JPH04297499A - ヒトライノウイルスレセプタ蛋白質の多量体形態 - Google Patents

ヒトライノウイルスレセプタ蛋白質の多量体形態

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JPH04297499A
JPH04297499A JP3202211A JP20221191A JPH04297499A JP H04297499 A JPH04297499 A JP H04297499A JP 3202211 A JP3202211 A JP 3202211A JP 20221191 A JP20221191 A JP 20221191A JP H04297499 A JPH04297499 A JP H04297499A
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、ヒトのライノウイルスと有効
に結合しそしてHRV感染力を有効に減少させることが
できるところの、新規な多量体配置および形態の細胞内
粘着分子(ICAM)(これらの蛋白質の短縮されてい
ない形態および切形の形態を含む)に関する。
【0002】ヒトのライノウイルスレセプタ(HRR)
としても知られている短縮されていないICAMは、ト
ランスメンブランICAM(tmICAM−1)と呼ば
れており、切形ICAM(tICAM)としても知られ
ている非トランスメンブランICAMは、短縮されてい
る。多量体配置にあり、好適には二量体として存在して
いる場合、これらの蛋白質は、ヒトのライノウイルス(
HRV)の結合を増強し、そしてHRV感染力を減少さ
せることができる。更に、これらの多量化された蛋白質
はまた、「主要」群のヒトのライノウイルスレセプタ(
HRR)、例えばコクサッキーAウイルスと結合するこ
とが知られている他のウイルスの感染力を減少させるた
めにも用いられ、そしてまた、免疫学的応答に関連して
いる数多くの細胞粘着工程にとって重要なところの、ト
ランスメンブラン細胞内粘着物質(tmICAM)とリ
ンパ球機能関連抗原−1(LFA−1)との相互作用を
防止するためにも使用され得る。最後に、これらの多量
化された蛋白質は、特にこの相互作用に影響を与えるこ
とを意図した他の薬剤の設計に関するICAM−1/H
RV相互作用の研究のために用いられてもよい。
【0003】ヒトのライノウイルスは、通常の風邪の原
因となる主要な仲介物である。それらはピコルナウイル
ス科に属し、そしてそれらが結合する宿主細胞のレセプ
タを基準にして分類され得る。Tomassini他、
J. Virol.、 58: 290 (1986)
には、ヒトのライノウイルスの細胞付着に関連している
レセプタ蛋白質の単離が報告されている。115個以上
の血細型のライノウイルス並びに数種のコクサッキーA
ウイルスの約90%は、「主要」ヒトライノウイルスレ
セプタ(HRR)として呼ばれている単一の通常レセプ
タと結合し、残りの10%は他の1種以上の細胞レセプ
タと結合する。
【0004】最近、この共発明者Greve、 J.他
による共著のCell、 56:839 (1989)
において、95,000ダルトンの見掛け分子質量を有
し、そして前述した細胞内粘着分子(ICAM−1)と
呼ばれている細胞表面蛋白質のヌクレオチド配列から推
論されるアミノ酸配列と本質的に同一なアミノ配列を有
する糖蛋白質として、該主要HRRを同定した。Sim
mons、 D他、Nature 331:624 (
1988)。Staunton、他、Cell、 52
:925−933 (1988)。続いて、Staun
ton、 D.E.他、Cell、 56:849(1
989)において、ICAM−1がHRVのための主要
な表面レセプタであることを確認した。Staunto
n、他、Cell、 61:243−254 (199
0)も参照。
【0005】ICAM−1は、長さが全体を構成するメ
ンブラン蛋白質505アミノ酸であり、そしてi)この
アミノ酸末端に5個の免疫グロブリン様細胞外ドメイン
(アミノ酸残基1〜453)、ii)疎水性トランスメ
ンブランドメイン(454〜477)、およiii)カ
ルボキシ末端に短い細胞質ドメイン(478〜505)
を有している。ICAM−1は、免疫グロブリン超遺伝
子系の1員であり、そして白血球分子のためのリガンド
、リンパ球機能関連分子−1(LFA−1)、インテグ
リン(integrin)系の1員として機能する。I
CAM−1に対するLFA−1の異型結合は、多様な細
胞種の細胞粘着をもたらし、そしてこれは、幅広い範囲
の免疫相互作用において重要であり、そして炎症応答中
のシトキンによるICAM−1発現を誘発させることに
よって、炎症部位に対する白血球の局在化が調節され得
る。 ICAM−1の主要構造は、2つの細胞粘着分子、即ち
神経細胞粘着分子(NCAM)およびミエリン関連糖蛋
白質(MAG)と同族であることが見いだされた。
【0006】一般的なウイルス、特にライノウイルスの
感染力を減少させるための研究のいくつかの方法には、
次のものが含まれる:i)細胞に対するウイルスの結合
を防止する用途のための、細胞表面レセプタに対する抗
体の開発、ii)宿主細胞中の抗ウイルス状態を促進す
るためのインターフェロンの使用、iii)ウイルスの
複製を抑制するための種々の薬剤の開発、iv)ウイル
スカプシド蛋白質/ペプチドに対する抗体の開発、そし
てv)単離した細胞表面レセプタ蛋白質を用いたウイル
ス感染の防止(これは特に、細胞表面レセプタのウイル
ス結合ドメインを妨害するものである)。
【0007】この最後の方法を用いた上記Greve、
 他、 Cell、 56:879 (1989)には
、精製したtmICAM−1をインビトロでライノウイ
ルスHRV3に結合させることができたと報告されてい
る。HRV2、HRV3、およびHRV14を用いた未
公開の結果は、特に、ICAM−1を以下で更に考察す
るような特別な形態および立体配置で供給する条件下で
結合化研究を行う場合、ライノウイルスに対する結合能
力と、ライノウイルスを中和する能力との間に正の相関
関係があることを明らかに示している。HRV14およ
びHRV2を用いた結果(未公開)は、ウイルスのレセ
プタの種類と、インビトロでtmICAM−1に結合す
る能力との間に正の相関関係があることを明らかに示し
ている。即ち、主要レセプタであるICAM−1は、H
RV3、HRV4、および他の「主要」レセプタ抗原型
と結合でき、そしてそれらを中和できるが、一方それは
、HRV2、即ち「少数」レセプタ抗原型とは結合する
こともなく、それを中和することもない。精製したtm
ICAM−1を用いた更に一層の試験(未公開)は、ラ
イノウイルスを予めtmICAM−1で処理したとき、
プラーク減少定量法においてライノウイルスの感染を有
効に抑制(10nMレセプタでタイターの50%の減少
、および100nMレセプタ蛋白質でタイターの1ログ
の減少)することを明らかに示している。これらのデー
タは、10nMの見掛け解離定数を有するヒーラー細胞
のICAM−1に対するライノウイルスの親和力と一致
しており、そしてこれは、このウイルスに対する該レセ
プタの結合能力と、該ウイルスを中和する能力との間に
直接の関係があることを示していた。
【0008】tmICAM−1の大規模生産は現在のと
ころ商業的には不可能であるため、更に活性を示す形態
でtmICAM−1を維持するためには界面活性剤の使
用が必要であるため、ライノウイルス抑制因子としての
使用のためのレセプタ蛋白質製造の代替手段が望まれて
いる。切形ICAM−1分子を生産させるため遺伝学的
に変質させたtmICAM−1 cDNA遺伝子の形態
が開発された(並びに、発現生成物を生産する細胞系:
U.S.S.N. 390,662)。これらの切形形
態のICAM−1(tICAM(453))および(t
ICAM(185))は、該トランスメンブラン領域が
欠失しており、そして細胞培地中に分泌される。それら
は、上記Greve、 他、 Cell、 56:87
9 (1989)中に記述されている定量法においてラ
イノウイルスと結合するが、しかしながら、tmICA
M−1に比較して本質的に減少したレベルである。従っ
て、ライノウイルス感染の抑制因子としてのそれらの有
効性は、tmICAM−1のそれよりも低いと考えられ
る。一般的に、共出願中のU.S.S.N. 130,
378、 U.S.S.N. 239,570、 U.
S.S.N. 262,428、 U.S.S.N. 
239,571およびU.S.S.N. 390,66
2参照。
【0009】1988年9月1日出願のU.S.S.N
. 239,571およびそのCIP出願U.S.S.
N. 262,428およびU.S.S.N. 390
,662は、溶液中にトランスメンブラン蛋白質を維持
するため非イオン系界面活性剤を用いたライノウイルス
感染の抑制因子としてのトランスメンブランライノウイ
ルスレセプタの使用を意図したものであり、更にトラン
スメンブラン細胞内粘着分子(tmICAM)の細胞外
ドメイン1、2および3を有し、そして切形形態が可溶
化のための非イオン系界面活性剤の存在を必要としない
ところの、切形細胞内粘着分子(tICAM)を意図し
たものであり、そして1987年12月8日出願のU.
S.S.N. 130,378およびそのCIP出願U
.S.S.N. 262,570は、主要ライノウイル
スレセプタ(HRR)を発現する移入された細胞系、お
よび細胞内粘着分子としてのHRRの同定を意図したも
のであり、そして1989年1月24日出願のU.S.
S.N. 301,192およびそのCIP出願U.S
.S.N. 449,356は、tmICAMに関連し
ているがtmICAMとは異なる天然に存在する可溶I
CAM(sICAM)(このsICAMは、該トランス
メンブラン領域および細胞質領域に伸びているアミノ酸
が欠失しており、更に、このsICAMはそのC末端に
11個のアミノ酸から成る新規な配列を有している)を
意図したものである。次に、Marlin、 S.D.
、他、Nature 344:70 (1990)には
、可溶切形形態の、通常にメンブランと結合しているI
CAM−1分子(彼らは、これをsICAM−1と呼ん
でいる)の建造および精製が報告されている。これは、
トランスメンブランドメインと、欠失した蛋白質を有す
る細胞質ドメインの両方を有しており、そしてこれは、
そのカルボキシル末端が控え目に単一置換されているこ
とで、野生型のアミノ酸配列とは異なっている。これは
、ICAM−1の残基1−452と、C末端の新規なフ
ェニルアラニン残基とを有している。これらの研究者達
は、細胞とHRV14ウイルスとが結合するのを防止す
るためはsICAM−1が>50μg/mLのレベルで
必要であることを示した。しかしながら、彼らはまた、
培地中に一定して存在している場合、1μg/mL(1
8nM)のsICAM−1がHRV54による感染の進
行を50%まで抑制できることも見い出した。この抑制
活性は、このウイルスのレセプタの種類と関連していた
(しかしながら、ここでは、ポリオウイルスまたはHR
V2ではなくコクサッキーA13が抑制され、そしてH
RV14に関する感染力データは報告されていなかった
)。このように、彼らは、結合と感染力抑制との間の直
接の相関関係を示していなかった。更に、下記により詳
しく考察するように、Marlin、他が得た結果を再
現する試みは不成功に終わり、そしてこのことは、ウイ
ルスのタイターを50%減少させるためには、より高い
濃度の切形形態のICAM(トランスメンブランICA
Mよりも10倍高い)が必要であることを示唆している
【0010】今日まで、誰も、tmICAM−1と同じ
程有効に、ヒトのライノウイルスと結合しそしてその感
染力を有効に減少させる(単離された細胞表面レセプタ
蛋白質を用いたウイルス感染の防止による)薬剤を示す
ことはできなかった、従って、本分野では、ヒトのライ
ノウイルスに対して有効に結合でき、そしてHRV感染
力を有効に減少させることができる形態のICAM−1
に対する必要性が継続して存在している。
【0011】
【発明の簡単な要約】本発明は、多量体配置のトランス
メンブランICAM(tmICAM−1)、並びに多量
体配置の非トランスメンブランICAM(tICAM)
を提供するものである。非トランスメンブランICAM
は切形ICAM、即ち本質的にカルボキシル細胞内ドメ
インを有していなくそして疎水性メンブランドメインを
有していないICAMとしても知られており、そしてこ
れには、tICAM(453)およびtICAM(18
5)の形態が含まれるが、これに限定されるものではな
い。ICAMの非トランスメンブラン形態は、連結を容
易にするICAMの官能誘導体およびtICAMのミュ
ーテイン(mutein)形態を含むことができる。こ
の切形ICAM形態が多量体配置にあり、好適には二量
体として存在している場合、これらはヒトのライノウイ
ルスの結合を増強し、そしてウイルスの感染を減少させ
ることができる。このICAMの異なる形態、即ちトラ
ンスメンブランおよび非トランスメンブランは、支持体
に吸着させることによって多量化できる。この支持体は
、ニトロセルロース、PVDF、DEAE、脂質ポリマ
ー類、並びにアミノデキストラン、或はスペーサーまた
はリンカーの有無に拘らず、tICAMを吸着できるか
或はtICAMと連結できる種々の不活性ポリマー類か
らできていてもよい。
【0012】多量体ICAMはまた、このICAMを、
例えば抗体、蛋白質担体、或は架橋剤と連結させること
によって多量化できる。抗体の例には、抗ICAM抗体
、CL 203が含まれ、適切な蛋白質担体にはアルブ
ミンおよびプロテオグリカン類が含まれ、そして適切な
架橋剤にはヘテロ二官能およびホモ二官能架橋剤、例え
ば二官能N−ヒドロキシスクシニミドエステル、イミド
エステル、またはビス−マレイミドヘキサン類が含まれ
る。連結を容易にするため、このICAMは、反応活性
を示すアミノ酸残基、例えばリジン、システイン、或は
連結を容易にする部位(類)を与える他のアミノ酸残基
(類)を用いて、カルボキシル末端またはアミノ末端の
どちらかを修飾することができる。これらの種類の修飾
されたICAMはミューテインと呼ばれる。加うるに、
このICAMは、どちらかの末端を修飾して、オリゴマ
ーミセルの形成を促進させることのできる脂質を含有す
ることができる。多量体ICAMを構成するこのICA
Mは、完全グリコシル化または部分グリコシル化させる
か、或は非グリコシル化であり得る。
【0013】本発明はまた、リガンド、即ちヒトのライ
ノウイルス、および「主要」群レセプタウイルス類、リ
ンパ球機能関連抗原−1(LFA−1)、熱帯マラリア
原虫(マラリア)などに対するICAMおよびそれらの
機能誘導体の結合を増強させるための方法(ここで、こ
のICAMは、ある形態およびある立体配置で、該リガ
ンドに供給され、そしてここで、該リガンドに対する該
ICAMの結合が増強される)を提供するものである。 このICAMの形態は、トランスメンブランまたは非ト
ランスメンブラン(切形)のどちらかであり得る。切形
ICAMは、本質的にカルボキシル細胞内ドメインを有
していなくそして疎水性メンブランドメインを有してい
ないICAMである。ICAMの好適な切形形態には、
tICAM(453)およびtICAM(185)が含
まれる。このICAMは、そのカルボキシル末端または
アミノ末端のどちらかを修飾して、多量体ICAMの形
成を増強させることができる。これらの修飾には、反応
性を示すアミノ酸残基、例えばリジン、システイン、或
は連結を容易にさせるための部位(類)を与える他のア
ミノ酸残基(類)の付加が含まれる。この方法のICA
Mのためのヌクレオチド配列は、ベクター、例えばプラ
スミド中に含有させることができ、そしてこのベクター
を宿主細胞、例えば真核もしくは原核細胞に導入するこ
とができる。好適な真核細胞は、哺乳動物の細胞、即ち
チャイニーズハムスター卵巣細胞であり、好適な原核細
胞は大腸菌である。
【0014】この方法のICAMの好適な立体配置は、
多量体であり、二量体が最も好適である。この多量体配
置は、第2ICAMと架橋した第1ICAMから成るか
、或はICAMを支持体に吸着させ、それによって多量
体配置を生じさせることから成なっていてもよい。この
支持体は、高分子量の本質的に不活性なポリマー類、例
えばニトロセルロース、PVDF、DEAE、脂質ポリ
マー類、並びにアミノデキストラン、或はスペーサーま
たはリンカーの有無に拘らず、ICAMを吸着できるか
或はICAMと連結できる種々のポリマー類であっても
よい。この多量体ICAMは、例えば抗体、蛋白質担体
、または架橋剤と連結させることによって多量化できる
。好適な架橋剤には、ヘテロ二官能およびホモ二官能架
橋剤、例えば二官能N−ヒドロキシスクシニミドエステ
ル、イミドエステル、ビス−マレイミドヘキサン類が含
まれ、好適な蛋白質担体には、アルブミンおよびプロテ
オグリカンが含まれ、好適な抗体の例にはCL 203
、およびHRV結合を妨げないいかなる他の抗体も含ま
れる。
【0015】本発明はまた、薬学的に許容される溶媒、
希釈剤、補助剤または担体を含有し、そして活性材料と
して、ヒトのライノウイルスへの結合活性およびウイル
ス感染の減少活性を有することによって特徴づけられる
有効量のポリペプチドを含有している新規な薬学的組成
物を提供するものである。
【0016】本発明の他の面および利点は、本発明を実
施するための数多くの説明的実施例を含む下記の詳細な
説明を考慮するとき明らかになるであろう。
【0017】
【詳細な説明】
上に示したように、哺乳動物細胞から単離されたtmI
CAM−1は、主要レセプタ群に属するヒトのライノウ
イルス類を中和する能力を有しているが、しかしそれは
、界面活性剤の入っている溶液中に保持されている場合
のみである。ICAM−1の特定の可溶フラグメントは
ウイルスとの結合に対して減少した能力を有しており、
そしてtmICAM−1と同じ程有効には感染力を減少
させないことを見い出した。今日まで、誰も、この減少
した能力の理由を確かめることは出来なかった。
【0018】他の人達によって、ライノウイルスのレセ
プタが五量体の形態で細胞上に存在しているとの提案が
なされた。Tomassini、 J. およびCol
onno、 R.、Virol.、 58:290−2
95 (1986)。しかしながら、ヒーラー細胞と結
合しているライノウイルスおよび抗ICAM−1単クロ
ーン抗体の定量(この共発明者の未公開結果)は、細胞
1個当たり最高で30,000ビリオン結合(35Sメ
チオニン標識したHRVの結合により測定)であり、そ
して細胞1個当たり50,000〜60,000個のI
CAM−1分子(ICAM−1と、放射能標識したMa
bの結合により測定)であることがわかった。これらの
結果により、更に、細胞の表面上のICAM−1分子が
、細胞に結合しているHRV粒子に対して5個というよ
りはむしろ、1および2個のみが結合する可能性がある
ことを試験する研究を促進させた。C末端トランスメン
ブランドメインが欠失しており、そして哺乳動物細胞の
培地中に分泌させられるところの、遺伝子工学で製造し
た形態の切形ICAM−1を、組換遺伝子を用いて移入
した。そのための遺伝子を用いて安定に移入させた細胞
の消費培地からの、該分泌されたICAM分子の2つ、
即ちtICAM(453)およびtICAM(185)
の精製を以下に説明する。溶液−HRV結合定量法にお
いて、そしてHRV中和定量法において、tICAM(
453)は、tmICAM−1に比較して、HRVに対
して本質的に減少した(約200倍)親和性を有するこ
とを見い出した。しかしながら、tmICAM−1、或
はtICAM(453)またはtICAM(185)の
いずれかを、最初に、数多くの不溶支持体、例えばニト
ロセルロース、PVDF(二フッ化ポリビニリデン)、
またはDEAE(ジエチルアミノエチル)メンブランの
いずれか1つに吸着させ、そして次に、放射性HRVと
一緒に培養すると、tICAM(453)のウイルス結
合活性がtmICAM−1のそれに匹敵するようになる
。 HRVに対する多量体tICAM(453)、或は多量
体tICAM(185)のこの結合は、ヒーラー細胞上
のICAM−1に対するHRVの結合と同様の特性を有
しており、即ち、これは抗ICAM−1 Mabで抑制
され、そしてこれは主要レセプタ群のライノウイルスに
とって特異的であり、並びにこれは、細胞に対するライ
ノウイルスの結合と同様な温度依存性を有している(即
ち、37℃で良く結合し、そして4℃では検出できない
)。
【0019】ここで用いるところの下記に示す省略形お
よび言葉には下記の定義が含まれているが、必ずしもこ
れに限定されるものではない。
【0020】 省略形                    定義
ICAM                  細胞内
粘着分子  −  この蛋白質の短縮されていな   
                       い(
トランスメンブラン)および切形(非トランス    
                      メンブ
ラン)形態の両方を示すために用いられても     
                     よい。
【0021】 ICAM−1              細胞内粘着
分子−1、またICAM、tmICAM       
                   −1としても
知られている;短縮されていないトラ        
                  ンスメンブラン
蛋白質を示す。
【0022】 tmICAM−1          トランスメンブ
ラン細胞内粘着分子−1、またヒト         
                 のライノウイルス
レセプタ(HRR)としても知ら          
                れている  −  
可溶化のため、例えば界面活性剤条         
                 件が必要とされる
【0023】 sICAM−1            トランスメン
ブランと、欠失しているICAM−1        
                  の細胞質ドメイ
ンの両方を有している天然に存在す         
                 る可溶ICAM−
1;アミノ酸1〜442と11個          
                の新規アミノ酸;フ
ェニルアラリンで置き換えられ           
               た末端チロシンを有す
るアミノ酸1〜453を含有            
              するtICAM453(
Staunton、 他)から区別さ        
                  れ得る。
【0024】 tICAM                切形細胞
内粘着分子、非トランスメンブランICA      
                    Mとしても
知られている。
【0025】 tICAM(453)      ICAMの切形形態
  −  ICAMの細胞外アミノ         
                 末端ドメイン;ト
ランスメンブランドメインと、欠          
                失しているICAM
−1の細胞質ドメインとを有し           
               ている;Marlin
、 他はまた、sICAM−1と呼ん        
                  でいる。
【0026】 tICAM(185)      ICAMの切形形態
  −  トランスメンブランドメ         
                 インと、欠失して
いるICAM−1の細胞質ドメイ          
                ンとを有するICA
Mの細胞外アミノ末端ドメイン           
               。
【0027】「多量化」および「多量体」は、二量化お
よび二量体に限定されるものではなく、これにはICA
M−1分子のいかなる多量体配置、或はウイルスの結合
および感染力の減少に有効なそれらのフラグメントも含
まれる。
【0028】「トランスメンブラン」は、一般に、疎水
性メンブランに伸びている配列を有しており、そして結
合したメンブランであるICAM−1蛋白質分子の形態
を意味している。
【0029】「非トランスメンブラン」は、一般に、結
合したメンブランというよりはむしろ、可溶蛋白質とし
て細胞培地中に分泌される蛋白質のいわゆる「切形」形
態、並びに非イオン系界面活性剤中に細胞を溶解するこ
とによって細胞メンブランから可溶化された「トランス
メンブラン」形態を含むICAM−1蛋白質の可溶形態
を意味している。
【0030】「切形」には、一般に、ICAMの短縮さ
れていないトランスメンブラン形態以下のいかなる蛋白
質形態も含まれる。
【0031】「形態」は、一般にここでは、短縮されて
いない(全長)ICAM形態と、部分的な長さ(部分長
)ICAM形態とを区別するために用い、一方、「(立
体)配置」は、一般に、可能なICAM形態の単量体、
二量体、および多量体配置を区別するために用いる。
【0032】ICAM−1分子の全ての形態および立体
配置は、単量体または多量体に拘らず、そしてミューテ
インを含む、その全長またはフラグメントに拘らず、こ
の分子が、ウイルスの結合および感染力の減少において
有効性を保持している限り、完全にもしくは部分的にグ
リコシル化されていてもよいか、或は完全に非グリコシ
ル化であってもよい。
【0033】「リガンド」は、一般にここでは、ICA
Mの形態および立体配置のいずれかの少なくとも1つと
結合できる何かを含むために用いられ、そしてこれには
、限定されるものではないが、ヒトのライノウイルス、
「主要」群のヒトライノウイルスレセプタと結合する他
のウイルス、リンパ球機能関連抗原−1、および熱帯マ
ラリヤ原虫(マラリヤ)が含まれる。
【0034】そして、「ヒトのライノウイルス」には、
一般に、Hamparian、 V.、 他、Viro
l.、 159:191−192 (1987)で分類
されているような全てのヒト血細型のヒトライノウイル
スが含まれる。
【0035】下記の実施例は本発明の実施を説明するも
のである。
【0036】実施例1は、ライノウイルスの増殖、精製
および定量に関する。
【0037】実施例2は、ICAM−1に対する単クロ
ーン抗体の生産および単離に関する。
【0038】実施例3は、短縮されていないICAM−
1 cDNAからの非トランスメンブラン切形形態のI
CAM cDNAの建造に関する。
【0039】実施例4は、哺乳動物細胞のトランスフェ
クションおよびICAM cDNAの非トランスメンブ
ラン切形形態の発現に関する。
【0040】実施例5は、ICAM−1の非トランスメ
ンブラン切形形態の単離および精製に関する。
【0041】実施例6は、tmICAM−1、tICA
M(185)、およびtICAM(453)の放射能標
識、および単クローン抗体に対する保持された結合能力
の立証に関する。
【0042】実施例7は、トランスメンブランおよびト
ランスメンブラン切形形態のICAM−1のヒトライノ
ウイルス結合の定量に関する。
【0043】実施例8は、CL203 IgG抗体がも
たらすtICAM(453)の架橋に関する。
【0044】実施例9は、トランスメンブランおよび非
トランスメンブラン切形形態のICAM−1の多量化に
関する。
【0045】実施例10は、多量体トランスメンブラン
および多量体非トランスメンブラン切形形態のICAM
−1の感染力−中和定量に関する。
【0046】そして、実施例11は、ICAM/FLA
−1相互作用の有効な抑制因子としての、トランスメン
ブランおよび切形形態のICAM−1の多量体形態の使
用に関する。
【0047】
【実施例】実施例1 ライノウイルスの増殖、精製および定量Abraham
、 G.、 他、J. Virol.、 51:340
 (1984)およびGreve、 他、Cell、 
56:839 (1989)中に本質的に記述されてい
るように、ライノウイルスを増殖させ、精製し、そして
定量した。これらの試験のために選択した血細型には、
HRV14、即ちこの分野の標準型、およびHRV3(
これは、HRV14よりも約10倍高い、ICAMに対
する親和力を有している)が含まれる。HRV2(これ
は、「主要」レセプタとよりはむしろ「少数」レセプタ
と結合する)を負の対照として用いた。
【0048】ライノウイルスHRV2、HRV3、およ
びHRV14は、American Type Cul
ture Collectionから入手し、プラーク
精製し、そして感染させたヒーラー(HeLa)−S3
細胞の溶解産物から単離した。精製したライノウイルス
は、ポリエチレングリコール沈澱およびサクロース勾配
沈降で調製した。細胞の純度は、カプシド蛋白質のSD
S−PAGE分析および電子顕微鏡で測定した。Min
or、 P.D.、 Growth著、 「ピコルナウ
イルスの定量および精製」(assay and pu
rification of picornaviru
ses)[「ウイルス学:実用アプローチ」(Viro
logy:A Practical Approach
)、 B.W.J. Mahy編集、 (Oxford
:IRL Press)、25ー41頁]に本質的に記
述されているように、細胞変性効果を記録する制限希釈
感染定量法によって、感染力を定量した。
【0049】実施例2 ICAM−1に対する単クローン抗体の生産および単離
3週間で3回の間隔で、0.5mLの燐酸塩緩衝食塩水
(PBS)中の107個無傷ヒーラー細胞を腹こう内注
射することによって、BALB/cByJのメスのマウ
スの細胞を免疫化させた。2週間後、このマウスは出血
し、そして一定量の血清を、ヒーラー細胞のHRV14
感染に対する保護効果を試験するため用いた。陽性のマ
ウスに、最終的に、更に107個のヒーラー細胞を注射
し、そして3日後、脾臓の細胞をP3X63−Ag8.
653骨髄腫細胞(Galfre、 他、 Natur
e、 266:550−552 (1977))に融合
させて、全体で約700個のハイブリドーマ含有ウエル
を生じさせた。96個のウエルを有するプレート中で、
3x104ヒーラー細胞を、100μLの上澄み液と一
緒に37℃で1時間培養し、次に、この細胞をPBSで
洗浄し、そして充分な量のHRV14を加え、24〜3
6時間で完全な細胞変性効果を生じさせた後、各々のウ
エルを検査した。陽性(感染から保護された)のウエル
を36時間後記録した。
【0050】この最初のスクリーン試験で陽性を示した
ウエルから細胞を取り出した後、96個のウエルを有す
るミクロタイタープレート中で制限希釈することによっ
てクローン化した。これらのウエルから得た上澄み液を
、細胞保護定量法で試験した後、陽性を示すウエルを再
び同定した。ハイブリドーマ含有ウエルの全てが陽性に
なり、クローン集団が得られたことが示されるまで、更
にクローン化を行った。4つのクローン化した細胞系、
およびそれらの相当する抗体が得られ、そしてこれらを
各々、c78.1A、c78.2A、c78.4A、c
78.5A、c92.1Aおよびc92.5Aで表示し
た。
【0051】c92.1Aを、1987年11月19日
、American Type Culture Co
llection、12301 Parklawn D
rive、 Rockville、 Maryland
 20852に寄託し、HB9594と表示された。
【0052】実施例3 短縮されていないICAM−1 cDNAからの非トラ
ンスメンブラン切形形態のICAM cDNAの建造A
.ICAM−1 cDNAの調製 供給者が推奨する条件下、AmershamTM cD
NA合成キットを用いて、HE1細胞からのポリA+R
NAから、ランダムに開始させたcDNAを合成した。 プライマーPCR5.1:(ggaattcATGGC
TCCCAGCAGCCCCCGGCCC)およびPC
R3.1:(ggaattcTCAGGGAGGCGT
GGCTTGTGTGTT) を用い、25サイクルのための100ngのcDNAを
用いて、PCR増幅を行った。増幅サイクルは、94℃
で1分間、55℃で2分間、および72℃で4分間から
なっていた。PCR反応の生産物を、EcoR1で消化
させた後、EcoR1消化したファージベクターλGT
10(StratageneTM)でクローン化した。 組換ファージクローン体を、ICAM−1特異オリゴヌ
クレオチド:GAGGTGTTCTCAAACAGCT
CCAGCCCTTGGGGCCGCAGGTCCAG
TTC(ICAM1)および CGCTGGCAGGACAAAGGTCTGGAGC
TGGTAGGGGGCCGAGGTGTTCT(IC
AM3) を用いたプラークハイブリッド形成でスクリーンにかけ
た。
【0053】λHRR4と名付けた陽性クローン体を選
択した後、精製した。EcoR1消化により挿入断片を
除去した後、Bluescript KS+のEcoR
1部位中にサブクローン化した。このクローン体をpH
RR2と名付けた。この全体の挿入断片の配列を決め、
そしてこれは、Gの代わりにA 1462を単置換した
PCR ICAM−1配列(Simmons、 他、 
Nature、 331:624 (1988);St
aunton、 他、Cell、 52:925−93
3 (1988))で特性が与えられているような、イ
ニシエーターATGコドンで始まりTGA終止コドンで
終わる全体のICAM−1暗号化配列を有することが見
いだされた。同様の変化が、個々の数種のクローン体中
で同定され、従って、これはICAM−1遺伝子の多型
性を表している。
【0054】B.tICAM−1(453)およびtI
CAM(185)の建造 母型として、短縮されていないICAM−1 cDNA
クローン体pHRR−2を用いたPCR増幅反応(Sa
iki、 他、 Science、 230:1350
−1354 (1985))で、ICAM−1 cDN
Aの修飾形態を創作した。このプラスミドDNAをEc
oR1で消化させて、該ICAM−1挿入断片を切除し
た後、アルカリ性ホスファターゼを用いて処理し、次の
連結反応段階でこのベクターが再び円形になるのを防止
した。10gの切除DNAに、下記の条件下: 温度(℃)        時間(分)94     
           155           
     272                1
.571                4(最終拡
大)で、tICAM−453のためのオリゴヌクレオチ
ドプライマーPCR5.5およびPCR3.3、そして
tICAM−185のためのPCR5.5および3.1
0を用いて10サイクルのPCR増幅を受けさせた。P
CR5.5は、配列: GGAATTCAAGCTTCTCAGCCTCGCT
ATGGCTCCCAGCAGCCCCCGGCCC(
これは、EcoR1およびHindIII部位、12b
p ICAM−1 5’未翻訳配列、およびシグナルペ
プチドをコード化する第一24bpからなっている)を
有している。PCR3.3は、配列: GGAATTCCTGCAGTCACTCATACCG
GGGGGAGAGCACATT(これは、EcoR1
およびPst1部位、終止コドン、およびICAM−1
の最後の8個の細胞外アミノ酸(残基446−453)
をコード化する塩基を補充する24bpからなっている
)を有している。PCR3.10は、配列: TTCTAGAGGATCCTCAAAAGGTCTG
GAGCTGGTAGGGGG(これは、Xba1およ
びBamH1部位、終止コドン、およびICAM−1の
残基178−185をコード化する塩基を補充する24
bpからなっている)を有している。
【0055】このPCR反応生産物を、EcoR1(t
ICAM(453))、或はEcoR1およびBamH
1(tICAM(185))を用いて消化させた後、B
luescriptTM SK+(Stratagen
e)のポリリンカー部位中にクローン化した。この所望
挿入断片を含有しているクローン体は、制限分析および
DNA配列決定によって確認された。HindIIIお
よびXbaIを用いて消化することにより、該挿入断片
をBluescriptTMから切除した後、このHi
ndIIIおよびXbaI部位の発現ベクターCDM8
(Seed、 Nature、 239:840 (1
987))中に挿入した。pHRR−8.2として表示
したtICAM(453)挿入断片含有クローン体、お
よびpHRR23−13として表示したtICAM(1
85)挿入断片含有クローン体を選択し、そして一層の
配列決定分析を行った。これによって、所望終止コドン
の存在が立証され、そしてICAM−1暗号化配列の選
択された領域の完全性が立証された。
【0056】DEAE−デキストラン技術を用いて、こ
れらのプラスミドをCOS細胞中に移入させた後、この
細胞を、分析前72時間培養した。間接免疫蛍光、およ
びICAM−1に特異な単クローン抗体を用いたFAC
Sで、表面発現を監視した。COS細胞中の一過性発現
、およびc78.4A Mab(単クローン抗体)を用
いた代謝標識(35S システイン)細胞上澄み液の免
疫沈澱の結果、各々、pHRR23−13およびpHR
R8.2からの45kdおよび80kdの可溶ICAM
−1フラグメントの生産が示された。安定なチャイニー
ズハムスター卵巣細胞トランスフェクタント(tran
sfectants)の調製は、下記の実施例4で記述
する。
【0057】C.  修飾非グリコシル化トランスメン
ブランICAM−1分子 Qに対する各々N−103、N−118、N−156お
よびN−173の同時変異誘発で、修飾した短縮されて
いないICAM−1を製造した。これにより、ICAM
−1分子の細胞外D2ドメインから4つのN−連結グリ
コシル化部位全てを除去する。非グリコシル化トランス
メンブランICAMと呼ばれているこのとき得られる分
子は、COS細胞の表面上に発現し、未修飾ICAM−
1に匹敵するレベルで、放射能標識されたHRV3と結
合することができた。この結果は、ドメイン2(最初の
184個のアミノ酸)のグリコシル化はICAM−1に
対するウイルスの結合には不必要であることを示してい
る。
【0058】非トランスメンブランICAMは、同様に
修飾でき、修飾非グリコシル化非トランスメンブランI
CAM−1分子を生じさせることができると期待される
【0059】D.  多量体を形成させるための架橋用
として適切な非トランスメンブラン(切形)ICAM−
1含有反応性残基の遺伝工学的形態の建造C末端に新規
なリジン残基を付加したICAM−1の453アミノ酸
細胞外ドメインから成る分子を、上述したように、pH
RR−2 cDNAのPCR修飾により建造した。使用
したプライマーは、PCR5.5(上に記述)およびP
CR3.19(これは次の配列:TTCTAGAGGA
TCCTCACTTCTCATACCGGGGGGAG
AGCACATTを有し、そしてXbaIおよびBam
HI部位、終止コドン、Lysコドン、およびアミノ酸
残基446〜453をコード化する配列を補充する24
個の塩基から成る)である。CDM8ベクター中へのク
ローン化に続いて、COS細胞中の一過性発現によって
、tICAM−453Kの生産が確認された。安定なC
HO細胞系が、前述したように、pSV2−DHFRを
用いた共トランスフェクションによって生じた。
【0060】PCR5.5およびPCR3.20(これ
は次の配列: TTCTAGAGGATCCTCACTTAAAGGT
CTGGAGCTGGTAGGGGGCを有し、そして
XbaIおよびBamHI部位、終止コドン、Lysコ
ドン、および残基178〜185をコード化する配列を
補充する24個の塩基から成る)を用いて、同様な方策
を、tICAM(185)C末端へのLys残基付加に
用いた。一過性COS細胞発現により、tICAM−1
85の生産が確認され、そして安定なCHO細胞系が前
述したように誘導された。
【0061】各々が追加的Cys残基を有するtICA
M(1−452)の3つの異なる形態を、短縮されてい
ないICAM−1 cDNAの部位特異的変異誘発で建
造した。各々の建造において、E−435 GAGをT
AGに変えることによって終止コドンを導入した。この
ように、このC末端はY−452である。2番目の部位
特異的変異誘発を用いて、残基N−338、T−360
、およびQ−387を各々別々にCysに変異させた。 所望の変異の存在は、DNA配列決定によって確認した
【0062】Cysへの変異のために選択した残基は、
これらの領域の表面暴露を予測するための、表面確率に
関するコンピューターで生じさせたプロットを基にして
選択した。また、T−360は、潜在的N連結グリコシ
ル化の部位であるN−358の直ぐ近くに存在している
。この3つのCys修飾の各々は発現し、そして移入さ
れたCOS細胞の媒体中に分泌される。還元および非還
元条件下でこの蛋白質を検査した結果、二量体の存在に
関するいかなる示唆も示されなかった。スルフヒドリル
基に対して反応性を示す架橋剤が、多量体形態を得るた
めこのCys修飾tICAM形態を架橋させるために用
いることができると予測される。
【0063】実施例4 細胞のトランスフェクションおよびICAM cDNA
の非トランスメンブラン切形形態の発現A.  真核細
胞のトランスフェクションジヒドロ葉酸塩還元酵素(D
HFR)が欠損しているチャイニーズハムスター卵巣細
胞(CHO)を、Cutter Labs (Berk
eley、 CA.)から入手した。SV40プロモー
ターの制御下、マウスのジヒドロ葉酸塩還元酵素(DH
FR)を含有しているプラスミドpSV2 DHFR、
およびtICAM−453、或はCDM8ベクター(S
eed および Aruffo、 PANS、 84:
3365−3369 (1987))中のtICAM−
184建造物と一緒に共移入した。
【0064】エレクトロポレーション(electro
poration)および燐酸カルシウム方法の両方を
用いてトランスフェクションを行った。上記Bebbi
ngton。移入したDHFR陽性細胞を、無ヌクレオ
シド媒体上の増殖物から選択し、そしてトランスフェク
タントのプールを制限希釈でクローン化させた。
【0065】次のように、Mab c78.4Aおよび
c78.5Aを用いた、ICAMに関する二部位放射免
疫検定(RIA)で、培養の上澄み液を検査することに
よって、tICAMを分泌する細胞系を同定した。IC
AM上の1つのエピトープ(例えば、Mab c78.
4A)に対する単クローン抗体を、96個のウエルを有
するプラスチック製プレート(Immunlonプレー
ト、Dynatech Inc.)に吸着させ、このプ
レート上の過剰の結合部位をウシ血清アルブミン(BS
A)で制限し、そして次に、培養上澄み液をプレートで
培養した。その後、このプレートを洗浄し、そして、1
25I−Mab(ICAM上の2番目のエピトープ、例
えばc78.5Aに対して特異的)を一緒に培養し、そ
して洗浄後、結合した125IgGの量を測定した。t
ICAMの濃度を、公知濃度のtm−ICAMの標準曲
線に対して、未知濃度から得られるRIAデータを比較
することによって測定した。陽性クローン体を拡張させ
、そしてMab c78.4Aを用いた代謝標識細胞の
上澄み液を免疫沈澱することによって、tICAM形態
の発現を確認した。
【0066】より一層の試験のため、細胞系CT.2A
(tICAM(453))およびCD12.1A(tI
CAM(185))を選択し、そして上記のBebbi
ngton、 他が記述しているように、メトトレキセ
ート含有媒体中で遺伝子増幅を受けさせた。100nM
のメトトレキセートに対して耐性を示すCT.2Aから
誘導されたクローン体、および1μMのメトトレキセー
トに対して耐性を示すCD12.1Aクローン体を、可
溶切形ICAM−1蛋白質の精製のために用いた。
【0067】B.  原核細胞のトランスフェクション
ウイルス結合の保持には、ICAMのウイルス結合ドメ
インのグリコシル化が必要とされていないため(実施例
3Cで示したように)、原核細胞、例えば大腸菌は成功
裏に移入され、機能的蛋白質を生産することができると
期待される。
【0068】実施例5 ICAM−1の非トランスメンブラン切形形態の単離お
よび精製 以前、共出願中のU.S.S.N. 130,378お
よびGreve、他、Cell、 56:839−84
7 (1989)中に、c78.4A−Sepharo
seTMを用いた単クローン抗体アフィニティークロマ
トグラフィーが記述されている。血清含有媒体中に分泌
されるtICAMは、この血清中に混在している蛋白質
の水準が高いため、追加的精製段階が必要とされた。M
abアフィニティーカラムからの溶離を行う前に、この
カラムを1MのNaClで洗浄して、弱く結合している
蛋白質を除去した。tICAM(453)に関しては、
このc78.4−SepharoseTMカラムから溶
離した部分的精製tICAM(453)を、10mMの
トリス(pH6.0)中に透析させ、モノ−QTMカラ
ム(Pharmacia)上に吸収させ、そして0〜0
.3MのNaCl勾配で溶離させた。更に、Sepha
rose−12TMカラム上でゲル濾過することによっ
て、tICAM184を精製した。
【0069】ICAM−1の非トランスメンブラン切形
形態は、単クローン抗体アフィニティークロマトグラフ
ィーを用いることなく、標準イオン交換方法を用いて精
製されてもよいと理解される。
【0070】実施例6 tmICAM−1、tICAM(185)、およびtI
CAM(453)の放射能標識、および単クローン抗体
に対する保持された結合能力の立証 単クローン抗体c78.4Aおよびc78.5Aに対し
て反応性を示すエピトープ類は、配置依存性エピトープ
類であり、従って未変性ICAM構造の保持を確かめる
ための分析手段として使用できる。公知量の精製ICA
Mを、c78.4Aまたはc78.5A IgG−Se
pharoseTMと一緒に培養した後、結合した放射
能の画分を測定した。これらの試験によって、この精製
したtmICAM−1、tICAM(185)、および
tICAM(453)は、これらの単クローン抗体との
結合能力を完全に保持していることが示された。
【0071】トランスフェクタントを、35Sシステイ
ンで代謝標識した後、細胞溶解産物(トランスメンブラ
ンICAMのための)または培養上澄み液(切形ICA
Mのための)を製造し、そしてc78.4A IgG−
SepharoseTMビードと一緒に培養した。この
ビードを洗浄し、SDSを用いて、吸着された蛋白質を
溶離させ、そしてSDS−PAGEで分析した。Gre
ve、 他、Cell、 56:839−847 (1
989)参照。この単離された蛋白質は定量的にc78
.4Aおよびc78.5A Mabと結合することが見
いだされた。
【0072】従って、このtICAM(185)および
tICAM(453)は両方共、未変性のICAM構造
を保持していた。
【0073】実施例7 トランスメンブランおよび非トランスメンブラン切形形
態のICAM−1のヒトライノウイルス結合の定量以下
に、種々の形態のICAMの結合活性を評価するために
用いた3種の結合定量法を記述する。
【0074】A.  ペレット化定量法[35S]シス
テイン標識したtmICAM−1またはtICAMを、
100μLの10mM HEPES(pH7.5)、1
50mM NaCl、1mM MgCl2、1mM C
aCl2、0.1%トリトンX−100中、HRV3と
混合した。この混合物を37℃で30分間培養し、氷上
で冷却し、200μLの10%グリセロール、0.2M
のトリエタノールアミン(pH7.5)から成る敷物の
上に層状に置き、そして134,000xgで30分間
、4℃で、Beckman空気駆動遠心分離機中で遠心
分離した。上部の275μLを取り出し、そしてSDS
−PAGEおよびセンチレーションカウンティングでペ
レットを分析した。対照区のSDSゲルを銀染色する実
験により、これらの条件下で本質的に全ての該HRV3
がペレット化され、そして本質的に全ての該ICAMが
上澄み液中に残存していることが示された。その結果を
表1に示す。
【0075】
【表1】                          
    表  1            ICAM 
             ペレツト化ICAM(%)
*        tmICAM−1        
          11.6%        tI
CAM(453)                1
.0%        tICAM(185)    
            4.3%*  4回の実験の
平均;これらの値を、直接には、相対親和力に変換する
ことはできない。
【0076】これらのデータは、ICAMの両方の切形
形態はライノウイルスと結合するが、しかしtmICA
Mのそれに比較すると本質的に減少したレベルであるこ
とを示している。
【0077】B.  溶液結合定量法 溶液中のtmICAMおよびtICAMフラグメントの
相対的親和力に関する定量法情報を得るため、溶液競争
定量法を開発し、ここでは、予め固定化したICAM−
1と35S HRV3との結合を抑制するために可溶t
mICAMまたはtICAMフラグメントを用い、同一
条件下で異なる蛋白質が比較できるように非イオン系界
面活性剤(トリトンX−100)を緩衝液中に入れた。 最初に、tmICAM−1(トリトンX−100の代わ
りに0.1%のオクチルグルコシドの存在下で単離)を
トリス/NaCl緩衝液中で10倍に希釈した後、一晩
、ミクロタイタープレート(Immunlon−4、 
Dynatech)の壁に吸着させた。次に、このプレ
ート上の非特異的結合部位を10mg/mLのBSAで
制限した後、0.1%トリトンX−100/1mg/m
L BSA/トリス/NaCl中で結合実験を行った。 約20,000cpmの35S HRV3を、種々の量
のICAMかtmICAM、tICAM(453)また
はtICAM(185)と混合し、37℃で1時間培養
した後、該ミクロタイタープレートのウエルに添加し、
そして37℃で3時間培養した。このプレートを洗浄し
た後、結合した放射能を測定した。
【0078】表2に示すように、tmICAM−1は低
濃度(0.008μM)で、最大値の半分、ウイルスの
結合を抑制したが、一方tICAM(453)およびt
ICAM(185)はずっと高い濃度(それぞれ、2.
8μMおよび7.9μM)で抑制し、即ちtmICAM
よりも350〜約1000倍高い濃度で抑制した。
【0079】
【表2】                          
         表2              
ICAM                    I
C50*              tmICAM 
           8.0±3.3nM(N=3)
              tICAM(453) 
        2.8±0.6μM(N=3)   
           tICAM(185)    
     7.9±2.8μM(N=3) *  IC50は、HRV3結合を50%抑制するため
に必要な可溶ICAMの濃度である。
【0080】これらのデータは、tmICAM−1より
も低い親和力ではあるが、tICAM(453)および
tICAM(185)はライノウイルスと結合すること
を立証し、以前の観察を拡張しており、そしてこのウイ
ルスの結合部位はICAM−1の2つのN末端ドメイン
(185残基)内に包含されているとする証拠を与えて
いる。
【0081】C.  ドット・ブロット定量法結合活性
を測定するための代替方法を用いたが、ここでは、tm
ICAM−1、tICAM(453)またはtICAM
(185)をニトロセルロースのフィルターに吸着させ
、このフィルター上の非特異的結合部位を10mg/m
Lのウシ血清アルブミン(BSA)で制限した後、放射
能ウイルス、或はICAM−1に対する125I Ma
bを、37℃で60分間該フィルターと一緒に培養した
。このフィルターを緩衝液で洗浄した後、このフィルタ
ーをX線フィルムに暴露した。
【0082】該フィルターに結合した放射能の量を、自
動放射線像の濃度計で測定し、そしてICAMに結合し
た(ブロットに結合した)125Mab c78.4A
またはc78.5Aの量を平行して測定することによっ
て、該ブロットに結合したICAMの量に対して正常化
させたHRV3の結合(任意単位で表した)として、こ
のデータを表す。その結果を表3に示す。
【0083】
【表3】                          
      表3          固定化ICAM
*に対する35S HRV3の結合         
ICAM         tICAM(453)  
     比ICAM/tICAM453      
 1.2±1.1        0.52±0.45
             2.3 *  5回の実験の平均。データは、35S HRV3
結合/125I抗ICAM Mab結合の任意濃度単位
で表す。
【0084】tICAM 185を用いた追加的試験を
開始した。結合実験は不確実な結果を示した。立体障害
がある役割を果しているものと予測される。このウイル
スの大きさは約30ナノメーターである。tICAM(
185)の長さは10ナノメーター未満である。スペー
サーまたはリンカーを使用すれば、結合に対してより確
かな結果が得られるであろう。
【0085】この実験から得られる結果は、このような
定量条件下では、結合した125I Mabの量に対し
てウイルスの結合量を正常化させたときのtmICAM
−1のレベルに匹敵するレベルで、tICAM(453
)がライノウイルスと結合できることを示している。更
に、これらの結果は、このtICAM形態はライノウイ
ルスと結合する能力を有しているが、この結合親和性は
該tICAMの立体配置に依存していることを示してい
る。 tmICAM−1は小さい多量体(恐らくは二量体)で
あってもよく、そして多量体形態で表されるtICAM
の表示はこの多量体配置に近いものである。
【0086】このような仮説を支持する証拠は、上で考
察したように、ライノウイルス粒子の最大数と、細胞と
結合できる抗体分子の最大数との比率が約1.5である
とする定量的結合試験(未公開)から来るものである。 これは、Tomassini、 J. 他、J. Vi
rol.、 58:290 (1986)の以前の研究
(これは、結合には、5個の分子から成る複合体が必要
であることを示唆している)と相反するものである。彼
らの結論は、ゲル濾過のデータに関する誤解した解釈を
基としたものであり、結合した界面活性剤分子を考慮す
ることができなかった。
【0087】実施例8 CL203 IgG抗体がもたらすtICAM(453
)の架橋 tmICAM−1のこのより高い相対的結合活性がその
蛋白質の多量体形態によるものであることの追加的証拠
を得るため、該tICAM(453)蛋白質をCL20
3(即ち、ウイルスとICAM−1との結合を抑制しな
いが、残基184(Staunton、 他、Cell
、 56:849 (1989)およびCell、 6
1:243 (1990))に対する部位C末端と結合
するところの、ICAM−1に対する単クローン抗体)
と一緒に予備培養した。このように、この抗体は、tI
CAM(453)の2つの分子を有効に「架橋」させて
、tICAM(453)の「二量体」を創作することが
でき、更に、このtICAM(453)の2つの分子の
各々のウイルス結合部位を妨害しないで行うことができ
る。重量比が4:1のCL203 IgGとtICAM
(453)との混合物を競争定量法で試験したとき、こ
の抗体を架橋させたtICAM(453)が、tICA
M(453)単独よりも7.4倍低い濃度でHRV3結
合を抑制することを見い出し、これは、二量体または小
さい多量体であるが故に、tmICAM−1がより高い
親和力でライノウイルスと結合するとの考えと一致して
いる。
【0088】tICAMの代替多量体形態を創作するた
め、ICAMの更に一層修飾した数種の切形形態を、上
記実施例3に記述したようにして建造した。その後、こ
れらの形態は、以下の実施例9で示すように多量化させ
得る。
【0089】実施例9 トランスメンブランおよび非トランスメンブラン切形形
態のICAM−1の多量化 tICAMを、その単量体形態よりも強化されたウイル
ス結合および中和活性を有する多量体形態に変換するこ
とができる種々の方法がある。例えば、tICAM(4
53)は、不活性ポリマー、例えばアミノデキストラン
(MW40,000)と、ホモ二官能(例えばN−ヒド
ロキシスクシニミド(NHS)エステル)またはヘテロ
二官能(例えば、NHS−エステルと、光活性化可能も
しくはスルフヒドリルに対して反応性を示す基とを含有
しているもの)架橋剤を用いて連結させることができ、
ここでは、このアミノデキストラン上のアミノ基、およ
び該tICAM上のアミノ基または他の基が利用される
。適切な架橋剤の数多くの例がPierce Chem
ical Companyのカタログ(Rockfor
d、 Ill.)中に見いだされる。
【0090】tICAMは、NHS−エステルを基とす
る化合物に対して弱い反応性を示すため、遺伝工学で製
造したC末端リジン残基を有するtICAM(実施例3
参照)は、ホモ二官能試薬を用いると支持体に対する連
結効率が改良され、一方、遺伝工学的に製造したC末端
システイン残基は、ヘテロ二官能試薬、例えばスルホマ
レイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシニミドエス
テル(MBS)によって、連結が容易になる。
【0091】二者択一的に、可溶tICAM多量体は、
反応性を示す残基をtICAMのC末端中に遺伝工学的
に組み込むことによって創作できる。例えば、tICA
MのC末端領域に、比較的疎水性の配列を有する遊離シ
ステイン残基が創作できる(これが、溶媒にさらされる
傾向は大である)。これは、二量体をインサイチューで
創作することを可能にし、二者択一的に、単量体を精製
した後、ジスルフィド交換を二量体によりインビトロで
創作することもできると期待される。
【0092】もう1つの方法では、同様な位置にリジン
残基の置換を行った後、精製した蛋白質をインビトロで
ホモ二官能NHS−エステルで架橋させる必要がある。 上記リジン残基の例は、残基338、360、387で
ある。
【0093】システイン残基同士の架橋は、遊離システ
イン基を有するtICAMと、ビス−マレイミドヘキサ
ン(Pierce Chemical Co.)または
他のビス−マレイミド−同族体とを反応させることによ
って行われ得る。担体分子上のアミノ基に対するtIC
AM上の遊離システイン残基の架橋は、m−マレイミド
ベンゾイル−N−ヒドロキシスクシニミドエステルを用
いた反応によって行われ得る。tICAM分子上のアミ
ノ基の架橋は、ホモ二官能N−ヒドロキシスクシニミド
エステル(例えば、Pierce ChemicalC
o.のカタログ参照)を用いて行われ得る。二者択一的
に、tICAM上の炭水化物基を酸化してアルデヒドを
生じさせた後、担体分子上のヒドラジンに対して活性を
有するアミノ基と連結させることができる。
【0094】実施例10 トランスメンブランおよび非トランスメンブラン切形形
態のICAM−1の感染力−中和定量 ウイルス感染に関する3つの異なる定量方法を用いた。 これらの異なる定量法は、トランスメンブランICAM
および非トランスメンブラン溶解度の相違を考慮したも
のである。
【0095】A.  界面活性剤存在下でのプラーク減
少定量法 この定量法の結果は、細胞を死滅させる効果が存続して
いるウイルスの最大希釈度を示すものである。0.1%
のTX100存在下トランスメンブランICAM蛋白質
と一緒にウイルスを予備培養し、これを順次、培地中に
希釈し、106個細胞/mLのヒーラー細胞と一緒に3
0分間培養し、10倍に希釈した後、種々の希釈度のウ
イルスの入っている96個のウエルを有するミクロタイ
タープレートの複数のウエル中にプレートアウトさせる
。5日後、感染しているウエルと感染していないウエル
を、細胞変性効果(CPE)の存在により点数をつけ、
そしてこのタイターを、元のウイルス1ミリリットル当
たりのプラーク形成単位(PFU/mL)として表す。 この定量法はU.S.S.N. 239,571に記述
されており、tmICAM−1の抗ウイルス活性を示す
ために用いられる(これには、溶液中に保持させるため
界面活性剤の存在が必要とされた)。使用したICAM
蛋白質の濃度は、最初、該予備培養混合物中の濃度であ
るが、しかしながら、このICAM蛋白質は、この感染
を通して一定に存在しているのではなく、ここでは、該
蛋白質を順次希釈する。このtmICAMを可溶化させ
るためには界面活性剤の存在が必要であるが、この界面
活性剤が存在すると細胞を死滅させ、従って、この順次
的希釈が必要である。
【0096】B.  界面活性剤なしのプラーク減少定
量法 このプラーク減少定量法、即ちより古典的な定量法では
、上述したように、ヒーラー細胞を順次希釈したライノ
ウイルスに感染させるが、界面活性剤は存在していなく
、従って、この定量法はtmICAMの分析には使用で
きない。この定量法において、該tICAMは、指示さ
れた濃度で一定して該培地中に存在している。この系で
はtmICAM−1(これは界面活性剤の存在を必要と
する)は定量できない、何故ならば、必要とされる界面
活性剤を添加するとヒーラー細胞を死滅させるからであ
る。
【0097】C.  ウイルスおよびICAMの一定し
た存在下でのプラーク減少定量法 この定量法は、Marlin、 他(Nature 1
990)が利用した方法(ここでは、ICAM蛋白質の
有り無しで、100PFUのウイルスにヒーラー細胞の
培養物を感染させた後、細胞変性効果(CPE)が現れ
るまで約4日間培養する)に類似している。その後、こ
の培養物をCPEに関して可視的に記録する。この分析
条件は、上記Marlinと同様であった。点数づけは
、クリスタルバイオレットを用いた染色操作よりはむし
ろ可視的に行った。
【0098】この定量法では、界面活性剤が全く存在し
ていなく、該ICAMが一定して存在しており、そして
この分析法は、時間の任意点で、ウイルス複製/増殖の
減少の程度を示すものである。
【0099】ウイルス感染に関するこれらの3つの異な
る定量法から得られたデータを表4に要約する。
【0100】
【表4】                          
        表  4             
                         
IC50%(μM)*      ICAM     
         定量法:  A      B  
    C      tmICAM−1      
          0.03    ND     
 ND      tICAM(453)      
    >20       0.2     0.2
      tICAM(185)         
 >20       ND      ND *  IC50%は、HRV3感染を50%抑制するた
めに必要なICAM蛋白質の濃度として定義される。
【0101】これらのデータは、異なる定量系で比較し
たときでさえ、ウイルス感染の減少において、該切形I
CAM蛋白質よりもtmICAM−1が有意に活性を示
すことを示している。定量法(A)と定量法(B)にお
けるtICAM(453)の中和活性の差は、tICA
M(453)によってもたらされる中和には該培地中に
tICAM(453)が一定して存在していることが必
要であり、そしてこれは可逆的であることを示している
。この中和が可逆的であることは、定量法(A)で観察
される中和の不足によって示されている。反対に、定量
法(A)において、tmICAM−1の中和活性はtI
CAM(453)およびtICAM(185)よりも>
667倍高く、そして界面活性剤の存在なしで該培地中
にtmICAM−1を一定して存在させることが可能で
ある場合、定量法(B)ではより高くなる可能性がある
【0102】これらの結果をMarlin、 他の結果
と比較するため、彼らの分析条件を再現する試みを行っ
た。表4に示すように、定量法(B)と定量法(C)と
の結果の間に良好な相関関係が存在しているが、tIC
AM(453)に関するIC50%はMarlin他で
見られるそれよりも10倍高い。これが使用したライノ
ウイルスの血細型による相違のためであるか否かを調べ
るため、HRV14およびHRV54(Marlin他
が用いた血細型)を用いてこの定量法を繰り返した。こ
れらの血細型の両方に関するIC50%は0.2μMの
tICAM(453)であり、このことは、HRV14
、HRV54、およびHRV3の間に血細型の感受性に
関する相違がないことを示している。
【0103】この矛盾を解決する試みのため、Marl
in他が用いたのと同様の緩衝液を使用して、それが定
量法(C)のライノウイルスの感染に影響を与えるか否
かを確認した。Marlin他は、50mMトリエタノ
ールアミン(TEA)/20mMトリス含有緩衝液中で
彼らのsICAM−1蛋白質を製造した。この緩衝液単
独をHRV3およびHRV14の対照感染物(1/10
倍の容積、最終濃度5mM TEA/2mM トリス)
に加えると、実際上CPEの完全な抑制が観察された。 従って、いずれかの形態のICAMの存在とは関係なく
、ウイルス複製に対して緩衝液が影響を与えている可能
性がある。
【0104】実施例11 ICAM/FLA−1相互作用の有効な抑制因子として
の、トランスメンブランおよび切形形態のICAM−1
の多量体形態の使用 ICAM−1の正規な機能は、白血球インテグリンLF
A−1のリガンドとして働くことであり、これらの2つ
の分子間の相互作用が、白血球と種々の他の細胞との間
の粘着をもたらす。細胞上のICAM−1およびLFA
−1の間の粘着を抑制するtICAM(453)の能力
を下記のように試験した。実施例7Cに記述したように
、ICAM−1をミクロタイタープレートに吸着させた
。LFA−1を発現するJY細胞が、ICAM発現細胞
、或はICAM−1をコートした培養皿(Staunt
on、 他、JCB)に粘着する。JY細胞を、37℃
で30分間、tICAM(453)の有り無しで予備培
養した後、該ICAM−1をコートしたプレートに加え
、そして37℃で60分間培養した。次に、このミクロ
タイタープレートを洗浄した後、このプレートに付着し
た細胞の数を数えた。
【0105】
【表5】                          
         表5      可溶ICAMによ
るLFA−1/ICAM−1相互作用の抑制     
   tICAM(453)(μg/ml)     
   細胞結合制御(%)*            
        −                
            100          
        100              
              96         
         300             
               93        
          600            
                75*  ICAM
−1をコートしたミクロタイタープレートへの結合;1
0μg/mLの抗LFA−1または抗ICAM−1 M
Abは、<1%に結合を抑制した。
【0106】表5で見られるように、高濃度のtICA
M(453)(0.6mg/mL)でさえも、JY細胞
結合に関する低い抑制が観察された。これは、恐らくは
、細胞間の粘着が数千の分子を巻き込む高度の協力工程
であり、そしてtICAM(453)の親和力が低いこ
とによるためであろう。多量体配置のtICAM(45
3)またはtICAM(185)を与えると、細胞に対
するtICAMの親和力が増大し、そして炎症または自
己免疫症における有効な抗粘着剤として働き得る。
【0107】前記実施例は、tICAM−1の結合およ
び中和活性を本質的に増大させる可溶な多量体形態のt
ICAMの創作を記述したものである。
【0108】本発明を特定の方法および組成で記述して
きたが、本発明を考慮するとき、種々の変化および修飾
が本分野の技術者に思い浮かぶものと理解する。
【0109】例えば、ウイルスとの結合部位を有してい
るICAM−1から誘導されるより小さい蛋白質フラグ
メントおよびペプチド類もまた多量体配置で有効である
ことが予測される。多量体ICAMはICAM−1/L
FA−1相互作用の有効な抑制因子であり得ると期待さ
れる、何故ならば、これらの分子間の親和力は極めて低
く、そしてこれらの2つの分子によってもたらされる細
胞−細胞結合は非常に協力的であるからである。
【0110】好適な形態および立体配置は二量体配置の
非トランスメンブラン(切形)ICAMであるが、ウイ
ルスとの結合に有効でありそしてウイルスの活性の中和
に有効な他の形態および立体配置を本発明の範囲内に包
含させることの排除を意図したものではない。
【0111】更に、通常にメンブラン結合した不溶レセ
プタ蛋白質から可溶な蛋白質形態を製造する本発明の一
般的な方法は、「主要群」のレセプタと結合するウイル
ス以外のウイルスと結合しそしてその感染を減少させる
ために用いられる、他のレセプタ蛋白質の可溶多量体形
態を製造するために用いられ得る。このような他のウイ
ルスには、ポリオ、単純ヘルペス、Epstein−B
arrウイルスが含まれる。
【0112】上述した説明的実施例中に記述した本発明
の数多くの修飾および変化が本分野の技術者に思い浮か
ぶものと予想される、従って、それについては、付随す
る請求項で明らかとなる制限のみを置くものとする。
【0113】従って、この付随する請求項中で請求する
本発明の範囲内に入る同等の変化全てを包含することを
意図するものである。
【0114】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0115】1.多量体ICAM。
【0116】2.上記ICAMが非トランスメンブラン
ICAMである第1項記載の多量体ICAM。
【0117】3.上記非トランスメンブランICAMが
本質的にカルボキシル細胞内ドメインを有していなくそ
して疎水性メンブランドメインを有していない第2項記
載の多量体ICAM。
【0118】4.上記非トランスメンブランICAMが
tICAM(453)およびtICAM(184)から
成る群から選択される1員である第2項記載の多量体I
CAM。
【0119】5.上記ICAMを支持体に吸着させるこ
とによって多量化させた第1項記載の多量体ICAM。
【0120】6.上記支持体が不活性ポリマーでありそ
してニトロセルロース、PVDF、DEAE、脂質ポリ
マー、およびアミノデキストランから成る群から選択さ
れる1員である第5項記載の多量体ICAM。
【0121】7.上記多量体ICAMを構成要素に連結
させることによって多量化させた第1項記載の多量体I
CAM。
【0122】8.上記ICAMをどちらかの末端で修飾
した第7項記載の多量体ICAM。 9.上記ICAMをカルボキシル末端で修飾した第8項
記載の多量体ICAM。
【0123】10.上記ICAMをカルボキシル末端で
修飾して反応性を示すアミノ酸残基を含有させた第8項
記載の多量体ICAM。
【0124】11.上記反応性を示すアミノ酸残基がリ
ジンおよびシステインから成る群から選択される1員で
ある第10項記載の多量体ICAM。
【0125】12.上記ICAMをアミノ末端で修飾し
た第8項記載の多量体ICAM。
【0126】13.上記ICAMをアミノ末端で修飾し
て反応性を示すアミノ酸残基を含有させた第8項記載の
多量体ICAM。
【0127】14.上記反応性を示すアミノ酸がリジン
およびシステインから成る群から選択される1員である
第13項記載の多量体ICAM。
【0128】15.上記ICAMをどちらかの末端で修
飾してオリゴマーミセルの形成を促進させ得る脂質を含
有させた第8項記載の多量体ICAM。
【0129】16.上記構成要素が抗体、蛋白質担体、
および架橋剤から成る群から選択される1員である第7
項記載の多量体ICAM。
【0130】17.上記抗体が抗ICAM抗体CL 2
03である第16項記載の多量体ICAM。
【0131】18.上記架橋剤がヘテロ二官能およびホ
モ二官能架橋剤から成る群から選択される第16項記載
の多量体ICAM。
【0132】19.上記架橋剤が二官能N−ヒドロキシ
スクシニミドエステル、イミドエステルおよびビス−マ
レイミド−ヘキサン類から成る群から選択される1員で
ある第18項記載の多量体ICAM。
【0133】20.上記蛋白質担体がアルブミンおよび
プロテオグリカン類から成る群から選択される1員であ
る第7項記載の多量体ICAM。
【0134】21.上記ICAMが、充分にグリコシル
化されたICAM、部分的にグリコシル化されたICA
Mまたは非グリコシル化ICAMから成る群から選択さ
れる1員である第1項記載の多量体ICAM。
【0135】22.改良が、リガンドに対する非トラン
スメンブランICAMの結合を強化させる形態および立
体配置の非トランスメンブランICAMを、リガンドに
供給する段階から成る、上記リガンドと上記非トランス
メンブランICAMとの結合を増強させる方法。
【0136】23.上記非トランスメンブランICAM
が本質的にカルボキシル細胞内ドメインを有していなく
そして疎水性メンブランドメインを有していない第22
項記載の方法。
【0137】24.上記非トランスメンブランICAM
がtICAM(453)およびtICAM(185)か
ら成る群から選択される1員である第23項記載の方法
【0138】25.上記ICAMが多量体配置にある第
22項記載の方法。
【0139】26.上記ICAMをカルボキシル末端ま
たはアミノ末端のどちらかで修飾し、そして多量体IC
AMの形成が増強された第22項記載の方法。
【0140】27.上記修飾がカルボキシル末端でのリ
ジン添加から成る第26項記載の方法。
【0141】28.上記修飾がカルボキシル末端での遊
離システイン添加から成る第26項記載の方法。
【0142】29.上記多量体配置が二量体から成る第
25項記載の方法。
【0143】30.上記多量体配置が、第2ICAMと
架橋している第1ICAMから成る第25項記載の方法
【0144】31.上記多量体配置が、多量体配置を生
じさせるために支持体に吸着させたICAMから成る第
25項記載の方法。
【0145】32.上記支持体が高分子量の本質的に不
活性なポリマー類から成る群から選択される1員から成
る第31項記載の方法。
【0146】33.上記ポリマーが不活性ポリマーであ
りそしてニトロセルロース、PVDF、DEAE、脂質
ポリマー類、およびアミノデキストランから成る群から
選択される1員である第32項記載の方法。
【0147】34.上記多量体ICAMを構成要素に連
結させることによって多量化させる第32項記載の方法
【0148】35.上記構成要素が抗体、蛋白質担体、
および架橋剤から成る群から選択される1員である第3
4項記載の方法。
【0149】36.上記架橋剤がヘテロ二官能およびホ
モ二官能架橋剤から成る群から選択される1員である第
35項記載の方法。
【0150】37.上記蛋白質担体がアルブミンおよび
プロテオグリカン類から成る群から選択される1員であ
る第32項記載の方法。
【0151】38.上記抗体が抗ICAM抗体CL 2
03である第37項記載の方法。
【0152】39.上記リガンドがヒトのライノウイル
ス、主要群レセプタウイルス、リンパ球関連抗原−1(
LFA−1)および熱帯マラリア原虫から成る群から選
択される1員である第22項記載の方法。
【0153】40.薬学的に許容される溶媒、希釈剤、
補助剤または担体を含有し、そして活性材料として、有
効量の第1項記載ポリペプチドを含有している薬学的組
成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多量体ICAM
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