JP2001062359A - 骨材含有塗料の塗装方法および骨材含有塗料の塗装機 - Google Patents

骨材含有塗料の塗装方法および骨材含有塗料の塗装機

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JP2001062359A
JP2001062359A JP23749899A JP23749899A JP2001062359A JP 2001062359 A JP2001062359 A JP 2001062359A JP 23749899 A JP23749899 A JP 23749899A JP 23749899 A JP23749899 A JP 23749899A JP 2001062359 A JP2001062359 A JP 2001062359A
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Japan
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coating
paint
aggregate
air
solvent
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JP23749899A
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English (en)
Inventor
Zenichi Yasuda
善一 安田
Yoshihiro Koike
喜寛 小池
Masahiro Kato
雅宏 加藤
Katsushi Nakazato
克志 中里
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Nippon Paint Co Ltd
Asahi Sunac Corp
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Asahi Sunac Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】塗装ラインでの連続運転でも支障なく、均一に
塗膜を形成し、高外観のタイル調、レンガ調、石材調等
の高外観の化粧窯業建材を製造するための生産効率の高
い骨材含有塗料の塗装方法および塗装機を提供する。 【解決手段】骨材含有塗料を、霧化エアーおよびパター
ンエアーを用いたエアースプレー方式により塗装し、余
剰塗料を回収して、循環再使用する塗装方法において、
循環再使用する塗料粘度を測定し、この塗料粘度の値か
ら、所定の塗料粘度を維持するために必要な溶剤の量を
計算により求め、計算された量の溶剤を前記霧化エアー
または前記霧化エアーおよび前記パターンエアーに混入
することを特徴とする骨材含有塗料の塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨材含有塗料の塗装
方法および骨材含有塗料の塗装機、特に建造物内外壁に
用いる窯業建材を工場塗装し、タイル調、レンガ調、石
材調等の高外観を有する化粧窯業建材を提供する骨材含
有塗料の塗装方法および骨材含有塗料の塗装機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】天然石は、その特有の透明感と深みのあ
る落ち着いた色調が高級感を醸成していることから、建
造物の内外壁の素材に多く用いられている。しかし、天
然石は入手が困難でありかつ高価であること、加工しに
くいこと等の欠点を有していた。これらの問題に対し
て、骨材を含有させた塗料を塗布することによって、素
材の上にいわゆる石材調の塗膜を形成する方法が用いら
れてきた。このような骨材含有塗料は、これまで建築物
の外壁に塗布されることが多く、その塗装は主にスプレ
ーを用いて手動で行われていた。
【0003】最近では、例えば、セメントなどの無機質
原料で成形された建材に骨材含有塗料を塗布した化粧窯
業建材が用いられるようになってきている。これらは、
工場でライン塗装により得られるものであって、そのた
めの小型塗装機を用いるエアースプレー方式の開発が求
められている。
【0004】一方、特開平11−128788号公報に
は、小型塗装機を用いるエアースプレー方式による塗装
方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−128788号公報に開示された塗装方法には、
骨材を含有した塗料の使用についておよび余剰塗料を回
収して循環再使用する粘度の制御についての記載がな
い。
【0006】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、小型塗装機を用いるエアースプレー方
式において、均一に骨材含有塗膜を形成し、高外観の化
粧窯業建材を塗装ラインで生産することができる骨材含
有塗料の塗装方法および塗装機を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、本発明者等は、鋭意研究した結果、以下の本発
明に至った。
【0008】1.骨材含有塗料を、霧化エアーおよびパ
ターンエアーを用いたエアースプレー方式により塗装
し、余剰塗料を回収して、循環再使用する塗装方法にお
いて、循環再使用する塗料粘度を測定し、この塗料粘度
の値から、所定の塗料粘度を維持するために必要な溶剤
の量を計算により求め、計算された量の溶剤を上記霧化
エアーまたは上記霧化エアーおよび上記パターンエアー
に混入する骨材含有塗料の塗装方法。 2.骨材含有塗料が、骨材の最大直径の2〜5倍の口径
を有する塗装用ノズルチップの中心穴からスプレー塗装
される上記骨材含有塗料の塗装方法。 3.骨材含有塗料が水性塗料であり、溶剤が水である上
記骨材含有塗料の塗装方法。 4.骨材含有塗料を霧化エアーおよびパターンエアーを
用いたエアースプレー方式により塗装し、余剰塗料を回
収し、循環再使用する塗装機において、(1)循環再使
用する塗料粘度を測定する手段、(2)得られた塗料粘
度の値から、所定の塗料粘度を維持するために必要な溶
剤の量を計算により求める手段、(3)計算された量の
溶剤を上記霧化エアーまたは上記霧化エアーおよび上記
パターンエアーに混入する手段を具備し、さらに、
(4)骨材の最大直径の2〜5倍の中心穴口径を有する
塗装用ノズルチップを具備する骨材含有塗料の塗装機。 5.塗装用ノズルチップが、タングステンカーバイドの
硬度以上の硬度を有する上記骨材含有塗料の塗装機。
【0009】
【発明の実施の形態】骨材含有塗料の塗装方法 本発明の骨材含有塗料の塗装方法は、骨材含有塗料を、
霧化エアーおよびパターンエアーを用いたエアースプレ
ー方式により塗装し、余剰塗料を回収して、循環再使用
する塗装方法において、上記循環再使用する塗料粘度を
測定し、この塗料粘度の値から、所定の塗料粘度を維持
するために必要な溶剤の量を計算により求め、上記計算
された量の溶剤を前記霧化エアーまたは上記霧化エアー
および上記パターンエアーに混入するものである。
【0010】本発明の塗装方法に用いられる塗料は、骨
材を含有するものである。上記骨材としては、特に限定
されず、ホタル石、珪砂、石英等の通常の天然素材や、
陶磁器粉砕粒子、炭酸カルシウム粒子、雲母片、プラス
チックビーズ等を挙げることができる。また、上記骨材
は着色した着色骨材であってもよい。上記着色骨材は、
上記骨材を着色塗料でコーティングすることにより得る
ことができる。このようなコーティングのための塗料と
しては、骨材との密着性がよく、耐アルカリ性、耐候性
の良好な塗料が好ましく、例えば目的とする色相の着色
顔料を含有するアクリルシリコン樹脂、アクリルウレタ
ン樹脂、フッ素樹脂系の塗料を挙げることができる。
【0011】上記骨材は、被塗物を重ねた際に、塗膜同
士が加圧され接着するブロッキングを防止できることか
ら、ロックウェル硬度3以上の硬度を有する骨材である
ことが好ましい。例えば珪砂は、ロックウェル硬度が7
であり、プラスチックビーズは、ロックウェル硬度が5
である。ロックウェル硬度3未満の硬度の骨材では、塗
膜を形成し、これを積み重ねたりすると、ブロッキング
が発生する恐れがある。
【0012】上記塗料は、展色剤を含んでいてもよい。
この展色剤は、無色透明な乾燥塗膜を形成するためのも
のであり、例えばアクリル樹脂、アクリルウレタン樹
脂、フッ素樹脂等の樹脂を挙げることができる。水分散
性または水溶性の水性樹脂が、環境面より好ましい。
【0013】また、上記塗料は、塗面の平滑性が得ら
れ、かつ透明性を保てることから、無機粒子を含んでい
てもよい。上記無機粒子としては、特に限定されない
が、例えば珪石粉、炭酸カルシウム粉、シリカ粉、タル
ク粉、クレー粉等が挙げられる。
【0014】本発明で好適に用いられる塗料としては、
例えば、平均粒径0.1〜1mm、最大粒径0.2〜2
mmの着色または非着色骨材5〜25重量%、平均粒径
0.1〜1mmでJIS K 5400 7.2で表さ
れる隠ぺい率20〜90の無機粒子20〜60重量%、
展色剤25〜50固形分重量%、ならびにポリ塩化ビニ
ル系増粘剤及び無水マレイン酸共重合体系増粘剤のうち
少なくとも1種0.1〜1固形分重量%を含有するクリ
ヤー塗料を挙げることができる。また、このクリヤー塗
料は、透明度を損なわない量の着色顔料を配合したカラ
ークリヤー塗料であっても構わない。
【0015】本発明の骨材含有塗料の塗装方法は、上記
骨材含有塗料をエアースプレー方式により塗装するもの
であるが、上記エアースプレー方式では、塗料を霧化用
加圧空気で霧化するための霧化エアーとスプレーパター
ン形状の安定化を図るためのパターンエアーとが用いら
れる。本発明の骨材含有塗料の塗装方法では、このよう
なエアースプレー方式を用いて塗装を行い、被塗物に塗
着しなかった塗料を余剰塗料として回収し、循環再使用
するものである。上記余剰塗料の回収は、特に限定され
るものではなく、例えば、塗装ラインの下に、被塗物に
塗着しなかった塗料が集まるような仕組みを設けること
で行うことができる。
【0016】このようにして回収された余剰塗料は、未
塗装の塗料に混入させることにより、循環再使用され
る。この混入は、任意の場所で行うことが可能であり、
例えば、余剰塗料を塗料供給タンクへ導入することや塗
装経路の途中に混合するポイントを設けることにより行
うことができる。
【0017】本発明の骨材含有塗料の塗装方法において
は、上記循環再使用する塗料粘度を測定する。この測定
は、粘度計など通常用いられる機器を用いて、塗料循環
系路の任意の場所で行うことが可能であり、例えば、余
剰塗料回収タンク、塗料供給タンクまたは塗料配管等か
ら、設備的に効率的な場所を選定すればよい。測定箇所
は2箇所以上であってもいい。
【0018】連続的に塗装を行うと、時間の経過ととも
に循環塗料の粘度が上昇する。塗装ラインでの連続運転
を支障なく行い、生産効率を高くするためには、循環し
ている塗料の粘度を一定またはある範囲の粘度にしなれ
ければならない。
【0019】このようにして測定された循環再使用する
塗料粘度の値から、所定の塗料粘度を維持するために必
要な溶剤の量を計算により求める。この計算は、上記測
定された塗料粘度と予め入力された使用する骨材含有塗
料および溶剤の粘度データとから計算されるものである
が、この計算が自動的に実施されるような手段を用いる
ことが好ましい。
【0020】なお、連続塗装を行うことにより、塗装用
ノズルチップの中心穴から吐出された塗料飛沫が、吐出
部分の先端付近に付着し、乾燥することにより付着物が
堆積していく。この乾燥を防ぐために少量の溶剤をさら
に添加することが好ましい。よって、上記所定の塗料粘
度を維持するために必要な溶剤の量は、この乾燥を防ぐ
ための溶剤量が加味されるようになっていることが好ま
しい。
【0021】このようにして計算された量の溶剤は、上
記霧化エアーまたは上記霧化エアーおよび上記パターン
エアーに混入される。これらのエアーへの溶剤の混入
は、例えば、霧化用加圧空気をエアースプレーガンに供
給する経路の中途に、溶剤の経路を接続することにより
行うことができる。接続場所は、エアースプレーガン、
霧化用加圧空気管路等、設備的に効率的な場所を選定す
ればよい。
【0022】上記混入する溶剤としては、骨材含有塗料
に用いられている溶剤と同種のものを用いることが好ま
しい。本発明で用いられる塗料の好ましい形態である水
性塗料の場合には、水が好ましく、さらに親水性有機溶
剤を加えることができる。水と有機溶剤とを併用する場
合は、用いる塗料の溶剤と同じ組成比率になるようにす
ることが好ましい。水と併用される親水性有機溶剤とし
て、アルコール系やグリコールエーテル系等が挙げられ
る。なお、本発明における溶剤とは、水および有機溶剤
を意味するものとする。
【0023】本発明の塗装方法では、スプレー塗装され
る塗料は骨材を含有しているため、塗料が吐出される塗
装用ノズルチップの中心穴は、上記骨材の最大直径の2
〜5倍の口径を有していることが好ましい。上記口径が
2倍未満では、目詰まりを起こし、5倍を超えると微粒
化が不充分となり塗膜外観にムラが生じる。さらに好ま
しくは、3〜5倍である。
【0024】本発明の骨材含有塗料の塗装方法は、種々
の素材に対して適用することができるが、窯業建材の塗
装に用いられることが好ましく、凹凸加工された窯業建
材に用いられることがさらに好ましい。加工された窯業
建材としては、例えば住宅の内外壁に用いる窯業建材で
あって、石綿スレート板、木片セメント板、珪酸カルシ
ウム板、炭酸マグネシウム板、スラグ石膏板、軽量気泡
コンクリート板およびそれらを用いたパネルが用いられ
る。上記凹凸加工された窯業建材の表面には、エンボス
加工、溝加工等の加工がなされていてもよい。
【0025】本発明の骨材含有塗料の塗装方法は、例え
ば、上記凹凸加工された窯業建材の表面全体に例えばフ
ローコーターで濃色系の下塗り塗料1を塗り、次いで凸
部にローラで淡彩色系の下塗り塗料2を塗った後の被塗
物に対してなされる塗装である。
【0026】本発明の塗装方法に用いる塗装条件とし
て、塗料吐出量は0.1〜5kg/分、霧化エアー圧は
0.2〜6kgf/cm、パターンエアー圧は0.1
〜6kgf/cmが好ましい。これらの範囲を外れる
と、均一の塗膜形成が損なわれる恐れがある。
【0027】上記塗装により、天然石特有の深みのある
風合いを有する石材調の窯業建材が得られる。
【0028】骨材含有塗料の塗装機 本発明の骨材含有塗料の塗装機は、骨材含有塗料を霧化
エアーおよびパターンエアーを用いたエアースプレー方
式により塗装し、余剰塗料を回収し、循環再使用する塗
装機において、(1)上記循環再使用する塗料粘度を測
定する手段、(2)上記得られた塗料粘度の値から、所
定の塗料粘度を維持するために必要な溶剤の量を計算に
より求める手段、(3)上記計算された量の溶剤を上記
霧化エアーまたは上記霧化エアーおよび上記パターンエ
アーに混入する手段を具備し、さらに、(4)上記骨材
の最大直径の2〜5倍の中心穴口径を有する塗装用ノズ
ルチップを具備することを特徴とする塗装機である。本
発明の塗装機の1例を図1および図2に基づいて説明す
る。しかしながら、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0029】図1に示すように骨材含有塗料5が、攪拌
機11を配設する塗料供給タンク1に貯蔵され、吸込み
口12を経て、圧送ポンプ13により調圧器14で圧送
量を調節し、エアースプレーガン17に圧送供給され
る。このエアースプレーガン17は固定式塗装ガンでも
可動式塗装ガンであってもよい。霧化用加圧空気供給ポ
ンプ9から供給される霧化用加圧空気は、混入装置16
を経て、エアースプレーガン17に供給され、塗装用ノ
ズルチップ18から骨材含有塗料5が吐出され、被塗物
8を塗装する。
【0030】一方、図2において、塗装用ノズルチップ
18は霧化エアーおよび循環塗料を供給する中心穴5
1、霧化エアーを供給する補助空気穴52およびパター
ンエアーを供給する側面空気穴53から構成されてい
る。補助空気穴52および側面空気穴53は、中心穴5
1を中心として、等距離で一組または複数組で構成され
ている。骨材含有塗料(図示せず)は、中心穴51から
吐出されるが、加圧された霧化エアーが中心穴51およ
び補助空気穴52から噴出して、加圧された霧化エアー
が、吐出する骨材含有塗料に衝突し、骨材含有塗料が微
粒化され、側面空気穴53から噴出するパターンエアー
により、スプレーパターンが調節される。連続塗装によ
る骨材含有塗料5の粘度上昇を補正するために、図1に
おいて、溶剤6が、混入装置16にて、霧化用加圧空気
に混入される。溶剤6の霧化エアーへの混入、パターン
エアーへの混入の切り替えは、図示していないエアー流
路切り替えコックにより行う。また図示していないエア
ースプレーガン内の塗料流路切り替えコックおよびバル
ブ10の切り替えにより、塗装中断時に、スプレーを停
止しての塗料循環の継続が可能となる。塗装の際に、被
塗物8に塗着しなかった塗料は、塗装ブース4の内壁材
質と内壁構造によりほとんどが、ポンプ19を介して回
収塗料貯留タンク3に一時的に貯留される。回収塗料7
は、ポンプ20により塗料供給タンク1に配設されたフ
ィルター21を通して、塗料供給タンク1へ戻され再使
用される。塗料供給タンク1に配設された粘度計22に
より、塗装時間の経過に伴う塗料粘度の上昇が測定され
る。測定された粘度測定情報は、予め粘度上昇と添加溶
剤の混入添加量との関係を入力し、実行可能な信号を伝
達する混入制御器23により、溶剤供給タンク2より溶
剤6を供給するバルブポンプ15へ信号として送られ、
粘度補正に必要な量の溶剤6が、混入装置16へ送ら
れ、霧化用加圧空気へ混入される。溶剤が複数の場合
は、溶剤供給タンク2を複数設けてもよいし、混合した
溶剤を溶剤供給タンク2に貯蔵してもよい。
【0031】また、塗装用ノズルチップ18に付着する
塗料飛沫の乾燥を防止するための溶剤の混入添加量を、
併せて予め混入制御器23に入力して実行可能にしてお
くことにより、塗装用ノズルチップ18の中心穴付近に
付着堆積する塗料飛沫の乾燥を防ぐことが可能になる。
【0032】本発明の骨材含有塗料の塗装機において、
上記塗装用ノズルチップは、上記塗料に含有される骨材
の最大直径の2〜5倍の中心穴口径を有するものであ
る。中心穴口径が、着色または非着色骨材の最大粒径の
2倍未満では、目詰まりを起こし、5倍を超えると微粒
化が不充分となり塗膜外観にムラが生じる。好ましく
は、3〜5倍である。さらに、上記塗装用ノズルチップ
は、その硬度がタングステンカーバイド以上の硬度であ
ることが好ましい。上記骨材の中で最も硬度が高い成分
であるタングステンカーバイド以上の硬度を有する塗料
用ノズルチップを用いることにより、骨材による塗料ノ
ズルチップの磨耗を防止することができる。
【0033】上記塗料ノズルチップは、被塗物形状およ
び塗料用ノズルチップから被塗物までの距離に応じて、
所望のパターン幅となるものを選択することができる。
また、上記塗料用ノズルチップは、少なくとも1つ配置
されていればよいが、複数個のノズルチップを配置する
こともできる。
【0034】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて、本発明
を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限
定されるものではない。
【0035】実施例1〜13、比較例1〜4 被塗物:スラブ石膏板(45×45×12mm)/深彫
凹凸板 塗装工程:上記被塗物に「オーデタイトエナメル」(日
本ペイント社製)を乾燥膜厚(DFT)が30μmにな
るようにスプレー塗装し、下塗り塗装を行った。その後
100℃、1分乾燥させる(乾燥条件1)か、または乾
燥させることなく(乾燥条件2)、骨材含有塗料「オー
デタイトカラー骨材クリヤー」(日本ペイント社製)を
以下の塗装条件で、乾燥膜厚が20〜50μmとなるよ
うに連続的に上塗塗装し、100℃で1分乾燥した。
【0036】塗装条件:図1の構成概念図に図示した塗
装方法を適用した。リヨン自動粘度計で粘度は常時測定
されており、塗料が粘度15ポイズ以上となったとき
に、溶剤を加えて塗料粘度が10ポイズとなるような溶
剤量を自動的に算出するようにした。このようにして算
出された量の水および/または有機溶剤(ブチルセロソ
ルブ)を、表1に示したように霧化エアーおよび/また
はパターンエアーに混入した。ただし比較例において
は、この溶剤の混入を行わなかった。また、ノズルチッ
プの先端での塗料飛沫の固着を防ぐための溶剤を、50
0cc/分の添加量で加圧空気に常時混入したかどうか
を表1に示した。
【0037】ここで用いた塗装ガンは、タングステンカ
ーバイド製のノズルチップを備えた旭サナック社製のス
パッタガン大口径であった。塗料ノズル口径は、実施例
では5mm(骨材最大粒径の3.5倍)であり、比較例
ではこれに加えて、2.1mm(骨材最大粒径の1.5
倍)、10mm(骨材最大粒径の7倍)であった。
【0038】その他の塗装条件は以下のように設定し
た。 ベルトコンベアの速度;60m/分. 塗料吐出量;2.4kg/分 霧化エアー圧;2.4kgf/cm パターンエアー圧;1kgf/cm 塗料粘度;10ポイズ 塗布量 ;60±10g/m 塗料ノズルチップから被塗物までの距離;400mm
【0039】評価項目: (a)色差データ:塗装開始直後の塗膜に対して、3時
間連続塗装を行って得られた塗膜との色差を測色計「ミ
ノルタCR210」(ミノルタ社製)を用いて測色し
た。色差は、ΔE、ΔL、Δa、Δbで評価した。ここ
で、Lab表色系立体において、Lは明度を、aは赤−
緑方向,bは黄−青方向をそれぞれ表すものである。そ
して、ΔEは(ΔL+Δa+Δb1/2で求ま
るものである。 (b)外観:目視および倍率50倍のマイクロスコープ
により観察した。評価結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】比較例1および2では、パターンが乱れ塗
布量が安定しなかったため、一方、比較例3では、目詰
まりが生じ塗装が行えなかったため、それぞれ塗膜の評
価ができなかった。また、比較例4では塗膜が得られた
ものの、スプレー状態が十分微粒化されておらず、外観
は不良であった。
【0042】これに対して、霧化エアーおよび/または
パターンエアーに溶剤を混入した本発明の実施例では、
3時間連続塗装を行って得られた塗膜と塗装開始直後の
塗膜との色差はほとんど認められず、塗装を安定して行
うことができた。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の骨材含有塗料の
塗装方法および塗装機によれば、所定の塗料粘度を維持
することが可能であるため、高外観の均一塗膜が得られ
る連続塗装を安定して行うことができる。また、本発明
の塗装機では、吐出した塗料が塗装用ノズルチップの先
端で固まらないため、塗料の噴霧に支障をきたすおそれ
がない。このため、塗装パターンの崩れ、塗装用ノズル
チップの先端の詰まりによる塗装物の外観不良を防止す
ることができる。さらに複数個の塗装用ノズルチップを
配置することにより、被塗物の表面積が大きい場合で
も、被塗物をベルトコンベアによって搬送しながら塗装
しても、連続して安定的に均一塗装をすることができ
る。さらに、本発明の場合には、エアースプレー方式で
塗装するため、ベルトコンベアのスピードを上げても均
一塗装を行うことができる。一方、塗装用ノズルチップ
の硬度をタングステンカーバイド以上の硬度にすること
により、骨材による塗装用ノズルチップの磨耗を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装機の構成を示す概念図である。
【図2】本発明に用いる塗装用ノズルチップの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 塗料供給タンク 2 溶剤供給タンク 3 回収塗料貯留タンク 4 塗装ブース 5 骨材含有塗料 6 溶剤 7 回収塗料 8 被塗物 9 霧化用加圧空気供給ポンプ 10 バルブ 11 攪拌機 12 吸込み口 13 圧送ポンプ 14 調圧器 15 バルブポンプ 16 混入装置 17 エアースプレーガン 18 塗装用ノズルチップ 19 ポンプ 20 ポンプ 21 フィルター 22 粘度計 23 混入制御器 51 中心穴 52 補助空気穴 53 側面空気穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 喜寛 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内 (72)発明者 加藤 雅宏 愛知県尾張旭市旭前町新田洞5050番地 旭 サナック株式会社内 (72)発明者 中里 克志 愛知県尾張旭市旭前町新田洞5050番地 旭 サナック株式会社内 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB03 CB30 4D075 AA04 AA23 AA86 BB24X BB24Z CA48 DA06 DA23 DB12 DC01 EA06 EC13 4F042 AA02 AB01 BA15 BA25 CB02 CC30 DF15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】骨材含有塗料を、霧化エアーおよびパター
    ンエアーを用いたエアースプレー方式により塗装し、余
    剰塗料を回収して、循環再使用する塗装方法において、
    循環再使用する塗料粘度を測定し、この塗料粘度の値か
    ら、所定の塗料粘度を維持するために必要な溶剤の量を
    計算により求め、計算された量の溶剤を前記霧化エアー
    または前記霧化エアーおよび前記パターンエアーに混入
    することを特徴とする骨材含有塗料の塗装方法。
  2. 【請求項2】骨材含有塗料が、骨材の最大直径の2〜5
    倍の口径を有する塗装用ノズルチップの中心穴からスプ
    レー塗装される請求項1記載の骨材含有塗料の塗装方
    法。
  3. 【請求項3】骨材含有塗料が水性塗料であり、溶剤が水
    である請求項1または2記載の骨材含有塗料の塗装方
    法。
  4. 【請求項4】骨材含有塗料を霧化エアーおよびパターン
    エアーを用いたエアースプレー方式により塗装し、余剰
    塗料を回収し、循環再使用する塗装機において、(1)
    循環再使用する塗料粘度を測定する手段、(2)得られ
    た塗料粘度の値から、所定の塗料粘度を維持するために
    必要な溶剤の量を計算により求める手段、(3)計算さ
    れた量の溶剤を前記霧化エアーまたは前記霧化エアーお
    よび前記パターンエアーに混入する手段を具備し、さら
    に、(4)骨材の最大直径の2〜5倍の中心穴口径を有
    する塗装用ノズルチップを具備することを特徴とする骨
    材含有塗料の塗装機。
  5. 【請求項5】塗装用ノズルチップが、タングステンカー
    バイドの硬度以上の硬度を有することを特徴とする請求
    項4記載の骨材含有塗料の塗装機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102019252A (zh) * 2010-06-01 2011-04-20 陈尚文 一种气能雾化喷涂设备
JP2014524353A (ja) * 2011-08-22 2014-09-22 エリコン・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフト,トリュープバッハ 塗装装置

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