JP3765895B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに係り、特にフェルールを取り出し可能に保護収納するハウジングを有する光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ同士を切替可能に接続する光コネクタとしては、例えば、JIS C 5981等に制定されるような、プラスチック製光コネクタ(以下プラスチック光コネクタ。いわゆるMT形光コネクタ:Mechanically Transferable)が提供されている。
図10は、プラスチック光コネクタの一例を示す。
図中符号1は光ファイバ(光ファイバテープ心線)、2はフェルール(光コネクタプラグ)、3はブーツ、4はガイドピン、5はガイドピン穴、6はクランプスプリングである。
このプラスチック光コネクタは、光ファイバ1の先端に露出させた複数本の裸ファイバ7を、精密金型を用いて成形した樹脂製フェルール2に形成した光ファイバ挿入穴9に挿入固定した構造になっている。光ファイバ挿入穴9は他のフェルール2と突き合わされる接合端面8に開口し、前記裸ファイバ7は該接合端面8と面一に精密に位置決めされている。ガイドピン穴5は光ファイバ挿入穴9に対する相対位置および平行度が極めて精密であり、精密な円筒側面を有する金属製ガイドピン4を一対のフェルール2の対向させた両接合端面8のガイドピン穴5、5間に架け渡すようにして挿入することで、両フェルール2の接合端面8に露出する裸ファイバ7同士が精密に位置決めされる。
そして、両フェルール2の接合端面8同士を当接させた後、両フェルール2の後端面10間にクランプスプリング6を嵌込むと、該クランプスプリング6のバネ力によって接合端面8間の圧接状態が維持され、突き合わせられた裸ファイバ7間に所望の接続損失が安定に確保されるようになっている。
【0003】
ところで、前記プラスチック光コネクタは、クランプスプリング6の着脱に専用の治具を必要とするため、作業性に不満があり、接続や接続切替等の作業を簡便に行うことができる光コネクタの開発が求められていた。また、フェルール2がむき出しになることを防止するために、キャップ等の保護手段を設ける必要があり、扱いが面倒であるといった不満があった。
【0004】
前記問題に鑑みて、近年では、いわゆるMPOコネクタ(JIS C 5981等に制定される光コネクタフェルールをハウジング内部に収納した構造の光コネクタ)が提供されている。
図11および図12は前記MPOコネクタ11を示す。図12において、このMPOコネクタ11は、プラスチック光コネクタのフェルール2および該フェルール2の後端部(図12右側)に突出させたガイドピン4をクランプするピンクランプ12を筒状のハウジング13に内装支持し、該ハウジング13の後端部を筒状のカップリング14に内装支持し、カップリング14内に突き合わせ力発生用のスプリング15を収容した構成になっている。フェルール2はハウジング13内を前後(図12左右)方向に移動可能であり、ハウジング13は別途設置されたハウジング用スプリング16によって前方に付勢されており、フェルール2がMPOコネクタ11の奥方に押し込まれた際にハウジング13がフェルール2に従動せずにMPOコネクタ11の先端位置にあれば、ハウジング13内側にフェルール2全体が入り込んで保護される。図11に示すように、カップリング14は光コネクタアダプタ17等の受け側のハウジングと係脱可能に係合して、該受け側のハウジングに差し込んだMPOコネクタ11の差し込み状態を維持する。
【0005】
前記MPOコネクタ11によれば、受け側のハウジングに対して挿抜するだけで、光ファイバ1同士の接続や接続切替等を簡便に行うことができる。また、フェルール2をハウジング13内に収容保護する構造になっているので、フェルール2の保護手段を別途講じる必要が無い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のようなMPOコネクタ11は、部品点数が多く構成が複雑であるため組み立てに手間がかかり、コストも高いといった不満があった。また、図10に示すプラスチック光コネクタに比べてかなり大型になるので、装置に高密度に実装するには不向きであり、実装密度の向上に限界があった。また、専用のアダプタ17を装置に実装した場合、アダプタ17が深くなるため、フェルール2の接合端面8の清掃に手間がかかるといった不満があった。
このため、このMPOコネクタ11では前記プラスチック光コネクタの有する問題点の根本的な解決に至らなかった。
【0007】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、
(1)部品点数が少なく構成が単純で組み立てが容易になる、
(2)小型化、低コスト化が容易である、
(3)光ファイバ同士の接続や接続切替等の作業を簡便に行うことができる、
(4)フェルールの接合端面の清掃が容易になる、
(5)突き合わせ接続したフェルールの対をカップリング内に収納して保護することができる
といった効果が得られる光コネクタを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、光ファイバ(1)を突き合わせ接続可能に成端するフェルール(2)を移動自在に収納する筒状のハウジング(21)と、該ハウジングに反力を取って前記フェルールをハウジングの軸線方向一端部から外方に向けて付勢するフェルール付勢手段(22)と、ハウジングの外側を囲繞するようにして装着される筒状のカップリング(23)とを備えてなり、前記ハウジングは、前記一端部から突出する弾性爪(26)と、前記一端部にて弾性爪と対向する位置に形成されて、一対のハウジングの一端部同士を対向させて接近させた際に対向するハウジングの弾性爪が係脱可能に係合する係合凹部(27)とを備え、前記カップリングはハウジングの軸線方向に沿って移動自在に配置され、かつハウジングに反力を取って配置されたカップリング付勢手段(36)によりハウジング一端部から外方に向けて付勢されてなり、一対のハウジングの一端部同士を対向させて接近させて、各ハウジングの一端部から突出されているフェルールの接合端面(8)同士を接合させると、各ハウジングの弾性爪が係合凹部と係合してフェルール付勢手段の付勢力が前記接合端面同士の突き合わせ力として作用し、かつ係合凹部に係合した弾性爪がカップリング内に収納され、前記ハウジングの一端部に、該ハウジング一端部から外方へ向けて突設されたストッパ突起(28)と、このストッパ突起が挿抜可能に挿入されるストッパ収納溝(29)とが形成され、前記ストッパ収納溝へのストッパ突起の挿入限界によって、ハウジング同士の最小離間距離が設定されており、前記フェルールがMT形光コネクタであり、ストッパ突起がストッパ収納溝に収納されることでフェルール間が位置決めされることを特徴とする光コネクタ(20)を前記課題の解決手段とした。
【0009】
ハウジングは、弾性爪を含めて全体を樹脂等により一体性成形した部品であることが好ましい。これにより部品点数が減少して低コスト化や製造能率の向上が可能になる。
またハウジングは角筒状等の各種形状の採用が可能である。例えばJIS C5981等に制定されるプラスチック製光コネクタ(いわゆるMT形光コネクタ:Mechanically Transferable)を収納するハウジングは角筒状にすることが好ましい。また、ハウジング形状を適宜変更すれば、例えば、JIS C 5973等に制定されるいわゆるSC形光コネクタのフェルール等の各種フェルールを収納することができる。また、ハウジングには、収納したフェルールと係合して該ハウジングの軸線方向一端部から外方へのフェルールの移動限界を設定するストッパ等を形成することがより好ましく、これにより、フェルールがハウジング一端部から落下することを防止することができる。ストッパ等を設置しない場合には、フェルールとフェルール付勢手段とを連結しておき、フェルール付勢手段の伸長限界にてフェルールの落下を防止する。
弾性爪としては、樹脂製のハウジングと一体成形して得た突起である他、ハウジングと別体の金属製バネ材等を別途取り付ける構成も採用可能である。
フェルール付勢手段やカップリング付勢手段としては、コイルスプリングや板バネ等のバネ類の他、ゴム等の伸縮性の高い素材などの採用が可能である。
カップリングは、充分な強度を有する素材から形成することが好ましく、これにより、係合凹部に係合した弾性爪を収納した際に、係合凹部と弾性爪との係合状態や、突き合わせ接続したフェルールを保護することができる。
【0010】
本発明では、請求項2に記載したように、前記ハウジングは外面に開口する係合凹部と、該係合凹部よりもハウジング一端部先端に形成されて一対のハウジングの一端部同士を接近させた際に対向するハウジングの弾性爪が乗り上げることにより該弾性爪をハウジングから離間する方向に弾性変形させる乗り上げ突部(30)とを備え、前記カップリングは前記乗り上げ突部により弾性変形された弾性爪が当接されることにより該弾性爪からハウジングの軸線方向他端部方向への押圧力が伝達される弾性爪当接部(23b)を備え、かつ係合凹部と係合した弾性爪を収納可能に形成されてなり、一対のハウジングの一端部同士を接近させると対向するハウジングの乗り上げ突部に乗り上げた弾性爪がカップリング付勢手段の付勢力に抗して弾性爪当接部を押圧して対向するハウジングのカップリングをハウジングの他端部に移動させ、さらに両ハウジングを接近させると弾性爪が乗り上げ突部を乗り越えて係合凹部と係合すると同時にカップリングが対向するハウジング方向に移動して係合凹部と係合した弾性爪を収納する構成も採用可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光コネクタにおいて、前記ハウジングの一端部において、該ハウジングの一端部に形成された一対の前記係合凹部の間に前記ストッパ突起が形成され、ハウジングの一端部に形成された一対の前記弾性爪の間に前記ストッパ収納溝が形成されていることを特徴とする。
【0011】
乗り上げ突部としては、ハウジングから突設した突起等の採用が可能であり、一対のハウジングの一端部同士を接近させた際に係合凹部に挿入される弾性爪の移動軌跡上に介在させることで、係合凹部に向けて接近してくる弾性爪が係合凹部と係合する前に乗り上げて一旦ハウジングから離間する方向に弾性変形する。また、乗り上げ突部は、該乗り上げ突部を乗り越えて係合凹部と係合した弾性爪と干渉しない形状に形成することがより好ましい。
カップリングには、弾性爪を収納する溝等を形成することも可能である。また、弾性爪当接部としては、カップリングの軸線方向端面や、該軸線方向端部に突設した突起等を採用する。
カップリングの可動範囲は、係合凹部を露出させる位置からハウジングの一端部方向に移動して係合凹部および弾性爪を収納する位置まで延在させることが好ましく、これにより、一対のハウジングの一端部同士を接近させて両ハウジングの弾性爪をそれぞれ対向するハウジングの係合凹部に係合させると同時に、両ハウジングに係る両カップリングが互いに接近あるいは当接して弾性爪のみならずフェルールをも収納する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の光コネクタの実施の形態を図1から図4を参照して説明する。
なお、図10と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
図1(a)〜(d)中符号20は光コネクタであり、多心あるいは単心の光ファイバ1(光ファイバ心線)を突き合わせ接続可能に成端するフェルール2を移動自在に収納する細長角筒状のハウジング21と、該ハウジング21に反力を取って前記フェルール2をハウジング21の軸線方向一端部(図1(a)、(b)、(d)中右側)から外方に向けて付勢するフェルール付勢手段22(コイルスプリング)と、ハウジング21の外側を囲繞するようにして装着される細長角筒状のカップリング23と、ハウジング21の軸線方向他端部に固着されて22の反力を確保するスプリング押し24と、該スプリング押し24に固定されてハウジング21他端部から引き出された光ファイバ1を引き留めるブーツ25とを備えている。
【0013】
図2(a)〜(c)はハウジング21を示す。
ハウジング21は、全体が樹脂等の成形の容易な材質から形成された一体成型品であり、弾性爪26、係合凹部27、ストッパ突起28、ストッパ収納溝29、乗り上げ突部30を軸線方向一端部に備えている。
図2(a)、(b)に示すように、弾性爪26は、図中符号31の上壁部の幅方向(図2(b)上下)両端部に一対対向配置され、それぞれハウジング21の軸線方向一端部から外方に向けて突設される。
図2(a)、(c)に示すように、係合凹部27は、図中符号32の底板部の外面(底面)幅方向(図2(a)上下)両端部にて一対対向形成され、一対の光コネクタ20、20のハウジング21、21の軸線方向一端部同士を接近させた際に、対向するハウジング21の弾性爪26と係脱可能に係合する。係合凹部27の近傍には、ハウジング21の軸線方向一端部側で乗り上げ突起30を併設している。乗り上げ突起30は3角形状の突起であり、係合凹部27に係合される弾性爪26がハウジング21軸線方向前後方向(図2(a)、(c)中左右)に乗り越え可能である。
ストッパ突起28は、前記係合凹部27、27の間の底板部32から、ハウジング21の一端部外方へ向けて突設される。
図2(a)、(b)に示すように、ストッパ収納溝29は、弾性爪26、26の間の上壁部31にてハウジング21の軸線方向に沿って延在形成され、一対の光コネクタ20のハウジング21の軸線方向一端部同士を接近させた際に対向するハウジング21のストッパ突起28が挿入される。ストッパ収納溝29の延在長を調整してストッパ突起28の挿入限界を設定すると、互いに接近させるハウジング21、21同士の最小離間距離を設定することができる。
したがって、一対の光コネクタ20、20のハウジング21、21の軸線方向一端部同士を接近、離間させると、対向させた一方のハウジング21の弾性爪26、26、ストッパ突起28が、他方のハウジング21の係合凹部27、ストッパ収納溝29、29に対して挿抜される。
【0014】
図2(a)、(b)に示すように、上壁部31の外面中央部には係合爪33を突設している。この係合爪33は、ハウジング21に装着したカップリング23の内面中央部に突設した係合壁34と係合することで、カップリング23がハウジング21一端部方向へ抜け出ることを防止している。
図2(a)中符号35はスプリング溝であり、図1(a)に示すように、カップリング23との間にカップリング付勢手段36(コイルスプリング)を収納する。
前記カップリング23はハウジング21の軸線方向に沿って移動自在に配置され、かつハウジング21に反力を取って配置されたカップリング付勢手段36の付勢力が該カップリング23内面側に突設した受圧突起23aに作用することで、ハウジング21一端部から外方に向けて常時付勢される。
図1(a)中符号37はフェルールストッパであり、フェルール2後端部に突設したフランジ部38が係合されることで、ハウジング21一端部から外方へフェルール2が抜け出ることを規制している。なお、図1(a)において、ハウジング21内では、フェルール2のフランジ部38に装着したピンクランプ12がハウジング21内面に摺動しつつ、該ハウジング21の軸線方向両方向に移動自在になっている。前記フェルール2には、ピンクランプ12を介してフェルール付勢手段22の付勢力が作用する。また、ハウジング21は、ピンクランプ12を装着していないフェルール2を収納することも可能である。この場合、フェルール2にはフェルール付勢手段22の付勢力が直接的に作用する。
【0015】
図3は、スプリング押し24を示す。
図3に示すように、スプリング押し24は、細長形状のスプリング受け部39と、該スプリング受け部39の長手方向一端部(図3左側)に突設されてハウジング21の軸線方向に固着される固着フランジ40と、スプリング受け部39の長手方向他端部にて両側に対向突設した位置決め突起41、41とを備えている。
図1(a)に示すように、スプリング押し24は、スプリング受け部39の長手方向他端部側をハウジング21の他端部から一端部に向けて挿入し、固着フランジ40をハウジング21の他端部に固着することで、ハウジング21内の所定位置に固定される。スプリング受け部39は、ハウジング21内に挿入すると同時に両位置決め突起41、41がハウジング21内面と当接することによりハウジング21内に位置決めされる。固着フランジ40をハウジング21に固着する手段としては、ハウジング21他端部への嵌合や、図示しない弾性爪等による係止等が採用可能であり、ハウジング21に対して離脱可能な構成であることがより好ましい。
スプリング受け部39は、フェルール付勢手段22が嵌め込まれるスプリング取付溝42を有している。ハウジング21の正しい位置でスプリング押し39を固定すると、スプリング取付溝42に嵌め込んだフェルール付勢手段22がハウジング21の中心軸線上に位置される。
また、スプリング受け部39および固着フランジ40には、図示しない光ファイバ挿通穴が貫通され、この光ファイバ挿通穴を介して、ハウジング21に収納したフェルール2に係る光ファイバ1がハウジング21他端部から後方に引き出される。
固着フランジ40にはブーツ25が固定される図示しないブーツ固定穴が形成され、嵌合や接着等の手段によりブーツ25が固定される。
【0016】
次に、本実施の形態の光コネクタ20の作用および効果を図4から図9を参照して説明する。
本実施の形態では、一対の光コネクタ20、20のハウジング21、21の一端部同士を互いに圧接してフェルール2、2の接合端面8、8同士を接合することで、一対の光ファイバ1、1同士を突き合わせ接続する。
光ファイバ1、1同士を接続するには、まず、図4に示すように、一方の光コネクタ20のフェルール2のガイドピン穴5、5にガイドピン4、4を挿入しておき、他方の光コネクタ20のフェルール2のガイドピン穴5、5は空にしておく。ガイドピン4を挿入するフェルール2には予めピンクランプ12を装着しておき、ガイドピン穴5、5に挿入したガイドピン4をピンクランプ12にてクランプ保持する。セットされたガイドピン4、4は、フェルール2の接合端面8から突出している。したがって、図4の状態では、フェルール2の接合端面8の清掃が容易である。
【0017】
次いで、図5に示すように、光コネクタ20、20のハウジング21、21の一端部同士を対向させて接近させ、両ハウジング21、21のストッパ突起28、28を互いに対向する相手側のハウジング21のストッパ収納溝29、29(図2(a)参照)に挿入し、フェルール2から突出されたガイドピン4、4を他方のフェルール2のガイドピン穴5、5に挿入する。
この際、両光コネクタ20、20においては、ストッパ突起28、28をストッパ収納溝29、29に挿入すれば両フェルール2、2が位置決めされるので、ガイドピン4、4をガイドピン穴5、5に挿入する作業が容易になされる。
【0018】
光コネクタ20、20同士をさらに接近させると、まず、図6に示すように、フェルール2、2の接合端面8、8同士が接合されてガイドピン4、4がガイドピン穴5、5に深く刺さり、次いで、図7に示すように、各ハウジング21の弾性爪26、26が対向するハウジング21の乗り上げ突部30、30に乗り上げてハウジング21外面から離間する外側方向に弾性変形される。
この時、弾性変形した弾性爪26、26はカップリング23の軸線方向端面が当接するので、光コネクタ20、20同士がさらに継続して接近されることで、これら弾性爪26、26によってカップリング付勢手段36の付勢力に抗してカップリング23がハウジング21他端部方向に移動される。
カップリング23にて、弾性爪26、26が当接される部分は、請求項2記載の弾性爪当接部23bとして機能する。なお、この弾性爪当接部としては、カップリング23から突設した突起等を採用することも可能である。
【0019】
光コネクタ20、20同士をさらに継続して接近させると、図8に示すように、弾性変形された弾性爪26、26が乗り上げ突部30を乗り越え、カップリング23の移動によって係合凹部27、27が露出されると同時に、該係合凹部27、27に弾性爪26、26が入り込んで係合する。これにより、ハウジング21、21同士の離間が規制され、両ハウジング21、21に内蔵のフェルール付勢手段22、22の付勢力がフェルール2、2間の突き合わせ力として作用するので、光ファイバ1、1間に目的の接続損失を安定に確保することができる。
【0020】
また、弾性爪26、26が係合凹部27、27と係合すると同時に、弾性爪26、26からカップリング23への押圧力の伝達が停止するので、図9に示すように、カップリング付勢手段36の付勢力によって、カップリング23がハウジング21一端部方向に移動し、係合凹部27、27に係合した弾性爪26、26を外側から覆う。これにより、弾性爪26、26がハウジングとカップリング23との間に挟み込まれて弾性変形が規制されるので、弾性爪26、26と係合凹部27、27との係合状態が維持される。
なお、両光コネクタ20、20のカップリング23、23が互いにほぼ当接する位置に移動した場合には、これらカップリング23、23によって接続状態のフェルール2、2が保護収納されるので、光ファイバ1、1同士の接続状態を確実に維持することができる。
【0021】
フェルール2、2同士の接続状態を解除する場合には、カップリング23をカップリング付勢手段36の付勢力に抗してハウジング21他端部方向に移動して弾性爪26、26を露出させ、係合凹部27、27から弾性爪26、26を引き抜き、両光コネクタ20、20を互いに離間させる。これにより、両光コネクタ20、20が図4の状態に戻り、光ファイバ1、1同士の接続状態を簡便に解除することができる。
なお、他の光コネクタ20と接続していない光コネクタ20は、光コネクタ20と同様の構成のダミーの光コネクタと接続することで、フェルール2を保護することができる。
【0022】
したがって、この光コネクタ20によれば、部品点数が少なく、構成が単純であるので、簡便に組み立てることができ、しかも小型化や低コスト化が可能である。小型化の結果、複数集合させて装置等に実装する場合には実装密度が向上する。
また、一対の光コネクタ20、20のハウジング21、21の一端部同士を互いに突き合わせるようにして圧接させるだけで、フェルール2、2によって成端された光ファイバ1、1同士を簡便に突き合わせ接続することができ、接続の作業能率が大幅に向上する。また、カップリング23を移動して弾性爪26、26と係合凹部27、27との係合を解除し、両光コネクタ20、20を互いに離間させるだけで、光ファイバ1、1同士の接続状態を簡便に解除することができ、しかも、その直後から次の接続作業を実施することができるので、光ファイバ1、1同士の接続切替の作業能率を向上することができる。
【0023】
なお、ハウジングは、複数対のフェルールの突き合わせ接続に対応するべく、例えばフェルールを複数収納可能な内部構成とすることも可能である。
また、ハウジングやカップリングは、本実施の形態に記載した構成に限定されず、各種構成、形状に形成することが可能であることは言うまでも無く、例えば、係合凹部と弾性爪との係合状態を解除するための手段をカップリングやハウジングに設置した構成も、本発明の光コネクタは含む。
また、図4から図9では、光コネクタ20、20同士を接続する場合について示したが、この光コネクタ20は、弾性爪26が係合可能な係合凹部を有する光コネクタアダプタ等の各種ハウジングに対しても接続可能であり、この場合でも光コネクタ20、20同士を接続する場合と同様の作用および効果が得られる。この光コネクタ20に対応する光コネクタアダプタは、光コネクタ20の小型化に鑑みて小型化が可能であるから、装置に装着した場合の実装密度が向上する。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の光コネクタによれば、光ファイバを突き合わせ接続可能に成端するフェルールを収納する筒状のハウジングと、該ハウジングに反力を取って前記フェルールをハウジングの軸線方向一端部から外方に向けて付勢するフェルール付勢手段と、ハウジングの外側を囲繞するようにして装着されかつハウジングの軸線方向に移動自在である筒状のカップリングとを備えてなり、一対のハウジングの一端部同士を圧接させて各ハウジングに収納したフェルールの接合端面同士が接合させると各ハウジングの弾性爪が対向するハウジングに形成した係合凹部と係合してフェルール付勢手段の付勢力が前記接合端面同士の突き合わせ力として作用し、かつ係合凹部に係合した弾性爪がカップリング付勢手段の付勢力によって移動されたカップリング内に収納される構成としたことにより、以下のような優れた効果を奏する。
(1)極めて小型に形成することができ、適宜必要箇所に容易に実装することができ、汎用性が高い。また、多数集合させた場合、従来品の光コネクタに比べて実装密度を向上することができる。
(2)弾性爪と係合凹部との係脱により一対のハウジングを分離、一体化させるだけで、これらハウジングに収納したフェルール同士を突き合わせ接続および接続解除することができ、フェルールによって成端された光ファイバ同士の接続や接続切替等の作業性が向上し、作業時間が短縮する。
(3)別途固定用の部品を設置すること無く、フェルールをそのまま収納することができる。
(4)部品点数が少なく、構造が単純であるので、製造に有利であり、低コスト化することができる。
(5)弾性爪と係合凹部とを係合させると同時に、ハウジングに設置したフェルール付勢手段の付勢力が接合したフェルール同士の突き合わせ力として作用し、フェルールによって成端された光ファイバ間に目的の接続損失を安定かつ確実に得ることができる。
(6)接続状態を解除しておくことで、フェルール付勢手段の作用によってフェルールがハウジングの一端部近傍に位置するので、フェルール接合端面の清掃等の作業性が向上する。
(7)接続解除時には、カップリング付勢手段の付勢力によってカップリングがハウジング一端部近傍に押し出され、このカップリングによりフェルールが保護される。
(8)接続作業後に、カップリング付勢手段の付勢力によってカップリングがハウジング一端部近傍に押し出され、係合凹部に係合した弾性爪がカップリングに内に収納され、係合凹部からの離脱が防止されるので、接続状態の光ファイバ間の接続損失を安定かつ確実に維持することができる。
【0025】
請求項2記載の光コネクタによれば、一対のハウジングの一端部同士を接近させると、対向するハウジングの一端部に形成した乗り上げ突部に乗り上げた弾性爪が、カップリングに確保した弾性爪当接部をカップリング付勢手段の付勢力に抗して押圧してカップリングをハウジングの他端部に移動させ、さらに両ハウジングを接近させると弾性爪が乗り上げ突部を乗り越えて係合凹部と係合すると同時にカップリングが対向するハウジング方向に移動して係合凹部と係合した弾性爪を収納するようにした構成により、以下のような優れた効果を奏する。
(9)係合凹部と弾性爪とが係合した直後に、ハウジング一端部近傍に押し出されたカップリングにより弾性爪を収納するので、係合凹部からの弾性爪の離脱をカップリングにより防止することができ、フェルール間の突き合わせ力を安定に維持することができる。カップリングとハウジングとの間に弾性爪を挟み込む構成であれば、弾性爪の離脱防止効果が一層向上する。
(10)(7)記載のカップリングによるフェルールの保護や、(9)記載の係合凹部と弾性爪との係合状態の維持は、弾性爪が係合凹部と係合すると同時に、カップリング付勢手段の付勢力によってカップリングが自動的に移動してなされるので、別途作業が不要であり、接続の作業能率が大幅に向上する。
(11)弾性爪と係合凹部とを係合した後に移動したカップリングの、対向するハウジングの方向への移動量が大きい場合には、接続状態のフェルール対の全体をカップリング内に保護収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタの実施の形態を示す図であって、(a)は平断面図、(b)は下面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。
【図2】 図1の光コネクタのハウジングを示す図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は下面図である。
【図3】 図1の光コネクタのハウジングに組み込むスプリング押しおよびスプリングを示す分解平面図である。
【図4】 本実施の形態の光コネクタの作用を示す図であって、ガイドピンのセット状態を示す正面図である。
【図5】 本実施の形態の光コネクタの作用を示す図であって、一方の光コネクタのフェルールにセットしたガイドピンを他方の光コネクタのフェルールのガイドピン穴に挿入する作業を示す正面図である。
【図6】 本実施の形態の光コネクタの作用を示す図であって、両光コネクタのフェルール同士を突き合わせ接続する作業を示す正面図である。
【図7】 本実施の形態の光コネクタの作用を示す図であって、一方の光コネクタのハウジングから突設した弾性爪を他方の光コネクタのハウジングに形成した乗り上げ突部に乗り上げさせた状態を示す正面図である。
【図8】 本実施の形態の光コネクタの作用を示す図であって、一方の光コネクタのハウジングから突設した弾性爪を他方の光コネクタのハウジングに形成した係合凹部に係合させた状態を示す正面図である。
【図9】 本実施の形態の光コネクタの作用を示す図であって、弾性爪と係合凹部とを係合した後、カップリングが移動して弾性爪を収納した状態を示す正面図である。
【図10】 従来例の光コネクタを示す図であって、プラスチック光コネクタ(MT形光コネクタ)を示す分解斜視図である。
【図11】 従来例の光コネクタを示す図であって、MPOコネクタを示す斜視図である。
【図12】 図11のMPOコネクタの正断面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ(光ファイバ心線)、2…フェルール、8…接合端面、20…光コネクタ、21…ハウジング、22…フェルール付勢手段(コイルスプリング)、23…カップリング、23b…弾性爪当接部、26…弾性爪、27…係合凹部、30…乗り上げ突部、36…カップリング付勢手段(コイルスプリング)。
Claims (3)
- 光ファイバ(1)を突き合わせ接続可能に成端するフェルール(2)を移動自在に収納する筒状のハウジング(21)と、該ハウジングに反力を取って前記フェルールをハウジングの軸線方向一端部から外方に向けて付勢するフェルール付勢手段(22)と、ハウジングの外側を囲繞するようにして装着される筒状のカップリング(23)とを備えてなり、
前記ハウジングは、前記一端部から突出する弾性爪(26)と、前記一端部にて弾性爪と対向する位置に形成されて、一対のハウジングの一端部同士を対向させて接近させた際に対向するハウジングの弾性爪が係脱可能に係合する係合凹部(27)とを備え、
前記カップリングはハウジングの軸線方向に沿って移動自在に配置され、かつハウジングに反力を取って配置されたカップリング付勢手段(36)によりハウジング一端部から外方に向けて付勢されてなり、
一対のハウジングの一端部同士を対向させて接近させて、各ハウジングの一端部から突出されているフェルールの接合端面(8)同士を接合させると、各ハウジングの弾性爪が係合凹部と係合してフェルール付勢手段の付勢力が前記接合端面同士の突き合わせ力として作用し、かつ係合凹部に係合した弾性爪がカップリング内に収納され、
前記ハウジングの一端部に、該ハウジング一端部から外方へ向けて突設されたストッパ突起(28)と、このストッパ突起が挿抜可能に挿入されるストッパ収納溝(29)とが形成され、
前記ストッパ収納溝へのストッパ突起の挿入限界によって、ハウジング同士の最小離間距離が設定されており、
前記フェルールがMT形光コネクタであり、
ストッパ突起がストッパ収納溝に収納されることでフェルール間が位置決めされることを特徴とする光コネクタ(20)。 - 前記ハウジングは外面に開口する係合凹部と、該係合凹部よりもハウジング一端部先端に形成されて一対のハウジングの一端部同士を接近させた際に対向するハウジングの弾性爪が乗り上げることにより該弾性爪をハウジングから離間する方向に弾性変形させる乗り上げ突部(30)とを備え、
前記カップリングは前記乗り上げ突部により弾性変形された弾性爪が当接されることにより該弾性爪からハウジングの軸線方向他端部方向への押圧力が伝達される弾性爪当接部(23b)を備え、かつ係合凹部と係合した弾性爪を収納可能に形成されてなり、
一対のハウジングの一端部同士を接近させると対向するハウジングの乗り上げ突部に乗り上げた弾性爪がカップリング付勢手段の付勢力に抗して弾性爪当接部を押圧して対向するハウジングのカップリングをハウジングの他端部に移動させ、さらに両ハウジングを接近させると弾性爪が乗り上げ突部を乗り越えて係合凹部と係合すると同時にカップリングが対向するハウジング方向に移動して係合凹部と係合した弾性爪を収納することを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。 - 前記ハウジングの一端部において、該ハウジングの一端部に形成された一対の前記係合凹部の間に前記ストッパ突起が形成され、ハウジングの一端部に形成された一対の前記弾性爪の間に前記ストッパ収納溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ。
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