JP2005308982A - 光ファイバ保持部材及びその保持部材を用いた光コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 組立作業性を向上でき、かつ光ファイバを精度良く固定できるとともに、その固定力のばらつきも小さい光ファイバ保持部材を提供すること。
【解決手段】 光ファイバ保持部材は、光ファイバの素線3が挿通される挿通孔25を有するクランプ部材20と、クランプ部材が挿入される保持孔を有する中空状部材30とを有する。クランプ部材20は、挿通孔25を区画形成する上蓋部21、下蓋部22、各蓋部を連結する弾性変形可能な一対の連結部23,24を備える。クランプ部材20を中空状部材30に挿入して押圧し、連結部23,24を弾性変形させて光ファイバ2を各蓋部21,22間で挟持して固定する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、光ファイバ保持部材及びその保持部材を用いた光コネクタに関する。
光ファイバは、コア径が数μmから数100μm、クラッド径が0.1mm〜1mmとその径が非常に小さい。また、光ファイバは、石英、ガラス、プラスチック等からなるために機械的にも折れやすい。このため、光ファイバの接続用コネクタにおいては、接続される光ファイバ端部をフェルールに挿入して、接続用コネクタ内に取り付けている。
そして、接続用コネクタを接続する場合には、各コネクタのフェルール同士を突き合わせて光接続手段とすることが一般的である。
この光接続用コネクタでは、光ファイバがフェルールから抜けないように固定する必要がある。
そして、接続用コネクタを接続する場合には、各コネクタのフェルール同士を突き合わせて光接続手段とすることが一般的である。
この光接続用コネクタでは、光ファイバがフェルールから抜けないように固定する必要がある。
光ファイバとフェルールの取付作業手順としては、工場において、フェルールに光ファイバを接着固定し、フェルールの端面を鏡面研磨する方法が一般的である。
一方、近年では、現場施工が行いやすい現場取り付けの光コネクタも提案されている。
一方、近年では、現場施工が行いやすい現場取り付けの光コネクタも提案されている。
現場付けの光コネクタの一例としては、予め光ファイバが内蔵されかつ先端面が研磨されてコネクタ内に取り付けられるフェルールと、該フェルールの先端面と対向する部分に配置される接続機構とを備え、この光コネクタに接続する光ファイバの端部を、コネクタ内のフェルール側光ファイバに突き合わせ、この突き合わせ位置がずれないように前記接続機構に光ファイバを固定したものがある。
ここで、光ファイバを接続機構に固定する方法としては様々な手段が考案されている。例えば、上蓋および下蓋の2部材で構成されたファイバ押さえ素子を用いて光ファイバを固定するものとして、楔を利用して固定する方法(例えば、特許文献1参照)や、テーパ面を利用して固定する方法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
また、一体的な光ファイバ押さえ素子を用いて光ファイバを固定するものも知られている(例えば、特許文献3,4)。
また、一体的な光ファイバ押さえ素子を用いて光ファイバを固定するものも知られている(例えば、特許文献3,4)。
特許文献1,2では、いずれもファイバ押さえ素子として、上蓋および下蓋の2部材を用いており、これらの蓋間に光ファイバを挟圧する手段を使っている。この各蓋は工場でコネクタ内に組み付けられるが、この工場での製造組立時に、部品点数が多いため、作業効率が低いという問題があった。
また、光ファイバを押さえる際に、一時的に上蓋と下蓋との間に隙間をあける必要があり、その時に上蓋および下蓋が別部材であるため、各蓋が例えば光ファイバの軸直交方向に相対的に移動してしまい、光ファイバの固定精度が落ちるという問題があった。
また、光ファイバを押さえる際に、一時的に上蓋と下蓋との間に隙間をあける必要があり、その時に上蓋および下蓋が別部材であるため、各蓋が例えば光ファイバの軸直交方向に相対的に移動してしまい、光ファイバの固定精度が落ちるという問題があった。
一方、特許文献3では、ファイバ押さえ素子であるクランプ部材を一体的に成形している。このクランプ部材は、外周面まで貫通するスリットが、クランプ部材の軸方向の一端面から他端面近傍まで連続して形成され、このスリットで分離された部分をクランプ部材を包む円筒状部材の弾性変形により締め付けることで光ファイバを締付け固定している。
しかし、クランプ部材のスリットで分離された部分は片持ち支持状態であるため、締め付け時に各クランプ部材部分が左右方向にずれる可能性があり、固定精度の点で問題があった。
しかし、クランプ部材のスリットで分離された部分は片持ち支持状態であるため、締め付け時に各クランプ部材部分が左右方向にずれる可能性があり、固定精度の点で問題があった。
また、特許文献4では、光コネクタフェルールの圧入部に軸方向に所定の長さを有するスリットを設け、この光コネクタフェルールをアウターフェルール内に挿入してスリット部分を変形させて光コネクタフェルール内に挿入された光ファイバを締付け固定している。
しかし、スリットを利用して変形するため、スリットの長手方向中心部に比べて、スリットの両端部は変形し難く、光ファイバを締め付ける力は、スリットの中心部分が最も大きく、スリットの端部が小さくなり、光ファイバの長手方向において締付力のばらつきが大きいという問題があった。
しかし、スリットを利用して変形するため、スリットの長手方向中心部に比べて、スリットの両端部は変形し難く、光ファイバを締め付ける力は、スリットの中心部分が最も大きく、スリットの端部が小さくなり、光ファイバの長手方向において締付力のばらつきが大きいという問題があった。
本発明の目的は、組立作業性を向上でき、かつ光ファイバを精度良く固定できるとともに、その固定力のばらつきも小さい光ファイバ保持部材およびこの保持部材を用いた光コネクタを提供することである。
本発明の光ファイバ保持部材は、少なくとも1本の光ファイバが挿通される挿通孔を有するクランプ部材と、前記クランプ部材が挿入される保持孔を有する中空状部材とを有する光ファイバ保持部材であって、前記クランプ部材は、第1蓋部と、この第1蓋部に対向配置された第2蓋部と、第1蓋部および第2蓋部を連結する変形可能な一対の連結部とを備え、かつ、これらの第1蓋部、第2蓋部および各連結部によって前記挿通孔が区画形成され、前記光ファイバは、前記挿通孔内において、クランプ部材の第1蓋部および第2蓋部間に配置され、前記クランプ部材の第1蓋部および第2蓋部は、前記中空状部材の保持孔内に挿入された状態で中空状部材によって外方からクランプ部材の中心軸に向かって押圧されて前記光ファイバを挟持することを特徴とする。
この発明によれば、クランプ部材は、第1蓋部、第2蓋部および一対の連結部で囲まれた挿通孔に光ファイバを挿通し、クランプ部材を押圧した際に、各連結部を変形(例えば弾性変形や塑性変形)させて各蓋部間で光ファイバの素線を挟持固定している。このため、各蓋部を一体化しているので、別体とした従来のものに比べて、部品点数を少なくでき、組立作業性を向上できる。
また、各蓋部は一対の連結部で互いに連結されているため、各蓋部を別体にしたものや、スリットを形成して各蓋部を片持ち支持状態にしたものに比べて、各蓋部が相対的に位置ずれすることが殆ど無く、光ファイバの固定精度も向上できる。
さらに、クランプ部材の軸方向に連続する連結部を変形させることになるため、軸方向に所定長さのスリットを形成した場合に比べて、クランプ部材の軸方向における変形のバラツキを低減できる。このため、クランプ部材の軸方向全長に渡って、光ファイバをほぼ均一の力で挟持することができ、固定力のばらつきも小さくなり、光ファイバを安定して保持固定することができる。
また、連結部は押圧時に変形するように構成されているので、クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿通していない状態では、連結部がスペーサの役割をはたし、挿通孔の空間を十分に確保できるので、光ファイバをスムーズに挿通孔内に挿入することができる。
また、各蓋部は一対の連結部で互いに連結されているため、各蓋部を別体にしたものや、スリットを形成して各蓋部を片持ち支持状態にしたものに比べて、各蓋部が相対的に位置ずれすることが殆ど無く、光ファイバの固定精度も向上できる。
さらに、クランプ部材の軸方向に連続する連結部を変形させることになるため、軸方向に所定長さのスリットを形成した場合に比べて、クランプ部材の軸方向における変形のバラツキを低減できる。このため、クランプ部材の軸方向全長に渡って、光ファイバをほぼ均一の力で挟持することができ、固定力のばらつきも小さくなり、光ファイバを安定して保持固定することができる。
また、連結部は押圧時に変形するように構成されているので、クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿通していない状態では、連結部がスペーサの役割をはたし、挿通孔の空間を十分に確保できるので、光ファイバをスムーズに挿通孔内に挿入することができる。
本発明では、前記挿通孔は、クランプ部材の中心軸部分から各連結部までの長さが、クランプ部材の中心軸部分から各蓋部までの長さに比べて長いスリット状に形成されていることが好ましい。
挿通孔としては、断面形状が円形、多角形状等の様々な挿通孔が利用可能ではあるが、特に、断面形状が横方向(各連結部を結ぶ方向)に細長いスリット状の挿通孔とすれば、連結部の厚さ寸法を小さくできる一方で、各蓋部の厚さ寸法を大きくできるので、各蓋部を互いに近接する方向に押圧した際に、連結部は弾性変形し易くなる。このため、比較的小さな力でも連結部を変形させることができ、各蓋部間で光ファイバを容易に挟持固定することができる。
挿通孔としては、断面形状が円形、多角形状等の様々な挿通孔が利用可能ではあるが、特に、断面形状が横方向(各連結部を結ぶ方向)に細長いスリット状の挿通孔とすれば、連結部の厚さ寸法を小さくできる一方で、各蓋部の厚さ寸法を大きくできるので、各蓋部を互いに近接する方向に押圧した際に、連結部は弾性変形し易くなる。このため、比較的小さな力でも連結部を変形させることができ、各蓋部間で光ファイバを容易に挟持固定することができる。
本発明では、前記スリット状の挿通孔の各蓋部間の幅寸法は、クランプ部材の長手方向中心軸部分から各連結部に向かうにしたがって大きくなっていることが好ましい。
クランプ部材を押圧させたときに、変形領域が一番大きくなるのは、クランプ部材の中心から離れた部分である。従って、スリット状の挿通孔を外周に向かうにしたがって幅広に形成すれば、挿通孔に隣接して形成される連結部の領域(高さ寸法)を比較的大きくでき、その分、連結部は弾性変形し易くなる。このため、クランプ部材に加えた押圧力は、クランプ部材の中心に有効に伝えられ、光ファイバを効果的に保持固定できる。
クランプ部材を押圧させたときに、変形領域が一番大きくなるのは、クランプ部材の中心から離れた部分である。従って、スリット状の挿通孔を外周に向かうにしたがって幅広に形成すれば、挿通孔に隣接して形成される連結部の領域(高さ寸法)を比較的大きくでき、その分、連結部は弾性変形し易くなる。このため、クランプ部材に加えた押圧力は、クランプ部材の中心に有効に伝えられ、光ファイバを効果的に保持固定できる。
本発明では、前記クランプ部材の外面または中空状部材の内面の少なくとも一方には、各部材の長手方向に沿って径が変化するテーパ面が形成され、前記クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿入した際に、前記テーパ面によって前記第1蓋部および第2蓋部は中心軸方向に押圧されることが好ましい。
クランプ部材または中空状部材の少なくとも一方にテーパ面を形成し、このテーパ面を利用してクランプ部材の各蓋部を押圧するように構成すれば、クランプ部材を中空状部材に挿入するだけで、クランプ部材を押圧することができる。このため、光ファイバの保持固定作業を非常に簡単に行うことができる。従って、光ファイバの敷設する現場においても、簡単な作業で光コネクタを光ファイバに装着できる。
クランプ部材または中空状部材の少なくとも一方にテーパ面を形成し、このテーパ面を利用してクランプ部材の各蓋部を押圧するように構成すれば、クランプ部材を中空状部材に挿入するだけで、クランプ部材を押圧することができる。このため、光ファイバの保持固定作業を非常に簡単に行うことができる。従って、光ファイバの敷設する現場においても、簡単な作業で光コネクタを光ファイバに装着できる。
本発明では、前記中空状部材の保持孔内周面とクランプ部材外周面との間の少なくとも一部分には、弾性変形用空間が形成されていることが好ましい。なお、弾性変形用空間とは、クランプ部材が弾性変形した際に、その変形部分に中空状部材が密着して弾性変形を阻害しないように設けられた空間を意味する。
この弾性変形用空間が形成されていれば、クランプ部材を押圧した際に、連結部を弾性変形用空間部分に配置しておくことで、連結部を容易に弾性変形させることができる。このため、クランプ部材に加わる押圧力が分散されることがなく、光ファイバを挟持固定する力として有効に利用できる。従って、押圧力が比較的小さくても、光ファイバを確実に固定できる。
また、クランプ部材の各蓋部は連結部を介して一体化されているので、弾性変形用空間が形成されていても、各蓋部が相対的にずれることも防止できる。
この弾性変形用空間が形成されていれば、クランプ部材を押圧した際に、連結部を弾性変形用空間部分に配置しておくことで、連結部を容易に弾性変形させることができる。このため、クランプ部材に加わる押圧力が分散されることがなく、光ファイバを挟持固定する力として有効に利用できる。従って、押圧力が比較的小さくても、光ファイバを確実に固定できる。
また、クランプ部材の各蓋部は連結部を介して一体化されているので、弾性変形用空間が形成されていても、各蓋部が相対的にずれることも防止できる。
本発明では、前記クランプ部材は、その断面形状が、第1蓋部から第2蓋部に向かう方向が長軸とされ、この長軸に直交する方向が短軸とされた略楕円形とされ、前記中空状部材の保持孔の断面形状は、その直径が前記短軸の長さよりも長い略円形とされ、前記クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿入した際に形成される空間により、前記弾性変形用空間が形成されていることが好ましい。
クランプ部材を断面楕円形状とすることで、中空状部材の保持孔の断面形状を一般的な円形とするだけで、クランプ部材および保持孔間に弾性変形用空間を形成できる。従って、クランプ部材を押圧した際に、クランプ部材の外周面が保持孔にぶつかって押圧力が分散されることを押さえることができ、クランプ部材の中心軸部分に有効に押圧力を働かせることができる。
クランプ部材を断面楕円形状とすることで、中空状部材の保持孔の断面形状を一般的な円形とするだけで、クランプ部材および保持孔間に弾性変形用空間を形成できる。従って、クランプ部材を押圧した際に、クランプ部材の外周面が保持孔にぶつかって押圧力が分散されることを押さえることができ、クランプ部材の中心軸部分に有効に押圧力を働かせることができる。
本発明では、前記クランプ部材の外面には、第1蓋部から第2蓋部に向かう方向に平行な切り欠きが形成され、前記クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿入した際に前記切欠面および保持孔内周面間に形成される空間により、前記弾性変形用空間が形成されていることが好ましい。
クランプ部材の外面に切欠面を形成すれば、保持孔との間に比較的大きな弾性変形用空間を容易に形成できる。このため、クランプ部材を押圧した際に、クランプ部材を容易に弾性変形させることができ、クランプ部材の中心軸部分に有効に押圧力を働かせることができる。
クランプ部材の外面に切欠面を形成すれば、保持孔との間に比較的大きな弾性変形用空間を容易に形成できる。このため、クランプ部材を押圧した際に、クランプ部材を容易に弾性変形させることができ、クランプ部材の中心軸部分に有効に押圧力を働かせることができる。
本発明では、前記連結部は、クランプ部材の外周面に沿って形成されていることが好ましい。
連結部がクランプ部材の外周面に沿って形成されていれば、連結部が弾性変形する際に、空間が隣接して形成されることになるので、連結部を容易に弾性変形させることができ、クランプ部材の中心軸部分に有効に押圧力を働かせることができる。
連結部がクランプ部材の外周面に沿って形成されていれば、連結部が弾性変形する際に、空間が隣接して形成されることになるので、連結部を容易に弾性変形させることができ、クランプ部材の中心軸部分に有効に押圧力を働かせることができる。
本発明の光コネクタは、前記光ファイバ保持部材と、前記光ファイバ保持部材で保持された光ファイバの芯線が挿入されるフェルールとを備えることを特徴とする。
このような光コネクタによれば、前記光ファイバ保持部材を用いているので、光コネクタを工場で組み立てる際の作業性および現場にて光ファイバに光コネクタを装着固定する際の作業性のいずれをも向上できる。
また、一体型の保持部材を用いているので、各蓋部が相対的に位置ずれすることが殆ど無く、光ファイバの固定精度も向上できる。
さらに、クランプ部材の連結部を弾性変形させて光ファイバを固定しているので、クランプ部材の軸方向全長に渡って、光ファイバをほぼ均一の力で挟持することができ、固定力のばらつきも小さくなり、光ファイバを安定して保持固定することができる。
このような光コネクタによれば、前記光ファイバ保持部材を用いているので、光コネクタを工場で組み立てる際の作業性および現場にて光ファイバに光コネクタを装着固定する際の作業性のいずれをも向上できる。
また、一体型の保持部材を用いているので、各蓋部が相対的に位置ずれすることが殆ど無く、光ファイバの固定精度も向上できる。
さらに、クランプ部材の連結部を弾性変形させて光ファイバを固定しているので、クランプ部材の軸方向全長に渡って、光ファイバをほぼ均一の力で挟持することができ、固定力のばらつきも小さくなり、光ファイバを安定して保持固定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態における光コネクタ1の構成を示す分解斜視図である。
光コネクタ1は、筒状のフェルール10と、このフェルール10の後端側に配置されるクランプ部材20と、このクランプ部材20が挿入される中空状部材30を基本構成として備え、光ファイバ2の端部に取り付けられるものである。なお、本実施形態においては、中空状部材30と光ファイバ2との接続部分を保護するゴム製等のブーツ40も設けられている。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態における光コネクタ1の構成を示す分解斜視図である。
光コネクタ1は、筒状のフェルール10と、このフェルール10の後端側に配置されるクランプ部材20と、このクランプ部材20が挿入される中空状部材30を基本構成として備え、光ファイバ2の端部に取り付けられるものである。なお、本実施形態においては、中空状部材30と光ファイバ2との接続部分を保護するゴム製等のブーツ40も設けられている。
光ファイバ2は、素線3と、この素線3を被覆する被覆部4とを備えて構成された一般的に用いられるものである。
そして、図2にも示すように、光ファイバ2の端部の素線3を、クランプ部材20を介してフェルール10内まで挿入し、素線3をクランプ部材20で挟持することで、光コネクタ1は、光ファイバ2の端部を固定している。
そして、図2にも示すように、光ファイバ2の端部の素線3を、クランプ部材20を介してフェルール10内まで挿入し、素線3をクランプ部材20で挟持することで、光コネクタ1は、光ファイバ2の端部を固定している。
光コネクタ1を構成するフェルール10は、図2にも示すように、段付きの円筒状に形成されたフェルールボディ11と、このフェルールボディ11内に嵌め込まれる円筒形状のキャピラリ12とを備えて構成されている。
フェルールボディ11は、例えば、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂により形成されており、その内部に中空部111を有する筒状部材である。また、フェルールボディ11の外周面は、中空部111が形成された大径部112、中径部113、小径部114と断面径が異なる3つの円筒部で構成されている。さらに、フェルールボディ11の中心軸部分には、中空部111に連通する貫通孔115が形成され、光ファイバ2の素線3が挿入可能にされている。
フェルールボディ11は、例えば、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂により形成されており、その内部に中空部111を有する筒状部材である。また、フェルールボディ11の外周面は、中空部111が形成された大径部112、中径部113、小径部114と断面径が異なる3つの円筒部で構成されている。さらに、フェルールボディ11の中心軸部分には、中空部111に連通する貫通孔115が形成され、光ファイバ2の素線3が挿入可能にされている。
キャピラリ12は、例えば、酸化ジルコニア(ZrO2)等のセラミック材料により形成され、外周を円筒形状としている。また、当該キャピラリ12の内部には、光ファイバ挿入孔121が形成されている。キャピラリ12の外周面には、前記光ファイバ挿入孔121まで連通された貫通孔122が形成されている。
そして、光ファイバ挿入孔121内には、キャピラリ12に内蔵される光ファイバ芯線13が挿入配置されている。この光ファイバ芯線13は、キャピラリ12の前端面(図2における左側の端面。以下同)から、前記貫通孔122が形成された位置まで挿入されている。
そして、光ファイバ挿入孔121内には、キャピラリ12に内蔵される光ファイバ芯線13が挿入配置されている。この光ファイバ芯線13は、キャピラリ12の前端面(図2における左側の端面。以下同)から、前記貫通孔122が形成された位置まで挿入されている。
クランプ部材20は、フェルール10の後端側(図2において右側。以下同)に配置されて素線3を挟持して固定保持するものである。クランプ部材20は、例えば、合成樹脂のような弾性変形や塑性変形が可能な部材から構成されている。クランプ部材20の具体的な材質は、例えば、ポリエーテルリミド等の弾性変形可能な部材が利用できる。また、クランプ部材20の製造方法としては、例えば、射出成形等の公知の製造方法が利用できる。
本実施形態のクランプ部材20は、図3,4に示すように、上蓋部(第1蓋部)21、下蓋部(第2蓋部)22、一対の連結部23,24とが一体成形されて構成されている、そして、上蓋部21、下蓋部22、連結部23,24で囲まれて区画形成され、クランプ部材20の軸方向に貫通して形成されているスリットにより、光ファイバ2の素線3が挿通される挿通孔25が形成されている。
挿通孔25は、上蓋部21から下蓋部22に向かう方向を縦方向(上下方向)とし、一方の連結部23から他方の連結部24に向かう方向を横方向(左右方向)とした場合、縦方向の寸法が小さく、横方向の寸法が大きな、つまり横方向に長い断面形状を有するスリットにより構成されている。
なお、挿通孔25に面する下蓋部22の上面には、断面V字状のV溝26が挿通孔25の全長に渡って連続して形成されている。図5に示すように、挿通孔25内に素線3を挿通した際に、V溝26に素線3を配置することで、素線3の横方向の位置決めを容易に行えるようにされている。
挿通孔25の断面形状は、クランプ部材20の断面中心位置の高さ寸法、具体的には溝26部分を除いた挿通孔25の高さ寸法に対し、連結部23,24側の高さ寸法が大きく形成されて、略扇形形状とされている。具体的には、下蓋部22の上面(挿通孔25に面した面)は横方向に平行に形成されているが、上蓋部21の下面(挿通孔25に面した面)は斜め上方に傾斜して形成されている。そして、上蓋部21の下面の中心部分を中心と考えた場合、この傾斜面の角度θは0度〜8度程度とされ、特に、4度から8度程度、具体的には6度に設定されている。
なお、挿通孔25に面する下蓋部22の上面には、断面V字状のV溝26が挿通孔25の全長に渡って連続して形成されている。図5に示すように、挿通孔25内に素線3を挿通した際に、V溝26に素線3を配置することで、素線3の横方向の位置決めを容易に行えるようにされている。
挿通孔25の断面形状は、クランプ部材20の断面中心位置の高さ寸法、具体的には溝26部分を除いた挿通孔25の高さ寸法に対し、連結部23,24側の高さ寸法が大きく形成されて、略扇形形状とされている。具体的には、下蓋部22の上面(挿通孔25に面した面)は横方向に平行に形成されているが、上蓋部21の下面(挿通孔25に面した面)は斜め上方に傾斜して形成されている。そして、上蓋部21の下面の中心部分を中心と考えた場合、この傾斜面の角度θは0度〜8度程度とされ、特に、4度から8度程度、具体的には6度に設定されている。
連結部23,24は、挿通孔25がクランプ部材20の外周面近傍まで形成されているので、上蓋部21、下蓋部22に比べて厚さ寸法(肉厚)が非常に小さくされている。このため、上蓋部21、下蓋部22を上下方向から押圧した際に、連結部23,24が弾性変形して上蓋部21および下蓋部22が互いに近接することができるように構成されている。
また、上蓋部21および下蓋部22が押圧されておらず、連結部23,24も弾性変形していない状態では、連結部23,24によって挿通孔25の高さ寸法が確保されているので、光ファイバ2の素線3を挿通孔25に挿通する際に、その作業を容易に行うことができる。すなわち、連結部23,24は、素線3を挿通する挿通孔(スリット)25の空間を設けるスペーサとしても機能していることになる。
また、上蓋部21および下蓋部22が押圧されておらず、連結部23,24も弾性変形していない状態では、連結部23,24によって挿通孔25の高さ寸法が確保されているので、光ファイバ2の素線3を挿通孔25に挿通する際に、その作業を容易に行うことができる。すなわち、連結部23,24は、素線3を挿通する挿通孔(スリット)25の空間を設けるスペーサとしても機能していることになる。
クランプ部材20は断面楕円形状に形成され、その外周面は略テーパ状に形成され、さらに、連結部23,24部分は縦方向に平行な面で切り欠かれて切欠面27が形成されている。
すなわち、図4(A)、(B)に示すように、クランプ部材20において、フェルール10に隣接する先端側端面の長軸寸法をT1、短軸寸法をW1とし、後端側端面の長軸寸法をT2、短軸寸法をW2としたとき、T1>T2、W1>W2とされ、後端側に向かうにしたがって外形寸法が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成されている。
なお、短軸寸法W1は、切欠面27が形成されていない場合の楕円形状の短軸寸法を意味し、各切欠面27間の寸法(本実施形態では寸法W2と等しい)よりも大きな寸法となる。
これらの各寸法は実施にあたって適宜設定できるが、一例を挙げれば、T1=2.8mm、T2=2.6mm、W1=2.692mm、W2=2.5mm、クランプ部材20の軸方向の寸法が5mmのものが利用できる。この場合、クランプ部材20の外周面のテーパ角度は約2.3度となる。
すなわち、図4(A)、(B)に示すように、クランプ部材20において、フェルール10に隣接する先端側端面の長軸寸法をT1、短軸寸法をW1とし、後端側端面の長軸寸法をT2、短軸寸法をW2としたとき、T1>T2、W1>W2とされ、後端側に向かうにしたがって外形寸法が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成されている。
なお、短軸寸法W1は、切欠面27が形成されていない場合の楕円形状の短軸寸法を意味し、各切欠面27間の寸法(本実施形態では寸法W2と等しい)よりも大きな寸法となる。
これらの各寸法は実施にあたって適宜設定できるが、一例を挙げれば、T1=2.8mm、T2=2.6mm、W1=2.692mm、W2=2.5mm、クランプ部材20の軸方向の寸法が5mmのものが利用できる。この場合、クランプ部材20の外周面のテーパ角度は約2.3度となる。
中空状部材30は、図2に示すように、前記クランプ部材20が挿入される保持孔31と、前記フェルールボディ11の小径部114に嵌合される嵌合孔32と、光ファイバ2が挿入される挿入孔33とを備えて、段付き円筒形状に形成されている。
なお、各孔31,32,33は中空状部材30の軸方向に連続して形成されており、保持孔31は嵌合孔32に比べて小径とされており、各孔31,32の接続部分はテーパ面34とされ、徐々に直径が変化するように構成されている。
なお、各孔31,32,33は中空状部材30の軸方向に連続して形成されており、保持孔31は嵌合孔32に比べて小径とされており、各孔31,32の接続部分はテーパ面34とされ、徐々に直径が変化するように構成されている。
ここで、中空状部材30の嵌合孔32の直径は、前記クランプ部材20の長軸寸法T1以上とされ、クランプ部材20が嵌合孔32部分に位置している際には、クランプ部材20に押圧力が加わらないように構成されている。
また、中空状部材30の保持孔31の直径は、前記クランプ部材20の長軸寸法T1以下とされている。例えば、クランプ部材20の長軸寸法T1が2.8mmの場合、保持孔31の直径は2.6〜2.7mm程度に設定すればよい。
また、中空状部材30の保持孔31の直径は、前記クランプ部材20の長軸寸法T1以下とされている。例えば、クランプ部材20の長軸寸法T1が2.8mmの場合、保持孔31の直径は2.6〜2.7mm程度に設定すればよい。
次に、前記した構成の光コネクタ1で光ファイバ2の端部を固定する方法の一例について説明する。
本実施形態の光コネクタ1は、光ファイバ2を施工する現場において、光ファイバ2の端部を固定保持するものである。このため、施工現場においては、まず、光ファイバ2にブーツ40を通しておく(図2A,Bではブーツ40は図示略)。
また、光ファイバ2の端部は、被覆部4を取り除いて素線3を露出させておく。
本実施形態の光コネクタ1は、光ファイバ2を施工する現場において、光ファイバ2の端部を固定保持するものである。このため、施工現場においては、まず、光ファイバ2にブーツ40を通しておく(図2A,Bではブーツ40は図示略)。
また、光ファイバ2の端部は、被覆部4を取り除いて素線3を露出させておく。
続いて、あらかじめフェルール10と、中空状部材30と、クランプ部材20を図2(A)の状態に組み立てたものに、光ファイバ2の素線3を、中空状部材30の挿通孔およびクランプ部材20の挿通孔25内に挿通する。なお、この素線3の挿入作業は、クランプ部材20に押圧力が加わらない状態で行えるため、挿通孔25も素線3よりも大きな幅寸法を維持でき、容易に挿入できる。
さらに、素線3をフェルール10内に挿入する。この際、キャピラリ12の光ファイバ挿入孔121の端面はテーパ状に形成されているので、素線3は自動的に案内されて光ファイバ挿入孔121内に挿入される。この際、光ファイバ挿入孔121に連通する貫通孔122が形成されているので、素線3の挿入に伴い光ファイバ挿入孔121内の空気は貫通孔122から抜けるため、素線3もスムーズに挿入することができる。
なお、素線3の露出長さは、図2(A)に示すように、光ファイバ2の被覆部4の端面をクランプ部材20に密着させ、クランプ部材20をフェルール10に密着させた際に、素線3の先端面がキャピラリ12内の光ファイバ芯線13の端面に当接するように設定する。
さらに、素線3をフェルール10内に挿入する。この際、キャピラリ12の光ファイバ挿入孔121の端面はテーパ状に形成されているので、素線3は自動的に案内されて光ファイバ挿入孔121内に挿入される。この際、光ファイバ挿入孔121に連通する貫通孔122が形成されているので、素線3の挿入に伴い光ファイバ挿入孔121内の空気は貫通孔122から抜けるため、素線3もスムーズに挿入することができる。
なお、素線3の露出長さは、図2(A)に示すように、光ファイバ2の被覆部4の端面をクランプ部材20に密着させ、クランプ部材20をフェルール10に密着させた際に、素線3の先端面がキャピラリ12内の光ファイバ芯線13の端面に当接するように設定する。
なお、図2(A)のA−A線における断面図である図5(A)にも示すように、嵌合孔32はクランプ部材20の長軸寸法T1よりも直径が大きいため、嵌合孔32部分に位置するクランプ部材20は押圧されていない。
次に、図2(A)から図2(B)に示すように、中空状部材30を相対的にフェルール10側に移動すると、クランプ部材20は後端側から順次、テーパ面34および保持孔31に当接する。つまり、断面楕円形状のクランプ部材20は、長軸側つまり上蓋部21の上端部と、下蓋部22の下端部とが中空状部材30のテーパ面34および保持孔31に順次当接する。そして、長軸寸法よりも直径が小さい保持孔31にクランプ部材20の上蓋部21、下蓋部22が当接することで、上蓋部21および下蓋部22は中心軸方向に押圧される。
このため、図5(B)にも示すように、連結部23,24が弾性変形し、上蓋部21、下蓋部22が互いに近接するため、素線3は上蓋部21、下蓋部22で挟持されて保持される。
このため、図5(B)にも示すように、連結部23,24が弾性変形し、上蓋部21、下蓋部22が互いに近接するため、素線3は上蓋部21、下蓋部22で挟持されて保持される。
この際、中空状部材30には、切欠面27が形成されて中空状部材30の保持孔31との間に弾性変形用空間28が形成されているので、連結部23,24が弾性変形した際に、変形した連結部23,24は空間28に逃げることができるので、押圧力が分散されることがなく、クランプ部材20の中心軸部分つまり上蓋部21、下蓋部22で素線3を挟持する部分に有効に力が加わる。
また、クランプ部材20が断面楕円形状とされているので、クランプ部材20の外周面、特に、切欠面27に隣接する部分と保持孔31の内周面との間にも弾性変形用空間29が形成されるので、連結部23,24部分の弾性変形をよりスムーズに行うことができ、この点でも、押圧力の分散を防止できる。
すなわち、クランプ部材20を押圧し、連結部23,24が変形した際に、連結部23,24やその周囲のクランプ部材20外面が中空状部材30に密着していると、連結部23,24が変形し難くなるため、その変形にも力が使われ、クランプ部材20に与えた押圧力が分散し、素線3を挟持する力が低くなる。一方、各空間28,29を形成しておけば、弾性変形用空間28,29によりクランプ部材20の変形を妨げないので、クランプ部材20に加えた押圧力を効率的に素線3の挟持力として利用でき、比較的小さな押圧力でも、十分な力で素線3を挟持することができる。
また、クランプ部材20が断面楕円形状とされているので、クランプ部材20の外周面、特に、切欠面27に隣接する部分と保持孔31の内周面との間にも弾性変形用空間29が形成されるので、連結部23,24部分の弾性変形をよりスムーズに行うことができ、この点でも、押圧力の分散を防止できる。
すなわち、クランプ部材20を押圧し、連結部23,24が変形した際に、連結部23,24やその周囲のクランプ部材20外面が中空状部材30に密着していると、連結部23,24が変形し難くなるため、その変形にも力が使われ、クランプ部材20に与えた押圧力が分散し、素線3を挟持する力が低くなる。一方、各空間28,29を形成しておけば、弾性変形用空間28,29によりクランプ部材20の変形を妨げないので、クランプ部材20に加えた押圧力を効率的に素線3の挟持力として利用でき、比較的小さな押圧力でも、十分な力で素線3を挟持することができる。
なお、クランプ部材20は、後端側から順次押圧されるため、素線3は先端側に向かって力が加わり、素線3と光ファイバ芯線13との密着状態は維持される。
その後、よりファイバとの固定を強固にするために、被覆部4が挿入された挿入孔33部分を外周側からかしめてもよい。
そして、図2(C)に示すように、ブーツ40を中空状部材30に嵌めて中空状部材30と光ファイバ2との接続部分を保護すればよい。
以上の手順で、光ファイバ2の端部を光コネクタ1に固定することができる。
その後、よりファイバとの固定を強固にするために、被覆部4が挿入された挿入孔33部分を外周側からかしめてもよい。
そして、図2(C)に示すように、ブーツ40を中空状部材30に嵌めて中空状部材30と光ファイバ2との接続部分を保護すればよい。
以上の手順で、光ファイバ2の端部を光コネクタ1に固定することができる。
このような本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1) クランプ部材20は、上蓋部21、下蓋部22および一対の連結部23,24で囲まれた挿通孔25に光ファイバ2の素線3を挿通し、クランプ部材20を押圧した際に、各連結部23,24を弾性変形させて各蓋部21,22間で素線3を挟持固定している。
従って、各蓋部21,22が一体化されたクランプ部材20を用いているので、別体とした場合に比べて、部品点数を少なくでき、光コネクタ1の組立作業性を向上できる。
(1) クランプ部材20は、上蓋部21、下蓋部22および一対の連結部23,24で囲まれた挿通孔25に光ファイバ2の素線3を挿通し、クランプ部材20を押圧した際に、各連結部23,24を弾性変形させて各蓋部21,22間で素線3を挟持固定している。
従って、各蓋部21,22が一体化されたクランプ部材20を用いているので、別体とした場合に比べて、部品点数を少なくでき、光コネクタ1の組立作業性を向上できる。
(2) 上蓋部21、下蓋部22を一対の連結部23,24で連結して一体化しているので、各蓋部を別体にしたものや、スリットを形成して各蓋部を片持ち支持状態にしたものに比べて、各蓋部21,22が相対的に位置ずれすることが殆ど無く、光ファイバ2の固定精度も向上できる。
(3) さらに、クランプ部材20の軸方向に連続する連結部23,24を弾性変形させて光ファイバ2を挟持するため、軸方向に所定長さのスリットを形成した場合に比べて、クランプ部材20の軸方向における押圧力(挟持力)のバラツキを低減できる。このため、クランプ部材20の軸方向全長に渡って、素線3をほぼ均一の力で挟持することができ、固定力のばらつきも小さくなり、光ファイバ2を安定して保持固定することができる。
(4) 連結部23,24をスペーサとして機能させることができるので、光ファイバ2をスムーズに挿通孔25内に挿入できる。
また、クランプ部材20および中空状部材30にそれぞれテーパ面を形成しているので、クランプ部材20を中空状部材30の保持孔31内に挿入してクランプ部材20に押圧力を加えるだけで光ファイバ2を保持固定できる。このため、光ファイバ2を敷設する現場においても、簡単な作業で光コネクタ1を光ファイバ2に装着でき、光ファイバ2の接続工事における作業性を向上できる。
また、クランプ部材20および中空状部材30にそれぞれテーパ面を形成しているので、クランプ部材20を中空状部材30の保持孔31内に挿入してクランプ部材20に押圧力を加えるだけで光ファイバ2を保持固定できる。このため、光ファイバ2を敷設する現場においても、簡単な作業で光コネクタ1を光ファイバ2に装着でき、光ファイバ2の接続工事における作業性を向上できる。
(5) クランプ部材20を断面略楕円形状としたので、クランプ部材20および保持孔31間に弾性変形用空間29を形成できる。従って、クランプ部材20を押圧した際に、その押圧力は分散されずにクランプ部材20の中心軸部分に有効に働かせることができる。従って、クランプ部材20に加える押圧力が比較的小さくても、素線3を十分な力で保持固定できる。
また、切欠面27を形成したので、中空状部材30との間に比較的大きな弾性変形用空間28を形成することができる。この空間28によっても、クランプ部材20を押圧した際に、連結部23,24を容易に弾性変形でき、クランプ部材20に加わる押圧力を光ファイバ2の挟持のために有効に働かせることができる。従って、クランプ部材20に加える押圧力が比較的小さくても、光ファイバ2(素線3)を十分な力で保持固定できる。
また、切欠面27を形成したので、中空状部材30との間に比較的大きな弾性変形用空間28を形成することができる。この空間28によっても、クランプ部材20を押圧した際に、連結部23,24を容易に弾性変形でき、クランプ部材20に加わる押圧力を光ファイバ2の挟持のために有効に働かせることができる。従って、クランプ部材20に加える押圧力が比較的小さくても、光ファイバ2(素線3)を十分な力で保持固定できる。
この効果を確認するために、コンピュータ上でモデルを作成し、押圧力を数値解析した。一例を挙げれば、クランプ部材20のモデルとして、断面楕円形状とされかつテーパ面を有さないクランプ部材を想定した。この際、クランプ部材20の長軸寸法T1=2.8mm、切欠面27間の横幅寸法W2=2.5mm、挿通孔25の角度θ=6度、連結部23,24の厚さ寸法(肉厚)=0.1mm、溝26の角度=60度とした。また、中空状部材30のモデルとして、最小直径2.68mm、最大直径2.8mmとテーパ面を有する中空状部材を想定した。この際、クランプ部材20の短軸寸法W1を2.8mmから2.6mmまで変化させた際に、クランプ部材20に加わる押圧力(押さえ荷重)と光ファイバ2(素線3)に加わる押圧力との変化を調べた。その結果を図6に示す。
図6からも分かるように、クランプ部材20の短軸寸法W1が変化しても、光ファイバ2の押圧力は殆ど変化しないのに対し、クランプ部材20の押圧力は大きく変化する。すなわち、クランプ部材20の短軸寸法W1が大きくなると、つまり中空状部材30との間に形成される弾性変形用空間29が小さくなると、クランプ部材20を押圧する押さえ荷重は非常に大きくなり、大きな押圧力をクランプ部材20に加えなければならない。
一方、短軸寸法W1を小さくすれば、クランプ部材20に加えた押圧力と、光ファイバ2に加わる押圧力の差が小さくなり、クランプ部材20に加えた押圧力が有効に利用されていることが分かる。特に、クランプ部材20の短軸寸法W1が中空状部材30の最小直径よりも小さくなるようにしておけば、クランプ部材20の押圧力も比較的小さくすみ、その押圧力を光ファイバ2の保持に有効に利用できる。
図6からも分かるように、クランプ部材20の短軸寸法W1が変化しても、光ファイバ2の押圧力は殆ど変化しないのに対し、クランプ部材20の押圧力は大きく変化する。すなわち、クランプ部材20の短軸寸法W1が大きくなると、つまり中空状部材30との間に形成される弾性変形用空間29が小さくなると、クランプ部材20を押圧する押さえ荷重は非常に大きくなり、大きな押圧力をクランプ部材20に加えなければならない。
一方、短軸寸法W1を小さくすれば、クランプ部材20に加えた押圧力と、光ファイバ2に加わる押圧力の差が小さくなり、クランプ部材20に加えた押圧力が有効に利用されていることが分かる。特に、クランプ部材20の短軸寸法W1が中空状部材30の最小直径よりも小さくなるようにしておけば、クランプ部材20の押圧力も比較的小さくすみ、その押圧力を光ファイバ2の保持に有効に利用できる。
(6) 挿通孔25を断面形状が横方向に細長いスリット状としたので、連結部23,24は小さな押圧力でも容易に弾性変形させることができ、各蓋部21,22間で光ファイバ2を容易に挟持固定することができる。
その上、挿通孔25は、角度θを6度程度に設定して、外周に向かうにしたがって幅広となるように形成したので、連結部23,24の上下寸法を大きくでき、連結部23,24を容易に弾性変形することができる。このため、クランプ部材20に加えた押圧力は、クランプ部材20の中心に有効に伝えられ、光ファイバ2を効果的に保持固定できる。
その上、挿通孔25は、角度θを6度程度に設定して、外周に向かうにしたがって幅広となるように形成したので、連結部23,24の上下寸法を大きくでき、連結部23,24を容易に弾性変形することができる。このため、クランプ部材20に加えた押圧力は、クランプ部材20の中心に有効に伝えられ、光ファイバ2を効果的に保持固定できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、前述した実施形態の構成と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
図7に示す第2実施形態の光コネクタ1Aは、クランプ部材20に押圧力を与える手段として、前記第1実施形態のようにテーパ面を利用せず、かしめ装置50を利用してクランプ部材20を押圧したものである。
この際、中空状部材30は金属製等のかしめが可能な材料のものを用いればよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、前述した実施形態の構成と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
図7に示す第2実施形態の光コネクタ1Aは、クランプ部材20に押圧力を与える手段として、前記第1実施形態のようにテーパ面を利用せず、かしめ装置50を利用してクランプ部材20を押圧したものである。
この際、中空状部材30は金属製等のかしめが可能な材料のものを用いればよい。
第2実施形態においても、クランプ部材20は、外周にテーパ面が形成されていない以外は前記第1実施形態と同一であるため、クランプ部材20による作用効果を奏することができる。
また、クランプ部材20や中空状部材30にテーパ面を形成する必要がないため、これらの部品製造が多少容易になるという利点もある。但し、かしめ装置50が必要となるため、現場作業性は前記第1実施形態のほうが有利である。
また、クランプ部材20や中空状部材30にテーパ面を形成する必要がないため、これらの部品製造が多少容易になるという利点もある。但し、かしめ装置50が必要となるため、現場作業性は前記第1実施形態のほうが有利である。
[第3実施形態]
第3実施形態は、図8に示すように、フェルールを用いずに、直接、各光ファイバ2の素線3同士を突き合わせてつなぎあわせるメカニカルスプライスとしての光コネクタ1Bを用いたものである。
第3実施形態の光コネクタ1Bは、第1実施形態と同様に、光ファイバ2の素線3を保持するクランプ部材20および中空状部材30と、ブーツ40とを備え、さらにフェルール10の代わりに、素線3が挿通される貫通孔61が形成されたスリーブ60を備えている。
スリーブ60は、中空状部材30が当接されるフランジ62を有しており、各中空状部材30の位置決めがされている。そして、光ファイバ2の素線3は、貫通孔61の長手方向中央部で突き合わされて接合されている。
第3実施形態は、図8に示すように、フェルールを用いずに、直接、各光ファイバ2の素線3同士を突き合わせてつなぎあわせるメカニカルスプライスとしての光コネクタ1Bを用いたものである。
第3実施形態の光コネクタ1Bは、第1実施形態と同様に、光ファイバ2の素線3を保持するクランプ部材20および中空状部材30と、ブーツ40とを備え、さらにフェルール10の代わりに、素線3が挿通される貫通孔61が形成されたスリーブ60を備えている。
スリーブ60は、中空状部材30が当接されるフランジ62を有しており、各中空状部材30の位置決めがされている。そして、光ファイバ2の素線3は、貫通孔61の長手方向中央部で突き合わされて接合されている。
このような本実施形態においても、前記第1実施形態と同じクランプ部材20、中空状部材30を備えた光ファイバ保持部材を用いているので、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態は、図9に示すように、被覆部4の直径が小さな光ファイバ2A用の光コネクタ1Cである。
被覆部4が小径の光ファイバ2Aを用いた場合でも、前記第1実施形態の中空状部材30、ブーツ40を利用できるように、中空状部材30およびブーツ40部分には、光ファイバ2Aの直径を光ファイバ2と同じ寸法にするための径変換チューブ70が設けられ、光ファイバ2Aはこの径変換チューブ70内に挿入されている。
なお、素線3の直径は前記実施形態の光ファイバ2と同じであるため、フェルール10、クランプ部材20も前記第1実施形態と同一のものが利用できる。
第4実施形態は、図9に示すように、被覆部4の直径が小さな光ファイバ2A用の光コネクタ1Cである。
被覆部4が小径の光ファイバ2Aを用いた場合でも、前記第1実施形態の中空状部材30、ブーツ40を利用できるように、中空状部材30およびブーツ40部分には、光ファイバ2Aの直径を光ファイバ2と同じ寸法にするための径変換チューブ70が設けられ、光ファイバ2Aはこの径変換チューブ70内に挿入されている。
なお、素線3の直径は前記実施形態の光ファイバ2と同じであるため、フェルール10、クランプ部材20も前記第1実施形態と同一のものが利用できる。
このような本実施形態においても、前記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、被覆部4の直径が異なる光ファイバ2Aを用いる場合でも、径変換チューブ70を追加するだけでよく、他のフェルール10、クランプ部材20、中空状部材30、ブーツ40は前記実施形態と共通化できるので、部品種類を少なくでき、製造コストを低減できる。
なお、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
例えば、クランプ部材20や挿通孔25の形状は、前記実施形態のものに限らない。
例えば、図10(A)に示すように、幅寸法が一定の挿通孔25を有するクランプ部材20Aを用いてもよい。また、図10(B)に示すように、V溝26が上蓋部21側にも形成されたクランプ部材20Bを用いてもよい。
例えば、クランプ部材20や挿通孔25の形状は、前記実施形態のものに限らない。
例えば、図10(A)に示すように、幅寸法が一定の挿通孔25を有するクランプ部材20Aを用いてもよい。また、図10(B)に示すように、V溝26が上蓋部21側にも形成されたクランプ部材20Bを用いてもよい。
さらに、図10(C)に示すように、連結部23,24が外周面から中心側にずれた位置に形成されたクランプ部材20Cを用いてもよい。
また、図10(D)に示すように、挿通孔25の下蓋部22側の面が斜め下方に傾斜して形成され、上蓋部21側の面が斜め上方に傾斜して形成されて、連結部23,24側に向かうにしたがってより大きな寸法で幅広となるように構成してもよい。
要するに、挿通孔25の形状、構成は、適宜設定すればよい。
また、図10(D)に示すように、挿通孔25の下蓋部22側の面が斜め下方に傾斜して形成され、上蓋部21側の面が斜め上方に傾斜して形成されて、連結部23,24側に向かうにしたがってより大きな寸法で幅広となるように構成してもよい。
要するに、挿通孔25の形状、構成は、適宜設定すればよい。
クランプ部材20は、切欠面27を備えていないものでもよい。また、クランプ部材20の断面形状は楕円に限らず、真円、角形でもよい。
また、前記第1実施形態では、クランプ部材20および中空状部材30の両方にテーパ面を形成していたが、いずれか一方のみにテーパ面を形成してもよいし、第2実施形態のように、いずれにもテーパ面を形成しないようにしてもよい。また、テーパ面を形成する場合、そのテーパ面はクランプ部材20や中空状部材30の全長に渡って形成されていることが好ましいが、その一部分のみに形成されていてもよい。
特に、クランプ部材20を精度良く作れば、クランプ部材20にはテーパ面を形成せず、中空状部材30のテーパ面34を利用して、中空状部材の縮径差により、クランプ部材20を押圧することも可能である。
また、前記第1実施形態では、クランプ部材20および中空状部材30の両方にテーパ面を形成していたが、いずれか一方のみにテーパ面を形成してもよいし、第2実施形態のように、いずれにもテーパ面を形成しないようにしてもよい。また、テーパ面を形成する場合、そのテーパ面はクランプ部材20や中空状部材30の全長に渡って形成されていることが好ましいが、その一部分のみに形成されていてもよい。
特に、クランプ部材20を精度良く作れば、クランプ部材20にはテーパ面を形成せず、中空状部材30のテーパ面34を利用して、中空状部材の縮径差により、クランプ部材20を押圧することも可能である。
さらに、フェルール10の形状も前記実施形態のものに限られず、用途に応じて設計すればよい。また、本発明の光ファイバ保持部材は、メカニカルスプライス用のものに限らず、通常のフェルールに適用してもよい。
また、フェルール10、クランプ部材20、中空状部材30の材質は前記実施形態で言及したものに限らない。例えば、クランプ部材20としては、押圧時に連結部23,24が塑性変形可能な材質で構成してもよい。
また、フェルール10、クランプ部材20、中空状部材30の材質は前記実施形態で言及したものに限らない。例えば、クランプ部材20としては、押圧時に連結部23,24が塑性変形可能な材質で構成してもよい。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
1,1A,1B,1C…光コネクタ、2,2A…光ファイバ、3…素線、4…被覆部、10…フェルール、11…フェルールボディ、12…キャピラリ、13…光ファイバ芯線、20,20A,20B,20C…クランプ部材、21…上蓋部、22…下蓋部、23,24…連結部、25…挿通孔、26…V溝、27…切欠面、28,29…弾性変形用空間、30…中空状部材、31…保持孔、32…嵌合孔、33…挿入孔、34…テーパ面、40…ブーツ、50…かしめ装置、60…スリーブ、61…貫通孔、62…フランジ、70…径変換チューブ、111…中空部、112…大径部、113…中径部、114…小径部、115…貫通孔、121…光ファイバ挿入孔、122…貫通孔。
Claims (9)
- 少なくとも1本の光ファイバが挿通される挿通孔を有するクランプ部材と、
前記クランプ部材が挿入される保持孔を有する中空状部材とを有する光ファイバ保持部材であって、
前記クランプ部材は、第1蓋部と、この第1蓋部に対向配置された第2蓋部と、第1蓋部および第2蓋部を連結する変形可能な一対の連結部とを備え、かつ、これらの第1蓋部、第2蓋部および各連結部によって前記挿通孔が区画形成され、
前記光ファイバは、前記挿通孔内において、クランプ部材の第1蓋部および第2蓋部間に配置され、
前記クランプ部材の第1蓋部および第2蓋部は、前記中空状部材の保持孔内に挿入された状態で中空状部材によって外方からクランプ部材の中心軸に向かって押圧されて前記光ファイバを挟持することを特徴とする光ファイバ保持部材。 - 前記挿通孔は、クランプ部材の中心軸部分から各連結部までの長さが、クランプ部材の中心軸部分から各蓋部までの長さに比べて長いスリット状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ保持部材。
- 前記スリット状の挿通孔の各蓋部間の幅寸法は、クランプ部材の長手方向中心軸部分から各連結部に向かうにしたがって大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ保持部材。
- 前記クランプ部材の外面または中空状部材の内面の少なくとも一方には、各部材の長手方向に沿って径が変化するテーパ面が形成され、
前記クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿入した際に、前記テーパ面によって前記第1蓋部および第2蓋部が中心軸方向に押圧されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。 - 前記中空状部材の保持孔内周面とクランプ部材外周面との間の少なくとも一部分には、弾性変形用空間が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
- 前記クランプ部材は、その断面形状が、第1蓋部から第2蓋部に向かう方向が長軸とされ、この長軸に直交する方向が短軸とされた略楕円形とされ、
前記中空状部材の保持孔の断面形状は、その直径が前記短軸の長さよりも長い略円形とされ、
前記クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿入した際に形成される空間により、前記弾性変形用空間が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ保持部材。 - 前記クランプ部材の外面には、第1蓋部から第2蓋部に向かう方向に平行な切り欠きが形成され、
前記クランプ部材を中空状部材の保持孔内に挿入した際に前記切欠面および保持孔内周面間に形成される空間により、前記弾性変形用空間が形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の光ファイバ保持部材。 - 前記連結部は、クランプ部材の外周面に沿って形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
- 請求項1から請求項8のいずれかに記載の光ファイバ保持部材と、前記光ファイバ保持部材で保持された光ファイバの芯線が挿入されるフェルールとを備えた光コネクタ。
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