JPH05332854A - 磁気記録型トルク検出装置 - Google Patents

磁気記録型トルク検出装置

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JPH05332854A
JPH05332854A JP22305692A JP22305692A JPH05332854A JP H05332854 A JPH05332854 A JP H05332854A JP 22305692 A JP22305692 A JP 22305692A JP 22305692 A JP22305692 A JP 22305692A JP H05332854 A JPH05332854 A JP H05332854A
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JP
Japan
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shaft member
rotary shaft
magnetic
magnetic heads
torque
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Application number
JP22305692A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakamura
浩之 中村
Yoriichi Tsuji
頼一 辻
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化に適し、簡単な構成で、回転軸部材に
作用するトルクを、回転軸部材の回転方向、回転軸部材
に作用する負荷の方向にかかわりなく、精度良く検出す
ることができる磁気記録型トルク検出装置を提供する。 【構成】 回転軸部材10の軸線方向に所定間隔をおい
て配置された第1および第2磁気ヘッド14a、14b
で位相差Δtを検出し、第1磁気ヘッド14aを挾むよ
うにして所定角度θ0 で配置された第3および第4磁気
ヘッド14c、14dで時間差tを検出する。回転軸部
材10の回転方向、負荷の作用方向にかかわらず、特定
の同期記録信号に対して、常に第3および第4磁気ヘッ
ド14c、14dを介して再生される位置信号Sc1およ
びSd1のうちの一方が最初に、もう一方が最後に再生さ
れる。これにより、第1および第2磁気ヘッド14a、
14bを介して再生される信号Sa1およびSb1は、上記
位置信号が再生される間に再生される。したがって、検
出する位相差Δtと時間差tとを1対1で対応させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の動力伝達軸
のような回転軸部材に作用するトルクを検出するための
トルク検出装置に関し、特に、回転軸部材の捩れ角から
トルクを算出する磁気記録型トルク検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等におけるトルク検出の必
要性は増大しつつある。特に、四輪駆動における前後輪
のトルク配分においては、走行状態に対する特性曲線を
設定し、推定による間接的な制御を行う制御手段を用い
ており、車両による特性のばらつき等に伴いその精度は
必ずしも十分なものとはいえない。同様な問題は、自動
変速機をはじめとする出力軸を有する車両の各機構部に
おいても生じている。
【0003】これに対し、回転軸部材に作用するトルク
を直接検出するようにしたトルク検出装置として、トル
ク負荷による回転軸部材の捩れ角を測定し、その捩れ角
からトルクを求めるトルク検出装置が、従来より広く知
られている。より具体的には、測定対象である回転軸部
材に少なくとも2つのロータリーエンコーダを配設した
ものが知られている。すなわち、個々のエンコーダから
の検出信号の位相差Δtから捩れ角を求め、トルクに換
算するというものである。
【0004】上記エンコーダの種類としては、光学的手
段を用いたもの、磁気的手段を用いたものがある(例え
ば特開昭62−239031号公報には磁気式エンコー
ダを配設したものが開示されている)が、これらを自動
車用等のトルク検出装置に適用するには、いずれの手段
も、捩れ角を検出するために回転軸部材にスリット、歯
車等を設ける必要があり、装置が大きく重くなるととも
にロータリーエンコーダを取り付ける作業を行う際に不
可避の取付誤差を生じるという問題、さらには回転軸部
材に捩れ歪が残留して蓄積されると、2つのエンコーダ
の相対位置が徐々にずれて、トルク検出精度が経時劣化
するという問題があった。
【0005】上記以外にも、回転軸部材の捩れ角に基づ
いてトルクを検出する方法としては、歪みにより電気抵
抗が変化する歪みゲージ式、応力の作用により磁化が変
化する磁歪効果を用いる磁歪式などがあるが、歪みゲー
ジ式においては歪みゲージの接着方法や信号の取出方法
に問題があり、磁歪式においては回転軸部材に磁歪材料
を接着したり、軸部材そのものに溝を設ける等の機械加
工を施さねばならないという問題があった。
【0006】以上のような問題を解決する手段として、
特願平3−248052号明細書には、新規な磁気記録
型トルク検出装置が記載されている。この装置では、回
転軸部材の周面部に磁気記録層が設けられ、該磁気記録
層に対向するように回転軸部材周面に近接してその軸線
方向に所定の間隔をおいて配置されかつ回転軸部材に対
し所定の信号を記録再生する第1、第2磁気ヘッドと、
第1磁気ヘッドに対して回転軸部材の周方向に所定の角
度をおいて配置された第3磁気ヘッドを用いるようにな
っている。無負荷時に、第1、第2磁気ヘッドにより同
一位相の位置信号を磁気記録層に記録し、負荷がかかっ
たトルク検出時には、第1、第2磁気ヘッドから再生さ
れる位置信号の位相差Δtと、第1、第3磁気ヘッドか
ら再生される位置信号の時間差tを検出し、この位相差
Δt、時間差tおよび第1、第3磁気ヘッドのなす所定
角度θ0 に基づいて回転軸部材の捩れ角θを求め、この
捩れ角θからトルクTを算出するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のトルク検出
装置においては、小型で、簡単な構成の磁気記録型トル
ク検出装置が実現でき、かつ、周期信号を随時書き換え
ることが可能であり、取付け時の誤差や経時変化に基づ
く誤差のない正確なトルク検出が可能となるが、別の問
題を有している。
【0008】すなわち、トルク算出に誤差が生じないよ
うにするためには、検出する位相差Δt、時間差tを1
対1に対応させる必要がある。そのため、位相差検出手
段は、時間差検出手段に同期して動作させる必要があ
る。しかし、その結果、上記第1、第2、および第3磁
気ヘッドの取付位置関係によって定まる特定の方向に回
転軸部材が回転し、かつ、同じく上記第1、第2および
第3磁気ヘッドの取付位置関係によって定まる特定の方
向に負荷が作用した場合にしかトルクを検出することが
できないという問題が生じる。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、小型化に適し、簡単な構成で、回転軸
部材に作用するトルクを、回転軸部材の回転方向、回転
軸部材に作用する負荷の方向にかかわりなく、精度良く
検出することができる磁気記録型トルク検出装置を提供
することを目的とするものである。
【0010】さらに本発明は、上記目的に加えて、回転
軸部材に作用する負荷の方向を容易に判別することが可
能な磁気記録型トルク検出装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録型
トルク検出装置は、位相差検出用の1対の磁気ヘッドの
うちの一方を間に挾むようにして回転軸部材の周方向に
所定間隔をおいて1対の磁気ヘッドを配置し、この1対
の磁気ヘッドにより時間差検出を行う構成とすることに
より、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0012】すなわち、回転軸部材に作用するトルクを
検出するトルク検出装置であって、前記回転軸部材の周
面部に形成された磁気記録層と、この磁気記録層と対向
するように前記回転軸部材の周面に近接して該回転軸部
材の軸線方向に所定間隔をおいて配置された第1および
第2磁気ヘッドと、前記磁気記録層と対向するように前
記回転軸部材の周面に近接して前記第1磁気ヘッドを間
に挾むようにして前記回転軸部材の周方向に所定角度θ
0 をおいて配置された第3および第4磁気ヘッドと、前
記第1および第2磁気ヘッドを介して前記磁気記録層に
同一位相の位置信号を記録する記録手段と、前記各磁気
ヘッドを介して位置信号を再生する再生手段と、この再
生手段により再生された前記第1および第2磁気ヘッド
からの位置信号相互間の位相差Δtを検出する位相差検
出手段と、前記再生手段により再生された前記第3およ
び第4磁気ヘッドからの位置信号相互間の時間差tを検
出する時間差検出手段と、前記所定角度θ0 、位相差Δ
tおよび時間差tに基づいて、前記回転軸部材の捩れ角
θを算出する捩れ角算出手段と、この捩れ角θに基づい
て、前記回転軸部材に作用するトルクTを算出するトル
ク算出手段と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0013】上記「回転軸部材の周面部に形成された磁
気記録層」は、回転軸部材の周面上に塗布あるいはプラ
ズマ溶射等により形成された磁気記録層であってもよい
ことはもちろんであるが、回転軸部材自体を磁気記録可
能な材質(磁性材料)とすることにより構成される磁気
記録層であってもよい。
【0014】また、本発明による磁気記録型トルク検出
装置は、上記第1,第3および第4磁気ヘッドを必ずし
も別個の磁気ヘッドで構成する必要はなく、代りに3つ
のギャップを有するマルチギヤップ磁気ヘッドで一体的
に構成することができる。この場合、中央のギャップ部
が第1磁気ヘッドに、両側のギャップ部が第3,第4磁
気ヘッドに相当する。
【0015】さらに本発明による磁気記録型トルク検出
装置は、上記構成に加えて、回転軸部材に作用する負荷
の方向を判別する負荷方向判別手段を備えてなることを
特徴とするものである。
【0016】この負荷方向判別手段としては、上記第3
および第2磁気ヘッドを介してそれぞれ再生される位置
信号の検出時間差と、上記第2および第4磁気ヘッドを
介してそれぞれ再生される位置信号の検出時間差との比
較に基づいて、上記負荷の方向を判別するように構成さ
れたものでもよいし、あるいは、上記第3および第1磁
気ヘッドを介してそれぞれ再生される位置信号の検出時
間差と、上記第3および第2磁気ヘッドを介してそれぞ
れ再生される位置信号の検出時間差との比較に基づい
て、上記負荷の方向を判別するように構成されたもので
もよい。
【0017】さらに、上記負荷判別手段として、上記第
4および第1磁気ヘッドを介してそれぞれ再生される位
置信号の検出時間差と、上記第4および第2磁気ヘッド
を介してそれぞれ再生される位置信号の検出時間差との
比較に基づいて上記負荷の方向を判別するように構成さ
れたものであってもよい。
【0018】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、回転
軸部材の周面部に形成された磁気記録層に、該回転軸部
材の軸線方向に所定間隔をおいて配置された第1および
第2磁気ヘッドを介して位置信号を記録し、そして、各
磁気ヘッドにより再生された位置信号相互間の位相差Δ
tを検出し、この検出された位相差Δtに基づいて、回
転軸部材に作用するトルクを算出するようになっている
ので、つまり、回転軸部材の周面を利用して位置信号を
記録再生することによりトルク検出を行うようになって
いるので、従来のように、トルク検出のために回転軸部
材に機械加工や表面処理を施したりスリップリング等の
余分な機構部品を付加する必要がない。
【0019】したがって、本発明によれば、小型で簡単
な構成の磁気記録型トルク検出装置を実現することがで
きるとともに取付作業や経年変化によるトルク検出誤差
をなくすことができる。また、回転軸部材に生じる捩れ
残留歪により両磁気ヘッド間で初期位相にずれが生じて
も、記録の更新が可能であるため、このずれを容易に修
正することができる。
【0020】しかも、上記構成に示すように、回転軸部
材の周方向に所定角度θ0 をおいて第3および第4磁気
ヘッドが配置され、これら両磁気ヘッドからの位置信号
相互間の時間差tが検出され、この時間差tを利用して
回転軸部材のトルクTが算出されるようになっているの
で、回転軸部材の回転速度が変動してもその影響を受け
ずにトルク検出を行うことができる。
【0021】これについて詳述すると、回転軸部材の捩
れ角θは、式(1)により算出することができ、 θ=(Δt/t)・θ0 (1) 回転軸部材のトルクTは、式(2)により算出すること
ができるが、 T=2πGd4 ・θ/64L (2) 上記式(1)において、(Δt/t)により時間因子は
相殺されるので、信号記録時の回転軸部材の回転速度や
その変動による影響を受けずに、第1および第3磁気ヘ
ッドのなす角度θ0 を基準として直接トルク検出を行う
ことができる。したがって、たとえ位置信号が正確な周
期信号として記録されていなくても誤差なくトルク検出
を行うことができる。
【0022】さらに、上記構成に示すように、第3およ
び第4磁気ヘッドは、第1磁気ヘッドを挾むようにして
配置されているので、回転軸部材の回転方向、回転軸部
材に作用する負荷の作用方向にかかわらず、特定の同期
記録信号に対して、常に第3および第4磁気ヘッドを介
して再生される位置信号のうちの一方が最初に、もう一
方が最後に再生されることとなり、これにより、第1お
よび第2磁気ヘッドを介して再生される信号は、上記位
置信号が再生される間に再生されることとなる。
【0023】したがって、最初に再生される位置信号
(すなわち、第3および第4磁気ヘッドのうちのいずれ
かを介して再生される位置信号)を基準信号として、時
間差検出手段および位相差検出手段(のカウンタ)を動
作させることにより、回転軸部材の回転方向、負荷の作
用方向にかかわりなく、検出する位相差Δtと時間差t
とを1対1で対応させることが可能となり、これによ
り、検出回路を複雑にすることなく、また精度良く、回
転軸部材に作用するトルクを検出することが可能とな
る。
【0024】このように本発明によれば、小型化に適
し、簡単な構成で、回転軸部材に作用するトルクを、回
転軸部材の回転方向、回転軸部材に作用する負荷の方向
にかかわりなく、精度良く検出することができる。
【0025】このような構成にすることによって、小型
で簡単な構成のトルク検出装置を実現するとともに、基
準角度に対する時間差を検出するために機構部品として
複雑な磁気ヘッドを設ける必要がない。また、マルチギ
ャップ磁気ヘッドにおいては、ギャップ間隔を回転軸部
材の直径に比べ十分小さく設定することができ、かつこ
のギャップ間隔をμm単位の高精度で管理することが可
能であるため、取付作業による構造上の誤差をなくし、
精度良く回転軸部材に作用するトルクを検出することが
できる。
【0026】さらに、本発明による磁気記録型トルク検
出装置は、回転軸部材に作用する負荷の方向を判別する
負荷方向判別手段を設けたことにより、負荷の方向の判
別をも含めた正確なトルクの検出が可能になる。
【0027】そして上記負荷方向判別手段を、例えば上
記第3および第2磁気ヘッドを介してそれぞれ再生され
る位置信号の検出時間差と、上記第2および第4磁気ヘ
ッドを介してそれぞれ再生される位置信号の検出時間差
との比較に基づいて、上記回転軸部材に作用する負荷の
方向を判別するように構成した場合、式(1)であらわ
される回転軸部材の捩れ角θは、下記の式(3)に従っ
て算出される。 θ=K・(Δt/t)・θ0 (3) 但し、第3および第2磁気ヘッドを介してそれぞれ再生
される位置信号の検出時間差をΔt32、第2および第4
磁気ヘッドを介してそれぞれ再生される位置信号の検出
時間差をΔt24として、Δt32≧Δt24の場合はK=
1、Δt32<Δt24の場合はK=−1となる。
【0028】このようにして、回転軸部材に作用する負
荷の方向を容易に判別することができる。
【0029】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0030】図1は、本発明に係る磁気記録型トルク検
出装置の第1実施例を示す概略的構成図である。
【0031】このトルク検出装置は、回転軸部材10
(例えば自動車用自動変速機の出力軸)に作用するトル
クを検出するトルク検出装置であって、回転軸部材10
の外周面上の2箇所にリング状に形成された磁気記録層
12a、12bと、これら磁気記録層12a、12bと
対向するように回転軸部材10の外周面に近接して該回
転軸部材10の軸線方向に所定間隔Lをおいて配置され
た第1および第2磁気ヘッド14a、14bと、磁気記
録層12aと対向するように回転軸部材10の外周面に
近接して第1磁気ヘッド14aを間に挾むようにして回
転軸部材10の周方向に所定角度θ0 をおいて配置され
た第3および第4磁気ヘッド14c、14dと、第1お
よび第2磁気ヘッド14a、14bを介して回転軸部材
10に同一位相の位置信号を記録する記録回路16(記
録手段)と、各磁気ヘッド14a、14b、14c、1
4dを介して位置信号を再生する増幅器18、フィルタ
回路20および波形整形回路22(再生手段)と、これ
らにより再生された位置信号のうち、第1および第2磁
気ヘッド14a、14bからの位置信号相互間の位相差
Δtを検出する位相差検出回路24(位相差検出手段)
と、第3および第4磁気ヘッド14c、14dからの位
置信号相互間の時間差tを検出する時間差検出回路26
(時間差検出手段)と、上記所定角度θ0 、位相差Δt
および時間差tに基づいて、回転軸部材10の捩れ角θ
を算出するとともに、この捩れ角θに基づいて、回転軸
部材10に作用するトルクTを算出するトルク演算回路
28(捩れ角算出手段、トルク算出手段)とを備えてい
る。
【0032】上記各磁気記録層12a、12bは、例え
ば、エポキシ系などの樹脂バインダ中にフェライトなど
の磁気粉末を分散させた磁気塗料を、回転軸部材10の
外周面上の2箇所にリング状に塗布することにより、あ
るいは、金属コバルト膜をリング状にメッキすることに
より形成することができる。また、上記各磁気ヘッド1
4a、14b、14c、14dはいずれも図示しないハ
ウジングに固定されている。さらに、各磁気記録層12
a、12bと各磁気ヘッド14a、14b、14c、1
4dとのクリアランスは10μmである。
【0033】次に、本実施例の作用について説明する。
【0034】回転軸部材10が負荷から解放されて回転
している無負荷状態で、記録回路16は、所定の記録用
パルス信号を発生させて第1および第2磁気ヘッド14
a、14bに同時に送り、各磁気ヘッド14a、14b
を介して回転軸部材10の磁気記録層12a、12b上
に同一位相の位置信号(磁気パターン)を記録する。こ
のとき、回転軸部材10の周方向に等間隔となるように
位置信号を記録する必要はなく、第3磁気ヘッド14c
および第4磁気ヘッド14dがなす角度θ0 によって定
まる間隔よりも広い間隔であれば、位置信号は任意の間
隔で記録可能である(原理的には位置信号として単一パ
ルス信号を記録するだけでも足りるが、後のトルク算出
を行う際のサンプリングタイム、検出精度、回転軸部材
10の回転速度等を考慮すると、実用上は、できるだけ
等間隔で数多くのパルスを記録することが好ましい)。
【0035】第1および第2磁気ヘッド14a、14b
には、記録回路16で発生した同一のパルス信号を同時
に与えており、記録時においては、各磁気記録層12
a、12b上に記録された位置信号の位相は等しくな
る。図2は、このようにして書き込まれた位置信号を、
無負荷の状態で読み出した際の信号波形で、Sa1は第1
磁気ヘッド14aを介して再生された位置信号、Sb1は
第2磁気ヘッド14bを介して再生された位置信号を示
し、位置信号Sa1、Sb1間に位相差が生じていない。
【0036】回転軸部材10に負荷が作用すると、負荷
に基づいて生じるトルクにより回転軸部材10の捩れが
生じ、第1、第2磁気ヘッド14a、14bを介して再
生される位置信号Sa1、Sb1には、例えば図3Aに示す
ような位相差Δtが生じる。一方、第3、第4磁気ヘッ
ド14c、14dによって再生された位置信号Sc1、S
d1は、同図に示すように、両磁気ヘッド14c、14d
の配置角度θ0 と再生時の回転軸部材10の回転速度に
基づく時間差tが生じる。
【0037】ここで、各磁気ヘッド14a、14b、1
4c、14dにより再生される位置信号の順番は、図3
に示すように、その際の回転軸部材10の回転方向、回
転軸部材10に作用する負荷の作用方向により異なる
が、第3、第4磁気ヘッド14c、14dの配置角度θ
0 が、回転軸部材10に作用するトルクによって生じる
回転軸部材10の軸線方向距離L間の捩れ角θよりも大
きくなるよう構成すれば、常に、第3および第4磁気ヘ
ッド14c、14dを介して再生される位置信号の一方
が最初に、もう一方が最後に再生される。
【0038】各磁気ヘッド14a、14b、14c、1
4dを介して再生された再生信号Sa1、Sb1、Sc1、S
d1は、増幅器18で増幅され、フィルタ回路20でノイ
ズ成分が除去され、波形整形回路22で波形整形を受け
て矩形波信号Sa2、Sb2、Sc2、Sd2となる。第1、第
2磁気ヘッド14a、14bを介して再生された信号の
処理信号である矩形波信号Sa2、Sb2は位相差検出回路
24に入力され、第3、第4磁気ヘッド14c、14d
を介して再生された信号の処理信号である矩形波信号S
c2、Sd2は時間差検出回路26に入力されると同時に、
位相差検出回路24に入力される。
【0039】時間差検出回路26では、再生信号Sc2、
Sd2のうち最初の信号入力に同期してカウンタを動作
し、信号Sc2、Sd2間の再生時間差tを検出する。位相
差検出回路24も同様に信号Sc2、Sd2のうち最初の信
号入力に同期してカウンタを動作し、信号Sa2、Sb2間
の位相差Δtを検出する。前述した構成により、第1、
第2磁気ヘッド14a、14bにより再生された位置信
号は、回転軸部材10の回転方向、回転軸部材10に作
用する負荷の作用方向にかかわりなく、常に、第3磁気
ヘッド14cと第4磁気ヘッド14dを介して再生され
る位置信号が両方とも入力し終える間に位相差検出回路
24に入力する。したがって、時間差tと位相差Δtは
常に1対1に対応して検出される。
【0040】検出された時間差t、位相差Δtは、トル
ク演算回路28に入力される。トルク演算回路28で
は、位相差Δtと時間差tと第3、第4磁気ヘッド14
c、14dのなす角度θ0 とにより、前述の式(1)に
基づき捩れ角θを求め、さらにこの捩れ角θを基に回転
軸部材10に作用するトルクTを前述の式(2)に基づ
き算出する。
【0041】以上詳述したように、本実施例において
は、回転軸部材10の外周面上に形成された磁気記録層
12a、12bに、該回転軸部材10の軸線方向に所定
間隔をおいて配置された第1および第2磁気ヘッド14
a、14bを介して位置信号を記録し、そして、各磁気
ヘッド14a、14bにより再生された位置信号相互間
の位相差Δtを検出し、この検出された位相差Δtに基
づいて、回転軸部材10に作用するトルクTを算出する
ようになっているので、つまり、回転軸部材10の外周
面を利用して位置信号を記録再生することによりトルク
検出を行うようになっているので、従来のように、トル
ク検出のために回転軸部材10に機械加工や表面処理を
施したりスリップリング等の余分な機構部品を付加する
必要がない。
【0042】したがって、本実施例によれば、小型で簡
単な構成のトルク検出装置を実現することができるとと
もに取付作業や経年変化によるトルク検出誤差をなくす
ことができる。また、回転軸部材に生じる捩れ残留歪に
より両磁気ヘッド14a、14b間で初期位相にずれが
生じても、記録の更新が可能であるため、このずれを容
易に修正することができる。
【0043】しかも、本実施例においては、第3磁気ヘ
ッド14cに対して回転軸部材10の周方向に所定角度
θ0 をおいて第4磁気ヘッドが14dが配置され、これ
ら第3および第4磁気ヘッド14c、14dからの位置
信号相互間の時間差tが検出され、この時間差tを利用
して回転軸部材10のトルクTが算出されるようになっ
ているので、信号記録時の回転軸部材10の回転速度や
その変動による影響を受けずに、第3および第4磁気ヘ
ッド14c、14dのなす角度θ0 を基準として直接ト
ルク検出を行うことができる。したがって、たとえ位置
信号が正確な周期信号として記録されていなくても誤差
なくトルク検出を行うことができる。
【0044】さらに、本実施例においては、第3および
第4磁気ヘッド14c、14dは、第1磁気ヘッド14
aを挾むようにして配置されているので、回転軸部材1
0の回転方向、回転軸部材10に作用する負荷の作用方
向にかかわらず、特定の同期記録信号に対して、常に第
3および第4磁気ヘッド14c、14dを介して再生さ
れる位置信号Sc1、Sd1のうちの一方が最初に、もう一
方が最後に検出されることとなり、これにより、第1お
よび第2磁気ヘッド14a、14bを介して再生される
信号Sa1、Sb1は、上記位置信号Sc1、Sd1が検出され
る期間内に検出されることとなる。
【0045】したがって、最初に再生される位置信号
(すなわち、第3および第4磁気ヘッド14c、14d
のうちのいずれかを介して再生される位置信号)を基準
信号として、時間差検出回路26および位相差検出回路
24のカウンタを動作させることにより、回転軸部材1
0の回転方向、負荷の作用方向にかかわりなく、検出す
る位相差Δtと時間差tとを1対1で対応させることが
可能となり、これにより、検出回路を複雑にすることな
く、また精度良く、回転軸部材10に作用するトルクを
検出することが可能となる。
【0046】このように、本実施例によれば、回転軸部
材10の回転方向や回転軸部材10に作用する負荷の方
向にかかわりなく、また、回転軸部材10の回転速度あ
るいは回転変動に影響されることなく、回転軸部材10
の捩れ角を誤差なく検出し、正確にトルクを検出するこ
とが可能となる。
【0047】本実施例においては、回転軸部材10の外
周面上の2箇所に磁気記録層12a、12bが形成され
ているが、両磁気記録層12a、12bを連続して一体
で形成してもよいことはいうまでもない。
【0048】また、本実施例においては、回転軸部材1
0表面に位置信号の記録再生を行うために磁気記録層を
形成した場合について説明したが、回転軸部材10が動
力伝達軸等に一般に用いられる構造用鋼等の磁性材料で
ある場合には、必ずしも磁気記録層を形成する必要はな
く、回転軸部材10に対し直接位置信号を記録し、トル
クを検出するようにすることもできる。
【0049】さらに、本実施例においては、第1、第
3、第4磁気ヘッド14a、14c、14dを別個の磁
気ヘッドで構成したが、このように構成することは必ず
しも必要ではなく、代わりに図4に示すような3つのギ
ャップ30a、30c、30dを有するマルチギャップ
磁気ヘッド30で構成することもできる。
【0050】この場合、中央のギャップ部30aが前記
第1磁気ヘッド14aに両側のギャップ部30c、30
dが第3、第4磁気ヘッド14c、14dに相当する。
【0051】このような構成にすることによって、小型
化で簡単な構成のトルク検出装置を実現するとともに、
基準角度に対する時間差を検出するために機構部品とし
て複雑な磁気ヘッドを設ける必要がない。また、マルチ
ギャップ磁気ヘッド30においては、ギャップ間隔wを
回転軸の直径dに比べ十分小さく設定することができ、
かつこのギャップ間隔wをμm単位の高精度で管理する
ことが可能であるため、取付作業による構造上の誤差を
なくし、精度良く回転軸部材10に作用するトルクを検
出することができる。
【0052】次に本発明の第2実施例について説明す
る。
【0053】図5は、本実施例に係る磁気記録型トルク
検出装置を示す概略的構成図である。
【0054】本実施例では、図1に示した本発明の第1
実施例の構成に加えて、回転軸部材10に作用する負荷
(トルク)の方向を判別するための符号判別回路(負荷
方向判別手段)30を備えていることを特徴とするもの
である。
【0055】符号判別回路30には、第2〜第4磁気ヘ
ッド14b〜14dを介してそれぞれ再生された位置信
号Sb1〜Sd1を波形整形回路22で波形整形した矩形波
信号Sb2〜Sd2が供給される。符号判別回路30の出力
は符号判別フラグFとしてトルク演算回路28に供給さ
れる。
【0056】符号判別回路30の一例構成を図6に示
す。また符号判別回路30の動作説明に供するタイミン
グチャートを図7および図8に示す。この符号判別回路
30は、3個のフリップフロップ32,34,36と、
クロック発振器38と、2個のAND回路40,42
と、4個のNOT回路44,46,48,50と、アッ
プダウンカウンタ52とを備えている。
【0057】図6のフリップフロップ32のセット端子
には、矩形波信号Sc2がNOT回路44を介して印加さ
れ、フリップフロップ32のリセット端子およびフリッ
プフロップ34のセット端子には、矩形波信号Sb2がN
OT回路46を介して印加される。また、フリップフロ
ップ34のリセット端子には、矩形波信号Sd2がNOT
回路48を介して印加されるようになっている。
【0058】フリップフロップ32の出力は、クロック
発振器38の出力とともにAND回路40に供給され、
アンド回路40の出力はカウンタ52のアップカウント
端子に供給される。また、フリップフロップ34の出力
は、クロック発振器38の出力とともにAND回路42
に供給され、アンド回路42の出力はカウンタ52のダ
ウンカウント端子に供給される。
【0059】さらに、矩形波信号Sc2がNOT回路50
を介してカウンタ52のリセット端子およびフリップフ
ロップ36のリセット端子に供給され、カウンタ52の
Borrow信号出力がフリップフロップ36のセット端子に
供給される。
【0060】矩形波信号Sc2が符号判別回路30に入力
されると、カウンタ52およびフリップフロップ36が
リセットされ、かつ直ちにカウンタ52がアップカウン
トを開始する。そして続いて矩形波信号Sb2が入力され
ると、カウンタ52のカウント動作は、アップカウント
からダウントカウントに切替わり、次に矩形波信号Sd2
が入力されると、ダウントカウント動作が終了するよう
になっている。
【0061】ここで、第1および第2磁気ヘッド14
a,14bが、回転軸部材10の回転方向に関し、第3
および第4磁気ヘッド14c,14dのなす角度θ0
中央位置にあるものとし、かつ第3および第2磁気ヘッ
ド14c,14bを介してそれぞれ再生される位置信号
Sc1、Sb1の検出時間差をΔt32とし、第2および第4
磁気ヘッド14b,14dを介してそれぞれ再生される
位置信号Sb1、Sd1の検出時間差をΔt24とすれば、回
転軸部材10に負のトルクが作用している場合には、図
7に示すようにΔt32<Δt24となるから、カウンタ値
が負となりBorrow信号が発生してフリップフロップ36
がセットされ、符号判別フラグFは「1」となる。この
ように符号判別フラグFが「1」となったことにより、
回転軸部材10に作用するトルクの方向を負と判別する
ことができる。
【0062】一方、回転軸部材10に正のトルクが作用
している場合には、図8に示すように、Δt32>Δt24
となるから、カウンタ値は正となり、Borrow信号は発生
しない。したがって、フリップフロップ36はリセット
されたままとなり、符号判別フラグFは「0」であるか
ら、回転軸部材10に正のトルクが作用していることが
判別できる。
【0063】なお、回転軸部材10に負荷が作用してい
ない場合はΔt32=Δt24となるから、正のトルクが作
用している場合と同様にBorrow信号は発生しない。
【0064】トルク演算回路28では、位相差Δt,時
間差tおよび第3,第4磁気ヘッド14c,14dのな
す角度θ0 と、符号判別回路36からの符号判別フラグ
F(符号判別フラグFが「1」であればK=−1、
「0」であればK=1)により、前述の式から回転軸部
材10の捩れ角θを求め、さらにこの捩れ角θに基づい
て、回転軸部材10に加わるトルクTを前述の式(3)
から算出している。
【0065】以上説明したように、本実施例の磁気記録
型トルク検出装置によれば、回転軸部材10に加わる負
荷の方向の判別をも含めた正確なトルクの検出が可能に
なる。
【0066】なお、本実施例では、その符号判別回路3
0が、回転軸部材に作用する負荷の方向を判別するに際
して、第3および第2磁気ヘッド14c,14bを介し
てそれぞれ再生される位置信号Sc1、Sb1の検出時間差
Δt32と、第2および第4磁気ヘッド14b,14dを
介してそれぞれ再生される位置信号Sb1、Sd1の検出時
間差Δt24との比較に基づいて上記判別を行なうように
構成されているが、図3A,Bを参照すれば明らかなよ
うに、第3および第1磁気ヘッド14c,14aを介し
てそれぞれ再生される位置信号Sc1、Sa1の検出時間差
Δt31と、第3および第2磁気ヘッド14c,14bを
介してそれぞれ再生される位置信号Sc1、Sb1の検出時
間Δt32との比較に基づいて上記判別を行なうように構
成してもよい。
【0067】さらに、図3C,Dに示すように回転軸部
材10の回転方向が上記と反対の場合には、第4および
第1磁気ヘッド14d,14aを介してそれぞれ再生さ
れる位置信号Sd1、Sa1の検出時間Δt41と、第4およ
び第2磁気ヘッド14d,14bを介してそれぞれ再生
される位置信号Sd1、Sb1の検出時間差Δt42との比較
に基づいて上記判別を行なうように構成してもよい。
【0068】また本実施例では、第1および第2磁気ヘ
ッド14a,14bが、回転軸部材10の回転方向に関
し、第3および第4磁気ヘッド14c,14dのなす角
度θ0 の中央位置にあるように構成されているが、必ず
しも中央位置に設ける必要はなく、どちらかにオフセッ
トしていても差支えない。その場合は、設定したオフセ
ット量に応じて符号判別回路30のカウンタ52の初期
値を決定すればよい。本実施例ではその初期値をゼロと
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録型トルク検出装置の第1
実施例を示す概略図構成図
【図2】第1実施例の作用を示す、無負荷状態での再生
位置信号のタイミングチャート
【図3】第1実施例の作用を示す、負荷状態での再生位
置信号のタイミングチャート
【図4】本発明に係る磁気記録型トルク検出装置に適用
されるマルチギャップヘッドを示す概略図
【図5】本発明に係る磁気記録型トルク検出装置の第2
実施例を示す概略的構成図
【図6】図5の符号判別回路の一例構成を示す回路図
【図7】回転軸部材に負のトルクが作用している状態に
おける図6の符号判別回路の動作を示すタイミングチャ
ート
【図8】回転軸部材に正のトルクが作用している状態に
おける図6の符号判別回路の動作を示すタイミングチャ
ート
【符号の説明】
10 回転軸部材 12a、12b 磁気記録層 14a 第1磁気ヘッド 14b 第2磁気ヘッド 14c 第3磁気ヘッド 14d 第4磁気ヘッド 16 記録回路(記録手段) 18 増幅器(再生手段) 20 フィルタ回路(再生手段) 22 波形整形回路(再生手段) 24 位相差検出回路(位相差検出手段) 26 時間差検出回路(時間差検出手段) 28 トルク演算回路(捩れ角算出手段、トルク算出
手段) 30 符号判別回路(負荷方向判別手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸部材に作用するトルクを検出する
    トルク検出装置であって、 前記回転軸部材の周面部に形成された磁気記録層と、 この磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して該回転軸部材の軸線方向に所定間隔をおいて
    配置された第1および第2磁気ヘッドと、 前記磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して前記第1磁気ヘッドを間に挾むようにして前
    記回転軸部材の周方向に所定角度θ0 をおいて配置され
    た第3および第4磁気ヘッドと、 前記第1および第2磁気ヘッドを介して前記磁気記録層
    に同一位相の位置信号を記録する記録手段と、 前記各磁気ヘッドを介して位置信号を再生する再生手段
    と、 この再生手段により再生された前記第1および第2磁気
    ヘッドからの位置信号相互間の位相差Δtを検出する位
    相差検出手段と、 前記再生手段により再生された前記第3および第4磁気
    ヘッドからの位置信号相互間の時間差tを検出する時間
    差検出手段と、 前記所定角度θ0 、位相差Δtおよび時間差tに基づい
    て、前記回転軸部材の捩れ角θを算出する捩れ角算出手
    段と、 この捩れ角θに基づいて、前記回転軸部材に作用するト
    ルクTを算出するトルク算出手段と、を備えてなること
    を特徴とする磁気記録型トルク検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第3および第4ヘッドが、3
    つのギャップを有する一体構造のマルチギャップ磁気ヘ
    ッドからなることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    型トルク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記回転軸部材に作用する負荷の方向を
    判別する負荷方向判別手段を備えてなることを特徴とす
    る請求項1または2記載の磁気記録型トルク検出装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷方向判別手段が、前記第3およ
    び第2磁気ヘッドを介してそれぞれ再生される位置信号
    の検出時間差と、前記第2および第4磁気ヘッドを介し
    てそれぞれ再生される位置信号の検出時間差との比較に
    基づいて、前記回転軸部材に作用する負荷の方向を判別
    するように構成されてなることを特徴とする請求項3記
    載の磁気記録型トルク検出装置。
  5. 【請求項5】 前記負荷方向判別手段が、前記第3およ
    び第1磁気ヘッドを介してそれぞれ再生される位置信号
    の検出時間差と、前記第3および第2磁気ヘッドを介し
    てそれぞれ再生される位置信号の検出時間差との比較に
    に基づいて、前記回転軸部材に作用する負荷の方向を判
    別するように構成されてなることを特徴とする請求項3
    記載の磁気記録型トルク検出装置。
  6. 【請求項6】 前記負荷方向判別手段が、前記第4およ
    び第1磁気ヘッドを介してそれぞれ再生される位置信号
    の検出時間差と、前記第4および第2磁気ヘッドを介し
    てそれぞれ再生される位置信号の検出時間差との比較に
    に基づいて、前記回転軸部材に作用する負荷の方向を判
    別するように構成されてなることを特徴とする請求項3
    記載の磁気記録型トルク検出装置。
JP22305692A 1992-03-31 1992-08-21 磁気記録型トルク検出装置 Pending JPH05332854A (ja)

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JP4-75003 1992-03-31
JP7500392 1992-03-31
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4824010A (en) * 1980-12-26 1989-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Process and apparatus for soldering printed circuit boards

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4824010A (en) * 1980-12-26 1989-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Process and apparatus for soldering printed circuit boards

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