JPH04299344A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷版の製造方法

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JPH04299344A
JPH04299344A JP6475391A JP6475391A JPH04299344A JP H04299344 A JPH04299344 A JP H04299344A JP 6475391 A JP6475391 A JP 6475391A JP 6475391 A JP6475391 A JP 6475391A JP H04299344 A JPH04299344 A JP H04299344A
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acid
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性印刷版は、一般に、アルミニウム
板等の支持体上に感光性組成物を塗布し、陰画等を通し
て紫外線等の活性光線を照射し、光が照射された部分を
重合あるいは架橋させ現像液に不溶化させ、光の非照射
部分を現像液に溶出させ、それぞれの部分を、水を反発
して油性インキを受容する画像部、および水を受容して
油性インキを反発する非画像部とすることにより得られ
る。
【0003】この場合における感光性組成物としては、
p−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮
合物などのジアゾ樹脂が広く用いられてきた。一方、こ
れらのジアゾ樹脂を用いた感光性平版印刷版を露光後現
像する際、用いられる水性アルカリ現像液組成物として
は、例えば、特開昭51−77401号に示されている
、ベンジルアルコール、アニオン性界面活性剤、アルカ
リ剤及び水からなる現像液組成物、特開昭53−442
02号に記載されている、ベンジルアルコール、アニオ
ン性界面活性剤、水溶性亜硫酸塩を含む水性溶液からな
る現像液組成物、特開昭55−155355号に記載さ
れている、水に対する溶解度が常温において10重量%
以下である有機溶剤とアルカリ剤と水を含有する現像液
組成物等が挙げられる。
【0004】これらは、いずれも有機溶剤、界面活性剤
等の有機物を、現像液組成物中に含有している。しかし
ながら有機溶媒は、一般に毒性及び臭気があり、また火
災に対する危険性を持っており、さらに廃液においても
BOD規制を受けるなどの多くの欠点を有し、コストも
高くなる。これらの有機溶媒を実質上含まない現像液組
成物により、ジアゾ樹脂を用いた感光性平版印刷版を現
像しようとする試みは特開昭57−192952号、特
開昭58−27141号に記載されている。
【0005】しかし、これらの現像液組成物はo−ナフ
トキノンジアジド化合物を感光性化合物として含むポジ
型感光性平版印刷版を現像する際に用いられており、こ
れらの実質上有機溶媒を含まない現像液組成物を用いて
、前述したジアゾ樹脂を用いた感光性平版印刷版を現像
すると、ジアゾ樹脂が本質的にアルカリ水可溶性を有し
ていないため、残膜を生ずる事なく現像することができ
ず、さらに、未露光部が黄変する等、適正な現像性が得
られないという問題があった。
【0006】一方、特開平2−189544号には、カ
ルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホン酸基、スルフィ
ン酸基から選ばれた基を有する芳香族化合物を含む共縮
合ジアゾ樹脂を用いることによりジアゾ樹脂にアルカリ
水可溶性を持たせて、実質上有機溶媒を含まない現像液
での現像を可能ならしめることが記載されている。しか
しながら、実際に実質上有機溶媒を含まない現像液を用
いてこれらのジアゾ樹脂を用いた感光性平版印刷版を現
像すると、現像時に、支持体から画像部がはがれたり印
刷における耐刷力が低かったりする問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ジアゾ樹脂を含有する感光層を有する感光性平版印
刷版を、実質上有機溶媒を含まない水性アルカリ現像液
で現像処理して平版印刷版を製造する方法において、画
像部と支持体との密着がよく耐刷力のある平版印刷版の
製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、感光層の塗布溶媒として
高沸点溶媒および低沸点溶媒双方を含有する混合溶媒を
用いるとこれらの目的が達成されることを見い出し、本
発明に到達した。密着性がよくなり、耐刷力が向上した
理由は明確ではないが、二種類以上の溶媒を用いて塗布
乾燥させる事により感光層中の、前記ジアゾニウム化合
物の分散状態が変わった為だと思われる。
【0009】すなわち本発明は、カルボキシル基、スル
ホン酸基、スルフィン酸基およびリンの酸素酸基からな
る群から選ばれた少なくとも1種を有する芳香族ジアゾ
ニウム化合物を含有する感光性組成物を、沸点が115
℃以上の高沸点沸媒と沸点が95℃以下の低沸点沸媒の
それぞれより選ばれた少なくとも2種類の溶媒の混合溶
媒中に溶解させ、これを支持体上に塗布、乾燥すること
により得られた感光性平版印刷版を画像露光後、25℃
における pHが12以上でかつ実質上有機溶媒を含ま
ない水性アルカリ現像液で現像することを特徴とする平
版印刷版の製造方法である。
【0010】以下に本発明を詳細に説明する。感光層に
含まれるジアゾ樹脂はカルボキシル基、スルホン酸基、
スルホン酸塩基、スルフィン酸基、スルフィン酸塩基よ
りなる群から選択した基を少なくとも1個有する芳香族
化合物と、芳香族ジアゾニウム化合物とを構成単位とし
て含む共縮合体である。
【0011】芳香族化合物は例えばベンゼン環又はナフ
タレン環に、カルボキシル基、スルホン酸基、スルホン
酸塩基、スルフィン酸基、及びスルフィン酸塩基よりな
る群から選択した置換基を少なくとも1個有するもので
あり、各置換基は芳香族環に直接結合していてもよく、
連結基を介して結合していてもよい。芳香族ジアゾニウ
ム化合物の具体例としては4−ジアゾ−4′−メトキシ
ジフェニルアミン塩、4−ジアゾ−4′−エトキシジフ
ェニルアミン塩及び4−ジアゾ−3−メトキシジフェニ
ルアミン塩、4−ジアゾ−ジフェニルアミン塩が挙げら
れる。
【0012】芳香族化合物の具体例としては、ベンゼン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸ソーダ、m−ベンゼン
ジスルホン酸2ソーダ、p−トルエンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸ソーダ、p−トルエンスルフィン酸
、p−トルエンスルフィン酸ソーダ、ベンゼンスルフィ
ン酸ソーダ、アニリン−2−スルホン酸、4−アミノ−
m−トルエンスルホン酸、4−アミノ−m−トルエンス
ルホン酸ソーダ、2,5−ジアミノベンゼンスルホン酸
、1−ナフタレンスルホン酸、1−アミノ−2−ナフタ
レンスルホン酸、5−アミノ−2−ナフタレンスルホン
酸、7−アミノ−1,3−ナフタレンジスルホン酸、2
−アミノ−1,5−ナフタレンジスルホン酸、4−アミ
ノ−1−ナフタレンスルホン酸ソーダ、5−アミノ−1
−ナフタレンスルホン酸ソーダ、6−アミノ−1−ナフ
タレンスルホン酸ソーダ、5−スルホイソフタル酸ソー
ダ、2−スルホ安息香酸、p−クロロベンゼンスルホン
酸、安息香酸、o−クロロ安息香酸、m−クロロ安息香
酸、p−クロロ安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、ジ
フェニル酢酸、フェノキシ酢酸、p−メトキシフェニル
酢酸、p−メトキシ安息香酸、2,4−ジメトキシ安息
香酸、2,4−ジメチル安息香酸、p−フェノキシ安息
香酸、4−アニリノ安息香酸、4−(m−メトキシアニ
リノ)安息香酸、4−(p−メトキシベンゾイル)安息
香酸、4−(p−メチルアニリノ)安息香酸、4−フェ
ニルスルホニル安息香酸、サリチル酸、4−メチルサリ
チル酸、6−メチルサリチル酸、4−エチルサリチル酸
、6−プロピルサリチル酸、6−ラウリルサリチル酸、
6−ステアリルサリチル酸、4,6−ジメチルサリチル
酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2−メチル−4−ヒドロ
キシ安息香酸、6−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、
2,6−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,4−
ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ−6−メ
チル安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,6
−ジヒドロキシ−4−メチル安息香酸、4−クロロ−2
,6−ジヒドロキシ安息香酸、4−メトキシ−2,6−
ジオキシ安息香酸、没食子酸、フロログルシンカルボン
酸、2,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、4,6−ジ
ヒドロキシフタル酸、(2,4−ジヒドロキシフェニル
)酢酸、(2,6−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(3
,4,5−トリヒドロキシフェニル)酢酸、p−ヒドロ
キシメチル安息香酸、p−ヒドロキシエチル安息香酸、
4−(p−ヒドロキシフェニル)メチル安息香酸、4−
(o−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、4−(2,4
−ジヒドロキシベンゾイル)安息香酸、4−(p−ヒド
ロキシフェノキシ)安息香酸、4−(p−ヒドロキシア
ニリノ)安息香酸、ビス(3−カルボキシ−4−ヒドロ
キシフェニル)アミン、4−(p−ヒドロキシフェニル
スルホニル)安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェニル
チオ)安息香酸等があげられ、このうち特に好ましいも
のは、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−メト
キシ安息香酸、メタクロロ安息香酸、フェノキシ酢酸、
ベンゼンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸ソーダ、p−
トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ソーダ、
p−トルエンスルフィン酸、p−トルエンスルフィン酸
ソーダ、ベンゼンスルフィン酸、5−スルホイソフタル
酸ソーダ、2−スルホ安息香酸、4−アミノ−m−トル
エンスルホン酸、4−アミノ−m−トルエンスルホン酸
ソーダ、1−ナフタレンスルホン酸、2−アミノ−1,
5−ナフタレンジスルホン酸、5−アミノ−1−ナフタ
レンスルホン酸ソーダ、p−クロロベンゼンスルホン酸
である。
【0013】本発明に係る感光性ジアゾ樹脂は、公知の
方法、例えば、フォトグラフィック・サイエンス・アン
ド・エンジニアリング(Photo. Sci. En
g.) 第17巻、第33頁(1973)、米国特許第
2,063,631 号、同第2,679,498 号
各明細書に記載の方法に従い、硫酸やリン酸あるいは塩
酸中で、前記芳香族化合物、芳香族ジアゾニウム塩及び
アルデヒド類、例えばパラホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ベンズアルデヒドあるいはケトン類、例えば
アセトン、アセトフェノンとを重縮合させることによっ
て得られる。
【0014】また、芳香族ジアゾ化合物と芳香族化合物
の仕込みモル比は1:0.1〜0.1:1、好ましくは
0.5:1〜1:0.2、より好ましくは1:1〜1:
0.2である。またこの場合、前記芳香族ジアゾ化合物
、芳香族化合物の合計とアルデヒド類又はケトン類とを
モル比で通常0.6〜1.5:1、好ましくは0.7〜
1.4:1で仕込み、低温で短時間、例えば3時間程度
反応させることによりジアゾ樹脂が得られる。
【0015】ジアゾ化合物は感光層中に1〜70重量%
、特に3〜60重量%含有されるのが望ましい。次にジ
アゾ樹脂の対アニオンX− について説明する。X− 
は、脂肪族又は芳香族スルホン酸アニオンが好ましく、
その中でも好ましい例としては、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸などのフルオロアルカンス
ルホン酸、ラウリルスルホン酸、ジオクチルスルホコハ
ク酸、ジシクロヘキシルスルホコハク酸、カンファース
ルホン酸、トリルオキシ−3−プロパンスルホン酸、ノ
ニルフェノキシ−3−プロパンスルホン酸、ノニルフェ
ノキシ−4−ブタンスルホン酸、ジブチルフェノキシ−
3−プロパンスルホン酸、ジアミルフェノキシ−3−プ
ロパンスルホン酸、ジノニルフェノキシ−3−プロパン
スルホン酸、ジブチルフェノキシ−4−ブタンスルホン
酸、ジノニルフェノキシ−4−ブタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンスル
ホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,5−ジク
ロロベンゼンスルホン酸、スルホサリチル酸、2,5−
ジメチルベンゼンスルホン酸、p−アセチルベンゼンス
ルホン酸、5−ニトロ−o−トルエンスルホン酸、2−
ニトロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンスルホ
ン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−クロロ−5
−ニトロベンゼンスルホン酸、ブチルベンゼンスルホン
酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ブトキシベンゼ
ンスルホン酸、ドデシルオキシベンゼンスルホン酸、2
−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼン
スルホン酸、イソプロピルナフタレンスルホン酸、ブチ
ルナフタレンスルホン酸、ヘキシルナフタレンスルホン
酸、オクチルナフタレンスルホン酸、ブトキシナフタレ
ンスルホン酸、ドデシルオキシナフタレンスルホン酸、
ジブチルナフタレンスルホン酸、ジオクチルナフタレン
スルホン酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸、
トリブチルナフタレンスルホン酸、1−ナフトール−5
−スルホン酸、ナフタリン−1−スルホン酸、ナフタリ
ン−2−スルホン酸、1,8−ジニトロ−ナフタレン−
3,6−ジスルホン酸、4,4′−ジアジド−スチルベ
ン−3,3′−ジスルホン酸、1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸、1,2−ナフトキノン
−2−ジアジド−5−スルホン酸及び1,2−ナフトキ
ノン−1−ジアジド−4−スルホン酸のアニオンもしく
は、これらのアニオンの混合物が含まれる。これらのア
ニオンの中で特に好ましいものは、ブチルナフタレンス
ルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、ジオクチル
ナフタレンスルホン酸、トリブチルナフタレンスルホン
酸等のアルキル置換ナフタレンスルホン酸のアニオンで
ある。
【0016】本発明に使用するジアゾ樹脂は、各単量体
のモル比及び縮合条件を種々変えることにより、その分
子量は任意の値として得ることができるが、本発明の目
的とする使途に有効に供するためには分子量が約400
乃至100,000 のもの、好ましくは、約800乃
至5,000 のものが適当である。上記の感光性ジア
ゾ樹脂は、アルカリ可溶性もしくは膨潤性の親油性高分
子化合物をバインダー樹脂として使用して、これと組合
わせて使用するのが望ましい。
【0017】このような親油性高分子化合物としては、
下記(1) 〜(14)に示すモノマーをその構造単位
とする通常1〜20万の分子量をもつ共重合体が挙げら
れる。 (1) 芳香族水酸基を有するアクリルアミド類、メタ
クリルアミド類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類及びヒドロキシスチレン類、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド又はN−(4−
ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−,m−,
p−ヒドロキシスチレン、o−,m−,p−ヒドロキシ
フェニル−アクリレート又はメタクリレート、(2) 
脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステル類、及びメタ
クリル酸エステル類、例えば2−ヒドロキシエチルアク
リレート又は2−ヒドロキシエチルメタクリレート、 (3) アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、
イタコン酸等の不飽和カルボン酸、 (4) アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−クロロエチル、グリシジルアクリレート、N−ジ
メチルアミノエチルアクリレート等の(置換)アルキル
アクリレート、 (5) メチルメタクリレート、エチルメタクリレート
、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ア
ミルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
4−ヒドロキシブチルメタクリレート、グリシジルメタ
クリレート、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
等の(置換)アルキルメタクリレート、 (6) アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルメタクリ
ルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリル
アミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−エチ
ル−N−フェニルアクリルアミド等のアクリルアミド若
しくはメタクリルアミド類、 (7) エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニ
ルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピ
ルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビ
ニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエー
テル類、 (8) ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、
ビニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル
類、(9) スチレン、α−メチルスチレン、クロロメ
チルスチレン等のスチレン類、 (10)  メチルビニルケトン、エチルビニルケトン
、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビ
ニルケトン類、 (11)  エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブ
タジエン、イソプレン等のオレフィン類、 (12)  N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバ
ゾール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等、 (13)  マレイミド、N−アクリロイルアクリルア
ミド、N−アセチルメタクリルアミド、N−プロピオニ
ルメタクリルアミド、N−(p−クロロベンゾイル)メ
タクリルアミド等の不飽和イミド、 (14)  N−(o−アミノスルホニルフェニル)メ
タクリルアミド、N−(m−アミノスルホニルフェニル
)メタクリルアミド、N−(p−アミノ)スルホニルフ
ェニルメタクリルアミド、N−(1−(3−アミノスル
ホニル)ナフチル)メタクリルアミド、N−(2−アミ
ノスルホニルエチル)メタクリルアミド等のメタクリル
酸アミド類、及び上記と同様の置換基を有するアクリル
アミド類、また、o−アミノスルホニルフェニルメタク
リレート、m−アミノスルホニルフェニルメタクリレー
ト、p−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、1
−(3−アミノスルホニルナフチル)メタクリレート等
のメタクリル酸エステル類、及び上記と同様の置換基を
有するアクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミ
ド。
【0018】更に、上記モノマーと共重合し得るモノマ
ーを共重合させてもよい。上記モノマーの共重合によっ
て得られる共重合体を例えば、グリシジルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート等によって修飾したものも
含まれるがこれらに限られるものではない。更に具体的
には、上記(1) 、(2) 、(14)に掲げたモノ
マー等を含有する、水酸基又はスルホンアミド基を有す
る共重合体が好ましく、芳香族性水酸基又はスルホンア
ミド基を有する共重合体が更に好ましい。
【0019】上記共重合体には(3) に掲げた不飽和
カルボン酸を含有することが好ましく、共重合体の好ま
しいカルボン酸価の値は0〜3meq /g、さらに好
ましくは、0.5〜2.5meq /gである。上記共
重合体の好ましい分子量は1〜15万である。また上記
共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチラール樹脂
、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、
ノボラック樹脂、天然樹脂等を添加してもよい。
【0020】本発明に用いられる親油性高分子化合物は
感光性組成物の固形分中に通常40〜99重量%、好ま
しくは50〜95重量%含有させる。また、本発明に用
いられる感光性ジアゾ樹脂は通常1〜60重量%、好ま
しくは3〜40重量%含有させる。本発明の感光性組成
物には、さらに色素を用いることができる。該色素は、
露光による可視画像(露光可視画像)と現像後の可視画
像を得ることを目的として使用される。
【0021】該色素としては、フリーラジカルまたは酸
と反応して「色調を変化する」ものが好ましく使用でき
る。ここに「色調が変化する」とは、無色から有色の色
調への変化、有色から無色あるいは異なる有色の色調へ
の変化のいずれをも包含する。好ましい色素は酸と塩を
形成して色調を変化するものである。例えば、ビクトリ
アピュアブルーBOH〔保土谷化学社製〕、オイルブル
ー#603〔オリエント化学工業社製〕、パテントピュ
アブルー〔住友三国化学社製〕、クリスタルバイオレッ
ト、ブリリアントグリーン、エチルバイオレット、メチ
ルバイオレット、メチルグリーン、エリスロシンB、ベ
イシックフクシン、マラカイトグリーン、オイルレッド
、m−クレゾールパープル、ローダミンB、オーラミン
、4−p−ジエチルアミノフェニルイミナフトキノン、
シアノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等
に代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン
系、アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が有色
から無色あるいは異なる有色の色調へ変化する変色剤の
例として挙げられる。
【0022】一方、無色から有色に変化する変色剤とし
ては、ロイコ色素及び、例えばトリフェニルアミン、ジ
フェニルアミン、o−クロロアニリン、1,2,3−ト
リフェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェ
ニルアミン、1,2−ジアニリノエチレン、p,p′,
p″−トリス−ジメチルアミノトリフェニルメタン、p
,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニルメチルイミン
、p,p′,p″−トリアミノ−o−メチルトリフェニ
ルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニル
−4−アニリノナフチルメタン、p,p′,p″−トリ
アミノトリフェニルメタンに代表される第1級または第
2級アリールアミン系色素が挙げられる。
【0023】特に好ましくはトリフェニルメタン系、ジ
フェニルメタン系色素が有効に用いられ、さらに好まし
くはトリフェニルメタン系色素であり、特にビクトリア
ピュアブルーBOHである。上記色素は、感光性組成物
中に通常約0.5〜約10重量%が好ましく、より好ま
しくは約1〜5重量%含有させる。
【0024】本発明の感光性組成物には、更に種々の添
加物を加えることができる。例えば、塗布性を改良する
ためのアルキルエーテル類(例えばエチルセルロース、
メチルセルロース)、フッ素系界面活性剤類や、ノニオ
ン系界面活性剤(特にフッ素系界面活性剤が好ましい)
、塗膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例
えばブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン
酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、
フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリ
クレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オ
レイン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸又はメタ
クリル酸のオリゴマー及びポリマー、この中で特にリン
酸トリクレジルが好ましい)、画像部の感脂性を向上さ
せるための感脂化剤(例えば、特開昭55−527号公
報記載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコー
ルによるハーフエステル化物、p−t−ブチルフェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂などのノボラック樹脂、p−
ヒドロキシスチレンの50%脂肪酸エステル等)、安定
剤〔例えば、リン酸、亜リン酸、有機酸(クエン酸、シ
ュウ酸、ジピコリン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレ
ンスルホン酸、スルホサリチル酸、4−メトキシ−2−
ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒石酸等
)〕、現像促進剤(例えば高級アルコール、酸無水物等
)等が好ましく用いられる。これらの添加剤の添加量は
その使用対象、目的によって異なるが、一般に全固形分
に対して、0.01〜30重量%である。
【0025】このような感光性組成物を、適当な支持体
上に塗設して感光性平版印刷版とする。このような支持
体としては、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)ラミネート紙、
アルミニウム(アルミニウム合金も含む)、亜鉛、銅な
どのような金属の板、二酢酸セルロース、三酢酸セルロ
ース、プロピオン酸セルロース、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアセタール等のようなプラスチックの
フィルム、上記の如き金属がラミネートもしくは蒸着さ
れた紙もしくはプラスチックフィルム、アルミニウムも
しくはクロームメッキが施された鋼板などがあげられ、
これらのうち特に、アルミニウム及びアルミニウム被覆
された複合支持体が好ましい。アルミニウム支持体とし
てはISアルミニウムが好ましいが、銅を0.015〜
0.03%含むアルミニウムがさらに好ましい。
【0026】また、アルミニウム材の表面は、保水性を
高め、感光層との密着性を向上させる目的で表面処理さ
れていることが望ましい。たとえば、以下の処理が行わ
れる。まずアルミニウム板をアルカリ好ましくは1〜3
0%の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸ナトリウム等の水溶液に、20〜80℃の温
度で5秒〜250秒間浸漬して、エッチングする。エッ
チング浴には、アルミニウムをアルカリの1/5程度加
えてもよい。
【0027】次いで、10〜30%硝酸または硫酸水溶
液に20〜70℃の温度で5秒〜250秒間浸漬して、
アルカリエッチング後の中和およびスマット除去を行な
う。このアルミニウム板の表面清浄化後、電解粗面化処
理が施される。電解粗面化処理に使用される電解液の塩
酸濃度は、0.01〜3重量%の範囲が好ましく、0.
05〜2.5重量%であれば更に好ましい。
【0028】また、この電解液には必要に応じて硝酸塩
、塩化物、モノアミン類、ジアミン類、アルデヒド類、
リン酸、クロム酸、ホウ酸、シュウ酸、アンモニウム塩
等の腐食抑制剤(または安定化剤)、砂目の均一化剤な
どを加えることができる。また電解液中には、適当量(
1〜10g/l)のアルミニウムイオンを含んでいても
よい。
【0029】電解液の温度は通常10〜60℃である。 この際に使用される交流電流は、正負の極性が交互に交
換されたものであれば、矩形波、台形波、正弦波いずれ
のものも用いることができ、通常の商用交流の単相およ
び三相交流電流を用いることができる。また電流密度は
、5〜100A/dm2 で、5〜300秒間処理する
ことが望ましい。
【0030】本発明におけるアルミニウム支持体の表面
粗さは、電気量によって調整し、0.2〜0.8μmと
する。このように砂目立てされたアルミニウム板は、1
0〜50%に熱硫酸(40〜60℃)や希薄なアルカリ
(水酸化ナトリウム等)により表面に付着したスマット
が除去されるのが好ましい。アルカリで除去した場合は
、引続いて洗浄のため酸(硝酸または硫酸)に浸漬して
中和する。
【0031】表面のスマット除去を行なった後、陽極酸
化皮膜が設けられる。陽極酸化法は、従来よりよく知ら
れている方法を用いることができるが、硫酸が最も有用
な電解液として用いられる。それについで、リン酸もま
た有用な電解液である。さらに特開昭55−28400
号公報に開示されている硫酸とリン酸の混酸法もまた有
用である。
【0032】硫酸法は通常直流電流で処理が行なわれる
が、交流を用いることも可能である。硫酸の濃度は5〜
30%で使用され、20〜60℃の温度範囲で5〜25
0秒間電解処理されて、表面に1〜10g/m2 の酸
化皮膜が設けられる。この電解液には、アルミニウムイ
オンが含まれている方が好ましい。さらにこのときの電
流密度は1〜20A/dm2 が好ましい。リン酸法の
場合には、5〜50%の濃度、30〜60℃の温度で、
10〜300秒間、1〜15A/dm2 の電流密度で
、処理される。
【0033】また、さらに必要に応じて、ケイ酸アルカ
リや熱水による封孔処理、その他水溶性高分子化合物や
弗化ジルコニウム酸カリウム水溶液への浸漬などによる
表面処理を行うことができる。上述の感光性組成物を支
持体上に設けるには、感光性ジアゾ共縮合樹脂、親油性
高分子化合物、及び必要に応じて種々の添加剤の所定量
を以下に示す高沸点沸媒と低沸点沸媒とのそれぞれより
選ばれた少なくとも2種類の溶媒の混合溶媒中に溶解さ
せ感光性組成物の塗布液を調製し、これを支持体上に塗
布、乾燥すればよい。ここで高沸点溶媒とは沸点115
℃以上の物であり、以下の中から選ぶのが好ましい。
【0034】メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパ
ノール、1−エトキシ−2−プロパノール、メチルセロ
ソルブアセテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、シクロヘキサノン、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、ジメチルスルホキシド等。
【0035】低沸点溶媒とは沸点95℃以下の物であり
、以下の中から選ぶのが望ましい。メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、エチレン
ジクロライド等。混合される高沸点溶媒と低沸点溶媒と
の組合せは上記のうちどれでもよいが、低沸点溶媒とし
てはメタノール又はメチルエチルケトンがさらに好まし
い。
【0036】又高沸点溶媒及び低沸点溶媒を含めば、3
つ以上の溶媒を組合せてもよい。この場合組合せる溶剤
としては、沸点が95〜115℃である以下の溶剤を全
溶媒に対して20重量%以下の量で含んでもよい。水、
ジオキサン、n−プロパノール等。本発明における各溶
媒の混合比率としては、低沸点溶媒が10〜80重量%
、高沸点溶媒が10〜80重量%が好ましい。
【0037】塗布する際の感光性組成物の固形分濃度は
1〜50重量%の範囲とすることが望ましい。この場合
、感光性組成物の塗布量は、おおむね、0.2〜10g
/m2 (乾燥重量)程度とすればよい。感光層上には
相互に独立して設けられた突起物により構成されるマッ
ト層があるのが好ましい。
【0038】マット層の目的は密着露光におけるネガ画
像フィルムと感光性平版印刷版との真空密着性を改良す
ることにより、真空引き時間を短縮し、さらに密着不良
による露光時の微小網点のつぶれを防止することである
。マット層の塗布方法としては、特開昭55−1297
4号に記載されているパウダリングされた固体粉末を熱
融着する方法、特開昭58−182636号に記載され
ているポリマー含有水をスプレーし乾燥させる方法など
があり、どの方法でもよいが、マット層自体が実質的に
有機溶剤を含まない水性アルカリ現像液に溶解するか、
あるいはこれにより除去可能な物が望ましい。
【0039】パウダリングされた固体粉末を熱融着する
方法における固体粉末としては、好ましくは該物質また
は組成物の第1次転移点及び第2次転移点が40℃より
も高く、かつ該物質または組成物の第1次転移点または
第2次転移点が感光性層の第1次転移点よりも低いもの
である。具体例としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニリ
デンクロライド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレ
ングリコール、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、
ポリアクリル酸エステル、ポリスチレン及びポリスチレ
ン誘導体及びこれらのモノマーの共重合体、ポリビニル
メチルエーテル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリ
アミド、ポリビニルブチラール等が挙げられる。
【0040】固体粉末粒子の直径は約0.5〜40μの
範囲が適当であり、1〜17μの範囲が好ましく、特に
好ましいのは1〜8μの範囲である。パウダリングは公
知の方法、例えばJ. J. ソコル、R. C. ヘ
ンドリックソン、プラスチック  エンジニアリング 
 ハンドブック、P.426、P.431(1976)
(J. J. Sokol and R. C. He
ndrickson Plastic Eng. Ha
ndbook (1976)) に記載されているフル
イダイズド  ベッド(Fluidized bed)
静電スプレー、静電フルイダイズドベッド等のほか、エ
アスプレー、ブラシ、バフ等による方法を用いればよい
【0041】感光性平版印刷版の表面に固着させる固体
粉末の量は感光性平版印刷版1mm2 当り固体粉末1
〜1,000個が適当であり、5〜500個が好ましい
。パウダリングされ感光性平版印刷版の表面に付着した
固体粉末は一般にランダムに分布する。固体粉末を感光
性平版印刷版の表面に固着させるには、パウダリングさ
れて感光性平版印刷版の表面に付着した固体粉末を熱に
よって該表面に固着させる。
【0042】すなわち、パウダリングされた面に加熱し
た空気を吹きつけるか、またはパウダリングされた感光
性平版印刷版を加熱した空気室または加熱したロールの
間を通して固体粉末の表面を融解させて感光性平版印刷
版の表面に固着させる。本発明において、実質上有機溶
媒を含まない水性アルカリ現像液とは、有機溶媒を衛生
上、安全性上等の観点から、過剰には含有しない、の意
であり、一般的に現像液組成物中2重量%以下であれば
、問題はない。好ましい有機溶媒含有量は、1重量%以
下であり、より好ましくは全く含有しない態様である。 本発明に係わる現像液に用いるアルカリ剤として好まし
くはケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第
三リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等が挙げられる。これらの中でもケイ
酸カリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム等のケ
イ酸アルカリを含有する現像液は現像階調性が良好なた
め最も好ましく、ケイ酸アルカリの組成がモル比で〔 
SiO2 〕/〔M〕=0.5〜1.5(ここに〔 S
iO2 〕、〔M〕はそれぞれSiO2 のモル濃度と
総アルカリ金属のモル濃度を示す。)であり、かつ S
iO2 を0.8〜8重量%含有する現像液が好ましく
用いられる。本発明に係わる現像液のH(25℃)は1
2以上であり、好ましくは、12.5〜14である。
【0043】また、該現像液中に特開昭50−5132
4号公報に記載されているような、アニオン性界面活性
剤、および両性界面活性剤、特開昭59−75255号
公報、同60−111246号公報に記載されているよ
うな非イオン性界面活性剤のうち少なくとも1種を含有
させることにより、または特開昭55−95946号公
報、同56−142528号公報に記載されているよう
な高分子電解質を含有させることにより、感光性組成物
への濡れ性を高めたり、階調性をさらに高めることがで
きる。かかる界面活性剤の添加量は特に制限はないが、
0.003〜3重量%が好ましく、特に0.006〜1
重量%の濃度が好ましい。さらに該ケイ酸アルカリのア
ルカリ金属として全アルカリ金属中、カリウムを20モ
ル%以上含むことが、現像液中での不溶物発生が少ない
ため好ましく、より好ましくはカリウムを90モル%以
上含むことであり、最も好ましくはカリウムが100モ
ル%の場合である。
【0044】また、さらに必要に応じ、消泡剤及び硬水
軟化剤のような添加剤を含有させることもできる。硬水
軟化剤としては例えば、ポリ燐酸塩やアミノポリカルボ
ン酸類を挙げることができる。このような硬水軟化剤は
使用される硬水の硬度およびその使用量に応じて最適量
が変化するが、一般的な使用量を示せば、使用時の現像
液中に0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜
0.5重量%の範囲で含有させられる。
【0045】このような、実質上有機溶媒を含まない水
性アルカリ現像液として、例えば特開昭59−8424
1号及び特開昭57−192952号公報等に記載され
ている、ポジ型平版印刷版を画像露光後、現像する際に
用いられる現像液組成物を挙げることができる。さらに
、この種の感光性平版印刷版の現像工程では、処理量に
応じてアルカリ水溶液が消費されアルカリ濃度が減少し
たり、あるいは、自動現像液の長時間運転により空気に
よってアルカリ濃度が減少するため処理能力が低下する
が、その際、特開昭54−62004号に記載のように
補充液を用いて処理能力を回復させてもよい。
【0046】なお、必要とあらば、現像処理後、水洗の
後不感脂化処理、またはそのまま不感脂化処理、または
酸を含む水溶液での処理、または酸を含む水溶液で処理
後不感脂化処理を施してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明では、感光層の塗布溶媒として高
沸点溶媒と低沸点溶媒のそれぞれより選ばれた少なくと
も2種類の溶媒の混合溶媒を使用しているため、pH1
2以上の現像液を用いて現像しも印刷における耐刷力に
すぐれた平版印刷版が得られる。本発明は、現像処理時
に、実質上有機溶媒を含まない水性アルカリ現像液を使
用する為、作業時の毒性、臭気等の衛生上の問題、火災
、ガス爆発等の安全上の問題、更に廃液による公害発生
等の問題がなく、かつ低コストで実施できる。
【0048】また、本発明においては、ポジ型平版印刷
版の現像液として公知である水性アルカリ現像液を用い
て、ネガ型平版印刷版を現像することができる。このた
め、ポジ型平版印刷版とネガ型平版印刷版の両者を処理
する場合に、それぞれに適合するよう現像液組成物を調
製したり、現像液組成物を取りかえたり、予め2種の現
像液組成物及び現像処理装置を用意しておく等の手間を
省くことが可能となり、作業効率、設備費、配置スペー
ス等が著しく改善される。
【0049】次に本発明に係わるジアゾ樹脂の代表的な
合成例を示す。 〔合成例〕ジアゾ樹脂−1の合成 p−ヒドロキシ安息香酸3.5g(0.025モル)お
よび4−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩7.1g(0.
025モル)を水冷下で90gの濃硫酸に溶解した。こ
の反応液に2.7gのパラホルムアルデヒド(0.09
モル)をゆっくり添加した。この際、反応温度が10℃
を超えないように添加していった。その後、2時間氷冷
下かくはんを続けた。この反応混合物を氷冷下、1リッ
トルのエタノールに注入し、生じた沈澱を濾過した。エ
タノールで洗浄後、この沈澱物を200mlの純水に溶
解し、この液に10.5gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚
水溶液を加えた。 生じた沈澱を濾過した後エタノールで洗浄し、これを3
00mlの純水に溶解した。この液にジブチルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム28.7gを溶解した冷濃厚水
溶液を加えた。生じた沈澱を濾別し水洗した後、30℃
、1昼夜乾燥してジアゾ樹脂−1を得た。
【0050】このジアゾ樹脂−1をGPC(ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー)により分子量を測定し
たところ、重量平均分子量で約1600であった。 ジアゾ樹脂−2の合成 ジアゾ樹脂−1の合成において、p−ヒドロキシ安息香
酸をベンゼンスルホン酸ナトリウム4.5gに代えた以
外はジアゾ樹脂−1の合成と同様にしジアゾ樹脂−2を
得た。
【0051】GPCにより分子量を測定したところ、重
量平均分子量で1650であった。 ジアゾ樹脂−3の合成 ジアゾ樹脂−1の合成において、ジブチルナフタレンス
ルホン酸ナトリウムをヘキサフルオロリン酸アンモニウ
ムに替えた以外はジアゾ樹脂−1の合成の場合と同様に
しジアゾ樹脂−3を得た。
【0052】次に、親油性高分子化合物の合成例を示す
。 親油性高分子化合物−1の合成 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド53
g、アクリロニトリル16g、メタクリル酸メチル30
g、エチルアクリレート8g、メタクリル酸2gおよび
アゾビスイソブチロニトリル3.3gをアセトン−エタ
ノール1:1混合溶液220mlに溶解し、窒素置換し
た後60℃で8時間加熱した。
【0053】反応終了後、反応液を水5リットルにかく
はん下注ぎ、生じた白色沈殿を濾取乾燥して高分子化合
物−1を90g得た。この親油性高分子化合物−1をG
PCにより分子量の測定をしたところ、重量平均分子量
は2.9万であった。 親油性高分子化合物−2の合成 N−(p−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミ
ド4.57g(0.0192mol)、アクリロニトリ
ル2.55g(0.0480mol)、メタクリル酸1
.66g(0.0192mol)、ベンジルアクリレー
ト18.40g(0.1136mol)、α,α′−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.41g及びN,N−ジメ
チルホルムアミド25gを、撹拌機、冷却管を備えた1
00ml三ツ口フラスコに入れ、64℃に暖めながら5
時間撹拌した。この反応混合物を水2リットルに撹拌下
投入し、30分間撹拌後、ろ過、乾燥することにより、
19gの高分子化合物−2が得られた。 GPCにより、この高分子化合物−2の重量平均分子量
(ポリスチレン標準)を測定したところ1.8万であっ
た。 実施例1 銅を0.02%、チタンを0.01%、鉄を0.30%
、ケイ素を0.1%含有するJISA1050アルミニ
ウム板を5%水酸化ナトリウム水溶液にて50℃で10
秒間エッチングした後、30%硝酸浴中、25℃で30
秒間中和処理し、これを2%塩酸浴中で25℃、20A
/dm2の電流密度で電解エッチングし、次に20℃の
1%水酸化ナトリウム水溶液で30秒間中和した後水洗
し、15%硫酸浴中で30℃、1.5A/dm2 の条
件で2分間陽極酸化処理した。次に1%メタケイ酸ナト
リウム水溶液85℃、30秒間封孔処理し、水洗、乾燥
して、平版印刷用アルミニウム板を得た。
【0054】このアルミニウム板に次のような組成の感
光液−1をホワイラー塗布機を用いて乾燥後の膜重量が
2.4g/m2 となるように塗布した。この場合の乾
燥は100℃、1分間で行った。 感光液−1   親油性高分子化合物−1            
                        5
.0g  ジアゾ樹脂−1             
                         
      0.6g  ビクトリアピュアブルーBO
H(保土谷化学(株)製)            0
.1g  ジュリマーAC−10L(日本純薬(株)製
)                0.3g  メチ
ルセロソルブ                   
                       50
ml  メタノール                
                         
       30ml  メチルエチルケトン   
                         
            20mlこの感光性層の上に
、ボールミルで粉砕し、分級器(アルビメ社製ジグザグ
分級器)で分級した以下に示す樹脂からなる固体粉末を
スプレーガンによりパウダリングし、150℃の空気浴
に5秒間さらして固着させた。1mm2 当りの粉末量
は55個であった。 固体粉末樹脂:スチレン/アクリル酸メチル/アクリル
酸(2:1:1)共重合体粉末の粒径0.5〜10μの
もの得られた感光性平版印刷版をネガ透明原画及びステ
ップウェッジ(光学濃度が0.150ずつ段階増加)を
密着させて、5KWのメタルハライドランプで1mの距
離から30秒間露光した。
【0055】さらに次に示す条件で現像処理を行った。 すなわち富士写真フィルム(株)製自現機スタブロン9
00Dに下記現像液−1と、富士写真フィルム(株)製
フィニッシャーFN−2をそれぞれ仕込み、現像液温3
0℃にて処理を行い平版印刷版を得た。 現像液−1の組成   1K珪酸カリウム               
                         
  60g  水酸化カリウム           
                         
        12g  ホウ素系界面活性剤(エマ
ルボンT−20)                 
 0.1g    キレート剤(EDTA)     
                         
      0.1g  シリコン系消泡剤(東芝製T
SA−731)                  
0.1g    酢酸コバルト           
                         
          0.3g  水        
                         
                     600g
現像液−1のpHは13.1であった。
【0056】このようにして得られた平版印刷版を用い
てハイデルベルグ社製SOR印刷機で市販のインキにて
上質紙に印刷した。得られた結果を表1に示す。 実施例2 実施例1における感光液−1においてジアゾ樹脂−1を
ジアゾ樹脂−2にかえた以外は実施例1と同様にした。 実施例3 実施例1における感光液−1においてジアゾ樹脂−1を
ジアゾ樹脂−3にかえた以外は実施例1と同様にした。 実施例4 実施例1における感光液−1において親油性高分子化合
物−1を親油性高分子化合物−2にかえ溶媒をメチルセ
ロソルブ40ml 、メタノール60mlにかえた以外
は実施例1と同様にした。 実施例5 実施例1における感光液−1において、溶媒を1−メト
キシ−2−プロパノール40ml 、メタノール40m
l 、水5ml にかえた以外は実施例1と同様にした
。 比較例1 実施例1における感光液−1おいて溶媒をメチルセロソ
ルブ70ml のみにかえた以外は実施例1と同様にし
た。
【0057】   表1からわかるように、本発明によれば、実質的に
有機溶剤を含まない現像液を用いて現像しても、耐刷力
にすぐれた平版印刷版が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  カルボキシル基、スルホン酸基、スル
    フィン酸基およびリンの酸素酸基からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種を有する芳香族ジアゾニウム化合物を
    含有する感光性組成物を、沸点が115℃以上の高沸点
    沸媒と沸点が95℃以下の低沸点沸媒のそれぞれより選
    ばれた少なくとも2種類の溶媒の混合溶媒中に溶解させ
    これを支持体上に塗布、乾燥することにより得られた感
    光性平版印刷版を画像露光後、25℃における pHが
    12以上でかつ実質上有機溶媒を含まない水性アルカリ
    現像液で現像することを特徴とする平版印刷版の製造方
    法。
  2. 【請求項2】  前記低沸点溶媒がメタノール又はメチ
    ルエチルケトンであることを特徴とする請求項(1)記
    載の平版印刷版の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63186248A (ja) * 1987-01-28 1988-08-01 Konica Corp 公害性、塗布性等が改良される感光性平版印刷版の製造方法
JPS63259558A (ja) * 1987-04-16 1988-10-26 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版の製造方法

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