JPH06221942A - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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JPH06221942A
JPH06221942A JP1221093A JP1221093A JPH06221942A JP H06221942 A JPH06221942 A JP H06221942A JP 1221093 A JP1221093 A JP 1221093A JP 1221093 A JP1221093 A JP 1221093A JP H06221942 A JPH06221942 A JP H06221942A
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JP
Japan
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shaft member
rotary shaft
torque
magnetic
magnetic head
Prior art date
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Application number
JP1221093A
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English (en)
Inventor
Yoriichi Tsuji
頼一 辻
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸部材の回転速度が変動する場合でも高
いトルク検出精度が得られるトルク検出装置を提供す
る。 【構成】 軸線方向に所定間隔Lをおいて磁気ヘッド1
4a,14bを配置し、かつ磁気ヘッド14aに対して
周方向に所定角度θ0 をおいて磁気ヘッド14cを配置
する。そして、磁気ヘッド14a,14b,14cを介
して磁気記録層12a,12bに位置信号を記録し、磁
気ヘッド14a,14bを介して再生される再生位置信
号相互間の位相差Δtを検出する。また、磁気ヘッド1
4a,14cから再生される連続する2つの再生位置信
号の時間間隔tを検出する。この時間間隔tと上記位相
差Δtとから回転軸部材10の捩れ角θ、さらにはトル
クTを算出する。トルク検出に、位相差Δtと時間間隔
t(回転速度ではなく)とを用いているので、信号記録
時の回転軸部材10の回転速度やその変動による影響を
受けずに、所定角度θ0 を基準として直接トルクTを検
出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の動力伝達軸
のような回転軸部材に作用するトルクを検出するための
トルク検出装置に関し、特に、回転軸部材の捩れ角から
トルクを算出するトルク検出装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等におけるトルク検出の必
要性は増大しつつある。特に、四輪駆動における前後輪
のトルク配分においては、走行状態に対する特性曲線を
設定し、推定による間接的な制御を行う制御手段を用い
ており、車両による特性のばらつき等に伴いその精度は
必ずしも十分なものとはいえない。同様な問題は、自動
変速機をはじめとする出力軸を有する車両の各機構部に
おいても生じている。
【0003】これに対し、回転軸部材に作用するトルク
を直接検出するようにしたトルク検出装置として、トル
ク負荷による回転軸部材の捩れ角を測定し、その捩れ角
からトルクを求めるトルク検出装置が、従来より広く知
られている。より具体的には、測定対象である回転軸部
材に少なくとも2つのロータリーエンコーダを配設した
ものが知られている。すなわち、個々のエンコーダから
の検出信号の位相差Δtから捩れ角を求め、トルクに換
算するというものである。
【0004】上記エンコーダの種類としては、光学的手
段を用いたもの、磁気的手段を用いたものがある(例え
ば特開昭62−239031号公報には磁気式エンコー
ダを配設したものが開示されている)が、これらを自動
車用等のトルク検出装置に適用するには、いずれの手段
も、捩れ角を検出するために回転軸部材にスリット、歯
車等を設ける必要があり、装置が大きく重くなるととも
にロータリーエンコーダを取り付ける作業を行う際に不
可避の取付誤差を生じるという問題、さらには回転軸部
材に捩れ歪が残留して蓄積されると、2つのエンコーダ
の相対位置が徐々にずれて、トルク検出精度が経時劣化
するという問題があった。
【0005】上記以外にも、回転軸部材の捩れ角に基づ
いてトルクを検出する方法としては、歪みにより電気抵
抗が変化する歪みゲージ式、応力の作用により磁化が変
化する磁歪効果を用いる磁歪式などがあるが、歪みゲー
ジ式においては歪みゲージの接着方法や信号の取出方法
に問題があり、磁歪式においては回転軸部材に磁歪材料
を接着したり、軸部材そのものに溝を設ける等の機械加
工を施さねばならないという問題があった。
【0006】このような問題を解決するために、特開平
3−115940号公報に開示されているようなトルク
検出装置が提案されている。
【0007】上記公報に記載されたトルク検出装置は、
回転軸部材に、その軸線方向に所定の間隔Lをおいて第
1および第2の磁気記録媒体(例えば磁気ディスク)を
取付け、各磁気記録媒体に対向する位置にそれぞれ磁気
ヘッドを配置し、回転軸部材が無負荷状態にあるときに
両磁気記録媒体に同一位相の周期信号を記録するととも
に、回転軸部材に負荷が作用しているとき上記周期信号
を再生し、各磁気ヘッドからの再生信号相互間の位相差
Δtを検出し、この位相差Δtに基づいて式(1)によ
り回転軸部材に作用するトルクTを算出しようとするも
のである。
【0008】 T=π2 Gd4 ・Δt・(f/f0 )・N0 /16L (1) ここで、Gは回転軸部材の横弾性係数、dは回転軸部材
の直径である。fは再生信号の周波数、f0 は記録信号
の周波数、N0 は信号記録時の回転軸部材の回転数であ
る。
【0009】上記構成のトルク検出装置においては、周
期信号を随時書き換えることが可能であり、取付け時の
誤差や経時変化に基づく誤差の無い正確なトルク検出が
可能となるが、別の問題を有している。すなわち、磁気
記録媒体に周期信号を記録する際に、回転軸部材の回転
速度が変動していると、正確な周期信号を記録すること
ができなくなり、演算の結果得られたトルク値には誤差
を含んでしまうという問題がある。一般に、車両等の駆
動系の回転軸部材は、回転速度が頻繁に変動しており、
その変動を抑えて回転速度を正確に制御することは困難
である。
【0010】以上の問題を解決する手段として、本発明
者等は改良されたトルク検出装置を先に提案した(特願
平3−248052号)。
【0011】この特願平3−248052号明細書によ
って提案されたトルク検出装置は、回転軸部材の周面部
に磁気記録層を設け、この磁気記録層と対向するように
回転軸部材の周面に近接して、かつ該回転軸部材の軸線
方向に所定間隔をおいて、第1および第2磁気ヘッドを
配置し、さらに、第1磁気ヘッドに対して回転軸部材の
周方向に所定角度θ0 をおいて第3磁気ヘッドを配置し
たものである。
【0012】そして、無負荷時に、第1、第2磁気ヘッ
ドにより同一位相の位置信号を上記磁気記録層に記録
し、負荷が作用しているトルク検出時には、第1および
第2磁気ヘッドからそれぞれ再生される位置信号相互間
の位相差Δtと、第1および第3磁気ヘッドからそれぞ
れ再生される位置信号相互間の時間差tおよび所定角度
θ0 に基づいて回転軸部材の捩れ角θを求め、この捩れ
角θからトルクTを検出しようとするものである。
【0013】このような構成により、小型で簡単な構成
のトルク検出装置を実現することができるとともに取付
作業や経年変化によるトルク検出誤差をなくすことがで
きる。また、回転軸部材に生じる捩れ残留歪により両磁
気ヘッド間で初期位相にずれが生じても、記録の更新が
可能であるため、このずれを容易に修正することができ
る。
【0014】しかも、上記構成に示すように、第1磁気
ヘッドに対して回転軸部材の周方向に所定角度θ0 をお
いて第3の磁気ヘッドが配置され、これら第1および第
3磁気ヘッドからの再生位置信号相互間の時間差tが検
出され、そして、従来用いていた回転速度に代えてこの
時間差tを用いて回転軸部材のトルクTが算出されるよ
うになっているので、回転軸部材の回転速度が変動して
もその影響を受けずにトルク検出を行うことができる。
【0015】これについて詳述すると、回転軸部材の捩
れ角θは、式(2)により算出することができ、 θ=(Δt/t)・θ0 (2) 回転軸部材のトルクTは、式(3)により算出すること
ができる。
【0016】 T=2πGd4 ・θ/64L (3) ここで、Gは回転軸部材の横弾性係数、dは回転軸部材
の直径、Lは第1および第2磁気ヘッドの回転軸部材の
軸線方向の配置間隔である。
【0017】上記式(2)において、(Δt/t)によ
り時間因子は相殺されるので、たとえ位置信号が正確な
周期信号として記録されていなくても誤差なくトルク検
出を行うことができる。つまり、信号記録時の回転軸部
材の回転速度やその変動による影響を受けずに、第1お
よび第3磁気ヘッドのなす角度θ0 を基準として直接ト
ルク検出を行うことができるというきわめて優れた長所
を有するものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、先願発
明によるトルク検出装置は、数々の長所を備えているも
のであるが、磁気記録層に記録された位置信号を3個の
磁気ヘッドをそれぞれ介して再生するようになっている
ため、再生信号の増幅、濾波および波形整形に3系統の
信号処理回路が必要となり、位相差Δtおよび時間差t
の検出回路が若干複雑になる嫌いがある。また、増幅回
路等のアナログ回路部は、温度変化等の影響により検出
値が変動しやすく、特に上記構成のトルク検出装置では
微少な時間差の検出を行なうために、アナログ信号の変
動は検出誤差が生じる原因となるから、信号処理系統の
数はなるべく少ない方が望ましいことになる。
【0019】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであって、上記先願発明の有する数々の長所を
損うことなしに、信号処理系統をより簡素化して検出精
度の向上を図ったトルク検出装置を提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願第1番目
の発明によるトルク検出装置は、請求項1に記載したよ
うに、回転軸部材の周面部に形成された磁気記録層と、
この磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
に近接して、かつ該回転軸部材の軸線方向に所定間隔を
おいて配置された第1および第2磁気ヘッドと、前記磁
気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面に近接
して、かつ前記第1磁気ヘッドに対して前記回転軸部材
の周方向に所定角度θ0 をおいて配置された第3磁気ヘ
ッドと、前記第1、第2および第3磁気ヘッドを介して
前記磁気記録層に位置信号を記録する記録手段と、前記
第1および第2磁気ヘッドを介して位置信号を再生する
再生手段と、この再生手段により再生された前記第1お
よび第2磁気ヘッドからの位置信号相互間の位相差Δt
を検出する位相差検出手段と、前記再生手段により再生
された前記第1磁気ヘッドからの連続する2つの位置信
号の再生時間間隔tを検出する時間差検出手段と、前記
所定角度θ0 、位相差Δtおよび再生時間間隔tに基づ
いて、前記回転軸部材の捩れ角θを算出する捩れ角算出
手段と、前記捩れ角θに基づいて、前記回転軸部材に作
用するトルクTを算出するトルク算出手段と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0021】また、本願第2番目の発明は、請求項2に
記載したように、本願第1番目の発明の構成に加えて、
前記再生手段により再生された第1磁気ヘッドからの少
なくとも3つの連続する位置信号の再生時間間隔を比較
し、この比較結果に基づいて前記時間差検出手段におけ
る検出タイミングを制御する検出タイミング制御手段を
備えてなることを特徴とするものである。
【0022】さらに、本願第3番目の発明によるトルク
検出装置は、請求項3に記載したように、回転軸部材の
周面部に形成された磁気記録層と、この磁気記録層と対
向するように前記回転軸部材の周面に近接して、かつ該
回転軸部材の軸線方向に所定間隔をおいて配置された第
1および第2磁気ヘッドと、前記磁気記録層と対向する
ように前記回転軸部材の周面に近接して、かつ前記第1
磁気ヘッドに対して前記回転軸部材の周方向に所定角度
θ0 をおいて配置された第3磁気ヘッドと、前記磁気記
録層と対向するように前記回転軸部材の周面に近接し
て、かつ前記第2磁気ヘッドに対して前記回転軸部材の
周方向に前記所定角度θ0 と不等の所定角度θ1 をおい
て配置された第4磁気ヘッドと、前記第1、第3および
第4磁気ヘッドを介して前記磁気記録層に位置信号を記
録する記録手段と、前記第1および第2磁気ヘッドを介
して位置信号を再生する再生手段と、この再生手段によ
り再生された前記第1および第2磁気ヘッドからの位置
信号相互間の位相差Δtを検出する位相差検出手段と、
前記再生手段により再生された前記第1磁気ヘッドから
の連続する2つの位置信号の再生時間間隔tを検出する
時間差検出手段と、前記第1磁気ヘッドからの連続する
2つの位置信号が前記再生手段により再生される間に、
前記第2磁気ヘッドからの位置信号再生の有無を判断
し、この判断結果に基づいて前記時間差検出手段の検出
タイミング制御を行なう検出タイミング制御手段と、前
記所定角度θ0 、θ1 位相差Δtおよび再生時間間隔t
に基づいて、前記回転軸部材の捩れ角θを算出する捩れ
角算出手段と、前記捩れ角θに基づいて、前記回転軸部
材に作用するトルクTを算出するトルク算出手段と、を
備えてなることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の作用および効果】本願第1番目の発明によるト
ルク検出装置は、回転軸部材の周面部に形成された磁気
記録層に、該回転軸部材の軸線方向に所定間隔をおいて
配置された第1および第2磁気ヘッドならびに第1磁気
ヘッドに対し回転軸部材の周方向に所定角度θ0 をおい
て配置された第3磁気ヘッドを介して、すなわちすべて
の磁気ヘッドを介して位置信号を記録し、第1および第
2磁気ヘッドを介して位置信号を再生するように構成さ
れているので、回転軸部材が負荷から解放されている無
負荷状態で、第1、第2および第3磁気ヘッドを介し
て、磁気記録層上に同一の位置信号を同時に記録し、回
転軸部材にトルクが作用している負荷状態で、第1およ
び第2磁気ヘッドを介して位置信号を再生すると、第1
磁気ヘッドを介して再生される信号は、図2にSa1とし
て示されているように、第1および第3磁気ヘッドの配
置角度θ0 と再生時の回転軸部材の回転速度とに応じた
時間間隔tをおいた2つのピークa,cが1組となった
信号波形を有するものとなる。
【0024】また、第2磁気ヘッドを介して再生される
信号は、図2にSb1として示されているように、トルク
の作用により生じる回転軸部材の捩れと再生時の回転軸
部材の回転速度と応じて、上記再生信号Sa1のピークa
(第1磁気ヘッドを介して記録された位置信号の再生信
号)に対し位相がΔtだけずれたピークbを備えた信号
波形を有するものとなる。
【0025】したがって、回転軸部材の捩れ角θは、配
置角度θ0 、位相差Δtおよび時間間隔tに基づいて、
前述の式(2)により算出することができ、さらに回転
軸部材に作用するトルクTは前述の式(3)により算出
することができる。
【0026】すなわち、本願第1番目の発明によれば、
小型で簡単な構成のトルク検出装置を実現することがで
きるとともに取付作業や経年変化によるトルク検出誤差
をなくすことができる。また、回転軸部材に生じる捩れ
残留歪により両磁気ヘッド間で初期位相にずれが生じて
も、記録の更新が可能であるため、このずれを容易に修
正することができる。さらに、第1および第3磁気ヘッ
ドを介して磁気記録層に記録された位置信号が第1磁気
ヘッドを介して再生されることにより得られる連続する
2つの位置信号の再生時間間隔tが検出され、そして、
従来用いていた回転速度に代えてこの時間差tを用いて
回転軸部材のトルクTが算出されるようになっているの
で、回転軸部材の回転速度が変動してもその影響を受け
ずにトルク検出を行うことができる。
【0027】このように、本願第1番目の発明によるト
ルク検出装置は、特願平3−248052号明細書によ
って提案されたトルク検出装置と同様の長所を備えてい
るものであるが、それに加えて、再生信号の処理系統を
2系統設けるだけでよいから、構成がより簡単になり、
かつより高精度のトルク検出装置を得ることができる利
点がある。
【0028】なお、上記回転軸部材の周面部に記録する
位置信号は、原理的には単一の位置であってもよいが、
再生位置信号に基づくトルク演算を行なう際のサンプリ
ングタイム等を考慮すると、実用上はできるだけ多くの
位置信号を記録することが望ましい。
【0029】その場合、第1磁気ヘッドを介して再生さ
れる信号は、図3にSaとして示されているように、第
1および第3磁気ヘッドの配置角度θ0 に応じた時間間
隔tをおいた2つのピークが1組となった再生信号が連
続した波形となり、場合によっては、時間間隔tを検出
する組合わせを誤読するおそれが生じる。
【0030】このような点に鑑み、本願第2番目および
第3番目の発明では、時間差検出手段の検出タイミング
制御を行なう検出タイミング制御手段を設けている。こ
の検出タイミング制御手段を設けることによって、第1
磁気ヘッドを介して再生される信号の時間間隔tを検出
するのに正しい再生信号ピークの組合わせを判断し、こ
の判断結果に基づいて時間間隔tを検出するタイミング
を制御することができ、複数の位置信号を記録した場合
においても誤動作を生じることなくトルクを正確に検出
することができる。
【0031】さらに、本願第3番目の発明によるトルク
検出装置は、本願第2番目の発明の構成に加えて、第2
磁気ヘッドに対し回転軸部材の周方向に、第1および第
3磁気ヘッドの配置角度θ0 と不等の、すなわちθ1
θ0 もしくはθ1 >θ0 なる関係を有する所定角度θ1
をおいて第4磁気ヘッドを配置し、第1、第3および第
4磁気ヘッドを介して位置信号を磁気記録層に記録し、
第1および第2磁気ヘッドを介して位置信号を再生する
ように構成されているので、回転軸部材が負荷から解放
されている無負荷状態で、第1、第3および第4磁気ヘ
ッドを介して、磁気記録層上に同一の位置信号を同時に
記録し、回転軸部材にトルクが作用している負荷状態
で、第1および第2磁気ヘッドを介して位置信号を再生
すると、第1磁気ヘッドを介して再生される信号は、図
6にSa11 として示されているように、図2の再生信号
Sa1と同様に、第1および第3磁気ヘッドの配置角度θ
0 と再生時の回転軸部材の回転速度とに応じた時間間隔
tをおいた2つのピークa,cが1組となった信号波形
を有するものとなる。
【0032】また、回転軸部材が負荷から解放されてい
る無負荷状態で第2磁気ヘッドを介して再生される信号
は、図6に信号Sb11 として示されているように、第1
および第3磁気ヘッドの配置角度θ0 と第2および第4
磁気ヘッドの配置角度θ1 との差と再生時の回転軸部材
の回転速度とに応じた初期位相差Δt0 だけ上記再生信
号Sa11 のピークc(第3磁気ヘッドによって記録され
た位置信号の再生信号)に対し遅れた(θ1 <θ0 の場
合)もしくは進んだ(θ1 >θ0 の場合)ピークdが検
出される信号波形を有するものとなる。
【0033】したがって、回転軸部材に負荷が加わった
負荷状態で第2磁気ヘッドを介して再生される信号は、
図6にSb11 ′として示されているように、上記初期位
置差Δt0 を基準として、負荷の作用により生じる回転
軸部材の捩れに応じて、さらに位相がΔtだけずれた信
号波形を有するものとなる。
【0034】したがって、回転軸部材の捩れ角θは、配
置角度θ0 およびθ1 位相差(Δt0 +Δt)ならびに
時間間隔tに基づいて、式(4)により算出することが
できる。
【0035】 θ=(((Δt0 +Δt)/t)・θ0 )−θ1 (4) さらに回転軸部材に作用するトルクTは前述の式(3)
により算出することができる。
【0036】このように、本願第3番目の発明によって
も、本願第2番目の発明と同様の効果を奏することがで
きること明らかである。
【0037】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0038】(実施例1)図1は、本発明に係るトルク
検出装置の第1実施例の構成を示す概略図である。
【0039】このトルク検出装置は、例えば自動車用自
動変速機の動力伝達軸のような回転軸部材10に作用す
るトルクを検出するトルク検出装置であって、左端部が
駆動源に接続され、かつ右端部が負荷に接続されている
回転軸部材10の外周面上の2箇所にリング状に形成さ
れた磁気記録層12a,12bと、これら磁気記録層1
2a,12bとそれぞれ対向するように回転軸部材10
の外周面に近接して該回転軸部材10の軸線方向に所定
間隔Lをおいて配置された第1および第2磁気ヘッド1
4a,14bと、磁気記録層12aと対向するように回
転軸部材10の外周面に近接し、かつ第1磁気ヘッド1
4aに対して回転軸部材10の周方向に所定角度θ0
おいて配置された第3磁気ヘッド14cと、これら第
1、第2および第3磁気ヘッド14a,14bを介して
回転軸部材10に同一位相の位置信号を記録する記録回
路16(記録手段)と、第1および第2磁気ヘッド14
a,14bを介して位置信号を再生する増幅器18、フ
ィルタ回路20および波形整形回路22からなる再生手
段と、該再生手段により再生された位置信号のうち、第
1および第2磁気ヘッド14a,14bからの位置信号
相互間の位相差Δtを検出する位相差検出回路24(位
相差検出手段)と、第1磁気ヘッド14aからの連続す
る位置信号相互間の再生時間間隔tを検出するインター
バル検出回路26(時間差検出手段)と、第1磁気ヘッ
ド14aからの連続する位置信号の再生時間間隔を比較
し、この比較結果に基づいてインターバル検出回路26
のカウンタ動作を制御するカウンタ制御回路30(検出
タイミング制御手段)と、上記所定角度θ0 、位相差Δ
tおよび再生時間間隔tに基づいて、回転軸部材10の
捩れ角θを算出するとともに、この捩れ角θに基づい
て、回転軸部材10に作用するトルクTを算出するトル
ク演算回路28(捩れ角算出手段、トルク算出手段)と
を備えている。
【0040】上記各磁気記録層12a,12bは、例え
ば、エポキシ系などの樹脂バインダ中にフェライトなど
の磁気粉末を分散させた磁気塗料を、回転軸部材10の
外周面上の2箇所にリング状に塗布することにより、あ
るいは、金属コバルトなどの磁性粉末を回転軸部材10
の外周面の所要部位にプラズマ溶射することにより形成
することができる。
【0041】本実施例においては、上記第1および第2
磁気ヘッド14a,14bの配置間隔Lは100mm
に、また、第1および第3磁気ヘッド14a,14bの
配置角度θ0 は10°に設定されている。
【0042】次に、第1実施例の動作について説明す
る。
【0043】回転軸部材10が負荷から解放されている
無負荷状態で、記録回路16は、所定の記録用パルス信
号を発生させて第1〜第3磁気ヘッド14a,14b,
14cに同時に送り、各磁気ヘッド14a,14b,1
4cを介して回転軸部材10の磁気記録層12a,12
b上に位置信号を記録する。このとき、回転軸部材10
の周方向に等間隔となるように位置信号を記録する必要
はなく、第1磁気ヘッド14aおよび第3磁気ヘッド1
4cがなす角度θ0 によって回転軸部材10の周方向に
定まる間隔よりも十分広い間隔であれば、位置信号は任
意の間隔で記録可能である。また原理的には1箇所への
位置信号の記録のみでよいのであるが、トルク演算の際
のサンプリングタイムを考慮して、できるだけ等間隔で
複数箇所にパルスを記録することが好ましい。
【0044】本実施例では、回転軸部材10の周面上に
約45°間隔で8箇所に位置信号を記録した。
【0045】したがって、回転軸部材10に負荷が加わ
った負荷状態において、回転する回転軸部材10上の磁
気記録層12aに記録されている位置信号を第1磁気ヘ
ッド14aを介して再生したときの再生信号は、図2に
Sa1として示すように、第1および第3磁気ヘッド14
a,14cの配置角度θ0 と再生時の回転軸部材10の
回転速度とに応じた時間間隔tをおいた2つのピーク
a,cが1組となった信号波形を有する再生信号波形と
なる。
【0046】一方、磁気記録層12bに記録されている
位置信号を第2磁気ヘッド14bを介して再生したとき
の再生信号は、図2にSb1として示すように、負荷の作
用によって生じる回転軸部材10の捩れと再生時の回転
軸部材10の回転速度とに応じて上記再生信号Sa1の一
方のピークaに対して位相がΔtだけずれたピークbが
検出される再生信号波形となる。各再生信号Sa1,Sb1
は、それぞれ増幅器18に入力され、増幅器18におい
て所定の増幅度をもって増幅された後、フィルタ回路2
0において高周波ノイズを除去され、さらに波形整形回
路22において矩形波信号Sa2,Sb2(図2には図示を
省略)に波形整形され、矩形波信号Sa2は、位相差検出
回路24、インターバル検出回路26およびカウンタ制
御回路30へ送出され、矩形波信号Sb2は位相差検出回
路24へ送出される。
【0047】カウンタ制御回路30においては、矩形波
信号Sa2の相続くピーク間の時間間隔t1,t2,t3
(図4参照)を検出し、式(5)の演算を行なう。
【0048】 F=t2−(t1+t3)/2 (5) 上式(5)において、F>0の場合に再生時間間隔t検
出の正しい組合わせであると判断し、次の位置信号から
インターバル検出回路26のカウンタ動作を開始するよ
うインターバル検出回路26に作動信号SSTを送出す
る。F≦0の場合には、引続く時間間隔t4を検出し、
時間間隔t1,t2,t3を更新して(図4参照)、再
度式(5)の演算を行なう。
【0049】なお、式(5)において、(t1+t3)
/2は回転の加減速の補正項であり、演算が回転軸部材
10の一定回転時に行なわれるように構成するか、ある
いは、磁気ヘッド14a,14cの配置角度θ0 よりも
位置信号の記録間隔が十分広い間隔となるように構成し
た場合には、加減速の補正は特に必要なく、単に相続く
3ピーク間の時間間隔t1,t2を検出し、式(6)の
演算により、組合わせの正誤判断を行なうようにするこ
ともできる。
【0050】 F=t2−t1 (6) また、カウンタ制御回路30によるインターバル検出回
路26への作動指令は、常に行なう必要はなく、基本的
にはトルク検出開始時に一度行なうのみでよい。
【0051】位相差検出回路24においては、矩形波信
号Sa2およびSb2間の位相差Δtが検出され、この検出
信号S3はトルク演算回路28へ送出される。インター
バル検出回路26においては、カウンタ制御回路30か
らの動作指令に基づき、矩形波信号Sa2の再生時間間隔
tが検出され、この検出信号S4はトルク演算回路28
へ送出される。
【0052】トルク演算回路28においては、所定角度
θ0 、位相差Δtおよび再生時間間隔tに基づいて、前
述の式(2)に従い回転軸部材10の捩れ角θを算出す
るとともに、この捩れ角θに基づいて、前述の式(3)
に従い回転軸部材10に作用するトルクTを算出する。
【0053】以上詳述したように、本実施例において
は、特願平3−248052号明細書によって提案され
たトルク検出装置の長所を損うことなく、より簡単な構
成で精度良くトルク検出を行ないうるトルク検出装置を
実現することができるとともに、2つの磁気ヘッド14
a,14bを介して再生された信号に基づきトルクを検
出することができるので、再生信号の処理系統が2系統
で済み、簡単な回路構成によってトルク検出装置を実現
できる利点がある。
【0054】しかも、本実施例においては、第1磁気ヘ
ッド14aを介して再生される位置信号の相続くピーク
間の時間間隔の比較から、時間間隔tを検出するのに適
正な再生信号ピークの組合わせの正誤を判断し、この判
断結果に基づいて時間間隔tを検出するタイミングを制
御するように構成されているので、複数の位置信号を記
録した場合においても誤動作を生じることなくトルク検
出を行なうことができる。
【0055】なお、本実施例においては、記録再生に用
いる第1および第2磁気ヘッド14a,14bが図1に
示すように周方向に対して同一位置に配置されている
が、必ずしもこのように配置する必要はなく、第1磁気
ヘッド14aに対して第2磁気ヘッド14bを回転軸部
材10の周方向に所定角度ずれた位置に配置することも
可能である。
【0056】さらに、本実施例においては、回転軸部材
10の外周面上の2箇所に磁気記録層12a,12bが
形成されているが、両磁気記録層12a,12bを連続
して一体で形成してもよい。また、回転軸部材10自体
が例えばS45Cのような構造用鋼等の磁性材料で構成さ
れている場合には、このような磁気記録層12a,12
bを新たに形成することを必要とすることなく、回転軸
部材10に対して直接的に位置信号の記録再生を行うこ
ともできる。
【0057】また、本実施例においては、図1に示すよ
うに、第1および第3磁気ヘッド14a,14cを別個
の磁気ヘッドによって構成しているが、これに代えて、
2つのギャップを有するマルチギャップ磁気ヘッドを用
いることもできる。
【0058】さらに、本実施例においては、矩形波信号
Sa2をカウンタ制御回路30に送出し、カウンタ制御回
路30において矩形波信号Sa2の波形ピーク間の時間間
隔検出を行なうように構成されているが、必ずしもこの
ような構成にする必要はなく、例えば矩形波信号Sa2を
カウンタ制御回路30に送出する代りに、インターバル
検出回路26で検出した検出値tをカウンタ制御回路3
0に送出し、カウンタ制御回路30では、この検出値t
に基づいて上述した演算を行ない、この演算結果に基づ
き、インターバル検出回路26に対し「カウンタのリセ
ット制御信号」および「トルク演算回路28へのt出力
指令信号」を送出するように構成することも可能であ
る。
【0059】(実施例2)次に本発明の第2実施例につ
いて説明する。
【0060】図5は、本発明に係るトルク検出装置の第
2実施例の構成を示す概略図である。
【0061】上述した第1実施例においては、回転軸部
材10の周方向に所定角度θ0 をおいて磁気記録層12
aに対向する第1および第3磁気ヘッド14a,14c
と、第1磁気ヘッド14bに対して回転軸部材10の軸
線方向に所定間隔Lをおいて磁気記録層12bに対向す
る第2磁気ヘッド14bとが配置されているが、本実施
例においては、さらに回転軸部材10の周面に近接して
磁気記録層12bと対向する第4磁気ヘッド14dが第
2磁気ヘッド14bに対して回転軸部材10の周方向に
所定角度θ1 をおいて配置されている点が第1実施例と
は異なる点である。上記所定角度θ1 は、第1および第
3磁気ヘッド14a,14cの配置角度θ0 に対してθ
1 <θ0 の関係になるように設定されている。
【0062】そして、位置信号の記録は第1、第3およ
び第4磁気ヘッド14a,14c,14dを介して行な
い、位置信号の再生は第1および第2磁気ヘッド14
a,14bを介して行なうように構成されている。
【0063】記録回路16、増幅器18、フィルタ回路
20および波形整形回路22、位相差検出回路24およ
びインターバル検出回路26は、それぞれ第1実施例に
おけるものと同様の構成を有している。また、トルク検
出回路29およびカウンタ制御回路31を備えている。
【0064】次に、本実施例の動作について説明する。
【0065】回転軸部材10が負荷から解放されている
無負荷状態で、記録回路16は、所定の記録用パルス信
号を発生させて第1、第3および第4磁気ヘッド14
a,14c,14dに同時に送り、各磁気ヘッド14
a,14c,14dを介して回転軸部材10の磁気記録
層12a,12b上に位置信号を記録する。
【0066】この状態で、回転軸部材10の磁気記録層
12aに第1および第3磁気ヘッド14a,14cを介
して記録された位置信号を第1磁気ヘッド14aを介し
て再生した再生信号は、図6にSa11 として示すよう
に、第1および第3磁気ヘッド14a,14cの配置角
度θ0 と再生時の回転軸部材10の回転速度とに応じた
時間間隔tをおいた2つのピークa,cが1組となった
信号波形を有する再生信号となる。
【0067】一方第4磁気ヘッド14dを介して磁気記
録層12bに記録された位置信号を第2磁気ヘッド14
bを介して再生した再生信号は、図6にSb11 として示
すように、上記再生信号Sa11 の一方のピークcに対し
第1および第3磁気ヘッド14a,14cの配置角度θ
0 と第2および第4磁気ヘッド14b,14dの配置角
度θ1 との差θ0 −θ1 と再生時の回転軸部材10の回
転速度とに応じた(初期)位相差Δt0 だけ遅れてピー
クが検出される信号波形となる。
【0068】回転軸部材10に負荷が加わった負荷状態
では、第2磁気ヘッド14bを介して再生される再生信
号は、図6にSb11 ′として示すように、上記(初期)
位相差Δt0 を基準として、負荷の作用により生じる回
転軸部材10の捩れに応じてさらに位相がΔtだけずれ
た信号波形となる。
【0069】これら各再生信号Sa11 ,Sb11 は、第1
実施例と同様に、増幅器18、フィルタ回路20および
波形整形回路22を通じて矩形波信号Sa12 ,Sb12
(図6には図示を省略)に波形整形され、矩形波信号S
a12 は、位相差検出回路24、インターバル検出回路2
6およびカウンタ制御回路31へ送出され、矩形波信号
Sb12 は、位相差検出回路24およびカウンタ制御回路
31へ送出される。
【0070】カウンタ制御回路31においては、無負荷
もしくは低負荷状態で、入力される矩形波信号Sa12 の
相続くピークを検出する間における矩形波信号Sb12 の
ピーク検出の有無から、時間間隔t検出の適正な組合わ
せであるか否かを判断し(第4磁気ヘッド14d の配置方
向により異なるが、図5の構成の場合、Sb12 のピーク
が矩形波信号Sa12 の相続くピークの間に検出される場
合が正しい組合わせとなる)、この判断結果に基づいて
インターバル検出回路26へカウンタの作動信号SST
送出する。
【0071】位相差検出回路24においては、両矩形波
信号Sa12 ,Sb12 間の位相差(Δt0 +Δt)を検出
し、この検出信号S13をトルク演算回路29へ送出す
る。また、インターバル検出回路26においては、カウ
ンタ制御回路31の作動指令に基づき、矩形波信号Sa1
2 における位置信号の時間間隔tを検出し、この検出信
号S14をトルク演算回路29へ送出する。
【0072】トルク演算回路29においては、所定角度
θ0 ,θ1 、位相差(Δt0 +Δt)および時間間隔t
に基づいて、前述の式(4)に従い回転軸部材10の捩
れ角θを算出するとともに、式(4)によって得られた
捩れ角θに基づいて、前述の式(3)に従い回転軸部材
10に作用するトルクTを算出する。
【0073】以上の説明で明らかなように、本実施例に
よっても、前述した第1実施例と同様に、特願平3−2
48052号明細書によって提案されたトルク検出装置
の長所を損うことなく、より簡単な構成で精度良くトル
ク検出を行ないうるトルク検出装置を実現することがで
きる。
【0074】なお、本実施例においては、第2磁気ヘッ
ド14b に対し回転軸部材10の周方向に配置角度θ1
θ1 <θ0 となるように第4磁気ヘッド14dが配置さ
れているが、必らずしもこれに限定する必要はなく、θ
1 >θ0 となるように配置することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトルク検出装置の第1実施例の構
成を示す概略図
【図2】第1実施例の作用の説明に供する再生位置信号
の波形図
【図3】第1実施例の作用の説明に供する再生位置信号
の波形図
【図4】第1実施例の作用の説明に供する再生位置信号
の波形図
【図5】本発明に係るトルク検出装置の第2実施例の構
成を示す概略図
【図6】第2実施例の作用の説明に供する再生位置信号
の波形図
【符号の説明】
10 回転軸部材 12a,12b 磁気記録層 14a 第1磁気ヘッド 14b 第2磁気ヘッド 14c 第3磁気ヘッド 14d 第4磁気ヘッド 16 記録回路(記録手段) 18 増幅器(再生手段) 20 フィルタ回路(再生手段) 22 波形整形回路(再生手段) 24 位相差検出回路(位相差検出手段) 26 インターバル検出回路(時間差検出手段) 28、29 トルク演算回路(捩れ角算出手段、トル
ク算出手段) 30、31 カウンタ制御回路(検出タイミング制御
手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸部材に作用するトルクを検出する
    トルク検出装置であって、 前記回転軸部材の周面部に形成された磁気記録層と、 この磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して、かつ該回転軸部材の軸線方向に所定間隔を
    おいて配置された第1および第2磁気ヘッドと、 前記磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して、かつ前記第1磁気ヘッドに対して前記回転
    軸部材の周方向に所定角度θ0 をおいて配置された第3
    磁気ヘッドと、 前記第1、第2および第3磁気ヘッドを介して前記磁気
    記録層に位置信号を記録する記録手段と、 前記第1および第2磁気ヘッドを介して位置信号を再生
    する再生手段と、 この再生手段により再生された前記第1および第2磁気
    ヘッドからの位置信号相互間の位相差Δtを検出する位
    相差検出手段と、 前記再生手段により再生された前記第1磁気ヘッドから
    の連続する2つの位置信号の再生時間間隔tを検出する
    時間差検出手段と、 前記所定角度θ0 、位相差Δtおよび再生時間間隔tに
    基づいて、前記回転軸部材の捩れ角θを算出する捩れ角
    算出手段と、 前記捩れ角θに基づいて、前記回転軸部材に作用するト
    ルクTを算出するトルク算出手段と、を備えてなること
    を特徴とするトルク検出装置。
  2. 【請求項2】 前記再生手段により再生された前記第1
    磁気ヘッドからの少なくとも3つの連続する位置信号の
    再生時間間隔を比較し、この比較結果に基づいて前記時
    間差検出手段の検出タイミング制御を行なう検出タイミ
    ング制御手段を備えてなることを特徴とする請求項1記
    載のトルク検出装置。
  3. 【請求項3】 回転軸部材に作用するトルクを検出する
    トルク検出装置であって、 前記回転軸部材の周面部に形成された磁気記録層と、 この磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して、かつ該回転軸部材の軸線方向に所定間隔を
    おいて配置された第1および第2磁気ヘッドと、 前記磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して、かつ前記第1磁気ヘッドに対して前記回転
    軸部材の周方向に所定角度θ0 をおいて配置された第3
    磁気ヘッドと、 前記磁気記録層と対向するように前記回転軸部材の周面
    に近接して、かつ前記第2磁気ヘッドに対して前記回転
    軸部材の周方向に前記所定角度θ0 と不等の所定角度θ
    1 をおいて配置された第4磁気ヘッドと、 前記第1、第3および第4磁気ヘッドを介して前記磁気
    記録層に位置信号を記録する記録手段と、 前記第1および第2磁気ヘッドを介して位置信号を再生
    する再生手段と、 この再生手段により再生された前記第1および第2磁気
    ヘッドからの位置信号相互間の位相差Δtを検出する位
    相差検出手段と、 前記再生手段により再生された前記第1磁気ヘッドから
    の連続する2つの位置信号の再生時間間隔tを検出する
    時間差検出手段と、 前記第1磁気ヘッドからの連続する2つの位置信号が前
    記再生手段により再生される間に、前記第2磁気ヘッド
    からの位置信号再生の有無を判断し、この判断結果に基
    づいて前記時間差検出手段の検出タイミング制御を行な
    う検出タイミング制御手段と、 前記所定角度θ0 、θ1 位相差Δtおよび再生時間間隔
    tに基づいて、前記回転軸部材の捩れ角θを算出する捩
    れ角算出手段と、 前記捩れ角θに基づいて、前記回転軸部材に作用するト
    ルクTを算出するトルク算出手段と、を備えてなること
    を特徴とするトルク検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140137669A1 (en) * 2012-06-07 2014-05-22 Panasonic Corporation Torque measurement apparatus, method, and program

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US9255855B2 (en) * 2012-06-07 2016-02-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Torque measurement apparatus, method, and program

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