JP4087856B2 - メカニカルスプライス - Google Patents

メカニカルスプライス Download PDF

Info

Publication number
JP4087856B2
JP4087856B2 JP2005022821A JP2005022821A JP4087856B2 JP 4087856 B2 JP4087856 B2 JP 4087856B2 JP 2005022821 A JP2005022821 A JP 2005022821A JP 2005022821 A JP2005022821 A JP 2005022821A JP 4087856 B2 JP4087856 B2 JP 4087856B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
space
optical fiber
strand
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005022821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006208917A (ja
Inventor
耕三 山野井
Original Assignee
株式会社ウラノス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ウラノス filed Critical 株式会社ウラノス
Priority to JP2005022821A priority Critical patent/JP4087856B2/ja
Priority to PCT/JP2005/024054 priority patent/WO2006080175A1/ja
Publication of JP2006208917A publication Critical patent/JP2006208917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4087856B2 publication Critical patent/JP4087856B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3801Permanent connections, i.e. wherein fibres are kept aligned by mechanical means
    • G02B6/3806Semi-permanent connections, i.e. wherein the mechanical means keeping the fibres aligned allow for removal of the fibres

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

この発明は光ファイバ同士をメカニカルに接続するメカニカルスプライスに関する。
従来のメカニカルスプライスとして、ガイド溝基板と押さえ基板とこれらの基板を挟持する光ファイバ把持部材とを備えているものがある(下記特許文献参照)。
ガイド溝基板は、対向する光ファイバ同士をこれらが互いに突き合うようにガイドして位置決め調心するためのガイド溝を有する。このガイド溝はV溝(断面V字形の溝)である。
押さえ基板は、ガイド溝に挿入された光ファイバを押さえるための押さえ面を有する。
光ファイバ把持部材は断面ほぼU字形の板ばねである。
このメカニカルスプライスを用いた光ファイバの接続作業は次の通りである。
まず、ガイド溝基板のガイド溝と押さえ基板の押さえ面とが対向するようにガイド溝基板と押さえ基板と重ね、両基板を光ファイバ把持部材で挟持する。次に、ガイド溝基板と押さえ基板と間にくさびを挿入する。その後、ガイド溝に一対の光ファイバを挿入し、光ファイバ端面同士を突き合わせる。最後に、ガイド溝基板と押さえ基板と間に挿入されているくさびを引き抜く。その結果、一対の光ファイバは光ファイバ把持部材のばね力で保持され、光ファイバ同士がメカニカルに接続される。
上述のメカニカルスプライスには次のような問題がある。
ガイド溝基板と押さえ基板と間に挿入されているくさびを引き抜いたとき、ガイド溝から光ファイバ端面が持ち上がったり、ガイド溝の光ファイバ端面が後退したりすることがある。しかし、光ファイバの端面同士の接触状態を外部から視認することはできないので、光ファイバ同士が正しく接続されていないにもかかわらず、接続作業を終了せざるを得なかった。したがって、接続作業後、測定装置を用いて光損失を測定しなければ光ファイバ同士の接続が正しく行われたかどうかを確認することができず、測定後再度同じ接続作業を強いられることになり、作業効率が著しく悪かった。
また、たとえ光ファイバ同士の接続が正しく行われたとしても、何らかの原因により光ファイバにそれを引き抜く方向のわずかな外力が作用したとき、光ファイバが容易に抜けることがあった。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、光ファイバ同士の接続状態を外部から視認することができるとともに、接続状態の光ファイバが抜けにくいメカニカルスプライスを提供することである。
上述の課題を解決するため請求項1記載の発明のメカニカルスプライスは、一体的に接合可能な2つのハウジング構成部品で構成され、一方の光ファイバの端部とこれに接続される他方の光ファイバの端部とを収容するハウジングと、前記ハウジングに収容された前記両方の光ファイバを前記ハウジングに固定するための光ファイバ固定手段とを備え、互いに突き当たる前記両方の光ファイバの素線同士を収容する素線収容空間部と、この素線収容空間部に前記一方の光ファイバの素線を導く第1ガイド空間部と、前記素線収容空間部に前記他方の光ファイバの素線を導く第2ガイド空間部とが、前記ハウジングに形成され、前記素線収容空間部及び前記第1、第2ガイド空間部は、前記2つのハウジング構成部品の各々に形成された溝を接合方向へ対向させることによって形成され、前記素線収容空間部を構成する前記一方の溝の断面形状は、一部が欠けた不完全な円形であり、前記素線収容空間部を構成する前記他方の溝の断面形状は、前記不完全な円形の欠けた部分に一致する円弧であり、前記ハウジングの少なくとも一部が、前記素線収容空間部内を外部から視認できるように透過であり、前記光ファイバ固定手段が、前記ハウジングの一端部に圧縮力を与えて前記第1ガイド空間部の断面形状を変えることにより前記第1ガイド空間部の内周面を前記一方の光ファイバに押しつける第1の固定部材と、前記ハウジングの他端部に圧縮力を与えて前記第2ガイド空間部の断面形状を変えることにより前記第2ガイド空間部の内周面を前記他方の光ファイバに押しつける第2の固定部材とを有することを特徴とする。
上述のようにハウジングの少なくとも一部が素線収容空間部内を外部から視認できるように透過であるから、光ファイバの接続作業中、作業後を問わず、光ファイバ同士の接続状態を外部から視認することができる。また、光ファイバ固定手段が、ハウジングの一端部に圧縮力を与えて第1ガイド空間部の断面形状を変えることにより、第1ガイド空間部の内周面を一方の光ファイバに押しつける第1の固定部材と、ハウジングの他端部に圧縮力を与えて第2ガイド空間部の断面形状を変えることにより、第2ガイド空間部の内周面を前記他方の光ファイバに押しつける第2の固定部材とを有するので、接続状態の光ファイバがハウジングに強固に保持され、抜けにくくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明のメカニカルスプライスにおいて、前記ハウジング構成部品が透明な樹脂で成形され、前記両方の光ファイバの素線同士が互いに突き当たるよう前記両方の光ファイバの素線をガイドする金属スリーブが前記素線収容空間部に収容され、この金属スリーブのほぼ中間部に窓が形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明のメカニカルスプライスにおいて、前記第1、第2の固定部材が前記ハウジングの両端部に嵌合される固定用キャップであり、この固定用キャップが、前記ハウジングの両端部に形成されたハウジング側傾斜面にガイドされるキャップ側傾斜面を有するとともに、前記ハウジング側傾斜面に形成された抜止め用突起部と嵌合可能な凹部を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の発明のメカニカルスプライスにおいて、前記第1ガイド空間部の途中に前記一方の光ファイバの一部を撓ませるための第1予圧空間部が設けられ、前記第2ガイド空間部の途中に前記他方の光ファイバの一部を撓ませるための第2予圧空間部が設けられていることを特徴とする。
以上に説明したようにこの発明によれば、光ファイバ同士の接続状態を外部から視認することができるとともに、接続状態の光ファイバが抜けにくい。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態のメカニカルスプライスの斜視図、図2は図1のメカニカルスプライスの平面図、図3は図1のメカニカルスプライスの側面図、図4は図1のメカニカルスプライスの分解斜視図、図5は図2のV−V線に沿う断面図、図6は図3のVI−VI線に沿う断面図である。
このメカニカルスプライスは図1〜3に示すようにハウジング1とこのハウジング1の両端部に嵌合する固定用キャップ(第1、第2の固定部材)2A,2Bとを備えている。固定用キャップ2A,2Bで光ファイバ固定手段が構成される。
ハウジング1は一方の光ファイバ3Aの端部とこれに接続される他方の光ファイバ3Bの端部とを収容する(図5、6参照)。ハウジング1は互いに接合される一対のハウジング構成部品1A,1Bで構成され、各ハウジング構成部品1A,1Bは透明な樹脂で成形されている。
この実施形態ではハウジング構成部品1Aの形状とハウジング構成部品1Bの形状とは同じであるから、重複した説明を避けるため、主にハウジング構成部品1Aの形状について説明し、ハウジング構成部品1Bの形状についてはその説明を簡略化する。
ハウジング構成部品1Aはほぼ長板状であり、その一方の面(接合面)1aには図4、6に示すように長手方向lへ延びる1つの溝部gが形成されている。溝部gには光ファイバ3A,3Bの端部が収容される。
溝部gは、ガイド溝g1、幅広溝g2、素線収容溝g3、ガイド溝g4及び幅広溝g5で構成される。
素線収容溝g3はハウジング構成部品1Aの中間部に位置し、ガイド溝g1,g4は素線収容溝g3の両側に位置する。ガイド溝g1,g4の途中には幅広溝g2,g5がある。
各溝g1〜g5はいずれも断面円弧状(半円状)である。ガイド溝g1の幅とガイド溝g4の幅とは等しく、その溝g1,g4の幅は光ファイバ3A,3Bの被覆の外径(例えば0.25mm)よりも少し大きい。幅広溝g2の幅と幅広溝g5の幅とは等しく、その溝g2,g5の幅はガイド溝g1,g4の幅よりも著しく大きい。素線収容溝g3の幅は光ファイバ3A,3Bの素線の外径(例えば0.125 mm)よりもわずかに大きい。したがって、素線収容溝g3を接合方向へ対向させることによって形成される素線収容空間部10(図5参照)に調芯機能をもたせることができる。
ガイド溝g1,g4の始端部は光ファイバ3A,3Bを挿入しやすいようにテーパ状に形成されている。幅広溝g2,g5の終端部は光ファイバ3A,3Bを挿入しやすいようにテーパ状に形成されている。
ハウジング構成部品1Aの両端部の幅は小さいとともに、その両端部に段差面(ハウジング側傾斜面)1bが形成されている。段差面1bは端へ向かって緩やかに下り傾斜する傾斜面である。段差面1bに長手方向lへ所定間隔で2つの突起1cが形成されている。突起1cは、長手方向lに対してほぼ垂直な垂直面と長手方向lに対してガイド溝g1,g4の始端部側へ傾斜する傾斜面とを有する。
ハウジング構成部品1Aの一方の側面1eには、接合面1a側へ突出する突出片1fと段差面1gとが長手方向lへ所定間隔で形成されている。段差面1gには幅方向wへ突出する突起1hが形成されている。突起1hは、段差面1gに対してほぼ垂直な垂直面と段差面1gに対して接合面1a側へ傾斜する傾斜面とを有する。ハウジング構成部品1Aの他方の側面1dにも、段差面1gと突出片1fとが長手方向lへ所定間隔で形成されている。段差面1gには突起1hが形成されている。突出片1fには、接合相手のハウジング構成部品1Bの突起1hと係合する孔1iが形成されている。
ハウジング構成部品1Aの側面1eの突出片1fとハウジング構成部品1Aの側面1dの段差面1gとは幅方向wへ並ぶ位置関係にあり、ハウジング構成部品1Aの側面1eの突起1hとハウジング構成部品1Aの側面1dの突出片1fとは幅方向wへ並ぶ位置関係にある。
図5に示すように、ハウジング構成部品1Aとハウジング構成部品1Bとをそれぞれの接合面1aを合わせるようにして接合したとき、素線収容空間部10、ガイド空間部(第1、第2ガイド空間部)11,12及び予圧空間部13,14が形成される。
素線収容空間部10は互いに対向する一方のハウジング構成部品1Aの素線収容溝g3と他方のハウジング構成部品1Bの素線収容溝g3とで形成される。素線収容空間部10は光ファイバ3A,3Bの素線を収容する孔である。この孔の径は素線の外径よりもわずかに大きく、素線収容空間部10調芯機能を有する。ガイド空間部11は互いに対向する一方のハウジング構成部品1Aのガイド溝g1と他方のハウジング構成部品1Bのガイド溝g1とで形成される。ガイド空間部12は互いに対向する一方のハウジング構成部品1Aのガイド溝g4と他方のハウジング構成部品1Bのガイド溝g4とで形成される。ガイド空間部11,12は素線収容空間部10に光ファイバ3A,3Bの素線を導く孔である。予圧空間部13は互いに対向する一方のハウジング構成部品1Aの幅広溝g2と他方のハウジング構成部品1Bの幅広溝g2とで形成される。予圧空間部14は互いに対向する一方のハウジング構成部品1Aの幅広溝g5と他方のハウジング構成部品1Bの幅広溝g5とで形成される。予圧空間部13,14は光ファイバ3A,3Bの一部を撓ませるための空間である。
図1、4、5に示すように、固定用キャップ2A,2Bは、断面矩形のキャップ本体2aと、キャップ本体2aの頂面に形成された光ファイバ導入孔2bと、キャップ本体2aの互いに対向する2つの内面(キャップ側傾斜面)2dに形成され、2つの突起1cと係合する2つの係合孔2cとを有する。キャップ本体2aの互いに対向する2つの内面2dはキャップ開口に向かって緩やかに下り傾斜した傾斜面である。この傾斜面のキャップ嵌合方向に対する勾配は段差面1bの勾配よりもやや小さい。
光ファイバ導入孔2bはキャップ嵌合方向へ延びる断面円形の孔であり、その始端部は光ファイバ3A,3Bを挿入しやすいようにテーパ状に形成されている。固定用キャップ2A,2Bをハウジング1の端部に嵌合したとき、ガイド空間部11,12の中心軸と光ファイバ導入孔2bの中心軸とがほぼ一致する。係合孔2cはキャップ嵌合方向に垂直な垂直面を有する断面矩形の孔である。
次に、この実施形態のメカニカルスプライスを用いた光ファイバ3A,3Bの接続作業を説明する。
まず、接続すべき光ファイバ3A,3Bをそれぞれ固定用キャップ2A,2Bの光ファイバ導入孔2bに通す。
次に、一方のハウジング構成部品1Aの溝部gに光ファイバ3A,3Bの端部を挿入し、それぞれの素線の端面同士を突き合せる。
光ファイバ3A,3Bの端部をハウジング構成部品1Aの溝部gに挿入したとき、光ファイバ3A,3Bの被覆部はガイド溝g1,g4に収まり、素線は素線収容溝g3に収まる。
その後、素線の端面同士の接触部分に図示しない接着剤及び屈折率整合剤を塗布する。
次に、一方のハウジング構成部品1Aに他方のハウジング構成部品1Bを接合して、ハウジング1を組み立てる。
ハウジング構成部品1Aとハウジング構成部品1Bとの接合面1a同士を突き合わせたとき、一方のハウジング構成部品1Aの突出片1fの孔1iと他方のハウジング構成部品1Bの突起1hとが互いに係合すると同時に、一方のハウジング構成部品1Aの突起1hと他方のハウジング構成部品1Bの突出片1fの孔1iとが互いに係合して、ハウジング構成部品1Aとハウジング構成部品1Bとが一体的に接合される。
最後に、光ファイバ3A,3Bの素線の端面同士が互いに突き当たる方向へ光ファイバ3A,3Bを押しながら固定用キャップ2A,2Bをハウジング1の両端部に嵌合する。固定用キャップ2A,2Bをハウジング1の両端部に嵌合したとき、ハウジング1の2つの突起1cが固定用キャップ2A,2Bの2つの孔2cに係合し、突起1cの垂直面と孔2cの垂直面とがキャップ嵌合方向へ対向し、固定用キャップ2A,2Bの抜けが阻止される。
以上のようにして光ファイバ3A,3Bの接続作業が完了する。
この実施形態のメカニカルスプライスによれば、次の作用効果を奏する。
ハウジング1を構成するハウジング構成部品1A,1Bが透明な樹脂で成形されているので、光ファイバ3A,3Bの接続作業中、作業後を問わず、その接続状態を外部から視認することができ、作業効率が向上する。
また、ハウジング構成部品1A,1Bの段差面1bと固定用キャップ2A,2Bの内面2dとが傾斜面であるため、固定用キャップ2A,2Bをハウジング1の両端部に嵌合したとき、段差面1bが圧縮され、ガイド空間部11,12の断面形状がほぼ円形からほぼ楕円形へ変化し、ガイド空間部11,12の内周面が光ファイバ3A,3Bの被覆部の外周面に押しつけられる。その結果、光ファイバ3A,3Bはハウジング1に確実に固定され、光ファイバ3A,3Bが抜けにくくなる。
更に、光ファイバ3A,3Bを押しながら固定用キャップ2A,2Bをハウジング1の両端部に嵌合すると、光ファイバ3A,3Bの一部が予圧空間部13,14内で撓むため、固定用キャップ2A,2Bの嵌合後、光ファイバ3A,3Bの素線の端面間に互いに押し合う力が生じる。したがって、外部環境の変化(温度変化等)によって素線の端面間に隙間が生じにくくなる。
また、素線収容空間部10の直径(素線収容溝g3の幅に等しい)は光ファイバ3A,4Bの素線の外径よりもわずかに大きいので、素線収容空間部10の調芯機能が働き、光ファイバ3A,3Bの素線の端面同士が精度良く突き当たる。
図7、図8はこの発明の第2実施形態のメカニカルスプライスを示す断面図である。図7は図5に、図8は図6にそれぞれ対応する。前述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
この実施形態では、ハウジング101はハウジング構成部品101A,101Bで構成され、ハウジング構成部品101A,101Bの接合面1aに形成された素線収容溝g13の幅は図8に示すように第1実施形態の素線収容溝g3の幅よりも大きい。ハウジング構成部品101A,101Bを接合すると、第1実施形態の素線収容空間10よりも大きな直径の素線収容空間部110が形成される。この空間110に図9に示す円筒状の金属スリーブ15を収容した。図9は金属スリーブの断面図である。金属スリーブ15の内径は第1実施形態の素線収容空間部10の直径にほぼ等しい。素線収容空間部110の直径はガイド空間部g1,g4の直径にほぼ等しい。
金属スリーブ15の中間部には内部空間に通じる切欠き(窓)15aが形成されている。金属スリーブ15の両端部は光ファイバ3A,3Bを挿入しやすいようにテーパ状に形成されている。
切欠き15aが形成されているので、光ファイバ3A,3Bの接続状態を外部から視認することができる。
第1実施形態の樹脂製のハウジング構成部品1A,1Bに素線収容溝g3を加工するときに較べ、金属スリーブ15を加工する方が加工精度を得やすい。
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、光ファイバ3,4の素線同士をより精度良く突き当てることができる。
図10、図11はこの発明の第3実施形態のメカニカルスプライスを示す断面図である。図10は図5に、図11は図6にそれぞれ対応する。図12は図10のXII−XII線に沿う断面図である。前述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
ハウジング201はハウジング構成部品201A,201Bで構成され、ハウジング構成部品201Aの接合面1aには素線収容溝g231が形成され、ハウジング構成部品201Bの接合面1aには素線収容溝g232が形成されている。
第1実施形態では2つの素線収容溝g3の断面形状はいずれも半円形であるが、この実施形態では、ハウジング構成部品201Aの素線収容溝g231の断面形状は一部が欠けた不完全な円形であり、ハウジング構成部品201Bの素線収容溝g232の断面形状は前記不完全な円形の欠けた部分に一致する円弧である。素線収容溝の形状を除き、ハウジング構成部品201A,201Bの形状は第1の実施形態のハウジング構成部品1A,1Bと同じである。
ハウジング構成部品201A,201Bを接合すると、第1実施形態の素線収容空間10と同じ内径の素線収容空間210が形成される。
ハウジング構成部品201Aの素線収容溝g231の断面形状が一部が欠けた不完全な円形であるので、一方のハウジング構成部品201Aに他方のハウジング構成部品201Bを接合するときに、ハウジング構成部品201Aの素線収容溝g231に収容した光ファイバ3A,3Bの素線が持ち上がらない。
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、光ファイバ3,4の接続作業が一層容易になる。
図13はこの発明の第4実施形態のメカニカルスプライスの分解斜視図である。前述の第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
このメカニカルスプライスはハウジング301とこのハウジング301の両端部に装着される固定用キャップ(第1、第2固定部材)2A,2Bとを備えている。
ハウジング301は3つのハウジング構成部品301A,301B,301Cで構成され、各ハウジング構成部品301A,301B,301Cは透明な樹脂で成形されている。ハウジング構成部品301Bの形状とハウジング構成部品301Cの形状とは同じであるから、ハウジング構成部品301Bの形状についてだけ説明し、ハウジング構成部品301Cの形状の説明を省略する。
ハウジング構成部品301Aはほぼ長板状であり、その一方の面(接合面)301aには長手方向lへ延びる2つの溝部g1,g4が形成されている。その面301aの中間部には凸部301kが形成されている。凸部301kには素線収容空間部310を構成する孔が長手方向lに沿って形成され、この孔を介して2つの溝部g1,g4がつながる。素線収容空間部310の直径及び長さは第1実施形態の素線収容空間部10のそれと同じである。
凸部301kにはその頂面301jから素線収容空間部310へ通じる孔301lが形成されている。この孔301lは接着剤を流し込む孔であり、素線同士の接続状態を見るための孔でもある。孔301lは次第に内径が小さくなるテーパー状の孔である。この孔301lには接着剤を流し込んだ後にほぼ円錐状のキャップ16が挿入される。
ハウジング構成部品301Aのガイド溝g1,g4の途中には幅広溝g2,g5が形成されている。ハウジング構成部品301B,301Cはガイド溝g1,g4と幅広溝g2,g5とを有している。
ハウジング構成部品301Aの一方の側面301eには、所定の間隔を介して、接合面側へ突出する突出片1fと段差面1gとが形成されている。段差面1gには接合面と平行な方向へ突出する突起1hが形成されている。ハウジング構成部品301Aの他方の側面301dにも、所定の間隔を介して、接合面側へ突出する突出片1fと段差面1gとが形成されている。段差面1gには接合面301aと平行な方向へ突出する突起1hが形成されている。
ハウジング構成部品301B,301Cの一方の側面には段差面1gが形成されている。段差面1gには接合面と平行な方向へ突出する突起1hが形成されている。ハウジング構成部品301B,301Cの他方の側面には接合面側へ突出する突出片1fが形成されている。突出片1fには、接合相手のハウジング構成部品301Aの突起1hと係合する孔1iが形成されている。
ハウジング構成部品301Aとハウジング構成部品301B,301Cとをそれぞれの接合面を突き合わせるようにして接合したとき、ハウジング構成部品301Aのガイド溝g1とハウジング構成部品301Bのガイド溝g1とでガイド空間部11が、ハウジング構成部品301Aのガイド溝g4とハウジング構成部品301Bのガイド溝g4とでガイド空間部12がそれぞれ形成される。また、同時に、ハウジング構成部品301Aの幅広溝g2とハウジング構成部品301Bの幅広溝g2とで予圧空間部13が形成され、ハウジング構成部品301Aの幅広溝g5とハウジング構成部品301Cの幅広溝g5とで予圧空間部14が形成される。
光ファイバ3A,3Bを接続するとき、まずハウジング構成部品301Aのガイド溝g1,g4に光ファイバ3A,3Bの端部を挿入する。これにより光ファイバ3A,3Bの素線が素線収容空間部310に入り込み、それぞれの素線の端面同士が突き当たる。
次に、凸部301kの孔301lに接着剤及び屈折率整合剤を流し込み、その孔301lにキャップ16を挿入する。孔301l内の接着剤及び屈折率整合剤はキャップ16に押し込まれ、素線の端面同士が突き当たっている部分に付着する。
その後、ハウジング構成部品301Aにハウジング構成部品301B,301Cをそれぞれ接合して、ハウジング301を組み立てる。
ハウジング構成部品301Aの接合面にハウジング構成部品301B,301Cの接合面を押し当てたとき、ハウジング構成部品301Aの突出片1fの孔1iとハウジング構成部品301B,301Cの突起1hとが互いに係合すると同時に、ハウジング構成部品301Aの突起1hとハウジング構成部品301B,301Cの突出片1fの孔1iとが互いに係合して、ハウジング構成部品301Aにハウジング構成部品301B,301Cが一体的に接合される。
最後に、光ファイバ3A,3Bの素線の端面同士が互いに突き当たる方向へ光ファイバ3A,3Bを押しながら固定用キャップ2A,2Bをハウジング301の両端部に嵌合する。
この実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を奏する。
なお、上述の各実施形態では一対の光ファイバ同士を接続するメカニカルスプライスについて述べたが、複数対の光ファイバ同士を接続するメカニカルスプライス(多芯用のメカニカルスプライス)にも本発明を適用することができる。
図1はこの発明の第1実施形態のメカニカルスプライスの斜視である。 図2は図1のメカニカルスプライスの平面である。 図3は図1のメカニカルスプライスの側面である。 図4は図1のメカニカルスプライスの分解斜視である。 図5は図2のV−V線に沿う断面である。 図6は図3のVI−VI線に沿う断面図である。 図7はこの発明の第2実施形態のメカニカルスプライスを示す断面図であって、図5に対応する図である。 図8はこの発明の第2実施形態のメカニカルスプライスを示す断面図であって、図6に対応する図である。 図9は金属スリーブの断面図である。 図10はこの発明の第3実施形態のメカニカルスプライスを示す断面図であって、図5に対応する図である。 図11はこの発明の第3実施形態のメカニカルスプライスを示す断面図であって、図6に対応する図である。 図12は図10のXII−XII線に沿う断面図である。 図13はこの発明の第4実施形態のメカニカルスプライスの分解斜視図である。
符号の説明
1,101,201,301 ハウジング
1A,1B,101A,101B,201A,201B,301A,301B ハウジング構成部品
1a 接合面(ハウジング側傾斜面)
1b 段差面
1c 突起
1d,1e,301d,301e 側面
1f 突出片
1g 段差面
1h 突起
1i 孔
2A,2B 固定用キャップ
2c 孔
2d 内面(キャップ側傾斜面)
3A,3B 光ファイバ
10,110,210,310 素線収容空間部
11,12 ガイド空間部(第1、第2ガイド空間部)
13,14 予圧空間部
15 金属スリーブ
15a 切欠き(窓)
16 キャップ
301 凸部
g 溝部
g1,g4 ガイド溝
g2,g5 幅広溝
g3,g13,g231,g232 素線収容溝
l 長手方向
w 幅方向

Claims (4)

  1. 一体的に接合可能な2つのハウジング構成部品で構成され、一方の光ファイバの端部とこれに接続される他方の光ファイバの端部とを収容するハウジングと、前記ハウジングに収容された前記両方の光ファイバを前記ハウジングに固定するための光ファイバ固定手段とを備え、
    互いに突き当たる前記両方の光ファイバの素線同士を収容する素線収容空間部と、この素線収容空間部に前記一方の光ファイバの素線を導く第1ガイド空間部と、前記素線収容空間部に前記他方の光ファイバの素線を導く第2ガイド空間部とが、前記ハウジングに形成され、
    前記素線収容空間部及び前記第1、第2ガイド空間部は、前記2つのハウジング構成部品の各々に形成された溝を接合方向へ対向させることによって形成され、
    前記素線収容空間部を構成する前記一方の溝の断面形状は、一部が欠けた不完全な円形であり、前記素線収容空間部を構成する前記他方の溝の断面形状は、前記不完全な円形の欠けた部分に一致する円弧であり、
    前記ハウジングの少なくとも一部が、前記素線収容空間部内を外部から視認できるように透過であり、
    前記光ファイバ固定手段が、前記ハウジングの一端部に圧縮力を与えて前記第1ガイド空間部の断面形状を変えることにより前記第1ガイド空間部の内周面を前記一方の光ファイバに押しつける第1の固定部材と、前記ハウジングの他端部に圧縮力を与えて前記第2ガイド空間部の断面形状を変えることにより前記第2ガイド空間部の内周面を前記他方の光ファイバに押しつける第2の固定部材とを有する
    ことを特徴とするメカニカルスプライス。
  2. 前記ハウジング構成部品が透明な樹脂で成形され、前記両方の光ファイバの素線同士が互いに突き当たるよう前記両方の光ファイバの素線をガイドする金属スリーブが前記素線収容空間部に収容され、この金属スリーブのほぼ中間部に窓が形成されていることを特徴とする請求項1記載のメカニカルスプライス。
  3. 前記第1、第2の固定部材が前記ハウジングの両端部に嵌合される固定用キャップであり、
    この固定用キャップが、前記ハウジングの両端部に形成されたハウジング側傾斜面にガイドされるキャップ側傾斜面を有するとともに、前記ハウジング側傾斜面に形成された抜止め用突起部と嵌合可能な凹部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のメカニカルスプライス。
  4. 前記第1ガイド空間部の途中に前記一方の光ファイバの一部を撓ませるための第1予圧空間部が設けられ、前記第2ガイド空間部の途中に前記他方の光ファイバの一部を撓ませるための第2予圧空間部が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のメカニカルスプライス。
JP2005022821A 2005-01-31 2005-01-31 メカニカルスプライス Expired - Fee Related JP4087856B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005022821A JP4087856B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 メカニカルスプライス
PCT/JP2005/024054 WO2006080175A1 (ja) 2005-01-31 2005-12-28 メカニカルスプライス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005022821A JP4087856B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 メカニカルスプライス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006208917A JP2006208917A (ja) 2006-08-10
JP4087856B2 true JP4087856B2 (ja) 2008-05-21

Family

ID=36740208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005022821A Expired - Fee Related JP4087856B2 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 メカニカルスプライス

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4087856B2 (ja)
WO (1) WO2006080175A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5074806B2 (ja) * 2007-04-03 2012-11-14 住友電気工業株式会社 メカニカルスプライスの組立方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06138345A (ja) * 1992-10-27 1994-05-20 Seiko Giken:Kk 光ファイバスプライサ
JPH0949938A (ja) * 1995-08-08 1997-02-18 Fujikura Ltd 光ファイバ接続器
JP3540096B2 (ja) * 1996-05-30 2004-07-07 株式会社フジクラ 光ファイバ接続器
JP2000298227A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Fujikura Ltd 光ファイバ接続器
JP2004126306A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Ntt Advanced Technology Corp 光ファイバの接続部材及び光ファイバの接続方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006208917A (ja) 2006-08-10
WO2006080175A1 (ja) 2006-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4942327B2 (ja) 光コネクタ
JP4416591B2 (ja) 光コネクタ及び光ファイバ接続システム
JP3540096B2 (ja) 光ファイバ接続器
WO2004092795A1 (ja) 光コネクタおよび光コネクタ用ハウジング
JP4851430B2 (ja) 光コネクタ
JP4087856B2 (ja) メカニカルスプライス
JP4387732B2 (ja) 光コネクタ
JP2008292708A (ja) 光コネクタ及びその組立方法
JPH08292344A (ja) 光ファイバの保持構造、及び光コネクタ
JP2006010871A (ja) 光ファイバ接続器
JP2005128139A (ja) 光ファイバ接続器
JP5310508B2 (ja) 光ファイバ接続器、光コネクタ及び光ファイバ接続器の組立方法
JPH09105838A (ja) 光導波路装置
JP2000035526A (ja) 光モジュールおよび光ファイバの接続方法
JP7339144B2 (ja) 光コネクタ
JPH1048477A (ja) 光コネクタ及びその組立方法
JP3856805B2 (ja) 光ファイバ固着治具
JP2002040298A (ja) 光コネクタ
JP2005257788A (ja) 光コネクタ
JP2005084140A (ja) 光コネクタ
JP2011175286A (ja) 光コネクタ
WO2009116389A1 (ja) 光コネクタ
JP3970498B2 (ja) 光ファイバコネクタ
JP4163077B2 (ja) 光コネクタ
JP3875695B2 (ja) 光ファイバー素線応力切断方法、光プラグ、光レセプタクルおよび光コネクタ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees