JPH0558997A - チオカルバモイルアセトニトリル誘導体 - Google Patents

チオカルバモイルアセトニトリル誘導体

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JPH0558997A
JPH0558997A JP3224412A JP22441291A JPH0558997A JP H0558997 A JPH0558997 A JP H0558997A JP 3224412 A JP3224412 A JP 3224412A JP 22441291 A JP22441291 A JP 22441291A JP H0558997 A JPH0558997 A JP H0558997A
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JP3224412A
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Tetsuo Niifuku
哲郎 新福
Hideki Bessho
秀樹 別所
Asami Kiyono
麻美 清野
Junko Hayashi
順子 林
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(I) 【化1】 〔R1 :H,C1 〜C6 のアルキル、C3 〜C6 のシク
ロアルキル R2 :C1 〜C10のアルキル Ar:ベンゼン環 X:−(CH2 m −(mは0または1〜3の整数),
−CO− Y:5〜6員環の複素環、9〜10原子の縮合複素環 但しYが無置換のイミダゾリル基を表す場合、m≠0〕
で示されるチオカルバモイルアセトニトリル誘導体。 【効果】 優れた血圧降下作用を有するので抗高血圧剤
として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗高血圧作用を有する
新規なチオカルバモイルアセトニトリル誘導体に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
抗高血圧作用を有する化合物として種々のものが提案さ
れている。例えば、ピリジンやキノリン等の複素環基を
有するチオホルムアミド誘導体が自発的高血圧のラット
(SHR)の動脈の圧力を低下し得ることが知られてい
る(特開昭57−42687号、同58−38281
号、同59−7188号、同59−232281号各公
報)。
【0003】しかしながら、抗高血圧剤として実用に供
し得る化合物としては必ずしも十分とは云えず、更に有
効な活性を有する抗高血圧剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
良好な抗高血圧作用を有する新規な化合物を提供すべく
鋭意検討した結果、アセトニトリルのα位に特定のアリ
ール基が置換したチオカルバモイルアセトニトリル誘導
体により、所期の目的が達成されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】〔上記一般式(I)中、R1 は水素原子、
1 〜C6 のアルキル基またはC3 〜C6 のシクロアル
キル基を表し、R2 はC1 〜C10のアルキル基を表し、
Arはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基お
よびトリフルオロメチル基から選ばれる1以上の置換基
を有していてもよいベンゼン環を表し、Xは−(C
2 m −(mは0または1〜3の整数を表す。)また
は−CO−を表し、これらはArに対して任意の位置で
置換され、Yは5乃至6員環の複素環残基または9乃至
10の原子数で構成される縮合複素環残基を表し、これ
らはC1 〜C6 のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ
基、アミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒ
ドロキシル基、トリフルオロメチル基、フェニル基およ
びオキソ基から選ばれる1以上の置換基を有していても
よい。但しYが無置換のイミダゾリル基を表す場合、X
は単結合(m=0)を表さないものとする。〕で示され
るチオカルバモイルアセトニトリル誘導体に存する。
【0008】以下、本発明を説明するに、本発明のチオ
カルバモイルアセトニトリル誘導体は上記一般式(I)
で表わされる。上記一般式(I)中で、R1 は、水素原
子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プ
ロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペ
ンチル基、n−ヘキシル基等のC1 〜C6 のアルキル
基;またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等のC3 〜C6 のシクロ
アルキル基を表し、R2 はメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、ter
t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−
ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシ
ル基等のC1 〜C10のアルキル基を表し、Arはフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原
子;シアノ基;ニトロ基;アミノ基;およびトリフルオ
ロメチル基から選ばれる1以上の置換基を有していても
よいベンゼン環を表し、Xは−(CH 2 m −(mは0
または1〜3の整数を表す)または−CO−を表し、こ
れらはArに対して任意の位置で置換され、Yはピロリ
ル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル
基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、チエニル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、チアジアゾリル基、フリル基、オキサゾリル基、
イソオキサゾリル基、フラザニル基等の5乃至6員環の
複素環残基;またはインドリジニル基、インドリル基、
イソインドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベン
ゾイミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、プリニル
基、ベンゾチエニル基、イソベンゾチエニル基、ベンゾ
チアゾリル基、イソベンゾチアゾリル基、ベンゾフラニ
ル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾフラザニル基、ベ
ンゾオキサゾリル基、イソベンゾオキサゾリル基等の9
乃至10の原子数で構成される縮合複素環残基を表し、
これらはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、te
rt−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等の
1 〜C6 のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ
基、iso−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−
ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等のC1 〜C
6 のアルコキシ基;アミノ基;フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;シアノ基;ニ
トロ基;ヒドロキシル基;トリフルオロメチル基;フェ
ニル基;およびオキソ基から選ばれる1以上の置換基を
有していてもよい。但し、Yが無置換のイミダゾリル基
を表すとき、Xは単結合(m=0)を表さないものとす
る。
【0009】かかる本発明化合物の具体例としては、例
えば下記表¬1に示す化合物が挙げられる。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】
【表5】
【0015】
【表6】
【0016】
【表7】
【0017】
【表8】
【0018】
【表9】
【0019】
【表10】
【0020】次に本発明の化合物の製造方法について説
明する。本発明の化合物(I)は、例えば経路(1)又
は(2)の方法で製造できる。
【0021】
【化3】
【0022】(上記式中、R1 ・R2 、Ar、Xおよび
Yは、既に定義した通りであり、Meはメチル基を表わ
す。) 経路(1)の反応では、上記式(II)で示される化合物
と上記式(III) で示されるイソチオシアナートとを、テ
トラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド又は
ヘキサメチルホスホリルアミド等の無水の極性溶媒また
はこれらの混合物の中で、カリウムtert−ブトキシ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、水素化ナトリウム
等の塩基の存在下、−80℃〜50℃で反応させること
により、上記式(I)で示される本発明の化合物が得ら
れる。
【0023】経路(2)の反応では、上記式(II) で示
される化合物と二硫化炭素を、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド等の極性溶媒中、カリウ
ムtert−ブトキシドや水素化ナトリウム等の塩基の
存在下、−80℃〜50℃で数分間から数時間反応させ
た後、得られた反応溶液に、ヨウ化メチルを加え、−8
0℃〜50℃で反応させることにより、上記式(IV)で
示される化合物を得る。この化合物(IV) とアンモニア
又は一般式R2 −NH2 (V)で示される化合物とを、
水、メタノール、エタノール、N,N−ジメチルホルム
アミド、テトラヒドロフラン、エーテル等の極性溶媒あ
るいはそれらの混合溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素または無溶媒中、0℃〜200℃
で反応させることにより、上記式(I)で示される本発
明の化合物が得られる。
【0024】一般式(II) の化合物の製造方法として
は、例えば、以下に示すような反応経路(3)〜(5)
の方法が挙げられる。
【0025】
【化4】
【0026】(式中、R1 、Ar、XおよびYは既に定
義した通りであり、Zは、ハロゲン原子、−OSO2
3 等の脱離基、Mは金属イオン等の無機残基を表わ
す。) 反応経路(3)では、上記式(VI) で示される化合物
と、(VII)で示される化合物とを、メタノール、エタノ
ール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、テトラヒドロフラン等の極性溶媒中、水酸化ナ
トリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−
ブトキシド、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピ
ルアミド等の塩基の存在下、−80℃〜100℃の温度
で反応させ、上記式(II)で示される化合物を得る。
【0027】反応経路(4)では、上記式(VIII)で示さ
れる化合物とM−CNで表わされる無機シアン化物と
を、水、メタノール、エタノール、アセトン、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホリルアミド等の極性溶媒
あるいはそれらの混合物、エチレングリコールおよびそ
のエーテル、テトラヒドロフルフリルアルコールなどの
高沸点溶媒中または無溶媒中で、0℃〜200℃で反応
させることにより、上記式(II)で示される化合物を得
る。
【0028】反応経路(5)では、上記式(IX)で示され
る化合物と、p−トルエンスルホニルメチルイソシアニ
ド(TosMic)から、文献[例えば、Oldenz
iel O.H.and van Leusen A.
M.TetrahedronLetters No.1
6,1357(1973)]に記載された方法により、
上記式(II)で示される化合物を得る。
【0029】さらに、本発明の化合物(I)の製造にお
いて、反応経路(3)および(1)の方法を用いる場
合、中間体である上記式(II)で示される化合物を取り出
すことなく、1工程で上記式(VI)で示される化合物から
本発明の化合物(I)を得ることもできる。かくして得
られた本発明の化合物(I)中に、不斉炭素が存在する
場合には、光学異性体が存在するが、本発明の化合物に
は、これらの異性体も含まれる。
【0030】本発明のチオカルバモイルアセトニトリル
誘導体は、血管拡張作用及び血圧降下作用を有するので
高血圧の治療等に有用である。本発明に係わる化合物を
抗高血圧剤として用いる場合、常法によりヒトに経口ま
たは非経口で適応される。経口投与のための剤形として
は、顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤、硬カプセル剤、軟カ
プセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤または液剤等が挙
げられる。また、非経口投与のための剤形としては、注
射剤、座剤、経皮剤等が挙げられる。
【0031】上記一般式(I)で示される化合物または
その薬学的に許容されうる塩は、上記剤形中において、
固体もしくは液体の医薬用担体または賦形剤、安定剤、
潤滑剤、甘味剤、保存剤、懸濁化剤等の通常用いられる
医薬用添加剤とともに含まれている。用いられている固
体担体の例としては、乳糖、白陶土、ショ糖、結晶セル
ロース、コーンスターチ、タルク、寒天、ペクチン、ア
カシア、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、レ
シチン、塩化ナトリウムなどが挙げられる。液状担体の
例としては、シロップ、グリセリン、落花生油、ポリビ
ニルピロリドン、オリーブ油、エタノール、ベンジルア
ルコール、プロピレングリコール、水などが挙げられ
る。
【0032】本発明の化合物を経口的に用いる場合は、
成人に対する投与量は、1日0.01mg〜1000mg
(好ましくは0.1mg〜100mg)であるが、年令、性
別、病態、症状、同時処理の有無等により、適宜増減す
ることが更に好ましい。また、投与回数は、1日1回ま
たは適当な間隔をおいて、1日数回に分けて投与しても
よい。
【0033】固形製剤を製造する場合には、賦形剤とし
ては、例えば、乳糖、ショ糖、デンプン、タルク、セル
ロース、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム等が
用いられる。経口投与のための液体製剤即ちシロップ
剤、乳剤、懸濁剤または液剤等の場合には一般的に用い
られる上記液状担体を、適当な補助剤例えば湿潤剤、懸
濁補助剤、甘味剤、芳香剤、着色剤または保存剤等と共
に用いる。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 N−メチル−2−〔4−(1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−フェニル〕−2−シアノチオプロピオンア
ミドの合成(表1中、化合物No.2)
【0035】
【化5】
【0036】(1)0.20g(25mmole)の水
素化リチウムのN,N−ジメチルホルムアミド10mlの
懸濁溶液に、1.74g(25mmole)の1,2,
4−トリアゾールのN,N−ジメチルホルムアミド5ml
の溶液を添加し、室温で1時間攪拌した後、2.82g
(20mmole)のP−フルオロアセトフェノンの
N,N−ジメチルホルムアミド5ml溶液を加え、100
℃で5時間攪拌した。冷却後、反応液を水にあけ、酢酸
エチル200mlで抽出し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、4−(1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−アセトフェノン3.74g(定量的)を
得た。
【0037】 1H−NMR(CDCl3 )ppm :2.6
6(s,3H) 7.83(d,2H) 8.02(s,1H) 8.12(d,2H) 8.68(s,1H)
【0038】(2)4−(1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−アセトフェノン2.10g(11mmol
e),エタノール1ml,P−トルエンスルホニルメチル
イソシアニド2.63g(13mmole)のエチレン
グリコールジメチルエーテル30mlに、氷冷下、カリウ
ムtert−ブトキシド1.50g(13mmole)
を添加した後、室温で0.5時間、さらに50℃で10
時間攪拌した。反応混合物を放冷後、減圧濾過した濾液
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、2
−〔4−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−フ
ェニル〕−プロピオニトリル1.30g(収率58%)
の白色固体を得た。
【0039】IR(KBr):2250cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :1.69(d,3
H) 3.98(g:1H) 7.52(d:2H) 7.73(d:2H) 8.12(s:1H) 8.58(s:1H)
【0040】(3)0.55g(4.9mmole)の
カリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン1
0ml懸濁溶液に、氷冷下、0.80g(4.0mmol
e)の2−〔4−(1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−フェニル〕−プロピオニトリルのテトラヒドロフ
ラン5ml溶液を添加し、そのまま0.5時間攪拌したの
ち、0.36g(4.9mmole)のイソチオシアン
酸メチルのテトラヒドロフラン5ml溶液を添加し、室温
で一晩放置した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル5
0mlで抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製した後、トルエン6mlの懸濁溶液を0.5時間加
熱還流し、放冷後濾別して、N−メチル−2−〔4−
(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−フェニル〕
−2−シアノチオプロピオンアミド0.79g(収率7
2%)の白色結晶を得た。
【0041】IR(KBr):2250cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :2.19(s,3
H) 3.20(d,3H) 7.73(s,4H) 7.9 (brs,1H) 8.12(s,1H) 8.56(s,1H) 融点:175.5℃
【0042】実施例2 N−メチル−2−〔4−(1,2,4−トリアゾール−
5−イル)−フェニル〕−2−シアノチオプロピオンア
ミドの合成(表1中、化合物No.66)
【0043】
【化6】
【0044】(1)2−(4−アミノカルボニルフェニ
ル)−プロピオニトリル1.00g(5.7mmol
e)のメタノール溶液に、N,N−ジメチルホルムアミ
ドジメチルアセタール0.91ml(6.8mmole)
を添加した後、40℃で0.5時間攪拌した。溶媒を、
減圧留去した残渣に、ヒドラジン1水和物の酢酸−ジオ
キサン溶液を添加し、90℃で3時間攪拌した。放冷
後、反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加え、pH8
とし、酢酸エチルで抽出した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、2−〔4−(1,2,4−
トリアゾール−5−イル)−フェニル〕−プロピオニト
リル0.73g(収率68%)の結晶を得た。
【0045】 1H−NMR(CDCl3 )ppm :1.7
(d,3H) 4.0(dd,1H) 5.6−6.3(brs,1H) 7.5(d,2H) 7.8(d,2H) 8.3(s,1H) IR(KBr):2250cm-1
【0046】(2)2−〔4−(1,2,4−トリアゾ
ール−5−イル)−フェニル〕−プロピオニトリル0.
46g(2.3mmole)のテトラヒドロフラン溶液
に、氷冷下、カリウムtert−ブトキシド0.52g
(4.6mmole)のテトラヒドロフラン溶液を添加
した。0.5時間攪拌した後、さらにイソチオシアン酸
メチル0.19g(2.3mmole)のテトラヒドロ
フラン溶液を添加し、そのまま2時間攪拌した。
【0047】反応混合物に塩酸水を加えpH7とし、酢酸
エチルで抽出した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、N−メチル−2−〔4−(1,2,4
−トリアゾール−5−イル)−フェニル〕−2−シアノ
チオプロピオンアミド0.35g(収率56%)の結晶
を得た。 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :2.2(s,3H) 3.2(d,3H) 7.8(d,2H) 8.1(d,2H) 7.6−8.0(brs,1H) 8.3(s,1H) IR(neat):2250cm-1 融点 :150〜155℃
【0048】実施例3 N−メチル−2−〔4−(3−チエニルカルボニル)−
フェニル〕−2−シアノチオプロピオンアミドの合成
(表1中、化合物No.98)
【0049】
【化7】
【0050】(1)1.63g(10mmole)の3
−ブロモチオフェンのエーテル30ml溶液を−70℃に
冷却し、6ml(9.3mmole)のn−ブチルリチウ
ムのヘキサン溶液を添加し、0.5時間攪拌した後、
1.0g(5.3mmole)の4−シアノアセトフェ
ノンエチレンケタールのエーテル溶液10mlを滴下し、
攪拌しながら徐々に室温まであげた。さらに1時間攪拌
した後、反応混合物を氷水にあけ、IN塩酸30mlを加
え1時間攪拌した後、酢酸エチルで抽出し、シリカゲル
クロマトグラフィーにて精製し、4−(3−チエニルカ
ルボニル)−アセトフェノン1.10g(収率91%)
の白色固体を得た。 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :2.67(s,3
H) 7.42(m,1H) 7.60(m,1H) 7.92(m,3H) 8.06(d,2H)
【0051】(2)実施例1(2)と同様の方法によ
り、1.10g(4.8mmole)の4−(3−チエ
ニルカルボニル)−アセトフェノンより、2−〔4−
(3−チエニルカルボニル)−フェニル〕−プロピオニ
トリル1.03g(収率89%)の固体を得た。
【0052】IR(KBr):2250cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :1.70(d,3
H) 4.10(g,1H) 7.40(m,1H) 7.50(d,2H) 7.60(m,1H) 7.87(d,2H) 7.93(m,1H)
【0053】(3)実施例1(3)と同様の方法によ
り、1.03g(4.3mmole)の2−〔4−(3
−チエニルカルボニル)−フェニル〕−プロピオニトリ
ルより、N−メチル−2−〔4−(3−チエニルカルボ
ニル)−フェニル〕−2−シアノチオプロピオンアミド
0.85g(収率64%)の淡黄色結晶を得た。
【0054】IR(KBr):2250cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :2.20(s,3
H) 3.20(d,3H) 7.40(m,1H) 7.58(g,1H) 7.70(d,2H) 7.8(Brs,1H) 7.88(d,2H) 7.94(m,1H) 融点:151℃
【0055】実施例4 N−メチル−2−〔4−(1−メチルイミダゾール−2
−イル)−フェニル〕−2−シアノチオプロピオンアミ
ドの合成(表1中、化合物No.55)
【0056】
【化8】
【0057】(1)1.50g(18mmole)の1
−メチルイミダゾールのテトラヒドロフラン20ml溶液
を−70℃に冷却後、11ml(18mmole)のn−
ブチルリチウムのヘキサン溶液を加え、1時間攪拌した
後塩化亜鉛3gを加え、室温まで徐々に昇温し、0.5
時間攪拌した。さらに、2.1g(11mmole)の
P−ブロモベンジルシアニドのテトラヒドロフラン5ml
溶液と、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウ
ム0.1g、塩化亜鉛6gを加え、3時間加熱還流下、
反応させた後、冷却し、水およびアンモニア水を加え、
ジクロロメタンで抽出し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、P−(1−メチルイミダゾール−
2−イル)−ベジルシアニド1.60g(収率76%)
の白色固体を得た。
【0058】 1H−NMR(CDCl3 )ppm :3.7
6(s,3H) 3.81(s,2H) 6.99(d,1H) 7.13(d,1H) 7.42(d,2H) 7.66(d,2H)
【0059】(2)0.46g(4.1mmole)の
カリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン2
0ml懸濁溶液に、氷冷下、0.80g(4.1mmol
e)のP−(1−メチルイミダゾール−2−イル)−ベ
ンジルシアニドのテトラヒドロフラン5ml溶液を加えて
0.5時間攪拌し、さらに0.25ml(4.1mmol
e)のヨウ化メチルのテトラヒドロフラン3ml溶液を加
え、1時間攪拌した。さらに0.50g(4.5mmo
le)のカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロ
フラン10ml懸濁液を加え、0.5時間攪拌した後、
0.33g(4.5mmole)のイソチオシアン酸メ
チルのテトラヒドロフラン5ml溶液を加え、室温で2時
間攪拌した。反応混合物に水を加えて、酢酸エチルで抽
出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
後、トルエン12mlの懸濁液を1時間、加熱還流し、放
冷後濾別し、N−メチル−2−〔4−(1−メチルイミ
ダゾール−2−イル)−フェニル〕−2−シアノチオプ
ロピオンアミド0.52g(収率45%)の白色結晶を
得た。
【0060】IR(KBr):2250cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )ppm :2.18(s,3
H) 3.16(d,3H) 3.77(s,3H) 7.00(d,1H) 7.14(d,1H) 7.66(s,4H) 7.9(Brs,1H) 融点:204〜205℃
【0061】実施例5 実施例1〜4と同様の方法に従い、表−2に揚げた化合
物を製造した。(化合物No.は表1と対応する)
【0062】
【表11】
【0063】試験例 平均血圧が150mmHg以上を示す高血圧自然発症ラッ
ト(OKAMOTO−AOKI系統)に、本発明の化合
物10mg/kg を経口投与し、Nakao K.,H.a
nd Takayanagi K.,Japanese
Journal of Pharmacology,V
ol.25,25(1975)に記載された直接法によ
り、血圧および心拍数を測定した。
【0064】投与2時間後の結果を下記表−3に示す。
【0065】
【表12】
【0066】
【発明の効果】本発明の化合物は、良好な血圧降下作用
を有するので抗高血圧剤として有効に使用し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249/08 Z 7180−4C 249/20 7180−4C 257/04 7019−4C 271/06 9283−4C 277/24 7019−4C 277/64 7019−4C 285/08 8314−4C 307/46 7729−4C 307/80 7729−4C 333/22 7729−4C 333/56 7729−4C 473/08 8415−4C 473/34 321 8415−4C // A61K 31/34 7252−4C 31/38 7252−4C 31/40 7252−4C 31/41 ABU 7252−4C 31/415 7252−4C 31/425 7252−4C 31/44 7252−4C (72)発明者 林 順子 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 〔上記一般式(I)中、R1 は水素原子、C1 〜C6
    アルキル基またはC3 〜C6 のシクロアルキル基を表
    し、R2 はC1 〜C10のアルキル基を表し、Arはハロ
    ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基およびトリフ
    ルオロメチル基から選ばれる1以上の置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を表し、Xは−(CH2 m −(m
    は0または1〜3の整数を表す。)または−CO−を表
    し、これらはArに対して任意の位置で置換され、Yは
    5乃至6員環の複素環残基または9乃至10の原子数で
    構成される縮合複素環残基を表し、これらはC1 〜C6
    のアルキル基、C1 〜C6 のアルコキシ基、アミノ基、
    ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、
    トリフルオロメチル基、フェニル基およびオキソ基から
    選ばれる1以上の置換基を有していてもよい。但しYが
    無置換のイミダゾリル基を表す場合、Xは単結合(m=
    0)を表さないものとする。〕で示されるチオカルバモ
    イルアセトニトリル誘導体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000035553A1 (fr) * 1998-12-16 2000-06-22 Takeda Chemical Industries, Ltd. Procede de separation d'un compose metallique du groupe iii ou iv
US7229993B2 (en) 2002-03-13 2007-06-12 Euro-Celtique S.A. Aryl substituted pyrimidines and the use thereof
US7644641B2 (en) 2003-09-30 2010-01-12 Komatsu Ltd. Operating lever device
US8153804B2 (en) 2005-08-02 2012-04-10 Lexicon Pharmaceuticals, Inc. Aryl pyridines and methods of their use
US11046658B2 (en) 2018-07-02 2021-06-29 Incyte Corporation Aminopyrazine derivatives as PI3K-γ inhibitors
US11926616B2 (en) 2018-03-08 2024-03-12 Incyte Corporation Aminopyrazine diol compounds as PI3K-γ inhibitors

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