JP3262293B2 - アンジオテンシンii阻害剤としての置換トリアゾール - Google Patents

アンジオテンシンii阻害剤としての置換トリアゾール

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JP3262293B2 JP03431393A JP3431393A JP3262293B2 JP 3262293 B2 JP3262293 B2 JP 3262293B2 JP 03431393 A JP03431393 A JP 03431393A JP 3431393 A JP3431393 A JP 3431393A JP 3262293 B2 JP3262293 B2 JP 3262293B2
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    • C07D249/101,2,4-Triazoles; Hydrogenated 1,2,4-triazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D249/12Oxygen or sulfur atoms

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、下記式で示される新規な化合
物に関する。
【0002】
【化15】
【0003】本発明はまた、本発明の化合物を活性成分
として含む製薬学的組成物、アンジオテンシン(angiote
nsin)IIにより媒介される哺乳類の生理学的状態を本
発明の化合物の投与により処置する方法、本発明の化合
物及び製薬学上許容しうるその塩の新規な製造法に関す
る。
【0004】新規化合物はアンジオテンシンII受容体
拮抗剤(receptor antagonists)であり、高血圧の処置
(高い血圧を下げる)、うっ血性心不全(congestive he
art failure)、高眼圧(elevated ocular pressure)、脳
卒中、狭心症(angina)、心不全(cardiac insufficienc
y)、心筋梗塞(myocardial infarction)及び糖尿病性腎
症(diabetic nephropathy)の処置に有用である。
【0005】
【発明の背景】心臓機能障害における高血圧の役割が次
々に判明している。従って高血圧の処置は相変わらず臨
床的に重要である。高血圧は長期にわたって処置しなけ
ればならないので、望ましくない副作用がより少ない新
規薬剤の発見は治療上の目標である。長期毒性ならびに
長期の患者のコンプライアンス(complianc
e)は、新規降圧剤の開発において考慮すべき重要な問
題である。
【0006】人間の血圧制御系のひとつは、レニン−ア
ンジオテンシン系である。レニン−アンジオテンシン系
は、腎臓でアンジオテンシノーゲンを生産し、それがレ
ニンによりアンジオテンシンIに変換される。非血管収
縮性ペプチドであるアンジオテンシンIは、アンジオテ
ンシン変換酵素(ACE)により有力な血管収縮剤であ
るアンジオテンシンIIに変換される。非ペプチドアン
ジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤の発見は、高血
圧の処置における重要な新規段階を与え、カプトプリル
及びエナラプリルなどの阻害剤のいくつかが広く受け入
れられている。しかし治療薬としてのレニン阻害剤を目
的とする発展の成功はずっと少なかった。
【0007】受容体におけるアンジオテンシンII結合
の直接の拮抗は、その結合がこの経路における実際の血
管収縮反応なので、魅力的な目標である。受容体を阻害
することにより、経路におけるもっと初期の段階を阻害
するより副作用が少ないことが期待される。又、酵素の
ひとつと異なり受容体で作用することによりアンジオテ
ンシノーゲン及びアンジオテンシンIの大量の沈澱が蓄
積しない。ある系ではこの蓄積が短絡機構を生じ、それ
が他の副作用を起こし得る。
【0008】Duncia et al.〔J.Me
d.Chem.,(1990),33,1312〕、C
arini et al.J.Med.Chem.
(1990),33,1330〕、Johnson
t al.〔Drug Newsand Perspe
ctives,(1990),,(6),337〕、
Chang et al.(EP 041,594A)
及びRoberts et al.(G.B.1804
2)はすべてアンジオテンシンIIの阻害剤である化合
物につき記載している。
【0009】多数の3−チオ−1,2,4−トリアゾー
ルが文献中に記載されている〔Bayer,H.et
al.,Ber.(1960)637,135;Kro
ger,C.et al.,Ber(0961)64
,121;及びKroger,C.et al.,B
er(1961)643,128;CA99(21):
175676W;CA102(25):216901
S;CA84(5):29998B;CA83(2
6):20942U〕。しかしこれらの化合物のいずれ
もジベンジル化されていない。本発明の化合物はビス−
ビフェニル又はフェニルフタラメート置換3−メルカプ
ト−1,2,4−トリアゾールである。
【0010】
【発明の詳細な記述】本発明は、式
【0011】
【化16】
【0012】〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C
2-10アルケニル、ベンジル、置換基がC1-5アルキル、
NO2及びハロ、例えばクロロ、ブロモ、フルオロ又は
ヨードから選ばれる置換ベンジル、フェニル、フェニル
アルケニル、例えば2−フェニルエテン又は2−フェニ
ルプロピレン及び置換基がC1-5アルキル、NO2、C
1-6アルコキシ及びハロ、例えばクロロ、ブロモ、フル
オロ又はヨードから選ばれる置換フェニルから選ばれ、
2及びR3は同一又は相異なり、CO2H、CO21-5
アルキル、CN、CONH2、R4がC1-6アルキルであ
るCON(R42、5−テトラゾロ、CONHOH及び
4がC1-6アルキルであるCONR4OH、R4が5−テ
トラゾロであるCONHR4から選ばれ、XはS、SO
及びSO2から選ばれる〕のビス−ビフェニル置換3−
チオ−1,2,4−トリアゾールに関する。
【0013】好ましい本発明の化合物は、R1がC1-10
アルキルであり、R2がCOOH又は5−テトラゾロで
ありR3がCO2H、CN又はCO21-6アルキルである
化合物である。
【0014】本発明の好ましい種類は以下の化合物であ
る:5−ブチル−1,3−ビス〔4−(2’−カルボキ
シフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール二ナトリウム;5−ペンチル−1,3−ビス
〔4−(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕メルカ
プト−1,2,4−トリアゾール;3−〔4−(2’−
カルボメトキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−5−
ペンチル−1−〔4−(2’−テトラゾロフェニル)ベ
ンジル〕−1,2,4−トリアゾール;3−〔4−
(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカプト−5−
ペンチル−1−〔4−(2’−テトラゾロ−フェニル)
ベンジル〕−1,2,4−トリアゾール;及び1−
〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕−3−
〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジルスルホニル〕
−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール。
【0015】本発明はまた、反応式1に示す新規化合物
の新規製造法に関する。
【0016】
【化17】
【0017】反応式1からわかる通り、XがSである化
合物は最初に置換メルカプトトリアゾールを適した溶媒
中、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド及び
メタノールなどのアルコール中、例えば水素化ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化カリウ
ム及び炭酸カリウムなどの塩基の存在下で置換ビフェニ
リルハライドと反応させることにより製造される。反応
混合物を約1−16時間撹拌し、その後溶媒を真空中
で、又は当業者に既知の他の方法により除去する。残留
物を例えばエーテル、酢酸エチル又はメチレンクロリド
あるいはテトラヒドロフランなどの適した溶媒中に溶解
し、溶液を例えば希塩酸などの希酸で洗浄し、その後水
又はブラインで洗浄する。溶媒を乾燥し、生成物を当業
者に既知の方法により集める。例えば溶液を結晶化する
か、又は例えばシリカゲルなどの吸着材料上のクロマト
グラフィーにかけ、生成物を適した溶媒で溶離すること
ができる。得られた生成物をその後第2当量の塩基及び
ビフェニリルハライドと反応させ、置換トリアゾールを
得る。反応式において、2当量の塩基及びビフェニリル
ハライドを用いた場合、置換トリアゾールが直接得ら
れ、当業者に既知の方法により分離及び精製する。
【0018】R2又はR3がCONH2、CON
(R42、CONHR4、CONHOH又はCONR4
Hである化合物は、(1)基本的にSynthesi
,(1),18(1991)にてW.Murray
et al.,により記載されている通りメチレンクロ
リド又はTHFなどの溶媒中でオキザリルクロリド又は
チオニルクロリドを用い、構造又はを適した酸クロ
リドに変換することにより製造する。形成された酸クロ
リドをその後、メチレンクロリド又はTHFなどの適し
た溶媒及びトリエチルアミン又はピリジンなどの塩基中
のHN(C1-6アルキル)2、NH2(C1-6アルキル)、
ベンジルアミン、5−アミノテトラゾールなどのアミ
ン、又はNH2OH・HCl、NH(C1-6アルキル)O
Hなどのアミンヒドロクロリドの溶液に加える。一般に
アミドが溶液から沈澱する。R2又はR3がCONHOH
又はCONR4OHであるヒドロキシアミドは、水又は
希塩酸などの希酸で洗浄し、層を分離し、減圧下で濃縮
することにより単離される。
【0019】本発明の製薬学上許容しうる塩には、ナト
リウム、カリウム及びピリジニウム塩が含まれ、それら
は当業者に既知の方法により製造される。
【0020】XがSO又はSO2である本発明の化合物
は、構造1又は2の化合物をメチレンクロリド又はテト
ラクロロエチレンなどの適した溶媒中に溶解することに
より製造する。溶液を0−10℃に冷却し、メチレンク
ロリド又はテトラクロロエチレンなどの溶媒を滴下す
る。スルホキシド(X=SO)の生成のためには、適し
た溶媒中の1当量のメタクロロ過安息香酸(MCPB
A)を用いる。スルホン(SO2)の生成のためには2
当量か又はそれ以上のMCPBAを用いる。添加が終了
したら、混合物を0−25℃で0−6時間撹拌する。1
0%NaOH又は5%KOHなどの希塩基を加え、層を
分離する。その後有機層をブライン又は水で洗浄し、硫
酸ナトリウム又は硫酸マグネシウムなどの適した乾燥剤
上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮する。その後残留物
を酢酸エチル又はエーテルなどの適した溶媒、あるいは
酢酸エチル/ヘキサン又はエーテル/ヘキサンなどの溶
媒対から結晶化し、純粋な化合物を得る。
【0021】ビフェニリルブロミド35は、Dunci
et al.,J.Org.Chem.1991,
56,2395−2400又はAldrich et
al.,米国特許第4,870,186号及び第4,8
74,867号の方法により製造された。置換メルカプ
トトリアゾール34は、Von Beyer eta
l.,Leibigs Ann.637,135(19
60)に記載の通りに製造された。
【0022】本発明の化合物は、アンジオテンシンII
受容体拮抗剤であり、高血圧の処置(高い血圧を下げ
る)、うっ血性心不全、高眼圧、脳卒中、狭心症、心不
全、心筋梗塞及び/又は糖尿病性腎症の処置に有用であ
る。
【0023】活性成分としての本発明の化合物を製薬学
的担体との均質な混合物の状態で含む製薬学的組成物
は、従来の製薬学的配合法に従って調製することができ
る。担体は、例えば静脈内、経口的又は非経口的などの
投与に望ましい組成物の形態に依存して多様な形態をと
ることができる。組成物は又、エーロゾルを用いて投与
することもできる。経口的投薬形態で組成物を調製する
場合、通常の製薬学的媒体のいずれも使用することがで
きる。例えば経口的液体組成物(例えば懸濁液、エリキ
サー及び溶液)の場合、水、グリコール、油、アルコー
ル、風味料、防腐剤、着色料などを使用することができ
る。経口的固体組成物(例えば粉末、カプセル及び錠
剤)の場合、澱粉、糖、希釈剤、顆粒化剤、潤滑剤、結
合剤、崩壊剤などの担体を用いることができる。その投
与の容易さの故に、錠剤及びカプセルが最も有利な経口
的投薬単位形態を与え、その場合製薬学的固体担体を用
いるのが好ましい。必要なら錠剤を標準的方法で糖−被
覆又は腸溶−被覆(enteric−coated)す
ることができる。非経口的の場合、通常担体は滅菌水を
含むが、例えば溶解性を補助するため、又は防腐の目的
の他の成分を含むことができる。注射可能な懸濁液を調
製することもでき、その場合適した液体担体、懸濁剤な
どを使用することができる。一般に製薬学的組成物は
0.1−約1000mg/kg、好ましくは約1−20
0mg/kgの活性成分を含む投薬単位の形態、例えば
錠剤、カプセル、粉末、注射、スプーン一杯の形態であ
る。
【0024】以下の実験的実施例は、本発明をより特定
して記載したものであり、例示を目的とし、本発明を制
限するものではない。
【0025】
【実施例】融点はThomas−Hoover装置上で
決定し、修正しない。赤外スペクトル(IR)はBec
kman装置IR−B分光光度計上で記録し、センチメ
ートルの逆数(cm-1)で表す。水素原子に関する核磁
気共鳴(NMR)は、示された溶媒中でテトラメチルシ
ラン(TMS)を内部標準とし、GE QE300、B
ruker AC300又はIBM WP−100分光
計で測定した。値はTMSから低磁場へのppmで表
す。EI及びCI質量スペクトルは、Finnigan
MAT8230 Double Focusing高
分解能質量分析計で得た。
【0026】実施例1 5−ペンチル−3−〔4−(2’−カルボメトキシフェ
ニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾー
ル32 3−メルカプト−5−ペンチル−1,2,4−トリアゾ
ール(3.42g、0.02モル)、油中80%の水素
化ナトリウム(1.0g、0.033モル)及び4−
(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルブロミド
(6.1g、0.02モル)の混合物を、アセトニトリ
ル(300mL)中で6時間撹拌した。得られた混合物
をその後セライトを通して濾過し、回転蒸発させ(ro
tovapped)、茶色の残留物を得た。残留物を、
可動相としてヘキサン/40%酢酸エチルを用いたシリ
カゲル上のクロマトグラフィーにかけた。溶離物を濃縮
し、6.5g(82%)の標題化合物を低融点の白色ワ
ックス状固体として得た。1HNMR(CDCl3)7.
82(1H,d,J=7Hz);7.60−7.20
(7H,m);4.38(2H,s);3.63(3
H,s);2.78(2H,t,J=7Hz);1.7
0(2H,m);1.4(4H,m);1.31(3
H,t,J=4Hz)。質量スペクトル(DCl)m/
z396(M+H)。元素分析C222532Sの計算
値:C,66.82;H,6.32;N,10.00、
測定値:C,66.67;H,6.34;N,10.0
0。
【0027】実施例2 5−ペンチル−3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベ
ンジル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾール33 ビフェニリルブロミドとして4−(2−シアノフェニ
ル)ベンジルブロミドを用い、実施例1の方法に従って
標題化合物を製造した。収率88%、融点105−10
6℃。質量スペクトル(DCl)m/z363(M+
H)。元素分析C21224Sの計算値:C,69.5
6;H,6.12;N,15.46、測定値:C,6
9.59;H,5.91;N,15.34。
【0028】実施例3 5−ペンチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール21及び5−ペンチル−1,3−ビス−
〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕メ
ルカプト−1,2,4−トリアゾール5 A)5−ペンチル−3−〔4−(2’−カルボメトキシ
フェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリア
ゾール(3.95g、0.01モル)、水素化ナトリウ
ム80%(0.5g、0.01モル)及び4−(2−カ
ルボメトキシフェニル)ベンジルブロミド(3.04
g、0.01モル)の混合物を350mLのアセトニト
リル中で合わせ、混合物を5時間還流する。得られた混
合物をセライトを通して濾過し、回転蒸発して茶色の残
留物を得る。残留物を、可動相としてヘキサン/30%
酢酸エチルを用いたシリカゲル上のクロマトグラフィー
にかけた。溶離物を濃縮し、5−ペンチル−2,3−ビ
ス−〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジ
ル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾール21を無色
の油(1.36g、22%)として、及び5−ペンチル
−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボメトキシフェニ
ル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾール
5を無色の油(2.52g、41%)として得た。
【0029】B)3−メルカプト−5−フェニル−1,
2,4−トリアゾール(1.71g、0.01モル)、
油中80%の水素化ナトリウム(1.0g、0.033
モル)及び4−(2’−カルボメトキシフェニル)−ベ
ンジルブロミド(6.1g、0.02モル)をアセトニ
トリル(300mL)中で8時間還流した。得られた混
合物をセライトを通して濾過し、回転蒸発して茶色の残
留物を得る。残留物を、可動相としてヘキサン/30%
酢酸エチルを用いたシリカゲル上のクロマトグラフィー
にかけた。溶離物を濃縮し、5−ペンチル−2,3−ビ
ス−〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジ
ル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾール21(0.
9g、15%)、及び5−ペンチル−1,3−ビス−
〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕メ
ルカプト−1,2,4−トリアゾール5(1.02g、
16%)を無色の油として得た。
【0030】化合物211HNMR(CDCl3)7.
82(2H,m);7.6−7.2(14H,m);
5.16(2H,s);4.51(2H,s);3.6
3(3H,s);3.60(3H,s);2.76(2
H,t,J=7Hz);1.78(2H,m);1.4
0(4H,m);1.31(3H,m)。質量スペクト
ル(DCl)m/z620(M+H)。元素分析C37
3734S・1/2H2Oの計算値:C,70.68;
H,6.09;N,6.68、測定値:C,70.4
7;H,5.59;N,6.90。
【0031】化合物51HNMR(CDCl3)7.8
2(2H,m);7.6−7.15(14H,m);
5.24(2H,s);4.41(2H,s);3.6
2(3H,s);3.60(3H,s);2.76(2
H,t,J=7Hz);1.65(2H,m);1.3
5(4H,m);0.85(3H,t,J=4Hz)。
5.24sを照射した場合2.67tのNOE強化。質
量スペクトル(DCl)m/z620(M+H)。元素
分析C373734S・H2Oの計算値:C,69.6
9;H,6.16;N,6.59、測定値:C,69.
32;H,6.00;N,6.86。
【0032】実施例4 5−ブチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボメト
キシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール17 5−ブチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボメト
キシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール1 標題化合物を、実施例3の方法に従って製造した。
【0033】化合物17:質量スペクトル(DCl)m
/z606(M+H)。元素分析C363534S・1
/2H2Oの計算値:C,70.34;H,5.90;
N,6.83、測定値C,70.60;H,6.06;
N,7.12。
【0034】化合物1:質量スペクトル(DCl)m/
z606(M+H)。元素分析C363534Sの計算
値:C,71.39;H,5.82;N,6.94、測
定値C,70.90;H,5.22;N,7.16。
【0035】実施例5 5−イソブチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボ
メトキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4
−トリアゾール19 5−イソブチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボ
メトキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4
−トリアゾール3 標題化合物を、実施例3の方法Bに従って製造した。
【0036】化合物19:質量スペクトル(DCl)m
/z606(M+H)。
【0037】化合物3:質量スペクトル(DCl)m/
z606(M+H)。元素分析C363534S・1/
2H2Oの計算値:C,70.34;H,5.90;
N,6.83、測定値C,70.30;H,5.66;
N,7.12。
【0038】実施例6 5−ヘキシル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール24 5−ヘキシル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール8 標題化合物を、実施例3の方法Bに従って製造した。
【0039】化合物24:質量スペクトル(DCl)m
/z634(M+H)。
【0040】化合物8:質量スペクトル(DCl)m/
z634(M+H)。元素分析C383934S・1/
2H2Oの計算値:C,71.00;H,6.27;
N,6.53、測定値C,70.96;H,6.47;
N,6.81。
【0041】実施例7 5−ヘプチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール25 5−ヘプチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール9 標題化合物を、実施例3の方法Bに従って製造した。
【0042】化合物9:質量スペクトル(DCl)m/
z648(M+H)。元素分析C394134S・1/
2H2Oの計算値:C,71.32;H,6.44;
N,6.40、測定値C,71.31;H,6.38;
6.96。
【0043】化合物25:質量スペクトル(DCl)m
/z648(M+H)。元素分析C394134S・1
/2H2Oの計算値:C,71.32;H,6.44;
N,6.40、測定値C,71.25;H,6.73;
6.63。
【0044】実施例8 3−〔(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカプ
ト〕−2−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル
−5−ブチル−1,2,4−トリアゾール28 3−〔(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカプ
ト〕−1−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル
−5−ブチル−1,2,4−トリアゾール13 化合物32の代わりに化合物33を用い、実施例3の方
法(A)に従って標題化合物を製造した。
【0045】化合物28:質量スペクトル(DCl)m
/z573(M+H)。元素分析C353242S・
0.25H2Oの計算値:C,72.81;H,5.6
8;N,9.70、測定値C,72.66;H,5.7
9;9.92。
【0046】化合物13:質量スペクトル(DCl)m
/z573(M+H)。元素分析C353242S・
0.25H2Oの計算値:C,72.81;H,5.6
8;N,9.70、測定値C,72.81;H,5.7
8;10.15。
【0047】実施例9 5−ベンジル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール27 標題化合物を、実施例3の方法Bに従って製造した。
【0048】化合物27:質量スペクトル(DCl)m
/z640(M+H)。元素分析、計算値:C,73.
22;H,5.20;N,6.57、測定値C,73.
16;H,5.25;6.10。
【0049】実施例10 3−〔(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカプ
ト〕−1−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル
−5−ペンチル−1,2,4−トリアゾール14 実施例8の方法に従って標題化合物を製造した。
【0050】化合物14:質量スペクトル(DCl)m
/z587(M+H)。元素分析C363442Sの計
算値:C,73.69;H,5.84;N,9.55、
測定値C,73.54;H,5.94;9.46。
【0051】実施例11 5−ペンチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボキ
シフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール6 5−ペンチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボメ
トキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−
トリアゾール(1.24g、0.002モル)をメタノ
ール(35mL)中に溶解した。30%KOH(10m
l)をこの溶液に加え、反応物を8時間還流した。得ら
れた混合物を真空中で濃縮し、メチレンクロリド及び水
(それぞれ50mL)に分配した。メチレンクロリド層
を除去し、水層を希HClでpH1に酸性化した。水層
をメチレンクロリド(それぞれ50mL)で3回抽出
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して黄色
の泡(1.0g、83%)を得た。質量スペクトル(D
Cl)m/z592(M+H)。元素分析C35323
4S・2H2Oの計算値:C,66.97;H,5.6
3;N,6.69、測定値:C,67.06;H,5.
76;N,6.39。実施例12 5−ペンチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボキ
シフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール23 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。収率
72%、融点116−120℃。質量スペクトル(DC
l)m/z592(M+H)。元素分析C353234
S・H2Oの計算値:C,68.95;H,5.79;
N,6.89、測定値:C,68.80;H,5.4
1;N,7.12。
【0052】実施例13 5−ブチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボキシ
フェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリア
ゾール18 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。融点
118−122℃。質量スペクトル(DCl)m/z5
78(M+H)。元素分析C343134Sの計算値:
C,70.70;H,5.41;N,7.27、測定
値:C,70.17;H,5.00;N,7.29。
【0053】実施例14 5−ブチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボキシ
フェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリア
ゾール二ナトリウム2 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。2当
量のナトリウムメトキシドを含むメタノール中にトリア
ゾールを溶解し、続いて真空中で濃縮することによりナ
トリウム塩を生成した。融点235℃。質量スペクトル
(DCl)m/z578(M+H)。元素分析C3429
34SNa2・1.25H2Oの計算値:C,63.3
9;H,4.93;N,6.50、測定値:C,63.
11;H,4.90;N,6.89。
【0054】実施例15 5−イソブチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボ
キシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−ト
リアゾールナトリウム4 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。1当
量のナトリウムメトキシドを含むメタノール中にトリア
ゾールを溶解し、続いて真空中で濃縮することによりナ
トリウム塩を生成した。融点143℃。質量スペクトル
(DCl)m/z578(M+H)。元素分析C3430
34SNa・2H2Oの計算値:C,64.23;
H,5.23;N,6.60、測定値:C,64.6
6;H,4.99;N,6.69。
【0055】実施例16 5−イソブチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボ
キシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−ト
リアゾールナトリウム20 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。1当
量のナトリウムメトキシドを含むメタノール中にトリア
ゾールを溶解し、続いて真空中で濃縮することによりナ
トリウム塩を生成した。融点140℃。質量スペクトル
(DCl)m/z578(M+H)。元素分析C3430
34SNa・H2Oの計算値:C,66.10;H,
5.38;N,6.80、測定値:C,65.81;
H,5.10;N,6.84。
【0056】実施例17 5−ヘプチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボキ
シフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール10 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。融点
78−80℃。質量スペクトル(DCl)m/z620
(M+H)。元素分析C373734S・2H 2Oの計
算値:C,67.77;H,6.30;N,6.41、
測定値:C,68.09;H,6.17;N,5.9
8。
【0057】実施例18 5−イソブチル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボ
キシフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−ト
リアゾールナトリウム26 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。1当
量のナトリウムメトキシドを含むメタノール中にトリア
ゾールを溶解し、続いて真空中で濃縮することによりナ
トリウム塩を生成した。融点110℃(分解)。質量ス
ペクトル(DCl)m/z620(M+H)。元素分析
373634SNa・1.5H2Oの計算値:C,6
6.45;H,6.02;N,6.28、測定値:C,
66.27;H,5.59;N,6.12。
【0058】実施例19 5−ベンジル−2,3−ビス−〔4−(2’−カルボキ
シフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール11 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。質量
スペクトル(DCl)m/z612(M+H)。元素分
析C372934S・0.4H2Oの計算値:C,7
1.80;H,4.85;N,6.79、測定値:C,
72.02;H,5.14;N,6.39。
【0059】実施例20 3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカ
プト〕−1−〔4−(2’−カルボキシフェニル)ベン
ジル−5−ペンチル−1,2,4−トリアゾール12 5−ペンチル−1,3−ビス−〔4−(2’−カルボキ
シフェニル)ベンジル〕メルカプト−1,2,4−トリ
アゾール(1.18g、0.002モル)をメタノール
(35mL)中に溶解した。30%KOH(10ml)
をこの溶液に加え、反応混合物を2時間還流した。得ら
れた混合物を真空中で濃縮し、メチレンクロリド及び水
(それぞれ50mL)に分配した。メチレンクロリド層
を除去し、水層を希HClでpH1に酸性化した。水層
をメチレンクロリド(それぞれ50mL)で3回抽出
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して白色
の泡(1.0g、収率88%)を得た。質量スペクトル
(DCl)m/z573(M+H)。元素分析C3532
42S・0.25H2Oの計算値:C,72.83;
H,5.68;N,9.71、測定値:C,72.5
8;H,5.66;N,9.68。
【0060】実施例21 1−〔(2’−シアノフェニル)ベンジル〕−3−〔4
−(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕メルカプト
−5−ペンチル−1,2,4−トリアゾール15 実施例20の方法に従って標題化合物を製造した。収率
80%。質量スペクトル(DCl)m/z573(M+
H)。元素分析C353242S・0.5H2Oの計算
値:C,72.26;H,5.72;N,9.63、測
定値:C,72.25;H,5.69;N,9.56。
【0061】実施例22 3−〔(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカプ
ト〕−2−〔4−(2’−カルボキシフェニル)ベンジ
ル〕−5−ブチル−1,2,4−トリアゾール29 実施例20の方法に従って標題化合物を製造した。収率
89%。質量スペクトル(DCl)m/z559(M+
H)。元素分析C343042S・0.5H2Oの計算
値:C,71.37;H,5.55;N,9.79、測
定値:C,71.28;H,5.64;N,9.61。
【0062】実施例23 3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカ
プト−5−ペンチル−1−{4−〔2’−(1−トリフ
ェニルメチルテトラゾロフェニル)ベンジル〕−1,
2,4−トリアゾール43 3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカ
プト−5−ペンチル−2−{4−〔2’−(1−トリフ
ェニルメチルテトラゾロフェニル)ベンジル〕−1,
2,4−トリアゾール44 5−ペンチル−3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベ
ンジル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾール及び4
−〔2’−(1−トリフェニルメチルテトラゾロフェニ
ル)ベンジル〕ブロミドを用い、実施例8の方法に従っ
て標題化合物を製造した(Aldrich et a
l.米国特許第4,870,186号及び第4,87
4,867号)。
【0063】化合物43:NMR(CDCl3)は5.
12(2H,s)及び4.35(2H,s)に特徴的ベ
ンジルピークを示す。化合物44:NMR(CDC
3)は、5.00(2H,s)及び4.38(2H,
s)に特徴的ベンジルピークを示す。
【0064】実施例24 3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカ
プト−5−ペンチル−1−〔4−(2’−テトラゾロフ
ェニル)ベンジル〕−1,2,4−トリアゾール半水和
物36 3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカ
プト−5−ペンチル−1−〔4−(2’−(−トリフェ
ニルメチルテトラゾロフェニル)ベンジル〕−1,2,
4−トリアゾール(0.6g)をTHF(15mL)中
に溶解した。3NのHCl(5mL)をこの溶液に加
え、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。その後溶
液を50mLのエーテル中に注いだ。エーテル層を10
%のHClで2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、
濾過し、濃縮して油とし、それをヘキサン/40%酢酸
エチルを可動相として用いてシリカゲル上のクロマトグ
ラフィーにかけた。真空中で濃縮し、320mg(75
%)の白色の泡を得、標題化合物であることがわかっ
た。質量スペクトル(DCl)m/z597(M+
H)。元素分析C35328S・0.5H2Oの計算値:
C,69.40;H,5.49;N,18.50、測定
値:C,69.43;H,5.27;N,18.84。
【0065】実施例25 3−〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジ
ル〕メルカプト−5−ペンチル−1−{4−〔2’−
(1−トリフェニルメチルテトラゾロ)フェニル〕ベン
ジル}−1,2,4−トリアゾール45 3−〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジ
ル〕メルカプト−5−ペンチル−2−{4−〔2’−
(1−トリフェニルメチルテトラゾロ)フェニル〕ベン
ジル}−1,2,4−トリアゾール46 5−ペンチル−3−〔4−(2’−カルボメトキシフェ
ニル)ベンジル〕メルカプト−5−ペンチル−1,2,
4−トリアゾール及び4−〔2’−(1−トリフェニル
メチルテトラゾロ)フェニル〕ベンジル}ブロミドを用
い、実施例8の方法に従って標題化合物を製造した(A
ldrich et al.米国特許第4,870,1
86号及び第4,874,867号)。
【0066】化合物45:NMR(CDCl3)は5.
14(2H,s)及び4.34(2H,s)に特徴的ベ
ンジルピークを示す。化合物46:NMR(CDC
3)は、5.00(2H,s)及び4.40(2H,
s)に特徴的ベンジルピークを示す。
【0067】実施例26 3−〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジ
ル〕メルカプト−5−ペンチル−1−〔4−(2’−テ
トラゾロフェニル〕ベンジル〕−1,2,4−トリアゾ
ール半水和物16 化合物43の代わりに化合物45を用い、実施例24の
方法に従って標題化合物を製造し、白色の泡として得
た。収率72%。質量スペクトル(DCl)m/z63
0(M+H)。元素分析C35328S・0.5H2Oの
計算値:C,67.69;H,5.68;N,15.3
5、測定値:C,67.72;H,5.69;N,1
5.11。
【0068】実施例27 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕メ
ルカプト−5−ヘキシル−1,2,4−トリアゾール半
水和物7 2−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕メ
ルカプト−5−ヘキシル−1,2,4−トリアゾール水
和物24 実施例3の方法に従い、標題化合物を製造した。化合物
:質量スペクトル(DCl)m/z634(M+
H)。元素分析C383934・H2Oの計算値:C,
71.00;H,6.27;N,6.53、測定値:
C,70.96;H,6.47;N,6.81。化合物
24:質量スペクトル(DCl)m/z634(M+
H)。
【0069】実施例28 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルスル
ホニル〕−5−ヘキシル−1,2,4−トリアゾール水
和物37 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルメル
カプト〕−5−ヘキシル−1,2,4−トリアゾール半
水和物(0.2g、0.3ミリモル)をメチレンクロリ
ド中に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、20mL
のメチレンクロリド中のメタクロロ過安息香酸(138
mg、0.8ミリモル)の溶液を滴下した。溶液を10
℃で2時間撹拌した。10mLの1N NaOHを加
え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して固体を得、それ
を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、融点が103−
105℃の白色の固体(0.16g、76%)を得た。
質量スペクトル(DCl)m/z666(M+H)。元
素分析C383936・H2Oの計算値:C,68.5
6;H,5.90;N,6.31、測定値:C,68.
37;H,5.87;N,6.50。
【0070】実施例29 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルメル
カプト〕−5−オクチル−1,2,4−トリアゾール水
和物47 2−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルメル
カプト〕−5−オクチル−1,2,4−トリアゾール水
和物48 実施例3の方法に従い、標題化合物を製造した。化合物
47:質量スペクトル:(DCl)m/z662(M+
H)。化合物48:質量スペクトル:(DCl)m/z
662(M+H)。
【0071】実施例30 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルスル
ホニル〕−5−オクチル−1,2,4−トリアゾール水
和物49 実施例28の方法に従って標題化合物を製造した。質量
スペクトル:(DCl)m/z694(M+H)。元素
分析C404336・H2Oの計算値:C,67.5
0;H,6.37;N,5.90、測定値:C,67.
72;H,6.05;N,6.24。
【0072】実施例31 1−〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕−3−
〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジルスルホニル〕
−5−オクチル−1,2,4−トリアゾール水和物38 実施例11の方法に従って標題化合物を製造し、融点が
125−128℃の白色固体として単離した。質量スペ
クトル:(DCl)m/z666(M+H)。実施例32 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルスル
ホニル〕−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール水
和物50 実施例28の方法に従って標題化合物を製造し、融点が
93−95℃の白色固体として単離した。質量スペクト
ル:(DCl)m/z680(M+H)。元素分析C39
4136Sの計算値:C,68.19;H,5.7
2;N,6.45、測定値:C,68.55;H,6.
27;N,6.13。
【0073】実施例33 1−〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕−3−
〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジルスルホニル〕
−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール水和物39 実施例11の方法に従って標題化合物を製造し、融点が
158−160℃の白色固体として単離した。質量スペ
クトル:(DCl)m/z652。
【0074】実施例34 1−〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕−3−
〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジルスルホニル〕
−5−ヘキシル−1,2,4−トリアゾール0.5水和
物40 実施例11の方法に従って標題化合物を製造し、融点が
118−120℃の白色固体として単離した。質量スペ
クトル:(DCl)m/z638(M+H)。元素分析
363536S・0.5H2Oの計算値:C,66.
86;H,5.58;N,6.49、測定値:C,6
6.62;H,5.72;N,6.25。実施例35 1−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルメル
カプト〕−5−(2−フェニル)−1,2,4−トリア
ゾール41 2−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルメル
カプト〕−5−(2−フェニル)−1,2,4−トリア
ゾール42 実施例3の方法に従って標題化合物を製造した。化合物
41:質量スペクトル:(DCl)m/z652(M+
H)。元素分析C403334Sの計算値:C,73.
71;H,5.10;N,6.45、測定値:C,7
3.35;H,5.10;N,6.43。化合物42
質量スペクトル:(DCl)m/z652(M+H)。
元素分析C403334Sの計算値:C,73.71;
H,5.10;N,6.45、測定値:C,73.3
6;H,5.45;N,6.21。
【0075】実施例36 2−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕−
3−〔(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジルメル
カプト〕−5−(2−フェニル)−1,2,4−トリア
ゾール水和物30 実施例3の方法に従って標題化合物を製造した。質量ス
ペクトル:(DCl)m/z626(M+H)。元素分
析C383134S・H2Oの計算値:C,70.9
0;H,5.17;N,6.53、測定値:C,71.
37;H,5.06;N,6.59。
【0076】実施例37 2−〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕−3−
〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジルメルカプト〕
−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール水和物31 実施例11の方法に従って標題化合物を製造した。質量
スペクトル:(DCl)m/z598(M+H)。元素
分析C362734S・H2Oの計算値:C,70.2
3;H,4.75;N,6.82、測定値:C,70.
39;H,4.99;N,6.50。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】生物学的試験法うさぎ胸部大動脈におけるアンジオテンシンII投薬−
応答の阻害 目的:アンジオテンシンII−1活性、すなわち試験管
内大動脈環におけるアンジオテンシンII−誘起血管収
縮の競争的受容体拮抗剤の同定 方法:ナトリウムペントバルビタールの静脈内過剰投薬
により1.8−2.3kgのニュージーランド白うさぎ
を犠牲にし、胸部大動脈を横隔膜のレベルまで丁寧に大
動脈根から解離し、氷冷したクレブス重炭酸塩緩衝液に
入れる。大動脈を血餅及び外膜から丁寧に離し、円刃刀
できれいに5mmの切片に切断する。各環を37℃に制
御した15mLの酸化クレブス重炭酸塩緩衝液を含む組
織浴中のGould等張力トランスデューサーから吊り
下げる。初期張力を4.0gに調節し、20分の洗浄時
間を3回行って平衡化し、3.0gのベースライン張力
とする。勾配をつけたアンジオテンシンII投薬量を累
積的に与え、最大収縮を得る。20分間の洗浄を3回行
い、初期のアンジオテンシンII効果を除去する。その
後試験化合物を1.0x10-5Mのスクリーニング濃度
(screeningconcentration)で
与える。試験化合物のみの効果を観察した後、アンジオ
テンシンII累積投薬量−応答を試験化合物の存在下で
繰り返す。
【0080】分析:試験化合物前及び後のアンジオテン
シンII投薬量−応答に関し、グラムで得られるアンジ
オテンシンII血管収縮力を最大収縮に対するパーセン
トとして表す。試験化合物の前及び後に得られるアンジ
オテンシンII投薬量−応答曲線から、アンジオテンシ
ンII ED50及びED90を決定する。拮抗剤の前
の90%収縮を達成する濃度における試験化合物の後に
起こる最大収縮のパーセントを決定することによりアン
ジオテンシンII投薬量−応答のパーセント阻害を算出
する:試験化合物前のED90における試験化合物後に
起こる90−パーセント収縮/90x100=%阻害。
【0081】標準:試験化合物をDMSOビヒクルに溶
解し、各スクリーニング実験におけるビヒクル標準とし
てDMSOビヒクルのみを2個の環で試験する。この分
析の場合ビヒクルのみのパーセント阻害は、5.2±
0.7%(n=23試験)である。
【0082】
【表3】 参照化合物: 化合物 pA2(95%C.L.) DuP−753 8.95(8.57−9.33) サララシン(Saralasin) 9.86(9.21−10.51)塩類欠乏正常血圧ラットにおける有力なアンジオテンシ
ンII受容体拮抗剤のスクリーニングのための試験法 目的 :この試験は、塩類欠乏によりレニン依存性にされ
た正常血圧動物における経口的投薬後の化合物の降圧効
果の検出のために計画される。
【0083】方法:350−450gの雄のSprag
ue−Dawleyラットに、20mg/kgの静脈内
ブレビタール麻酔下で中仙骨動脈を介してテフロンミク
ロカヌールを移植し、4−7日の術後回復期間をおい
た。回復及び試験の間を通じ、動物は標準的ラット代謝
ケージ中で非拘束下で個別に収容し、輸液/血圧記録系
に連結したばね−遮蔽回転テーテルを通して0.5ml
/時間で0.25Nの食塩水を連続的に動脈内に輸液
し、動脈カヌーラの解放を保つ。研究中、動物はLow
Sodium(0.03%)Purina Rat
Chow#5881上に保つ。回復期間の後、2日連続
して50mg/kgのフロセミド(Lasix,Hoe
chst−Rousel Pharmaceutica
l)を経口的に動物に投薬し、顕著な排尿過多症及び血
漿体積欠乏とし、それが正常血圧の保持をレニン−アン
ジオテンシン−アルドステロン系の機能に高度に依存性
とする。2回目のフロセミド投薬の3時間後、1%メチ
ルセルロース(n=3/投薬量)又は1mLの1%メチ
ルセルロースビヒクル(n=3)中に均一に懸濁した試
験化合物を強制飼養により(by gavage)経口
的にラットに与え、Buxcoコンピューター化データ
記録系を用いて血圧を連続的に24時間記録する。血圧
における化合物−誘起変化を、同時に行うビヒクル標準
血圧と比較して薬剤効果を検出する。
【0084】説明:塩類欠乏の前、正常血圧ラットの血
漿レニン活性(PRA、ngアンジオテンシンI/mL
血漿/時間、RIA)は典型的に0.7である。塩類欠
乏案の実行後、フロセミド投薬の3時間後に得たPRA
値は約7.4に上昇した。塩類欠乏でない正常血圧ラッ
トの血圧は、非ペプチドアンジオテンシン受容体拮抗
剤、DuP−753を用いた処理に対する応答において
変化がないが、塩類欠乏動物は典型的に約35mmHg
(平均動脈圧、MAP)の血圧低下で反応する。このD
uP−753処理によりPRAは約41.4に上昇す
る。
【0085】経口投薬後に、同時標準と比較して10m
mHg(MAP)かそれ以上血圧を低下させる化合物を
この試験で活性と考える。可能な最大応答は、約−35
mmHgである。経口的に活性でない化合物は、フロセ
ミド投薬の3時間後に血圧カヌーラを通して動脈内に溶
液投薬することにより再試験する。
【0086】
【表4】生物活性化合物 10μMにおける%阻害 pA2 2 100 8.49 4 100 7.49 6 100 8.39 8 100 7.96 9 2 − 10 97 6.73 12 79 21 4 − 23 100 7.19 25 1 − 26 48 5.88 16 5.00 40 100 8.05 38 87 6.09 39 89 6.49 pA2は、作用薬の効力を右に(すなわち減少)2倍移
動させる拮抗剤の濃度の負の対数、又は作用薬の効力を
半減させる拮抗剤の濃度の負の対数である。
【0087】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0088】1.式
【0089】
【化18】
【0090】〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C
2-10アルケニル、ベンジル、フェニルアルケニル、置換
基がC1-6アルキル、NO2及びハロから選ばれる置換ベ
ンジル、フェニル及び置換基がC1-6アルキル、NO2
1-6アルコキシ及びハロから選ばれる置換フェニルか
ら選ばれ、R2及びR3は同一又は相異なり、CO2H、
CO21-6アルキル、CN、CONH2、R4がC1-6
ルキルであるCON(R42、5−テトラゾロ、CON
HOH及びR4がC1-6アルキルであるCONR4OH、
4が5−テトラゾロであるCONHR4から選ばれ、X
はS、SO及びSO2から選ばれる〕の化合物。
【0091】2.R1がC1-10アルキルであり、R2がC
OOH又は5−テトラゾロであり、R3がCOOH、C
N又はCOO21-6アルキルである上記1項記載の化合
物。
【0092】3.XがSである上記1項記載の化合物。
【0093】4.XがSOである上記1項記載の化合
物。
【0094】5.XがSO2である上記1項記載の化合
物。
【0095】6.5−ブチル−1,3−ビス〔4−
(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕メルカプト−
1,2,4−トリアゾール二ナトリウム;5−ペンチル
−1,3−ビス〔4−(2’−カルボキシフェニル)ベ
ンジル〕メルカプト−1,2,4−トリアゾール;3−
〔4−(2’−カルボメトキシフェニル)ベンジル〕メ
ルカプト−5−ペンチル−1−〔4−(2’−テトラゾ
ロフェニル)ベンジル〕−1,2,4−トリアゾール;
3−〔4−(2’−シアノフェニル)ベンジル〕メルカ
プト−5−ペンチル−1−〔4−(2’−テトラゾロ−
フェニル)ベンジル〕−1,2,4−トリアゾール;及
び1−〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジル〕−3
−〔(2’−カルボキシフェニル)ベンジルスルホニ
ル〕−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾールから成
る群より選ばれる上記1項記載の化合物。
【0096】7.式
【0097】
【化19】
【0098】の置換メルカプトトリアゾールを、1当量
の塩基の存在下で式
【0099】
【化20】
【0100】〔ここで、Zはブロモ及びクロロから選ば
れる〕のビフェニリルハライドと反応させ、式
【0101】
【化21】
【0102】の化合物を生成せしめ、生成する生成物を
第2の当量の塩基及び同じビフェニリルハライドと反応
させることを特徴とする式
【0103】
【化22】
【0104】〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C
2-10アルケニル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル、
フェニルアルケニル及び置換フェニルから選ばれ、R2
及びR3は同一又は相異なり、CO2H、CO21-6アル
キル、CN、CONH2、CONHOH、R4がC1-6
ルキルであるCON(R4)OHから選ばれ、XはSで
ある〕の化合物の製造法。
【0105】8.塩基がNaH、KH、NaOH、KO
H及びK2CO3から選ばれる上記7項記載の方法。
【0106】9.塩基が水素化ナトリウムであり、ビフ
ェニルハライドがビフェニリルブロミドである上記7項
記載の方法。
【0107】10.1当量の式
【0108】
【化23】
【0109】の置換メルカプトトリアゾールを2当量の
塩基の存在下で、2当量の式
【0110】
【化24】
【0111】〔式中、R2、R3はCO21-6アルキル又
はCNであり、ZはCl、Br又はIである〕のビフェ
ニリルハライドと反応させ、式
【0112】
【化25】
【0113】の化合物の混合物を生成せしめ、生成する
生成物を分離することを特徴とする式
【0114】
【化26】
【0115】〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C
2-10アルケニル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル、
フェニルアルケニル及び置換フェニルから選ばれ、R2
及びR3は同一又は相異なり、CO2H、CO21-5アル
キル、CN、CONH2、CONHOH、R4がC1-5
ルキルであるCON(R42及びCONR4OH、R4
5−テトラゾロであるCONHR4から選ばれ、XはS
である〕の化合物の製造法。
【0116】11.塩基がNaH、KH、NaOH、K
OH及びK2CO3から選ばれる上記10項記載の方法。
【0117】12.塩基が水素化ナトリウムであり、ビ
フェニリルハライドがビフェニリルブロミドである上記
10項記載の方法。
【0118】13.式
【0119】
【化27】
【0120】の置換メルカプトトリアゾールを、2当量
の塩基の存在下で2当量の式
【0121】
【化28】
【0122】〔式中、R2、R3はCO21-6アルキル又
はCNであり、ZはCl、Br又はIである〕のビフェ
ニリルハライドと反応させ、式
【0123】
【化29】
【0124】の化合物を生成せしめ、 A.XがSOである場合には、生成する生成物を1当量
の酸化剤と反応させ、 B.XがSO2である場合には、生成する生成物を2当
量の酸化剤と反応させ、生成する生成物を分離する、 C.R2及び/又はR3がCO2Hである場合には、いず
れかの生成物を加水分解剤と反応させ、生成物を分離
し、 D.R2及びR3が同一又は相異なりCONH2、CON
HOH、R4がC1-5アルキルであるCOH(R42及び
CONR4OH、R4が5−テトラゾロであるCONHR
4である場合には、請求項13C記載の生成物を塩素化
剤と反応させて酸クロリドCOClを生成せしめ、この
酸クロリドを塩基の存在下でアミンの溶液に加えること
を特徴とする式
【0125】
【化30】
【0126】〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C
2-10アルケニル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル、
フェニルアルケニル及び置換フェニルから選ばれ、R2
及びR3は同一又は相異なり、CO2H、CO21-6アル
キル、CN、CONH2、CONHOH、R4がC1-6
ルキルであるCON(R42及びCONR4OH、R4
5−テトラゾロであるCONHR4から選ばれ、XはS
O又はSO2である〕の化合物の製造法。
【0127】14.塩基が水素化ナトリウム、水素化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び炭酸カ
リウムから選ばれる上記13項記載の方法。
【0128】15.酸化剤が−クロロ過安息香酸及び
カリウム過安息香酸から選ばれる上記13項記載の方
法。
【0129】16.酸化剤が−クロロ過安息香酸であ
る上記15項記載の方法。
【0130】17.塩基が水素化ナトリウムである上記
14項記載の方法。
【0131】18.加水分解剤がKOH又はNaOHで
ある上記13C項記載の方法。
【0132】19.塩素化剤がオキザリルクロリド又は
チオニルクロリドである上記13D項記載の方法。
【0133】20.アミンがNH2、NH(C1-6アルキ
ル)2、NH(C1-6アルキル)、NH−ベンジル、5−
アミノテトラゾールから選ばれる上記13D項記載の方
法。 21.塩基がトリエチルアミン又はピリジンである上記
13D項記載の方法。 22.製薬学的に許容しうる担体中に分散した活性成分
として有効量の請求項1記載の化合物を含有する製薬学
的組成物。
【0134】23.哺乳類に有効量の上記1項記載の化
合物を投与することから成る、アンジオテンシンIIに
媒介される哺乳類の生理学的状態を処置する方法。
【0135】24.式
【0136】
【化31】
【0137】〔式中、R1はH11-10アルキル、C2-10
アルケニル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル及び置
換フェニルから選ばれ、R3はCO2H、CO21-6アル
キル、CNから選ばれる〕の化合物。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 27/02 A61P 27/02 (72)発明者 ウイリアム・ブイ・マレイ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08502ベルミード・タウンシツプライン ロード447 (72)発明者 マイケル・ピー・ワチター アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08804ブルームズバリイ・ノースストリ ート52 (72)発明者 チヤールズ・エフ・シユウエンダー アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 07830キヤリフオン・フイルハウアーロ ード・ボツクス597−シー

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C2-10アルケニ
    ル、ベンジル、フェニルアルケニル、置換基がC1-6
    ルキル、NO2及びハロから選ばれる置換ベンジル、フ
    ェニル及び置換基がC1-6アルキル、NO2、C1-6アル
    コキシ及びハロから選ばれる置換フェニルから選ばれ、 R2及びR3は同一又は相異なり、CO2H、CO21-6
    アルキル、CN、CONH2、R4がC1-6アルキルであ
    るCON(R42、5−テトラゾロ、CONHOH及び
    4がC1-6アルキルであるCONR4OH、R4が5−テ
    トラゾロであるCONHR4から選ばれ、 XはS、SO及びSO2から選ばれる〕の化合物。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C2-10アルケニ
    ル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル、フェニルアル
    ケニル及び及び置換フェニルから選ばれる〕の置換メル
    カプトトリアゾールを、1当量の塩基の存在下で式 【化3】 〔式中、R2及びR3は同一又は相異なり、CO2H、C
    21-6アルキル、CN、CONH2、CONHOH、
    4がC1-6アルキルであるCON(R4)OHから選ば
    れ、 Zはブロモ及びクロロから選ばれる〕のビフェニリルハ
    ライドと反応させ、式 【化4】 〔式中、R1及びR3は上記の意味を有する〕の化合物を
    生成せしめ、生成する生成物を第2の当量の塩基及び同
    じビフェニリルハライドと反応させることを特徴とする
    式 【化5】 〔式中、R1、R2及びR3は上記の意味を有し、XはS
    である〕の化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 1当量の式 【化6】 〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C2-10アルケニ
    ル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル、フェニルアル
    ケニル及び及び置換フェニルから選ばれる〕の置換メル
    カプトトリアゾールを2当量の塩基の存在下で、2当量
    の式 【化7】 〔式中、R2、R3はCO21-6アルキル又はCNであ
    り、ZはCl、Br又はIである〕のビフェニリルハラ
    イドと反応させ、式 【化8】 の化合物の混合物を生成せしめ、生成する生成物を分離
    することを特徴とする式 【化9】 〔式中、R1は上記の意味を有し、 R2及びR3は同一又は異なりCO2H、CO21-5アル
    キル、CN、CONH2、CONHOH、R4がC1-5
    ルキルであるCON(R42及びCONR4OH、R4
    5−テトラゾロであるCONHR4から選ばれ、 XはSである〕の化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 式 【化10】 〔式中、R1はH、C1-10アルキル、C2-10アルケニ
    ル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル、フェニルアル
    ケニル及び及び置換フェニルから選ばれる〕の置換メル
    カプトトリアゾールを、2当量の塩基の存在下で2当量
    の式 【化11】 〔式中、R2、R3はCO21-6アルキル又はCNであ
    り、ZはCl、Br又はIである〕のビフェニリルハラ
    イドと反応させ、式 【化12】 の化合物を生成せしめ、 A.XがSOである場合には、生成する生成物を1当量
    の酸化剤と反応させ、 B.XがSO2である場合には、生成する生成物を2当
    量の酸化剤と反応させ、生成する生成物を分離し、 C.R2及び/又はR3がCO2Hである場合、いずれか
    の生成物を加水分解剤と反応させ、生成物を分離し、 D.R2及びR3が同一又は相異なり、CONH2、CO
    NHOH、R4がC1-5アルキルであるCOH(R42
    びCONR4OH、R4が5−テトラゾロであるCONH
    4である場合には、上記C記載の生成物を塩素化剤と
    反応させて酸クロリドCOClを生ぜしめ、この酸クロ
    リドを塩基の存在下でアミンの溶液に加えることを特徴
    とする式 【化13】 〔式中、R1は上記の意味を有し、 R2及びR3は同一又は相異なり、CO2H、CO21-6
    アルキル、CN、CONH2、CONHOH、R4がC
    1-6アルキルであるCON(R42及びCONR4OH、
    4が5−テトラゾロであるCONHR4から選ばれ、 XはSO又はSO2である〕の化合物の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物を有効成分とし
    含有することを特徴とするアンジオテンシンII阻害
    剤。
  6. 【請求項6】 式 【化14】 [式中、R1はH、C1-10アルキル、C2-10アルケニ
    ル、ベンジル、置換ベンジル、フェニル及びフェニル
    ルケニルから選ばれ、 R3はCO2H、CO21-6アルキル、CNから選ばれ
    る]の化合物。
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