JP2005299575A - 内燃機関の燃料噴射制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空燃比のずれが生ずることがなく、エミッションの悪化や触媒温度の過昇等を招くことを抑制することのできる内燃機関の燃料噴射制御方法を提供する。
【解決手段】 筒内に向けて燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ33と吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタ31とを備える内燃機関において、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射を開始するときは、該筒内噴射用インジェクタの温度に応じて、その燃料噴射量を補正する。また、燃料噴射量の補正は、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射開始からの経過時間または燃料噴射量に対応して、その補正量を漸減させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御方法に関し、より詳しくは、筒内に向けて燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタとを備える、いわゆるデュアル噴射型内燃機関の燃料噴射制御方法に関する。
一般に、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタと吸気ポート内に向けて燃料を噴射するための吸気ポート噴射用インジェクタとを備え,機関の運転領域に応じてこれらのインジェクタの一方のみに切替えて使用したり、所定の運転領域においては両方のインジェクタを使用するようにした、いわゆるデュアル噴射型内燃機関が知られている。
このようなデュアル噴射型内燃機関の一例として、特許文献1には、吸気ポート噴射用インジェクタと筒内噴射用インジェクタとを備え、ポート噴射が開始されたときに吸気ポートの内壁面に付着する付着燃料量を推定すると共に、ポート噴射が停止されたときに機関燃焼室内に流入する付着燃料の流入量を推定し、そして、ポート噴射が開始されたときに筒内噴射量を付着燃料量だけ増量補正すると共に、ポート噴射が停止されたときに筒内噴射量を流入量だけ減量補正するようにした燃料噴射式内燃機関が開示されている。
特開平5−231221号公報
しかしながら、かかる特許文献1に記載の燃料噴射式内燃機関では、ポート噴射が開始または停止されたときの付着燃料による不具合を解消することを目的とするものであり、筒内噴射が開始された場合については何等触れられていない。
ところで、デュアル噴射型内燃機関において、運転領域に応じてインジェクタの一方のみに切替えて使用する機関や、ある運転領域においては吸気ポート噴射用インジェクタのみを用い、他の運転領域においては、吸気ポート噴射用と筒内噴射用との両方のインジェクタを使用するようにした機関にあっては、筒内噴射用インジェクタが用いられない運転領域が存在する。このような機関において、例えば、筒内噴射用インジェクタを停止させ、吸気ポート噴射用インジェクタのみから噴射させて運転を行った場合には、筒内噴射用インジェクタは高温の燃焼ガスに曝されるにもかかわらず自らの噴射による冷却作用がなくなることから、熱負荷により、その噴射特性が変化してしまう。その結果、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射を開始するときに、機関の負荷等の関数として予め定めた燃料噴射量に従ってそのまま筒内噴射用インジェクタから噴射を行なわせると、所望の燃料噴射量が得られず空燃比のずれが生じ、エミッションの悪化や触媒温度の過昇等を招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、空燃比のずれが生ずることがなく、エミッションの悪化や触媒温度の過昇等を招くことを抑制することのできる内燃機関の燃料噴射制御方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の一形態に係る内燃機関の燃料噴射制御方法は、筒内に向けて燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタとを備える内燃機関において、前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射を開始するときは、該筒内噴射用インジェクタの温度に応じて、その燃料噴射量を補正するようにしたことを特徴とする。
ここで、前記燃料噴射量の補正は、前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射開始からの経過時間または燃料噴射量に対応して、その補正量を漸減させて行われることが好ましい。
また、前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射の開始前に、前記吸気ポート噴射用インジェクタからの燃料噴射を吸気同期噴射にすることが好ましい。
本発明の一形態に係る内燃機関の燃料噴射制御方法によると、筒内に向けて燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタとを備える内燃機関において、前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射を開始するときは、その燃料噴射量が筒内噴射用インジェクタの温度に応じて補正されるので、所望の燃料噴射量が確保される。従って、空燃比のずれが生ずることがなく、エミッションの悪化や触媒温度の過昇等を招くことを抑制することができる。
ここで、燃料噴射量の補正が、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射開始からの経過時間または燃料噴射量に対応して、その補正量を漸減させて行われる形態によれば、筒内噴射用インジェクタはその自らの噴射により冷却され、燃料噴射開始からの経過時間または燃料噴射量に対応して正常な噴射特性状態に戻るので、所定時間経過後も所望の燃料噴射量が確保される。
また、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射の開始前に、吸気ポート噴射用インジェクタからの燃料噴射を吸気同期噴射にする形態によれば、吸気同期噴射された燃料の気化による潜熱で吸気の充填効率が上昇すると同時にミキシングがよくなり、燃焼が改善されるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。先ず、本発明が適用される過給機付デュアル噴射型内燃機関の全体構成について、図1を用いて説明する。同図において、符号10は、可変バルブタイミング機構及び過給機付のエンジン(以下、単に「エンジン」と称する)であり、図においては、吸気ポート噴射用インジェクタと筒内噴射用インジェクタとを備えたガソリンエンジンを示す。このエンジン10のシリンダブロック11には、シリンダヘッド12が設けられ、シリンダヘッド12に気筒毎に吸気ポート13と排気ポート14とが形成されている。
エンジン10の吸気系として、各吸気ポート13に吸気マニホルド15が連通され、この吸気マニホルド15に各気筒の吸気通路が集合するサージタンク16を介してスロットル弁17が介装されたスロットルチャンバ18が連通されている。スロットル弁17はスロットルモータ19によって駆動される。そして、このスロットルチャンバ18の上流にインタークーラ20が介装され、インタークーラ20が吸気管21を介して過給機の一例としてのターボチャージャ22のコンプレッサ22Cに連通され、更に、エアクリーナ23に連通されている。
吸気マニホルド15の各気筒の吸気ポート13の直上流には、吸気ポート噴射用インジェクタ31が配設され、また、シリンダヘッド12には、シリンダブロック11における各気筒の燃焼室内に直接に燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ33が配置されている。この筒内噴射用インジェクタ33は各々、高圧燃料ポンプ34から高圧の燃料が供給される燃料デリバリパイプ35に連通されている。更に、シリンダヘッド12の気筒毎に点火プラグ36が配設されている。
一方、エンジン10の排気系としては、シリンダヘッド12の各排気ポート14に連通する排気マニホルド25により排気が合流され、排気マニホルド25に排気管26が接続されている。そして、排気管26にターボチャージャ22のタービン22Tが介装され、その下流に、触媒、マフラー等が配設されて大気に開放される。ターボチャージャ22は、タービン22Tに流入する排気のエネルギーによりコンプレッサ22Cが回転駆動され、空気を吸入、加圧して過給するものであり、タービン22Tの入口側には、入力される排気ガスの流速や圧力を調整すべく、電動式アクチュエータからなる可変ノズル作動用アクチュエータ27を備えた可変ノズル28が設けられている。可変ノズル作動用アクチュエータ27は、後述する電子制御装置(以下、ECUと称す)100から出力される制御信号に応じて、可変ノズル28の開度が調節されて過給圧が制御される。
ここで、エンジン10の可変バルブタイミング機構について説明する。エンジン10のクランクシャフト51の回転は、周知の如く、シリンダヘッド12内にそれぞれ配設された吸気カムシャフト及び排気カムシャフトに、クランクシャフト51に固設されたクランクプーリ、タイミングベルト、吸気カムプーリ、排気カムプーリ等を介して伝達され、クランクシャフト51とカムシャフトとが2対1の回転角度となるよう設定されている。そして、吸気カムシャフトに設けられた吸気カム及び排気カムシャフトに設けられた排気カム(いずれも図示せず)は、それぞれクランクシャフト51と2対1の回転角度に維持される各カムシャフトの回転に基づいて、吸気バルブ40、排気バルブ41を開閉駆動する。
吸気カムシャフトと吸気カムプーリとの間には、吸気カムプーリと吸気カムシャフトとを相対回動させてクランクシャフト51に対する吸気カムシャフトの回転位相(変位角)を連続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミング機構InVVTが配設されている。この可変バルブタイミング機構InVVTは、周知のように、リニアソレノイド弁或いはデューティソレノイド弁等からなるオイルコントロールバルブ42によって油圧が切換えられるものであり、後述のエンジン制御用のECU100からの駆動信号により作動する。
同様に、排気カムシャフトと排気カムプーリとの間には、排気カムプーリと排気カムシャフトとを相対回動させてクランクシャフト51に対する排気カムシャフトの回転位相(変位角)を連続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミング機構ExVVTが配設されている。この可変バルブタイミング機構ExVVTは、吸気側の可変バルブタイミング機構InVVTと同様に、オイルコントロールバルブ43によって油圧が切換えられるものであり、後述のエンジン制御用のECU100からの駆動信号により作動する。
次に、エンジン運転状態を検出するための各種センサについて説明する。吸気管21のエアクリーナ23の直下流には、エアフローメータ101、及びインタークーラ20の直下流には、温度センサ102が介装されている。また、スロットルチャンバ18に配設され、空気の量を調整するためのスロットル弁17に関しその開度を検出するスロットルポジションセンサ103が連設され、サージタンク16には吸気管圧力センサ104が設けられている。更に、燃料デリバリパイプ35に燃料圧力を検出する燃圧センサ105が、エンジン10のシリンダブロック11にはノッキングセンサ106が取付けられ、シリンダブロック11に冷却水温センサ107が設けられている。また、排気マニホルド25が合流する合流部下流に背圧センサ108が配設されている。
上述の吸気側の可変バルブタイミング機構InVVT及び排気側の可変バルブタイミング機構ExInVVTには、その作動位置を検出するセンサとして、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトに固設されて同期回転するカムロータの外周に形成された等角度毎の複数の突起を検出し、カム位置を表すカム位置パルスを出力する吸気側のカムポジションセンサ109及び排気側のカムポジションセンサ110がそれぞれ設けられている。また、クランクシャフト51に軸着されて同期回転するクランクロータ52の外周に形成された所定クランク角毎の突起を検出し、クランク角を表すクランクパルスを出力するクランクポジションセンサ111が設けられている。さらに、ターボチャージャ22のタービン22Tの下流には空燃比センサ112が配設されている。なお、113はアクセルペダルの踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサである。
そして、図1において、100は電子制御装置(以下、「ECU」と称す)であり、上述の各種センサ類からの信号を処理して各種アクチュエータ類に対する制御量を演算し、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、過給圧制御、吸気バルブおよび排気バルブに対するバルブタイミング制御等を行うものである。ECU100は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、カウンタ・タイマ群、I/Oインターフェース等がバスラインを介して接続されるマイクロコンピュータを中心として構成され、各部に安定化電源を供給する定電圧回路、I/Oインターフェースに接続される駆動回路、A/D変換器等の周辺回路が内蔵されている。また、I/Oインターフェースの入力ポートには、エアフローメータ101、温度センサ102、スロットルポジションセンサ103、吸気管圧力センサ104、燃圧センサ105、ノッキングセンサ106、冷却水温センサ107、背圧センサ108、カムポジションセンサ109,110、クランクポジションセンサ111、空燃比センサ112、アクセル開度センサ113、車速を検出するための車速センサ等が接続されている。
一方、I/Oインターフェースの出力ポートには、スロットルモータ19、可変ノズル作動用アクチュエータ27、吸気ポート噴射用インジェクタ31、筒内噴射用インジェクタ33、高圧燃料ポンプ34、点火コイル36、オイルコントロールバルブ42および43等が駆動回路を介して接続されている。
ECU100は、ROMに記憶されている制御プログラムに従って、I/Oインターフェースを介して入力されるセンサ類からの検出信号等を処理し、RAMに格納される各種データ、及びバックアップRAMに格納されている各種学習値データ,ROMに記憶されている制御マップ等の固定データ等に基づき、燃料噴射量及び時期制御、点火時期制御、過給圧制御、バルブタイミング制御等のエンジン運転制御を行う。
ここで、上記構成になるエンジンにおける燃料噴射制御方法の制御ルーチンの一形態を、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、この制御ルーチンは、エアフローメータ101、吸気管圧力センサ104およびアクセル開度センサ113のいずれかから制御対象に対応させて求められるエンジン負荷とエンジン回転数とに基づいて燃料噴射量と時期とが求められる燃料噴射制御、可変バルブタイミング機構InVVTおよびExVVTを介したバルブタイミング制御により吸気バルブと排気バルブとが共に開弁状態となるバルブオーバラップ量制御、及び、ターボチャージャ22を介した過給圧制御等のエンジンを最適な状態に制御する通常の制御ルーチンの一部として、クランクシャフト51の180度回転毎に実行されるものである。
まず、制御が開始されると、電子制御装置100は所定時間毎にアクセル開度センサ113やエアフローメータ101からの検出により得られるエンジン負荷とクランクポジションセンサ111からの算出により得られるエンジン回転数とにより機関の運転状態ないしは切替え要求領域を判断する。すなわち、ステップS21において、吸気ポート噴射用インジェクタ31のみから燃料が噴射されるポート噴射(Pi)領域「1」か、このポート噴射(Pi)に加えて筒内噴射用インジェクタ33からの直噴(Di)も行われるポート噴射(Pi)+直噴(Di)領域「2」かが判断される。本実施の形態では、これらの領域「1」および領域「2」は、図3(A)に示すように、エンジンの負荷にほぼ対応して定められており、低・中負荷運転条件で領域「1」、高負荷運転条件で領域「2」とされている。そして、領域「2」における、吸気ポート噴射用インジェクタ31と筒内噴射用インジェクタ33とからの燃料噴射量比率は図3(B)に示すように概ね設定されている。
そこで、ステップS21においての判断により、領域の切替えが必要でないとき、すなわち「No」の場合には、吸気ポート噴射用インジェクタ31のみからの燃料噴射であるポート噴射(Pi)を継続し、このルーチンを終了する。一方、切替えが必要であるとき、換言すると、ポート噴射(Pi)に加えて直噴(Di)も行われるとき、すなわち筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射の開始が必要なときは、ステップS22に進み、開始時点を得るためにタイマーの時間tを0にセットする。そして、さらにステップS23において、セットされた時間tが所定時間Bを経過しているか否かが判断される。所定時間Bを経過していないとき、すなわち「No」の場合には、ステップS24に進み、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射量の補正が行われる。
ここで、この燃料噴射量の補正につき説明する。今、筒内噴射用インジェクタ33からの制御可能な噴射量である最小燃料噴射量をQminとし、その定常時における最小燃料噴射量をQmin0とする。また、筒内噴射用インジェクタ33がその停止中に高温の燃焼ガスに曝されて温度Tに上昇した結果、その噴射特性が変化したときの温度Tにおける最小燃料噴射量をQminTとする。そして、筒内噴射用インジェクタ33から燃料噴射が開始(t=0)され、冷却作用が始まってから所定時間B以内に時間tが経過したときの最小燃料噴射量をQminT(t)とする。一方、燃料噴射量の補正のための補正係数をAtとすると、上述の温度Tにおける補正係数はAtT、時間tが経過したときの補正係数はAtT(t)であり、所定時間Bが経過した後はAt=1となる。上述の関係を図示すると、図5のようになる。
そこで、ステップS24においては、筒内噴射用インジェクタ33の温度Tにおける最小燃料噴射量QminTが、その噴射開始前のエンジン負荷と回転数をパラメータとする運転状態からマップにより求められる。このマップ値は、用いられる筒内噴射用インジェクタ33の種類等に応じて、予め実験等により求められROMに記憶されているものである。同時に、これに対応する補正係数AtTも同様に求められる。そこで、筒内噴射用インジェクタ33からの補正された燃料噴射量Qが、時間tが経過したときの燃料噴射量Q(t)として、下記の式を用いて求められる。
Q(t)=QminT*AtT(t)
なお、エンジン全体として供給される必要燃料噴射量は、運転条件に応じ別にマップに保存されており、図3(B)に示すように定められている、吸気ポート噴射用インジェクタ31と筒内噴射用インジェクタ33とからの燃料噴射量比率に応じて、上述の筒内噴射用インジェクタ33からの補正された燃料噴射量Q(t)に基づき、吸気ポート噴射用インジェクタ31からの燃料噴射量が別に求められる。かくて、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射が開始されるときには、上述の補正された燃料噴射量が筒内噴射用インジェクタ33から噴射されるので、空燃比のずれ等が生ずるのが防止される。
また、ステップS24の後は、ステップS25に進みタイマーの時間tを1増加させ、再度、ステップS23に戻る。ステップS23においては、上述のように、時間tが所定時間Bを経過したか否かが判断され、所定時間Bを経過していない限りは、ステップS24に進み、上述のように、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射量の補正が行われる。但し、この場合には、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射の結果、その冷却作用により温度が下がってきているので、補正係数AtT(t)も小さくなり、補正量自体も小さくなっている。そして、時間tが所定時間Bを経過したときは、ステップS26に進み、筒内噴射用インジェクタ33からの定常の燃料噴射量Qが、Q=Qmin0*1として求められる。かくて、所定時間経過後も筒内噴射用インジェクタ33からの所望の燃料噴射量が確保される。
なお、上述した燃料噴射開始からの経過時間の代わりに、燃料噴射開始からの燃料噴射量を積算してノズルの冷却程度を推定し、Qminを補正するようにしてもよい。
次に、本発明の内燃機関の燃料噴射制御方法の第2の実施形態の制御について以下に説明する。本実施の形態は、図5に示すように、エンジン10の中・低負荷運転領域「1」において、吸気ポート噴射用インジェクタ31のみからのポート噴射(Pi)を行い、しかも、吸気ポート噴射用インジェクタ31からの噴射が吸気行程と同期しない、いわゆる非同期噴射により行なわれている運転状態から、筒内噴射用インジェクタ33および吸気ポート噴射用インジェクタ31の両方から燃料を噴射させるポート噴射(Pi)+直噴(Di)運転状態に移行する際に対処するものである。
そこで、制御が開始されると、図6に示すフローチャートにおけるステップS61において、現在のエンジン負荷と回転数とが取得される。そして、ステップS62に進み、このエンジン負荷が所定負荷以上か否かが判断される。この所定負荷とは、図3(A)に示す中・低負荷運転領域「1」と高負荷運転領域「2」との境界線を若干下回る程度の移行直前の負荷である。ステップS62の判断において、所定負荷以上である場合には、ステップS62に進み、ポート噴射(Pi)の噴射タイミングが吸気非同期噴射から吸気同期噴射へ変更される。一方、ステップS62において、所定負荷未満と判断されると、ステップS64に進みポート噴射(Pi)の噴射タイミングは変更されずそのまま継続される。かくて、筒内噴射用インジェクタ33からの燃料噴射の開始前に、吸気ポート噴射用インジェクタ31からの燃料噴射が吸気同期噴射に変更されると、吸気同期噴射された燃料の気化による潜熱で吸気の充填効率が上昇すると同時にミキシングがよくなり、燃焼が改善される。
なお、上述した実施形態では、補正された燃料噴射量Qを求めるのに、最小燃料噴射量と補正係数とを別に求め、それらから算出するようにしたが、これは筒内噴射用インジェクタの温度を直接に計測により求めるか、燃料噴射開始前の運転状態から温度を推定することにより、これらの温度に直接に対応させた関係で補正燃料噴射量のマップを予め作成しておくようにしてもよい。
本発明に係る燃料噴射制御方法が適用される内燃機関の概略構成を示す模式図である。 本発明に係る燃料噴射制御方法の制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において、(A)運転領域に対応させた噴射形態および(B)噴射比率を示すグラフである。 本発明の一実施形態において、燃料噴射量の補正法を説明するグラフである。 本発明の他の実施形態において、燃料噴射開始に移行するときの様子を説明するタイムチャートである。 本発明の燃料噴射制御方法の他の実施形態における制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
31 吸気ポート噴射用インジェクタ
33 筒内噴射用インジェクタ
100 電子制御装置

Claims (3)

  1. 筒内に向けて燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタとを備える内燃機関において、
    前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射を開始するときは、該筒内噴射用インジェクタの温度に応じて、その燃料噴射量を補正するようにしたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  2. 前記燃料噴射量の補正は、前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射開始からの経過時間または燃料噴射量に対応して、その補正量を漸減させて行われることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御方法。
  3. 前記筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射の開始前に、前記吸気ポート噴射用インジェクタからの燃料噴射を吸気同期噴射にすることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射制御方法。
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