JPH04301517A - 位置検出装置 - Google Patents
位置検出装置Info
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- JPH04301517A JPH04301517A JP6624691A JP6624691A JPH04301517A JP H04301517 A JPH04301517 A JP H04301517A JP 6624691 A JP6624691 A JP 6624691A JP 6624691 A JP6624691 A JP 6624691A JP H04301517 A JPH04301517 A JP H04301517A
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Links
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Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性材料からなる運動
体の位置検出を行う位置検出装置に関するものである。
体の位置検出を行う位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の動力伝達軸等の回転軸部材に作
用するトルクを検出するトルク検出装置等においては、
回転軸部材の回転角度位置等の検出を精度良く行い得る
ようにすることが肝要である。このため、特開昭62−
239031号公報に開示されているように、例えばト
ルク検出装置においては、回転軸部材にロータリエンコ
ーダを設け、これにより、回転軸部材の回転角度位置検
出を精度良く行うようにする工夫がなされている。
用するトルクを検出するトルク検出装置等においては、
回転軸部材の回転角度位置等の検出を精度良く行い得る
ようにすることが肝要である。このため、特開昭62−
239031号公報に開示されているように、例えばト
ルク検出装置においては、回転軸部材にロータリエンコ
ーダを設け、これにより、回転軸部材の回転角度位置検
出を精度良く行うようにする工夫がなされている。
【0003】しかしながら、このような位置検出装置に
あっては、回転軸部材にスリット、歯車等を設ける必要
があり、装置が大きく重くなり、かつ、構造上組み付け
の精度を要する。しかも、これをトルク検出装置に用い
る場合、回転軸部材に1対のロータリエンコーダを設け
、各エンコーダの検出信号の位相差からねじれ角を求め
てトルク検出を行うこととなるが、回転軸部材にねじれ
残留歪が蓄積されると両エンコーダ間の相対位置がずれ
るため、トルク検出精度が経時劣化することとなる。 これを位置検出装置として考えると、位置検出のための
初期位置にずれを生ずることとなる。
あっては、回転軸部材にスリット、歯車等を設ける必要
があり、装置が大きく重くなり、かつ、構造上組み付け
の精度を要する。しかも、これをトルク検出装置に用い
る場合、回転軸部材に1対のロータリエンコーダを設け
、各エンコーダの検出信号の位相差からねじれ角を求め
てトルク検出を行うこととなるが、回転軸部材にねじれ
残留歪が蓄積されると両エンコーダ間の相対位置がずれ
るため、トルク検出精度が経時劣化することとなる。 これを位置検出装置として考えると、位置検出のための
初期位置にずれを生ずることとなる。
【0004】これに対し、回転軸部材等の運動体の表面
に磁気記録層を形成し、この磁気記録層と対向するよう
に該磁気記録層に近接して磁気ヘッドを配置し、この磁
気ヘッドを介して磁気記録層に対する位置信号の記録再
生を行うようにすることが考えられる。このようにすれ
ば、運動体に機械加工を施したり、スリップリング等の
余分な機構部品を付加したりする必要がなく、また、初
期位置にずれが生じても、位置信号の記録更新が可能で
あるため、このずれを容易に修正することができる。つ
まり、位置検出装置を、小型で簡単な構成とすることが
でき、かつ、取付作業や経年変化による位置検出誤差が
生じるのを防止することができる。
に磁気記録層を形成し、この磁気記録層と対向するよう
に該磁気記録層に近接して磁気ヘッドを配置し、この磁
気ヘッドを介して磁気記録層に対する位置信号の記録再
生を行うようにすることが考えられる。このようにすれ
ば、運動体に機械加工を施したり、スリップリング等の
余分な機構部品を付加したりする必要がなく、また、初
期位置にずれが生じても、位置信号の記録更新が可能で
あるため、このずれを容易に修正することができる。つ
まり、位置検出装置を、小型で簡単な構成とすることが
でき、かつ、取付作業や経年変化による位置検出誤差が
生じるのを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな位置検出装置にあっては、上記運動体が炭素鋼製動
力伝達軸等のように磁性材料からなる場合には、磁気記
録層に対する位置信号の記録再生の際に、次のような問
題が生じる。
うな位置検出装置にあっては、上記運動体が炭素鋼製動
力伝達軸等のように磁性材料からなる場合には、磁気記
録層に対する位置信号の記録再生の際に、次のような問
題が生じる。
【0006】すなわち、まず、位置信号記録の際に磁気
記録層のみならずその下の運動体をも磁化することとな
るため、上記運動体が非磁性材料からなる場合に比して
、位置信号再生の際に磁気ヘッドに作用する磁気記録層
からの漏洩磁束が減少する。そして、これにより、再生
信号出力の低下や、磁気ヘッドおよび磁気記録層間のス
ペーシング特性(磁気ヘッドおよび磁気記録層間の距離
の増加に対する信号電圧の減少割合)の悪化が発生する
。
記録層のみならずその下の運動体をも磁化することとな
るため、上記運動体が非磁性材料からなる場合に比して
、位置信号再生の際に磁気ヘッドに作用する磁気記録層
からの漏洩磁束が減少する。そして、これにより、再生
信号出力の低下や、磁気ヘッドおよび磁気記録層間のス
ペーシング特性(磁気ヘッドおよび磁気記録層間の距離
の増加に対する信号電圧の減少割合)の悪化が発生する
。
【0007】また、運動体の影響により、再生信号の信
号波形の歪が大きくなる。
号波形の歪が大きくなる。
【0008】さらに、運動体が回転軸部材の場合には、
回転軸部材一回転分の位置信号記録がなされることとな
るが、その一回転の最後で位置信号を遮断する際に生じ
る誘導起電力により、位置信号の継ぎ目に大きなパルス
信号が記録されてしまうので、位置信号として信頼性に
欠けたものとなってしまう。例えば、このような位置信
号を用いて回転軸部材のトルク検出を行った場合には、
トルク検出誤差の発生要因となる。
回転軸部材一回転分の位置信号記録がなされることとな
るが、その一回転の最後で位置信号を遮断する際に生じ
る誘導起電力により、位置信号の継ぎ目に大きなパルス
信号が記録されてしまうので、位置信号として信頼性に
欠けたものとなってしまう。例えば、このような位置信
号を用いて回転軸部材のトルク検出を行った場合には、
トルク検出誤差の発生要因となる。
【0009】なお、運動体の表面に予め所定厚の非磁性
層を形成しておき、この非磁性層の上に磁気記録層を形
成するようにすれば、上記問題点を解決することが可能
であるが、このようにした場合には、運動体の表面に多
層膜を形成することとなるため、その製造工程が複雑に
なるという欠点がある。
層を形成しておき、この非磁性層の上に磁気記録層を形
成するようにすれば、上記問題点を解決することが可能
であるが、このようにした場合には、運動体の表面に多
層膜を形成することとなるため、その製造工程が複雑に
なるという欠点がある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、運動体が磁性材料からなる場合であっ
ても、位置検出精度に優れ、かつ、製造容易な位置検出
装置を提供することを目的とするものである。
たものであって、運動体が磁性材料からなる場合であっ
ても、位置検出精度に優れ、かつ、製造容易な位置検出
装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る位置検出装
置は、位置信号記録の際に磁気ヘッドから磁気記録層に
作用する磁界よりも所定量弱い磁界を磁気記録層に作用
させることにより、位置信号記録の際に磁化された運動
体の消磁を行うようにし、もって、上記目的達成を図る
ようにしたものである。
置は、位置信号記録の際に磁気ヘッドから磁気記録層に
作用する磁界よりも所定量弱い磁界を磁気記録層に作用
させることにより、位置信号記録の際に磁化された運動
体の消磁を行うようにし、もって、上記目的達成を図る
ようにしたものである。
【0012】すなわち、磁性材料からなる運動体の位置
検出を行う位置検出装置であって、前記運動体の表面に
形成された磁気記録層と、◆この磁気記録層と対向する
ように該磁気記録層に近接して配置された磁気ヘッドと
、◆この磁気ヘッドを介して前記磁気記録層に対する位
置信号の記録再生を行う記録再生手段と、◆前記運動体
が運動したとき、前記磁気記録層における前記磁気ヘッ
ド対向部位の移動軌跡上の部位と対向するように、前記
磁気記録層に近接して配置され、前記記録再生手段によ
る位置信号記録の際に前記磁気ヘッドから前記磁気記録
層に作用する磁界よりも所定量弱い磁界を前記磁気記録
層に作用させる磁界発生体と、を備えてなることを特徴
とするものである。
検出を行う位置検出装置であって、前記運動体の表面に
形成された磁気記録層と、◆この磁気記録層と対向する
ように該磁気記録層に近接して配置された磁気ヘッドと
、◆この磁気ヘッドを介して前記磁気記録層に対する位
置信号の記録再生を行う記録再生手段と、◆前記運動体
が運動したとき、前記磁気記録層における前記磁気ヘッ
ド対向部位の移動軌跡上の部位と対向するように、前記
磁気記録層に近接して配置され、前記記録再生手段によ
る位置信号記録の際に前記磁気ヘッドから前記磁気記録
層に作用する磁界よりも所定量弱い磁界を前記磁気記録
層に作用させる磁界発生体と、を備えてなることを特徴
とするものである。
【0013】上記「運動体」は、回転軸部材等の回転運
動体はもちろん、直線運動体、らせん運動体等をも含む
概念である。
動体はもちろん、直線運動体、らせん運動体等をも含む
概念である。
【0014】上記「磁気記録層に作用する磁界よりも所
定量弱い磁界」とは、位置信号が記録された磁気記録層
についてはその記録磁化を消去することなく、かつ、こ
の位置信号記録の際に磁化された運動体についてはその
記録磁化を消去することができる強さの範囲内の磁界を
意味する。
定量弱い磁界」とは、位置信号が記録された磁気記録層
についてはその記録磁化を消去することなく、かつ、こ
の位置信号記録の際に磁化された運動体についてはその
記録磁化を消去することができる強さの範囲内の磁界を
意味する。
【0015】上記「磁界発生体」は、位置信号記録の際
に磁気ヘッドから磁気記録層に作用する磁界よりも所定
量弱い磁界を磁気記録層に作用させることができるもの
であれば、特定の構成に限定されるものではなく、例え
ば、磁石(永久磁石、電磁石)、磁気ヘッド等が採用可
能である。
に磁気ヘッドから磁気記録層に作用する磁界よりも所定
量弱い磁界を磁気記録層に作用させることができるもの
であれば、特定の構成に限定されるものではなく、例え
ば、磁石(永久磁石、電磁石)、磁気ヘッド等が採用可
能である。
【0016】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、運動
体が運動したとき、磁気記録層における磁気ヘッド対向
部位の移動軌跡上の部位と対向するように、磁気記録層
に近接して配置された磁界発生体が、記録再生手段によ
る位置信号記録の際に磁気ヘッドから磁気記録層に作用
する磁界よりも所定量弱い磁界を磁気記録層に作用させ
るようになっているので、位置信号が記録された磁気記
録層については消磁することなく、この位置信号記録の
際に磁化された運動体の消磁をすることができる。
体が運動したとき、磁気記録層における磁気ヘッド対向
部位の移動軌跡上の部位と対向するように、磁気記録層
に近接して配置された磁界発生体が、記録再生手段によ
る位置信号記録の際に磁気ヘッドから磁気記録層に作用
する磁界よりも所定量弱い磁界を磁気記録層に作用させ
るようになっているので、位置信号が記録された磁気記
録層については消磁することなく、この位置信号記録の
際に磁化された運動体の消磁をすることができる。
【0017】したがって、本発明によれば、運動体が磁
性材料からなる場合であっても再生時に運動体から受け
る影響を最小限に押えることができ、これにより、位置
検出装置を製造容易でかつ位置検出精度に優れたものと
することができる。
性材料からなる場合であっても再生時に運動体から受け
る影響を最小限に押えることができ、これにより、位置
検出装置を製造容易でかつ位置検出精度に優れたものと
することができる。
【0018】また、運動体の表面に磁気記録層を形成し
、この磁気記録層と対向するように該磁気記録層に近接
して磁気ヘッドを配置し、この磁気ヘッドを介して磁気
記録層に対する位置信号の記録再生を行うようになって
いるので、従来のように、位置検出のために運動体に機
械加工を施したりスリップリング等の余分な機構部品を
付加する必要がない。
、この磁気記録層と対向するように該磁気記録層に近接
して磁気ヘッドを配置し、この磁気ヘッドを介して磁気
記録層に対する位置信号の記録再生を行うようになって
いるので、従来のように、位置検出のために運動体に機
械加工を施したりスリップリング等の余分な機構部品を
付加する必要がない。
【0019】したがって、本発明によれば、位置検出装
置を小型で簡単な構成とすることができ、かつ、取付作
業や経年変化による位置検出誤差が生じるおそれをなく
すことができる。
置を小型で簡単な構成とすることができ、かつ、取付作
業や経年変化による位置検出誤差が生じるおそれをなく
すことができる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0021】図1は、本発明に係る位置検出装置の一実
施例を示す概要構成図である。
施例を示す概要構成図である。
【0022】この位置検出装置は、図2に示すトルク検
出装置の一部をなしているので、このトルク検出装置に
ついてまず説明する。
出装置の一部をなしているので、このトルク検出装置に
ついてまず説明する。
【0023】このトルク検出装置は、磁性材料である炭
素鋼(S45C)からなる回転軸部材10に作用するト
ルクを検出するトルク検出装置であって、回転軸部材1
0の外周面上の2箇所にリング状に形成された磁気記録
層12a,12bと、これら各磁気記録層12a,12
bと対向するように回転軸部材10の外周面に近接して
該回転軸部材10の軸線方向に所定間隔Lをおいて配置
された1組の誘導型の磁気ヘッド14a,14bと、こ
れら各磁気ヘッド14a,14bを介して磁気記録層1
2a,12bに位置信号を記録する信号記録回路16と
、各磁気ヘッド14a,14bおよび波形整形回路18
を介して再生された位置信号相互間の位相差Δtを検出
する位相差検出回路20と、この位相差検出回路20に
より検出された位相差Δtに基づいて、回転軸部材10
に作用するトルクTを算出するトルク算出回路22とを
備えてなっている。
素鋼(S45C)からなる回転軸部材10に作用するト
ルクを検出するトルク検出装置であって、回転軸部材1
0の外周面上の2箇所にリング状に形成された磁気記録
層12a,12bと、これら各磁気記録層12a,12
bと対向するように回転軸部材10の外周面に近接して
該回転軸部材10の軸線方向に所定間隔Lをおいて配置
された1組の誘導型の磁気ヘッド14a,14bと、こ
れら各磁気ヘッド14a,14bを介して磁気記録層1
2a,12bに位置信号を記録する信号記録回路16と
、各磁気ヘッド14a,14bおよび波形整形回路18
を介して再生された位置信号相互間の位相差Δtを検出
する位相差検出回路20と、この位相差検出回路20に
より検出された位相差Δtに基づいて、回転軸部材10
に作用するトルクTを算出するトルク算出回路22とを
備えてなっている。
【0024】上記磁気記録層12a,12bは、エポキ
シ系の樹脂バインダ中にマグネタイト(Fe3 O4
)等の磁気粉末を分散させたものを回転軸部材10の外
周面に塗布することにより形成することができるが、こ
れ以外にも、例えば回転軸部材10の外周面にフェライ
ト、磁性金属を無電解メッキすることにより形成するこ
とができる。
シ系の樹脂バインダ中にマグネタイト(Fe3 O4
)等の磁気粉末を分散させたものを回転軸部材10の外
周面に塗布することにより形成することができるが、こ
れ以外にも、例えば回転軸部材10の外周面にフェライ
ト、磁性金属を無電解メッキすることにより形成するこ
とができる。
【0025】次に、上記トルク検出装置によるトルク検
出方法について説明する。回転軸部材10が負荷から解
放された状態で回転している際に、記録回路14は記録
用信号としてパルス信号を両磁気ヘッド14a,14b
に同時に送り、それぞれの磁気ヘッド14a,14bを
介して各磁気記録層12a,12bに同位相の位置信号
を記録する。この後、回転軸部材10にトルクが加わっ
た状態において、各磁気ヘッド14a,14bを介して
上記位置信号を再生し、これらの再生信号Sa1および
Sb1(図3)がそれぞれ波形整形回路18に入力され
、この波形整形回路18によって方形波信号Sa2およ
びSb2(図3)に波形整形されて位相差検出回路20
に送出される。位相差検出回路20においては、Sa2
およびSb2両信号の周波数fとそれぞれの信号の位相
差Δtを検出し、そして、トルク算出回路22において
は、位相差Δtに基づいて、式(1) に従い回転軸部
材10に加わったトルク値Tを算出する。
出方法について説明する。回転軸部材10が負荷から解
放された状態で回転している際に、記録回路14は記録
用信号としてパルス信号を両磁気ヘッド14a,14b
に同時に送り、それぞれの磁気ヘッド14a,14bを
介して各磁気記録層12a,12bに同位相の位置信号
を記録する。この後、回転軸部材10にトルクが加わっ
た状態において、各磁気ヘッド14a,14bを介して
上記位置信号を再生し、これらの再生信号Sa1および
Sb1(図3)がそれぞれ波形整形回路18に入力され
、この波形整形回路18によって方形波信号Sa2およ
びSb2(図3)に波形整形されて位相差検出回路20
に送出される。位相差検出回路20においては、Sa2
およびSb2両信号の周波数fとそれぞれの信号の位相
差Δtを検出し、そして、トルク算出回路22において
は、位相差Δtに基づいて、式(1) に従い回転軸部
材10に加わったトルク値Tを算出する。
【0026】
T=π2 Gd4 ・Δ
t・N/16L (1) ◆ここで、Gは回
転軸部材10の横弾性係数、dは回転軸部材10の直径
、Nは回転軸部材10の回転数である。
t・N/16L (1) ◆ここで、Gは回
転軸部材10の横弾性係数、dは回転軸部材10の直径
、Nは回転軸部材10の回転数である。
【0027】図1に示すように、上記トルク検出装置に
おいて回転軸部材10の回転角度位置検出を行う2つの
位置検出装置30a,30bは、上述した磁気記録層1
2a,12bと、磁気ヘッド14a,14bと、磁気ヘ
ッド14a,14bを介して磁気記録層12a,12b
に対する位置信号の記録再生を行う記録再生手段32(
両位置検出装置30a,30bに共通であり、図2に示
す信号記録回路16と波形整形回路18とからなってい
る。)と、回転軸部材10が回転したとき、磁気記録層
12a,12bにおける磁気ヘッド対向部位の移動軌跡
上(すなわち、回転軸部材10の同一回転面上)の部位
と対向するように、磁気記録層12a,12bに近接し
て配置され、記録再生手段32による位置信号記録の際
に磁気ヘッド14a,14bから磁気記録層12a,1
2bに作用する磁界よりも所定量弱い静止磁界を磁気記
録層12a,12bに作用させる永久磁石34a,34
b(磁界発生体)とを備えてなっている。
おいて回転軸部材10の回転角度位置検出を行う2つの
位置検出装置30a,30bは、上述した磁気記録層1
2a,12bと、磁気ヘッド14a,14bと、磁気ヘ
ッド14a,14bを介して磁気記録層12a,12b
に対する位置信号の記録再生を行う記録再生手段32(
両位置検出装置30a,30bに共通であり、図2に示
す信号記録回路16と波形整形回路18とからなってい
る。)と、回転軸部材10が回転したとき、磁気記録層
12a,12bにおける磁気ヘッド対向部位の移動軌跡
上(すなわち、回転軸部材10の同一回転面上)の部位
と対向するように、磁気記録層12a,12bに近接し
て配置され、記録再生手段32による位置信号記録の際
に磁気ヘッド14a,14bから磁気記録層12a,1
2bに作用する磁界よりも所定量弱い静止磁界を磁気記
録層12a,12bに作用させる永久磁石34a,34
b(磁界発生体)とを備えてなっている。
【0028】上記磁気ヘッド14a,14bおよび永久
磁石34a,34bはハウジング40に取り付けられて
いる。
磁石34a,34bはハウジング40に取り付けられて
いる。
【0029】上記各永久磁石34a,34bは、図4に
示すように、その着磁方向が回転軸部材10の周方向(
図中矢印Aは回転軸部材10の回転方向を示す)と一致
するように配置されている。また、永久磁石34a,3
4bは、その発生する磁界の強さが、位置信号が記録さ
れた磁気記録層12a,12bについてはその記録磁化
を消去することなく、かつ、この位置信号記録の際に磁
化された回転軸部材10についてはその記録磁化を消去
することができる強さに設定されている。すなわち、本
実施例における磁気記録層12a,12b中の磁性材料
はマグネタイト(Fe3 O4 )からなり、図5にヒ
ステリシスループIで示すように、その保磁力が約35
0Oeであることから、上記各永久磁石34a,34b
として、上記磁気記録層12a,12bの表面における
磁界の強さが例えば100Oe程度になるものを使用す
ればよい。上記回転軸部材10は炭素鋼(S45C)で
あり、図5にヒステリシスループIIで示すように、そ
の保磁力は100Oeより十分小さいので、上記磁界を
作用させることにより回転軸部材10を飽和点まで磁化
させて記録磁化を完全に消去することができる。
示すように、その着磁方向が回転軸部材10の周方向(
図中矢印Aは回転軸部材10の回転方向を示す)と一致
するように配置されている。また、永久磁石34a,3
4bは、その発生する磁界の強さが、位置信号が記録さ
れた磁気記録層12a,12bについてはその記録磁化
を消去することなく、かつ、この位置信号記録の際に磁
化された回転軸部材10についてはその記録磁化を消去
することができる強さに設定されている。すなわち、本
実施例における磁気記録層12a,12b中の磁性材料
はマグネタイト(Fe3 O4 )からなり、図5にヒ
ステリシスループIで示すように、その保磁力が約35
0Oeであることから、上記各永久磁石34a,34b
として、上記磁気記録層12a,12bの表面における
磁界の強さが例えば100Oe程度になるものを使用す
ればよい。上記回転軸部材10は炭素鋼(S45C)で
あり、図5にヒステリシスループIIで示すように、そ
の保磁力は100Oeより十分小さいので、上記磁界を
作用させることにより回転軸部材10を飽和点まで磁化
させて記録磁化を完全に消去することができる。
【0030】上記永久磁石34a,34bの磁界強さを
決定するための要因として、位置信号再生時における波
形の整形効果も考慮する必要がある。すなわち、図6に
示すように、記録する条件によっては磁気記録層12a
,12bにおける磁化の反転領域50が広がるが、その
反転領域50では磁化が弱く、かつその磁化方向が一定
しない状態になっている。このように反転領域が広がっ
た状況では、信号波形の歪が大きく図7(a) に示す
ようになる。しかしながら、本実施例においては、永久
磁石34a,34bの発生磁界により、上記反転領域5
0の消磁を行うことができるので、このような波形の歪
をなくすことができる。本実施例では、約100Oeの
磁界で十分の効果をあげることができた。図7(b)
に本実施例の効果により波形の歪が減少する効果を示す
。
決定するための要因として、位置信号再生時における波
形の整形効果も考慮する必要がある。すなわち、図6に
示すように、記録する条件によっては磁気記録層12a
,12bにおける磁化の反転領域50が広がるが、その
反転領域50では磁化が弱く、かつその磁化方向が一定
しない状態になっている。このように反転領域が広がっ
た状況では、信号波形の歪が大きく図7(a) に示す
ようになる。しかしながら、本実施例においては、永久
磁石34a,34bの発生磁界により、上記反転領域5
0の消磁を行うことができるので、このような波形の歪
をなくすことができる。本実施例では、約100Oeの
磁界で十分の効果をあげることができた。図7(b)
に本実施例の効果により波形の歪が減少する効果を示す
。
【0031】図8は、本発明に係る位置検出装置の他の
実施例を示す概要構成図である。
実施例を示す概要構成図である。
【0032】本実施例に係る位置検出装置30a′,3
0b′は、上記磁界発生手段として、上記実施例におけ
る永久磁石34a,34bに代えて、交番磁界を発生さ
せる磁極34a′,34b′が用いられている点におい
て、上記実施例と異なる。交番磁界の強さは、上記実施
例と同様の効果が得られる程度に設定されている。上記
実施例においては、静止磁界を作用させることにより回
転軸部材10の磁化を一方向に揃え、これにより消磁を
行うようにしたが、本実施例においては、交番磁界を作
用させることにより回転軸部材10の磁化を磁気中性点
に収束させることにより消磁が行われる。交番磁界は、
消磁能力を考えて数10kHzの周波数で作用させるよ
うになっている。
0b′は、上記磁界発生手段として、上記実施例におけ
る永久磁石34a,34bに代えて、交番磁界を発生さ
せる磁極34a′,34b′が用いられている点におい
て、上記実施例と異なる。交番磁界の強さは、上記実施
例と同様の効果が得られる程度に設定されている。上記
実施例においては、静止磁界を作用させることにより回
転軸部材10の磁化を一方向に揃え、これにより消磁を
行うようにしたが、本実施例においては、交番磁界を作
用させることにより回転軸部材10の磁化を磁気中性点
に収束させることにより消磁が行われる。交番磁界は、
消磁能力を考えて数10kHzの周波数で作用させるよ
うになっている。
【図1】本発明に係る位置検出装置の一実施例を示す概
要構成図
要構成図
【図2】上記位置検出装置が組み込まれたトルク検出装
置を示す概要構成図
置を示す概要構成図
【図3】上記実施例の作用を示す、位置信号再生時の波
形図
形図
【図4】上記実施例の磁界発生のようすを示す説明図
【
図5】上記実施例の磁気記録層および回転軸部材のヒス
テリシスループを示す図
図5】上記実施例の磁気記録層および回転軸部材のヒス
テリシスループを示す図
【図6】上記実施例の位置信号記録状態を示す説明図
【
図7】上記実施例の作用を示す、再生信号出力波形図
図7】上記実施例の作用を示す、再生信号出力波形図
【
図8】本発明の他の実施例を示す、図1と同様の図
図8】本発明の他の実施例を示す、図1と同様の図
10 回転軸部材
12a,12b 磁気記録層
14a,14b 磁気ヘッド
30a,30b 磁界発生手段
32 記録再生手段
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性材料からなる運動体の位置検出を
行う位置検出装置であって、前記運動体の表面に形成さ
れた磁気記録層と、この磁気記録層と対向するように該
磁気記録層に近接して配置された磁気ヘッドと、この磁
気ヘッドを介して前記磁気記録層に対する位置信号の記
録再生を行う記録再生手段と、前記運動体が運動したと
き、前記磁気記録層における前記磁気ヘッド対向部位の
移動軌跡上の部位と対向するように、前記磁気記録層に
近接して配置され、前記記録再生手段による位置信号記
録の際に前記磁気ヘッドから前記磁気記録層に作用する
磁界よりも所定量弱い磁界を前記磁気記録層に作用させ
る磁界発生体と、を備えてなることを特徴とする位置検
出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6624691A JPH04301517A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6624691A JPH04301517A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04301517A true JPH04301517A (ja) | 1992-10-26 |
Family
ID=13310325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6624691A Withdrawn JPH04301517A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04301517A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043492A (ja) * | 2009-06-01 | 2011-03-03 | Magna-Lastic Devices Inc | 磁気速度センサー及び該磁気速度センサーの製造方法 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP6624691A patent/JPH04301517A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011043492A (ja) * | 2009-06-01 | 2011-03-03 | Magna-Lastic Devices Inc | 磁気速度センサー及び該磁気速度センサーの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |