JP3725215B2 - 光ファイバ接続器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカニカルスプライスなどの光ファイバの突き合わせ接続に用いられる光ファイバ接続器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバ接続器においては、突き合わせた2本の光ファイバを同―のハウジング内に固定する構造となっている。前記光ファイバ接続器の位置決め調心構造としては、(1)精密細管(以下、「マイクロキャピラリー」)内にその両端から光ファイバを挿入して突き合わせる構造、(2)位置決め溝において光ファイバ同士を突き合わせる構造、(3)3本の精密ロッドあるいは3個の精密ボールの中心に光ファイバを担持して位置決めする構造などがある。この光ファイバ接続器は、前記調心機構において一対の光ファイバを調心、突き合わせして調心機構に接着または機械的に挟持固定するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような光ファイバ接続器の場合、接続した光ファイバの再使用が不可能となるため光ファイバの着脱ができず、接続切り替え等には有効に利用できないといった問題があった。
すなわち、光ファイバを調心機構に接着した場合には、調心機構からの取り外しが大変な上、突き合わせ端部が接着剤で汚れて再使用が困難になる。また、光ファイバを機械的に挟持した場合には、光ファイバの突き合わせ端部に挟持力を均等に作用させることが困難であるため、挟持力が偏在して作用した結果、突き合わせ状態を解除した際に突き合わせ端部の屈折率が変動して再使用が困難になるといった問題が生じる。
【0004】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、光ファイバを突き合わせ接続および接続切り替え可能な光ファイバ接続器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、光ファイバ(7)同士を突き合わせ接続するための光ファイバ接続器(1)であって、当接面(5、6)を相互に合わせて一体化することでロッド状の本体(1A)を構成する二つ割り構造のベース(2)および蓋体(3)と、周方向一箇所にスリット(4a)を持ち、前記ロッド状の本体の外周に嵌着されることで、ベースおよび蓋体を相互に圧接させる断面概略C型の1本のC型バネ(4)と、前記ベースと前記蓋体の当接面間に、当接面の幅方向中央部に設けられ、当接面同士に働く圧接力により、光ファイバを突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心手段(8)とを備え、前記蓋体が長手方向に分割された3つのピース(3A、3B、3B)で構成されており、中間のピース(3A)は、突き合わせ接続する両光ファイバの芯線露出部(7a)の長さに対応しており、前記C型バネは溝(26)によって長手方向に3つの領域に区分されており、各領域が蓋体の3つのピースに対応しており、ベースと蓋体との間を分離させる治具(16)が挿入される治具挿入溝(17)が、ベースと蓋体との合わせ部の外周面の凹所として穿設されていることを特徴とする光ファイバ接続器を前記課題の解決手段とした。
また、本発明では、光ファイバ(7)同士を突き合わせ接続するための光ファイバ接続器(1)であって、当接面(5、6)を相互に合わせて一体化することでロッド状の本体(1A)を構成する二つ割り構造のベース(2)および蓋体(3)と、周方向一箇所にスリット(4a)を持ち、前記ロッド状の本体の外周に嵌着されることで、ベースおよび蓋体を相互に圧接させる、概略円筒形の1本のバネ(4)と、前記ベースと前記蓋体の当接面間に、当接面の幅方向中央部に設けられ、当接面同士に働く圧接力により、光ファイバを突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心手段(8)とを備え、前記蓋体が長手方向に分割された3つのピース(3A、3B、3B)で構成されており、中間のピース(3A)は、突き合わせ接続する両光ファイバの芯線露出部(7a)の長さに対応しており、前記バネは溝(26)によって長手方向に3つの領域に区分されており、各領域が蓋体の3つのピースに対応しており、ベースと蓋体との間を分離させる治具(16)が挿入される治具挿入溝(17)が、ベースと蓋体との合わせ部の外周面の凹所として穿設されていることを特徴とする光ファイバ接続器を前記課題の解決手段とした。
請求項3記載の発明は、前記本体と請求項1記載のC型バネあるいは請求項2記載のバネの少なくとも一方を断面楕円形に形成することで、前記当接面と直交する方向に位置する周面でのみ本体とC型バネを圧接させたことを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ接続器である。
請求項4記載の発明は、前記当接面の一方に位置決め凸部(14)を設け、他方に前記凸部の嵌合する位置決め凹部(15)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ接続器である。
請求項5記載の発明は、前記本体と、請求項1記載のC型バネあるいは請求項2記載のバネとに、請求項1記載のC型バネあるいは請求項2記載のバネの滑り止め手段(22、26)を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ接続器である。
請求項6記載の発明は、前記ベースの当接面に、前記調心手段としての位置決め溝(8)が形成され、該位置決め溝の長手方向中央部分(8a)は、光ファイバの芯線露出部(7a)を収容して芯線の端部を調心し突き合わせる領域であり、位置決め溝の長手方向両端部分(8b、8b)は、光ファイバの被覆部分(7b)を収容して挟持する領域であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ接続器である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図4は光ファイバ接続器1の全体構成を示し、図5は断面を示す。この光ファイバ接続器1は、2本の光ファイバ7、7を突き合わせ状態で収容する透明樹脂製のロッド状の本体1Aと、バネ材製のC型バネ4とからなる。
【0008】
ロッド状の本体1Aは、図5に示すように主要部の断面が楕円形に形成され、その楕円の短軸を含む平面で、ベース2と蓋体3に二つ割りされている。すなわち、ベース2および蓋体3は、当接面5、6を相互に合わせることで、断面楕円形のロッド状の本体1Aを構成する。C型バネ4は、ロッド状に一体化された本体1Aの外周に嵌着されることにより、ベース2と蓋体3に圧接力を付与するものであり、周方向の一箇所に、自身の中心軸線に平行なスリット4aを有する。
【0009】
ベース2の当接面5には、図2に示すように、光ファイバ7、7を突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心手段としてのV溝8が形成されている。このV溝8は、当接面5の幅方向中央部に配置されており、ベース2の長手方向に沿って、端から端まで一直線に延びている。V溝8の長手方向中央部分8aは、光ファイバ7の芯線露出部7aを収容して芯線の端部を調心し突き合わせる領域であり、V溝8の長手方向両端部分8b、8bは、光ファイバ7の被覆部分(被覆のある部分)7bを収容して挟持する領域である。
【0010】
図6はV溝8の両端部分8bの断面を示し、図7はV溝8の中央部分8aの断面を示す。V溝8の長手方向中央部分8aは、光ファイバ7の芯線10の径に合わせた大きさに形成され、V溝8の長手方向両端部分8bは、光ファイバ7の被覆11の径に合わせた大きさに形成されている。V溝8は、光ファイバ7を収容した状態でベース2と蓋体3によって光ファイバ7を挟持できる大きさに形成されており、V溝8の長手方向中央部分8aに対応する蓋体3側の当接面6はフラットに形成されているが、図6に示すように、長手方向両端部分8bに対応する蓋体3側の当接面6には、光ファイバ7の被覆11分の径の拡大を吸収するためのファイバ保持溝12が形成されている。そして、V溝8に光ファイバ7を収容したとき、芯線10が一直線に延びるようになっている。なお、実際には当接面5、6間にわずかな隙間があくことで光ファイバ7が挟持されるのであるが、図6、図7では、当接面5、6を密着させた状態で光ファイバ7とV溝8の関係を示してある。
【0011】
ベース2は全体が一つのピースで構成されているが、蓋体3は、図2、図4に示すように、長手方向に分割された3つのピース3A、3B、3Bで構成されている。中間のピース3Aは、光ファイバ7の芯線露出部7aの長さに対応し、両端のピース3Bは互いに等しい長さに設定されている。中間のピース3Aと両端のピース3Bの突き合わせ端面には、嵌合凸部13aと嵌合凹部13bがそれぞれ形成され、互いに噛み合うことで、両者間の隙間封じと、ずれ防止を行うようになっている。
【0012】
また、ベース2と蓋体3の当接面5、6には、図2および図5に示すように、互いに嵌合し合う位置決め凸部14と位置決め凹部15が設けられている。これら位置決め凸部14と位置決め凹部15は、V溝8に対して片側(C型バネ4のスリット4aを位置させる側と反対側)にあり、ベース2および蓋体3の長手方向の両端付近(蓋体3の両端ピース3Bの位置)に配置されている。位置決め凸部14は、先端が半球状で根元に僅かな円柱部を有する点状の突起として形成され、位置決め凹部15は位置決め凸部14が無理なく嵌まりかつガタつかない程度の大きさの有底穴として形成されている。
【0013】
位置決め凸部14および位置決め凹部15を設けた側と反対側に位置するベース2と蓋体3の合わせ部の外周面には、一体化したべース2と蓋体3を分離させるための治具16(図5参照)の挿入溝17が穿設されている。治具挿入溝17は、ベース2と蓋体3のそれぞれに半分ずつ凹所として形成されており、両者を合体したときに長方形の溝の形になっている。治具挿入溝17は、図1、図2、図3に示すように、本体1Aの長手方向の4箇所に間隔をおいて配置され、中央の2つは蓋体3の中間ピース3Aの位置にあり、他の2つはそれぞれ蓋体3の両端ピース3B、3Bの位置にある。なお、治具挿入溝17は、ベース2または蓋体3の一方にのみ、当接面5、6に連続する凹所として形成してもよい。
【0014】
また、ベース2と蓋体3からなる本体1Aの長手方向両端面には、図1、図2に示すように、V溝8に光ファイバ7を挿入する際の案内用のテーパ穴18が形成されている。これらテーパ穴18も、ベース2と蓋体3に半分ずつ形成されている。
【0015】
また、ベース3と蓋体2からなる本体1Aの外周面には、外周面の一部を一定高さで盛り上げた形のほぼ環状の大径凸部21、22が設けられている。大径凸部21、22は、本体1Aの両端(2箇所)と、蓋体3を分割した位置(2箇所)の合計4箇所にそれぞれ形成されている。大径凸部21、22以外の部分の断面形状は前述したように楕円であるが、大径凸部21、22を設けた部分の断面形状は円形になっている。本体1Aの両端に位置する大径凸部21は、全周連続した環状に形成されており、その周面の対向する2箇所には、互いに平行な平坦面21a、21aが形成されている。これら対向する平坦面21a、21aは、接続のための開閉装置の固定溝に嵌め込んだとき等の回り止めに利用される。
【0016】
また、中間の2つの大径凸部22は、C型バネ4を軸方向、周方向に滑り止めする手段の一方の要素であり、周方向の一箇所が途切れた断面C字状をなしている。途切れた部分は、図2に示すように大径凸部22以外の部分と面が連続する凹所(大径凸部22より若干低い部分)23となっている。その凹所23は、治具挿入溝17を設けた側と反対側の合わせ部の位置にある。なお、ベース2と蓋体3には、各大径凸部21、22を構成するための凸部が半分ずつ設けられ、両端の大径凸部21の平坦部21aも半分ずつ形成されている。また、蓋体3側の中間部にある2つの大径凸部22は、蓋体3を構成する3つのピース3A、3B、3Bの合わせ部にあるから、各ピース3A、3B、3Bにそれぞれ半分ずつ形成されている。そして、図4に示すように、全ピース3A、3B、3Bを合わせて大径凸部22を形成したときに、合わせ部の外周面にV型の溝22aを形成するように、蓋体3側の凸部の合わせ側の端縁に面取が設けられている。
【0017】
一方、C型バネ4は、その長さが本体1Aよりも短く形成され、本体1Aの外周の定位置に嵌着した状態で、本体1A側の両端の大径凸部21、21が、C型バネ4の両端から露出するようになっている。C型バネ4は、スリット4aを有することで、自由状態において、本体1Aより小径の概略円筒形に形成されている。C型バネ4の材質としては、例えばベリリウム銅等があげられる。ベリリウム銅を用いる場合は、目的形状に成形した後に時効硬化処理を行ったものや、熱処理後フッ素樹脂等でコーティングしたもの等を用いるのが望ましい。
【0018】
このC型バネ4の長手方向4箇所には、治具挿入溝17に治具16を挿入するための治具挿入穴25がスリット4aを跨いで形成されている。これら治具挿入穴25は、スリット4a上に等間隔に連設され、全ての治具挿入溝17を同時に露出可能になっている。
【0019】
また、治具挿入穴25を避けたC型バネ4の長手方向2箇所には、周方向に延びる嵌合溝26が形成されている。嵌合溝26は、C型バネ4の滑り止め手段の他方の要素であり、スリット4aを跨いで連続形成され、ちょうど本体1A側の大径凸部22に嵌合するようになっている。すなわち、嵌合溝26は、その背面側の連続部分27を残して穿設されており、嵌合溝26が大径凸部22に嵌まることで、連続部分27が凹所23に嵌まるようになっている。そして、このように大径凸部22と嵌合溝26が嵌まることで、C型バネ4と本体1Aの円周方向の位置ずれと軸方向の位置ずれの両方が防止されるようになっている。なお、C型バネ4は、両端が大径凸部21に係止することでも、軸方向の滑り止めがなされる。また、図1および図3に示すように、C型バネ4は、これら2つの嵌合溝26を設けることで、長手方向に3つの領域に区分されており、各領域が蓋体3の3つのピース3A、3B、3Bに対応している。
【0020】
そして、以上の構成の円筒状のC型バネ4を、断面楕円形の本体1Aの外周に嵌着することにより、図5に示すように、ベース2と蓋体3の当接面5、6と直交する方向に位置する周面(符号Pで示す周辺領域)でのみ、本体1AとC型バネ4が圧接している。
【0021】
次に、本実施の形態の作用および効果を説明する。
光ファイバ接続器1によって一対の光ファイバ7同士を突き合わせ接続するには、まずベース2および蓋体3を合体させ、その外周にC型バネ4を嵌着する。その状態で、図5に示すように治具挿入溝17に治具16を差し込むことで、ベース2と蓋体3の当接面5、6間を開く。次に、その状態で軸方向両端のテーパ穴18からV溝8に光ファイバ7を差し込み、V溝8に沿って光ファイバ7を本体1Aの軸方向中間部まで挿入する。こうすることにより、V溝8に案内されて光ファイバ7同士の突き合わせがスムーズになされる。
【0022】
光ファイバ7同士が突き合わせ状態となったら、治具16を治具挿入溝17から引き抜く。すると、C型バネ4の弾性によって、ベース2と蓋体3との間に光ファイバ7に対する圧接力が付与され、一対の光ファイバ7が突き合わせ状態を保持したまま挟持されて固定される。この際、両光ファイバ7に突き合わせ力を付与しつつ治具16の引き抜きを行うことにより、光ファイバ接続器1内部の光ファイバ7の突き合わせ力をクランプ完了後にも維持することができる。
【0023】
クランプ状態においては、C型バネ4が本体1Aに対して軸方向に滑り止めされているので、C型バネ4の3つの領域(嵌合溝26によって長手方向に分割された3つの領域)が、確実に、本体1Aの長手方向の3つの部分を挟持する。
また、C型バネ4と本体1Aが、当接面5、6と直交する方向に位置する周面でのみ圧接しているから、C型バネ4による圧接力が、図5に矢印Fで示すように有効に当接面5、6に作用し、光ファイバ7に対するクランプ力がアップして調心作用も高まる。このクランプ力は、C型バネ4と本体1Aの位置関係によって持続する。また、当接面5、6には、位置決めのための凹凸部14、15があるから、ベース2と蓋体3の当接面5、6の位置ずれがなく、組付状態での調心精度が高まる。
【0024】
また、光ファイバ接続器1にて突き合わせ接続した一対の光ファイバ7を接続切り替えするには、治具挿入溝17に治具16を差し込み、ベース2と蓋体3との間に作用している光ファイバ7のクランプ力を解除し、V溝8から光ファイバ7を引く抜く。引き抜いた光ファイバ7は、再度他の光ファイバ接続器1内に挿入することによって、他の光ファイバ7と突き合わせ接続することができる。また、光ファイバ接続器1において突き合わせ接続した一方の光ファイバ7のみを引き抜く場合には、引き抜く光ファイバ7をクランプする部分に在る治具挿入溝17にのみ治具16を差し込んで、蓋体3とベース2間のクランプ力を解除し、その状態で引き抜き作業を行う。
【0025】
この際、光ファイバ接続器1内に残した光ファイバ7は、クランプ力の作用によってベース2と蓋体3との間に安定にクランプされているので、光ファイバ7が引き抜かれたV溝8に別の光ファイバ7を挿入して突き合わせ状態とするだけで、再度突き合わせ接続することができる。したがって、本発明の光ファイバ接続器1によれば、治具挿入溝17に治具16を挿抜してベース2と蓋体3との当接面5、6間を開閉することにより、光ファイバ7のクランプおよびクランプ解除を自在に行え、光ファイバ7同士の突き合わせ接続および接続切り替えを簡便に行うことができ、作業能率が向上する。
【0026】
また、構成部品点数を極めて少なくすることができるので、製造が容易で、コストが低減するとともに、構造が単純なので小型化が容易である。さらに、ベース2と蓋体3とが1個のC型バネ4によって圧接され、ベース2と蓋体3との間における光ファイバ7のクランプ力が均等に作用するので、突き合わせ接続した光ファイバ7間の接続損失等を安定に維持することができる。なお、光ファイバ接続器には、光ファイバを長手方向中央部に押し込んで突き合わせ力を付与する突き合わせ力付与機構を設けることも可能である。突き合わせ力付与機構としては、C型バネの長手方向端部やベースおよび蓋体の端部に螺着可能なファイバ支持部材等であってもよい。
【0027】
なお、調心手段としては、マイクロキャビラリーが設置されたV溝またはV満以外の位置決め溝や、精密ロッド、精密ボールを用いた調心手段の適用も可能である。
【0028】
また、上記実施の形態では、ロッド状の本体1Aを断面楕円形に形成し、C型バネ4を断面円形に形成することにより、ベース2と蓋体3の当接面5、6に直交する方向に位置する周面でのみ本体1AとC型バネ4を圧接させたが、C型バネを断面楕円形に形成し、本体を断面円形にしても、同じ位置の周面でのみ本体とC型バネを圧接させることができる。また、本体とC型バネの両方を楕円に形成しても、楕円の軸の向きや楕円の曲率の大きさによって、同じ位置の周面でのみ本体とC型バネを圧接させることができる。従って、いずれの場合も、本発明に含まれる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の光ファイバ接続器によれば、光ファイバを挟持するベースと蓋体の圧接力を、ベースと蓋体の外周に嵌着したC型バネによって付与するようにしたので、光ファイバ同士の突き合わせ接続および接続切り替えを簡便に行うことができ、作業能率が向上する。また、構成部品点数を極めて少なくすることができるので、製造が容易であり、コストが低減するとともに、構造が単純なので小型化が容易である。また、C型バネで圧接力を付与することから、光ファイバに対するクランプ力を均等に作用させることができる。さらに、C型バネを本体に対して滑り止めすることにより、C型バネによって確実にベースと蓋体を挟持することができ、光ファイバに対する安定したクランプ力を維持することができ、その結果、圧接力と調心作用を共に高めることができ、突き合わせ接続した光ファイバ間の接続損失等を安定に維持することができるといった優れた効果を奏する。また、当接面と直交する方向に位置する周面でのみ本体(ベースおよび蓋体)とC型バネを圧接させるようにすることで、C型バネによって付与される圧接力を有効に当接面に働かせることができる。また、当接面に位置決め凸部と凹部を設けることで、ベースと蓋体の当接面の位置ずれを防止することができ、組付け時の作業性の向上が図れると共に、光ファイバの調心精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す側面図である。
【図4】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す図であって、図1におけるA−A線断面矢視図である。
【図5】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す図であって、図1におけるB―B線断面矢視図である。
【図6】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す図であって、V溝の長手方向両端部分の断面を示す拡大図である。
【図7】本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示す図であって、V溝の長手方向中間部分の断面を示す拡大図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ接続器、1A…本体、2…ベース、3…蓋体、3A,3B,3C…ピース、4…C型バネ、4a…スリット、5…当接面、6…当接面、7…光ファイバ、8…V溝(調心手段)、14…位置決め凸部、15…位置決め凹部、16…治具、17…治具挿入溝、22…大径凸部(滑り止め手段)、26…溝,嵌合溝(滑り止め手段)。

Claims (6)

  1. 光ファイバ(7)同士を突き合わせ接続するための光ファイバ接続器(1)であって、
    当接面(5、6)を相互に合わせて一体化することでロッド状の本体(1A)を構成する二つ割り構造のベース(2)および蓋体(3)と、
    周方向一箇所にスリット(4a)を持ち、前記ロッド状の本体の外周に嵌着されることで、ベースおよび蓋体を相互に圧接させる断面概略C型の1本のC型バネ(4)と、
    前記ベースと前記蓋体の当接面間に、当接面の幅方向中央部に設けられ、当接面同士に働く圧接力により、光ファイバを突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心手段(8)とを備え、
    前記蓋体が長手方向に分割された3つのピース(3A、3B、3B)で構成されており、中間のピース(3A)は、突き合わせ接続する両光ファイバの芯線露出部(7a)の長さに対応しており、
    前記C型バネは溝(26)によって長手方向に3つの領域に区分されており、各領域が蓋体の3つのピースに対応しており、
    ベースと蓋体との間を分離させる治具(16)が挿入される治具挿入溝(17)が、ベースと蓋体との合わせ部の外周面の凹所として穿設されていることを特徴とする光ファイバ接続器。
  2. 光ファイバ(7)同士を突き合わせ接続するための光ファイバ接続器(1)であって、
    当接面(5、6)を相互に合わせて一体化することでロッド状の本体(1A)を構成する二つ割り構造のベース(2)および蓋体(3)と、
    周方向一箇所にスリット(4a)を持ち、前記ロッド状の本体の外周に嵌着されることで、ベースおよび蓋体を相互に圧接させる、概略円筒形の1本のバネ(4)と、
    前記ベースと前記蓋体の当接面間に、当接面の幅方向中央部に設けられ、当接面同士に働く圧接力により、光ファイバを突き合わせ接続可能に位置決め調心する調心手段(8)とを備え、
    前記蓋体が長手方向に分割された3つのピース(3A、3B、3B)で構成されており、中間のピース(3A)は、突き合わせ接続する両光ファイバの芯線露出部(7a)の長さに対応しており、
    記バネは溝(26)によって長手方向に3つの領域に区分されており、各領域が蓋体の3つのピースに対応しており、
    ベースと蓋体との間を分離させる治具(16)が挿入される治具挿入溝(17)が、ベースと蓋体との合わせ部の外周面の凹所として穿設されていることを特徴とする光ファイバ接続器。
  3. 前記本体と請求項1記載のC型バネあるいは請求項2記載のバネの少なくとも一方を断面楕円形に形成することで、前記当接面と直交する方向に位置する周面でのみ本体とC型バネを圧接させたことを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ接続器。
  4. 前記当接面の一方に位置決め凸部(14)を設け、他方に前記凸部の嵌合する位置決め凹部(15)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ接続器。
  5. 前記本体と、請求項1記載のC型バネあるいは請求項2記載のバネとに、請求項1記載のC型バネあるいは請求項2記載のバネの滑り止め手段(22、26)を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ接続器。
  6. 前記ベースの当接面に、前記調心手段としての位置決め溝(8)が形成され、該位置決め溝の長手方向中央部分(8a)は、光ファイバの芯線露出部(7a)を収容して芯線の端部を調心し突き合わせる領域であり、位置決め溝の長手方向両端部分(8b、8b)は、光ファイバの被覆部分(7b)を収容して挟持する領域であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ接続器。
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