JPH04291313A - 機械式光スイッチ - Google Patents

機械式光スイッチ

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JPH04291313A
JPH04291313A JP5699091A JP5699091A JPH04291313A JP H04291313 A JPH04291313 A JP H04291313A JP 5699091 A JP5699091 A JP 5699091A JP 5699091 A JP5699091 A JP 5699091A JP H04291313 A JPH04291313 A JP H04291313A
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JP
Japan
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movable plate
movable
stopper
optical fiber
optical fibers
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5699091A
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English (en)
Inventor
Akinobu Yamaoka
山岡 明暢
Norikatsu Sawada
澤田 紀克
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定光ファイバと可
動光ファイバとよりなり、その少なくとも一方は2本で
あり、可動光ファイバを機械的に動かすことにより、そ
の2本の光ファイバの1本と他方の光ファイバとの端面
同士を近接対向させた状態と、2本の光ファイバの他の
1本と他方の光ファイバとの端面同士を近接対向させた
状態とに切り替えるようにした機械式光スイッチに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の機械式光スイッチとして図10
および図11に示すものが従来提案されている。これら
はいずれも板ばねの偏倚力とこれに抗する電磁力とによ
り板ばねを変位させ、この板ばねに取付けられている光
ファイバと、固定部の光ファイバとの光学的接続関係を
切り替えるものである。
【0003】図10に示す構造のものでは、ベース1に
取付台2が固定され、その取付台2に板ばね3の一端が
固定され、他端が上側ストッパ4に圧接するように板ば
ね3が折り曲げられており、この板ばね3の偏倚力に抗
して板ばね3をベース1上の下側ストッパ5に圧接させ
るために、図10(B)に示すように板ばね3に磁性片
6を取付け、電磁駆動手段7をベース1の下側に配置し
ている。電磁駆動手段7のコイルが励磁され、板ばね3
が下側ストッパ5に圧接されている時は、板ばね3にこ
れを挟むように取付けられている2本の可動光ファイバ
8,9と固定板10にこれを挟むように取付けられてい
る2本の固定光ファイバ11,12とはそれぞれ端面同
士が近接対向し、可動光ファイバ8と固定光ファイバ1
1とが、また可動光ファイバ9と固定光ファイバ12と
がそれぞれた光学的に接続される。
【0004】一方、電磁駆動手段7のコイルが励磁され
ていない時は、板ばね3はその偏倚力により上側ストッ
パ4に圧接する。この状態では、可動光ファイバ9と固
定光ファイバ11との端面同士が近接対向し、光学的に
接続される。また、図11に示す構造のものでは、板枠
状固定部20の枠内にこれと同一面で可動部21が配さ
れ、可動部21の一端部の一側縁と、固定部20の内側
に一体に突出した連結部の一側縁とが、固定部20のな
す面と直角な板状折り曲げ部22で一体に連結され、つ
まり固定部20,可動部21,折り曲げ部22は板ばね
で一体に構成されている。折り曲げ部22は折り曲げら
れており、この偏倚力により可動部21の遊端の一方の
側縁部に形成された第1突起部23が固定部20の第1
ストッパ24に圧接されている。折り曲げ部22の偏倚
力に抗して可動部21を変位させるために、可動部21
に磁性片25が取付けられ、かつ電磁駆動手段26が設
けられる。電磁駆動手段26のコイルが励磁されると磁
性片25が電磁駆動手段26に吸引され、可動部21の
他方の側縁部に形成された第2突起部27が固定部20
の第2ストッパ28に圧接され、この状態では、可動部
21の一面に取付けられている2本の可動光ファイバ8
,9と固定部20の一面に取付けられている2本の固定
光ファイバ11,12とはそれぞれ端面同士が近接対向
し、可動光ファイバ8と固定光ファイバ11とが、また
可動光ファイバ9と固定光ファイバ12とがそれぞれ光
学的に接続される。
【0005】一方、電磁駆動手段26のコイルが励磁さ
れていない時は、折り曲げ部22の偏倚力により、可動
部21が変位し、可動部21の第1突起部23が第1ス
トッパ24に圧接する。この状態では、可動光ファイバ
9と固定光ファイバ11との端面同士が近接対向し、光
学的に接続される。このように、これら従来提案されて
いる機械式光スイッチはいずれも板ばねを折り曲げ、そ
の折り曲げ部を中心として板ばねを回動させ、板ばねに
取付けられている光ファイバと固定部の光ファイバとの
光学的接続を切り替えるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の光スイッチの動
作状態における問題点を図を参照して説明する。図12
は図10に示した光スイッチの二つの切り替え接続状態
を示す図である。この光スイッチでは、予め上側ストッ
パ4に圧接するように折り曲げられた板ばね3を、図1
2(A)に示すように下側ストッパ5に圧接させた状態
で、可動光ファイバ8,9の板ばね3への取付けが行わ
れる。つまり、この状態で可動光ファイバ8が板ばね3
の一面に取付けられ、これと対向して可動光ファイバ9
が板ばね3の他面に取付けられる。固定光ファイバ11
,12はそれぞれ可動光ファイバ8,9と端面が近接対
向するように固定板10に取付けられる。そして、この
状態で、可動光ファイバ8と固定光ファイバ11とが、
また可動光ファイバ9と固定光ファイバ12とがそれぞ
れ軸ずれのない、つまり両光ファイバの軸心が同一直線
上にあるようにされる。従って、この図12(A)の状
態では可動光ファイバ8,9と固定光ファイバ11,1
2とはそれぞれ良好な光学的接続状態となる。
【0007】ここで注意すべきことは、この図12(A
)の状態においては板ばね3には、上側ストッパ4へ回
動させようとする偏倚力により、その回動支点31に矢
印32で示す回転モーメントが作用し、これにより板ば
ね3は図に示したように彎曲していることである。 図12(B)は電磁駆動手段の駆動が解除され、板ばね
3がその偏倚力により上側ストッパ4に圧接している状
態を示す図であり、板ばね3は図12(A)に示した彎
曲している状態から直線に近くなる。このため可動光フ
ァイバ8,9と回動支点31との距離は、図12(A)
での距離に比べて大きくなり、接続すべき可動光ファイ
バ9と固定光ファイバ11との間に軸ずれ33が発生す
る。このため、これら光ファイバ9,11間の接続損失
が大となる。
【0008】図13は図11に示した光スイッチの二つ
の切り替え状態を示す図である。この場合も図13(A
)に示すように可動部21を第2ストッパ28に衝合さ
せた状態で、可動光ファイバ8,9と固定光ファイバ1
1,12との軸心がそれぞれ一直線上にあるようにされ
る。従って、電磁駆動手段26の駆動が解除されて、折
り曲げ部22の偏倚力により回動支点34を中心に可動
部21が回動し、図13(B)に示すように第1ストッ
パ24に可動部21が衝合した状態においては、接続す
べき可動光ファイバ9のなす直線に対し、固定光ファイ
バ11のなす直線が互いに斜めとなり、角度ずれ36が
発生する。
【0009】以上説明したように、従来提案されている
機械式光スイッチは、一方の接続位置では良好な接続を
得ることができるが、他方の接続位置では軸ずれや角度
ずれが発生し、接続位置での光量損失が増加するという
問題がある。この発明はこの点に鑑み、接続光ファイバ
間の軸ずれや角度ずれを解消し、いずれの接続位置でも
光量損失を最小限に抑えることができる機械式光スイッ
チを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、可動
板の一方の面の両端部と対向し、その可動板の動きを第
1平面で規制する第1ストッパが設けられ、その可動板
の他方の面の両端部と対向し、第1平面と平行した第2
平面でその可動板の動きを規制する第2ストッパが設け
られ、可動板の中間部に支持片の一端が一体に連結され
、支持片の他端部が固定されると共に第1ストッパに可
動板を圧接するようにその固定端部が折り曲げられ、そ
の折り曲げ部の曲げ剛性が可動板との連結部の曲げ剛性
より強くされており、可動板にその板面と平行に可動光
ファイバが取付けられ、第1平面と平行した固定光ファ
イバが設けられ、駆動手段により支持片の偏倚力に抗し
て可動板を第2ストッパに圧接させることができるよう
にされ、可動光ファイバおよび固定光ファイバの少なく
とも一方は2本であり、第1ストッパに可動板を圧接し
た状態でその2本の光ファイバの1本と、他方の光ファ
イバとの端面同士が近接対向し、第2ストッパに可動板
を圧接した状態でその2本の光ファイバの他の1本と他
方の光ファイバとの端面同士が近接対向するように、各
光ファイバが位置されている。
【0011】
【作  用】上記のように構成されたこの発明では、支
持片の折り曲げ部の偏倚力およびこれに抗する駆動手段
により可動光ファイバが取付けられた可動板を変位させ
ると共に、支持片と可動板との連結部の曲げ剛性が支持
片の折り曲げ部の曲げ剛性より弱いため、可動板がこの
連結部を支点として回動することにより、可動板の両端
部が第1ストッパあるいは第2ストッパに平行に圧接さ
れる。
【0012】従って、可動板が第1ストッパに圧接され
ている状態および第2ストッパに圧接されている状態の
どちらにおいても接続すべき光ファイバ間の軸ずれや角
度ずれは発生せず、いずれの接続位置でも光量損失を最
小限に抑えることができる。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1はこの発明による機械式光スイッチの要部であ
る積層プレート群41を分解してその構成を示したもの
であり、積層プレート群41は図に示したように6つの
層により構成されている。このうちの矩形状板ばね42
を拡大して図2に示す。
【0014】板ばね42のほゞ中央部には略矩形状の可
動板43が切り取り形成されており、この可動板43と
板ばね42とは両長手方向がほゞ一致されている。可動
板43の一面43a側において可動板43の両端部と対
向し、可動板43の動きを規制する第1ストッパ44が
スペーサ45を介して板ばね42に積層される。この例
では可動板43の四隅部に可動板43の長手方向に突出
した爪46a〜46dが一体に形成され、これら爪46
a〜46dが第1ストッパ44と係止して可動板43の
動きが規制される。第1ストッパ44の可動板43側の
面44bを第1平面とする。
【0015】可動板43の他面43b側において、同様
にその両端部と対向して可動板43の動きを規制する第
2ストッパ47が板ばね42に対接される。第2ストッ
パ47は第1ストッパ44と平行しており、この場合は
爪46a〜46dが第2ストッパ47と係止して可動板
43の動きが規制される。第2ストッパ47の可動板4
3と対向する側の面47aを第2平面とする。板ばね4
2およびスペーサ45をそれぞれ一様な厚さとし、第2
ストッパ47,板ばね42,スペーサ45,第1ストッ
パ44を順次積層することにより、第1平面と第2平面
とを平行させることができる。
【0016】可動板43の長手方向に沿う両側にこれら
に沿って延長した一対の支持片48が配され、可動板4
3のその両側縁の中間部より一体に突部46e,46f
がそれぞれ突出され、その両突部46e,46fに両支
持片48の一端縁が一体に連結されて連結部49とされ
、両支持片48の他端縁が板ばね42の固定板51と一
体に連結される。つまり、板ばね42は可動板43,支
持片48および固定板51により構成され、これらが一
体形成されたものである。
【0017】支持片48の固定板51側の端部は、支持
片48の連結部49に連結されている可動板43を第1
ストッパ44に圧接する方向に十分な角度で折り曲げら
れている。この折り曲げ部52の曲げ剛性は、連結部4
9の曲げ剛性より強く設定される。この実施例において
は、支持片48の連結部49側の幅を折り曲げ部52側
の幅より狭くすることによりこれを実現している。
【0018】可動板43の一面43aには可動光ファイ
バ8が取付けられ、これと対向して他面43bには可動
光ファイバ9が取付けられる。これら一対の可動光ファ
イバ8,9は、それぞれ可動板43の板面と平行にその
長手方向に延長されて取付けられ、かつ一端部が可動板
43の一端からわずかに突出されて接続端とされ、他端
部側は可動板43の他端を横切って延長されている。
【0019】可動光ファイバ8,9の接続端側の延長上
の固定板51には、その両接続端面と一端をそれぞれ対
向させた固定光ファイバ11,12が取付けられており
、固定光ファイバ11,12の可動光ファイバ8,9と
対向する一端部は固定板51からわずかに突出されて接
続端とされている。これら可動光ファイバ8,9と固定
光ファイバ11,12とは、可動板43が第2ストッパ
47に圧接された状態で可動光ファイバ8と固定光ファ
イバ11との、また可動光ファイバ9と固定光ファイバ
12との端面同士がそれぞれ近接対向し、可動板43が
第1ストッパ44に圧接された状態では可動光ファイバ
9と固定光ファイバ11との端面同士が近接対向するよ
うに位置されている。つまり、可動板43が第2ストッ
パ47に圧接された状態における可動板43の一面43
aと第1ストッパ44の規制面44b(第1平面)との
間隔D1 は、可動光ファイバ8,9の中心間隔D2 
と等しくされている。
【0020】なお、可動光ファイバ8,9の可動板43
への取付けおよび固定光ファイバ11,12の固定板5
1への取付けは例えば接着により行われる。可動板43
をその偏倚力に抗して第2ストッパ47側に変位対接さ
せる駆動手段が設けられる。この例ではこの駆動手段と
して電磁駆動手段を用いた場合で、可動板43の一面4
3bには磁性片53が接着により取付けられる。図2に
示すように、磁性片53の接着面には可動光ファイバ9
に対する逃げ溝54が形成さている。また、磁性片53
は可動板43の四隅の爪46a〜46dにはかからない
形状とされる。なお、支持片48と対応する磁性片53
の側縁部には、支持片48が連結される可動板43の突
部46e,46fに対応した突部55が形成されている
。この突部55の突出側縁の一方を連結部49とほゞ一
致させ、可動板43の長手方向と直角な軸心で連結部4
9が曲がることができるようにされる。
【0021】第2ストッパ47の板ばね42と反対側の
面に非磁性材のヨーク支持板56が対接される。図3に
示すようにヨーク支持板56にはその一側より結合切込
み57a,57bが形成されている。一方、鉄心58に
コイル59が巻回され、その鉄心58の両端に一対の磁
気ヨーク60が連結固定され、これら磁気ヨーク60は
鉄心58に対し一側に延長されており、これら延長部は
ヨーク支持板56の結合切込み57a,57bに嵌合結
合される。これら両磁気ヨーク60の結合部が磁性片5
3と対向される。
【0022】積層プレート群41としてはこの例では上
述のヨーク支持板56,第2ストッパ47,板ばね42
,スペーサ45,第1ストッパ44に加え、第1ストッ
パ44側の最外層を覆うカバー62とによる6層構造で
あり、これら6層の外形形状はほゞ等しくされている。 次に各層の内部形状について説明する。スペーサ45に
は可動板43および支持片48の変位を妨げないように
、これらの形状とほゞ対応し、これらより大きな中空部
63が形成されている。第1ストッパ44にも可動板4
3および支持片48の形状とほゞ対応し、これらより大
きな中空部64が形成されているが、可動板43の両端
部、この例では爪46a〜46dのみが係止されるよう
に中空部64が制限されている。この中空部64は可動
光ファイバ8に対する逃げと共に、支持片48の曲げ加
工や支持片48,可動板43の打ち抜き加工などにより
、支持片48の一部が爪46a〜46dよりも第1スト
ッパ44側に位置した場合の逃げを構成している。 第2ストッパ47には磁性片53を収容可能な中空部6
5が形成されている。
【0023】次にこの積層プレート群41の組立てにつ
いて説明する。積層プレート群41の各層には組立て時
の位置決め用として位置決め穴68がそれぞれ四隅部に
形成されている。図4に示すようにベース71上に立て
られた4本のピン72に各層の位置決め穴68が順次挿
通され、積層プレート群41の積層および位置決めが行
われる。さらに位置決め穴68が形成された与圧ばね板
73がピン72に挿通される。積層プレート群41は、
ばね材で形成された4つのコ字状クランプ74により、
各位置決め穴68の位置で与圧ばね板73と共に端部が
挟み込まれて加圧され、かつベース71に保持されてス
イッチングモジュール75とされる。なお、クランプ7
4の両脚部には位置決め穴68がそれぞれ形成されてお
り、ピン72の両端にこの位置決め穴68を係合させる
ことにより脱落が防止される。与圧ばね板73は例えば
く字状に折り曲げ、凸側を積層プレート群41に対向す
るように取付ける構造とされる。
【0024】図5はこの発明による機械式光スイッチの
一実施例の全体構造であり、スイッチングモジュール7
5がケースに収容されている状態を透視図として示して
いる。スイッチングモジュール75はそのカバー62側
にケース76が被され、ベース71に形成されている4
つの固定爪77によりケース76にスイッチングモジュ
ール75が固定され、カバー78によりケース76の開
口部が蓋される。ケース76にはこの例では4本の電極
79が配設されており、図には示していないがコイル5
9の2本のリード線が電極79の所定の2本のケース7
6内部分に接続されている。
【0025】図6はこの実施例の動作を示す図である。 図は爪46bと46dを結ぶ直線を含む可動板43に垂
直な平面での断面図であり、一部を省略して示している
。なお、この実施例では可動光ファイバ8,9および固
定光ファイバ11,12の外径は125μm とされ、
また板ばね42の板厚は100μmとされている。コイ
ル59が励磁されていない時は折り曲げ部52の偏倚力
により支持片48およびこれに連結された可動板43が
折り曲げ部52を支点とする矢印81で示した回転モー
メントにより回動し、可動板43の一端の爪46a,4
6bの先端がまず第1ストッパ44に当接する。連結部
49の曲げ剛性は折り曲げ部52の曲げ剛性により弱く
されているため、この後、折り曲げ部52の偏倚力によ
り連結部49を支点とする矢印82で示す回転モーメン
トが発生し、可動板43が回動する。この回動により可
動板43の面43aが第1ストッパ44の面44b(第
1平面)と平行となり、4つの爪46a〜46dが全て
第1ストッパ44に圧接される。このようにして可動板
43の爪46a〜46dが第1ストッパ44に係止され
ることにより、可動板43の動きが第1ストッパ44に
よって規制され、可動光ファイバ9と固定光ファイバ1
1との端面同士が近接対向し、これらが光学的に接続さ
れる。図6(A)はこの状態を示したものである。
【0026】これに対し、図6(B)はコイル59が励
磁されている時を示したものであり、電磁力により、磁
性片53が取付けられている可動板43が第2ストッパ
47側に吸引され、爪46a〜46dが第2ストッパ4
7に圧接される。従って、可動板43の面43bが第2
ストッパの面47a(第2平面)によって規制され、可
動光ファイバ8と固定光ファイバ11および可動光ファ
イバ9と固定光ファイバ12との端面同士がそれぞれ近
接対向し、光学的に接続される。
【0027】このようにコイル59の励磁、非励磁によ
り光ファイバの光学的接続を切り替えることができる。 なお、この実施例では積層プレート群41の積層方向に
おける可動板43の移動量は一対の固定光ファイバ11
,12のピッチ、即ち225μm であるため、スペー
サ45の厚さは225μm とされる。支持片48の回
動にもとづき、連結部49が光ファイバ軸方向に移動し
て、可動光ファイバ8,9の接続端面も光ファイバ軸方
向に図7に示すように移動する。即ち実線で示すように
可動光ファイバ9と固定光ファイバ12が光学的に接続
されている時のそれらの端面間間隙に比べ、接続が切り
替えられ、点線で示すように可動光ファイバ9と固定光
ファイバ11とが光学的に接続された時のそれらの端面
間間隙はわずか広くなる。しかしながら、この光ファイ
バ軸方向における端面位置の許容精度は軸ずれに比べ一
桁以上大きく、また角度ずれと比較しても光量損失は軽
微であり、問題とならない。
【0028】光ファイバの取付けの一例を図8に示す。 図は可動光ファイバ8,9の可動板43への取付けを示
したものである。可動板43の長手方向の両側に固定治
具83がそれぞれ設置される。固定治具83によって、
可動板43の両板面にそれぞれ配された可動光ファイバ
8,9が位置決めされ、挾持される。この状態で可動光
ファイバ8,9と可動板43とに接着剤84が塗布され
、硬化される。接着剤84硬化後、固定治具83を除去
し、取付け作業が完了する。このようにして精度よく、
簡易に光ファイバの取付けを行うことができる。
【0029】また、この実施例では6種類の板状の部品
を積層して、この発明による機械式光スイッチの要部で
ある積層プレート群41を形成しているが、これらの部
品は例えばプレスやエッチングにより容易かつ安価に製
作することができる。なお、この実施例においては可動
光ファイバおよび固定光ファイバがそれぞれ2本ずつ取
付けられた構成としているが、少なくともどちらか一方
が2本であればよく、その2本と他方の1本との接続切
り替えにおいてもこの発明を適用することができる。
【0030】図9は連結部49の曲げ剛性を折り曲げ部
52の曲げ剛性より弱くするための他の実施例を示した
ものであり、図9(A)のように連結部49に穴85を
設けたり、あるいは図9(B)のように溝86を形成す
ることにより、連結部49の曲げ剛性を十分弱くするこ
とができる。支持片48の固定板51との連結側に固定
光ファイバ11,12を配し、これに応じて可動光ファ
イバ8,9の向きを図2と逆としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は可動板
が支持片により支持される構造とし、支持片の固定板に
対する折り曲げ部の曲げ剛性が支持片と可動板との連結
部のまげ剛性より強くされていることにより、折り曲げ
部を支点として支持片が回動されると共に、連結部を支
点として可動板が回動されるため、可動板が平行に配置
された2つのストッパのどちらにも平行に圧接されるよ
うに構成したものである。
【0032】従って、可動板に取付けられた可動光ファ
イバとストッパに平行な固定板に取付けられた固定光フ
ァイバとの接続切り替えにおいて軸ずれや角度ずれは発
生せず、接続位置での光量損失を最小限に抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による機械式光スイッチの一実施例の
要部である積層プレート群の分解斜視図。
【図2】図1の板ばね部分の拡大分解斜視図。
【図3】図1のヨーク支持板部分の分解斜視図。
【図4】この発明による機械式光スイッチの一実施例の
スイッチングモジュールの分解斜視図。
【図5】この発明による機械式光スイッチの一実施例の
ケースを透視した全体斜視図。
【図6】この発明による機械式光スイッチの動作を示す
図。(A)はコイル非励磁時の図。(B)はコイル励磁
時の図。
【図7】この発明による機械式光スイッチの動作におけ
る光ファイバの軸方向の移動を説明する図。
【図8】光ファイバの取付け方法を示す斜視図。
【図9】この発明による機械式光スイッチの他の実施例
を示す部分拡大斜視図。(A)は第2の実施例を示す図
。(B)は第3の実施例を示す図。
【図10】従来提案されている機械式光スイッチの一例
を示す図。(A)は斜視図。(B)は側面図。
【図11】従来提案されている機械式光スイッチの他の
例を示す図。(A)は平面図。(B)は正面図。
【図12】図10に示す機械式光スイッチの動作を示す
図。(A)はコイル励磁時の図。(B)はコイル非励磁
時の図。
【図13】図11に示す機械式光スイッチの動作を示す
図。(A)はコイル励磁時の図。(B)はコイル非励磁
時の図。
【符号の説明】
8,9    可動光ファイバ 11,12    固定光ファイバ 41      積層プレート群 42      板ばね 43      可動板 44      第1ストッパ 45      スペーサ 46a〜46d    爪 47      第2ストッパ 48      支持片 49      連結部 51      固定板 52      折り曲げ部 53      磁性片 56      ヨーク支持板 59      コイル 60      磁気ヨーク 74      クランプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  可動板と、その可動板の一方の面の両
    端部と対向し、その可動板の動きを第1平面で規制する
    第1ストッパと、上記可動板の他方の面の両端部と対向
    し、上記第1平面と平行した第2平面でその可動板の動
    きを規制する第2ストッパと、上記可動板の中間部と一
    端が一体に連結され、他端部が固定されると共に上記第
    1ストッパに上記可動板を圧接するように折り曲げられ
    、その折り曲げ部の曲げ剛性が上記連結部の曲げ剛性よ
    り強くされた支持片と、上記可動板にその板面と平行に
    取付けられた可動光ファイバと、上記第1平面と平行し
    た固定光ファイバと、上記支持片の偏倚力に抗して上記
    可動板を上記第2ストッパに圧接させる駆動手段と、を
    有し、上記可動光ファイバおよび上記固定光ファイバの
    少なくとも一方は2本であり、上記第1ストッパに上記
    可動板を圧接した状態で上記2本の光ファイバの1本と
    他方の光ファイバとの端面同士が近接対向し、上記第2
    ストッパに上記可動板を圧接した状態で上記2本の光フ
    ァイバの他の1本と他方の光ファイバとの端面同士が近
    接対向するように、各光ファイバが位置されている機械
    式光スイッチ。
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