JPH04290577A - カラー被覆鋼材の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、市街地、都市河川、港
湾、及び観光地の護岸などにおいて、面的美観を必要と
する被覆鋼材において、環境調和を目的として複数色外
観を得るカラー被覆鋼材の製造法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、市街地、都市河川、港湾、及び観
光地の護岸など面的美観を必要とする被覆鋼材には、各
種のカラー塗装、及びレンガ積調、石積調、石調等の模
様が施されている。これらを製造する手段として、低粘
度型塗料にはエアースプレー塗装、エアレススプレー塗
装、高粘度型塗料にはモルタルガン、タイルガン、スタ
ッコガン、リシンガン等の吹き付け塗装が行なわれてい
る。

【０００３】ところがこれらはいずれの方法も単色外観
を得る方法であり、複数色外観を得るためには、複数の
色調の塗料を予め混合し１つのガンで吹き付けるか、も
しくは２つ以上のガンを用いて２種以上の色調の塗料を
吹き付ける方法が取られている。この場合、塗装外観が
単色であると環境との調和が取れにくく、複数色を得る
従来の方法では、塗料混合による色の調整が難しく、複
数ガンによる方法では複数の塗装者が必要であり、また
目的とする色調が得られにくいという問題がある。

【０００４】本発明は環境に応じて目的とする色調を複
数色を一度に得ることが出来るカラー被覆鋼材の製造法
を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、複数色を一度に塗装出来るスプレーガンを用いる事
で本発明を完成した。すなわち、本発明のカラー被覆鋼
材においては、２種の液体塗料が別個はいる２つのカッ
プと、前記液体塗料を噴出するノズル口径の異なる２つ
の噴出孔と、該塗料噴出孔から液体塗料を噴出するため
の２つの空気挿入孔を備えたスプレーガンを用いて、色
調の異なるカラー塗料を同時に吹き付けることにより、
複数色外観を得ることを特徴とするカラー被覆鋼材の製
造法であり、これによって環境との調和を可能するもの
である。

【０００６】以下本発明を詳細に説明する。図１は、本
発明に使用するスプレーガンの平面図、図２は底面図、
図３は側面図である。図において、１は塗料カップであ
って、仕切板６によって９、１０の２つの部室に分けら
れ２種の塗料がいれられるようになっている。塗料カッ
プ１の下部には噴出孔２，２′の突端まで２種の塗料が
混合することなく別個に流れるように仕切版７が穿設さ
れている。

【０００７】塗料カップ１の後部には、塗料カップ１か
ら塗料の自重により流れてきた塗料を噴出すべき空気噴
出孔３、３′が穿設され、　エアーコック４、４′を開
にして、空気の圧力によって噴出孔２、２′より塗料を
噴出する。噴出乳２，２′のノズル口径は、強調する色
の方を大きい口径とし、模様を付加する色の方を小口径
にすることで吐出量、又は吐出粒の大きさを自由に調整
する。又、エアー圧力を変えることでも吐出量の調整が
可能である。エアー源はコンプレッサー等を使用し、エ
アーホース８、８′を通してエアーを送る。塗装時は、
把手５を持ち通常の塗装と同様に行なえるようになって
いる。

【０００８】次に、本発明の製造法について説明する。 まず塗料カップ１の９および１０に、色調の異なる塗料
を入れ、予め規定のエアー圧力にセットした後、エアー
コック４，４′を開にする。塗料は噴出孔２、２′から
噴出し被塗物に到達させる。この場合、塗料はポリウレ
タン塗料、エポキシ塗料、ポリエステル塗料、モルタル
など比較的粘性があるもので、塗料及びその色調は、特
に限定するものでなく、環境に応じて塗膜に凹凸を付け
たり各種色調を選ぶことが出来る。

【０００９】また、塗料カップの大きさ、及び塗料噴出
孔の大きさは、使用目的によって自由に変更し得ること
は明らかであるが、好ましくは、塗料カップの容量が１
〜５リットル、塗料噴出孔の大きさが３〜１５ｍｍφの
範囲であり、空気の圧力は、２〜６ｋｇ／ｃｍ２の範囲
で行なうのが良い。カラー被覆は鋼板、鋼矢板、Ｈ形鋼
、鋼管などの表面をブラストなどで下地処理された鉄面
、もしくは、前記鉄面にプライマー処理を施した面、も
しくは、ポリウレタン被覆及びエポキシ複覆など重防食
が施された面に形成する。

【００１０】

【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。図４及び図５は、本発明の実施例のカラー被覆
鋼矢板の斜視図及びカラー被覆鋼管の斜視図である。肉
厚１２ｍｍ、外径１６００ｍｍ、長さ１２ｍの鋼管１２
の外面及びＦＳＰＩＩ型の鋼矢板１１の片面にそれぞれ
グリットブラスト処理（ＧＭＧ７０）した後、ウレタン
系のブライマー層１３を３０μ塗装後、その上にポリウ
レタン層１４を２．５ｍｍ被覆した物を供試材とし、カ
ラー被覆層１５の被覆を行なった。カラー塗料は、主剤
粘度２００万ｃｐ以上／２０℃、硬化剤粘度７０００ｃ
ｐ／２０℃のポリウレタン塗料にカラー顔料を入れ、主
剤：硬化剤を２：１に混合後塗料カップに投入し、表１
の塗装条件で行なった。

【００１１】

【表１】 　　塗装外観は、表１に示す通り、塗料噴出孔の直径、
空気噴出圧力が本発明の範囲内で実施すれば、良好であ
ることを確認できた。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるカラ
ー被覆鋼材の製造法は、市街地、都市河川、港湾、及び
観光地の護岸など面的美観を必要とする場所に対して、
環境に応じた色調を臨機応変に製造可能とすることが出
来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する場合に使用するスプレーガン
の平面図

【図２】本発明を実施する場合に使用するスプレーガン
の底面図

【図３】本発明を実施する場合に使用するスプレーガン
の側面図

【図４】本発明の方法によって製造されたカラー被覆鋼
矢板の斜視図

【図５】本発明の方法によって製造されたカラー被覆鋼
管の斜視図

【符号の説明】

１　　塗料カップ、 ２、２′　　塗料噴出孔、 ３、３′　　空気噴出孔、 ４、４′　　エアーコック、 ５　　把手 ６及び７　　仕切板、 ８、８′　　塗料ホース、 ９及び１０　　塗料タンク、 １１　　鋼矢板、 １２　　鋼管、 １３　　プライマー層、 １４　　ポリウレタン層、 １５　　カラー被覆層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　２種の液体塗料が別個にはいる１つの
   カップと、前記液体塗料を噴出するノズル口径の異なる
   ２つの噴出孔と、該塗料噴出孔から液体塗料を噴出する
   ための２つの空気挿入孔を備えたスプレーガンを用いて
   、色調の異なるカラー塗料を同時に吹き付けることによ
   り、複数色外観を得ることを特徴とするカラー被覆鋼材
   の製造法。