JPH0428848A - 銅および銅合金の熱間押出用ライナー - Google Patents
銅および銅合金の熱間押出用ライナーInfo
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- JPH0428848A JPH0428848A JP13454690A JP13454690A JPH0428848A JP H0428848 A JPH0428848 A JP H0428848A JP 13454690 A JP13454690 A JP 13454690A JP 13454690 A JP13454690 A JP 13454690A JP H0428848 A JPH0428848 A JP H0428848A
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Landscapes
- Extrusion Of Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
（産業上の利用分野）
本発明は、銅および銅合金を熱間押出するのに使用され
る熱間押出用プレスにおいて、コンテナタイヤの内側に
設けるライナーとして利用される銅および銅合金の熱間
押出用ライナーに関するものである。 （従来の技術） 銅および銅合金を熱間押出するのに使用される熱間押出
用プレスにおいて、コンテナタイヤの内側に設けるライ
ナーとしては、例えば、オーステナイト系のＪＩＳ
ＳＵＨ６６０（Ａ２８６）耐熱鋼を素材としたものが使
用されていた。 （発明が解決しようとする課題） しかしながら、このようなオーステナイト系のＪＩＳ
ＳＵＨ６６０（Ａ２８６）耐熱鋼を素材としたライナ
ーは、熱間押出時の高い応力に加え熱サイクルによって
ヒートチエツク割れを生じやすく、従来では２万回以下
の耐用寿命であるとされていたが、この種のライナーに
おける耐用寿命は、熱間押出製品のコスト低減には極め
て重要であることから、耐用寿命の増大が望まれるとい
う課題を有していた。 （発明の目的） 本発明は、このような従来の課題にかんがみてなされた
もので、銅および銅合金の熱間押出用プレスに用いられ
るライナーの耐ヒートチエツク性を著しく向上させ、ラ
イナーの耐用寿命の大幅な向上を実現することを目的と
している。
る熱間押出用プレスにおいて、コンテナタイヤの内側に
設けるライナーとして利用される銅および銅合金の熱間
押出用ライナーに関するものである。 （従来の技術） 銅および銅合金を熱間押出するのに使用される熱間押出
用プレスにおいて、コンテナタイヤの内側に設けるライ
ナーとしては、例えば、オーステナイト系のＪＩＳ
ＳＵＨ６６０（Ａ２８６）耐熱鋼を素材としたものが使
用されていた。 （発明が解決しようとする課題） しかしながら、このようなオーステナイト系のＪＩＳ
ＳＵＨ６６０（Ａ２８６）耐熱鋼を素材としたライナ
ーは、熱間押出時の高い応力に加え熱サイクルによって
ヒートチエツク割れを生じやすく、従来では２万回以下
の耐用寿命であるとされていたが、この種のライナーに
おける耐用寿命は、熱間押出製品のコスト低減には極め
て重要であることから、耐用寿命の増大が望まれるとい
う課題を有していた。 （発明の目的） 本発明は、このような従来の課題にかんがみてなされた
もので、銅および銅合金の熱間押出用プレスに用いられ
るライナーの耐ヒートチエツク性を著しく向上させ、ラ
イナーの耐用寿命の大幅な向上を実現することを目的と
している。
（課題を解決するための手段）
本発明に係わる銅および銅合金の熱間押出用ライナーは
、重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、Ｓｉ：０．１〜２
．０％、Ｍｎ：０．１〜２．０％、Ｃｒ：６．０〜２０
．０％、Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およびＭｏ：５−
０％以下、Ｗ：１０．０％以下のうちの１種または２種
で２ Ｍ 。 ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらに必要に応じてＮｉ：
０．３〜２．０％、Ｖ：５．０％以下。 Ｔｉ：１−５％以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ
：２．０％以下、Ｈｆ：２．０％以下。 Ｎ：０．０３〜０．２％、Ａ、Ｑ：０．００５〜０．１
％、Ｃｕ：０．３〜２．’０％のうちから選ばれる１種
または２種以上、同じく必要に応じてＭｇ：０．０００
１〜０．２％、ＲＥＭ：０．０００５〜１．０％、Ｃａ
：０．０００２〜０．２％、Ｂ二０．０００１〜０．０
５％のうちから選ばれる１種または２種以上を含み、残
部Ｆｅおよび不純物からなる鋼を素材とする構成とした
ことを特徴としており、上記した銅および銅合金の熱間
押出用ライナーの構成を前述した従来の課題を解決する
ための手段としている。 本発明に係わる銅および銅合金の熱間押出用ライナーは
、常温における強度に優れていると共に熱間押出時の高
温においても押出圧力以上の十分な高温強度を有し、熱
膨張係数が小さいため熱変形量が著しく少なく、耐熱性
が良好であるため高温ビレットの押出に十分耐えること
が可能であると共に、耐ヒートチエツク性にも優れてい
るため熱疲労によるヒートチエツク割れも生じがたいと
いう特長を有しているが、次に１本発明に係わる銅およ
び銅合金の熱間押出用ライナーの素材における化学成分
組成（重量％）の限定理由について説明する。 Ｃ：０．１〜０．５％ Ｃは炭化物を形成することにより熱間押出用ライナーの
高温硬さを確保するのに必要な元素であるので、このた
めＣ含有量を０．１％以上とした。しかし、多すぎると
熱伝導性が低下すると共に脆化による耐ヒートチエツク
性の低下をきたすので０．５％以下とした。 Ｓｉ：０．１〜２．０％ Ｓｉは熱間押出用ライナーの耐酸化性および高温強度を
高めるのに有効な元素であるので、Ｓｉ含有量を０．１
％以上とした。しかし、多すぎると靭性が劣化すると共
に熱伝導度が低下して耐ヒートチエツク性の劣化をきた
すので２．０％以下とした。 Ｍ ｎ ： ０ 、１〜２ 、０％ Ｍｎは鋼溶製時に脱酸剤として添加する元素であり、Ｍ
ｎ含有量は０．１％以上とした。しかし、多すぎると変
態点を下げて、’ｓｏｏ℃付近での強度および耐ヒート
チエツク性を低下させるので２．０％以下とした。 Ｃｒ：６．０〜２０．０％ Ｃｒは熱間押出用ライナーの耐酸化性を向上させ、かつ
またＭ ｏ ／ Ｗ 、 Ｃｏとの共存により耐ヒート
チエツク性の向上に寄与する元素であるので６．０％以
上とした。しかし、２０．０％を超えるとシグマ相の生
成により脆化するので２０．０％以下とした。 Ｃｏ：５．０〜２０．０％ ＣｏはＣｒ−（Ｍｏ／Ｗ）−Ｃｏ系鋼において熱膨張係
数を低下させるのに寄与する元素である。また、ＣＯは
変態点をあまり低下させないで熱間強度を向上させる効
果があり、とくにＭ ｏ ／Ｗ、Ｃｒとの共存によって
８００℃付近での耐ヒートチエツク性を著しく向上させ
る効果があるので、ＣＯ含有量は５．０％以上、より望
ましくは７．０％以上とした。しかし、あまり多すごて
も靭性の劣化をきたすことにもなるので２０．０％以下
とした。 Ｍ ｏ ： ５ 、０％以下、Ｗ：１０．０％以下のう
ちの１種または２種で２Ｍｏ＋Ｗ：５．０〜１７．０％ Ｍｏ、ＷはＣｏ、Ｃｒとの共存によって熱間押出用ライ
ナーの耐ヒートチエツク性を向上させるのに有効な元素
であり、このため２ Ｍ ｏ ＋ Ｗで５．０％以上と
する必要がある。しかし、多すぎると熱間加工性の低下
をきたすのでＭＯは５．０％以下、Ｗは１０．０％以下
、２Ｍｏ＋Ｗでは１７．０％以下とした。 Ｎｉ：０．３〜２．０％、Ｖ：５．０％以下。 Ｔｉ：１．５％以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ
：２．０％以下、Ｈｆ：２．０％以下。 Ｎ：０．０３〜０．２％ 、Ａ文 ：０．００５〜０．
１％、Ｃｕ：０．３〜２．０％のうちから選ばれる１種
または２種以上 Ｎｉ 、Ｖ、Ｔｉ 、Ｎｂ、Ｔａ、Ｚｒ、Ｈｆ。 Ｎ、Ａｎ、Ｃｕはいずれも熱間押出用ライナーの熱間で
の強靭性を向上させるのに有効な元素群であるので、こ
のような効果を得ることができるようにこれらの１種ま
たは２種以上を必要に応じて添加するのもよい、しかし
、Ｎｉの多量添加は熱膨張係数を増大させることとなる
ので好ましくなく、また、Ｎｉ、Ｃｕ、Ｎの多量添加に
よって変態点を低下させないように、Ｎｉは２．０％以
下、Ｃｕも２．０％以下、Ｎは０．２％以下とする必要
があり、Ｖ、Ｔｉ 、Ｎｂ、Ｔａ、Ｚｒ。 Ｈｆ、Ａｌｌの多量添加は靭性の低下をきたすためＶは
５．０％以下、Ｔｉは１．５％以下、Ｎｂ＋Ｔａは２．
０％以下、Ｚｒは２．０％以下、Ｈｆは２．０％以下、
Ａｌは０．１％以下とする必要がある。 Ｍｇ：０．０００１−０．２％、ＲＥＭ：０．０００５
〜１．０％、Ｃａ：０．０００２〜０．２％、Ｂ： ｏ
−ｏｏｏｉ−ｏ、ｏｓ％のうちから選ばれる１種または
２種以上 Ｍｇ 、ＲＥＭ （希土類元素のうちから選ばれる１種
または２種以上）、Ｃａ、Ｂはいずれも熱間加工性の向
上に有効な元素群であるので、必要に応じてこれらの１
種または２種以上をＭｇについては０．０００１％以上
、ＲＩＭについては０．０００５％以上、Ｃａについて
は０．０００２％以上、Ｂについては０．０００１％以
上を含有させるのもよい、しかし、多すぎると熱間押出
用ライナーの靭性を劣化させるため、Ｍｇは０．２％以
下、ＲＥＭは１．０％以下、Ｃａは０．２％以下、Ｂは
０．０５％以下とする必要がある。 （発明の作用） 本発明に係わる銅および銅合金の熱間押出用ライナーは
上記した化学成分組成の鋼を素材とするものであるから
、７５０〜９５０℃（鋼の変態点近傍）において大きな
押出圧下刃が加わる銅および銅合金の熱間押出用ライナ
ーとして適用した場合に、上記７５０〜９５０℃の温度
領域において従来のＮ ｉ −Ｃｒ系の耐熱鋼（例えば
、ＪＩＳＳＵＨ６６０）では３０ ｋ ｇ ｆ ／ｍｍ
２程度の熱間抗張力を有しているのに比べて本願発明で
は５０ｋｇｆ／ｍｍ２以上の熱間抗張力を有する非常に
すぐれた強度特性を具備しているものとなる。 また、本発明に係わる熱間押出用ライナーでは、Ｃｒ−
（Ｍｏ／Ｗ）−Ｃｏ系鋼において、高Ｃｏ、高（Ｍｏ／
Ｗ）とすることによって著しく良好なる耐ヒートチエツ
ク性がもたらされる。すなわち、高Ｃｏ、高（Ｍｏ＋Ｗ
）とすることによって、７５０〜９５０℃での熱間抗張
力が大きな値を示すものになると共に、従来の変態型の
鋼では変態点（約７８５℃）を超える温度（ライナーの
表面温度は約８００℃）ではヒートチエツク性が低下す
るとされていたが１本発明の成分系においてはライナー
に使用した場合に耐ヒートチエツク性が良好なものとな
り、従来のオーステナイト系耐熱鋼よりも耐ヒートチエ
ツク性が良好なものとなる。 そしてさらに、本成分系では熱膨張係数が小さいことか
ら、このライナーをコンテナタイヤの内側に焼嵌め等に
より嵌合して使用する場合においてライナーの熱変形量
は極く小さなものにおさえることができる。これによっ
て、ライナーの全長にわたり高精度の直径の均一性が得
られるので、押出用ステムの先端に設けたライナーの最
小径部において過度の摩耗応力を発生することがなくな
る。また、ダミーブロックとライナーはこれらのクリア
ランスを大きくとると、ダミーブロックが偏心して均一
な応力分布とならず、ライナーの寿命低下につながるが
、このような不具合は防止されるようになる。 （実施例） 第１表に示す化学成分組成の熱間押出用ライナー素材に
対し、同じく＃！１表に示す熱処理条件による熱処理を
施して同じく第１表に示す硬さに調質することにより熱
間押出用ライナーを得た。なお、各熱間押出用ライナー
の熱膨張係数は同じく第１表に示す値を有するものであ
った。 次いで、各熱間押出用ライナーをコンテナタイヤの内側
に焼嵌めにより固定し、先端にグミ−ブロックをそなえ
たステムで加圧することによって銅合金（７０重量％Ｃ
ｕ−３０重量％Ｚｎ）の熱間押出（熱間押出温度＝８０
０”０．熱間押出圧カニ ２５００ ）ン）を行った。 そして、この熱間押出による押出回数は同じ〈第１表に
示す結果であった。 第１表に示すように、発明例Ｎ０１１〜７の化学成分組
成を有する鋼を素材とした熱間押出用ライナーでは、５
００℃での熱膨張係数が１２Ｘ１０−’／℃前後と低く
、熱間押出回数も３０．０００回以上となっているのに
対して、ＣＯ含含量量少ない比較例Ｎ００８の化学成分
組成を有する鋼を素材とした熱間押出用ライナーでは５
００℃での熱膨張係数が１６．３Ｘ１０−’／”０と大
きく、したがって熱間押出用ライナーの変形量が多いた
めに熱間押出回数は少ないものとなっており、また、Ｍ
ｏ、Ｗ含有量が少ない比較例Ｎｏ、 ９の化学成分組成
を有する鋼を素材とした熱間押出用ライナーでは耐ヒー
トチエツク性が十分でないため熱間押出回数が少ないも
のとなっていた。 さらに、従来鋼である５ＵＨ６６０鋼を素材とした熱間
押出用ライナーでは、Ｎｉ含有量がかなり多いために５
００℃での熱膨張係数が１９．２ＸＩＯ−’／”０とか
なり大きいものとなっており、ステム先端のダミーブロ
ックに対して障害を与えることにより熱間押出回数が１
９，０００回でひび割れを生ずる結果となった。 したがって、本発明による熱間押出用ライナーは、７５
０〜１０００℃の銅および銅合金ビレットの押出に耐え
得る十分な耐熱性を有していると共に、高温→冷却のく
り返しによるヒートチエツク割れが発生しかた〈耐ヒー
トチエツク性の良好なものとなっており、熱膨張係数が
小さいために熱変形量が少ないことからダミーブロック
とライナーとの間での局所的な摩擦を防止することがで
きるものとなっており、さらには常温および高温での強
度にも優れたものとなっていることから寿命の大幅な延
長が実現されることが確かめられた。
、重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、Ｓｉ：０．１〜２
．０％、Ｍｎ：０．１〜２．０％、Ｃｒ：６．０〜２０
．０％、Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およびＭｏ：５−
０％以下、Ｗ：１０．０％以下のうちの１種または２種
で２ Ｍ 。 ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらに必要に応じてＮｉ：
０．３〜２．０％、Ｖ：５．０％以下。 Ｔｉ：１−５％以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ
：２．０％以下、Ｈｆ：２．０％以下。 Ｎ：０．０３〜０．２％、Ａ、Ｑ：０．００５〜０．１
％、Ｃｕ：０．３〜２．’０％のうちから選ばれる１種
または２種以上、同じく必要に応じてＭｇ：０．０００
１〜０．２％、ＲＥＭ：０．０００５〜１．０％、Ｃａ
：０．０００２〜０．２％、Ｂ二０．０００１〜０．０
５％のうちから選ばれる１種または２種以上を含み、残
部Ｆｅおよび不純物からなる鋼を素材とする構成とした
ことを特徴としており、上記した銅および銅合金の熱間
押出用ライナーの構成を前述した従来の課題を解決する
ための手段としている。 本発明に係わる銅および銅合金の熱間押出用ライナーは
、常温における強度に優れていると共に熱間押出時の高
温においても押出圧力以上の十分な高温強度を有し、熱
膨張係数が小さいため熱変形量が著しく少なく、耐熱性
が良好であるため高温ビレットの押出に十分耐えること
が可能であると共に、耐ヒートチエツク性にも優れてい
るため熱疲労によるヒートチエツク割れも生じがたいと
いう特長を有しているが、次に１本発明に係わる銅およ
び銅合金の熱間押出用ライナーの素材における化学成分
組成（重量％）の限定理由について説明する。 Ｃ：０．１〜０．５％ Ｃは炭化物を形成することにより熱間押出用ライナーの
高温硬さを確保するのに必要な元素であるので、このた
めＣ含有量を０．１％以上とした。しかし、多すぎると
熱伝導性が低下すると共に脆化による耐ヒートチエツク
性の低下をきたすので０．５％以下とした。 Ｓｉ：０．１〜２．０％ Ｓｉは熱間押出用ライナーの耐酸化性および高温強度を
高めるのに有効な元素であるので、Ｓｉ含有量を０．１
％以上とした。しかし、多すぎると靭性が劣化すると共
に熱伝導度が低下して耐ヒートチエツク性の劣化をきた
すので２．０％以下とした。 Ｍ ｎ ： ０ 、１〜２ 、０％ Ｍｎは鋼溶製時に脱酸剤として添加する元素であり、Ｍ
ｎ含有量は０．１％以上とした。しかし、多すぎると変
態点を下げて、’ｓｏｏ℃付近での強度および耐ヒート
チエツク性を低下させるので２．０％以下とした。 Ｃｒ：６．０〜２０．０％ Ｃｒは熱間押出用ライナーの耐酸化性を向上させ、かつ
またＭ ｏ ／ Ｗ 、 Ｃｏとの共存により耐ヒート
チエツク性の向上に寄与する元素であるので６．０％以
上とした。しかし、２０．０％を超えるとシグマ相の生
成により脆化するので２０．０％以下とした。 Ｃｏ：５．０〜２０．０％ ＣｏはＣｒ−（Ｍｏ／Ｗ）−Ｃｏ系鋼において熱膨張係
数を低下させるのに寄与する元素である。また、ＣＯは
変態点をあまり低下させないで熱間強度を向上させる効
果があり、とくにＭ ｏ ／Ｗ、Ｃｒとの共存によって
８００℃付近での耐ヒートチエツク性を著しく向上させ
る効果があるので、ＣＯ含有量は５．０％以上、より望
ましくは７．０％以上とした。しかし、あまり多すごて
も靭性の劣化をきたすことにもなるので２０．０％以下
とした。 Ｍ ｏ ： ５ 、０％以下、Ｗ：１０．０％以下のう
ちの１種または２種で２Ｍｏ＋Ｗ：５．０〜１７．０％ Ｍｏ、ＷはＣｏ、Ｃｒとの共存によって熱間押出用ライ
ナーの耐ヒートチエツク性を向上させるのに有効な元素
であり、このため２ Ｍ ｏ ＋ Ｗで５．０％以上と
する必要がある。しかし、多すぎると熱間加工性の低下
をきたすのでＭＯは５．０％以下、Ｗは１０．０％以下
、２Ｍｏ＋Ｗでは１７．０％以下とした。 Ｎｉ：０．３〜２．０％、Ｖ：５．０％以下。 Ｔｉ：１．５％以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ
：２．０％以下、Ｈｆ：２．０％以下。 Ｎ：０．０３〜０．２％ 、Ａ文 ：０．００５〜０．
１％、Ｃｕ：０．３〜２．０％のうちから選ばれる１種
または２種以上 Ｎｉ 、Ｖ、Ｔｉ 、Ｎｂ、Ｔａ、Ｚｒ、Ｈｆ。 Ｎ、Ａｎ、Ｃｕはいずれも熱間押出用ライナーの熱間で
の強靭性を向上させるのに有効な元素群であるので、こ
のような効果を得ることができるようにこれらの１種ま
たは２種以上を必要に応じて添加するのもよい、しかし
、Ｎｉの多量添加は熱膨張係数を増大させることとなる
ので好ましくなく、また、Ｎｉ、Ｃｕ、Ｎの多量添加に
よって変態点を低下させないように、Ｎｉは２．０％以
下、Ｃｕも２．０％以下、Ｎは０．２％以下とする必要
があり、Ｖ、Ｔｉ 、Ｎｂ、Ｔａ、Ｚｒ。 Ｈｆ、Ａｌｌの多量添加は靭性の低下をきたすためＶは
５．０％以下、Ｔｉは１．５％以下、Ｎｂ＋Ｔａは２．
０％以下、Ｚｒは２．０％以下、Ｈｆは２．０％以下、
Ａｌは０．１％以下とする必要がある。 Ｍｇ：０．０００１−０．２％、ＲＥＭ：０．０００５
〜１．０％、Ｃａ：０．０００２〜０．２％、Ｂ： ｏ
−ｏｏｏｉ−ｏ、ｏｓ％のうちから選ばれる１種または
２種以上 Ｍｇ 、ＲＥＭ （希土類元素のうちから選ばれる１種
または２種以上）、Ｃａ、Ｂはいずれも熱間加工性の向
上に有効な元素群であるので、必要に応じてこれらの１
種または２種以上をＭｇについては０．０００１％以上
、ＲＩＭについては０．０００５％以上、Ｃａについて
は０．０００２％以上、Ｂについては０．０００１％以
上を含有させるのもよい、しかし、多すぎると熱間押出
用ライナーの靭性を劣化させるため、Ｍｇは０．２％以
下、ＲＥＭは１．０％以下、Ｃａは０．２％以下、Ｂは
０．０５％以下とする必要がある。 （発明の作用） 本発明に係わる銅および銅合金の熱間押出用ライナーは
上記した化学成分組成の鋼を素材とするものであるから
、７５０〜９５０℃（鋼の変態点近傍）において大きな
押出圧下刃が加わる銅および銅合金の熱間押出用ライナ
ーとして適用した場合に、上記７５０〜９５０℃の温度
領域において従来のＮ ｉ −Ｃｒ系の耐熱鋼（例えば
、ＪＩＳＳＵＨ６６０）では３０ ｋ ｇ ｆ ／ｍｍ
２程度の熱間抗張力を有しているのに比べて本願発明で
は５０ｋｇｆ／ｍｍ２以上の熱間抗張力を有する非常に
すぐれた強度特性を具備しているものとなる。 また、本発明に係わる熱間押出用ライナーでは、Ｃｒ−
（Ｍｏ／Ｗ）−Ｃｏ系鋼において、高Ｃｏ、高（Ｍｏ／
Ｗ）とすることによって著しく良好なる耐ヒートチエツ
ク性がもたらされる。すなわち、高Ｃｏ、高（Ｍｏ＋Ｗ
）とすることによって、７５０〜９５０℃での熱間抗張
力が大きな値を示すものになると共に、従来の変態型の
鋼では変態点（約７８５℃）を超える温度（ライナーの
表面温度は約８００℃）ではヒートチエツク性が低下す
るとされていたが１本発明の成分系においてはライナー
に使用した場合に耐ヒートチエツク性が良好なものとな
り、従来のオーステナイト系耐熱鋼よりも耐ヒートチエ
ツク性が良好なものとなる。 そしてさらに、本成分系では熱膨張係数が小さいことか
ら、このライナーをコンテナタイヤの内側に焼嵌め等に
より嵌合して使用する場合においてライナーの熱変形量
は極く小さなものにおさえることができる。これによっ
て、ライナーの全長にわたり高精度の直径の均一性が得
られるので、押出用ステムの先端に設けたライナーの最
小径部において過度の摩耗応力を発生することがなくな
る。また、ダミーブロックとライナーはこれらのクリア
ランスを大きくとると、ダミーブロックが偏心して均一
な応力分布とならず、ライナーの寿命低下につながるが
、このような不具合は防止されるようになる。 （実施例） 第１表に示す化学成分組成の熱間押出用ライナー素材に
対し、同じく＃！１表に示す熱処理条件による熱処理を
施して同じく第１表に示す硬さに調質することにより熱
間押出用ライナーを得た。なお、各熱間押出用ライナー
の熱膨張係数は同じく第１表に示す値を有するものであ
った。 次いで、各熱間押出用ライナーをコンテナタイヤの内側
に焼嵌めにより固定し、先端にグミ−ブロックをそなえ
たステムで加圧することによって銅合金（７０重量％Ｃ
ｕ−３０重量％Ｚｎ）の熱間押出（熱間押出温度＝８０
０”０．熱間押出圧カニ ２５００ ）ン）を行った。 そして、この熱間押出による押出回数は同じ〈第１表に
示す結果であった。 第１表に示すように、発明例Ｎ０１１〜７の化学成分組
成を有する鋼を素材とした熱間押出用ライナーでは、５
００℃での熱膨張係数が１２Ｘ１０−’／℃前後と低く
、熱間押出回数も３０．０００回以上となっているのに
対して、ＣＯ含含量量少ない比較例Ｎ００８の化学成分
組成を有する鋼を素材とした熱間押出用ライナーでは５
００℃での熱膨張係数が１６．３Ｘ１０−’／”０と大
きく、したがって熱間押出用ライナーの変形量が多いた
めに熱間押出回数は少ないものとなっており、また、Ｍ
ｏ、Ｗ含有量が少ない比較例Ｎｏ、 ９の化学成分組成
を有する鋼を素材とした熱間押出用ライナーでは耐ヒー
トチエツク性が十分でないため熱間押出回数が少ないも
のとなっていた。 さらに、従来鋼である５ＵＨ６６０鋼を素材とした熱間
押出用ライナーでは、Ｎｉ含有量がかなり多いために５
００℃での熱膨張係数が１９．２ＸＩＯ−’／”０とか
なり大きいものとなっており、ステム先端のダミーブロ
ックに対して障害を与えることにより熱間押出回数が１
９，０００回でひび割れを生ずる結果となった。 したがって、本発明による熱間押出用ライナーは、７５
０〜１０００℃の銅および銅合金ビレットの押出に耐え
得る十分な耐熱性を有していると共に、高温→冷却のく
り返しによるヒートチエツク割れが発生しかた〈耐ヒー
トチエツク性の良好なものとなっており、熱膨張係数が
小さいために熱変形量が少ないことからダミーブロック
とライナーとの間での局所的な摩擦を防止することがで
きるものとなっており、さらには常温および高温での強
度にも優れたものとなっていることから寿命の大幅な延
長が実現されることが確かめられた。
本発明に係わる銅および銅合金の熱間押出用う□１□
イナーは、重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、Ｓｉ：０
．１〜２．０％、Ｍｎ＝０．１〜２．０％、 Ｃｒ：６
．０〜２０．０％、 Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およ
びＭ ｏ ： ５ 、０％以下、Ｗ：１０．０％以下の
うちの１種または２種で２ Ｍ 。 ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらに必要に応じてＮｉ：
０．３〜２．０％、Ｖ： ５．０％以下。 Ｔｉ：１．５％以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ
：２．０％以下、Ｈｆ：２．０％以下。 Ｎ：０．０３〜０．２％、Ａ交：０．００５〜０．１％
、Ｃｕ：０．３〜２．０％のうちから選ばれる１種また
は２種以上、同じく必要に応じてＭｇ：０．０００１〜
０．２％、ＲＥＭ：０．０００５〜１．０％、Ｃａ：０
．０００２〜０．２％、Ｂ：０．０００１〜０．０５％
のうちから選ばれる１種または２種以上を含み、残部Ｆ
ｅおよび不純物からなる鋼を素材とした構成を有するも
のであるから、銅および銅合金を熱間押出するのに使用
される熱間押出用プレスに用いられるライナーに適した
ものであり、耐ヒートチエツク性にきわめて優れている
と共に、熱膨張係数が小さいため熱変形量が著しく少な
いことから無理な押圧力が付加されるのを回避すること
が可能であり、従来の高級なオーステナイト系耐熱鋼に
比べて格段の寿命延長を実現することが可能であるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
．１〜２．０％、Ｍｎ＝０．１〜２．０％、 Ｃｒ：６
．０〜２０．０％、 Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およ
びＭ ｏ ： ５ 、０％以下、Ｗ：１０．０％以下の
うちの１種または２種で２ Ｍ 。 ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらに必要に応じてＮｉ：
０．３〜２．０％、Ｖ： ５．０％以下。 Ｔｉ：１．５％以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ
：２．０％以下、Ｈｆ：２．０％以下。 Ｎ：０．０３〜０．２％、Ａ交：０．００５〜０．１％
、Ｃｕ：０．３〜２．０％のうちから選ばれる１種また
は２種以上、同じく必要に応じてＭｇ：０．０００１〜
０．２％、ＲＥＭ：０．０００５〜１．０％、Ｃａ：０
．０００２〜０．２％、Ｂ：０．０００１〜０．０５％
のうちから選ばれる１種または２種以上を含み、残部Ｆ
ｅおよび不純物からなる鋼を素材とした構成を有するも
のであるから、銅および銅合金を熱間押出するのに使用
される熱間押出用プレスに用いられるライナーに適した
ものであり、耐ヒートチエツク性にきわめて優れている
と共に、熱膨張係数が小さいため熱変形量が著しく少な
いことから無理な押圧力が付加されるのを回避すること
が可能であり、従来の高級なオーステナイト系耐熱鋼に
比べて格段の寿命延長を実現することが可能であるとい
う著しく優れた効果がもたらされる。
Claims (4)
- （１）重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、 Ｓｉ：０．１〜２．０％、Ｍｎ：０．１〜２．０％、Ｃ
ｒ：６．０〜２０．０％、Ｃｏ：５．０〜２０．０％、
およびＭｏ：５．０％以下、Ｗ：１０．０％以下のうち
の１種または２種で２Ｍｏ＋Ｗ：５．０〜１７．０％を
含み、残部Ｆｅおよび不純物からなる鋼を素材としたこ
とを特徴とする銅および銅合金の熱間押出用ライナー。 - （２）重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、Ｓｉ：０．１
〜２．０％、Ｍｎ：０．１〜２．０％、Ｃｒ：６．０〜
２０．０％、Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およびＭｏ：
５．０％以下、Ｗ：１０．０％以下のうちの１種または
２種で２Ｍｏ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらにＮｉ：
０．３〜２．０％、Ｖ：５．０％以下、Ｔｉ：１．５％
以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ：２．０％以下
、Ｈｆ：２．０％以下、Ｎ：０．０３〜０．２％、Ａｌ
：０．００５〜０．１％、Ｃｕ：０．３〜２．０％のう
ちから選ばれる１種または２種以上を含み、残部Ｆｅお
よび不純物からなる鋼を素材としたことを特徴とする銅
および銅合金の熱間押出用ライナー。 - （３）重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、Ｓｉ：０．１
〜２．０％、Ｍｎ：０．１〜２．０％、Ｃｒ：６．０〜
２０．０％、Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およびＭｏ：
５．０％以下、Ｗ：１０．０％以下のうちの１種または
２種で２Ｍｏ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらにＭｇ：
０．０００１〜０．２％、ＲＥＭ：０．０００５〜１．
０％、Ｃａ：０．０００２〜０．２％、Ｂ：０．０００
１〜０．０５％のうちから選ばれる１種または２種以上
を含み、残部Ｆｅおよび不純物からなる鋼を素材とした
ことを特徴とする銅および銅合金の熱間押出用ライナー
。 - （４）重量％で、Ｃ：０．１〜０．５％、Ｓｉ：０．１
〜２．０％、Ｍｎ：０．１〜２．０％、Ｃｒ：６．０〜
２０．０％、Ｃｏ：５．０〜２０．０％、およびＭｏ：
５．０％以下、Ｗ：１０．０％以下のうちの１種または
２種で２Ｍｏ＋Ｗ：５．０〜１７．０％、さらにＮｉ：
０．３〜２．０％、Ｖ：５．０％以下、Ｔｉ：１．５％
以下、Ｎｂ＋Ｔａ：２．０％以下、Ｚｒ：２．０％以下
、Ｈｆ：２．０％以下、Ｎ：０．０３〜０．２％、Ａｌ
：０．００５〜０．１％、Ｃｕ：０．３〜２．０％のう
ちから選ばれる１種または２種以上、さらにＭｇ：０．
０００１〜０．２％、ＲＥＭ：０．０００５〜１．０％
、Ｃａ：０．０００２〜０．２％、Ｂ：０．０００１〜
０．０５％のうちから選ばれる１種または２種以上を含
み、残部Ｆｅおよび不純物からなる鋼を素材としたこと
を特徴とする銅および銅合金の熱間押出用ライナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13454690A JPH0428848A (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 銅および銅合金の熱間押出用ライナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13454690A JPH0428848A (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 銅および銅合金の熱間押出用ライナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0428848A true JPH0428848A (ja) | 1992-01-31 |
Family
ID=15130847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13454690A Pending JPH0428848A (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 銅および銅合金の熱間押出用ライナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0428848A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100672839B1 (ko) * | 2005-04-20 | 2007-01-22 | 한국생산기술연구원 | 동합금 다이캐스팅 및 고온 소성가공에 사용되는내열ㆍ내산화성의 금형소재 및 그 제조방법 |
| JP2019512595A (ja) * | 2016-03-16 | 2019-05-16 | エラスティール エスエーエス | 合金鋼および工具 |
| CN114480953A (zh) * | 2020-11-13 | 2022-05-13 | 中国科学院金属研究所 | 一种高Cr-高Co型稀土耐热钢合金材料及其制备方法 |
-
1990
- 1990-05-24 JP JP13454690A patent/JPH0428848A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100672839B1 (ko) * | 2005-04-20 | 2007-01-22 | 한국생산기술연구원 | 동합금 다이캐스팅 및 고온 소성가공에 사용되는내열ㆍ내산화성의 금형소재 및 그 제조방법 |
| JP2019512595A (ja) * | 2016-03-16 | 2019-05-16 | エラスティール エスエーエス | 合金鋼および工具 |
| CN114480953A (zh) * | 2020-11-13 | 2022-05-13 | 中国科学院金属研究所 | 一种高Cr-高Co型稀土耐热钢合金材料及其制备方法 |
| CN114480953B (zh) * | 2020-11-13 | 2023-10-10 | 中国科学院金属研究所 | 一种高Cr-高Co型稀土耐热钢合金材料及其制备方法 |
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