JPH0428695B2 - - Google Patents
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- JPH0428695B2 JPH0428695B2 JP1101587A JP10158789A JPH0428695B2 JP H0428695 B2 JPH0428695 B2 JP H0428695B2 JP 1101587 A JP1101587 A JP 1101587A JP 10158789 A JP10158789 A JP 10158789A JP H0428695 B2 JPH0428695 B2 JP H0428695B2
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description
本発明は新規なアミノアルキルベンゼン誘導
体に関し、さらに詳しくは、下記式() 式中、R1及びR2はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表わすか、或いはR1及びR2はこれら
が結合している窒素原子と一緒になつて1−ピ
ロリジニル、1−ピペリジニル又は1−パーヒ
ドロアゼピニル基を表わし; R3は水素原子又は低級アルキル基を表わし;
Qは−CH=CH−又は−C≡C−を表わし; mは0又は1であり;nは1〜4の整数であ
る、但し、基(−0−CH2−)n−Q(−−H2Q−)o
−NH2はアミノアルキル基に対してメター又
はパラー位置に結合しており、Qが−C≡C−
である場合にはmは1を表わすものとする、で
示される化合物又はその塩に関する。 上記式()の化合物又はその塩、下記式
() 式中、Yは式
体に関し、さらに詳しくは、下記式() 式中、R1及びR2はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表わすか、或いはR1及びR2はこれら
が結合している窒素原子と一緒になつて1−ピ
ロリジニル、1−ピペリジニル又は1−パーヒ
ドロアゼピニル基を表わし; R3は水素原子又は低級アルキル基を表わし;
Qは−CH=CH−又は−C≡C−を表わし; mは0又は1であり;nは1〜4の整数であ
る、但し、基(−0−CH2−)n−Q(−−H2Q−)o
−NH2はアミノアルキル基に対してメター又
はパラー位置に結合しており、Qが−C≡C−
である場合にはmは1を表わすものとする、で
示される化合物又はその塩に関する。 上記式()の化合物又はその塩、下記式
() 式中、Yは式
【式】又は
【式】の基を表わし、ここで、Zは=S、
=N−R4又は=CH−NO2であり、R4はシアノ
基又はスルフアモイル基を表わし、R5は低級
アルキル基を表わし、R6は水素原子、又は置
換基を有していてもよい炭素原子数1〜12個の
炭化水素基もしくは置換基を有していてもよい
複数環式基を表わし、R1、R2、R3、Q、m及
びnは前記の意味を有する、但し、基(−0−
CH2−)n−Q−(−H2)−)o−NH−Yはアミノア
ルキル基に対してメタ−又はパラ−位に結合し
ており、Qが−C≡C−である場合にはmは1
を表わすものとする、の化合物又はその塩の合
成中間体として有用である。 上記式()の化合物及びその塩は優れた胃
酸分泌抑制作用を示し、抗潰瘍剤の有効成分と
して有用である。 ところで胃又は十二指腸に潰瘍が生ずる1つ
の大きな要因は胃酸の異常に多量の分泌であ
り、これに対処するための従来の抗潰瘍剤は、
胃酸を中和する作用をもつものと、抗コリン作
用をもつものとに大別される。ところが胃酸を
中和するタイプのものは持続性に乏しく効果も
弱く、また、抗コリン作用をもつタイプのもの
は副作用が強く望ましくない。 一方、胃酸の分泌はヒスタミンH2受容体を
介して刺激されることが既に知られており、最
近、このヒスタミンH2受容体拮抗作用を有す
る新規なタイプの胃酸分泌抑制剤が開発され、
いくつか提案されている〔例えば、特公昭53−
24422号公報、特公昭56−1309号公報、特開昭
53−18557号公報、特開昭53−149936号公報、
特開昭56−8352号公報等参照〕。 本発明により提供される上記式()の化合
物は、アミノアルキルベンゼン誘導体の該アミ
ノアルキル基に対しメター又はパラー位に結合
する脂肪鎖中に不飽和結合(−CH=CH−又
は−C≡C−)を有する点で特徴的な、従来の
文献に未載の新規な化合物であり、ヒテタミン
H2受容体拮抗作用にもとずく優れた胃酸分泌
抑制作用を有し、新しいタイプの抗潰瘍剤とし
て有用な加工物である。 本明細書において用いる「低級」なる語は、
この語が付された化合物又は基が6個以下、好
ましくは4個以下の炭素原子を有していること
を意味する。 「低級アルキル基」は直鎖状又は分岐鎖状の
いずれであつてもよく、例えばメチル、エチ
ル、ピロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル基等が挙げ
られ、「低級アルカノイルオキシ基」は低級ア
ルキル部分が上記の意味を有する低級アルキル
カルボニルオキシ基であり、例えばアセチルオ
キシ、プロピオニルオキシ基等が包含され、ま
た、「低級アルコキシ基」は低級アルキル部分
が上記の意味を有する低級アルキルオキシ基で
あり、例えばメトキシ、エトキシ、プロポシキ
基等が挙げられる。 上記式()において、基R3としては水素
原子、メチル基及びエチル基が好ましい。しか
して原子団
基又はスルフアモイル基を表わし、R5は低級
アルキル基を表わし、R6は水素原子、又は置
換基を有していてもよい炭素原子数1〜12個の
炭化水素基もしくは置換基を有していてもよい
複数環式基を表わし、R1、R2、R3、Q、m及
びnは前記の意味を有する、但し、基(−0−
CH2−)n−Q−(−H2)−)o−NH−Yはアミノア
ルキル基に対してメタ−又はパラ−位に結合し
ており、Qが−C≡C−である場合にはmは1
を表わすものとする、の化合物又はその塩の合
成中間体として有用である。 上記式()の化合物及びその塩は優れた胃
酸分泌抑制作用を示し、抗潰瘍剤の有効成分と
して有用である。 ところで胃又は十二指腸に潰瘍が生ずる1つ
の大きな要因は胃酸の異常に多量の分泌であ
り、これに対処するための従来の抗潰瘍剤は、
胃酸を中和する作用をもつものと、抗コリン作
用をもつものとに大別される。ところが胃酸を
中和するタイプのものは持続性に乏しく効果も
弱く、また、抗コリン作用をもつタイプのもの
は副作用が強く望ましくない。 一方、胃酸の分泌はヒスタミンH2受容体を
介して刺激されることが既に知られており、最
近、このヒスタミンH2受容体拮抗作用を有す
る新規なタイプの胃酸分泌抑制剤が開発され、
いくつか提案されている〔例えば、特公昭53−
24422号公報、特公昭56−1309号公報、特開昭
53−18557号公報、特開昭53−149936号公報、
特開昭56−8352号公報等参照〕。 本発明により提供される上記式()の化合
物は、アミノアルキルベンゼン誘導体の該アミ
ノアルキル基に対しメター又はパラー位に結合
する脂肪鎖中に不飽和結合(−CH=CH−又
は−C≡C−)を有する点で特徴的な、従来の
文献に未載の新規な化合物であり、ヒテタミン
H2受容体拮抗作用にもとずく優れた胃酸分泌
抑制作用を有し、新しいタイプの抗潰瘍剤とし
て有用な加工物である。 本明細書において用いる「低級」なる語は、
この語が付された化合物又は基が6個以下、好
ましくは4個以下の炭素原子を有していること
を意味する。 「低級アルキル基」は直鎖状又は分岐鎖状の
いずれであつてもよく、例えばメチル、エチ
ル、ピロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル基等が挙げ
られ、「低級アルカノイルオキシ基」は低級ア
ルキル部分が上記の意味を有する低級アルキル
カルボニルオキシ基であり、例えばアセチルオ
キシ、プロピオニルオキシ基等が包含され、ま
た、「低級アルコキシ基」は低級アルキル部分
が上記の意味を有する低級アルキルオキシ基で
あり、例えばメトキシ、エトキシ、プロポシキ
基等が挙げられる。 上記式()において、基R3としては水素
原子、メチル基及びエチル基が好ましい。しか
して原子団
【式】として特に好適な
ものとしては、
【式】
【式】
【式】が挙げられる。
他方、Yによつて表わされうる式
【式】
の基においてR6によつて表わされる「炭素原
子数1〜12個の炭化水素基」としては、鎖状、
環状又はこれら両者の組合わされたもののいず
れのタイプのものでもよく、例えば、炭素原子
数1〜6個、好ましくは1〜4個のアルキル基
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル基など;炭素原子数2
〜6個、好ましくは2〜4個のアルケニル基例
えばビニル、プロペニル、ブテニル基など;炭
素原子数6〜10個のアリール基特にフエニル
基;炭素原子数7〜10個好ましくは、7〜8個
のアラルキル基例えばベンジル、フエネチル基
など;炭素原子数7〜12個、好ましくは7〜10
個のアルキルアリール基例えばトルイル、キシ
リル基など;炭素原子数3〜8個、好ましくは
4〜6個のシクロアルキル基例えばシクロペン
チル、シクロヘキシル基など;炭素原子数5〜
8個のシクロアルケニル基例えばシクロペンテ
ニル、シクロヘキセニル基など;炭素原子数4
〜8個のシクロアルキル−アルキル基例えばシ
クロペンチルメチル、シクロヘキシルエチル基
など;炭素原子数6〜9個のシクロアルケニル
−アルキル基例えばシクロペンテニルメチル、
シクロヘキセニルエチル基など;炭素原子数4
〜8個のアルキル−シクロアルキル基例えばメ
チルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル基
などが包含される。 また、R6によつて表わされる「複素環式基」
としては、窒素、酸素及び硫黄原子から選ばれ
る異種原子を少なくとも1個、好ましくは1〜
3個含有する5〜6員の複素環式基が適してお
り、具体的にはフリル、チエニル、ピロリル、
ピリジル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサ
ゾリル、トリアジル基等を例示することができ
る。 上記炭化水素基及び複素環式基は未置換であ
ることができ、或いはさらに置換基を有してい
てもよい。該炭化水素基上に存在しうる置換基
としては、例えば、ハロゲン原子例えばフツ
素、臭素もしくは塩素原子;ヒドロキシル基;
アミノ基;モノーもしくはジー(低級アルキ
ル)アミノ基例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピ
ルアミノ基など;低級アルコキシ基例えばメト
シキもしくはエキトシ基など;アリールオキシ
基例えばフエノキシ、p−クロロフエノキシ基
など;アシルアミノ基例えばアセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ基等;
ウレイド基;ウチウレイド基;アシルオキシ基
例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ベン
ゾイルオシキ、p−トシルオキシ、p−クロロ
ベンゾイルオキシ、p−ニトロベンゾイルオキ
シ基など;複素環式基例えばピロリジニル、ピ
ペリジニル、モルホリニル基等を挙げることが
できる。 しかして、置換された該炭化水素基の具体例
としては次のものを挙げることができる。ヒド
ロキシメチル、ヒドロシキエチル、クロロメチ
ル、ブロモエチル、アミノエチル、アミノプロ
ピル、アミノブチル、ジメチルアミノエチル、
ジエチルアミノエチル、1−ピロリジニルエチ
ル、1−ピペリジニルプロピル、4−モルホリ
ニルエチル、メチルアミノエチル、エチルアミ
ノエチル、ヒドロキシエチルアミノエチル、ウ
レイドエチル、チオウレイドエチル、メチルチ
オウレイドエチル、メトキシメチル、エトキシ
メチル、プロポキシエチル、フエノキシメチ
ル、p−クロロフエノキシエチル、アセチルア
ミノエチル、プロピオニルアミノエチル、ベン
ゾイルアミノエチル、p−クロロベンゾイルア
ミノプロピル、アセトキシメチル、プロピオニ
ルオキシメチル、ベンゾイルオキシメチル、ア
セトキシエチル、アセトキシプロピル、p−ニ
トロベンゾイルオキシエチル、ベンジルオキシ
メチル、p−クロロフエニル、3,4−ジクロ
ロフエニル、p−ニトロフエニル、p−メトキ
シフエニル基等。 R6によつて表わされる「置換基を有してい
てもよい炭素原子数1〜12個の炭化水素基」と
して好適な群には、低級アルキル基、ヒドロシ
キ低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、モ
ノーもしくはジー(低級アルキル)アミノ低級
アルキル基、低級アルカノイルアミノ低級アル
キル基(該低級アルカノイル基はさらに低級ア
ルカノイルオキシ基又はヒドロキシル基で置換
されていてもよい)、ベンゾイルアミノ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルオキシ低級アルキ
ル基、及びフエニル基(そのベンゼン環はさら
にハロゲン原子又は低級アルコキシ基で置換さ
れていてもよい)が包含される。 また、前記複素環式基上に存在しうる置換基
としては、例えば、低級アルキル基、例えばメ
チル、エチル基など;アシルアミノ基例えばア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ基など。低
級アルコキシ基例えばメトキシ、エトシキ基な
ど;ニトロ基;トリフルオロメチル基;スルフ
アモイル基;シアノ基;ハロゲン原子例えばフ
ツ素もしくは塩素原子;ヒドロキシル基;アシ
ルオキシ基例えばアセトシキ、プロピオニルオ
キシ基等が包含されまた、前記複素環式基上に
はベンゼン環が置換基として縮合していてもよ
い。従つて、置換された該複素環式基として具
体的には次のものを例示することじができる。
メチルピリジル、プロモチエニル、メチルイミ
ダゾリル、メトキシピリジル、キノリル、イソ
キノリル、ニトロキノリル、アセチルアミノピ
リジル、キナゾリル基等。 前記式()においてR6によつて表わされ
る「置換基を有していても複素環式基」として
好適な群には、メチル基で置換されていてもよ
いピリジル基が包含される。 しかして前記式()において、Yによつて
表わされる基の好適具体的例としては次のもの
を挙げることができる。
子数1〜12個の炭化水素基」としては、鎖状、
環状又はこれら両者の組合わされたもののいず
れのタイプのものでもよく、例えば、炭素原子
数1〜6個、好ましくは1〜4個のアルキル基
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル基など;炭素原子数2
〜6個、好ましくは2〜4個のアルケニル基例
えばビニル、プロペニル、ブテニル基など;炭
素原子数6〜10個のアリール基特にフエニル
基;炭素原子数7〜10個好ましくは、7〜8個
のアラルキル基例えばベンジル、フエネチル基
など;炭素原子数7〜12個、好ましくは7〜10
個のアルキルアリール基例えばトルイル、キシ
リル基など;炭素原子数3〜8個、好ましくは
4〜6個のシクロアルキル基例えばシクロペン
チル、シクロヘキシル基など;炭素原子数5〜
8個のシクロアルケニル基例えばシクロペンテ
ニル、シクロヘキセニル基など;炭素原子数4
〜8個のシクロアルキル−アルキル基例えばシ
クロペンチルメチル、シクロヘキシルエチル基
など;炭素原子数6〜9個のシクロアルケニル
−アルキル基例えばシクロペンテニルメチル、
シクロヘキセニルエチル基など;炭素原子数4
〜8個のアルキル−シクロアルキル基例えばメ
チルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル基
などが包含される。 また、R6によつて表わされる「複素環式基」
としては、窒素、酸素及び硫黄原子から選ばれ
る異種原子を少なくとも1個、好ましくは1〜
3個含有する5〜6員の複素環式基が適してお
り、具体的にはフリル、チエニル、ピロリル、
ピリジル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサ
ゾリル、トリアジル基等を例示することができ
る。 上記炭化水素基及び複素環式基は未置換であ
ることができ、或いはさらに置換基を有してい
てもよい。該炭化水素基上に存在しうる置換基
としては、例えば、ハロゲン原子例えばフツ
素、臭素もしくは塩素原子;ヒドロキシル基;
アミノ基;モノーもしくはジー(低級アルキ
ル)アミノ基例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピ
ルアミノ基など;低級アルコキシ基例えばメト
シキもしくはエキトシ基など;アリールオキシ
基例えばフエノキシ、p−クロロフエノキシ基
など;アシルアミノ基例えばアセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ基等;
ウレイド基;ウチウレイド基;アシルオキシ基
例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ベン
ゾイルオシキ、p−トシルオキシ、p−クロロ
ベンゾイルオキシ、p−ニトロベンゾイルオキ
シ基など;複素環式基例えばピロリジニル、ピ
ペリジニル、モルホリニル基等を挙げることが
できる。 しかして、置換された該炭化水素基の具体例
としては次のものを挙げることができる。ヒド
ロキシメチル、ヒドロシキエチル、クロロメチ
ル、ブロモエチル、アミノエチル、アミノプロ
ピル、アミノブチル、ジメチルアミノエチル、
ジエチルアミノエチル、1−ピロリジニルエチ
ル、1−ピペリジニルプロピル、4−モルホリ
ニルエチル、メチルアミノエチル、エチルアミ
ノエチル、ヒドロキシエチルアミノエチル、ウ
レイドエチル、チオウレイドエチル、メチルチ
オウレイドエチル、メトキシメチル、エトキシ
メチル、プロポキシエチル、フエノキシメチ
ル、p−クロロフエノキシエチル、アセチルア
ミノエチル、プロピオニルアミノエチル、ベン
ゾイルアミノエチル、p−クロロベンゾイルア
ミノプロピル、アセトキシメチル、プロピオニ
ルオキシメチル、ベンゾイルオキシメチル、ア
セトキシエチル、アセトキシプロピル、p−ニ
トロベンゾイルオキシエチル、ベンジルオキシ
メチル、p−クロロフエニル、3,4−ジクロ
ロフエニル、p−ニトロフエニル、p−メトキ
シフエニル基等。 R6によつて表わされる「置換基を有してい
てもよい炭素原子数1〜12個の炭化水素基」と
して好適な群には、低級アルキル基、ヒドロシ
キ低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、モ
ノーもしくはジー(低級アルキル)アミノ低級
アルキル基、低級アルカノイルアミノ低級アル
キル基(該低級アルカノイル基はさらに低級ア
ルカノイルオキシ基又はヒドロキシル基で置換
されていてもよい)、ベンゾイルアミノ低級ア
ルキル基、低級アルカノイルオキシ低級アルキ
ル基、及びフエニル基(そのベンゼン環はさら
にハロゲン原子又は低級アルコキシ基で置換さ
れていてもよい)が包含される。 また、前記複素環式基上に存在しうる置換基
としては、例えば、低級アルキル基、例えばメ
チル、エチル基など;アシルアミノ基例えばア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ基など。低
級アルコキシ基例えばメトキシ、エトシキ基な
ど;ニトロ基;トリフルオロメチル基;スルフ
アモイル基;シアノ基;ハロゲン原子例えばフ
ツ素もしくは塩素原子;ヒドロキシル基;アシ
ルオキシ基例えばアセトシキ、プロピオニルオ
キシ基等が包含されまた、前記複素環式基上に
はベンゼン環が置換基として縮合していてもよ
い。従つて、置換された該複素環式基として具
体的には次のものを例示することじができる。
メチルピリジル、プロモチエニル、メチルイミ
ダゾリル、メトキシピリジル、キノリル、イソ
キノリル、ニトロキノリル、アセチルアミノピ
リジル、キナゾリル基等。 前記式()においてR6によつて表わされ
る「置換基を有していても複素環式基」として
好適な群には、メチル基で置換されていてもよ
いピリジル基が包含される。 しかして前記式()において、Yによつて
表わされる基の好適具体的例としては次のもの
を挙げることができる。
【式】
、ホルミル、アセチル、プロピオニル、アクリ
ロイル、ベンゾイル、p−メチルベンゾイル、
シクロペンチルカルボニル、トリフルオロアセ
チル、ヒドロキシアセチル、ヒドロキシプロピ
ニオル、アミノプロニオニル、メチルアミノプ
ロピニオル、ジエチルアミノプロピオニル、メ
トキシアセチル、エトキシアセチル、メトキシ
プロピオニル、ヒドロキシエチルオキシプロピ
オニル、ヒドロキシエチルアミノプロピオニ
ル、フエノキシアセチル、p−ニトロフエノキ
シアセチルアセチルアミノプロピオニル、メチ
ルチオウレイドプロピオニル、アセトキシアセ
チル、アセトキシプロピオニル、ベンゾイルオ
キシアセチル、プロピオニルオキシアセチル、
p、ニトロベンゾイルオキシアセチル、1−ピ
ペリジニルプロピオニル、ニコチノイル、イソ
ニコチノイル、フロイル、5−ブロモテノイル
基等。 これら基Yのうち特に好適なものとしては次
のものが挙げられる。
ロイル、ベンゾイル、p−メチルベンゾイル、
シクロペンチルカルボニル、トリフルオロアセ
チル、ヒドロキシアセチル、ヒドロキシプロピ
ニオル、アミノプロニオニル、メチルアミノプ
ロピニオル、ジエチルアミノプロピオニル、メ
トキシアセチル、エトキシアセチル、メトキシ
プロピオニル、ヒドロキシエチルオキシプロピ
オニル、ヒドロキシエチルアミノプロピオニ
ル、フエノキシアセチル、p−ニトロフエノキ
シアセチルアセチルアミノプロピオニル、メチ
ルチオウレイドプロピオニル、アセトキシアセ
チル、アセトキシプロピオニル、ベンゾイルオ
キシアセチル、プロピオニルオキシアセチル、
p、ニトロベンゾイルオキシアセチル、1−ピ
ペリジニルプロピオニル、ニコチノイル、イソ
ニコチノイル、フロイル、5−ブロモテノイル
基等。 これら基Yのうち特に好適なものとしては次
のものが挙げられる。
【式】
【式】ホルミル、アセチル、ベン
ゾイル、ヒドロキシアセチル、アミノプロピオ
ニル、メチルアミノプロピオニル、ジエチルア
ミノブロピオニル、トメキシアセチル、エトキ
シアセチル、ヒドロキシエチルアミノプロピオ
ニル、フエノキシアセチル、p−ニトロフエノ
キシアセチル、アセチルアミノプロピオニル、
アセトキシアセチル、アセトキシプロピオニ
ル、ベンゾイルオキシアセチル、ニコチノイ
ル、イソニコチノイル基等。 さらに、式()における不飽和結合Qは−
CH=CH−及び−C≡C−のいずれかである
ことができ、特に前者の−CH=CH−が好ま
しい。この二重結合の各炭素原子上に1個づつ
存在する水素原子は互にシス
ニル、メチルアミノプロピオニル、ジエチルア
ミノブロピオニル、トメキシアセチル、エトキ
シアセチル、ヒドロキシエチルアミノプロピオ
ニル、フエノキシアセチル、p−ニトロフエノ
キシアセチル、アセチルアミノプロピオニル、
アセトキシアセチル、アセトキシプロピオニ
ル、ベンゾイルオキシアセチル、ニコチノイ
ル、イソニコチノイル基等。 さらに、式()における不飽和結合Qは−
CH=CH−及び−C≡C−のいずれかである
ことができ、特に前者の−CH=CH−が好ま
しい。この二重結合の各炭素原子上に1個づつ
存在する水素原子は互にシス
【式】又
はトランス
【式】のいずれの立体配置
をとつてもよい。
なお、前記式()において、mは0又は1
であり且つnは1〜4の整数であるが、両者の
和(m+n)は2〜4の範囲内にあるのが望ま
しい。 本発明によれば、前記式()の化合物の塩
もまた提供される。かかる塩の例としては、塩
化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等
の無機酸、及び酢酸、プロピオン酸、乳酸、ク
エン酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸との酸付加塩が挙げられ、中でも、薬理
学的に許容しうる塩が適している。 本発明に従えば、Yが式
であり且つnは1〜4の整数であるが、両者の
和(m+n)は2〜4の範囲内にあるのが望ま
しい。 本発明によれば、前記式()の化合物の塩
もまた提供される。かかる塩の例としては、塩
化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等
の無機酸、及び酢酸、プロピオン酸、乳酸、ク
エン酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸との酸付加塩が挙げられ、中でも、薬理
学的に許容しうる塩が適している。 本発明に従えば、Yが式
【式】で
あり且つZが=Sの基を表わす場合の前記式
()の化合物は、式() 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の
意味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() R5−N=C=S () 式中、R5は前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造すること
ができる。 上記式()の化合物又はその塩と式()
の化合物との反応は、通常、適当な不活性溶媒
中にて、例えば、水;メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールの如きアルコール類;ジ
クロロメタン、クロロホルムの如くハロゲン化
炭化水素類;アセトニトリルおよびこれらの混
合物等の中で行なわれる。反応温度およひ圧力
は臨界的ではなく、用いた出発原料や溶媒の種
類等に応じて広範に変えることができるが、一
般に、上記反応は0℃乃至反応混合物の還流温
度、好ましくは、約15〜40℃の範囲の温度にお
いて行なうのが有利である。また反応圧力は常
圧で充分であるが、必要に応じて、減圧又は加
圧下に反応を行なつてもよい。このような反応
条件下に上記反応は約1〜20時間で終わらせる
ことができる。 上記式()の化合物又はその塩に対する上
記式()の化合物の使用割合もまた臨界的な
ものではなく、使用する反応条件等により適宜
変えることができるが、一般には、式()の
化合物又はその塩1モル当り式()の化合物
を1〜2モル、好ましくは1.1〜1.5モルの範囲
内で使用するのが有利である。 かくして下記式(−a) 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前
記の意味を有する、 の化合物又はその塩が良好な収率で得られる。 なお、上記の方法において出発原料として使
用される前記式()の化合物又はその塩は、
従来の文献に未載の新規な化合物であり、これ
は後述する方法で製造することができる。ま
た、もう一方の原料である式()の化合物は
公知の化合物であり、例えばメチルイソチオシ
アネート、エチルイソチオシアネート等が挙げ
られる。 また、本発明に従えば、Yが式
()の化合物は、式() 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の
意味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() R5−N=C=S () 式中、R5は前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造すること
ができる。 上記式()の化合物又はその塩と式()
の化合物との反応は、通常、適当な不活性溶媒
中にて、例えば、水;メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールの如きアルコール類;ジ
クロロメタン、クロロホルムの如くハロゲン化
炭化水素類;アセトニトリルおよびこれらの混
合物等の中で行なわれる。反応温度およひ圧力
は臨界的ではなく、用いた出発原料や溶媒の種
類等に応じて広範に変えることができるが、一
般に、上記反応は0℃乃至反応混合物の還流温
度、好ましくは、約15〜40℃の範囲の温度にお
いて行なうのが有利である。また反応圧力は常
圧で充分であるが、必要に応じて、減圧又は加
圧下に反応を行なつてもよい。このような反応
条件下に上記反応は約1〜20時間で終わらせる
ことができる。 上記式()の化合物又はその塩に対する上
記式()の化合物の使用割合もまた臨界的な
ものではなく、使用する反応条件等により適宜
変えることができるが、一般には、式()の
化合物又はその塩1モル当り式()の化合物
を1〜2モル、好ましくは1.1〜1.5モルの範囲
内で使用するのが有利である。 かくして下記式(−a) 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前
記の意味を有する、 の化合物又はその塩が良好な収率で得られる。 なお、上記の方法において出発原料として使
用される前記式()の化合物又はその塩は、
従来の文献に未載の新規な化合物であり、これ
は後述する方法で製造することができる。ま
た、もう一方の原料である式()の化合物は
公知の化合物であり、例えばメチルイソチオシ
アネート、エチルイソチオシアネート等が挙げ
られる。 また、本発明に従えば、Yが式
【式】であり且つZが=N−R4の基
を表わす場合の前記式()の化合物、すなわ
ち下記式(−b) 式中、R1、R2、R3、R4、R5、Q、m及びn
は前記の意味を有する、 の化合物は、 (a) 前記式(−a)すなわち、式 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前
記の 意味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() R7−X1 () 式中、R7は低級アルキル基を表わし、X1は
ハロゲン原子、殊にヨウ素原子を表わす、 の化合物と反応させ、得られる下記式() 式中、R1、R2、R3、Q,m及びnは前記の
意味を有する、 の化合物又はその塩を強塩基の存在下、下記式
() H2N−R4 () 式中、R4は前記の意味を有する、 の化合物と反応させるか、 (b) 上記式(−b)において、R4がシアノ
基を表わす場合の化合物を得るため、前記式
()すなわち式 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の意
味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() 式中、R8は低級アルキル基を表わす、 の化合物と反応させ、得られる下記式() 式中、R1、R2、R3、R8、Q、m及びnは前記
の意味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() R5−NH2 () 式中、R5は前記の意味を有する、 のアルキルアミンと反応させる、ことにより製造
することができる。 上記反応(a)によれば、先ず上記式(−a)の
化合物又はその塩が式()のハロゲン化低級ア
ルキルによりアルキル化される。 本アルキル化反応は、通常、不活性有機溶媒
中、例えば、メタノール、エタノール、イソプロ
パノールの如くアルコール類;ジクロロメタン、
クロロホルムの如きハロゲン化炭化水素類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの如く
アミド類;テトラヒドロフラン、ジオキサンの如
きエーテル類およびこれらの混合物等の中で行な
われる。反応温度及び圧力は臨界的ではなく、使
用する出発原料や溶媒の種類等に応じて広範囲に
変えることができるが、一般に該反応は0℃乃至
反応混合物の還流温度、好ましくは約15〜40℃の
範囲内の温度において行なうのが有利であり、ま
た反応圧力は常圧で充分であるが、必要に応じて
減圧又は加圧下に反応を行なつてもよい。かかる
反応条件下に上記反応は約1〜24時間で終らせる
ことができる。 上記反応において、式(−a)の化合物又は
その塩に対する式()のハロゲン化低級アルキ
ルの使用割合もまた臨界的ではなく、明るい反応
条件等に応じて広範囲に変えることができるが、
一般に、式(−a)の化合物又はその塩1モル
当り、式()のハロゲン化低級アルキルを1〜
5モル、好ましくは1.2〜2モルの範囲内で使用
するのが適当である。 なお、上記式()のハロゲン化低級アルキル
としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル
等を用いるのが有利である。 かくして、上記式()の化合物が得られ、こ
の化合物又はその塩は次いで、強塩基の存在下に
式()の化合物と反応させることにより、目的
とする前記式(−b)の化合物に変えることが
できる。 式()の化合物又はその塩と式()の化合
物との反応は、通常、不活性有機溶媒中、例れば
メタノール、エタノール、t−ブタノールの如き
アルコール類;ジクロロメタン、クロロホルムの
如きハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンの如きエーテル類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等、およびこれ
らの混合物中にて、強塩基、例えば、水素化ナト
リウム、カリウムt−ブトキシド等の存在下に行
なうことができる。反応温度及び圧力は臨界的で
はなく、使用する出発原料や溶媒の種類等に応じ
て広範に変えることができるが、一般には該反応
は、10℃乃至反応混合物の環流温度、好ましくは
50℃乃至反応混合物の環流温度において行なうの
が有利であり、また圧力は通常で充分であるが必
要に応じて減圧又は加圧下に反応を行なつてもよ
い。かかる条件下に上記反応は約5〜72時間で終
わらせることができる。 上記反応において、式()の化合物又はその
塩に対する式()の化合物の使用量もまた臨界
的ではなく、用いる反応条件等に応じて広範に変
えることができるが、一般に、式()の化合物
1モル当り1〜5モル、好ましくは1.2〜2モル
の範囲内で用いるのが適当である。 前記反応(b)によれば、先ず、前記式()の化
合物又はその塩と式()の化合物が反応せしめ
られる。 上記式()の化合物又はその塩と式()の
化合物との反応は、通常、適当な不活性溶媒中、
例えば、水;メタノール、エタノール、ブタノー
ルの如きアルコール類;アセトン、メチルエチル
ケトンの如きケトン類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドの如きアミド類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類および
これらの混合物等の中で行なわれる。反応温度及
び圧力は臨界的ではなく、使用する出発原料や溶
媒の種類等に応じて広範に変えることができる
が、一般には、該反応は約0℃乃至反応混合物の
還流温度、好ましくは約0℃乃至室温の範囲内の
温度において行なうのが有利であり、また反応圧
力は通圧で充分であるが、必要に応じて減圧又は
加圧下に反応を行なつてもよい。かかる反応条件
下に上記反応は約30分〜約48時間で終らせること
ができる。 上記反応において、式()の化合物又はその
塩に対する式()の化合物の使用割合もまた臨
界的ではなく、用いる反応条件等に応じて広範に
変えることができるが、一般に、式()の化合
物又はその塩1モル当たり式()の化合物は1
〜1.5モル、好ましくは1〜1.2モノの範囲内で使
用するのが適当である。 かくして、上記式()の化合物が得られ、こ
の化合物又はその塩は次いで式()のアルキル
アミンと反応せしめることにより、初期の化合物
に変えることができる。 式()の化合物又はその塩と式()のナル
キルアミンとの反応は、一般に、不活性溶媒中、
例えば、水;メタノール、エタノール、ブタノー
ルの如きアルコール類;アセトン、メチルエチル
ケトンの如きケトン類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドの如きアミド類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類;アセ
トニトリルおよびこれらの混合物等の中で行なう
ことができる。反応温度及び圧力は臨界的ではな
く広範に変えうるが、一般に反応温度は約0℃乃
至反応混合物の還流温度、好ましくは室温乃至約
50℃の範囲内であり、また圧力は常圧で充分であ
るが、必要により減圧又は加圧を用いてもよい。
これらの条件下に本反応は約1時間〜約48時間内
に終らせることができる。 前記式()の化合物又はその塩に対する式
()のアルキルアミンの使用量は臨界的ではな
く、用いる反応条件等に応じて広範に変えること
ができるが、一般には、前記式()の化合物又
はその塩1モル当り、式()のアルキルアミン
は1〜20モル、好ましくは1〜10モルの範囲内で
用いるのが適当である。 これにより目的とする前記式(−b)におい
てR4がシアノ基を表わす場合の化合物、すなわ
ち式(−b−1) 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前記
の意味を有す る。 の化合物が好収率で得られる。 上記の反応において式()の化合物又はその
塩と反応せしめられる前記式()の化合物は公
知の化合物であり、例えばN−シアノ−ビスメチ
ルチオカルボイミド、N−シアノ−ビスエチルチ
オカルボイミド等が挙げられる。 されに、本発明に従えば、Yが式
ち下記式(−b) 式中、R1、R2、R3、R4、R5、Q、m及びn
は前記の意味を有する、 の化合物は、 (a) 前記式(−a)すなわち、式 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前
記の 意味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() R7−X1 () 式中、R7は低級アルキル基を表わし、X1は
ハロゲン原子、殊にヨウ素原子を表わす、 の化合物と反応させ、得られる下記式() 式中、R1、R2、R3、Q,m及びnは前記の
意味を有する、 の化合物又はその塩を強塩基の存在下、下記式
() H2N−R4 () 式中、R4は前記の意味を有する、 の化合物と反応させるか、 (b) 上記式(−b)において、R4がシアノ
基を表わす場合の化合物を得るため、前記式
()すなわち式 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の意
味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() 式中、R8は低級アルキル基を表わす、 の化合物と反応させ、得られる下記式() 式中、R1、R2、R3、R8、Q、m及びnは前記
の意味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() R5−NH2 () 式中、R5は前記の意味を有する、 のアルキルアミンと反応させる、ことにより製造
することができる。 上記反応(a)によれば、先ず上記式(−a)の
化合物又はその塩が式()のハロゲン化低級ア
ルキルによりアルキル化される。 本アルキル化反応は、通常、不活性有機溶媒
中、例えば、メタノール、エタノール、イソプロ
パノールの如くアルコール類;ジクロロメタン、
クロロホルムの如きハロゲン化炭化水素類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの如く
アミド類;テトラヒドロフラン、ジオキサンの如
きエーテル類およびこれらの混合物等の中で行な
われる。反応温度及び圧力は臨界的ではなく、使
用する出発原料や溶媒の種類等に応じて広範囲に
変えることができるが、一般に該反応は0℃乃至
反応混合物の還流温度、好ましくは約15〜40℃の
範囲内の温度において行なうのが有利であり、ま
た反応圧力は常圧で充分であるが、必要に応じて
減圧又は加圧下に反応を行なつてもよい。かかる
反応条件下に上記反応は約1〜24時間で終らせる
ことができる。 上記反応において、式(−a)の化合物又は
その塩に対する式()のハロゲン化低級アルキ
ルの使用割合もまた臨界的ではなく、明るい反応
条件等に応じて広範囲に変えることができるが、
一般に、式(−a)の化合物又はその塩1モル
当り、式()のハロゲン化低級アルキルを1〜
5モル、好ましくは1.2〜2モルの範囲内で使用
するのが適当である。 なお、上記式()のハロゲン化低級アルキル
としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル
等を用いるのが有利である。 かくして、上記式()の化合物が得られ、こ
の化合物又はその塩は次いで、強塩基の存在下に
式()の化合物と反応させることにより、目的
とする前記式(−b)の化合物に変えることが
できる。 式()の化合物又はその塩と式()の化合
物との反応は、通常、不活性有機溶媒中、例れば
メタノール、エタノール、t−ブタノールの如き
アルコール類;ジクロロメタン、クロロホルムの
如きハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンの如きエーテル類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等、およびこれ
らの混合物中にて、強塩基、例えば、水素化ナト
リウム、カリウムt−ブトキシド等の存在下に行
なうことができる。反応温度及び圧力は臨界的で
はなく、使用する出発原料や溶媒の種類等に応じ
て広範に変えることができるが、一般には該反応
は、10℃乃至反応混合物の環流温度、好ましくは
50℃乃至反応混合物の環流温度において行なうの
が有利であり、また圧力は通常で充分であるが必
要に応じて減圧又は加圧下に反応を行なつてもよ
い。かかる条件下に上記反応は約5〜72時間で終
わらせることができる。 上記反応において、式()の化合物又はその
塩に対する式()の化合物の使用量もまた臨界
的ではなく、用いる反応条件等に応じて広範に変
えることができるが、一般に、式()の化合物
1モル当り1〜5モル、好ましくは1.2〜2モル
の範囲内で用いるのが適当である。 前記反応(b)によれば、先ず、前記式()の化
合物又はその塩と式()の化合物が反応せしめ
られる。 上記式()の化合物又はその塩と式()の
化合物との反応は、通常、適当な不活性溶媒中、
例えば、水;メタノール、エタノール、ブタノー
ルの如きアルコール類;アセトン、メチルエチル
ケトンの如きケトン類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドの如きアミド類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類および
これらの混合物等の中で行なわれる。反応温度及
び圧力は臨界的ではなく、使用する出発原料や溶
媒の種類等に応じて広範に変えることができる
が、一般には、該反応は約0℃乃至反応混合物の
還流温度、好ましくは約0℃乃至室温の範囲内の
温度において行なうのが有利であり、また反応圧
力は通圧で充分であるが、必要に応じて減圧又は
加圧下に反応を行なつてもよい。かかる反応条件
下に上記反応は約30分〜約48時間で終らせること
ができる。 上記反応において、式()の化合物又はその
塩に対する式()の化合物の使用割合もまた臨
界的ではなく、用いる反応条件等に応じて広範に
変えることができるが、一般に、式()の化合
物又はその塩1モル当たり式()の化合物は1
〜1.5モル、好ましくは1〜1.2モノの範囲内で使
用するのが適当である。 かくして、上記式()の化合物が得られ、こ
の化合物又はその塩は次いで式()のアルキル
アミンと反応せしめることにより、初期の化合物
に変えることができる。 式()の化合物又はその塩と式()のナル
キルアミンとの反応は、一般に、不活性溶媒中、
例えば、水;メタノール、エタノール、ブタノー
ルの如きアルコール類;アセトン、メチルエチル
ケトンの如きケトン類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドの如きアミド類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンの如きエーテル類;アセ
トニトリルおよびこれらの混合物等の中で行なう
ことができる。反応温度及び圧力は臨界的ではな
く広範に変えうるが、一般に反応温度は約0℃乃
至反応混合物の還流温度、好ましくは室温乃至約
50℃の範囲内であり、また圧力は常圧で充分であ
るが、必要により減圧又は加圧を用いてもよい。
これらの条件下に本反応は約1時間〜約48時間内
に終らせることができる。 前記式()の化合物又はその塩に対する式
()のアルキルアミンの使用量は臨界的ではな
く、用いる反応条件等に応じて広範に変えること
ができるが、一般には、前記式()の化合物又
はその塩1モル当り、式()のアルキルアミン
は1〜20モル、好ましくは1〜10モルの範囲内で
用いるのが適当である。 これにより目的とする前記式(−b)におい
てR4がシアノ基を表わす場合の化合物、すなわ
ち式(−b−1) 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前記
の意味を有す る。 の化合物が好収率で得られる。 上記の反応において式()の化合物又はその
塩と反応せしめられる前記式()の化合物は公
知の化合物であり、例えばN−シアノ−ビスメチ
ルチオカルボイミド、N−シアノ−ビスエチルチ
オカルボイミド等が挙げられる。 されに、本発明に従えば、Yが式
【式】であり且つZが=CH−NO2の
基を表わす場合の前記式()の化合物は、前記
式()、すなわち 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の意
味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() 式中、R9は低級アルキル基を表わし、R5は前
記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる 上記式()の化合物又はその塩と式()の
化合物との反応は、通常、適当な不活性溶媒中に
て、例えば、水;メタノール、エタノール、ブタ
ノールの如きアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンの如きエーテル類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドの如きアミド
類;アセトニトリル;ジメチルスルホキシド;ア
セトン、メチルエチルケトンの如きケトン類およ
びこれらの混合物等の中で行なわれる。反応温度
及び圧力は臨界的ではなく、用いた出発原料や溶
媒の種類等に応じて広範に変えることができる
が、一般に、上記反応は室温乃至反応混合物の還
流温度、好ましくは、約50℃乃至反応混合物の還
流温度、好ましくは、約50℃乃至反応混合物の還
流温度の範囲の温度において行なうのが有利であ
る。また反応圧力は常圧で充分であるが、必要に
応じて、減圧又は加圧下に反応を行なつてもよ
い。このような反応条件下に上記反応は約1〜約
48時間内に終らせることができる。 上記式()の化合物又はその塩に対する上記
式()の化合物の使用割合もまた臨界的なもの
ではなく、使用する反応条件等により適宜変える
ことができる、一般には、式()の化合物又は
その塩1モル当り式()の化合物を1〜2モ
ル、好ましくは1〜1.2モルの範囲内で使用する
のが有利である。 かくして下記式(−c) 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前記
の意味を有する、 の化合物が良好な収率で得られる。 上記の反応において式()の化合物又はその
塩と反応せしめられる前記式()の化合物は公
知のものであり、例えば、1−メチルアミノ−1
−メチルチオ−2−ニトロエチレン、1−メチル
アミノ−1−エチルチオ−2−ニトロエチレン、
1−エチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロ
エチレン等が挙げられる。 以上に述べた3つの方法において出発原料とし
て使用される前記式()の化合物又はその塩
は、前述したとおり新規な化合物であり、mが0
である場合の式()の化合物、すなわち下記式
(−a) 式中、R1、R2、R3、及びnは前記の意味を有
する、 の化合物は、例えば下記式() 式中、R1、R2、及びR3は前記の意味を有する、 の化合物を下記式() 式中、X2はハロゲン原子を表わし、nは前記
の意味を有する、 の化合物と反応させ、得られる下記式() 式中、R1、R2、R3及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物をヒドラジン分解に付することにより製
造することができる。 上記式()の化合物と式()の化合物
との反応はそれ自体公知のウイチツヒ(Wittig)
反応によつて行なうことができ、またかくして得
られる上記式()の化合物からのフタロイル
基の離脱はそれ自体公知のヒドラジン分解法によ
つて行なうことができる。 かくして、上記式(−a)において二重結合
部分の水素原子が互にシス−配位をもつ化合物が
得られる。 他方、上記式(−a)において二重結合部分
の水素原子が互にトランスに配位した化合物は、
例えば下記の反応式に示す経路によつて合成する
ことができる。 上記式中、R1、R2、R3、X2及びnは上記の意
味を有し、R10は低級アルキル基を表わし、X3は
ハロゲン原子を表わし、M1は水素原子又はアル
カリ金属を表わす。 上記反応式において、式()の化合物と式
()の化合物の反応はそれ自体公知のウイチ
ツヒ反応に従つて行なうことができ、得られる式
()の化合物をそれ自体公知のエステル化法
に従い、式R10OHのアルコール又はそのエステ
ル形成性反応性誘導体と反応させることにより上
記式()のエステルに変える。次いでこの式
()のエステルを例えばリチウムアルミニウ
ムハイドライド、t−ブトキシリチウムアルミニ
ウムハイドライド等の錯金属水素化物を用い、そ
れ自体公知の方法で還元し、該エステルを式(
)のアルコールに変え、得られる式()の
アルコールを例えばチオニルハライド、スルフリ
ルハライド、五ハロゲン化燐、三ハロゲン化燐等
のハロゲン化剤で処理して上記式()の化合
物を生成せしめる。 生成した式()の化合物は次いでフタルイ
ミド又はそのアルカリ金属と、フタルイミドを用
いる場合には水素化アルカリ金属の存在下に、ジ
メチルスルホキシド中で反応させて式()の
化合物を製造し、次いでそれをそれ自体公知のヒ
ドラジン分解に付することにより、トランス体の
式(−a)の化合物が得られる。 なお、前記式(−a)においてR3が水素原
子を表わす場合の化合物(トランス体)は下記の
反応式に従つて合成することもできる。その反応
条件の詳細については後記実施例10のB法を参照
されたい。 上記各式中、R1、R2、R10、X2、X3、M1及び
nは前記の意味を有し、R11は低級アルキル基を
表わす。 また、mが1である場合の式()の化合物、
すなわち下記式(−b) 式中、R1、R2、R3、Q及びnは前記の意味を
有する、 の化合物は、例えば下記式() 式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有する、 の化合物を、それ自体公知の方法(例えば前記特
開昭58−149936号公報に記載の方法)により、下
記式() X4−CH2−Q(−CH2−)oA () 式中、X4はハロゲン原子を表わし、Aは保護
されたアミノ基、例えばフタルイミノ基、アセチ
ルアミノ基等を表わし、Q及びnは前記の意味を
有する、 の化合物と反応させ、次いでアミノ保護基を離脱
させることにより容易に製造することができる。 上記式()の化合物と式()の化
合物との反応は、式()の化合物をフエノ
ラートの形態で式()の化合物と反応させ
るか、或いは式()の化合物を塩基の存在
下で式()の化合物と反応させることによ
り行なうことができる。 式()の化合物のフエノラートは、一般
に下記式(−a) 式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有し、M2
はアルカル金属である、 で表わされる。 また、上記塩基としては例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアジド、
ナトリウムアミド、等が挙げられ、これらは一般
に式()の化合物1モル当り少なくとも1
当量、好ましくは1〜5当量、さらに好ましくは
1〜1.5当量の量で使用することができる。 式()又は式(−a)の化合物と
式()の化合物との反応は、溶媒の不在下
に、或いは不活性溶媒、例えば水;メタノール、
エタノール、ブタノールの如きアルコール類;ア
セトン、メチルエチルケトンの如きケトン類;ベ
ンゼン、トルエンの如き芳香族炭化水素類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの如き
アミド類;ジメチルスルホキシド等の中で行なう
ことができる。反応温度は臨界的ではなく、用い
る出発原料の種類等に応じて広範に変えうるが、
一般に、ほぼ室温乃至反応混合物の還流温度間、
好ましくは約20℃乃至反応混合物の還流温度間の
温度が適している。 式()又は式(−a)の化合物に
対する前記式()の化合物の使用量もまた
臨界的ではなく広範に変えうるが、一般には、式
()又は式(−a)の化合物1モル
当り、式()の化合物を少なくとも1モ
ル、好ましくは1〜10モル、さらに好ましくは1
〜2モルの割合で使用するのが有利である。 かくして、下記的() 式中、R1、R2、R3、Q、A及びnは前記の意
味を有する、 の化合物が得られ、次いでそれ自体公知の方法、
例えばヒドラジノリシス又は穏和な加水分解によ
つてアミノ保護基を離脱せしめることにより、前
記式(−b)の目的化合物を得ることができ
る。 なお、前記式(−b)においてR3が水素原
子を表わす場合の化合物、すなわち下記式(−
b−1) 式中、R1、R2、Q及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物は、例えば、 の3−(又は4−)ヒドロキシベンジルアルコー
ルを前記式()、すなわち式 X4−CH2−Q(−CH2−)oA () 式中、Q,X4、A及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物と、式()との化合物と式(
)の化合物との反応について前記したと同様に
して反応させ、得られる下記式() 式中、Q、A及びnは前記の意味を有する、 の化合物を、それ自体公知の方法によりハロゲン
化する、例えば、ハロゲン化水素酸、チオニルハ
ライド、スルフリルハライド、五ハロゲン化燐、
三ハロゲン化燐等のハロゲン化剤で処理すること
により下記式() 式中、X5はハロゲン原子を表わし、Q、A及
びnは前記の意味を有する、 の化合物に変え、この化合物を次いで、適当な不
活性有機溶媒、例ればエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
の中で、前記式()、すなわち式 式中、R1及びR2は前記の意味を有する、 の化合物と、脱酸剤、例えばトリエチルアミン、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の存在下に
室温乃至反応混合物の還流温度において反応さ
せ、得られる化合物から前記の方法でアミノ保護
基を離脱せしめることによつても製造することが
できる。 本発明に従えば、Yが式
式()、すなわち 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の意
味を有する、 の化合物又はその塩を下記式() 式中、R9は低級アルキル基を表わし、R5は前
記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる 上記式()の化合物又はその塩と式()の
化合物との反応は、通常、適当な不活性溶媒中に
て、例えば、水;メタノール、エタノール、ブタ
ノールの如きアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンの如きエーテル類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミドの如きアミド
類;アセトニトリル;ジメチルスルホキシド;ア
セトン、メチルエチルケトンの如きケトン類およ
びこれらの混合物等の中で行なわれる。反応温度
及び圧力は臨界的ではなく、用いた出発原料や溶
媒の種類等に応じて広範に変えることができる
が、一般に、上記反応は室温乃至反応混合物の還
流温度、好ましくは、約50℃乃至反応混合物の還
流温度、好ましくは、約50℃乃至反応混合物の還
流温度の範囲の温度において行なうのが有利であ
る。また反応圧力は常圧で充分であるが、必要に
応じて、減圧又は加圧下に反応を行なつてもよ
い。このような反応条件下に上記反応は約1〜約
48時間内に終らせることができる。 上記式()の化合物又はその塩に対する上記
式()の化合物の使用割合もまた臨界的なもの
ではなく、使用する反応条件等により適宜変える
ことができる、一般には、式()の化合物又は
その塩1モル当り式()の化合物を1〜2モ
ル、好ましくは1〜1.2モルの範囲内で使用する
のが有利である。 かくして下記式(−c) 式中、R1、R2、R3、R5、Q、m及びnは前記
の意味を有する、 の化合物が良好な収率で得られる。 上記の反応において式()の化合物又はその
塩と反応せしめられる前記式()の化合物は公
知のものであり、例えば、1−メチルアミノ−1
−メチルチオ−2−ニトロエチレン、1−メチル
アミノ−1−エチルチオ−2−ニトロエチレン、
1−エチルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロ
エチレン等が挙げられる。 以上に述べた3つの方法において出発原料とし
て使用される前記式()の化合物又はその塩
は、前述したとおり新規な化合物であり、mが0
である場合の式()の化合物、すなわち下記式
(−a) 式中、R1、R2、R3、及びnは前記の意味を有
する、 の化合物は、例えば下記式() 式中、R1、R2、及びR3は前記の意味を有する、 の化合物を下記式() 式中、X2はハロゲン原子を表わし、nは前記
の意味を有する、 の化合物と反応させ、得られる下記式() 式中、R1、R2、R3及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物をヒドラジン分解に付することにより製
造することができる。 上記式()の化合物と式()の化合物
との反応はそれ自体公知のウイチツヒ(Wittig)
反応によつて行なうことができ、またかくして得
られる上記式()の化合物からのフタロイル
基の離脱はそれ自体公知のヒドラジン分解法によ
つて行なうことができる。 かくして、上記式(−a)において二重結合
部分の水素原子が互にシス−配位をもつ化合物が
得られる。 他方、上記式(−a)において二重結合部分
の水素原子が互にトランスに配位した化合物は、
例えば下記の反応式に示す経路によつて合成する
ことができる。 上記式中、R1、R2、R3、X2及びnは上記の意
味を有し、R10は低級アルキル基を表わし、X3は
ハロゲン原子を表わし、M1は水素原子又はアル
カリ金属を表わす。 上記反応式において、式()の化合物と式
()の化合物の反応はそれ自体公知のウイチ
ツヒ反応に従つて行なうことができ、得られる式
()の化合物をそれ自体公知のエステル化法
に従い、式R10OHのアルコール又はそのエステ
ル形成性反応性誘導体と反応させることにより上
記式()のエステルに変える。次いでこの式
()のエステルを例えばリチウムアルミニウ
ムハイドライド、t−ブトキシリチウムアルミニ
ウムハイドライド等の錯金属水素化物を用い、そ
れ自体公知の方法で還元し、該エステルを式(
)のアルコールに変え、得られる式()の
アルコールを例えばチオニルハライド、スルフリ
ルハライド、五ハロゲン化燐、三ハロゲン化燐等
のハロゲン化剤で処理して上記式()の化合
物を生成せしめる。 生成した式()の化合物は次いでフタルイ
ミド又はそのアルカリ金属と、フタルイミドを用
いる場合には水素化アルカリ金属の存在下に、ジ
メチルスルホキシド中で反応させて式()の
化合物を製造し、次いでそれをそれ自体公知のヒ
ドラジン分解に付することにより、トランス体の
式(−a)の化合物が得られる。 なお、前記式(−a)においてR3が水素原
子を表わす場合の化合物(トランス体)は下記の
反応式に従つて合成することもできる。その反応
条件の詳細については後記実施例10のB法を参照
されたい。 上記各式中、R1、R2、R10、X2、X3、M1及び
nは前記の意味を有し、R11は低級アルキル基を
表わす。 また、mが1である場合の式()の化合物、
すなわち下記式(−b) 式中、R1、R2、R3、Q及びnは前記の意味を
有する、 の化合物は、例えば下記式() 式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有する、 の化合物を、それ自体公知の方法(例えば前記特
開昭58−149936号公報に記載の方法)により、下
記式() X4−CH2−Q(−CH2−)oA () 式中、X4はハロゲン原子を表わし、Aは保護
されたアミノ基、例えばフタルイミノ基、アセチ
ルアミノ基等を表わし、Q及びnは前記の意味を
有する、 の化合物と反応させ、次いでアミノ保護基を離脱
させることにより容易に製造することができる。 上記式()の化合物と式()の化
合物との反応は、式()の化合物をフエノ
ラートの形態で式()の化合物と反応させ
るか、或いは式()の化合物を塩基の存在
下で式()の化合物と反応させることによ
り行なうことができる。 式()の化合物のフエノラートは、一般
に下記式(−a) 式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有し、M2
はアルカル金属である、 で表わされる。 また、上記塩基としては例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアジド、
ナトリウムアミド、等が挙げられ、これらは一般
に式()の化合物1モル当り少なくとも1
当量、好ましくは1〜5当量、さらに好ましくは
1〜1.5当量の量で使用することができる。 式()又は式(−a)の化合物と
式()の化合物との反応は、溶媒の不在下
に、或いは不活性溶媒、例えば水;メタノール、
エタノール、ブタノールの如きアルコール類;ア
セトン、メチルエチルケトンの如きケトン類;ベ
ンゼン、トルエンの如き芳香族炭化水素類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの如き
アミド類;ジメチルスルホキシド等の中で行なう
ことができる。反応温度は臨界的ではなく、用い
る出発原料の種類等に応じて広範に変えうるが、
一般に、ほぼ室温乃至反応混合物の還流温度間、
好ましくは約20℃乃至反応混合物の還流温度間の
温度が適している。 式()又は式(−a)の化合物に
対する前記式()の化合物の使用量もまた
臨界的ではなく広範に変えうるが、一般には、式
()又は式(−a)の化合物1モル
当り、式()の化合物を少なくとも1モ
ル、好ましくは1〜10モル、さらに好ましくは1
〜2モルの割合で使用するのが有利である。 かくして、下記的() 式中、R1、R2、R3、Q、A及びnは前記の意
味を有する、 の化合物が得られ、次いでそれ自体公知の方法、
例えばヒドラジノリシス又は穏和な加水分解によ
つてアミノ保護基を離脱せしめることにより、前
記式(−b)の目的化合物を得ることができ
る。 なお、前記式(−b)においてR3が水素原
子を表わす場合の化合物、すなわち下記式(−
b−1) 式中、R1、R2、Q及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物は、例えば、 の3−(又は4−)ヒドロキシベンジルアルコー
ルを前記式()、すなわち式 X4−CH2−Q(−CH2−)oA () 式中、Q,X4、A及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物と、式()との化合物と式(
)の化合物との反応について前記したと同様に
して反応させ、得られる下記式() 式中、Q、A及びnは前記の意味を有する、 の化合物を、それ自体公知の方法によりハロゲン
化する、例えば、ハロゲン化水素酸、チオニルハ
ライド、スルフリルハライド、五ハロゲン化燐、
三ハロゲン化燐等のハロゲン化剤で処理すること
により下記式() 式中、X5はハロゲン原子を表わし、Q、A及
びnは前記の意味を有する、 の化合物に変え、この化合物を次いで、適当な不
活性有機溶媒、例ればエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等
の中で、前記式()、すなわち式 式中、R1及びR2は前記の意味を有する、 の化合物と、脱酸剤、例えばトリエチルアミン、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の存在下に
室温乃至反応混合物の還流温度において反応さ
せ、得られる化合物から前記の方法でアミノ保護
基を離脱せしめることによつても製造することが
できる。 本発明に従えば、Yが式
【式】を表わす場
合の前記式()の化合物、すなわち下記式(
−d) 式中、R1、R2、R3、R6、Q、m及びnは前記
の意味を有する、 の化合物は、 (c) 前記式()すなわち、式 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の意
味を有する、 の化合物又はその反応性誘導体を式 R6−COOH () 式中、R6は前記の意味を有する、 のカルボン酸又はその反応性誘導体と反応させる
か、 (d) 上記的(−d)において、R3が水素原子
を表わし、mが1である場合の化合物を得るた
め、下記式() 式中、X5、X6、Q及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物を前記式()すなわち、式 式中、R1、R2は前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる。 上記方法(c)によれば、前記式()のアミン化
合物又はその反応性誘導体が、式()の
カルボン酸又はその反応性誘導体によりアミド化
される。 本アミド化反応において一方の出発原料として
用いられる式()のアミン化合物の反応性誘導
体としては、ペプチド化学の分野においてアミド
化反応を行なうに際してアミノ基の活性化に使用
されているものはいずれも使用可能であり、例え
ば次のものが挙げられる。 () イソシアネート(又はイソチオシアネー
ト) E−N=C=O(又はS)(−1) () フオスフアゾ化合物 E−N=P−NH−E(−2−1) 又は
−d) 式中、R1、R2、R3、R6、Q、m及びnは前記
の意味を有する、 の化合物は、 (c) 前記式()すなわち、式 式中、R1、R2、R3、Q、m及びnは前記の意
味を有する、 の化合物又はその反応性誘導体を式 R6−COOH () 式中、R6は前記の意味を有する、 のカルボン酸又はその反応性誘導体と反応させる
か、 (d) 上記的(−d)において、R3が水素原子
を表わし、mが1である場合の化合物を得るた
め、下記式() 式中、X5、X6、Q及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物を前記式()すなわち、式 式中、R1、R2は前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる。 上記方法(c)によれば、前記式()のアミン化
合物又はその反応性誘導体が、式()の
カルボン酸又はその反応性誘導体によりアミド化
される。 本アミド化反応において一方の出発原料として
用いられる式()のアミン化合物の反応性誘導
体としては、ペプチド化学の分野においてアミド
化反応を行なうに際してアミノ基の活性化に使用
されているものはいずれも使用可能であり、例え
ば次のものが挙げられる。 () イソシアネート(又はイソチオシアネー
ト) E−N=C=O(又はS)(−1) () フオスフアゾ化合物 E−N=P−NH−E(−2−1) 又は
【式】 (−2−2)
() フオスフオロアミダイド化合物
【式】 (−3)
() フオスフオロアミデート化合物
O=P(NH−E)3 (−4−1)
又は
【式】 (−4−2)
上記式中、Eは
を表わし、R12及びR13は同一もしくは相異なり、
各々アルキル基、アリール基又はアラルキル基表
わすか、或いはR12とR13は一緒になつてアルキ
レン基又はo−フエニレン基を表わす。 一方、上記アミド化反応において他方の出発原
料として用いられる式()のカルボン酸
はそれ自体公知の化合物であり、またその反応性
誘導体としては、ペプチド化学の分野においてア
ミド化反応を行なうに際しカルボキシル基の活性
化に使用されているものはいずれも使用可能であ
り、例えば次のものが挙げられる。なお、式(
)のカルボン酸における基R6中にアミノ
基が存在する場合は該アミノ基をフタロイル基に
より予め保護しておくことが望ましく、この保護
基はアミド化反応の終了後、常法に従い、例えば
ヒドラジノリシスによつて離脱せしめることがで
る。 () 酸ハライド R6−COX6 (−1) () エステル R6−COOR14 (−2) () (混合)酸無水物 R6−COOR15 (−3) () 活性アジド R6−COR16 (−4) () 酸アシド R6−CON3 (−5) 上記式中、X6はハロゲン原子を表わし、R14は
低級アルキル基又は活性エステル残基(例えば、
−CH2CN、
各々アルキル基、アリール基又はアラルキル基表
わすか、或いはR12とR13は一緒になつてアルキ
レン基又はo−フエニレン基を表わす。 一方、上記アミド化反応において他方の出発原
料として用いられる式()のカルボン酸
はそれ自体公知の化合物であり、またその反応性
誘導体としては、ペプチド化学の分野においてア
ミド化反応を行なうに際しカルボキシル基の活性
化に使用されているものはいずれも使用可能であ
り、例えば次のものが挙げられる。なお、式(
)のカルボン酸における基R6中にアミノ
基が存在する場合は該アミノ基をフタロイル基に
より予め保護しておくことが望ましく、この保護
基はアミド化反応の終了後、常法に従い、例えば
ヒドラジノリシスによつて離脱せしめることがで
る。 () 酸ハライド R6−COX6 (−1) () エステル R6−COOR14 (−2) () (混合)酸無水物 R6−COOR15 (−3) () 活性アジド R6−COR16 (−4) () 酸アシド R6−CON3 (−5) 上記式中、X6はハロゲン原子を表わし、R14は
低級アルキル基又は活性エステル残基(例えば、
−CH2CN、
【式】
【式】等)を表わし、R15は基−CO−
R6、
【式】(式中、R12及びR13は前記の意
味を有する)又は低級アルキルオキシカルボニル
基を表わし、R16は置換又は未置換の1−イミダ
ゾリル又は1−ピラゾリル基を表わし、R6は前
記の意味を有する。 式()のアミン化合物又はその反応性誘導体
と式()カルボン酸又はその反応性誘導
体とのアミド化反応はそれ自体公知の種々の方法
に従つて行なうことができる。 例えば、該アミド化は式()のアミン化合物
と式()のカルボン酸との直接縮合によ
り行なうことができる。反応は無溶媒の状態で行
なうこともできるが、一般に不活性有機溶媒中、
例えばベンゼン、トルエン、キシレンの如き芳香
族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ダイグライムの如きエー
テル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドの如きアミド類;ジクロロメタン、クロロ
ホルムの如くハロゲン化炭化水素類;ジメチルス
ルホキシドなどの中で行なうのが好ましい。反応
温度及び圧力には特に制約はなく、使用する原料
物質等に応じて広範に変化させることができる
が、通常反応温度は約0℃乃至反応混合物の還流
温度、好ましくは温室乃至200℃であり、圧力は
有利には常圧である。また、反応は必要に応じ
て、縮合剤の存在下に実施することができ、使用
し得る縮合剤としては、例えばルイス酸、特に四
塩化硅素、トリクロロフエニルシラン及び四塩化
チタン等、N−エチル−N′−ジエチルアミノプ
ロピルカルボジイミド、N,N′−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド等;トリアリールフオスフイ
ンとジスルフイドとの組合せ;アンバーライト
IR−120等の強酸性イオン交換樹脂が挙げられ
る。 また、本発明によるアミド化は、前記式()
のアミン化合物の前述した如き反応性誘導体と前
記式()の遊離カルボン酸との間で、或
いは前記式()の遊離アミン化合物と前記式
()のカルボン酸の前述した如き反応性
誘導体との間で行なうこともできる。本アミド化
もまた、必要に応じて溶媒を用いずに行うことも
できるが、通常上記した如き不活性有機溶媒又は
高沸点のアルコール類(例えばエチレングリコー
ル、グリセリン等)中で行なうのが有利である。
反応温度及び圧力は臨界的ではないが、通常反応
温度としては、約−20℃乃至反応混合物の還流温
度、好ましは0℃乃至180℃であり、圧力は有利
には常圧である。 上記アミド化反応において、式()のアミン
化合物又はその反応性誘導体に対する式(
)のカルボン酸又はその反応性誘導体の使用量
は臨界的ではなく、用いる該アミド化剤の種類に
応じて広範に変えうるが、一般には、式()の
化合物又はその誘導体1モル当り式()
のカルボン酸又はその反応性誘導体を少なくとも
1モル、好ましくは1〜10モル、さらに好ましく
は1〜2モルの範囲内で使用するのが有利であ
る。 前記方法(d)によれば、前記式()すな
わち、式 式中、X5、R6、Q及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物を前記式()すなわち、式 式中、R1及びR2は前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより、前記式(−
d)においてR3が水素原子を表わし、mが1で
ある場合の化合物を製造することができる。 上記式()の化合物と上記式(
)の化合物との反応は、通常、不活性有機溶媒
中、例えばエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンの如きエーテル類;ベンゼン、ト
ルエンの如き芳香族炭化水素類;ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミドの如きアミド類;
ジメチルスルホトシド等の中において、好ましく
は脱酸剤の存在下に行なうことができる。 用いうる脱酸剤としては、例えば、トリエチル
アミン、トリメチルアミンの如き脂肪族第三級ア
ミン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムの如き無機塩基類等
が挙げられ、これらは上記式()の化合
物1モル当り約1〜約5当量の割合で使用するこ
とが好ましい。 上記反応において、式()の化合物は、
式()の化合物1モル当り、一般に1〜
10モル、好ましくは1〜4モルの範囲内で使用す
るのが有利である。 反応温度及び圧力は臨界的ではなく、使用する
原料物質、溶媒等に応じて広範に変えることがで
きるが、通常、反応温度は約0℃乃至反応混合物
の還流温度、好ましくは室温乃至反応混合物の還
流温度の範囲内であり、反応圧力は常圧で充分で
ある。 上記反応において出発原料として用いる前記式
()の化合物は、従来の文献に未載の新
規な化合物であり、例えば、前記式()、
すなわち、式 式中、Q、A及びnは前記の意味を有する、 の化合物から前記の方法でアミノ保護き離脱せし
め、得られる下記式() 式中、Q及びnは善意の意味を有する、 の化合物を、前述方法(c)におけると同様にして前
記式()のカルボン酸と反応させ、かく
して得られる下記式() 式中、Q、R6及びnは善意の意味を有する、 の化合物を、前記()の化合物のハロゲン
化と全く同様にしてハロゲン化をすることにより
製造することができる。 上記の方法によつて得られる前記式(−d)
において、R6がヒドロキシアルキル基を表わす
場合、それをそれ自体公知の方法でアシル化又は
アーテル化することにより、R6がアシルオキシ
アルキル基又はアルコキシアルキル基を表わす場
合の対応する式(−d)の化合物を得ることが
でき、また、R6がアミノアルキル基を表わす場
合には、それをそれ自体公知の方法でアシル化す
ることにより、R6がアシルアミノアルキル基を
表わす場合の対応する式(−d)の化合物に変
えることができる。さらに、R6がハロアルキル
基を表わす場合には、それをそれ自体公知の方法
でアミノ化又はエーテル化することによつて、
R6が(置換もしくは未置換アミノ)アルキル基
又はアルコキシアルキル基を表わす場合の対応す
る式(−d)の化合物を得ることができる。 以上述べた方法により製造される前記式()
の化合物は、必要に応じて対応する塩に変えるこ
とができる。造塩反応はそれ自体公知の方法に従
い、式()の化合物を前記した如き無機酸又は
有機酸で処理することにより容易に行なうことが
できる。 かくして、本発明の方法に従い製造される前記
式()の化合物又はその塩は、それ自体公知の
手段、例えば再結晶、蒸留、カラムクロマトグラ
フイー、薄層クロマトグラフイー等の方法によ
り、反応混合物から単離し及び/又は精製するこ
とができる。 以上に説明した本発明の式()で表わされる
アミノアルキルベンゼン誘導体及びその塩は、優
れたヒスタミンH2受容体拮抗作用にもとずく胃
酸分泌抑制作用を有し、胃酸に起因する疾病、た
とえば胃又は十二指腸潰瘍の治療に極めて有用な
化合物である。 本発明の式()で表わされる化合物が優れた
ヒスタミンH2受容体拮抗作用を有することは以
下の動物実験により立証される。 なお、以下の動物実験に用いた本発明の化合物
は次の記号で代表させる。 化合物 A:N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕アセトアミ
ド、 B:N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ−cis−2−ブテニル 〕ヒドロキ
シアセトアミド、 C:N−メチル−N′−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン、 D:N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニノキシ〕−
trans−2−ブテニル〕グアニジン、 E:N−メチル−N′−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−trans−2−ブテニ
ル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン、 F:N−メチル−N′−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエニル〕−cis−3−ブテニル〕
−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン、 G:N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans
−3−ブテニル〕グアニジン、 H:N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−2−ブチニル〕アセトアミド。 (1) モルモツト右心房標本によるヒスタミン
H2受容体拮抗作用の測定 ハートレイ系モルモツト(雄:400〜550g)を
頭部を打撲し放血し、心臓を摘出した。酸素を飽
和したタイロード液内で右心房を剥離し、その両
端に絹糸をつけた。36℃に保つたタイロード液を
含有し、混合ガス(O295%:CO25%)を通気し
ているマグヌス管(25ml)内に、両端につけた絹
糸を用いて張力700mlで心房を懸垂した。心房の
収縮運動をフオース・デイスプレイスメント・ト
ランスジユーサー(Force−dis−placement−
transducer)により記録し、心搏数を算出した。 ヒスタミン(二燐酸塩の形で用いる、以下同
じ)を、添加量の対数値が1/2の等間隔となる用
量で、心搏数増加の最大反応が得られるまで、1
×10-8M〜1×10-4M濃度で累加的にマグヌス管
内加え、ヒスタミンの用量反応曲線(Dose−
response curve)を得た。マグヌス管内を数回
洗浄し、心芳を1時間安定させた後再び前述の操
作を繰り返し、ヒスタミンの用量反応曲線を得
た。マグヌス管内を数回洗浄後、組織を50分間安
定させた。次いで、試験化合物(1×10-5M)を
マグヌス管内に加え、20分後に試験化合物存在下
におけるヒスタミンの用量反応曲線を得た。 第2回目のヒスタミンの用量反応曲線と第3回
目の試験化合物存在下のヒスタミンの用量反応曲
線から、j.M.Van Rossum の方法(Arch.int.
Pharmacodyn.,143、299、1963)により、各試
験化合物のPA2値(一定反応をおこすのに要する
マズヌス、管内のヒスタミン濃度を2倍にするの
に必要な、試験化合物のモル濃度の対数値の負数
(negative logarithm)を算出した。その結果を
下記表−1に示す。 表−1 化合物 PA2 A 7.34 B 6.49 C 7.69 D 6.64 E 6.95 F 6.37 G 6.54 H 6.78 かしくて、本発明の式()で表わされる化合
物は、抗潰瘍剤としては、人間その他の温血動物
に対する治療、措置のために、径口又は非径口投
与(例えば筋注、静注、皮下投与、直腸投与、経
皮投与など)することができるが、特に経口投与
が好ましい。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことかできる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に通常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して製剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固定形態
(例えば、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、
顆粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤、軟膏など)及び液体形
態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロツプ、スプレー
など)のいずれかの製剤形態に調整することがで
きる。しかして、使用し得る無毒性の上記添加物
としては、例えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、
乳糖、果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸ア
ルミウム、無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリ
エチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香酸ア
ルキルエステル、シロツプ、エタノール、プロピ
レングリコール、ワセリン、カーボワツクス、グ
リセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン
酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。該薬剤
はまた、治療学的に有用な他の薬剤を含有するこ
ともできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固定
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
始めとする温血動物の種類、投与経路、症状の軽
重、医者の診断等により広範に変えることができ
るが、一般に1日当り0.2〜80mg/Kg、好適には、
0.5〜50mg/Kgとすることができる。しかし、上
記の如く患者の症状の軽重、医者の診断に応じ
て、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限より
も多い量を投与することももちろん可能である。
上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与する
ことができる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。 参考例 1 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200ml、ギ酸ナト
リウム200mlおよびギ酸0.6mlの混合物を1時間還
流する。減圧下に大部分の溶媒を留去した後、水
を加え、アンモニア水を加えてアルカル性とし
て、生成物をクロロホルムで抽出する。抽出物を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1))で分解精製して、N−〔4−〔3−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ−cis−2−
ブテニル〕ホルムアミド120mlを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3260、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.47(2H、一重線)、3.8〜
4.2(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)、8.17
(1H、多重線)。 参考例 2 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200mgをピリジン
1mlに溶かし、無水酢酸0.12mlを加えて室温に4
時間放置する。減圧下にピリジンを留去した後、
少量の水および炭酸カエウムを加える。クロロホ
ルムで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥
して、溶媒を留去する。残留物をTLC(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール(9:1))で精
製して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ−cis−2−ブテニル〕アセトア
ミド160mlを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1650。 NMR(CDCI3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
1.97(3H、一重線)、2.2〜2.6(4H、多重線)、3.46
(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 3 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−(3−ジメチルアミノメチ
ルフエノキシ)−2−ブテニルアミン250mgを用い
て同様に操作して、N−〔4−(3−ジメチルアミ
ノメチルフエノキシ)−cis−2−ブチニル〕アセ
トアミド220mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1647。 NMR(CDCl3、δ):1.94(3H、一重線)、2.23
(6H、一重線)、3.40(2H、一重線)、3.7〜4.2
(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜6.2
(2H、多重線)、6.6〜7.6(4H、多重線)。 参考例 4 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−〔1−(1−ピロリジ
ニル)エチル〕フエノキシ〕−2−ブテニルアミ
ン250mgを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3
−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕−フエノキ
シ〕−cis−2−ブテニル〕アセトアミド230mgを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3270、1645。 NMR(CDCl3、δ):1.36(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、1.96(3H、一重
線)、2.1〜2.8(4H、多重線)、3.15(1H、四重
線)、3.7〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8(2H、多重
線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重
線)。 参考例 5 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ−2−ブテニルアミン300
mgを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−trans−2
−ブテニル〕アセトアミド290mgを油状物として
得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1655。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、
1.99(3H、一重線)、2.2〜2.7(4H、多重線)、3.44
(2H、一重線)、3.7〜4.1(2H、多重線)、4.3〜4.7
(2H、多重線)、5.5〜6.4(2H、多重線)、6.6〜7.3
(4H、多重線)。 参考例 6 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピペリジニル
メチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン1.0gを
用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエニル〕−cis−3−ブテニ
ル〕アセトアミド1.0gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(8H、多重線)、
1.92(3H、一重線)、2.2〜2.8(6H、多重線)、2.9
〜3.1(2H、多重線)、3.47(2H、一重線)、5.3〜
6.9(2H、多重線)、6.55(1H、多重線、J=12
Hz)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 7 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン300mg
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans−3−ブ
テニル〕アセトアミド170mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3270、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
1.95(3H、一重線)、2.1〜2.7(6H、多重線)、3.1
〜3.7(2H、多重線)、3.44(2H、一重線)、5.6〜
6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 実施例 8 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−6−〔3−(1−ピペリジニル
メチル)フエニル7−5−ヘキセニルアミン150
mgを用いて同様に操作して、N−〔6−(3−(1
−ピペリジニルメチル)フエニル〕−cis−5−ヘ
キセニル〕アセトアミド100mgを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3280、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(10H、多重線)、
1.92(3H、一重線)、2.0〜2.6(6H、多重線)、2.9
〜3.4(2H、多重線)、3.46(2H、一重線)、5.3〜
6.0(2H、多重線)、6.40(1H、二重線、J=12
Hz)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 参考例 9 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテルルア
ミンの代りに、cis−4−〔3−(1−パ−ヒドロ
アゼピニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニル
アミン250mgを用いて同様に操作して、N−〔4−
〔3−(1−パ−ヒドロアゼピニルメチル)フエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕アセトアミド200mg
を油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3250、1636。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜1.9(8H、多重線)、
1.95(3H、一重線)、2.4〜2.9(4H、多重線)、3.61
(2H、一重線)、3.7〜4.3(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.5〜7.6
(4H、多重線)。 参考例 10 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔4−(1−ピペリジニル
メチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン260ml
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔4−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブ
テニル〕アセトアミド220mlを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3270、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
1.94(3H、一重線)、2.1〜2.6(4H、多重線)、3.39
(2H、一重線)、3.7〜4.2(2H、多重線)、4.3〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 11 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りに4−〔4−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕−2−ブチニルアミン40mgを用
いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブチニル〕
アセトアミド22mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):2220、1655。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜1.8(6H、多重線)、
1.96(3H、一重線)、2.2〜2.6(4H、多重線)、3.45
(2H、一重線)、3.9〜4.2(2H、多重線)、4.5〜4.8
(2H、多重線)、5.85(1H、一重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 12 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン250mgをメトキシ
酢酸600mgと共に窒素気流下、200℃で2時間加熱
する。冷却した後、水を加え、アンモニア水でア
ルカリ性としてクロロホルムで抽出する。水洗
後、硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去す
る。残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール(9:1))で精製し、N−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−
2−ブテニル〕メトキシアセトアミド210mgを油
状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1666。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.7(4H、多重線)、3.39(2H、一重線)、3.88
(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 13 参考例12において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りに、cis−4−〔3−〔1−(1−ピロリ
ジニル)エチル〕フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミン300mgを用いて同様に操作して、N−〔4−
〔3−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕メトキシアセトアミ
ド180mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.36(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.1〜2.8(4H、多重
線)、3.16(1H、四重線)、3.37(3H、一重線)、
3.86(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.3
〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6
〜7.4(4H、多重線)。 参考例 14 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン400mgをヒドロキ
シ酢酸126mgと共に窒素気流下、200℃で2時間加
熱する。冷却した後、水を加え、アンモニア水で
アリカリ性としてクロホルムで抽出する。水洗
後、硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去す
る。残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール(9:1)で精製し、N−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル(フエノキシ〕−cis−
2−ブテニル〕ヒドロキシアセトアミド211mgを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.44(2H、一重線)、3.8〜
4.2(2H、多重線)、4.00(2H、一重線)、4.3〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(4H、多重線)6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 15 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−〔1−(1−ピロリジ
ニル)エチル〕フエノキシ〕−2−ブテニルアミ
ン200mgを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3
−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕−cis−2−ブテニル〕ヒドロキシアセトアミ
ド80mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3320、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.38(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.1〜2.9(4H、多重
線)、3.18(1H、四重線、J=6Hz)、3.3〜4.2
(2H、多重線)、4.40(2H、一重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、一重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 16 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン300
mgを用い同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチルフエノキシ〕−trans−2−ブ
テニル〕ヒドロキシアセトアミド170mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3340、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.7(4H、多重線)、3.44(2H、一重線)、3.8〜
4.2(2H、多重線)、4.04(2H、一重線)、4.3〜4.7
(2H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6〜7.3
(4H、多重線)。 参考例 17 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りに、cis−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン1.0mg
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル〕フエニル〕−cis−3−ブテ
ニル〕ヒドロシキアセトアミド1.1gを油状物とし
て得た。 IR(液膜、cm-1):3320、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.7(6H、多重線)、3.2〜3.7(2H、多重線)、
3.46(2H、一重線)、3.94(2H、一重線)、5.3〜6.0
(1H、多重線)、6.62(1H、二重線、J=12Hz)、
7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 18 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン350mg
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans−3−ブ
テニル〕ヒドロキシアセトアミド220mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3320、1655。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.1
〜2.7(6H、多重線)、3.2〜3.7(2H、多重線)、
3.43(2H、一重線)、3.97(2H、一重線)、5.6〜6.7
(2H、多重線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 19 N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−cis−2−ブテニル〕ヒドロキシアセ
トアミド200mgと無水酢酸118mgをクロロホルム溶
液4ml中、還流下に1時間反応させる。冷却した
後、アンモニア水およびクロロホルム4mlを加
え、クロロホルム層を取つて水洗し、硫酸マグネ
シウムにて乾燥させる。溶媒を留去して得られた
残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール(9:1))で精製し、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブ
テニル〕アセトキシアセトアミド210mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1750、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.10(3H、一重線)、2.2〜2.5(4H、多重線)、3.43
(2H、一重線)、4.00(2H、三重線、J=5Hz)、
4.51(2H、一重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3
〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 20 N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−cis−2−ブテニル〕ヒドロシキアセ
トアミド200mlのピリジン1.0ml溶液中にベンゾイ
ルクロリド118mlを氷冷下に加え、滴下後室温に
て2時間攪拌する。減圧下にピリジンを留去後、
水を加え、アンモニア水にアルカリ性としてクロ
ロホルムで抽出する。水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥して、溶媒を留去する。残留物を
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1))にて精製して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブ
テニル〕ベンゾイルオキシアセトアミド160mlを
融点69.7〜72.2℃の結晶として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1728、1666。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.43(2H、一重線)、4.04
(2H、三重線、J=5Hz)、4.4〜4.7(2H、多重
線)、477(2H、−多重)、6.6〜8.2(9H、多重線)。 参考例 21 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン150mlとγ−ブチ
ロラクトン149mgを、エタノール1.5ml中還流下に
8時間反応させた後、減圧下に溶媒を留去する。
残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール(4:1))で精製して、N−〔4−〔3−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕−γ−ヒドロキシブタンアミド180mlを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜2.1(6H、多重線)、2.1
〜2.7(6H、多重線)、3.46(2H、一重線)、3.5〜
4.2(4H、多重線)、4.3〜4.8(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 22 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200mgのピリジン
1.0ml溶液中にベンゾイルクロリド130mgを滴下
し、室温にて1時間反応させる。減圧下にピリジ
ンを留去した後、アンモニア水を加えて、クロロ
ホルムで抽出する。水洗後無水硫酸マグネシウム
にて乾燥して、溶媒を留去する。残留物をTLC
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール(9:
1))で精製して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕
ベンズアミド190mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.43(2H、一重線)、4.0〜
4.3(2H、多重線)、4.4〜4.8(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜7.9(9H、多重線)。 参考例 23 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200mgのピリジン
溶液2ml中にニコチノイルクロリド塩酸塩163mg
を加え、室温にて1時間反応させる。減圧下にピ
リジンを留去し、アンモニア水を加えてエーテル
で抽出する。水洗後硫酸マグネシウムにて乾燥し
て、溶媒を留去する。残留物をTLC(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール(9:1))で精製し
て、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕ニコチンアミ
ド200mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.44(2H、一重線)、4.0〜
4.4(2H、多重線)、4.4〜4.8(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜9.1(9H、多重線)。 参考例 24 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−2−ブテニルアミン300mgをエタ
ノール3mlにとかしN−シアノ−ビスメチルチ
オカルボイミド85mgを加える。室温にて3時間
反応後減圧下に溶媒を留去し、残留物をTLC
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール(9:
1))にて精製して、N−シアノ−N′−〔4−
〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
−cis−2−ブテニル〕−S−メチルイソチオウ
レア400mlを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1965、1550。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、2.48(2H、一重線)、
3.44(2H、一重線)、3.9〜4.8(2H、多重線)、
4.3〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重
線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 )で得られたN−シアノ−N′−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕−S−メチルイソチオウレ
ア400mgを30%メチルアミンエタノール溶液10
mlにとかし、室温にて一夜放置する。減圧下に
溶媒を留去し、TLC(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール(9:1))にて精製して、N
−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕グアニジン360mlの油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3280、2160、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.7(4H、多重線)、2.77(3H、二重線、J
=5Hz)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜
7.4(4H、多重線)。 参考例 25 参考例24において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン400
mlを用いて同様に操作して、次の化合物を油状物
として得た。 N−シアノ−N′−(4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−trans−2−ブテニ
ル〕−S−メチルイソチオウレア450mg。NMR
(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2〜
2.7(4H、多重線)、2.51(3H、一重線)、3.43
(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜
4.7(2H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6
〜7.3(4H、多重線)。 N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
trans−2−ブテニル〕グアニジン370mg。 IR(液膜、cm-1):3280、2160、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(9H、多重線)、
2.2〜2.7(4H、多重線)、2.81(3H、二重線、J
=5Hz)、3.43(2H、一重線)、3.7〜4.1(2H、
多重線)、4.3〜4.7(2H、多重線)、5.6〜6.4
(2H、多重線)、6.6〜7.3(4H、多重線)。 参考例 26 参考例24において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピペリジニル
メチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン300mlを
用いて同様に操作して、次の化合物を油状物とし
て得た。 N−シアノ−N′−(4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエニル〕−cis−3−ブテニル〕
−S−メチルイソチオウレア410mg。 IR(液膜、cm-1):3250、2180、1560。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.1〜3.0(6H、多重線)、2.46(3H、一重線)、
3.3〜3.7(2H、多重線)、3.47(2H、一重線)、
5.3〜5.9(1H、多重線)、6.59(1H、二重線、J
=12Hz)、7.0〜7.4(4H、多重線)。 N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−cis−
3−ブテニル〕グアニジン370mg。 IR(液膜、cm-1):3280、2160、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.1〜3.0(9H、多重線)、3.1〜3.7(2H、多重
線)、3.47(2H、一重線)、5.2〜6.0(1H、多重
線)、6.54(1H、二重線、J=12Hz)、7.0〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 27 参考例24において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン400ml
を用いて同様に操作して、次の化合物を油状物と
して得た。 N−シアノ−N′−(4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエニル〕−trans−3−ブテニ
ル〕−S−メチルイソチオウレア300mg。 IR(液膜、cm-1):3270、2170、1560。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.8(6H、多重線)、3.2〜3.7(2H、多重
線)、3.44(3H、一重線)、5.6〜6.7(2H、多重
線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans
−3−ブテニル〕グアニジン260mg。 IR(液膜、cm-1):3250、2160、1583。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜3.0(6H、多重線)、2.83(3H、二重線、J
=5Hz)、3.1〜3.6(2H、多重線)、3.67(2H、
一重線)、5.2〜6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5
(4H、多重線)。 参考例 28 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン300mg、1−メチ
ルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレン
180mg及び水1.0mlの混合物を30分間還流する。冷
却した後、クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥して、溶媒を留去する。残留物
をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(4:1))にて精製し、N−メチル−N′〔4−
〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテ
ンジアミン320mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3200、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、2.7〜3.2(3H、多重線)、
3.49(2H、一重線)、3.8〜4.3(2H、多重線)、4.4
〜4.9(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、
6.60(1H、一重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 29 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−(3−ジメチルアミノメチ
ルフエノキシ)−2−ブテニルアミン250mlを用い
て同様に操作して、N−メチル−N′−〔4−〔3
−ジメチルアミノメチルフエノキシ)−cis−2−
ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミ
ン290mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3220、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):2.26(6H、一重線)、2.7〜
3.1(3H、多重線)、3.42(2H、一重線)、3.7〜4.3
(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜6.0
(2H、多重線)、6.5〜7.2(4H、多重線)、6.55
(1H、一重線)。 参考例 30 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕2−ブテニルアミン220ml
を用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4
−〔3〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノ
キシ−cis−2−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1
−エテンジアミン150mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3220、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.38(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.1(4H、多重線)、2.2〜3.0(7H、多重
線)、3.23(1H、四重線、J=6Hz)、3.7〜4.3
(2H、多重線)、4.4〜4.9(2H、多重線)、5.3〜6.2
(2H、多重線)、6.56(1H、一重線)、6.5〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 31 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン60
mlを用いて同様に操作して、N−メチル−N′−
〔4−〔3−(1−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ノキシ〕−rtrans−2−ブテニル〕−2−ニトロ−
1,1−エテンジアミン27mgを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3240、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、2.7〜3.2(3H、多重線)、
3.47(2H、一重線)、3.7〜4.2(2H、多重線)、4.3
〜4.7(4H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6
〜7.3(4H、多重線)。 参考例 32 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピぺリジニル
メチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン300mlを
用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4−
〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−cis
−3−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテン
ジアミン280mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1620、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.1
〜3.0(9H、多重線)、3.1〜3.7(2H、多重線)、
3.48(2H、一重線)、5.2〜5.6(1H、多重線)、6.54
(1H、二重線、J=12Hz)、6.55(1H、一重線)、
7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 33 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン260ml
を用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4
−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−
trans−3−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エ
テンジアミン180mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1620、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜3.0(9H、多重線)、3.1〜3.6(2H、多重線)、
3.43(2H、一重線)、5.6〜6.7(2H、多重線)、6.58
(1H、一重線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 34 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−6−〔3−(1−ピベリジニル
メチル)フエニル〕−5−ヘキセニルアミン170理
グラム1mg様に操作して、N−メチル−N′−〔6
−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−
cis−5−ヘキセニル〕−2−ニトロ−1,1−エ
テンジアミン133mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3250、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(10H、多重線)、
2.1〜2.7(6H、多重線)、2.7〜3.0(3H、多重線)、
3.0〜3.4(2H、多重線)、3.46(2H、一重線)、5.3
〜6.0(1H、多重線)、6.40(1H、二重線、J=12
Hz)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 参考例 35 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−パ−ヒドロア
ゼビニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミン250mgを用いて同様に操作して、N−メチル
−N′−〔4−〔3−(1−パ−ヒドロアゼビニルメ
チル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕−2−
ニトロ−1,1−エテンジアミン270mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜1.9(8H、多重線)、2.4
〜3.1(5H、多重線)、3.63(2H、一重線)、3.7〜
4.3(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜
6.1(2H、多重線)、6.5〜7.4(4H、多重線)、6.56
(1H、一重線)。 参考例 36 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(3−ヒドロキシ−
1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブ
テニルアミン320mgを用いて同様に操作して、N
−メチル−N′−〔4−〔3−(3−ヒドロキシ−1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミ
ン220mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3400、3260、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜2.0(4H、多重線)、2.1
〜2.7(4H、多重線)、2.7〜3.0(3H、多重線)、
3.47(2H、一重線)、3.6〜4.2(2H、多重線)、4.4
〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、
6.54(1H、一重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 37 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔4−(1−ピペリジニル
メチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン250mg
を用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4
−〔4−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
−cis−2−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エ
テンジアミン260mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3220、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.1
〜2.6(4H、多重線)、2.6〜3.1(3H、多重線)、
3.40(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.3
〜4.7(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、
6.55(1H、一重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 1 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミンの合成 A法 60%水素化ナトリウム1.15gを乾燥ジメチル
スルホキシド15mlに懸濁させて、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノール5.0gを固体のま
まで少しづつ加えて攪拌する。室温にて20分間
攪拌した後、N−(4−クロロ−cis−2−ブテ
ニル)フタルイミド6.75gを加えて、室温にて
2時間攪拌する。反応液に氷水を加えてエーテ
ルを抽出する。水洗後10%塩酸にて抽出し、水
槽を集めてアンモニアでアルカリ性とした後、
クロロホルムで抽出する。水洗後無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し、溶媒を溜去して、N−
〔4−(3−(1−ピペリジニルメチル)フエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド8.3g
を油状物とした得た。 IR(液膜、cm-1):1765、1706。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.6(4H、多重線)、3.45(2H、一重線)、
4.36(2H、二重線、J=7Hz)、4.6〜6.0(2H、
多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4
(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチルフ
エノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド
8.3g、抱水ヒドラジン8.3ml及びエタノール83
mlの混合物を室温にて4時間放置する。析出し
たフタランジンを良くほぐして去し、ベンゼ
ンを加えて減圧下にて溶媒を留去し、不溶物が
析出したら去する。この操作を数回くり返し
た後、残留物を減圧蒸留して、cis−4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−
ブテニルアミン4.2gを得た。沸点168〜170℃/
0.55mmHg。 IR(液膜、cm-1):3240、1593。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.6(4H、多重線)、3.1〜3.7(2H、多重
線)、3.43(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.3〜6.0(2H、多重線)、6.6〜7.7(4H、多
重線)。 B法 60%水素化ナトリウム1.15gを乾燥ジメチルス
ルホキシド15mlに懸濁させて、3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノール5.0gを固体のままで少
しづつ加えて攪拌する。室温にて20分間攪拌した
後、この液をcis−1,1−ジクロロ−2−ブテ
ン9.7gと乾燥ジメチルスルホキシド5mlの混合物
中に滴下する。室温にて1時間反応後、氷水中に
あけて、エーテルで抽出する。水洗後エーテル層
を10%塩酸にて抽出し、水槽を集めて炭酸カリウ
ムでアルカリ性とした後、再び、エーテルで抽出
する。水洗後無水流酸マグネシウムにて乾燥し、
溶媒を留去して、1−クロロ−4−〔3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテ
ン3.3gを油状物として得た。このものはそのまま
すぐに次の反応に用いる。 得られた、1−クロロ−4−〔3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテン
3.3gを、60%水素化ナリトウム0.53g、乾燥ジメ
チルスルホキシド7.3mlおよひフタルイミド1.92g
より製した液の中へ滴下する。 室温に2時間反応後、氷水を加えてエーテルで
抽出する。水洗後無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、溶媒を留去してN−〔4−〔3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕フタルイミド2.4gを油状物として得た。この
化合物はA法)で得た化合物と完全に一致し
た。 実施例 2 実施例1のA法 )において、N−(1−
クロロ−cis−2−ブテニル)フタルイミドの
代りにN−(4−クロロ−trans−2−ブテニ
ル)フタイルイミド6.75gを用いて同様に操作
して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕−trans−2−ブテニル〕フタ
イルイミド8.1gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1762、1706。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(4H、多重線)、3.45(2H、一重線)、
3.9〜4.7(4H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重
線)、6.6〜7.3(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多
重線)。 実施例のA法 )において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ノキシ〕−trans−2−ブテニル〕フタルイミド
8.1gを用いて同様に操作して、trans−4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2
−ブテニルアミン4.0gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(4H、多重線)、3.2〜3.8(2H、多重
線)、3.46(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6〜7.3(4H、多
重線)。 実施例 3 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに3−
〔1−(1−ピロリジニル〕エチル〕フエノール
1.0gを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−
〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕−cis、2−ブテニル〕フタイルイミド1.7g
を油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1712。 NMR(CDCl3、δ):1.37(3H、二重線、J=
6Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.1〜2.8(4H、
多重線)、3.16(1H、四重線、J=6Hz)、4.2〜
4.6(2H、多重線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、5.3
〜6.2(4H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)、
7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−4−〔3−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕
フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミ
ド1.7gを用いて同様に操作して、cis−4−〔3
−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕−2−ブテニルアミン0.9gを油状物として
得た。 NMR(CDCl3、δ):1.38(3H、二重線、J=
6Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.2〜2.8(4H、
多重線)、3.17(1H、四重線、J=6Hz)、3.2〜
3.7(2H、多重線)、4.3〜4.8(2H、多重線)、5.3
〜6.2(4H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 4 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに3−ジ
メチルアノミメチルフエノール1.0gを用いて同
様に操作して、N−〔4−(3−ジメチルアミノ
メチルフエノキシ)−cis−2−ブテニル〕フタ
ルイミド1.0gを油状物とした得た。 IR(液膜、cm-1):1775、1720。 NMR(CDCl3、δ):2.23(6H、一重線)、3.39
(2H、一重線)、4.2〜4.6(2H、多重線)、4.7〜
4.9(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6
〜7.4(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2
−ブテニル〕フタルイミドの代りにN−〔4−
(3−ジメチルアミノメチルフエノキシ)−cis
−2−ブテニル)フタルイミド1.0gを用いて同
様に操作して、cis−4−(3−ジメチルアミノ
メチルフエノキシ)−2−ブテニルアミン0.7g
を油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):2.22(6H、一重線)、3.2〜
3.5(2H、多重線)、3.36(2H、一重線)、4.3〜
4.8(2H、多重線)、5.3〜6.0(2H、多重線)、6.6
〜7.7(4H、多重線)。 実施例 5 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに3−
(1−パ−ヒドロアゼンビニルメチル)フエノ
ール1.0gを用いて同様に操作して、N、〔4−
〔3−(1−パ−ヒドロアゼビニルメチル)フエ
ノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド
1.1gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1772、1719。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜1.9(8H、多重線)、
2.4〜2.9(4H、多重線)、3.60(2H、一重線)、
4.2〜4.6(2H、多重線)、4.7〜4.9(2H、多重
線)、5.3〜6.1(2H、多重線)、6.5〜7.4(4H、多
重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−(3−(1−パ−ヒドロアゼビニルメチ
ル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタル
イミド1.1gを用いて同様に操作して、cis−4
−〔3−(1−パーヒドロアゼビニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン0.8gを油状物
として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜1.9(8H、多重線)、
2.3〜2.8(4H、多重線)、3.1〜3.6(2H、多重
線)、3.53(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.3〜6.0(2H、多重線)、6.5〜7.6(4H、多
重線)。 実施例 6 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに4−
(1−ピペリジニルメチル)フエノール1.0gを
用いて同様に操作して、N、〔4−〔4−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕フタルイミド1.4gを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):1770、1710。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(4H、多重線)、3.40(2H、一重線)、
4.35(2H、二重線、J=6Hz)、4.6〜5.1(2H、
多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4
(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−(4−(1−ピペリジニルメチルフエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド1.4g
を用いて同様に操作して、cis−4−〔4−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブ
テニルアミン0.78gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.6(2H、多重線)、3.2〜3.5(2H、多重
線)、3.37(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4(4H、多
重線)。 実施例 7 実施例1のA法)において、N−(4−ク
ロロ−cis−2−ブテニル)フタルイミドの代
りに、N−(4−クロロ−2−ブチニル)フタ
ルイミド0.7gを用いて同様に操作して、N−
〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエノ
キシ〕−2−ブチニル〕フタルイミド95mgを油
状物として得た。 IR(液膜、cm-1):2220、1775、1725。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜1.8(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、3.45(2H、一重線)、
4.3〜4.8(4H、多重線)、6.6〜7.4(2H、多重
線)、7.6〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ノキシ〕−2−ブチニル〕フタルイミド95mgを
用いて同様に操作して、4−〔3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノキシ〕2−ブチニルアミ
ンを油状物として得た。このものはそのまます
ぐに参考例11の原料とした。 実施例 8 THE140ml中に3−フタルイミノプロピルト
リフエニルホスホニウムブロミド24gと、60%
水素化ナトリウム1.8gを懸濁させて、氷冷下15
分間攪拌した後、3−(1−ピペリジニルメチ
ル)ベンズアルデヒド7.0gを加える。室温につ
1.5時間攪拌した後、減圧下に溶媒を留去し、
氷水を加えてエーテルで抽出する。水洗後10%
塩酸にてエーテル層から抽出し、水槽を集めて
アンモニアでアルカリ性とした後、クロロホル
ムで抽出する。水洗後無水硫酸マグネシウムに
て乾燥し、溶媒を留去して、N−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル−cis−3
−ブテニル〕フタルイミド9.2gを油状物として
得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、2.70(2H、四重線)、
3.49(2H、一重線)、3.70(2H、三重線、J=7
Hz)、5.2〜5.6(1H、多重線)、6.49(1H、2重
線、J=12Hz)、7.0〜7.4(4H、多重線)、7.5〜
8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ニル〕−cis−3−ブチニル〕フタルイミド9.2
gを用いて同様に操作して得た油状物を減圧蒸
留して、140〜142℃/0.15mmHgのcis−4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−3−
ブテニルアミン4.0gを得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.6(6H、多重線)、2.6〜3.0(2H、多重
線)、3.45(2H、一重線)、5.2〜6.0(1H、多重
線)、6.51(1H、二重線、J=12Hz)、7.0〜7.4
(4H、多重線)。 実施例 9 実施例8の)において、3−フタルイミノ
プロピルトリフエニルホスホニウムプロミドの
代りに5−フタルイミノペンチルトリフエニル
ホスホニウムプロミド4.6gを用いて同様に操作
して、N、〔6−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエニル〕−cis−5−ヘキセニル〕フタル
イミド1.5gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1765、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜2.0(10H、多重線)、
2.1〜2.6(6H、多重線)、3.44(2H、一重線)、
3.5〜3.9(2H、多重線)、5.2〜6.0(1H、多重
線)、6.40(1H、二重線、J=12Hz)、7.0〜8.0
(8H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔6−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ニル〕−cis−5−ヘキセニル〕フタルイミド
1.5gを用いて同様に操作して、cis−6−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−5−ヘ
キセニルアミン1.0gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(10H、多重線)、
2.0〜3.0(8H、多重線)、3.44(2H、一重線)、
5.2〜6.0(1H、多重線)、6.40(1H、二重線、J
=12Hz)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 実施例 10 trans−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエニル〕−3−ブテニルアミンの合成 A 法 60%水素化ナトリウム2.1gをテトラヒドロフ
ラン15ml及び乾燥ジメチルスルホキシド15mlに
懸濁させて、氷冷攪拌下オキシカルボニルエチ
ルトリフエニルホスホニウムクロリド10.1gを
固体のままで少しづつ加える。氷冷下に10分間
攪拌後、3−(1−ピペリジニルメチル)ベン
ズアルデヒド5.0gのテトラヒドロフラン5ml溶
液を加えて室温にて4時間攪拌する。少量の水
を加えた後、減圧下にテトラヒドロフランを留
去し、氷水30mlを加え、エーテルで振る。水層
を取り、減圧下にほとんどの水を留去する。残
留物にエーテルを加えて振り、静置してエーテ
ル層をデカントで除く。この操作を数回くり返
した後に、メタノール20mlを加え、次いで20%
塩塩エーテル溶液25mlを加える。析出した不溶
液物を去した後加熱してエーテルを留去し、
10分間還流する。減圧下にメタノールを留去
し、氷水を加えて、炭酸カリウムにてアルカリ
性とした後、エーテルで抽出する。水洗後、芒
硝で乾燥させて溶媒を留去する。残留物を
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1)にて精製して、3−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエニル〕−trans−2−ブテ
ン酸メチル3.0gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1735。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、3.1〜3.4(2N、多重
線)、3.49(2H、一重線)、3.68(3H、一重線)、
6.0〜7.0(2H、多重線)、7.1〜7.5(4H、多重
線)。 乾燥したテトラヒドロフラン50mlに水素化リ
チウムアルミニウム1.2gを懸濁させておいて、
氷冷攪拌下、3−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエニル〕−trans−2−ブテン酸メチル
3.0gの乾燥テトラヒドフラン10ml溶液を滴下す
る。氷冷下にて1時間反応後氷水を滴下し、塩
化ナトリウム3gを加えて不溶物を去する。
液から減圧下に溶媒を留去し、残留物を
TLC(展開溶媒:クロロホルムメタノール
(9:1)にて精製して、4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエニル〕−rrans−3−ブテ
ニルアルコール2.5gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3330。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(6H、多重線)、3.41(2H、一重線)、
3.68(2H、三重線、J=6Hz)、5.7〜6.7(2H、
多重線)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニ
ル〕−trans−3−ブテニルアルコール2.5gをオ
チニルクロリド中1時間還流する。減圧下にチ
オニルクロリドを留去し氷水を加え、炭酸カル
リウムにてアルカリ性とした後、エーテルで抽
出する。水洗後芒硝にて乾燥し、溶媒を留去し
て、1−クロロ−4−〔3−ピペリジニルメチ
ル)フエニル〕−trans−3−ブテン−1.75gを
油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.9(6H、多重線)、3.43(2H、一重線)、
3.4〜3.8(2H、多重線)、5.6〜6.7(2H、多重
線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 1−クロロ−4−〔3−(1−ピペリジニルメ
チル)フエニル〕−trans−3−ブテン1.7g、フ
タルイミドカリウム5.1g及びジメチルスルホキ
ンド17mlを蒸気バード上で30分間加熱した後、
冷却し、氷水を加え、エーテルで抽出する。水
洗後、10%塩酸にて抽出し、水層を集めてアン
モニアでアルカリ性とした後、クロロホルムで
抽出する。水洗後、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥し、溶媒を留去する。残留物をTLC(展開
溶媒:クロロホルム:メタノール(19:1)に
て精製して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−rrans−3−ブテニル〕
フタルイミド0.8gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1710。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.9(6H、多重線)、3.42(2H、一重線)、
3.5〜4.0(2H、多重線)、5.6〜6.7(2H、多重
線)、7.0〜7.4(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多
重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノシキ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ルニ)−trans−3−ブテニル〕フタルイミド
2.6gを用いて同様に操作して、trans−4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−3−
ブテニルアミン1.3gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜3.0(8H、多重線)、3.43(2H、一重線)、
5.6〜6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5(4H、多重
線)。 B 法 乾燥テトラヒドロフラン−乾燥ジメチルスル
ホキシド(1:1)混液37ml中に60%水素化ナ
トリウムを懸濁させておいて、氷水攪拌下オキ
シカルボニルエチルトリフエニルホスホニウム
クロリド15.8gを一度に加える。氷冷下に20分
間攪拌後、3−(エトキシカルボニル)ベンズ
アルデヒト7.5gの乾燥テトラヒドロフラン
(7.5ml)溶液を一度に加える。氷冷下に2分間
攪拌後、室温で3時間攪拌する。氷水100mlと
エーテル300mlを加えて振り、水層を取つて塩
酸々性とした後エーテル抽出する。水洗後エー
テルを留去して得られる残留物をメタノール80
mlにとかし、塩酸ガスを吸込んで、30分間還元
する。減圧下にメタノールを留去し、エーテル
を加えて抽出する。5%酸酸カリウム水溶液で
振つた後、水洗し、芒硝にて乾燥し、減圧下に
溶媒を留去する。得られた粗オイルをカラムク
ロマト(wakogel−C−200、クロロホルム流
出)にて精製した後減圧蒸留して、沸点150〜
154℃/0.6mmHgの3−〔3−(エトキシカルボ
ニル)フエニル〕−trans−2−ブテン酸メチル
4.5gを得た。 IR(液膜、cm-1):1720。 NMR(CDCl3、δ):1.37(3H、三重線)、3.0〜
3.5(2H、多重線)、3.70(3H、一重線)、3.39
(2H、一重線)、4.45(2H、四重線、J=7
Hz)、6.0〜7.0(2H、多重線)、7.1〜8.3(4H、多
重線)。 水素化リチウムアルミニウム10gを乾燥スト
ラヒドロフラン500mlに懸濁させておいて、3
−〔3−(エトシキカルボニル)フエニル〕−
trans−2−ブテン酸メチル25gの乾燥テトラヒ
ドロフラン(100ml)溶液を氷冷攪拌下、内温
10℃以下で滴下する。室温にて1時間反応後、
氷冷攪拌下内温10℃以下で水50mlを滴下する。 室温にて30分間攪拌した後、塩化ナトリウム
50gを加えて不溶物を去する。減圧下に溶媒
を留去した後残留物を減圧蒸留して、沸点167
〜170℃/1mmHgの4−(3−ハイドロキシメ
チルフエニル)−trans−3−ブテニルアルコー
ル14gを得た。 IR(液膜、cm-1):3320。 NMR(CDCl3、δ):2.37(2H、四重線、J=
7Hz)、3.57(2H、三重線J=7Hz)、4.50(2H、
一重線)、5.7〜6.7(2H、多重線)、6.9〜7.5
(4H、多重線)。 4−(3−ハイドロキシメチルフエニル)−
trans−3−ブテニルアルコール14gをチオニル
クロリド50ml中に室温にて少しづつ加える。還
流下にて1時間反応後、減圧下にチオニルクロ
リドを留去する。残留物をエーテルに溶かして
5%炭酸カリウム水溶液で2回振り、水洗後、
芒硝にて乾燥させて溶媒を留去する。残留物を
カラムクロマト(wakogel−c−200、クロロ
ホルム流出)にて精製して、1−クロロ−4−
(3−クロロメチルフエニル)−trans−3−ブ
テン15.5gを油状物とした得た。この化合物を
減圧蒸留すると、沸点123〜126℃/0.6mmHgに
て蒸留されるが、分解が激しく、収率は低下す
る。 NMR(CDCl3、δ):2.56(2H、四重線、J=
7Hz)、3.59(2H、三重線J=7Hz)、4.54(2H、
一重線)、5.7〜6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5
(4H、多重線)。 1−クロロ−4−(3−クロロメチルフエニ
ル)−rrans−3−ブテン4.1g、ピペリジン3.3g
及びテトラヒドロフラン41mlの混合物を2時間
加熱還流する。減圧下に溶媒を留去し、エーテ
ルを加えて析出した不溶物を去する。液を
10%塩酸にて抽出し、水層を集めて、炭酸カリ
ウムにてアルカリ性とした後、クロロホルム抽
出する。水洗後無水硫酸ナトリウムにて乾燥
し、溶媒を留去して、1−クロロ−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエニル〕−rrans−3−
ブテン3.7gを油状物として得た。この化合物は
実施例10のA法)で得た化合物と完全に一致
した。 実施例 11 乾燥ジメチルスルホキシド6ml中に6%水素
化ナトリウム0.71gを懸濁させておいて、3−
ヒドロキシメチルフエノール2.0gを固定のまま
で少しづつ加える。室温にて20分間攪拌後、N
−(4−クロロ−cis−2−ブテニル)フタルイ
ミド4.17gを加え室温にて2時間反応させる。
反応後氷水を加えてエーテルを抽出する。水洗
後無水硫酸マグネシウムにて乾燥させて、溶媒
を留去する。残留物を熱ヘキサン50mlにて数回
抽出して、静置しヘキヘン層をデカントで除
き、N−〔4−(3−ヒドロキシメチルフエノキ
シ)−cis−2−ブテニル)フタルイミド3.3gを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3420、1775、1700。 NMR(CDCl3、δ):4.0〜4.6(2H、多重線)、
4.62(2H、一重線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、
5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4(4H、多重
線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 N−〔4−(3−ヒドロキシメチルフエノキ
シ)−cis−2−ブテニル〕フタルイミド3.3gと
チオニルクロリド21mlを還流下にて1時間反応
させる。減圧下にチオニルクロリドを留去し、
残留物をエーテルに溶かして5%炭酸カリウム
水溶液で3回振り、水洗後、芒硝にて乾燥し、
溶媒を留去して、N−〔4−(3−クロロメチル
フエノキシ)−cis−2−ブテニル〕フタルイミ
ド3.4gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1715。 NMR(CDCl3、δ):4.0〜4.6(2H、多重線)、
4.52(2H、一重線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、
5.3〜6.2(4H、多重線)、6.7〜7.4(4H、多重
線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 N−〔4−(3−クロロメチルフエノキシ)−
cis−2−ブテニル〕フタルイミド2.4g及び3
−ヒドロキシピペリジン14.2gをテトラヒドロ
フラン20ml中還流下にて1時間反応させる。冷
却した後エーテル20mlを加えて不溶物を去す
る。エーテル層を水洗後した後10%塩酸にて抽
出する。 水層を集めてアンモニアでアルカリ性とした
後、クロロホルムで抽出する。水洗後無水硫酸
マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去して、N
−〔4−〔3−(3−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕フタルイミド1.2gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3440、1767、1705。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(2H、多重線)、
2.2〜2.8(4H、多重線)、3.49(2H、一重線)、
3.6〜4.0(1H、多重線)、4.2〜4.6(2H、多重
線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、5.3〜6.1(2H、多
重線)、6.7〜7.4(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、
多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(3−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕フタルイミド1.2gを用いて同様に操作し
て、cis−4−〔3−(3−ヒドロキシ−1−ピ
ペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニ
ルアミン0.7gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(4H、多重線)、
2.0〜2.6(4H、多重線)、3.3〜3.6(2H、多重
線)、3.46(2H、一重線)、3.5〜4.0(1H、多重
線)、4.4〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.1(2H、多
重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 38 N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド
100g、トリフエニルホスフイン100g及びベンゼ
ン200mlの混合物を一夜還流する。析出した結晶
を取し乾燥して、融点216〜217℃の3−フタル
イミノプロピルトリフエニルホスホニウムブロミ
ド128gを得た。 IR(KBr、cm-1):3400、1770、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.8〜2.5(2H、多重線)、3.5
〜4.3(四H、多重線)、7.5〜8.1(19H、多重線)。 参考例 39 N−(5−ブロモペンチル)フタルイミド5.0g
及びトリフエニルホスフイン4.4gを140〜145℃に
て30分間加熱して反応させる。反応後アセトンを
加えて一度溶液とし、次いでエーテルを加えて分
離した油状物からエーテルをデカントで除く。エ
ーテルで扱つて、デカントを数回くり返した後、
減圧ポンプで良く溶媒を留去して、アモルフアス
状で、かつ、吸湿性の5−フタルイミノペンチル
トリエチルホスホニウムプロミド4.6gを得た。 IR(KBr、cm-1):3400、1760、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜2.0(6H、多重線)、3.2
〜4.0(4H、多重線)、7.4〜8.1(19H、多重線)。 参考例 40 乾燥ジメチルスルホキシド20ml中に60%水奏化
ナトリウム2.8gを懸濁させておいて、フタルイミ
ド10gを固体のまま少しづつ加える。室温にて20
分間攪拌した後、この液を1,4−ジクロロ−
cis−2−ブテン16.8gの乾燥ジメチルスルホキシ
ド16ml溶液中に室温にて滴下する。室温にて2時
間放置後、氷水中にあけてn−ヘキサン50mlを加
え、攪拌し、放置する。析出した結晶を取し水
洗した後、n−ヘキサンで洗い、湿つた結晶をエ
ーテル50mlで6回抽出する。エーテル層を芒硝に
て乾燥した後、溶媒を留去する。粗結晶をn−ヘ
キサンより再結晶して、融点66.9〜68.6℃のN−
〔4−クロロ−cis−2−ブテニル)フタルイミド
5.0gを得た。 IR(KBr、cm-1):1760、1700。 NMR(CDCl3、δ):3.9〜4.6(4H、多重線)、5.4
〜6.1(2N、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 参考例 41 参考例40において、1,4−ジクロロ−cis−
2−ブテンの代りに1,4−ジクロロ−trans−
2−ブテン27.2gを用いて、同様に操作して得た
粗結晶を、アセトン−n−ヘキサンより再結晶し
て、融点104.5〜105.7℃のN−(4−クロロ−
trans−2−ブテニル)フタルイミド13.2gを得
た。 IR(KBr、cm-1):1765、1705。 NMR(CDCl3、δ):3.9〜4.6(4H、多重線)、5.5
〜6.2(2H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示す
と以下の通りである。 参考例42: カプセル剤 1カプセル当り50mg及び100mgの活性成分を含
有するカプセル剤の処方例は次の通りである。処方−a 50mgカプセル mg/カプセル 活性成分 50 粉末乳糖 100メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 50 200mg処方l−b 100mgカプセル mg/カプセル 活性成分 100 粉末乳糖 200メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100 400mg 製造方法は以下の通りである。 粉末乳糖及びメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムの混合粉末に、活性成分を加えて練合する。こ
れを乾燥させ、良く粉砕した後カプセルに充填す
る。 参考例43:注射液 活性成分 20mg p−ヒドロキシ安息香酸メチル 1.2mg塩化ナトリウム 6.0mg 注射用蒸留水を加え全体を1mlとする。 製造方法は以下の通りである。 注射用蒸留水にp−ヒドロキシ安息香酸メチル
を攪拌溶解し、次に、活性成分と塩化ナトリウム
を加えた後、希塩酸を加えPH7.0付近に調整する。
この溶液をメンプランフイルター(0.2ミクロン)
で無菌過し、アンプルに充填熔封する。
基を表わし、R16は置換又は未置換の1−イミダ
ゾリル又は1−ピラゾリル基を表わし、R6は前
記の意味を有する。 式()のアミン化合物又はその反応性誘導体
と式()カルボン酸又はその反応性誘導
体とのアミド化反応はそれ自体公知の種々の方法
に従つて行なうことができる。 例えば、該アミド化は式()のアミン化合物
と式()のカルボン酸との直接縮合によ
り行なうことができる。反応は無溶媒の状態で行
なうこともできるが、一般に不活性有機溶媒中、
例えばベンゼン、トルエン、キシレンの如き芳香
族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ダイグライムの如きエー
テル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドの如きアミド類;ジクロロメタン、クロロ
ホルムの如くハロゲン化炭化水素類;ジメチルス
ルホキシドなどの中で行なうのが好ましい。反応
温度及び圧力には特に制約はなく、使用する原料
物質等に応じて広範に変化させることができる
が、通常反応温度は約0℃乃至反応混合物の還流
温度、好ましくは温室乃至200℃であり、圧力は
有利には常圧である。また、反応は必要に応じ
て、縮合剤の存在下に実施することができ、使用
し得る縮合剤としては、例えばルイス酸、特に四
塩化硅素、トリクロロフエニルシラン及び四塩化
チタン等、N−エチル−N′−ジエチルアミノプ
ロピルカルボジイミド、N,N′−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド等;トリアリールフオスフイ
ンとジスルフイドとの組合せ;アンバーライト
IR−120等の強酸性イオン交換樹脂が挙げられ
る。 また、本発明によるアミド化は、前記式()
のアミン化合物の前述した如き反応性誘導体と前
記式()の遊離カルボン酸との間で、或
いは前記式()の遊離アミン化合物と前記式
()のカルボン酸の前述した如き反応性
誘導体との間で行なうこともできる。本アミド化
もまた、必要に応じて溶媒を用いずに行うことも
できるが、通常上記した如き不活性有機溶媒又は
高沸点のアルコール類(例えばエチレングリコー
ル、グリセリン等)中で行なうのが有利である。
反応温度及び圧力は臨界的ではないが、通常反応
温度としては、約−20℃乃至反応混合物の還流温
度、好ましは0℃乃至180℃であり、圧力は有利
には常圧である。 上記アミド化反応において、式()のアミン
化合物又はその反応性誘導体に対する式(
)のカルボン酸又はその反応性誘導体の使用量
は臨界的ではなく、用いる該アミド化剤の種類に
応じて広範に変えうるが、一般には、式()の
化合物又はその誘導体1モル当り式()
のカルボン酸又はその反応性誘導体を少なくとも
1モル、好ましくは1〜10モル、さらに好ましく
は1〜2モルの範囲内で使用するのが有利であ
る。 前記方法(d)によれば、前記式()すな
わち、式 式中、X5、R6、Q及びnは前記の意味を有す
る、 の化合物を前記式()すなわち、式 式中、R1及びR2は前記の意味を有する、 の化合物と反応させることにより、前記式(−
d)においてR3が水素原子を表わし、mが1で
ある場合の化合物を製造することができる。 上記式()の化合物と上記式(
)の化合物との反応は、通常、不活性有機溶媒
中、例えばエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンの如きエーテル類;ベンゼン、ト
ルエンの如き芳香族炭化水素類;ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミドの如きアミド類;
ジメチルスルホトシド等の中において、好ましく
は脱酸剤の存在下に行なうことができる。 用いうる脱酸剤としては、例えば、トリエチル
アミン、トリメチルアミンの如き脂肪族第三級ア
ミン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウムの如き無機塩基類等
が挙げられ、これらは上記式()の化合
物1モル当り約1〜約5当量の割合で使用するこ
とが好ましい。 上記反応において、式()の化合物は、
式()の化合物1モル当り、一般に1〜
10モル、好ましくは1〜4モルの範囲内で使用す
るのが有利である。 反応温度及び圧力は臨界的ではなく、使用する
原料物質、溶媒等に応じて広範に変えることがで
きるが、通常、反応温度は約0℃乃至反応混合物
の還流温度、好ましくは室温乃至反応混合物の還
流温度の範囲内であり、反応圧力は常圧で充分で
ある。 上記反応において出発原料として用いる前記式
()の化合物は、従来の文献に未載の新
規な化合物であり、例えば、前記式()、
すなわち、式 式中、Q、A及びnは前記の意味を有する、 の化合物から前記の方法でアミノ保護き離脱せし
め、得られる下記式() 式中、Q及びnは善意の意味を有する、 の化合物を、前述方法(c)におけると同様にして前
記式()のカルボン酸と反応させ、かく
して得られる下記式() 式中、Q、R6及びnは善意の意味を有する、 の化合物を、前記()の化合物のハロゲン
化と全く同様にしてハロゲン化をすることにより
製造することができる。 上記の方法によつて得られる前記式(−d)
において、R6がヒドロキシアルキル基を表わす
場合、それをそれ自体公知の方法でアシル化又は
アーテル化することにより、R6がアシルオキシ
アルキル基又はアルコキシアルキル基を表わす場
合の対応する式(−d)の化合物を得ることが
でき、また、R6がアミノアルキル基を表わす場
合には、それをそれ自体公知の方法でアシル化す
ることにより、R6がアシルアミノアルキル基を
表わす場合の対応する式(−d)の化合物に変
えることができる。さらに、R6がハロアルキル
基を表わす場合には、それをそれ自体公知の方法
でアミノ化又はエーテル化することによつて、
R6が(置換もしくは未置換アミノ)アルキル基
又はアルコキシアルキル基を表わす場合の対応す
る式(−d)の化合物を得ることができる。 以上述べた方法により製造される前記式()
の化合物は、必要に応じて対応する塩に変えるこ
とができる。造塩反応はそれ自体公知の方法に従
い、式()の化合物を前記した如き無機酸又は
有機酸で処理することにより容易に行なうことが
できる。 かくして、本発明の方法に従い製造される前記
式()の化合物又はその塩は、それ自体公知の
手段、例えば再結晶、蒸留、カラムクロマトグラ
フイー、薄層クロマトグラフイー等の方法によ
り、反応混合物から単離し及び/又は精製するこ
とができる。 以上に説明した本発明の式()で表わされる
アミノアルキルベンゼン誘導体及びその塩は、優
れたヒスタミンH2受容体拮抗作用にもとずく胃
酸分泌抑制作用を有し、胃酸に起因する疾病、た
とえば胃又は十二指腸潰瘍の治療に極めて有用な
化合物である。 本発明の式()で表わされる化合物が優れた
ヒスタミンH2受容体拮抗作用を有することは以
下の動物実験により立証される。 なお、以下の動物実験に用いた本発明の化合物
は次の記号で代表させる。 化合物 A:N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕アセトアミ
ド、 B:N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ−cis−2−ブテニル 〕ヒドロキ
シアセトアミド、 C:N−メチル−N′−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン、 D:N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニノキシ〕−
trans−2−ブテニル〕グアニジン、 E:N−メチル−N′−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−trans−2−ブテニ
ル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン、 F:N−メチル−N′−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエニル〕−cis−3−ブテニル〕
−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン、 G:N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans
−3−ブテニル〕グアニジン、 H:N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−2−ブチニル〕アセトアミド。 (1) モルモツト右心房標本によるヒスタミン
H2受容体拮抗作用の測定 ハートレイ系モルモツト(雄:400〜550g)を
頭部を打撲し放血し、心臓を摘出した。酸素を飽
和したタイロード液内で右心房を剥離し、その両
端に絹糸をつけた。36℃に保つたタイロード液を
含有し、混合ガス(O295%:CO25%)を通気し
ているマグヌス管(25ml)内に、両端につけた絹
糸を用いて張力700mlで心房を懸垂した。心房の
収縮運動をフオース・デイスプレイスメント・ト
ランスジユーサー(Force−dis−placement−
transducer)により記録し、心搏数を算出した。 ヒスタミン(二燐酸塩の形で用いる、以下同
じ)を、添加量の対数値が1/2の等間隔となる用
量で、心搏数増加の最大反応が得られるまで、1
×10-8M〜1×10-4M濃度で累加的にマグヌス管
内加え、ヒスタミンの用量反応曲線(Dose−
response curve)を得た。マグヌス管内を数回
洗浄し、心芳を1時間安定させた後再び前述の操
作を繰り返し、ヒスタミンの用量反応曲線を得
た。マグヌス管内を数回洗浄後、組織を50分間安
定させた。次いで、試験化合物(1×10-5M)を
マグヌス管内に加え、20分後に試験化合物存在下
におけるヒスタミンの用量反応曲線を得た。 第2回目のヒスタミンの用量反応曲線と第3回
目の試験化合物存在下のヒスタミンの用量反応曲
線から、j.M.Van Rossum の方法(Arch.int.
Pharmacodyn.,143、299、1963)により、各試
験化合物のPA2値(一定反応をおこすのに要する
マズヌス、管内のヒスタミン濃度を2倍にするの
に必要な、試験化合物のモル濃度の対数値の負数
(negative logarithm)を算出した。その結果を
下記表−1に示す。 表−1 化合物 PA2 A 7.34 B 6.49 C 7.69 D 6.64 E 6.95 F 6.37 G 6.54 H 6.78 かしくて、本発明の式()で表わされる化合
物は、抗潰瘍剤としては、人間その他の温血動物
に対する治療、措置のために、径口又は非径口投
与(例えば筋注、静注、皮下投与、直腸投与、経
皮投与など)することができるが、特に経口投与
が好ましい。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことかできる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に通常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して製剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固定形態
(例えば、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、
顆粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤、軟膏など)及び液体形
態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロツプ、スプレー
など)のいずれかの製剤形態に調整することがで
きる。しかして、使用し得る無毒性の上記添加物
としては、例えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、
乳糖、果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸ア
ルミウム、無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マ
グネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリ
エチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香酸ア
ルキルエステル、シロツプ、エタノール、プロピ
レングリコール、ワセリン、カーボワツクス、グ
リセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン
酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。該薬剤
はまた、治療学的に有用な他の薬剤を含有するこ
ともできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固定
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
始めとする温血動物の種類、投与経路、症状の軽
重、医者の診断等により広範に変えることができ
るが、一般に1日当り0.2〜80mg/Kg、好適には、
0.5〜50mg/Kgとすることができる。しかし、上
記の如く患者の症状の軽重、医者の診断に応じ
て、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限より
も多い量を投与することももちろん可能である。
上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与する
ことができる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。 参考例 1 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200ml、ギ酸ナト
リウム200mlおよびギ酸0.6mlの混合物を1時間還
流する。減圧下に大部分の溶媒を留去した後、水
を加え、アンモニア水を加えてアルカル性とし
て、生成物をクロロホルムで抽出する。抽出物を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1))で分解精製して、N−〔4−〔3−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ−cis−2−
ブテニル〕ホルムアミド120mlを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3260、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.47(2H、一重線)、3.8〜
4.2(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)、8.17
(1H、多重線)。 参考例 2 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200mgをピリジン
1mlに溶かし、無水酢酸0.12mlを加えて室温に4
時間放置する。減圧下にピリジンを留去した後、
少量の水および炭酸カエウムを加える。クロロホ
ルムで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥
して、溶媒を留去する。残留物をTLC(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール(9:1))で精
製して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ−cis−2−ブテニル〕アセトア
ミド160mlを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1650。 NMR(CDCI3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
1.97(3H、一重線)、2.2〜2.6(4H、多重線)、3.46
(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 3 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−(3−ジメチルアミノメチ
ルフエノキシ)−2−ブテニルアミン250mgを用い
て同様に操作して、N−〔4−(3−ジメチルアミ
ノメチルフエノキシ)−cis−2−ブチニル〕アセ
トアミド220mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1647。 NMR(CDCl3、δ):1.94(3H、一重線)、2.23
(6H、一重線)、3.40(2H、一重線)、3.7〜4.2
(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜6.2
(2H、多重線)、6.6〜7.6(4H、多重線)。 参考例 4 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−〔1−(1−ピロリジ
ニル)エチル〕フエノキシ〕−2−ブテニルアミ
ン250mgを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3
−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕−フエノキ
シ〕−cis−2−ブテニル〕アセトアミド230mgを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3270、1645。 NMR(CDCl3、δ):1.36(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、1.96(3H、一重
線)、2.1〜2.8(4H、多重線)、3.15(1H、四重
線)、3.7〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8(2H、多重
線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重
線)。 参考例 5 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ−2−ブテニルアミン300
mgを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−trans−2
−ブテニル〕アセトアミド290mgを油状物として
得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1655。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、
1.99(3H、一重線)、2.2〜2.7(4H、多重線)、3.44
(2H、一重線)、3.7〜4.1(2H、多重線)、4.3〜4.7
(2H、多重線)、5.5〜6.4(2H、多重線)、6.6〜7.3
(4H、多重線)。 参考例 6 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピペリジニル
メチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン1.0gを
用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエニル〕−cis−3−ブテニ
ル〕アセトアミド1.0gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(8H、多重線)、
1.92(3H、一重線)、2.2〜2.8(6H、多重線)、2.9
〜3.1(2H、多重線)、3.47(2H、一重線)、5.3〜
6.9(2H、多重線)、6.55(1H、多重線、J=12
Hz)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 7 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン300mg
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans−3−ブ
テニル〕アセトアミド170mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3270、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
1.95(3H、一重線)、2.1〜2.7(6H、多重線)、3.1
〜3.7(2H、多重線)、3.44(2H、一重線)、5.6〜
6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 実施例 8 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−6−〔3−(1−ピペリジニル
メチル)フエニル7−5−ヘキセニルアミン150
mgを用いて同様に操作して、N−〔6−(3−(1
−ピペリジニルメチル)フエニル〕−cis−5−ヘ
キセニル〕アセトアミド100mgを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3280、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(10H、多重線)、
1.92(3H、一重線)、2.0〜2.6(6H、多重線)、2.9
〜3.4(2H、多重線)、3.46(2H、一重線)、5.3〜
6.0(2H、多重線)、6.40(1H、二重線、J=12
Hz)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 参考例 9 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテルルア
ミンの代りに、cis−4−〔3−(1−パ−ヒドロ
アゼピニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニル
アミン250mgを用いて同様に操作して、N−〔4−
〔3−(1−パ−ヒドロアゼピニルメチル)フエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕アセトアミド200mg
を油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3250、1636。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜1.9(8H、多重線)、
1.95(3H、一重線)、2.4〜2.9(4H、多重線)、3.61
(2H、一重線)、3.7〜4.3(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.5〜7.6
(4H、多重線)。 参考例 10 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔4−(1−ピペリジニル
メチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン260ml
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔4−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブ
テニル〕アセトアミド220mlを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3270、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
1.94(3H、一重線)、2.1〜2.6(4H、多重線)、3.39
(2H、一重線)、3.7〜4.2(2H、多重線)、4.3〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 11 参考例2において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りに4−〔4−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕−2−ブチニルアミン40mgを用
いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブチニル〕
アセトアミド22mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):2220、1655。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜1.8(6H、多重線)、
1.96(3H、一重線)、2.2〜2.6(4H、多重線)、3.45
(2H、一重線)、3.9〜4.2(2H、多重線)、4.5〜4.8
(2H、多重線)、5.85(1H、一重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 12 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン250mgをメトキシ
酢酸600mgと共に窒素気流下、200℃で2時間加熱
する。冷却した後、水を加え、アンモニア水でア
ルカリ性としてクロロホルムで抽出する。水洗
後、硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去す
る。残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール(9:1))で精製し、N−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−
2−ブテニル〕メトキシアセトアミド210mgを油
状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1666。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.7(4H、多重線)、3.39(2H、一重線)、3.88
(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 13 参考例12において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りに、cis−4−〔3−〔1−(1−ピロリ
ジニル)エチル〕フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミン300mgを用いて同様に操作して、N−〔4−
〔3−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕メトキシアセトアミ
ド180mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.36(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.1〜2.8(4H、多重
線)、3.16(1H、四重線)、3.37(3H、一重線)、
3.86(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.3
〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6
〜7.4(4H、多重線)。 参考例 14 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン400mgをヒドロキ
シ酢酸126mgと共に窒素気流下、200℃で2時間加
熱する。冷却した後、水を加え、アンモニア水で
アリカリ性としてクロホルムで抽出する。水洗
後、硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去す
る。残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール(9:1)で精製し、N−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル(フエノキシ〕−cis−
2−ブテニル〕ヒドロキシアセトアミド211mgを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.44(2H、一重線)、3.8〜
4.2(2H、多重線)、4.00(2H、一重線)、4.3〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(4H、多重線)6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 15 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−〔1−(1−ピロリジ
ニル)エチル〕フエノキシ〕−2−ブテニルアミ
ン200mgを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3
−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕−cis−2−ブテニル〕ヒドロキシアセトアミ
ド80mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3320、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.38(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.1〜2.9(4H、多重
線)、3.18(1H、四重線、J=6Hz)、3.3〜4.2
(2H、多重線)、4.40(2H、一重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、一重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 16 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン300
mgを用い同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチルフエノキシ〕−trans−2−ブ
テニル〕ヒドロキシアセトアミド170mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3340、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.7(4H、多重線)、3.44(2H、一重線)、3.8〜
4.2(2H、多重線)、4.04(2H、一重線)、4.3〜4.7
(2H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6〜7.3
(4H、多重線)。 参考例 17 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りに、cis−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン1.0mg
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル〕フエニル〕−cis−3−ブテ
ニル〕ヒドロシキアセトアミド1.1gを油状物とし
て得た。 IR(液膜、cm-1):3320、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.7(6H、多重線)、3.2〜3.7(2H、多重線)、
3.46(2H、一重線)、3.94(2H、一重線)、5.3〜6.0
(1H、多重線)、6.62(1H、二重線、J=12Hz)、
7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 18 参考例14において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン350mg
を用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans−3−ブ
テニル〕ヒドロキシアセトアミド220mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3320、1655。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.1
〜2.7(6H、多重線)、3.2〜3.7(2H、多重線)、
3.43(2H、一重線)、3.97(2H、一重線)、5.6〜6.7
(2H、多重線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 19 N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−cis−2−ブテニル〕ヒドロキシアセ
トアミド200mgと無水酢酸118mgをクロロホルム溶
液4ml中、還流下に1時間反応させる。冷却した
後、アンモニア水およびクロロホルム4mlを加
え、クロロホルム層を取つて水洗し、硫酸マグネ
シウムにて乾燥させる。溶媒を留去して得られた
残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール(9:1))で精製し、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブ
テニル〕アセトキシアセトアミド210mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1750、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.10(3H、一重線)、2.2〜2.5(4H、多重線)、3.43
(2H、一重線)、4.00(2H、三重線、J=5Hz)、
4.51(2H、一重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3
〜6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 20 N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−cis−2−ブテニル〕ヒドロシキアセ
トアミド200mlのピリジン1.0ml溶液中にベンゾイ
ルクロリド118mlを氷冷下に加え、滴下後室温に
て2時間攪拌する。減圧下にピリジンを留去後、
水を加え、アンモニア水にアルカリ性としてクロ
ロホルムで抽出する。水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥して、溶媒を留去する。残留物を
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1))にて精製して、N−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブ
テニル〕ベンゾイルオキシアセトアミド160mlを
融点69.7〜72.2℃の結晶として得た。 IR(液膜、cm-1):3280、1728、1666。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.43(2H、一重線)、4.04
(2H、三重線、J=5Hz)、4.4〜4.7(2H、多重
線)、477(2H、−多重)、6.6〜8.2(9H、多重線)。 参考例 21 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン150mlとγ−ブチ
ロラクトン149mgを、エタノール1.5ml中還流下に
8時間反応させた後、減圧下に溶媒を留去する。
残留物をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール(4:1))で精製して、N−〔4−〔3−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕−γ−ヒドロキシブタンアミド180mlを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜2.1(6H、多重線)、2.1
〜2.7(6H、多重線)、3.46(2H、一重線)、3.5〜
4.2(4H、多重線)、4.3〜4.8(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 22 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200mgのピリジン
1.0ml溶液中にベンゾイルクロリド130mgを滴下
し、室温にて1時間反応させる。減圧下にピリジ
ンを留去した後、アンモニア水を加えて、クロロ
ホルムで抽出する。水洗後無水硫酸マグネシウム
にて乾燥して、溶媒を留去する。残留物をTLC
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール(9:
1))で精製して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕
ベンズアミド190mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.43(2H、一重線)、4.0〜
4.3(2H、多重線)、4.4〜4.8(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜7.9(9H、多重線)。 参考例 23 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン200mgのピリジン
溶液2ml中にニコチノイルクロリド塩酸塩163mg
を加え、室温にて1時間反応させる。減圧下にピ
リジンを留去し、アンモニア水を加えてエーテル
で抽出する。水洗後硫酸マグネシウムにて乾燥し
て、溶媒を留去する。残留物をTLC(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール(9:1))で精製し
て、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕ニコチンアミ
ド200mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1640。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、3.44(2H、一重線)、4.0〜
4.4(2H、多重線)、4.4〜4.8(2H、多重線)、5.3〜
6.2(2H、多重線)、6.6〜9.1(9H、多重線)。 参考例 24 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕−2−ブテニルアミン300mgをエタ
ノール3mlにとかしN−シアノ−ビスメチルチ
オカルボイミド85mgを加える。室温にて3時間
反応後減圧下に溶媒を留去し、残留物をTLC
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール(9:
1))にて精製して、N−シアノ−N′−〔4−
〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
−cis−2−ブテニル〕−S−メチルイソチオウ
レア400mlを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1965、1550。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、2.48(2H、一重線)、
3.44(2H、一重線)、3.9〜4.8(2H、多重線)、
4.3〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重
線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 )で得られたN−シアノ−N′−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕−S−メチルイソチオウレ
ア400mgを30%メチルアミンエタノール溶液10
mlにとかし、室温にて一夜放置する。減圧下に
溶媒を留去し、TLC(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール(9:1))にて精製して、N
−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕グアニジン360mlの油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3280、2160、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.7(4H、多重線)、2.77(3H、二重線、J
=5Hz)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜4.8
(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6〜
7.4(4H、多重線)。 参考例 25 参考例24において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン400
mlを用いて同様に操作して、次の化合物を油状物
として得た。 N−シアノ−N′−(4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−trans−2−ブテニ
ル〕−S−メチルイソチオウレア450mg。NMR
(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2〜
2.7(4H、多重線)、2.51(3H、一重線)、3.43
(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.4〜
4.7(2H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6
〜7.3(4H、多重線)。 N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
trans−2−ブテニル〕グアニジン370mg。 IR(液膜、cm-1):3280、2160、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(9H、多重線)、
2.2〜2.7(4H、多重線)、2.81(3H、二重線、J
=5Hz)、3.43(2H、一重線)、3.7〜4.1(2H、
多重線)、4.3〜4.7(2H、多重線)、5.6〜6.4
(2H、多重線)、6.6〜7.3(4H、多重線)。 参考例 26 参考例24において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピペリジニル
メチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン300mlを
用いて同様に操作して、次の化合物を油状物とし
て得た。 N−シアノ−N′−(4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエニル〕−cis−3−ブテニル〕
−S−メチルイソチオウレア410mg。 IR(液膜、cm-1):3250、2180、1560。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.1〜3.0(6H、多重線)、2.46(3H、一重線)、
3.3〜3.7(2H、多重線)、3.47(2H、一重線)、
5.3〜5.9(1H、多重線)、6.59(1H、二重線、J
=12Hz)、7.0〜7.4(4H、多重線)。 N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−cis−
3−ブテニル〕グアニジン370mg。 IR(液膜、cm-1):3280、2160、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、
2.1〜3.0(9H、多重線)、3.1〜3.7(2H、多重
線)、3.47(2H、一重線)、5.2〜6.0(1H、多重
線)、6.54(1H、二重線、J=12Hz)、7.0〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 27 参考例24において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン400ml
を用いて同様に操作して、次の化合物を油状物と
して得た。 N−シアノ−N′−(4−〔3−(1−ピペリジ
ニルメチル)フエニル〕−trans−3−ブテニ
ル〕−S−メチルイソチオウレア300mg。 IR(液膜、cm-1):3270、2170、1560。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.8(6H、多重線)、3.2〜3.7(2H、多重
線)、3.44(3H、一重線)、5.6〜6.7(2H、多重
線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 N−シアノ−N′−メチル−N″−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−trans
−3−ブテニル〕グアニジン260mg。 IR(液膜、cm-1):3250、2160、1583。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜3.0(6H、多重線)、2.83(3H、二重線、J
=5Hz)、3.1〜3.6(2H、多重線)、3.67(2H、
一重線)、5.2〜6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5
(4H、多重線)。 参考例 28 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン300mg、1−メチ
ルアミノ−1−メチルチオ−2−ニトロエチレン
180mg及び水1.0mlの混合物を30分間還流する。冷
却した後、クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥して、溶媒を留去する。残留物
をTLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(4:1))にて精製し、N−メチル−N′〔4−
〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテ
ンジアミン320mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3200、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、2.7〜3.2(3H、多重線)、
3.49(2H、一重線)、3.8〜4.3(2H、多重線)、4.4
〜4.9(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、
6.60(1H、一重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 29 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−(3−ジメチルアミノメチ
ルフエノキシ)−2−ブテニルアミン250mlを用い
て同様に操作して、N−メチル−N′−〔4−〔3
−ジメチルアミノメチルフエノキシ)−cis−2−
ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミ
ン290mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3220、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):2.26(6H、一重線)、2.7〜
3.1(3H、多重線)、3.42(2H、一重線)、3.7〜4.3
(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜6.0
(2H、多重線)、6.5〜7.2(4H、多重線)、6.55
(1H、一重線)。 参考例 30 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕2−ブテニルアミン220ml
を用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4
−〔3〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノ
キシ−cis−2−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1
−エテンジアミン150mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3220、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.38(3H、二重線、J=6
Hz)、1.5〜2.1(4H、多重線)、2.2〜3.0(7H、多重
線)、3.23(1H、四重線、J=6Hz)、3.7〜4.3
(2H、多重線)、4.4〜4.9(2H、多重線)、5.3〜6.2
(2H、多重線)、6.56(1H、一重線)、6.5〜7.4
(4H、多重線)。 参考例 31 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン60
mlを用いて同様に操作して、N−メチル−N′−
〔4−〔3−(1−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ノキシ〕−rtrans−2−ブテニル〕−2−ニトロ−
1,1−エテンジアミン27mgを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):3240、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜2.6(4H、多重線)、2.7〜3.2(3H、多重線)、
3.47(2H、一重線)、3.7〜4.2(2H、多重線)、4.3
〜4.7(4H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6
〜7.3(4H、多重線)。 参考例 32 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−ピぺリジニル
メチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン300mlを
用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4−
〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−cis
−3−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテン
ジアミン280mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3260、1620、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重線)、2.1
〜3.0(9H、多重線)、3.1〜3.7(2H、多重線)、
3.48(2H、一重線)、5.2〜5.6(1H、多重線)、6.54
(1H、二重線、J=12Hz)、6.55(1H、一重線)、
7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 33 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにtrans−4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−3−ブテニルアミン260ml
を用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4
−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−
trans−3−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エ
テンジアミン180mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1620、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.2
〜3.0(9H、多重線)、3.1〜3.6(2H、多重線)、
3.43(2H、一重線)、5.6〜6.7(2H、多重線)、6.58
(1H、一重線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 参考例 34 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−6−〔3−(1−ピベリジニル
メチル)フエニル〕−5−ヘキセニルアミン170理
グラム1mg様に操作して、N−メチル−N′−〔6
−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−
cis−5−ヘキセニル〕−2−ニトロ−1,1−エ
テンジアミン133mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3250、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(10H、多重線)、
2.1〜2.7(6H、多重線)、2.7〜3.0(3H、多重線)、
3.0〜3.4(2H、多重線)、3.46(2H、一重線)、5.3
〜6.0(1H、多重線)、6.40(1H、二重線、J=12
Hz)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 参考例 35 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(1−パ−ヒドロア
ゼビニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミン250mgを用いて同様に操作して、N−メチル
−N′−〔4−〔3−(1−パ−ヒドロアゼビニルメ
チル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕−2−
ニトロ−1,1−エテンジアミン270mgを油状物
として得た。 IR(液膜、cm-1):3240、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜1.9(8H、多重線)、2.4
〜3.1(5H、多重線)、3.63(2H、一重線)、3.7〜
4.3(2H、多重線)、4.4〜4.7(2H、多重線)、5.3〜
6.1(2H、多重線)、6.5〜7.4(4H、多重線)、6.56
(1H、一重線)。 参考例 36 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔3−(3−ヒドロキシ−
1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブ
テニルアミン320mgを用いて同様に操作して、N
−メチル−N′−〔4−〔3−(3−ヒドロキシ−1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エテンジアミ
ン220mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3400、3260、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜2.0(4H、多重線)、2.1
〜2.7(4H、多重線)、2.7〜3.0(3H、多重線)、
3.47(2H、一重線)、3.6〜4.2(2H、多重線)、4.4
〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、
6.54(1H、一重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 37 参考例28において、cis−4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニルア
ミンの代りにcis−4−〔4−(1−ピペリジニル
メチル)フエノキシ〕−2−ブテニルアミン250mg
を用いて同様に操作して、N−メチル−N′−〔4
−〔4−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
−cis−2−ブテニル〕−2−ニトロ−1,1−エ
テンジアミン260mgを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3220、1610、1580。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、2.1
〜2.6(4H、多重線)、2.6〜3.1(3H、多重線)、
3.40(2H、一重線)、3.8〜4.2(2H、多重線)、4.3
〜4.7(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、
6.55(1H、一重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 1 cis−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミンの合成 A法 60%水素化ナトリウム1.15gを乾燥ジメチル
スルホキシド15mlに懸濁させて、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノール5.0gを固体のま
まで少しづつ加えて攪拌する。室温にて20分間
攪拌した後、N−(4−クロロ−cis−2−ブテ
ニル)フタルイミド6.75gを加えて、室温にて
2時間攪拌する。反応液に氷水を加えてエーテ
ルを抽出する。水洗後10%塩酸にて抽出し、水
槽を集めてアンモニアでアルカリ性とした後、
クロロホルムで抽出する。水洗後無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し、溶媒を溜去して、N−
〔4−(3−(1−ピペリジニルメチル)フエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド8.3g
を油状物とした得た。 IR(液膜、cm-1):1765、1706。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.6(4H、多重線)、3.45(2H、一重線)、
4.36(2H、二重線、J=7Hz)、4.6〜6.0(2H、
多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4
(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチルフ
エノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド
8.3g、抱水ヒドラジン8.3ml及びエタノール83
mlの混合物を室温にて4時間放置する。析出し
たフタランジンを良くほぐして去し、ベンゼ
ンを加えて減圧下にて溶媒を留去し、不溶物が
析出したら去する。この操作を数回くり返し
た後、残留物を減圧蒸留して、cis−4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−
ブテニルアミン4.2gを得た。沸点168〜170℃/
0.55mmHg。 IR(液膜、cm-1):3240、1593。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.6(4H、多重線)、3.1〜3.7(2H、多重
線)、3.43(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.3〜6.0(2H、多重線)、6.6〜7.7(4H、多
重線)。 B法 60%水素化ナトリウム1.15gを乾燥ジメチルス
ルホキシド15mlに懸濁させて、3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノール5.0gを固体のままで少
しづつ加えて攪拌する。室温にて20分間攪拌した
後、この液をcis−1,1−ジクロロ−2−ブテ
ン9.7gと乾燥ジメチルスルホキシド5mlの混合物
中に滴下する。室温にて1時間反応後、氷水中に
あけて、エーテルで抽出する。水洗後エーテル層
を10%塩酸にて抽出し、水槽を集めて炭酸カリウ
ムでアルカリ性とした後、再び、エーテルで抽出
する。水洗後無水流酸マグネシウムにて乾燥し、
溶媒を留去して、1−クロロ−4−〔3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテ
ン3.3gを油状物として得た。このものはそのまま
すぐに次の反応に用いる。 得られた、1−クロロ−4−〔3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテン
3.3gを、60%水素化ナリトウム0.53g、乾燥ジメ
チルスルホキシド7.3mlおよひフタルイミド1.92g
より製した液の中へ滴下する。 室温に2時間反応後、氷水を加えてエーテルで
抽出する。水洗後無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、溶媒を留去してN−〔4−〔3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕フタルイミド2.4gを油状物として得た。この
化合物はA法)で得た化合物と完全に一致し
た。 実施例 2 実施例1のA法 )において、N−(1−
クロロ−cis−2−ブテニル)フタルイミドの
代りにN−(4−クロロ−trans−2−ブテニ
ル)フタイルイミド6.75gを用いて同様に操作
して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕−trans−2−ブテニル〕フタ
イルイミド8.1gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1762、1706。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(4H、多重線)、3.45(2H、一重線)、
3.9〜4.7(4H、多重線)、5.6〜6.4(2H、多重
線)、6.6〜7.3(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多
重線)。 実施例のA法 )において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ノキシ〕−trans−2−ブテニル〕フタルイミド
8.1gを用いて同様に操作して、trans−4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2
−ブテニルアミン4.0gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(4H、多重線)、3.2〜3.8(2H、多重
線)、3.46(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.6〜6.4(2H、多重線)、6.6〜7.3(4H、多
重線)。 実施例 3 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに3−
〔1−(1−ピロリジニル〕エチル〕フエノール
1.0gを用いて同様に操作して、N−〔4−〔3−
〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕−cis、2−ブテニル〕フタイルイミド1.7g
を油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1712。 NMR(CDCl3、δ):1.37(3H、二重線、J=
6Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.1〜2.8(4H、
多重線)、3.16(1H、四重線、J=6Hz)、4.2〜
4.6(2H、多重線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、5.3
〜6.2(4H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)、
7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−4−〔3−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕
フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミ
ド1.7gを用いて同様に操作して、cis−4−〔3
−〔1−(1−ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕−2−ブテニルアミン0.9gを油状物として
得た。 NMR(CDCl3、δ):1.38(3H、二重線、J=
6Hz)、1.5〜2.0(4H、多重線)、2.2〜2.8(4H、
多重線)、3.17(1H、四重線、J=6Hz)、3.2〜
3.7(2H、多重線)、4.3〜4.8(2H、多重線)、5.3
〜6.2(4H、多重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 4 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに3−ジ
メチルアノミメチルフエノール1.0gを用いて同
様に操作して、N−〔4−(3−ジメチルアミノ
メチルフエノキシ)−cis−2−ブテニル〕フタ
ルイミド1.0gを油状物とした得た。 IR(液膜、cm-1):1775、1720。 NMR(CDCl3、δ):2.23(6H、一重線)、3.39
(2H、一重線)、4.2〜4.6(2H、多重線)、4.7〜
4.9(2H、多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.6
〜7.4(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2
−ブテニル〕フタルイミドの代りにN−〔4−
(3−ジメチルアミノメチルフエノキシ)−cis
−2−ブテニル)フタルイミド1.0gを用いて同
様に操作して、cis−4−(3−ジメチルアミノ
メチルフエノキシ)−2−ブテニルアミン0.7g
を油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):2.22(6H、一重線)、3.2〜
3.5(2H、多重線)、3.36(2H、一重線)、4.3〜
4.8(2H、多重線)、5.3〜6.0(2H、多重線)、6.6
〜7.7(4H、多重線)。 実施例 5 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに3−
(1−パ−ヒドロアゼンビニルメチル)フエノ
ール1.0gを用いて同様に操作して、N、〔4−
〔3−(1−パ−ヒドロアゼビニルメチル)フエ
ノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド
1.1gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1772、1719。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜1.9(8H、多重線)、
2.4〜2.9(4H、多重線)、3.60(2H、一重線)、
4.2〜4.6(2H、多重線)、4.7〜4.9(2H、多重
線)、5.3〜6.1(2H、多重線)、6.5〜7.4(4H、多
重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−(3−(1−パ−ヒドロアゼビニルメチ
ル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニル〕フタル
イミド1.1gを用いて同様に操作して、cis−4
−〔3−(1−パーヒドロアゼビニルメチル)フ
エノキシ〕−2−ブテニルアミン0.8gを油状物
として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜1.9(8H、多重線)、
2.3〜2.8(4H、多重線)、3.1〜3.6(2H、多重
線)、3.53(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.3〜6.0(2H、多重線)、6.5〜7.6(4H、多
重線)。 実施例 6 実施例1のA法)において、3−(1−ピ
ペリジニルメチル)フエノールの代りに4−
(1−ピペリジニルメチル)フエノール1.0gを
用いて同様に操作して、N、〔4−〔4−(1−
ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−
ブテニル〕フタルイミド1.4gを油状物として得
た。 IR(液膜、cm-1):1770、1710。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(4H、多重線)、3.40(2H、一重線)、
4.35(2H、二重線、J=6Hz)、4.6〜5.1(2H、
多重線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4
(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−(4−(1−ピペリジニルメチルフエノ
キシ〕−cis−2−ブテニル〕フタルイミド1.4g
を用いて同様に操作して、cis−4−〔4−(1
−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブ
テニルアミン0.78gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.6(2H、多重線)、3.2〜3.5(2H、多重
線)、3.37(2H、一重線)、4.3〜4.7(2H、多重
線)、5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4(4H、多
重線)。 実施例 7 実施例1のA法)において、N−(4−ク
ロロ−cis−2−ブテニル)フタルイミドの代
りに、N−(4−クロロ−2−ブチニル)フタ
ルイミド0.7gを用いて同様に操作して、N−
〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエノ
キシ〕−2−ブチニル〕フタルイミド95mgを油
状物として得た。 IR(液膜、cm-1):2220、1775、1725。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜1.8(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、3.45(2H、一重線)、
4.3〜4.8(4H、多重線)、6.6〜7.4(2H、多重
線)、7.6〜8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ノキシ〕−2−ブチニル〕フタルイミド95mgを
用いて同様に操作して、4−〔3−(1−ピペリ
ジニルメチル)フエノキシ〕2−ブチニルアミ
ンを油状物として得た。このものはそのまます
ぐに参考例11の原料とした。 実施例 8 THE140ml中に3−フタルイミノプロピルト
リフエニルホスホニウムブロミド24gと、60%
水素化ナトリウム1.8gを懸濁させて、氷冷下15
分間攪拌した後、3−(1−ピペリジニルメチ
ル)ベンズアルデヒド7.0gを加える。室温につ
1.5時間攪拌した後、減圧下に溶媒を留去し、
氷水を加えてエーテルで抽出する。水洗後10%
塩酸にてエーテル層から抽出し、水槽を集めて
アンモニアでアルカリ性とした後、クロロホル
ムで抽出する。水洗後無水硫酸マグネシウムに
て乾燥し、溶媒を留去して、N−〔4−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル−cis−3
−ブテニル〕フタルイミド9.2gを油状物として
得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、2.70(2H、四重線)、
3.49(2H、一重線)、3.70(2H、三重線、J=7
Hz)、5.2〜5.6(1H、多重線)、6.49(1H、2重
線、J=12Hz)、7.0〜7.4(4H、多重線)、7.5〜
8.0(4H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ニル〕−cis−3−ブチニル〕フタルイミド9.2
gを用いて同様に操作して得た油状物を減圧蒸
留して、140〜142℃/0.15mmHgのcis−4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−3−
ブテニルアミン4.0gを得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.6(6H、多重線)、2.6〜3.0(2H、多重
線)、3.45(2H、一重線)、5.2〜6.0(1H、多重
線)、6.51(1H、二重線、J=12Hz)、7.0〜7.4
(4H、多重線)。 実施例 9 実施例8の)において、3−フタルイミノ
プロピルトリフエニルホスホニウムプロミドの
代りに5−フタルイミノペンチルトリフエニル
ホスホニウムプロミド4.6gを用いて同様に操作
して、N、〔6−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエニル〕−cis−5−ヘキセニル〕フタル
イミド1.5gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1765、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜2.0(10H、多重線)、
2.1〜2.6(6H、多重線)、3.44(2H、一重線)、
3.5〜3.9(2H、多重線)、5.2〜6.0(1H、多重
線)、6.40(1H、二重線、J=12Hz)、7.0〜8.0
(8H、多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔6−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ニル〕−cis−5−ヘキセニル〕フタルイミド
1.5gを用いて同様に操作して、cis−6−〔3−
(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−5−ヘ
キセニルアミン1.0gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(10H、多重線)、
2.0〜3.0(8H、多重線)、3.44(2H、一重線)、
5.2〜6.0(1H、多重線)、6.40(1H、二重線、J
=12Hz)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 実施例 10 trans−4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)
フエニル〕−3−ブテニルアミンの合成 A 法 60%水素化ナトリウム2.1gをテトラヒドロフ
ラン15ml及び乾燥ジメチルスルホキシド15mlに
懸濁させて、氷冷攪拌下オキシカルボニルエチ
ルトリフエニルホスホニウムクロリド10.1gを
固体のままで少しづつ加える。氷冷下に10分間
攪拌後、3−(1−ピペリジニルメチル)ベン
ズアルデヒド5.0gのテトラヒドロフラン5ml溶
液を加えて室温にて4時間攪拌する。少量の水
を加えた後、減圧下にテトラヒドロフランを留
去し、氷水30mlを加え、エーテルで振る。水層
を取り、減圧下にほとんどの水を留去する。残
留物にエーテルを加えて振り、静置してエーテ
ル層をデカントで除く。この操作を数回くり返
した後に、メタノール20mlを加え、次いで20%
塩塩エーテル溶液25mlを加える。析出した不溶
液物を去した後加熱してエーテルを留去し、
10分間還流する。減圧下にメタノールを留去
し、氷水を加えて、炭酸カリウムにてアルカリ
性とした後、エーテルで抽出する。水洗後、芒
硝で乾燥させて溶媒を留去する。残留物を
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1)にて精製して、3−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエニル〕−trans−2−ブテ
ン酸メチル3.0gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1735。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、
2.2〜2.6(4H、多重線)、3.1〜3.4(2N、多重
線)、3.49(2H、一重線)、3.68(3H、一重線)、
6.0〜7.0(2H、多重線)、7.1〜7.5(4H、多重
線)。 乾燥したテトラヒドロフラン50mlに水素化リ
チウムアルミニウム1.2gを懸濁させておいて、
氷冷攪拌下、3−〔3−(1−ピペリジニルメチ
ル)フエニル〕−trans−2−ブテン酸メチル
3.0gの乾燥テトラヒドフラン10ml溶液を滴下す
る。氷冷下にて1時間反応後氷水を滴下し、塩
化ナトリウム3gを加えて不溶物を去する。
液から減圧下に溶媒を留去し、残留物を
TLC(展開溶媒:クロロホルムメタノール
(9:1)にて精製して、4−〔3−(1−ピペ
リジニルメチル)フエニル〕−rrans−3−ブテ
ニルアルコール2.5gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3330。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.7(6H、多重線)、3.41(2H、一重線)、
3.68(2H、三重線、J=6Hz)、5.7〜6.7(2H、
多重線)、7.0〜7.9(4H、多重線)。 4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエニ
ル〕−trans−3−ブテニルアルコール2.5gをオ
チニルクロリド中1時間還流する。減圧下にチ
オニルクロリドを留去し氷水を加え、炭酸カル
リウムにてアルカリ性とした後、エーテルで抽
出する。水洗後芒硝にて乾燥し、溶媒を留去し
て、1−クロロ−4−〔3−ピペリジニルメチ
ル)フエニル〕−trans−3−ブテン−1.75gを
油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.9(6H、多重線)、3.43(2H、一重線)、
3.4〜3.8(2H、多重線)、5.6〜6.7(2H、多重
線)、7.0〜7.5(4H、多重線)。 1−クロロ−4−〔3−(1−ピペリジニルメ
チル)フエニル〕−trans−3−ブテン1.7g、フ
タルイミドカリウム5.1g及びジメチルスルホキ
ンド17mlを蒸気バード上で30分間加熱した後、
冷却し、氷水を加え、エーテルで抽出する。水
洗後、10%塩酸にて抽出し、水層を集めてアン
モニアでアルカリ性とした後、クロロホルムで
抽出する。水洗後、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥し、溶媒を留去する。残留物をTLC(展開
溶媒:クロロホルム:メタノール(19:1)に
て精製して、N−〔4−〔3−(1−ピペリジニ
ルメチル)フエニル〕−rrans−3−ブテニル〕
フタルイミド0.8gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1710。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜2.9(6H、多重線)、3.42(2H、一重線)、
3.5〜4.0(2H、多重線)、5.6〜6.7(2H、多重
線)、7.0〜7.4(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多
重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノシキ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(1−ピペリジニルメチル)フエ
ルニ)−trans−3−ブテニル〕フタルイミド
2.6gを用いて同様に操作して、trans−4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエニル〕−3−
ブテニルアミン1.3gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.1〜1.9(6H、多重線)、
2.1〜3.0(8H、多重線)、3.43(2H、一重線)、
5.6〜6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5(4H、多重
線)。 B 法 乾燥テトラヒドロフラン−乾燥ジメチルスル
ホキシド(1:1)混液37ml中に60%水素化ナ
トリウムを懸濁させておいて、氷水攪拌下オキ
シカルボニルエチルトリフエニルホスホニウム
クロリド15.8gを一度に加える。氷冷下に20分
間攪拌後、3−(エトキシカルボニル)ベンズ
アルデヒト7.5gの乾燥テトラヒドロフラン
(7.5ml)溶液を一度に加える。氷冷下に2分間
攪拌後、室温で3時間攪拌する。氷水100mlと
エーテル300mlを加えて振り、水層を取つて塩
酸々性とした後エーテル抽出する。水洗後エー
テルを留去して得られる残留物をメタノール80
mlにとかし、塩酸ガスを吸込んで、30分間還元
する。減圧下にメタノールを留去し、エーテル
を加えて抽出する。5%酸酸カリウム水溶液で
振つた後、水洗し、芒硝にて乾燥し、減圧下に
溶媒を留去する。得られた粗オイルをカラムク
ロマト(wakogel−C−200、クロロホルム流
出)にて精製した後減圧蒸留して、沸点150〜
154℃/0.6mmHgの3−〔3−(エトキシカルボ
ニル)フエニル〕−trans−2−ブテン酸メチル
4.5gを得た。 IR(液膜、cm-1):1720。 NMR(CDCl3、δ):1.37(3H、三重線)、3.0〜
3.5(2H、多重線)、3.70(3H、一重線)、3.39
(2H、一重線)、4.45(2H、四重線、J=7
Hz)、6.0〜7.0(2H、多重線)、7.1〜8.3(4H、多
重線)。 水素化リチウムアルミニウム10gを乾燥スト
ラヒドロフラン500mlに懸濁させておいて、3
−〔3−(エトシキカルボニル)フエニル〕−
trans−2−ブテン酸メチル25gの乾燥テトラヒ
ドロフラン(100ml)溶液を氷冷攪拌下、内温
10℃以下で滴下する。室温にて1時間反応後、
氷冷攪拌下内温10℃以下で水50mlを滴下する。 室温にて30分間攪拌した後、塩化ナトリウム
50gを加えて不溶物を去する。減圧下に溶媒
を留去した後残留物を減圧蒸留して、沸点167
〜170℃/1mmHgの4−(3−ハイドロキシメ
チルフエニル)−trans−3−ブテニルアルコー
ル14gを得た。 IR(液膜、cm-1):3320。 NMR(CDCl3、δ):2.37(2H、四重線、J=
7Hz)、3.57(2H、三重線J=7Hz)、4.50(2H、
一重線)、5.7〜6.7(2H、多重線)、6.9〜7.5
(4H、多重線)。 4−(3−ハイドロキシメチルフエニル)−
trans−3−ブテニルアルコール14gをチオニル
クロリド50ml中に室温にて少しづつ加える。還
流下にて1時間反応後、減圧下にチオニルクロ
リドを留去する。残留物をエーテルに溶かして
5%炭酸カリウム水溶液で2回振り、水洗後、
芒硝にて乾燥させて溶媒を留去する。残留物を
カラムクロマト(wakogel−c−200、クロロ
ホルム流出)にて精製して、1−クロロ−4−
(3−クロロメチルフエニル)−trans−3−ブ
テン15.5gを油状物とした得た。この化合物を
減圧蒸留すると、沸点123〜126℃/0.6mmHgに
て蒸留されるが、分解が激しく、収率は低下す
る。 NMR(CDCl3、δ):2.56(2H、四重線、J=
7Hz)、3.59(2H、三重線J=7Hz)、4.54(2H、
一重線)、5.7〜6.7(2H、多重線)、7.0〜7.5
(4H、多重線)。 1−クロロ−4−(3−クロロメチルフエニ
ル)−rrans−3−ブテン4.1g、ピペリジン3.3g
及びテトラヒドロフラン41mlの混合物を2時間
加熱還流する。減圧下に溶媒を留去し、エーテ
ルを加えて析出した不溶物を去する。液を
10%塩酸にて抽出し、水層を集めて、炭酸カリ
ウムにてアルカリ性とした後、クロロホルム抽
出する。水洗後無水硫酸ナトリウムにて乾燥
し、溶媒を留去して、1−クロロ−〔3−(1−
ピペリジニルメチル)フエニル〕−rrans−3−
ブテン3.7gを油状物として得た。この化合物は
実施例10のA法)で得た化合物と完全に一致
した。 実施例 11 乾燥ジメチルスルホキシド6ml中に6%水素
化ナトリウム0.71gを懸濁させておいて、3−
ヒドロキシメチルフエノール2.0gを固定のまま
で少しづつ加える。室温にて20分間攪拌後、N
−(4−クロロ−cis−2−ブテニル)フタルイ
ミド4.17gを加え室温にて2時間反応させる。
反応後氷水を加えてエーテルを抽出する。水洗
後無水硫酸マグネシウムにて乾燥させて、溶媒
を留去する。残留物を熱ヘキサン50mlにて数回
抽出して、静置しヘキヘン層をデカントで除
き、N−〔4−(3−ヒドロキシメチルフエノキ
シ)−cis−2−ブテニル)フタルイミド3.3gを
油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3420、1775、1700。 NMR(CDCl3、δ):4.0〜4.6(2H、多重線)、
4.62(2H、一重線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、
5.3〜6.2(2H、多重線)、6.7〜7.4(4H、多重
線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 N−〔4−(3−ヒドロキシメチルフエノキ
シ)−cis−2−ブテニル〕フタルイミド3.3gと
チオニルクロリド21mlを還流下にて1時間反応
させる。減圧下にチオニルクロリドを留去し、
残留物をエーテルに溶かして5%炭酸カリウム
水溶液で3回振り、水洗後、芒硝にて乾燥し、
溶媒を留去して、N−〔4−(3−クロロメチル
フエノキシ)−cis−2−ブテニル〕フタルイミ
ド3.4gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):1770、1715。 NMR(CDCl3、δ):4.0〜4.6(2H、多重線)、
4.52(2H、一重線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、
5.3〜6.2(4H、多重線)、6.7〜7.4(4H、多重
線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 N−〔4−(3−クロロメチルフエノキシ)−
cis−2−ブテニル〕フタルイミド2.4g及び3
−ヒドロキシピペリジン14.2gをテトラヒドロ
フラン20ml中還流下にて1時間反応させる。冷
却した後エーテル20mlを加えて不溶物を去す
る。エーテル層を水洗後した後10%塩酸にて抽
出する。 水層を集めてアンモニアでアルカリ性とした
後、クロロホルムで抽出する。水洗後無水硫酸
マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去して、N
−〔4−〔3−(3−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕フタルイミド1.2gを油状物として得た。 IR(液膜、cm-1):3440、1767、1705。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(2H、多重線)、
2.2〜2.8(4H、多重線)、3.49(2H、一重線)、
3.6〜4.0(1H、多重線)、4.2〜4.6(2H、多重
線)、4.6〜5.0(2H、多重線)、5.3〜6.1(2H、多
重線)、6.7〜7.4(4H、多重線)、7.5〜8.0(4H、
多重線)。 実施例1のA法)において、N−〔4−〔3
−(1−ピペリジニルメチル)フエノキシ〕−
cis−2−ブテニル〕フタルイミドの代りにN
−〔4−〔3−(3−ヒドロキシ−1−ピペリジ
ニルメチル)フエノキシ〕−cis−2−ブテニ
ル〕フタルイミド1.2gを用いて同様に操作し
て、cis−4−〔3−(3−ヒドロキシ−1−ピ
ペリジニルメチル)フエノキシ〕−2−ブテニ
ルアミン0.7gを油状物として得た。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.9(4H、多重線)、
2.0〜2.6(4H、多重線)、3.3〜3.6(2H、多重
線)、3.46(2H、一重線)、3.5〜4.0(1H、多重
線)、4.4〜4.8(2H、多重線)、5.3〜6.1(2H、多
重線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 参考例 38 N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド
100g、トリフエニルホスフイン100g及びベンゼ
ン200mlの混合物を一夜還流する。析出した結晶
を取し乾燥して、融点216〜217℃の3−フタル
イミノプロピルトリフエニルホスホニウムブロミ
ド128gを得た。 IR(KBr、cm-1):3400、1770、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.8〜2.5(2H、多重線)、3.5
〜4.3(四H、多重線)、7.5〜8.1(19H、多重線)。 参考例 39 N−(5−ブロモペンチル)フタルイミド5.0g
及びトリフエニルホスフイン4.4gを140〜145℃に
て30分間加熱して反応させる。反応後アセトンを
加えて一度溶液とし、次いでエーテルを加えて分
離した油状物からエーテルをデカントで除く。エ
ーテルで扱つて、デカントを数回くり返した後、
減圧ポンプで良く溶媒を留去して、アモルフアス
状で、かつ、吸湿性の5−フタルイミノペンチル
トリエチルホスホニウムプロミド4.6gを得た。 IR(KBr、cm-1):3400、1760、1700。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜2.0(6H、多重線)、3.2
〜4.0(4H、多重線)、7.4〜8.1(19H、多重線)。 参考例 40 乾燥ジメチルスルホキシド20ml中に60%水奏化
ナトリウム2.8gを懸濁させておいて、フタルイミ
ド10gを固体のまま少しづつ加える。室温にて20
分間攪拌した後、この液を1,4−ジクロロ−
cis−2−ブテン16.8gの乾燥ジメチルスルホキシ
ド16ml溶液中に室温にて滴下する。室温にて2時
間放置後、氷水中にあけてn−ヘキサン50mlを加
え、攪拌し、放置する。析出した結晶を取し水
洗した後、n−ヘキサンで洗い、湿つた結晶をエ
ーテル50mlで6回抽出する。エーテル層を芒硝に
て乾燥した後、溶媒を留去する。粗結晶をn−ヘ
キサンより再結晶して、融点66.9〜68.6℃のN−
〔4−クロロ−cis−2−ブテニル)フタルイミド
5.0gを得た。 IR(KBr、cm-1):1760、1700。 NMR(CDCl3、δ):3.9〜4.6(4H、多重線)、5.4
〜6.1(2N、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 参考例 41 参考例40において、1,4−ジクロロ−cis−
2−ブテンの代りに1,4−ジクロロ−trans−
2−ブテン27.2gを用いて、同様に操作して得た
粗結晶を、アセトン−n−ヘキサンより再結晶し
て、融点104.5〜105.7℃のN−(4−クロロ−
trans−2−ブテニル)フタルイミド13.2gを得
た。 IR(KBr、cm-1):1765、1705。 NMR(CDCl3、δ):3.9〜4.6(4H、多重線)、5.5
〜6.2(2H、多重線)、7.5〜8.0(4H、多重線)。 本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示す
と以下の通りである。 参考例42: カプセル剤 1カプセル当り50mg及び100mgの活性成分を含
有するカプセル剤の処方例は次の通りである。処方−a 50mgカプセル mg/カプセル 活性成分 50 粉末乳糖 100メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 50 200mg処方l−b 100mgカプセル mg/カプセル 活性成分 100 粉末乳糖 200メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100 400mg 製造方法は以下の通りである。 粉末乳糖及びメタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムの混合粉末に、活性成分を加えて練合する。こ
れを乾燥させ、良く粉砕した後カプセルに充填す
る。 参考例43:注射液 活性成分 20mg p−ヒドロキシ安息香酸メチル 1.2mg塩化ナトリウム 6.0mg 注射用蒸留水を加え全体を1mlとする。 製造方法は以下の通りである。 注射用蒸留水にp−ヒドロキシ安息香酸メチル
を攪拌溶解し、次に、活性成分と塩化ナトリウム
を加えた後、希塩酸を加えPH7.0付近に調整する。
この溶液をメンプランフイルター(0.2ミクロン)
で無菌過し、アンプルに充填熔封する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 式中、R1及びR2はそれぞれ独立に低級アル
キル基を表わすか、或いはR1及びR2はこれら
が結合している窒素原子と一緒になつて1−ピ
ロリジニル、1−ピペリジニル又は1−パーヒ
ドロアゼピニル基を表わし; R3は水素原子又は低級アルキル基を表わし;
Qは−CH=CH−又は−C≡C−を表わし; mは0又は1であり;nは1〜4の整数であ
る、但し、基(−0−CH2−)n−Q(−−CH2−)o−
NH2はアミノアルキル基に対してメター又は
パラー位に結合しており、Qが−C≡C−であ
る場合にはmは1を表わすものとする、で示さ
れる化合物又はその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101587A JPH0256449A (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | アミノアルキルベンゼン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1101587A JPH0256449A (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | アミノアルキルベンゼン誘導体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56050535A Division JPS57165348A (en) | 1981-04-06 | 1981-04-06 | Novel aminoalkylbenzene derivative |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0256449A JPH0256449A (ja) | 1990-02-26 |
JPH0428695B2 true JPH0428695B2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=14304520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1101587A Granted JPH0256449A (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | アミノアルキルベンゼン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0256449A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5228612A (en) * | 1992-03-18 | 1993-07-20 | Wen-hao Chang | Tape dispenser with a sliding tape axle |
WO2022034121A1 (en) | 2020-08-11 | 2022-02-17 | Université De Strasbourg | H2 blockers targeting liver macrophages for the prevention and treatment of liver disease and cancer |
-
1989
- 1989-04-24 JP JP1101587A patent/JPH0256449A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0256449A (ja) | 1990-02-26 |
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