脚部の接地部にわたって、前記下地上に接地自在な梁部を設けてあるから、従来のように脚部単独で前記下地上に接地するのに比べて、接地圧の低減を図ることが可能となる。
即ち、前記梁部は、当該植栽用トレー上に荷重が作用した場合、隣接する脚部間で下地に当接する状態に位置して、その当接部分全体から荷重を下地に伝達することができる。従って、前記下地に対するトレーの接地面積を、前記脚部と前記梁部との両方を合わせた面積に増加することができ、それに伴って、植栽用トレーから下地への荷重を、より広い範囲に分散することが可能となり、下地の局部に応力集中が生じるのを緩和することが可能となる。
その結果、支持強度のある下地はもとより、変形しやすい下地であっても荷重分散によって下地の局部が変形するのを防止することができるようになり、色々な種類の下地上に設置することが可能となる。
【0007】
請求項2の発明の特徴構成は、前記トレー本体部は、平面視での形状が矩形形状であり、前記脚部及び前記梁部は、前記トレー本体部の平面視での縦横に配置してあるところにある。
【0008】
請求項2の発明の特徴構成によれば、請求項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、トレー本体部が矩形形状であるから、複数のトレー本体部を隣接させて設置する際に、各矩形どうしを整列状態に並べることができ、余分なスペースが発生し難く、効率よく植栽用トレーを設置することが可能となる。また、トレー本体部の矩形形状に沿う状態に前記脚部及び梁部が位置していることで、トレー本体部上に作用する荷重を、偏りの少ない状態に分散して下地に伝達することができ、応力集中をより防止し易くなる。
【0009】
請求項3の発明の特徴構成は、前記梁部どうしの間隔寸法は、前記トレー本体部での外周側部が、中間部より小さく設定してあるところにある。
【0010】
支持形態が弾性支持である下地上に当該植栽トレーを設置した場合、植栽トレーから下地に伝達される荷重は、前記各脚部・梁部から伝わるが、荷重が植栽トレーの中央から側方へ偏った場合、図14(イ)に示すように、トレー本体での外周側部分に荷重が集まりやすくなり、この傾向を緩和する必要がある。
請求項3の発明の特徴構成によれば、請求項1又は2の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、トレー本体での梁部の設置密度が、トレー本体での中間部より外周側部の方が大きくなることで、荷重が集まりやすい外周側部分の荷重集中をより緩和することができ、図14(ロ)に示すように、トレー本体上を人が歩き回ったにしても、下地に優しい設置状況を維持することが可能となる。
【0011】
請求項4の発明の特徴構成は、前記トレー本体部と前記脚部と前記梁部とは一体的に形成してあるところにある。
【0012】
請求項4の発明の特徴構成によれば、請求項1〜3の何れかの発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、同一材料によって一体成形等の手法で製造することができるので、コストダウンを図ることができ、より安価な植栽トレーを提供することが可能となる。
【0013】
請求項5の発明の特徴構成は、前記トレー本体部における前記梁部の上方部分は、上下に貫通する貫通孔にしてあるところにある。
【0014】
請求項5の発明の特徴構成によれば、請求項1〜4の何れかの発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、トレー本体部内の水を、前記貫通孔から排出することが可能で、定着させた植栽用植物の根腐りを防止し易くなる。更には、当該植栽用トレーの製造に、例えば、射出成形等の金型を使用した製造方法を採用する場合に、前記貫通孔そのものが金型の抜き取り空間として利用することができ、複雑な形状の成形体を、より少ない使用材料で製造することができ、コストダウンを図ることができ、より安価な植栽トレーを提供することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0016】
図1は、当該発明の植栽用トレーの一実施形態品(以後、単にトレーと言う)Aを設置した建物Bを示すものである。
本実施形態の建物Bは、鉄筋コンクリート造で、その屋上(下地に相当)Rは、陸屋根として構成してある。
そして屋上Rには、植栽ゾーンSを設けて屋上緑化を図ってある。
【0017】
屋上Rの説明をすると、図1、図2に示すように、屋上スラブR1上に防水層R2を設けて構成してある。
前記防水層R2は、例えば、シート防水等によって施工された防水層で、前記屋上スラブR1と一体的に設けられている。
【0018】
そして、前記植栽ゾーンSは、防水層R2上に、植栽物(例えば、草や木、及び、乾燥状態や貧栄養状態でも生育するセダム類等)2を生育させる植栽部(植栽用培地部に相当)3を備えた複数のトレーAを縦横に並設して構成してある。
前記植栽部3は、前記植栽物2の植付層となる土によって構成してある。土は、火山砂利やセラミックス系のもの等を使用すれば、乾燥・貧栄養条件を維持しやすく、雑草の侵入を抑制した状態で前記セダム類の生育環境を最適化することが可能となる。
【0019】
前記トレーAは、合成樹脂の射出成形によって製造してあり、図2〜8に示すように、前記植栽部3を形成するトレー本体部4を設け、前記トレー本体部4の下面側に、前記屋上R上に接地自在な複数の脚部5を設け、隣接する前記脚部5の接地部5aにわたって、前記屋上R上に接地自在な梁部6を設けて構成してある。これら、トレー本体部4、脚部5、梁部6は、一体に形成されている。
【0020】
前記トレー本体部4は、平面視での四隅が面取りしてある略正方形に形成してある。そして、前記植栽部3を支持する状態の底面部4aと、この底面部4aの外周から壁状に立設された側面部4bとを備えて構成してある。従って、前記底面部4a、側面部4bとで前記土が保持されて、植栽部3が構成されている。
【0021】
前記底面部4aには、前記植栽部3からの水をトレー下方に排出する排水孔(本発明のトレーに係わる貫通孔に相当)hを形成してある。この排水孔hは、図に示すように、平面視で長四角形状で、底面部4aの平面視での縦横格子状に配置されている。縦横格子状の縦横交点部分は、前述の脚部5が設けてあり、排水孔hは、隣接する脚部5間に形成してある。そして、この排水孔hの外周縁部は、底面部4aの平面部分より少し高くなるように堰7が形成してあり、底面部4aの平面部分上に適度な水分を保持して、植栽部3が乾燥するのを防止できるようにしてある。
また、底面部4aには、図7に示すように、植栽部3の土が、前記排水孔hを通して下方へ流出するのを防止するためのネット8を取り付けてある。このネット8は、前記底面部4aの大きさとほぼ同じ寸法に形成してあり、複数個所を、固定ピン9で前記底面部4aに固定してある。具体的には、前記底面部4aの複数個所に固定穴10が形成してあり、前記ネット8を底面部4a上に載置した状態で、前記固定ピン9を、ネット8の上から前記固定穴10に嵌入することで、ネット8の被固定部を前記固定穴10と固定ピン9とで挟む状態に固定されている。
当然の事ながら、前記ネット8は、前記土が流出しない程度の網目寸法に形成してある。
【0022】
前記側面部4bは、前述の通り、四隅が面取り形状の底面部4aの外周縁部を壁状に立ち上げた形状に構成されており、例えば、図8に示すように、複数のトレー本体部4を屋上Rの表面に沿って並設することによって、四つのトレー本体部4の各面取り部分が、隣接状態に位置するように配置することができ、これらの各面取り部に囲まれた縦空間K1は、トレー本体部4の上方空間と、裏面空間とを連通させることができ、トレー本体部の裏面空間の換気作用を促進することが可能となる。
一方、側面部4bの内周面には、例えば、図3に示すように、前記植栽部3を仕切る場合に用いる仕切り板11を取付自在な嵌合溝12を、内周面での対向する位置にそれぞれ設けてある。これらの嵌合溝12に仕切り板11の両端部を嵌合させることで、前記植栽部3を仕切ることができ、例えば、種類の異なる植物を生育させる場合や、傾斜した屋上R上に当該トレーAを設置するに際して土の偏りを防止するような場合に有効である。
また、側面部の外周面には、当該トレーAと隣接させた別のトレーAとを係合する係合ピン13を取り付けるための係合ピン取付部14を形成してある。
前述のように、各トレーAを並設すると共に、隣接するトレーAの係合ピン取付部14にわたる状態に前記係合ピン13を取り付けることで、相互のトレーAを連結することができ、各トレーAどうしの一体性を向上させることが可能となる。
因みに、当該トレーAの屋上Rへの固定は、図9に示すように、屋上Rに取り付けた固定具本体15に対して、前記側面部4bの面取り部分に係合させた押さえ金具16を取り付けることで実施される。
【0023】
前記固定具本体15は、図10に示すように、ベース部分15aと、本体部分15bと、係止リング部材15cとを備えて構成してある。
前記ベース部分15aは、円板で構成してあり、前記本体部分15bは、前記円板の中央部分に一体的に且つ立設状態に設けられた樹脂ボルトによって構成してある。そして、係止リング部材15cは、本体部分15bの外周部の雄ネジ部に係止自在なリング部材で構成してある。また、前記ベース部分15aは、その下面を前記防水層R2に固定されている。
また、係止リング部材15cについて説明すると、前記ベース部分15a・本体部分15bと同様に、合成樹脂によって構成してあり、図9、図10に示すように、リング状の本体の内周部には、薄肉の複数の係止片15caを一体的に設けて構成してある。
前記各係止片15caは、リング軸芯に対して一方側へ傾斜する姿勢に形成してあり、前記樹脂ボルトからなる前記本体部分15bの一端側から当該係止リング部材15cをボルト軸芯に沿って嵌合操作する際には、前記各係止片15caが撓み易い係止状態となり、容易に嵌合させることが出来ながら、一度、嵌合させると、逆方向には、前記係止片15caが突っ張って抜け難くなるように構成してある。
因みに、本体部分15bへの係止リング部材15cの係止作用は、本体部分15bの外周雄ネジ部に係止片15caの先端部が係合することによって有効となる。また、本体部分15bから係止リング部材15cを取り外すには、ボルトからナットを外すのと同じ操作(前記雄ネジ部にそってボルト軸芯周りに係止リング部材15cを回転操作)することによって実施される。
また、本体部分15bに対する係止リング部材15cの係止位置は、自由に変更することが可能であるから、前記押さえ金具16の寸法に合わせて支持高さを好ましい値に容易に調整することができるようになる。
【0024】
前記押さえ金具16は、図9、図10に示すように、縦断面形状が略『V』字形状に形成した帯板部を備えて構成してある。そして、トレー本体部4の側面部4b上縁を押さえ支持自在な押さえ部16aが、『V』字形状の両上端部に各別に設けてあると共に、前記固定具本体15の本体部分15bを挿通自在な挿通孔16bを中央部に設けて構成してある。
従って、トレー本体部4間の前記縦空間K1に位置する状態に固定された固定具本体15に、前記挿通孔16bを挿通させて、トレー本体部4の側面部4b上縁に前記押さえ部16aが載置する状態に押さえ金具16を配置し、前記挿通孔16bから上に突出した固定具本体15の本体部分15bに係止リング部材15cを係止させながらその係止位置を下方に移動させ、押さえ金具16の挿通孔16b周囲部分を押さえることで、前記押さえ金具16の押さえ部16aがトレー本体部4の側面部4b上縁を押さえた状態に位置規制され、トレー本体部4を固定することが可能となる。
【0025】
前記脚部5は、図6に示すように、四角柱で構成してあり、前記トレー本体部4の底面部4a裏面に、平面視で縦横格子状の縦横交差部分に基端部が固定されている。そして、脚部5の下端部が、前記屋上Rに直に触れる接地部5aとして構成されている。
また、前記梁部6は、前記各脚部5の下端部間に一体的に設けられ、屋上R上に接地するように構成されている。従って、トレーAからの重量は、前記脚部5、及び、前記梁部6とで構成される格子状部17の接地面17aすべての範囲に分散された状態で、前記屋上Rに伝達される。従って、防水層R2の局部に大きな荷重が集中するのを防止することができ、防水層に優しい植栽作りを実現することができる。
尚、格子状部17の各格子の間隔寸法に関しては、どこの部分も一定であるものに限らず、例えば、図5に示すように、前記トレー本体部4での外周側部での間隔寸法L1が、中間部での間隔寸法L2より小さくなるように設定してあれば、下地に対する外周部分での荷重分散率を特に高くして、応力集中の緩和を図ることができる。
【0026】
一方、各梁部6の直上に位置するトレー本体部4の底面部分には、前述のように、排水孔hが位置しており、前記植栽部3の土粒子間隙4aと、トレー本体部4と屋上Rとの間に形成される裏面空間K2とは、前記排水孔hを通して連通しているから、前記植栽部3の土の通気を図ることが可能となる。
因みに、前記裏面空間K2は、各トレーAの面取り部間に形成された縦空間K1とも連通しているから、前記縦空間K1を通して裏面空間K2の換気を図ることが可能となる。
また、当該トレーは、先にも説明したが、合成樹脂の射出成形によって形成してあるわけであるが、前記排水孔hは、上側金型の抜け空間となる。
【0027】
本実施形態のトレーAによれば、屋上Rへの接地部分が、前記格子状部17で構成されているから、脚部のみで接当するものに比べて接地圧の低減を図ることが可能となり、下地に優しいトレーとすることができると共に、トレー本体部4が矩形形状で、接地部分が格子状であるから、多数のトレー本体部を余分なスペースが発生しない状態に整列状態に並べることができ、効率よく植栽用トレーを設置することが可能となる。また、トレーAの裏面に換気性を確保できるようになり、土内への新鮮空気の通気と共に、植栽部の温度上昇を緩和でき、植栽部への環境改善を図ることが可能となる。しかも、同一材料によって一体成形等の手法で製造することができ、より安価な植栽トレーを提供することができるようになる。
【0028】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0029】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0030】
〈1〉 下地の構造は、先の実施形態で説明した鉄筋コンクリート造に限るものではなく、例えば、鉄骨造や、鉄骨鉄筋コンクリート造、又は、木造、及び、それらの複合構造等、公知の建築構造を採用することが可能である。
また、図11に示すように、屋上スラブR1と防水層R2との間に、断熱性能の高い多孔質合成樹脂パネル等を使用した断熱下地R3を採用してある場合には、前述の梁部の存在による荷重の分散効果が特に有効に作用し、トレーA上を歩いたにしても、断熱下地R3の沈み込みを極力少なくして、防水層R2への悪影響が発生し難くすることができる。
〈2〉 前記植栽設置対象は、先の実施形態で説明した陸屋根の屋上に限るものではなく、例えば、ベランダやバルコニー、傾斜屋根等で構成してあるものであってもよい。
〈3〉 前記植栽部3は、土を入れて構成するものに限らず、例えば、合成樹脂や天然繊維(椰子材)の繊維材をマット状に絡ませて隙間に土を充填した植栽マットを使用した構成であっても良い。それらを総称して、植栽用培地部と言う。
〈4〉 下地への固定形式は、先の実施形態で説明した固定具本体15と押さえ金具16とを使用するものに限らず、他の公知の手段を採用することも可能である。また、トレーどうしの連結具についても同様に、先の実施形態で説明した固定ピン9を使用するものに限らず、他の公知の手段を採用することも可能である。
〈5〉 植栽用培地部に生育させる植栽物は、先の実施形態で説明したようにセダム類の植物に限るものではなく、他の草木であってもよい。
〈6〉 前記トレーAの形状は、先の実施形態で説明したように隅部を面取りした矩形形状に限るものではなく、四角形以外の多角形や円形等の形状を基本形状とするものであっても良い。また、前記梁部6は、先の実施形態で説明したようにすべての脚部5間にわたって設けてあるものに限らず、図12に示すように、一部の脚部5にわたる状態に設けてあってもよい。更には、梁部6は、前記トレー本体部4の平面視での縦横格子状に配置してあるものに限らず、例えば、図13(イ)に示すように、トレー本体部4の平面視での対角線方向に沿った縦横斜め格子状の配置や、図13(ロ)に示すように、トレー本体部4の平面視での周方向に沿った径の異なる複数の環状の配置であってもよい。一方、梁部6そのものの構造を立体トラス構造とすれば、より強度アップを図ることが可能となり、支持力向上、及び、トレーそのものの剛性向上を叶えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋上の要部を示す一部切欠き斜視図
【図2】植栽設置状況を示す側面視による要部断面図
【図3】植栽用トレーを斜め上方から見た斜視図
【図4】植栽用トレーの側面図
【図5】植栽用トレーの上面図
【図6】植栽用トレーの斜め下方から見た斜視図
【図7】植栽用トレーの側面視による要部断面図
【図8】植栽用トレーの設置状況を示す要部上面図
【図9】植栽用トレーの設置状況を示す側面視による要部断面図
【図10】固定具本体を示す分解斜視図
【図11】別実施形態の植栽設置状況を示す側面視による要部断面図
【図12】別実施形態の植栽用トレーを示す説明図
【図13】別実施形態の植栽用トレーを示す下面図
【図14】植栽用トレーの作用を示す説明図
【図15】従来の植栽用トレーを示す側面視による断面図
【符号の説明】
3 植栽用培地部
4 トレー本体部
5 脚部
5a 接地部
6 梁部
h 貫通孔
R 下地

Claims (5)

  1. 植栽用培地部を形成自在なトレー本体部を設け、前記トレー本体部の下面側に、植栽形成対象の下地上に接地自在な複数の脚部を設けてある植栽用トレーであって、
    隣接する前記脚部の接地部にわたって、前記下地上に接地自在な梁部を設けてある植栽用トレー。
  2. 前記トレー本体部は、平面視での形状が矩形形状であり、前記脚部及び前記梁部は、前記トレー本体部の平面視での縦横に配置してある請求項1に記載の植栽用トレー。
  3. 前記梁部どうしの間隔寸法は、前記トレー本体部での外周側部が、中間部より小さく設定してある請求項1又は2に記載の植栽用トレー。
  4. 前記トレー本体部と前記脚部と前記梁部とは一体的に形成してある請求項1〜3の何れか一項に記載の植栽用トレー。
  5. 前記トレー本体部における前記梁部の上方部分は、上下に貫通する貫通孔にしてある請求項1〜4の何れか一項に記載の植栽用トレー。
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