JPH04301153A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料制御装置

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Publication number
JPH04301153A
JPH04301153A JP8967091A JP8967091A JPH04301153A JP H04301153 A JPH04301153 A JP H04301153A JP 8967091 A JP8967091 A JP 8967091A JP 8967091 A JP8967091 A JP 8967091A JP H04301153 A JPH04301153 A JP H04301153A
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JP
Japan
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fuel
engine
fuel injection
fuel supply
passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP8967091A
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English (en)
Inventor
Hisanori Nakane
中根 久典
Yasushi Akatsuka
靖 赤塚
Kazuhiro Shiomi
和広 塩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH04301153A publication Critical patent/JPH04301153A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの燃料制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】エンジンに燃料を供給する燃料供給態様と
して、それぞれ燃料噴射弁を利用して、吸気通路に燃料
供給を行なう場合と、気筒内に直接燃料供給を行なう場
合とが考えられている。吸気通路に燃料供給を行なう場
合は、燃料の気化、霧化促進の上で好ましい反面、応答
性や軽負荷時での燃焼安定性という点で十分満足のいか
ないものとなる。また、気筒内に直接燃料を供給する場
合は、燃料の層状化による燃焼安定性の点や応答性の点
で好ましい反面、燃料の気化、霧化の点で十分満足のい
かないものとなる。
【0003】上述のような観点から、特開平1−318
725号公報のは、エンジンの運転状態に応じて、吸気
通路に燃料を供給する態様と、気筒内に直接燃料を供給
する態様とを切換えることが提案されている。また、こ
の公報には、2気筒式のロ−タリピストンエンジンにお
けるポンピングロス低減のために、各気筒に対して吸気
ポ−トよりも遅れて閉じられる連通ポ−トを設けて、こ
の連通ポ−ト同士を連通路によって連通させたものも開
示されている。
【0004】一方、最近では、アクセル操作に優先して
、エンジンのトルクダウンを要求するような制御を行な
うことが増加している。例えば自動変速機の変速時には
、一時的にエンジンのトルクダウンを行なわせて、変速
ショックを低減することが行なわれている。また、トラ
クション制御と呼ばれるように、加速時等に駆動輪の路
面に対するスリップが過大になったときは、エンジンの
トルクダウンを行なわせて駆動輪のスリップを収束させ
ることも行なわれている。
【0005】アクセル操作に優先してエンジンのトルク
ダウンを行なう手法としては、吸入空気量低減、点火時
期リタ−ドあるいは空燃比変更ということが考えられて
いる。しかしながら、このような手法は次のような問題
を生じる。先ず吸入空気量を低減する場合は、低減用の
弁やその駆動用のアクチュエ−タが別途必要になる。ま
た、点火時期リタ−ドの場合は、排気ガス温度が上昇し
て、排気ガス浄化触媒を劣化させる原因となる。さらに
、空燃比を変更する場合は、排気ガス浄化触媒による浄
化が不能になる他、リッチ側へ変更した際には燃費の悪
化およびHC増大となり、リ−ン側へ変更した際にはN
OX を増大させてしまうことになる。
【0006】したがって、本発明の目的は、アクセル操
作に優先したエンジンのトルクダウンをより最適になし
得るようにしたエンジンの燃料制御装置を提供すること
にある。
【0007】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明にあっ
ては次のような構成としてある。すなわち、吸気通路に
燃料を供給する第1燃料供給手段と、気筒内に直接燃料
を供給する第2燃料供給手段とを備え、エンジンの運転
状態に応じて設定された所定の切換条件に基づいて、前
記第2燃料供給手段のみから燃料供給を行なう燃料供給
態様と、少なくとも前記第1燃料供給手段からの燃料供
給を行なう燃料供給態様とを切換えるようにしたエンジ
ンにおいて、アクセル操作に優先してエンジンのトルク
ダウンが要求されたとき、前記切換条件に優先して強制
的に前記第2燃料供給手段のみからの燃料供給態様とさ
れると共に、該第2燃料供給手段からの燃料供給タイミ
ングが冷却損失の増大により熱効率が悪くなる方向に変
更される、ような構成としてある。
【0008】
【発明の効果】このように、本発明では、トルクダウン
が要求されたときは、強制的に第2燃料供給手段のみか
らの燃料供給を行なうようにし、しかも燃料供給タイミ
ングを燃料の層状化が冷却損失を増大する方向に変更す
るので、全体として熱効率が低下して、トルクダウンが
達成されることになる。本発明にあっては、トルクダウ
ン専用のアクチュエ−タを別途用いる必要がないので、
構成が簡単となる。また、排気温度の上昇も抑制され、
しかも空燃比を変更する必要もないのでこの空燃比変更
に起因する種々の問題を引き起すこともない。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1において、エンジンEは、第1気筒R
E1と第2気筒RE2とを有する、バンケル型の2気筒
ロ−タリピストンエンジンとされている。各気筒RE1
とRE2とは同様な構成とされているので、第1気筒R
E1に着目してその構成を説明し、第2気筒RE2につ
いては第1気筒の説明に用いた符号と同様の符号を付す
ることによって、重複した説明を省略する。
【0010】先ず、気筒RE1は、ロ−タハウジング1
内に収納されたロ−タ2を有し、このロ−タ2によって
気筒内には3つの作動室3、4、5が画成されている。 各作動室3、4、5は、ロ−タの遊星運動に伴って、吸
入、圧縮、膨張(爆発)、排気の行程を周期的に繰返す
。図1の状態では、第1気筒RE1については、作動室
3が吸入行程にあり、作動室4が圧縮上死点にあり、作
動室5が排気行程にある場合を示し、また第2気筒RE
2については、作動室3が圧縮行程にあり、作動室4が
膨張行程にあり、作動室5が排気行程終期にある場合を
示している。
【0011】1つの気筒に対しては、第1〜第3の3つ
の点火プラグ6、7、8が設けられている。第1点火プ
ラグ6は、トロコイド短軸よりも若干進み側(ロ−タ2
の回転方向進み側−以下同じ)に位置され、第2点火プ
ラグはトロコイド短軸よりも若干遅れ側に位置され、第
3点火プラグ8は圧縮上死点にある作動室のうちもっと
も遅れ側端近傍に位置されている。そして、エンジン回
転数が所定回転数以上の高回転時においては第3点火プ
ラグ8の点火が休止されて第1および第2点火プラグ6
、7のみによる2プラグ点火とされ、その他の運転状態
では全ての点火プラグ6、7、8による点火が行なわれ
る。なお、点火時期は、ロ−タの回転方向遅れ側に位置
する側から進み側に位置する点火プラグの順に、順次早
くされる
【0012】各気筒R1とRE2とのサイドハウジング
9には、吸気ポ−ト11と、該吸気ポ−ト11よりも遅
れて閉じられる連通ポ−ト12とが形成されている。連
通ポ−ト12は、一方の気筒が圧縮行程にあるときに他
方の気筒が吸気行程にあるような関係となるようにその
タイミングが設定されている。より具体的には、連通ポ
−ト14の開タイミングは、例えば吸気上死点後85度
〜110度の範囲(実施例では85度)で、また連通ポ
−ト14の閉タイミングは、例えば吸気上死点後110
度〜130度の範囲(実施例では130度)に設定する
ことができる。このような連通ポ−ト12同士は、連通
路13によって連通され(連通路13は実際には中間ハ
ウジングに形成されている)、この連通路13は制御弁
14によって開閉される。
【0013】図1中21は、エアクリ−ナ20より伸び
る吸気通路であり、その下流側端部は2本に分岐されて
、一方の分岐吸気通路21Aが第1気筒RE1の吸気ポ
−ト11に連なり、他方の分岐吸気通路21Bが第2気
筒RE2の吸気ポ−ト11に連なっている。この吸気通
路21には、2つの排気タ−ボ過給機22、23が接続
されている。過給機22は、常時過給を行なう1次過給
機であり、過給機23は所定の運転状態のときにのみ過
給を行なう2次過給機である。
【0014】1次過給機22のコンプレッサ22aは、
吸気通路21に接続されて、吸気が常に当該コンプレッ
サ22aを通過するように設定されている。また、吸気
通路21には、1次過給機22のコンプレッサ22aを
バイパスするバイパス通路21Cを有して、このバイパ
ス通路21Cに、2次過給機23のコンプレッサ23a
が接続されている。そして、バイパス通路21Cには、
コンプレッサ23aの下流において、開閉弁24が配設
されている。また、開閉弁24の上流と二次過給機23
のコンプレッサ23a上流とを連通する吸気還流通路2
1Dが設けられて、この還流通路21Dに開閉弁25が
配設されている。
【0015】各気筒RE1、RE2の排気ポ−ト31よ
り伸びる排気通路32には、1次過給機22のタ−ビン
22bが接続されて、排気ガスが常時当該タ−ビン22
bを通過するように設定されている。排気通路32は、
タ−ビン22bをバイパスするウエストゲ−ト通路32
Aを有し、このウエストゲ−ト通路32Aにはウエスト
ゲ−ト弁33が配設されている。
【0016】排気通路32は、さらに、1次過給機22
のタ−ビン22bおよびウエストゲ−ト通路32Aをバ
イパスするバイパス通路32Bを有し、このバイパス通
路32Bに2次過給機23のタ−ビン23bが接続され
ている。このバイパス通路32Bは、タ−ビン23bの
入口付近が大小開口面積の異なる2本に分岐されて、小
さい開口面積を有する一方の分岐通路には開閉弁34が
配設され、大きい開口面積を有する分岐通路には開閉弁
35が配設されている。
【0017】過給機22、23の作動は、次の通りであ
る。いま、各弁24、33、34、35が全て閉じてい
る状態では、1次過給機22のみによる過給が行なわれ
る(2次過給機23は停止)。過給圧が上昇してくると
、やがて開閉弁34が開かれ、2次過給機23が予回転
される。この予回転後さらに過給圧が上昇されると、2
次過給機23の回転が大きく上昇されて、当該2次過給
機23からの吐出圧が大きくなる。2次過給機23から
の吐出圧が、1次過給機22下流の過給圧と同じになる
と、開閉弁24が開かれ、これにより、両過給機22と
23とによる過給が行なわれる。過給圧が所定値以上と
なると、ウエストゲ−ト弁33が開かれて、所定圧以上
に過給圧が高まることが防止される。また、2次過給機
23の予回転中は、そのコンプッサ23aのサ−ジング
を防止するため、還流通路21Dに設けられた開閉弁2
5が開かれており、両過給機22、23の過給中は開閉
弁25が閉じられている。なお、このようないわゆるシ
−ケンシャルタ−ボの作動は既知なので、これ以上詳細
な説明は省略する。
【0018】タ−ビン22a、22b下流の排気通路3
2には、3元触媒36が接続され、該触媒36の下流に
おいて消音器37が接続されている。この消音器37は
、2本の排気管37A、37Bを有し、一方の排気管3
7Aに開閉弁38が接続されている。この開閉弁38は
、低回転あるいは低負荷時に閉となり、これ以外の他の
運転状態では開とされる。
【0019】排気系に対して、エアポンプ41が設けら
れている。このエアポンプ1は、図示を略す電磁クラッ
チを介してエンジンEにより駆動されるもので、過給機
22、23のコンプレッサ22a、23a下流の吸気通
路21より導出されたエア通路42に接続されている。 エア通路42には切換弁43が接続され、この切換弁4
3からは、2本の分岐エア通路42A、42Bに分岐さ
れて、分岐エア通路42Aは触媒36の中間部分に接続
され(スプリットエア供給用)、分岐エア通路42Bは
各気筒RE1、R2の排気ポ−ト31に開口されている
(ポ−トエア供給用)。
【0020】切換弁43は、低回転時および後述する燃
料のフィ−ドバック制御を行なう領域の回転域でこのフ
ィ−ドバック領域よりも低負荷領域においては、それぞ
れ排気ポ−ト31に二次エアを供給する。また、切換弁
43は、上記フィ−ドバック領域では触媒36に二次エ
アを供給する。そして、上述した以外の他の運転状態で
は、エアポンプ41の運転が停止されるか、リリ−フ通
路(図示略)により二次エアをリリ−フさせ、二次エア
の供給は何等行なわれない。
【0021】前述の分岐吸気通路21A、21Bに対し
ては、当該分岐吸気通路21A、21Bに燃料を噴射す
る第1燃料供給手段としての第1燃料噴射弁51が配設
されている。また、各気筒RE1、RE2には、気筒内
に直接燃料を噴射する第2燃料供給手段としての第2燃
料噴射弁52が設けられている。この第2燃料噴射弁5
2からの燃料供給のため、サイドハウジング9には、燃
料通路53が形成されている。この燃料通路53の下流
側端は、圧縮行程途中にありしかも連通ポ−ト12が閉
じられる若干前の時点で開かれるようなタイミング位置
において気筒内に開口されている。そして、燃料通路5
3は、ここからの燃料が第1および第2点火プラグ6、
7付近に向けて流れるように位置設定されている。なお
、第2燃料噴射弁52は、上記燃料通路53に対して燃
料噴射を行なうようにサイドハウジング9に取付けられ
ている。
【0022】吸気系に対して、エアポンプ61が設けら
れている、このエアポンプ61は、図示を略す電磁クラ
ッチを介してエンジンEにより駆動されるもので、吸気
通路21より導出されたエア通路62に接続されている
。エア通路62は、2本に分岐されて、一方の分岐エア
通路62Aが、第1気筒RE1の第2燃料噴射弁52に
供給され、他方の分岐エア通路62Bが第2気筒RE2
の第2燃料噴射弁52い供給される。この第2燃料噴射
弁52に供給されるエアは、当該第2燃料噴射弁52か
ら噴射される燃料の気化、霧化促進用とされると共に、
燃料通路53の清浄化用として機能されるものである。 なお、エアポンプ61は、第2燃料噴射弁52から燃料
噴射を行なう領域でのみ運転される。
【0023】吸気通路21からは、さらにエア通路63
が導出されている。このエア通路63は2本に分岐され
て、一方の分岐エア通路63Aは第1気筒RE1におけ
る第1燃料噴射弁51に連なり、他方の分岐エア通路6
3Bは、第2気筒RE2における第1燃料噴射弁51に
連なっている。勿論、このエア通路63からのエアは、
第1燃料噴射弁51から噴射される燃料の気化、霧化促
進用となる。
【0024】吸気通路21には、分岐吸気通路21A、
21B直上流位置において、エンジン負荷としての吸気
圧力を検出するセンサ71が接続されると共に、当該セ
ンサ71の直上流位置においてスロットル弁72が配設
されている。また、排気通路32には、タ−ビン22b
、23bの上流位置において、空燃比センサ73と排気
温度を検出する排気温度センサ74とが接続されている
【0025】次に、図2に基づいて、燃料の供給と、ポ
ンピングロス低減用の制御弁14の作動とについて説明
する。この図2は、エンジン負荷とエンジン回転数とを
パラメ−タとして設定されたマップで、図中R1〜R3
がエンジン回転の境界線を示し、B1〜B8がエンジン
負荷の境界線を示し、NLがノ−ロ−ド線を示す。先ず
、燃料の空燃比関係については、図2中に示すような増
量補正が行なわれる。また、空燃比センサ73の出力を
利用した空燃比のフィ−ドバック補正(F/B補正)が
、所定の領域において行なわれる。
【0026】また、燃料カットについは、比較的高負荷
のときは一方の気筒のみ燃料カットされ、低負荷となる
と全気筒燃料カットされる。燃料復帰の際も、同じよう
に行なわれ、図2中で片側燃料カットとして示される領
域では一部の気筒に対してのみ燃料復帰され、この片側
燃料カットと全燃料カットとして示される領域以外の領
域となったときに全気筒へ燃料復帰される。
【0027】次に、制御弁14は、基本的には、回転数
線R1とR3との間の回転域において図2中破線のハッ
チングを付した領域で開かれるが(吸気遅閉じによるポ
ンピングロス低減)、この回転線R1とR3との間の回
転域の範囲でかつエンジン負荷線B8よりも下の領域で
は、全燃料カット領域を除いて制御弁14を開くように
してある。回転線R1とR3との間の回転域において、
片側燃料カット領域で制御弁14が開くのは、制御弁1
4の開閉頻度の減少と、減速と減速終了との間での切換
時におけるトルクショック防止のためである。回転線R
1とR3との間の回転域において、全燃料カット領域で
制御弁14を閉じるのは、有効圧縮比を高めて十分なエ
ンジンブレ−キを得るためである。
【0028】アイドル領域では、暖機終了前は制御弁1
4が閉じられ(有効圧縮比増大による着火性や燃焼安定
性の確保)、暖機終了後に制御弁14が開かれる(ポン
ピングロス低減による燃費向上)。上述した制御弁14
の開領域以外では、制御弁14が閉じられる。
【0029】燃料噴射を、どの燃料噴射弁51、52を
用いて行なうかについては、図3に示してある。この図
3は、図2に対応するもので、図3中ハッチングを付し
た領域では2燃料噴射弁52のみからの燃料噴射が行な
われる(第2燃料噴射弁52からの燃料噴射をSDIと
して示す)。図3のハッチングから理解されるように、
回転数線R1とR3との間の回転域でかつエンジン負荷
線B8よりも下の低負荷領域では、全燃料カット領域を
除いて、第2燃料噴射弁52からのみの燃料噴射とされ
る。
【0030】また、エンジン回転数とは無関係に片側燃
料カット領域では全て、第2燃料噴射弁52からのみの
燃料噴射とされる。これは、片側気筒にのみ供給燃料を
集中させると共に、第2燃料噴射弁52からの噴射燃料
により燃料を層状化して、燃焼安定性を十分向上させる
ためである。勿論、第2燃料噴射弁52の燃料噴射タイ
ミングは、連通ポ−ト12が閉じられた後に設定される
【0031】さらに、アイドル時には、第1燃料噴射弁
51のみからの燃料噴射とされるが(図3でMIとして
示す)、第2燃料噴射弁52のみからの燃料噴射として
もよい。この他、例えば、暖機終了前は第2燃料噴射弁
52のみからの燃料噴射として燃焼安定性を確保し、暖
機終了後は第1燃料噴射弁51からのみの燃料噴射とす
ることにより空気利用率を高めて燃費向上を図るように
してもよい。上述した以外の運転領域では、全燃料カッ
ト領域を除いて全て、第1と第2の両方の燃料噴射弁5
1、52から燃料噴射を行なうようにしてある(十分な
燃料噴射量の確保)。
【0032】図4は、制御系統を示すものであり、図中
Uはマイクロコンピュ−タを利用して構成された制御ユ
ニットである。この図4では、前述の各構成要素への入
出力関係を示してあるが、この図4中で符号75はスロ
ットル開度を検出するセンサ、76はエンジン温度を検
出するセンサ、79はエンジン回転数を検出するセンサ
である。また、ATUは、自動変速機の変速制御用の制
御ユニットであり、この制御ユニットATUからは、変
速時にエンジンのトルクダウンを要求する信号が出力さ
れる。さらにTRUは、加速時等に駆動輪の路面に対す
るスリップが過大になるのを防止するトラクション制御
用の制御ユニットであり、この制御ユニットTRUから
は、駆動輪に過大なスリップが生じたときにエンジンの
トルクダウンを要求する信号が出力される。
【0033】図4に示す制御ユニットUの制御内容のう
ち、第1と第2の燃料噴射弁51と52の作動に着目し
て示したのが図5である。以下図5に示すフロ−チャ−
トについて説明するが、以下の説明でSはステップを示
す。先ず、S1において、各センサ類からの信号が入力
された後、S2において、現在アイドル領域であるか否
かが判別される。このS2の判別でYESのときは、S
3において、第1燃料噴射弁51のみからの燃料噴射(
MI)とされる。
【0034】S2の判別でNOのときは、S4において
、ATUあるいはTRUからトルクダウン要求信号があ
るか否かが判別される。このS4の判別でNOのときは
、S5において、図3に示すマップに照らして、第2燃
料噴射弁52のみから燃料噴射を行なう領域であるか否
かが判別される。このS5の判別でYESのときは、S
6において、第2燃料噴射弁52のみからの燃料噴射(
SDI)とされる。また、S5の判別でNOのときは、
第1、第2の両方の燃料噴射弁51、52からの燃料噴
射とされる(MI+SDI)。
【0035】前記S4の判別でYESのときは、S8に
おいて、第2燃料噴射弁52の燃料噴射タイミングが、
後述するように燃料の層状化を悪化させる方向に変更さ
れた後、S6において、当該第2燃料噴射弁52のみか
らの燃料噴射とされる。
【0036】ここで、第2燃料噴射弁52から噴射され
た燃料の層状化が熱効率を悪くする噴射タイミングにつ
いて、図6、図7に基づいて説明する。図6において、
ロ−タ2が実線で示すような位置にあるときに第2燃料
噴射弁52(燃料通路53)から燃料噴射した際には、
作動室の遅れ側端付近がリッチとなり、ロ−タ2が一点
鎖線で示す位置にあるときに燃料噴射した際には図7に
示すように作動室の進み側端付近がリッチとなる。そし
て、正規の燃料噴射タイミングは、第1、第2点火プラ
グ6、7付近がリッチとなるように、ロ−タ2が図5実
線で示す位置と一点鎖線で示す位置との中間の位置とな
るタイミングに設定される。
【0037】上述のように遅れ側端付近または進み側端
付近がリッチとなるときの燃焼は、混合気が作動室全体
に略均一化したときの燃焼に比して、ロ−タハウジング
1とサイドハウジング9とロ−タ2とによって形成され
る作動室の表面積Sとその容積VとのS/V比の増大、
および燃焼の急速化により、冷却損失が大きくなり、ロ
−タ2のさらなる回転の進行に応じて燃焼が進むが、全
体としてトルクダウンとなる。このトルクダウンのため
には、進み側がリッチとなるタイミングと遅れ側がリッ
チとなるタイミングとのいずれか任意のタイミングを選
択し得る。
【0038】上実施例について説明したが、本発明は往
復動型エンジンにも同様に適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す全体系統図であ
る。
【図2】図2はポンピングロス低減用の制御弁14の開
閉領域を示すマップである。
【図3】図3は第1燃料噴射弁と第2燃料噴射弁とのう
ちどの燃料噴射弁を用いて燃料噴射を行なうかの設定領
域を示すマップである。
【図4】図4は制御ユニットに対する入出力関係を示す
制御系統図である。
【図5】図5は本発明の制御例を示すフロ−チャ−トで
ある。
【図6】図6は層状化を悪くする燃料噴射タイミングを
示す図である。
【図7】図7は作動室の進み側がリッチとされた状態を
示すもので、図6に対応した図。
【符号の説明】
U  制御ユニット(燃料制御用) ATU  自動変速機用制御ユニット(トルクダウン要
求用) TRU  トラクション制御用制御ユニット(トルクダ
ウン要求用) E  エンジン RE1  第1気筒 RE2  第2気筒 11  吸気ポ−ト 12  連通ポ−ト 13  連通路 14  制御弁 21  吸気通路 21A  分岐吸気通路 21B  分岐吸気通路 51  第1燃料噴射弁 52  第2燃料噴射弁 53  燃料通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気通路に燃料を供給する第1燃料供給手
    段と、気筒内に直接燃料を供給する第2燃料供給手段と
    を備え、エンジンの運転状態に応じて設定された所定の
    切換条件に基づいて、前記第2燃料供給手段のみから燃
    料供給を行なう燃料供給態様と、少なくとも前記第1燃
    料供給手段からの燃料供給を行なう燃料供給態様とを切
    換えるようにしたエンジンにおいて、アクセル操作に優
    先してエンジンのトルクダウンが要求されたとき、前記
    切換条件に優先して強制的に前記第2燃料供給手段のみ
    からの燃料供給態様とされると共に、該第2燃料供給手
    段からの燃料供給タイミングが冷却損失の増大により熱
    効率が悪くなる方向に変更される、ことを特徴とするエ
    ンジンの燃料制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、自動変速機の変速時に
    、前記トルクダウンが要求されるエンジンの燃料制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、駆動輪の路面に対する
    スリップが過大になったときに、前記トルクダウンが要
    求されるエンジンの燃料制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11159371A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Sanshin Ind Co Ltd 直接筒内噴射式エンジン

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JPH11159371A (ja) * 1997-11-25 1999-06-15 Sanshin Ind Co Ltd 直接筒内噴射式エンジン

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