JP3970498B2 - 光ファイバコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを相互に接続するための光ファイバコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高度通信網の実現に向けて光波ネットワーク等の検討が進められている。これら光波ネットワーク等のシステムにおいては、より多くの光ファイバ接続が必要であり、光ファイバを相互に接続するための光ファイバコネクタの開発が盛んになされている。光ファイバ通信網を拡大するために使用される光ファイバコネクタにあっては、良好な光学特性及び高密度性が求められ、更に小型化及び低コスト化が要求されている。
【0003】
これら諸特性を有する光ファイバコネクタとして、例えば、図21に示す光ファイバコネクタが提案されされている(特開平9- 159860号公報参照)。
この光ファイバコネクタ400は、光ファイバF,Fを固定する1対のプラグ410,410と、これらプラグ410,410を相対させて接合させる際に介在されるアダプタ420とを有している。そして、プラグ410,410のそれぞれは、一端に光ファイバF,Fを片持ち梁として保持する保持部411,411を有し、他端に光ファイバF,Fの撓みを許容する空洞412,412を有している。又、アダプタ420は、両端に1対のプラグ410,410のそれぞれを受容する受容凹部421,421を有すると共に、半径方向の中心部に光ファイバF,Fを整列固定するための整列孔423のある整列部材422を有している。この整列部材422は、アダプタ420の外筒部425に支持部424を介して支持されている。
【0004】
ここで、光ファイバF,Fの先端は、プラグ410,410の先端面からそれぞれ若干突出してる。このため、プラグ410,410をアダプタ420の受容凹部421,421内に挿入してプラグ410,410の先端面を支持部424の両側面に当接させると、光ファイバF,Fは整列孔423に挿入されると共にその先端が整列孔423内で互いに当接する。そして、光ファイバF,Fのうちの若干部分がそれぞれプラグ410,410の空洞412,412内に押し込まれ、光ファイバF,Fは空洞412,412内で座屈することになる。これら光ファイバF,Fの座屈力により光ファイバF,Fの接続端面が押圧される。このため、フェルールやばね部材が不要で部品点数が少なく、小型化及び低コスト化が図られ、また、光ファイバ端面処理がファイバの切断及び切断縁の面取りのみで足りるので、面倒な研磨処理が不要になる。
【0005】
そして、プラグ410,410とアダプタ420とは、図示しないねじ、クランプ機構などにより嵌合時に固定可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の光ファイバコネクタ400にあっては、以下の問題点があった。
即ち、プラグ410,410とアダプタ420とを固定するためには、プラグ410,410をアダプタ420の受容凹部421,421内に挿入して互いに接合する作業の他、プラグ410,410及びアダプタ420とは別個に用意したねじ等によってプラグ410,410とアダプタ420とを固定する作業が必要であり、その固定作業が煩雑であった。また、プラグ410,410及びアダプタ420とは別個に用意したねじ等を使用するため、プラグ410,410を接合した後において、そのねじ等を紛失する虞れがあり、部品管理が面倒になってしまうという問題点があった。
【0007】
従って、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、1対のプラグとアダプタとを固定する固定作業が簡便、容易であると共に、部品管理が容易に行える光ファイバを相互に接続するための光ファイバコネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る光ファイバコネクタは、光ファイバを固定する1対のプラグと、該プラグ同士を相対させて嵌合する際に前記1対のプラグの外側に配置されるアダプタとを具備し、前記1対のプラグのそれぞれが、一端で前記光ファイバを片持ち梁として保持すると共に、他端に前記光ファイバの撓みを許容する空洞を有し、前記アダプタが、両端に前記1対のプラグのそれぞれを受容する受容部を有すると共に、内部に前記光ファイバを整列するための整列孔のある整列部材を有している光ファイバコネクタであって、前記1対のプラグのそれぞれは、それぞれの外面から外側に突出する突部を有し、前記アダプタは、前記受容部内に突出し、前記突部を弾性的に挟持するロックアームを有するロック部材を有する光ファイバコネクタにおいて、前記突部のうち前記ロックアームが挟持する部分は、外側から内側に向けて前記プラグの相対方向に対して傾斜する傾斜面で構成され、前記突部を弾性的に挟持する前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記1対のプラグのそれぞれの外周に摺動可能に配置したことを特徴としている。
また、本発明のうち請求項2に係る光ファイバコネクタは、光ファイバを固定する1対のプラグと、該プラグ同士を相対させて嵌合する際に前記1対のプラグの外側に配置されるアダプタとを具備し、前記1対のプラグのそれぞれが、一端で前記光ファイバを片持ち梁として保持すると共に、他端に前記光ファイバの撓みを許容する空洞を有し、前記アダプタが、両端に前記1対のプラグのそれぞれを受容する受容部を有すると共に、内部に前記光ファイバを整列するための整列孔のある整列部材を有している光ファイバコネクタであって、前記1対のプラグのそれぞれは、それぞれの外面から外側に突出する突部を有し、前記アダプタは、前記受容部内に突出し、前記突部を弾性的に挟持するロックアームを有するロック部材を有する光ファイバコネクタにおいて、前記突部のうち前記ロックアームが挟持する部分は、外側から内側に向けて前記プラグの相対方向に対して傾斜する傾斜面で構成され、前記突部を弾性的に挟持する前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記アダプタの外周に摺動可能に配置したことを特徴としている。
【0009】
この光ファイバコネクタによれば、1対のプラグ同士を相対させてアダプタの受容部内に挿入し光ファイバの先端を整列部材の整列孔内に挿入すると、ロック部材のロックアームがそれぞれのプラグに形成された突部を弾性的に挟持する。これにより、1対のプラグはアダプタに固定される。
また、本発明のうち請求項1及び2に係る光ファイバコネクタは、前記突部のうち前記ロックアーム部分が挟持する部分が、外側から内側に向けて前記プラグの相対方向に対して傾斜する傾斜面で構成されていることを特徴としている。
【0010】
この光ファイバコネクタによれば、アダプタの受容部に挿入された1対のプラグがそれらプラグの相対方向においてアダプタに対して位置ずれしたとしても、ロックアームは突部の傾斜面で突部を適切に弾性的に保持する。
更に、本発明のうち請求項1に係る光ファイバコネクタは、前記突部を弾性的に挟持した前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記1対のプラグのそれぞれの外周に摺動可能に配置したことを特徴としている。
【0011】
この光ファイバコネクタによれば、ロック部材のロックアームが突部を弾性的に挟持した後、1対のプラグの外周に配置された1対のスライダを摺動させて、それらスライダによって前記ロックアームの一部分を挟持固定すると、1対のプラグはアダプタに一層強固に固定される。
更に、本発明のうち請求項2に係る光ファイバコネクタは、前記突部を弾性的に挟持する前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記アダプタの外周に摺動可能に配置したことを特徴としている。
【0012】
この光ファイバコネクタによれば、アダプタの外周に摺動可能に配置されたスライダを摺動操作することにより、突部を弾性的に挟持するロック部材のロックアームの一部分を挟持固定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る光ファイバコネクタの第1実施形態の断面を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)の1b- 1b線に沿った断面図である。図2は、図1に示す光ファイバコネクタによって相互接続される光ファイバの概略説明図である。
【0014】
図1において、光ファイバコネクタ1は、複数対の光ファイバAを固定する1対のプラグ2,2と、1対のプラグ2,2同士を相対させて嵌合する際にそれらプラグ2,2の外側に配置されるアダプタ3とを具備している。
各光ファイバAは、図2に示すように、コア(図示せず)及びクラッド(図示せず)を有するガラスファイバ部A1 、ガラスファイバ部A1 の周囲に設けられた除去可能な保護層部A2 、及び保護層部A2 の周囲に設けられたポリ塩化ビニル等のプラスチック材からなる被覆部A3 からなっている。
【0015】
次に、各プラグ2の構成及び形状について図3乃至図12を参照して説明する。図3はプラグを構成するプラグコアを示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は(a)の3d- 3d線に沿った断面図である。図4は調心部材を構成する板ばねを示し、(a)はその左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。図5は、プラグを構成する第1ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図6は、プラグを構成する第2ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図7は、プラグを構成する第3ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。図8は、プラグを構成するプラグハウジングを示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は(a)の8d- 8d線に沿った断面図である。図9は、プラグを構成する第1くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。図10は、プラグを構成する第2くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。図11は、プラグを構成する第3くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。図12はプラグを構成するスライダを示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図、(d)は(b)の12d- 12d線に沿った断面図である。
【0016】
各プラグ2は、図1及び図3乃至図12に示すように、プラグコア10と、プラグコア10に固定される調心部材50と、プラグコア10の平板部11上に配置される第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23と、プラグコア10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を収容するプラグハウジング30と、第1乃至第3くさび部材41,42,43と、スライダ60と、ブーツ65とからなっている。
【0017】
ここで、プラグコア10は、図3に示すように、光ファイバAを受容する複数のファイバ受容溝12を上面に有する平板部11と、平板部11の前端(図3(a)における右端)から前方に延びる前端が二股形状の筒状部15とを具備し、樹脂を成形することによって形成される。各ファイバ受容溝12は、光ファイバAのガラスファイバ部A1 を受容するガラスファイバ受容溝12a、光ファイバAの保護層部A2 を受容する保護層受容溝12b、及び光ファイバAの被覆部A3 を受容する被覆受容溝12cを有している。また、平板部11の上面には、ガラスファイバ受容溝12aの両側に位置する複数のポスト受容凹部13a、保護層受容溝12bの両側に位置する複数のポスト受容凹部13b、及び被覆受容溝12cの両側に位置する複数のポスト受容凹部13cが形成されている。そして、平板部11の両側面には、プラグハウジング30のコア収容孔32aに収容される際に、コア収容部32の係止孔34に係止される1対の突起14が突出形成されている。一方、筒状部15は、ガラスファイバ受容溝12aから突出するガラスファイバ部A1 の撓みを許容する空洞15aを内部に有している。また、筒状部15の二股状部の両側面には、外側に突出する1対の突部15bが形成されている。それぞれの突部15bの前面は、内側から外側に向けてプラグ2の接合方向(図1における左右方向)に対して傾斜する傾斜面15fで構成され、突部15b後面は、外側から内側に向けてプラグ2の接合方向に対して傾斜する傾斜面15gで構成されている。更に、筒状部15の二股状部の上下部分には、それら二股状部間を連結する1対の連結部15cが設けられ、これら連結部15cの後側には空洞15aに貫通する調心部材用貫通孔15eが形成されている。また、空洞15aを形成する外壁部分、即ち、調心部材用貫通孔15eの後方に位置する筒状部15の後方部分の上下部分には、空洞15aに貫通する調心部材用圧入孔15dが形成されている。
【0018】
また、調心部材50は、図1(a)に示すように、プラグコア10の調心部材用圧入孔15dに圧入固定される1対の板ばね51,51で構成されている。各板ばね51は、図4に示すように、ばね性を有する略矩形状の金属板を断面略S字形状に折り曲げ形成されている。そして、板ばね51は、調心部材用圧入孔15dに圧入される圧入板部52と、圧入板部52の一端から圧入板部52に対して直交する方向に延びる第1延出部53と、第1延出部53の先端から斜め下方に延びる第2延出部54と、第2延出部54の先端から第1延出部53と平行に延びる挟持部55と、挟持部55の先端から斜め上方に延びる案内部56とを具備している。ここで、各板ばね51は、図1(a)に示すように、圧入板部52を調心部材用圧入孔15dに圧入するに先立って、案内部56、挟持部55、及び第2延出部54を調心部材用貫通孔15eを通して空洞15a内に突出するようにプラグ2に組み付けられる。そして、各挟持部55は、相手挟持部55と協働して挟持部55間に挿入される光ファイバAのガラスファイバ部A1 を弾性的に挟持する。この結果、光ファイバAのガラスファイバ部A1 を、プラグコア10の筒状部15の上下方向(図1(a)における上下方向)の中心部に位置決めする。
【0019】
次に、第1ファイバ押え部材21は、図5に示すように、略矩形平板の下面に下側に突出する複数の押圧凸状部21aを形成し、樹脂を成形することによって形成される。押圧凸状部21aは、平板の幅方向において複数のガラスファイバ受容溝12aに対応する位置に配置され、平板の長手方向においてガラスファイバ受容溝12aと略同一の長さを有する。また、これら押圧凸状部21aの両側には、プラグコア10のポスト受容凹部13aに受容される複数のポスト21bが突出形成されている。更に、これら押圧凸状部21aの長手方向の左端部には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 が挿入される際に、ガラスファイバ部A1 の挿入を容易にするための傾斜面21cが形成されている。また、押圧凸状部21aの長手方向の右端部には、ガラスファイバ部A1 の導出を容易にするための傾斜面21dが形成されている。
【0020】
また、第2ファイバ押え部材22は、図6に示すように、略矩形平板の突出部22eの下面に複数の保護層押圧凹部22aを形成し、樹脂を成形することによって形成される。保護層押圧凹部22aは、平板の幅方向において複数の保護層受容溝12bに対応する位置に配置され、平板の長手方向において保護層受容溝12bと略同一の長さを有する。また、これら保護層押圧凹部22aの両側には、プラグコア10のポスト受容凹部13bに受容される複数のポスト22bが突出形成されている。更に、保護層押圧凹部22aの長手方向の左端部には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 及び保護層部A2 が挿入される際に、それらの挿入を容易にするための傾斜面22cが形成されている。また、保護層押圧凹部22aの長手方向の右端部には、ガラスファイバ部A1 の導出を容易にするための傾斜面22dが形成されている。
【0021】
更に、第3ファイバ押え部材23は、図7に示すように、略矩形平板の下面に1つの被覆押圧凹部23aを形成し、樹脂を成形することによって形成される。被覆押圧凹部23aは、平板の幅方向において複数の被覆受容溝12cを覆う幅を有し、平板の長手方向において被覆受容溝12cと略同一の長さを有する。また、これら被覆押圧凹部23aの両側には、プラグコア10のポスト受容凹部13cに受容される複数のポスト23bが突出形成されている。更に、被覆押圧凹部23aの長手方向の左端部には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 、保護層部A2 、及び被覆部A3 が挿入される際に、それらの挿入を容易にするための傾斜面23cが形成されている。また、被覆押圧凹部23aの長手方向の右端部には、ガラスファイバ部A1 及び保護層部A2 の導出を容易にするための傾斜面23dが形成されている。
【0022】
そして、プラグハウジング30は、図8に示すように、ケーブル収容部31と、ケーブル収容部31から前方(図8(a)における右方)に延びるコア収容部32とを具備している。ケーブル収容部31は、後端から前方に延びる、複数本の光ファイバAの被覆部A3 を収容するためのケーブル収容孔31aを有している。一方、コア収容部32は、ケーブル収容孔31aに連通し前端に開口する、プラグコア10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を収容するためのコア収容孔32aを有している。コア収容孔32aの径は、ケーブル収容孔31aの径よりも大きく、コア収容孔32aとケーブル収容孔31aとが連通する部分には、停止面32bが形成される。このプラグハウジング30は、樹脂を成形することによって形成される。そして、コア収容部32の両側面には、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれを挿入可能とするための第1乃至第3くさび孔33a,33b,33cが形成されている。第1乃至第3くさび孔33a,33b,33cの上下方向の位置は、図8(d)に示すように、それらの上縁面がコア収容部32の上壁32cの下面32dと一致する位置である。また、コア収容部32の両側面には、コア部材10の両側面に突出形成された突起14が仮係止される係止孔34が形成されている。係止孔34の上下方向の位置は、それらの下縁面がコア収容部32の下壁32eの上面32fと一致する位置である。一方、コア収容部32の上下面には、後述するスライダ60の弾性仮係止舌片63が入り込む凹部33gが形成されている。
【0023】
次に、コア収容部32の第1くさび孔33aからプラグハウジング30内に挿入される第1くさび部材41は、図9に示すように、第1くさび孔33aよりもやや小さい幅laを有する略平板形状で構成される。この第1くさび部材41は、樹脂を成形することによって形成される。第1くさび部材41の上面には、2つの突起部41aが突出形成され、下面には、3つの突起部41bが突出形成されている。突起部41aの上端と突起部41bの下端とがなす高さhaは、第1くさび孔33aの高さ方向の幅よりもやや小さく、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第1ファイバ押え部材21の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。また、これら突起部41a及び41bの個数及び配列ピッチは、幅laに応じて調整される。第1くさび部材41の先端(図9(b)における右端)には、第1くさび部材41を第1くさび孔33aから挿入する際に、その挿入を容易にするための傾斜面41cが形成されている。
【0024】
また、コア収容部32の第2くさび孔33bからハウジング30内に挿入される第2くさび部材42は、図10に示すように、第2くさび孔33bよりもやや小さい幅lbを有する略平板形状で構成される。この第2くさび部材42は、樹脂を成形することによって形成される。第2くさび部材42の上面には、1つの突起部42aが突出形成され、下面には、2つの突起部42bが突出形成されている。これら突起部42a,42bの数は、第2くさび部材42の幅lbが第1くさび部材41の幅laよりも短いため、第1くさび部材41の突起部41a,41bの数よりも少ない。そして、突起部42aの上端と突起部42bの下端とがなす高さhbは、第2くさび孔33bの高さ方向の幅よりもやや小さく、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第2ファイバ押え部材22の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。第2くさび部材42の先端には、第1くさび部材41と同様に、第2くさび部材42の挿入を容易にするための傾斜面42cが形成されている。
【0025】
更に、コア収容部32の第3くさび孔33cからハウジング30内に挿入される第3くさび部材43は、図11に示すように、第3くさび孔33cよりもやや小さい幅lcを有する略平板形状で構成される。この第3くさび部材43は、樹脂を成形することによって形成される。第3くさび部材43の上面には、第2くさび部材42と同様に、1つの突起部43aが突出形成され、下面には、2つの突起部43bが突出形成されている。そして、突起部43aの上端と突起部43bの下端とがなす高さhcは、第3くさび孔33cの高さ方向の幅よりもやや小さく、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第3ファイバ押え部材23の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。第3くさび部材43の先端には、第1くさび部材41と同様に、第3くさび部材43の挿入を容易にするための傾斜面43cが形成されている。
【0026】
また、スライダ60は、図1に示すように、プラグハウジング30のコア収容部32の外周に摺動可能に配置されている。スライダ60は、図12に示すように、コア収容部32の外形に対応する断面略長方形状の底無筒状体61を有し、樹脂を成形することによって形成される。筒状体61の左右両側壁には、後述するロックアーム83の第2挟持部86を挟持する挟持用開口62aを有する1対の弾性舌片62が設けられている。一方、筒状体61の上下壁には、スライダ60をコア収容部32に対して仮係止するための1対の弾性仮係止舌片63が互いに内側に向けて突出形成されている。そして、弾性舌片62及び弾性仮係止舌片63の後方(図12(a)における左方)側の筒状体61の表面には、把持用セレーション64が形成されている。
【0027】
また、ブーツ65は、予め光ファイバA上に配置されて、図1に示すように、プラグハウジング30のケーブル収容部31の周囲に取付けられる。このブーツ65は、光ファイバAに対するストレインリリーフとして機能する。
次に、1対のプラグ2,2の外周に配置されるアダプタ3の構成を図1及び図13乃至図15を参照して説明する。図13はアダプタを構成するアダプタハウジングを示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)の13c- 13c線に沿った断面図、(d)は(b)の13d- 13d線に沿った断面図である。図14はアダプタを構成するロック部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は底面図、(e)は(c)の14e- 14e線に沿った断面図、(f)は(c)の14f- 14f線に沿った断面図である。図15はアダプタを構成する整列部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)の15a- 15a線に沿った断面図である。
【0028】
アダプタ3は、図1及び図13乃至図15に示すように、1対のアダプタハウジング70,70と、それらアダプタハウジング70,70間に挟持固定される1対のロック部材80,80と、ロック部材80,80間に挟持固定される整列部材90とを具備している。
各アダプタハウジング70は、図13に示すように、後端(図13(c)における左端)から前端に向けて貫通する、プラグ2を受容するための受容部71を有している。アダプタハウジング70の前端面の上下両側(図13(b)における上下両側)、即ち1対のアダプタハウジング31の当接面の上下両側には、ロック部材80の環状平板部81を受容するための1対の凹部72が形成されている。そして、1対の凹部72の左右方向中央部からはロック部材80の取付部87を受容するための1対の取付凹部73が後方に向けて延びている。また、凹部72の取付凹部73を挟んだ左右部分からは2対の隔壁74が後方に向けて延びている。これら2対の隔壁74は、ロック部材80をアダプタハウジング70に取付けた際に、ロック部材80の1対のロックアーム83の上下外側に位置する。更に、アダプタハウジング70の前端面の上側には、1対の位置決めポスト75が突出形成され、反対の下側には、相手アダプタハウジング70の位置決めポスト75が挿入される1対の位置決め孔76が形成されている。なお、アダプタハウジング70は、樹脂を成形することによって形成される。
【0029】
また、ロック部材80は、図1及び図14に示すように、中央に整列部材90の整列孔部91及びプラグコア10の前端部を挿入可能とした貫通孔82を有する略八角形状の環状平板部81を有している。環状平板部81の後面(図13(a)における左面)の左右部分には、後方に延びてアダプタハウジング70の受容部71内に突出する1対のロックアーム83,83が形成されている。各ロックアーム83は、環状平板部81の後面から延びる片持ち梁部84と、片持ち梁部84の先端から一方向に突出する、プラグコア10に形成された1対の突部15b,15bを弾性的に挟持する第1挟持部85とを具備している。また、ロックアーム83の片持ち梁部84の先端には、第1挟持部85と反対方向に突出する第2挟持部86が設けられている。また、環状平板部81の後面の上下部分には、ロック部材80をアダプタハウジング70に取付けるための1対の取付部87が突出形成されている。そして、これら取付部87のそれぞれには、図14(f)に示すように、貫通孔82および環状平板部81の前面に開口する1対の整列部材受容凹部88が形成されている。一方、環状平板部81の前面の上下部分には、1対の位置決め突起89aが突出形成され、整列部材取付凹部88を挟んだ反対側には、相手ロック部材80の位置決め突起89aを受容するための1対の位置決め孔89bが形成されている。
【0030】
更に、整列部材90は、図1及び図15に示すように、1対のアダプタハウジング70,70の上下方向(図1(a)における上下方向)及び左右方向(図1(b)における上下方向)の中心に位置する整列孔部91と、整列孔部91から上下両方向に向けて突出する連結部93を介して配置された1対の取付部92とを具備している。整列孔部91には、光ファイバAを整列するための複数又は1個の整列孔94が形成されている。また、1対の取付部92は、1対のロック部材80のそれぞれに形成された整列部材受容凹部88に受容される。整列部材90は、樹脂を成形することによって形成される。
【0031】
次に、光ファイバコネクタ1を組み立てると共に、複数対の光ファイバAを相互に接続する方法について、図1及び図16乃至図18を参照して説明する。図16は、プラグの組立方法を示し、(a)はプラグコアに調心部材及び第1乃至第3ファイバ押え部材を配置した状態の正面図、(b)は調心部材及び第1乃至第3ファイバ押え部材を配置した図1のプラグコアをプラグハウジング内に収容した状態の正面図、(c)はプラグコアと第1乃至第3ファイバ押え部材との間に光ファイバを挿入した状態の正面図、(d)はプラグハウジングと第1乃至第3ファイバ押え部材との間に第1乃至第3くさび部材を挿入した状態の正面図、(e)はプラグハウジングの外周にスライダを配置した状態の正面図、(f)はプラグハウジングにブーツを取付けた状態の正面図である。図17は、アダプタの組立方法を示し、(a)はアダプタの分解正面図、(b)はアダプタの縦断面図である。図18は、一方側のプラグを挿入したアダプタに他方側のプラグを挿入する状態の縦断面図である。
【0032】
光ファイバコネクタ1を組み立てると共に複数対の光ファイバAを相互に接続するには、1対のプラグ2を組み立ててからアダプタ3を組み立て、このアダプタ3の両側から1対のプラグ2を挿入することにより行う。
ここで、プラグ2を組み立てるには、先ず、図1及び図16(a)に示すように、調心部材50を構成する1対の板ばね51の案内部56、挟持部55、及び第2延出部54を調心部材用貫通孔15eを通して空洞15a内に突出させると共に圧入板部52を調心部材用圧入孔15dに圧入する。これにより、調心部材50をプラグコア10の筒状部15に圧入固定する。そして、図16(a)に示すように、プラグコア10のポスト受容凹部13a、ポスト受容凹部13b、及びポスト受容凹部13cのそれぞれに、第1ファイバ押え部材21のポスト21b、第2ファイバ押え部材22のポスト22b、及び第3ファイバ押え部材23のポスト23bのそれぞれを挿入してプラグコア10の平板部11上に第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を配置する。
【0033】
次いで、図16(b)に示すように、第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を平板部11上に配置したプラグコア10を、プラグコア10の平板部11の先端がプラグハウジング30の停止面32bに当接するまで、プラグハウジング30の前方側からコア収容部32のコア収容孔32a内に挿入する。このとき、プラグコア10に形成された突起14がプラグハウジング30に形成された係止穴34に入り込んでプラグコア10がプラグハウジング30に仮係止される。また、プラグコア10の筒状部15は、プラグハウジング30の前端から突出する。
【0034】
次いで、図16(c)に示すように、ガラスファイバ部A1 、保護層部A2 、及び被覆部A3 を露出した複数本の光ファイバAを、ガラスファイバ部A1 がガラスファイバ受容溝12aに、保護層部A2 が保護層受容溝12bに、被覆部A3 が被覆受容溝12cに位置するように、プラグハウジング30の後方側からプラグコア10と第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23との間に挿入する。このとき、ガラスファイバ部A1 の前方部分が、コア部材10の空洞15a内かつ調心部材50を構成する1対の板ばね51の挟持部55間に位置する。各挟持部55は、相手挟持部55と協働して挟持部55間に挿入される光ファイバAのガラスファイバ部A1 を弾性的に挟持する。この結果、光ファイバAのガラスファイバ部A1 は、プラグコア10の筒状部15の上下方向(図1(a)における上下方向)の中心部に位置決めされる(図18参照)。なお、光ファイバAのガラスファイバ部A1 の先端は、調心部材50を構成する1対の板ばね51,51の互いに広がる案内部56間に位置する。このため、光ファイバAのガラスファイバ部A1 の先端を、布等によって簡単に清掃することができる。この清掃に使用される布としては、例えば、日本電信電話株式会社製の製品名「CRETOP」が好適である。
【0035】
そして、図16(d)に示すように、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれを、光ファイバAの光軸方向と直交する方向に沿ってプラグハウジング30の側方から第1乃至第3くさび孔33a,33b,33cを介してハウジング30の上壁32cと第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23の上面との間に挿入する。ここで、第1乃至第3くさび部材41,42,43の突起部41a,42a,43aの上端と突起部41b、42b、43bの下端とがなす高さha,hb,hcは、コア収容部32の上壁32cの下面32dと、コア収容部32内に挿入された第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23の上面との間の間隔よりもやや大きくなっている。このため、第1乃至第3くさび部材41,42,43を挿入すると、第1乃至第3くさび部材41,42,43のそれぞれの上面に形成された突起部41a,42a,43aがプラグハウジング30の上壁32cを押圧し、下面に形成された突起部41b、42b、43bが第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23の上面を押圧する。これにより、プラグコア10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23は、プラグハウジング30に固定される。また、光ファイバAのガラスファイバ部A1 が、第1ファイバ押え部材21の押圧凸状部21aの押圧力によってコア部材10の平板部11に形成されたガラスファイバ受容溝12aとの間で挟持されて固定される。また、光ファイバAの保護層部A2 が、第2ファイバ押え部材22の保護層押圧受容凹部22aの押圧力によってコア部材10の平板部11に形成された保護層受容溝12bとの間で挟持されて固定される。更に、光ファイバAの被覆部A3 が、第3ファイバ押え部材23の被覆押圧凹部23aの押圧力によってコア部材10の平板部11に形成された被覆受容溝12cとの間で挟持されて固定される。
【0036】
次いで、図16(e)に示すように、光ファイバAを固定した部材をスライダ60の後方側(図16(e)における左方側)から挿入する。この挿入により、スライダ60の弾性仮係止舌片63がプラグハウジング30の上下面に形成された凹部33gに入り込み、スライダ60がプラグハウジング30の長手方向において仮係止される(図18参照)。
【0037】
その後、図16(f)に示すように、予め光ファイバA上に配置されたブーツ65を、プラグハウジング30のケーブル収容部31の周囲に取付ける。これにより、プラグ2の組み立ては完了する。
次に、アダプタ3を組み立てるには、先ず、図17(a)において、整列部材90の取付部92を1対のロック部材80のそれぞれに形成された整列部材受容凹部88に受容しつつ、一方のロック部材80の位置決め突起89aを相手ロック部材80の位置決め孔89bに挿入し、超音波溶着又は接着を行う。これによって第1段階として1対のロック部材80,80と整列部材90との副組立体を組み立てる。
【0038】
次いで、図17(b)に示すように、1対のロック部材80,80の取付部87を1対のアダプタハウジング70,70の取付凹部73に受容させつつ、一方のアダプタハウジング70の位置決めポスト75を相手アダプタハウジング70の位置決め孔76に挿入し、超音波溶着又は接着を行う。これにより、アダプタ30は完成する。この際、1対のロック部材80,80の環状平板部81はそれぞれアダプタハウジング70,70の凹部72内に位置すると共に、2対のロックアーム83はアダプタハウジング70,70の受容部71内に突出している。また、整列部材90の整列孔部91は、1対のアダプタハウジング70,70の上下方向(図1(a)における上下方向)及び左右方向(図1(a)における上下方向)の中心に位置する。
【0039】
次に、複数対の光ファイバAを相互に接続するには、図18及び図1に示すように、1対のプラグ2,2を、それぞれ、スライダ60,60の把持用セレーション64,64を把持してアダプタハウジング70,70の受容部71,71内に挿入する。この挿入の際には、光ファイバAのガラスファイバ部A1 は、調心部材50によって整列部材90の整列孔94に対して上下方向及び左右方向に調心されている。この調心は、調心部材50がガラスファイバ部A1 を弾性的に挟持することによってなされるので、ガラスファイバ部A1 を傷つけることなくガラスファイバ部A1 の調心を確実に行うことができる。1対のプラグ2,2を受容部71,71内に挿入すると、光ファイバAのガラスファイバ部A1 が整列部材90の整列孔94内に挿入されてガラスファイバ部A1 の先端同士が互いに当接する。ガラスファイバ部A1 が整列部材90の整列孔94内に挿入される際に、調心部材50を構成する1対の板ばね51の案内部56は整列部材90の整列孔部91の角縁に接触し、1対の板ばね51は圧入部52を略中心として互いに整列孔部91によって押し広げられ、挟持部55はガラスファイバ部A1 から離隔する。このため、ガラスファイバ部A1 の整列孔94への挿入が調心部材によって邪魔されず、ガラスファイバ部A1 の先端同士が確実に当接する。そして、1対のプラグ2,2をそれぞれのプラグ2,2の連結部15cが整列部材90の取付部92に当接するまで押し込む。この当接過程において、1対のプラグ2,2に形成された突部15b,15b、15b,15bの前面の傾斜面15f,15f、15f,15fは、ロックアーム83,83、83,83の第1挟持部85,85、85,85に接触しつつ前進する。この前進の際には、ロックアーム83,83、83,83は、突部15b,15b、15b,15bの傾斜面15f,15f、15f,15fにならって固定端を中心として外側へ変位する。そして、ロックアーム83,83、83,83の第1挟持部85,85、85,85が突部15b,15b、15b,15bの頂点を乗り越えて後面の傾斜面15g,15g、15g,15gに接触する。このとき、ロックアーム83,83、83,83は、突部15b,15b、15b,15bの傾斜面15g,15g、15g,15gにならって固定端を中心として内側へ変位する。そして、それぞれのプラグ2,2の連結部15cが整列部材90の取付部92に当接すると、ロックアーム83,83、83,83は、突部15b,15b、15b,15bの傾斜面15g,15g、15g,15g上で止まる。このため、ロックアーム83,83、83,83は、プラグ2,2に形成された合計2対の突部15b,15b、15b,15bの後面の傾斜面15g,15g、15g,15gを弾性的に挟持する。これにより、1対のプラグ2,2はアダプタ3に固定される。従って、1対のプラグ2,2とアダプタ3とを固定するためには、プラグ2,2をアダプタ3の受容部71,71内に相対させて挿入する作業のみでよく、それらの固定作業を簡便なものとすることができる。また、プラグ2,2及びアダプタ3とは別個に用意したねじ等の固定手段を使用する必要がないので、それら別個の固定手段を紛失する虞れもなく、部品管理を容易に行うことができる。
【0040】
なお、プラグ2,2に形成された突部15b,15b、15b,15bの後面は傾斜面15g,15g、15g,15gで構成されているので、アダプタ3の受容部71に挿入された1対のプラグ2,2がそれらプラグ2,2の相対方向においてアダプタ3に対して位置ずれしても、ロックアーム83,83、83,83は突部の傾斜面15g,15g、15g,15gを適切に弾性的に挟持することができる。
【0041】
一方、それぞれのプラグ2,2の連結部15cが整列部材90の取付部92に当接すると、ガラスファイバ部A1 のうちの若干部分がそれぞれプラグ2,2の空洞15a,15a内に押し込まれる。これにより、光ファイバAのガラスファイバ部A1 は一方の空洞15a内で座屈することになる。これらガラスファイバ部A1 の座屈力によりガラスファイバ部の接続端面が押圧され、この押圧状態で光ファイバAのガラスファイバ部A1 は光学的に接続される。
【0042】
そして、1対のスライダ60,60を更に押し込むと、スライダ60,60に形成された弾性仮係止舌片63,63、63,63が拡開されてプラグハウジング30,30の外周面上を摺動し、スライダ60,60の弾性舌片62,62、62,62に形成された挟持用開口62a,62a、62a,62aにロックアーム83,83、83,83の第2挟持部86,86、86,86が入り込む。これにより、2対のロックアーム83,83、83,83は1対のスライダ60,60によって挟持される。このため、プラグ2,2をアダプタ3に対してより一層強固に固定することができる。
【0043】
一方、光ファイバAのガラスファイバ部A1 を光学的接続状態から解除するには、1対のスライダ60,60を互いに反対方向に向けて摺動させてロックアーム83,83、83,83に対する挟持状態を解除し、その後、1対のプラグ2,2を互いに反対方向に向けて引っ張り、ロックアーム83の突部15bに対する挟持状態を解除すればよい。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態を図19を参照して説明する。図19は、本発明に係る光ファイバコネクタの第2実施形態の概略縦断面図である。
図19に示す光ファイバコネクタ100は、図1に示す光ファイバコネクタ1と基本構成は同様であり、複数対の光ファイバAを固定する1対のプラグ102,102と、これらプラグ102,102同士を相対させて嵌合する際に1対のプラグ102,102の外側に配置されるアダプタ103とを具備している。そして、1対のプラグ102,102のそれぞれの基本構成は、図1に示す光ファイバコネクタ1と同様に、プラグコア10と、プラグコア10に固定される調心部材(図示せず)と、プラグコア10の平板部11上に配置される第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23と、プラグコア10及び第1乃至第3ファイバ押え部材21,22,23を収容するプラグハウジング30と、第1乃至第3くさび部材(図示せず)と、スライダ160と、ブーツ(図示せず)とからなっている。また、プラグ3の構成及び形状は、図1に示す光ファイバコネクタ1と同様で、1対のアダプタハウジング70,70と、それらアダプタハウジング70,70間に挟持固定される1対のロック部材80,80と、ロック部材80,80間に挟持固定される整列部材90とを具備している。
【0045】
しかし、光ファイバコネクタ100が図1に示す光ファイバコネクタ1と異なる点は、プラグ2,2を構成するスライダ160の形状である。
即ち、スライダ160の先端内側には、プラグコア10に形成された1対の突部15bを弾性的に挟持したロックアーム83の第2挟持部86を挟持固定する複数の挟持用第1凹部161と挟持用第2凹部162とが形成されている。挟持用第1凹部161及び挟持用第2凹部162は、スライダ160の摺動方向に沿って所定間隔を置いて形成されている。これにより、アダプタ103のロックアーム83が突部15bを弾性的に挟持した際に、アダプタ103の受容部71,71に挿入された1対のプラグ2,2がそれらプラグ2,2の相対方向においてアダプタ103に対して位置ずれしたことによって1対のプラグ2,2のそれぞれに形成された突部15bがアダプタ103に対して位置ずれし、ロックアーム83のそれぞれがロック部材80の中心面に対して非対称になっていたとしても、1対のスライダ160によってロックアーム83の第2挟持部86を挟持固定することができる。
【0046】
更に、本発明の第3実施形態を図20を参照して説明する。図20は、本発明に係る光ファイバコネクタの第3実施形態の概略縦断面図である。
図20に示す光ファイバコネクタ300は、図1に示す光ファイバコネクタ1と同様に、光ファイバ(図示せず)を固定する1対のプラグ302,302と、これらプラグ302,302同士を相対させて接合する際に1対のプラグ302,302の外側に配置されるアダプタ303とを具備している。
【0047】
そして、1対のプラグ302,302のそれぞれは、プラグコア310と、プラグコア310に固定される調心部材(図示せず)と、プラグコア310の平板部上に配置される第1乃至第3ファイバ押え部材(図示せず)と、プラグコア310及び第1乃至第3ファイバ押え部材を収容するプラグハウジング330と、第1乃至第3くさび部材(図示せず)と、スライダ360と、ブーツ(図示せず)とからなっている。1対のプラグ302,302のそれぞれは、プラグコア310の一端で光ファイバを片持ち梁として保持すると共に、プラグコア310の他端に光ファイバの撓みを許容する空洞311を有している。そして、プラグコア310,310の両側面には1対の突部、合計2対の突部312,312、312,312が突出形成されている。
【0048】
また、アダプタ303は、両端に1対のプラグ302,302のそれぞれを受容する受容部371,371を有するアダプタハウジング370と、アダプタハウジング370の内部に配置され、光ファイバを整列固定するための整列孔391のある整列部材390とを具備している。
そして、アダプタハウジング370の上下壁には、1対のロック部材380,380が固定されている。各ロック部材380は、受容部371,371内に突出する1対のロックアーム381,381を有し、上下のロック部材380,380の総合では2対のロックアーム381,381、381,381が設けられている。各ロックアーム381は、プラグ302のプラグハウジング330内を通ってプラグハウジング330に形成された貫通穴331から外側に突出している。各ロックアーム381の先端には、プラグコア310に形成された突部312を弾性的に挟持する挟持部382が突出形成されている。
【0049】
一方、アダプタハウジング370の外周には、1対のスライダ360,360が摺動可能に配置されている。アダプタハウジング370の上下壁の左右両側には、所定長さの貫通孔372が形成されている。スライダ360,360のそれぞれには、アダプタハウジング370の貫通孔372内に位置する連結部362を介してアダプタハウジング370内に突出する1対の挟持部361,361が設けられている。挟持部361,361は、スライダ360を摺動させることにより、プラグ302に形成された突部312,312を弾性的に挟持するロックアーム381,381を挟持するようになっている。従って、図20に示す光ファイバコネクタ300においては、図1に示す光ファイバコネクタ1と異なり、アダプタ370の外周に摺動可能に配置されたスライダ360,360を摺動操作することにより、ロック部材380,380のロックアーム381,381、381,381を挟持することができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更をすることができる。例えば、プラグコア10の筒状部15に形成される突部15bは1対でなくてもよく、例えば、筒状部15の周囲に無端状に連続して設けてもよい。
【0051】
以上説明したように、本発明のうち請求項1及び2に係る光ファイバコネクタによれば、1対のプラグのそれぞれが、それぞれの外面から外側に突出する突部を有し、アダプタが、1対のプラグを受容する受容部内に突出し、前記突部を弾性的に挟持するロックアームを有するロック部材を有するので、1対のプラグとアダプタとを固定するためには、1対のプラグをアダプタの受容部内に相対させて挿入する作業のみでよく、それらの固定作業を簡便なものとすることができる。また、1対のプラグ及びアダプタとは別個に用意したねじ等の固定手段を使用する必要がないので、それら別個の固定手段を紛失する虞れもなく、部品管理を容易に行うことができる。
【0052】
また、本発明のうち請求項1及び2に係る光ファイバコネクタによれば、前記突部のうち前記ロックアームが挟持する部分が、外側から内側に向けて前記プラグの相対方向に対して傾斜する傾斜面で構成されているので、アダプタの受容部に挿入された1対のプラグがそれらプラグの相対方向においてアダプタに対して位置ずれしたとしても、ロックアームは突部の傾斜面で突部を適切に弾性的に挟持することができる。
【0053】
更に、本発明のうち請求項1に係る光ファイバコネクタによれば、前記突部を弾性的に挟持したロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記1対のプラグのそれぞれの外周に摺動可能に配置したので、それらスライダによって1対のプラグをアダプタに一層強固に固定することができる。
【0054】
本発明のうち請求項2に係る光ファイバコネクタによれば、前記突部を弾性的に挟持する前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記アダプタの外周に配置したので、アダプタ外周に摺動可能に配置されたスライダを摺動操作することにより、突部を弾性的に挟持するロック部材のロックアームの一部分を挟持することができる。
間に配置されることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバコネクタの第1実施形態の断面を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)の1b- 1b線に沿った断面図である。
【図2】図1に示す光ファイバコネクタによって相互接続される光ファイバの概略説明図である。
【図3】図3はプラグを構成するプラグコアを示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は(a)の3d- 3d線に沿った断面図である。
【図4】調心部材を構成する板ばねを示し、(a)はその左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。
【図5】プラグを構成する第1ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図6】プラグを構成する第2ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図7】プラグを構成する第3ファイバ押え部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図8】プラグを構成するプラグハウジングを示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は(a)の8d- 8d線に沿った断面図である。
【図9】プラグを構成する第1くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【図10】プラグを構成する第2くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【図11】プラグを構成する第3くさび部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図である。
【図12】プラグを構成するスライダを示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図、(d)は(b)の12d- 12d線に沿った断面図である。
【図13】アダプタを構成するアダプタハウジングを示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)の13c- 13c線に沿った断面図、(d)は(b)の13d- 13d線に沿った断面図である。
【図14】アダプタを構成するロック部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は底面図、(e)は(c)の14e- 14e線に沿った断面図、(f)は(c)の14f- 14f線に沿った断面図である。
【図15】アダプタを構成する整列部材を示し、(a)はその正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)の15a- 15a線に沿った断面図である。
【図16】プラグの組立方法を示し、(a)はプラグコアに調心部材及び第1乃至第3ファイバ押え部材を配置した状態の正面図、(b)は調心部材及び第1乃至第3ファイバ押え部材を配置した図1のプラグコアをプラグハウジング内に収容した状態の正面図、(c)はプラグコアと第1乃至第3ファイバ押え部材との間に光ファイバを挿入した状態の正面図、(d)はプラグハウジングと第1乃至第3ファイバ押え部材との間に第1乃至第3くさび部材を挿入した状態の正面図、(e)はプラグハウジングの外周にスライダを配置した状態の正面図、(f)はプラグハウジングにブーツを取付けた状態の正面図である。
【図17】アダプタの組立方法を示し、(a)はアダプタの分解正面図、(b)はアダプタの縦断面図である。
【図18】一方側のプラグを挿入したアダプタに他方側のプラグを挿入する状態の縦断面図である。
【図19】本発明に係る光ファイバコネクタの第2実施形態の概略縦断面図である。
【図20】本発明に係る光ファイバコネクタの第3実施形態の概略縦断面図である。
【図21】従来例の光ファイバコネクタの断面斜視図である。
【符号の説明】
1は光ファイバコネクタ
2はプラグ
3はアダプタ
15aは空洞
15bは突部
15gは傾斜面
60はスライダ
71は受容部
80はロック部材
83はロックアーム
90は整列部材
94は整列孔
Aは光ファイバ
Claims (2)
- 光ファイバを固定する1対のプラグと、該プラグ同士を相対させて嵌合する際に前記1対のプラグの外側に配置されるアダプタとを具備し、前記1対のプラグのそれぞれが、一端で前記光ファイバを片持ち梁として保持すると共に、他端に前記光ファイバの撓みを許容する空洞を有し、前記アダプタが、両端に前記1対のプラグのそれぞれを受容する受容部を有すると共に、内部に前記光ファイバを整列するための整列孔のある整列部材を有している光ファイバコネクタであって、前記1対のプラグのそれぞれは、それぞれの外面から外側に突出する突部を有し、前記アダプタは、前記受容部内に突出し、前記突部を弾性的に挟持するロックアームを有するロック部材を有する光ファイバコネクタにおいて、
前記突部のうち前記ロックアームが挟持する部分は、外側から内側に向けて前記プラグの相対方向に対して傾斜する傾斜面で構成され、
前記突部を弾性的に挟持する前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記1対のプラグのそれぞれの外周に摺動可能に配置したことを特徴とする光ファイバコネクタ。 - 光ファイバを固定する1対のプラグと、該プラグ同士を相対させて嵌合する際に前記1対のプラグの外側に配置されるアダプタとを具備し、前記1対のプラグのそれぞれが、一端で前記光ファイバを片持ち梁として保持すると共に、他端に前記光ファイバの撓みを許容する空洞を有し、前記アダプタが、両端に前記1対のプラグのそれぞれを受容する受容部を有すると共に、内部に前記光ファイバを整列するための整列孔のある整列部材を有している光ファイバコネクタであって、前記1対のプラグのそれぞれは、それぞれの外面から外側に突出する突部を有し、前記アダプタは、前記受容部内に突出し、前記突部を弾性的に挟持するロックアームを有するロック部材を有する光ファイバコネクタにおいて、
前記突部のうち前記ロックアームが挟持する部分は、外側から内側に向けて前記プラグの相対方向に対して傾斜する傾斜面で構成され、
前記突部を弾性的に挟持する前記ロックアームの一部分を内側へ付勢した状態で挟持固定する1対のスライダを、前記アダプタの外周に摺動可能に配置したことを特徴とする光ファイバコネクタ。
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