JPS6148821B2 - - Google Patents

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JPS6148821B2
JPS6148821B2 JP1908880A JP1908880A JPS6148821B2 JP S6148821 B2 JPS6148821 B2 JP S6148821B2 JP 1908880 A JP1908880 A JP 1908880A JP 1908880 A JP1908880 A JP 1908880A JP S6148821 B2 JPS6148821 B2 JP S6148821B2
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JP
Japan
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group
formula
compound
phenoxy
salt
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Application number
JP1908880A
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English (en)
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JPS56115750A (en
Inventor
Takeo Shibata
Toshihisa Itaya
Nobuaki Yamagoshi
Shigeru Kurata
Naoyuki Koizumi
Masao Taruya
Hideki Sakuma
Kunihiro Konishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP80103742A priority patent/EP0024510B1/en
Priority to DE8080103742T priority patent/DE3065362D1/de
Publication of JPS56115750A publication Critical patent/JPS56115750A/ja
Priority to SG758/86A priority patent/SG75886G/en
Priority to KE367086A priority patent/KE3670A/xx
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Priority to MY563/87A priority patent/MY8700563A/xx
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な置換フエノキシプロピルアミン
化合物に関し、さらに詳しくは、下記式() 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わし、Y
はジメチルアミノ基、1―ピロリジニル基、1―
ピペリジニル基又は1―パ―ヒドロアゼピニル基
を表わし、Zは低級アルキル基、低級アルキルカ
ルボニル基又はハロゲン原子で置換されていても
よいフエニルもしくはベンゾイル基を表わす、た
だし、Rは水素原子を表わす場合には、Zは未置
換のフエニル基を表わすことはない、 の置換フエノキシプロピルアミン化合物及びその
塩、それらの製造方法、並びに上記式()の化
合物又はその塩を含有する抗潰瘍剤に関する。 胃又は十二指腸に潰瘍が生ずる一つの大きな要
因は胃酸の異常に多量の分泌であり、これに対処
するための従来の抗潰瘍剤は、胃酸を中和する作
用をもつものと、抗コリン作用をもつものとに大
別される。ところが胃酸を中和するタイプのもの
は持続性に乏しく効果も弱く、また、抗コリン作
用をもつタイプのものは副作用が強く望ましくな
い。 一方、胃酸の分泌はヒスタミンH2、受容体を
介して刺激されることが既に知られており、最
近、このヒスタミンH2受容体拮抗作用を有する
新規なタイプの胃酸分泌抑制剤が開発され、二、
三提案されている〔例えば、特開昭47−42661号
公報、特開昭53−149936号公報等参照〕。 本発明により提供される上記式()の化合物
は、従来の文献に未載の新規な化合物であり、ヒ
スタミンH2受容体拮抗作用にもとづく優れた胃
酸分泌抑制作用を有し、新しいタイプの抗潰瘍剤
として有用な化合物である。 本明細書において「低級」なる語は、この語が
付された基又は化合物が6個以下の炭素原子、好
ましくは1〜4個の炭素原子を有することを意味
する。 しかして、前記式()においてZによつて表
わされる「低級アルキル基」は直鎖状又は分岐鎖
状のいずれかであることができ、例えば、メチ
ル、エチル、n―プロピル、イソプロピル、n―
ブチル、イソブチル、sec―ブチル、tert―ブチ
ル基等が包含され、「低級アルキルカルボニル
基」には例えば、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、ピバロイル基等が包含される。 また、前記式()において、Zによつて表わ
される「ハロゲン原子で置換されていてもよいフ
エニルもしくはベンゾイル基」には、未置換のフ
エニル基、未置換のベンゾイル基;1もしくは2
個のハロゲン原子(好ましくは塩素原子)で置換
されたフエニルもしくはベンゾイル基、例えば4
―クロロフエニル、4―プロモフエニル、4―ク
ロロベンゾイル、3,4―ジクロロベンゾイル基
等が包含される。 上記の基Zのうち、特に低級アルキル基及び低
級アルキルカルボニル基が適しており、中でも、
メチル、エチル、アセチル又はプロピオニル基が
好適である。 しかして、本発明により提供される前記式
()の化合物のうち、好適な群の化合物は(i)Y
が1―ピロリジニル基、1―ピペリジニル基又は
1―パ―ヒドロアゼビニル基を表わす場合の式
()の化合物;並びに(ii)Zが低級アルキル基又
は低級アルキルカルボニル基、殊にメチル、エチ
ル、アセチル又はプロピオニル基を表わす場合の
式()の化合物であり、就中、Y及びZのそれ
ぞれが上記(i)及び(ii)に述べた意味を有する場合の
式()の化合物が好適である。 しかして、本発明により提供される前記式
()の化合物の代表例を示せば次のとおりであ
る。 N―〔3―〔3―(1―ピロリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセトアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセトアミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセト
アミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピペリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセト
アミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―パ―ヒドロアゼ
ピニル)エチル〕フエノキシ〕プロピル〕メトキ
シアセトアミド、 N―〔3―(3―ジメチルアミノメチルフエノ
キシ)プロピル〕メトキシアセトアミド、 N―〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニル
メチル)フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセト
アミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕エトキシアセトアミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕エトキシアセト
アミド、 N―〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニル
メチル)フエノキシ〕プロピル〕エトキシアセト
アミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕プロポキシアセトアミ
ド、 N―〔3―(3―ジメチルアミノメチルフエノ
キシ)プロピル〕アセトキシアセトアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピロリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミ
ド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミ
ド、 N―〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニル
メチル)フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセ
トアミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセ
トアミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピペリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセ
トアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピロリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕プロピオニルオキシアセ
トアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕プロピオニルオキシアセ
トアミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕プロピオニルオ
キシアセトアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕ブチリルオキシアセトア
ミド、 N―3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)エ
チル〕フエノキシ〕プロピル〕ブチリルオキシア
セトアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕ピバロイルオキシアセト
アミド、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕ベンゾイルオキ
シアセトアミド、 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕ベンゾイルオキシアセト
アミド、 N―〔3―(3―ジメチルアミノメチルフエノ
キシ)プロピル〕ベンゾイルオキシアセトアミ
ド、 N―(3,4―ジクロロベンゾイルオキシアセ
チル)―3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピルアミン、 N―(3,4―ジクロロベンゾイルオキシアセ
チル)―3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニル
メチル)フエノキシ〕プロピルアミン、 N―(4―クロロベンゾイルオキシアセチル)
―3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノ
キシ〕プロピルアミン、 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕フエノキシアセ
トアミド、 N―(4―クロロフエノキシアセチル)―3―
〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
プロピルアミン、 N―(4―クロロフエノキシアセチル)―3―
〔3―〔1―(1―ピロリジニル)エチル〕フエ
ノキシ〕プロピルアミン、 N―(4―プロモフエノキシアセチル)―3―
〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
プロピルアミン等。 本発明によれば、前記式()の化合物の塩も
また提供される。かかる塩の例としては、塩化水
素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機
酸、及び酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、
酒石酸、p―トルエンスルホン酸等の有機酸との
酸付加塩が挙げられ、中でも、薬理学的に許容し
うる塩が適している。 本発明に従えば、上記式()で示される新規
化合物又はその塩は以下に述べる方法(A又は
B)により製造することができる。 方法A:Zが低級アルキルカルボニル基又はハロ
ゲン原子で置換されていてもよいベンゾ
イル基を表わす場合の前記式()の化
合物は、下記式() 式中、R及びYは前記の意味を有する、 の化合物又はその塩を式 Z1―COOH () 式中、Z1は低級アルキル基、又はハロゲン原子
で置換されていてもよいフエニル基を表わす、 のカルボン酸又はその反応性誘導体と反応させる
ことにより製造することができる。 上記式()の化合物又はその塩と式()の
化合物又はその反応性誘導体との反応は、いわゆ
るエステル化反応で、通常のエステル化反応に従
つて行なうことができる。 本エステル化反応において一方の出発原料とし
て用いられる式()のカルボン酸はそれ自体公
知の化合物であり、その反応性誘導体としては、
通常のエステル化反応においてカルボキシル基の
活性化に使用されているものはいずれも使用可能
であり、例えば次のものが挙げられる。 (i) 酸ハライド Z1―COE (―a) 式中、Eはハロゲン原子、特に塩素又は臭素原
子であり、Z1は前記の意味を有する、 (ii) 酸無水物 Z1―COOR1 (―b) 式中、R1は有機又は無機の酸残基、例えばア
セチル、プロピオニル等のアシル基又は基―
COOR2(ここでR2は炭素原子数6個以下の低級
アルキル基である)であり、Z1は前記の意味を有
する。 式()の化合物又はその塩と式()のカル
ボン酸又はその反応性誘導体とのエステル化反応
はそれ自体公知の種々の方法に従つて行なうこと
ができる。 例えば、該エステル化は式()の化合物と式
()のカルボン酸との直接縮合により行なうこ
ともできるが、前記式()の化合物又はその塩
と前記式()のカルボン酸の前述した如き反応
性誘導体との間で行なうことが好ましい。反応は
無溶媒の状態で行なうこともできるが、一般に
は、不活性有機溶媒中、例えばピリジン、トリエ
チルアミンの如き有機アミン類;ベンゼン、トル
エン、キシレンの如き芳香族炭化水素;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ダ
イグライムの如きエーテル類;ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドの如きアミド類;ジ
クロロメタン、クロロホルムの如きハロゲン化炭
化水素;ジメチルスルホキシドなどの中で行なう
のが有利である。反応温度及び圧力は臨界的では
ないが、通常、反応温度としては、約−20℃乃至
反応混合物の還流温度、好ましくは0℃乃至180
℃であり、圧力は有利には常圧である。 上記エステル化反応において、式()の化合
物又はその塩に対する式()のカルボン酸又は
その反応性誘導体の使用量も臨界的ではなく、用
いる式()の化合物の種類に応じて広範に変え
うるが、一般には、式()の化合物1モル当り
式()のカルボン酸又はその反応誘導体を少な
くとも1モル、好ましくは1〜10モル、さらに好
ましくは1〜2モルの範囲内で使用するのが有利
である。 かくして、下記式(−a) 式中、R、Y及びZ1は前記の意味を有する、 の化合物が好収率で得られる。 なお、上記の方法において出発原料として使用
される前記式()の化合物又はその塩は、従来
の文献に未載の新規な化合物であり、これは後述
する方法で製造することができる。 方法B:Zが低級アルキル基又はハロゲン原子で
置換されていてもよいフエニル基を表わ
す場合の前記式()の化合物は、 (a) 式 式中、R及びYは前記の意味を有する、 の化合物又はその反応性誘導体を式 Z2―O―CH2―COOH () 式中、Z2は低級アルキル基、又はハロゲン原子
で置換されていてもよいフエニル基を表わす、た
だし、Rが水素原子を表わす場合には、Z2は未置
換のフエニル基を表わすことはない、 の化合物又はその反応性誘導体と反応させるか、
或いは (b) Zが低級アルキル基を表わす場合の式()
の化合物を得るに際しては、式 式中、R及びYは前記の意味を有する、 の化合物又はその塩を式 Z21―X () 式中、Xは酸残基を表わし、Z21は低級アルキ
ル基を表わす、 の化合物と反応させることにより製造することが
できる。 上記方法(a)によれば、前記式()のアミン化
合物又はその反応性誘導体が、式()のカルボ
ン酸又はその反応性誘導体によりアミド化され
る。 本アミド化反応において一方の出発原料として
用いられる式()のアミン化合物の反応性誘導
体としては、ペプチド化学の分野においてアミド
化反応を行なうに際してアミノ基の活性化に使用
されているものはいずれも使用可能であり、例え
ば次のものが挙げられる。 (i) イソシアネート(又はイソチオシアネート) Q―N=C=O(又はS) (−a) (ii) フオスフアゾ化合物 Q―N=P―NH―Q (−b―1) 又は
【式】 (−b−2) (iii) フオスフオロアミダイド化合物
【式】 (−c) (iv) フオスフオロアミデート化合物 O=P(NH―Q) (−d−1) 又は
【式】 (−d−2) 上記各式中、Qは
【式】を表わし、 R3及びR4は同一もしくは相異なり、各々アル
キル基、アリール基又はアラルキル基を表わす
か、或いはR3とR4とは一緒になつてアルキレン
基又はo―フエニレン基を表わす。 一方、上記アミド化反応において他方の出発原
料として用いられる式()のカルボン酸はそれ
自体公知の化合物であり、またその反応性誘導体
としては、ペプチド化学の分野においてアミド化
反応を行なうに際しカルボキシル基の活性化に使
用されているものはいずれも使用可能であり、例
えば次のものが挙げられる。 (i) 酸ハライド Z2―O―CH2―COE (−a) 式中、E及びZ2は前記の意味を有する、 (ii) エステル Z2―O―CH2―COOR5 (−b) 式中、R5は低級アルキル基、特にメチル基又
はエチル基;又は活性エステル残基、例えば―
CH2CN、
【式】又は
【式】であり;Z2は前記の意味を有す る、 (iii) 酸無水物 Z2―O―CH2―COOR1 (−c) 式中、R1及びZ2は前記の意味を有する、 (iv) 活性アミド Z2―O―CH2―COR6 (−d) 式中、R6は置換又は未置換の1―イミダゾリ
ル基又は1―ピラゾリル基を表わし、Z2は前記の
意味を有する、 (v) 酸アジド Z2―O―CH2―CON3 (−e) 式中、Z2は前記の意味を有する。 式()のアミン化合物又はその反応性誘導体
と式()のカルボン酸又はその反応性誘導体と
のアミド化反応はそれ自体公知の種々の方法に従
つて行なうことができる。 例えば、該アミド化反応は、式()の遊離の
アミン化合物と式()の遊離のカルボン酸との
直接縮合により行なうことができる。反応は無溶
媒の状態で行なうこともできるが、一般に不活性
有機溶媒中、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンの如き炭化水素;テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン、ダイグライムの如きエ
ーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミドの如きアミド類;ジクロロメタン、クロ
ロホルムの如きハロゲン化炭化水素;ジメチルス
ルホキシドなどの中で行なうのが好ましい。反応
温度及び圧力には特に制約はなく、使用する原料
物質等に応じて広範に変化させることができる
が、通常反応温度は約0℃乃至反応混合物の還流
温度、好ましくは室温乃至200℃であり、圧力は
有利には常圧である。また、反応は必要に応じ
て、縮合剤の存在下に実施することができ、使用
し得る縮合剤としては、例えばルイス酸、特に四
塩化硅素、トリクロロフエニルシラン及び四塩化
チタン等、N―エチル―N′―ジエチルアミノプ
ロピルカルポジイミド、N,N―ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド等;トリアリールフオスフイン
とジスルフイドとの組合せ;アンバーライトIR
―120等の強酸性イオン交換樹脂が挙げられる。 前記アミド化反応はまた前記式()のアミン
化合物の前述した如き反応性誘導体と前記式
()の遊離カルボン酸との間で、或いは前記式
()の遊離アミン化合物と前記式()のカル
ボン酸の前述した如き反応性誘導体との間で行な
うこともできる。本アミド化もまた、必要に応じ
て溶媒を用いずに行なうこともできるが、通常上
記した如き不活性有機溶媒又は高沸点のアルコー
ル類(例えばエチレングリコール、グリセリン
等)中で行なうのが有利である。反応温度及び圧
力は臨界的ではないが、通常反応温度としては、
約−20℃乃至反応混合物の還流温度、好ましくは
0℃乃至200℃であり、圧力は有利には常圧であ
る。 上記アミド化反応において、式()のアミン
化合物又はその反応性誘導体に対する式()の
カルボン酸又はその反応性誘導体の使用量は臨界
的ではなく、用いる該アミド化剤の種類に応じて
広範に変えうるが、一般には、式()の化合物
又はその反応性誘導体1モル当り式()のカル
ボン酸又はその反応性誘導体を少なくとも1モ
ル、好ましくは1〜10モル、さらに好ましくは1
〜2モルの範囲内で使用するのが有利である。 前記方法(b)によれば、前記式()の化合物又
はその塩を前記式()の化合物と反応させるこ
とにより、前記式()においてZが低級アルキ
ル基を表わす場合の式()の化合物を製造する
ことができる。 上記方法(b)における式()の化合物又はその
塩と式()の化合物との反応は、通常、式
()の化合物をアルコラートの形態で式()
の化合物と反応させることにより行なうことがで
きる。 式()の化合物のアルコラートは、一般に下
記式(−a) 式中、R及びYは前記の意味を有し、Mはアル
カリ金属、例えばナトリウム、カリウム、リチウ
ム等を表わす、 で表わすことができる。 式(−a)のアルコラートは、式()の化
合物を、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムア
ミドの如き塩基と反応させることにより製造する
ことができる。このアルコラート形成反応は通
常、不活性有機溶媒、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドの如きアミド類;ジメ
チルスルホキシド等の中で、一般に−10℃〜室温
の範囲の温度にて、式()の化合物1モル当り
少なくとも1当量、好ましくは1〜1.5当量の塩
基と反応させることにより達成することができ
る。 かくして得られる式(−a)のアルコラート
と式()の化合物の反応は、溶媒の不在下に、
或いは不活性有機溶媒、例えばベンゼン、トルエ
ンの如き芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドの如きアミド類;ジメ
チルスルホキシド等の中で行なうことができる。
反応温度は臨界的ではなく、用いる出発原料の種
類等に応じて広範に変えうるが、一般に、ほぼ−
10℃乃至反応混合物の還流温度間、好ましくは0
℃乃至室温の温度が適している。 かかる反応条件下に上記反応は約5分〜約1時
間で終らせることができる。 式(−a)のアルコラートに対する前記式
()の化合物の使用量は臨界的ではなく広範に
変えうるが、一般には、式(−a)のアルコラ
ート1モル当り、式()の化合物を少なくとも
1モル、好ましくは1〜10モル、さらに好ましく
は1〜2モルの割合で使用するのが有利である。 出発原料として使用する前記式()の化合物
において、Xで表わされる酸残基としては、ハロ
ゲン原子(例:塩素、臭素又はヨウ素原子)、メ
タンスルホニルオキシ、トシルオキシ基の如き有
機スルホニルオキシ基、等が挙げられ、中でもハ
ロゲン原子が好適である。 しかして、前記式()の化合物の具体例とし
ては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭
化エチル、ヨウ化プロピル等が挙げられる。 かくして前記方法(a)又は(b)により目的とする下
記式(−b) 式中、R、Y及びZ2は前記の意味を有する、 の化合物が好収率で得られる。 以上に述べた2つの方法A及びBにおいて出発
原料として使用される前記式()の化合物又は
その塩は、前述したとおり新規な化合物であり、
この化合物は例えば、前記方法B(a)において出発
原料として用いられる下記式 式中、R及びYは前記の意味を有する、 の化合物又はその反応性誘導体をヒドロキシ酢酸
と反応させ、必容に応じて反応生成物を塩に変え
ることにより製造することができる。 上記反応においては、上記式()のアミン化
合物又はその反応性誘導体がヒドロキシ酢酸によ
りアミド化される。本アミド化反応は、前記方法
B(a)において前記式()の化合物又はその反応
性誘導体と式()のカルボン酸とのアミド化反
応について前記したと同様にして行なうことがで
きる。 上記アミド化反応において出発原料〔前記方法
B(a)の出発原料〕として用いる式()の化合物
もまた、一部のものを除き、大部分は従来の文献
に未載の新規な化合物であり、例えば、(1)特開昭
53−149936号公報の製法1に記載の方法又はその
変形法に準じて、下記式() 式中、Rは前記の意味を有する、 の化合物を下記式() Y―H () 式中、Yは前記の意味を有する、 の化合物と還元条件下に反応させるか、或いは(2)
Yが1―ピロリジニル基、1―ピペリジニル基又
は1―パ―ヒドロアゼピニル基を表わす後記式
()の化合物を得るために、後述する方法に
従い下記式() 式中、Rは前記の意味を有する、 の化合物を下記式() Hal―T―Hal () 式中、Halはハロゲン原子を表わし、Tは炭素
原子数4〜6個の直鎖状アルキレン基を表わす、 の化合物と反応させ;得られる下記式() 式中、R及びYは前記の意味を有する、 の化合物を、それ自体公知の方法(例えば上記特
開昭53−149936号公報に記載の方法)により、下
記式() A―CH2―CH2―CH2―B () 式中、Aはハロゲン原子を表わし、 Bは保護されたアミノ基、例えばフタルイミノ
基を表わす、 の化合物と反応させ、次いでアミノ保護基を離脱
させることにより容易に製造することができる。 前記式()の化合物と前記式()の化合物
との反応は、一般に、不活性有機溶媒中、例え
ば、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンの如きエーテル類;ベンゼン、トルエンの
如き芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミドの如きアミド類;ジメチル
スルホキシド等の中で、好ましくは脱酸剤の存在
下に行なうことができる。用いうる脱酸剤として
は例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン
の如き脂肪族第三級アミン類;水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムの如き無機塩基類等が挙げられ、これらは前
記式()の化合物1モル当り約1〜約3モルの
割合で用いるのが有利である。 上記反応において、式()の化合物は、式
()の化合物1モル当り一般に1〜5モル、好
ましくは1〜2モルの範囲内で使用することが好
ましい。 上記反応の温度及び圧力は臨界的なものではな
く、用いる原料物質が溶媒等に応じて広範に変え
ることができるが、通常、反応温度は約0℃乃至
反応混合物の還流温度、好ましくは室温乃至反応
温度物の還流温度の範囲内であり、反応圧力は常
圧で充分である。 かくの如くして得られる前記式()の化合物
をその反応性誘導体に変えるには、ペプチド化学
の分野における常法に従つて行なうことができ
る。 以上述べた方法により製造される前記式()
の化合物は、必要に応じて、対応する酸付加塩に
変えることができる。造塩反応はそれ自体公知の
方法に従い、式()の化合物を前記した如き無
機酸又は有機酸で処理することにより容易に行な
うことができる。 かくして、本発明の方法に従い製造される前記
式()の化合物又はその塩は、それ自体公知の
手段、例えば再結晶、蒸留、カラムクロマトグラ
フイー、薄層クロマトグラフイー等の方法によ
り、反応混合物から単離し及び/又は精製するこ
とができる。 以上に説明した本発明の式()で表わされる
置換フエノキシプロピルアミン化合物及びその塩
は、優れたヒスタミンH2受容体拮抗作用にもと
づく胃酸分泌抑制作用を有し、胃酸に起因する疾
病、たとえば胃又は十二指腸潰瘍の治療に極めて
有用な化合物である。 本発明の式()で表わされる化合物が優れた
ヒスタミンH2受容体拮抗作用を有することは以
下の動物実験により立証される。 なお、以下の動物実験に用いた本発明の化合物
は次の符号で代表させる。 化合物 A:N―〔3―〔2―(1―ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕プロピル〕ベンゾイルオキ
シアセトアミド、 B:N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセ
トアミド、 C:N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセト
アミド、 D:N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕プロピル〕プロピオニルオ
キシアセトアミド、 E:N―(3,4―ジクロロベンゾイルオキシア
セチル)―3―〔3―(1―パ―ピドロアゼ
ビニルメチル)フエノキシ〕プロピルアミ
ン、 F:N―〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニ
ルメチル)フエノキシ〕プロピル〕アセトキ
シアセトアミド、 G:N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニ
ル)エチル〕フエノキシ〕プロピル〕アセト
キシアセトアミド、 H:N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニ
ル)エチル〕フエノキシ〕プロピル〕フエノ
キシアセトアミド。 (1) ヒスタミンH2受容体拮抗作用の測定 ハートレイ系モルモツト(雄:400〜550g)を
頭部を打撲し放血し、心臓を摘出した。酸素を飽
和したタイロード液内で右心房を剥離し、その両
端に絹糸をつけた。36℃に保つたタイロード液を
含有し、混合ガス(O295%:CO25%)を通気し
ているマグヌス管(25ml)内に、両端につけた絹
糸を用い張力700mgで心房を懸垂した。心房の収
縮運動をフオース・デイスプレイスメント・トラ
ンスジユーサー(Force―dis―placement―
transducer)により記録し、心搏数を算出した。 ヒスタミン(二燐酸塩の形で用いる、以下同
じ)を、添加量の対数値が1/2の等間隔となる用
量で、心搏数増加の最大反応が得られるまで、1
×10-8M〜1×10-4M濃度で累加的にマグヌス管
内に加え、ヒスタミンの用量反応曲線(Dose―
response curve)を得た。マグヌス管内を数回
洗浄し、心房を1時間安定させた後再び前述の操
作を繰り返し、ヒスタミンの用量反応曲線を得
た。マグヌス管内を数回洗浄後、組織を50分間安
定させた。次いで、試験化合物(1×10-5M)を
マグヌス管内に加え、20分後に試験化合物存在下
におけるヒスタミンの用量反応曲線を得た。 第2回目のヒスタミンの用量反応曲線と第3回
目の試験化合物存在下のヒスタミンの用量反応曲
線から、J.M.Van Rossumの方法(Arch.int.
Pharmacodyn143、299、1963)により、各試験
化合物のPA2値(一定反応をおこすのに要するマ
グヌス管内のヒスタミン濃度を2倍にするのに必
要な、試験化合物のモル濃度の対数値の負数
(negative logarithm))を算出した。その結果を
下記表−1に示す。 表−1 化合物 PA2 A 6.74 B 7.10 C 6.62 D 6.77 E 6.80 F 6.28 G 6.11 H 6.00 (2) 毒 性 ddY系マウス(雄:19〜22g)を一群5匹と
し、試験化合物を5%ツイン80の懸濁液として経
口投与し、72時間観察した。その結果をもとにリ
ツチフイールド―ウイルコツクソン(Litchfield
―Wilcoxon)法により算出されたLD50値は次の
通りである。 (i) 化合物BのLD50:1000mg/Kg かくして、本発明の式()で表わされる化合
物は、抗潰瘍剤として、人間その他の温血動物に
対する治療、措置のために、経口又は非経口投与
(例えば筋注、静注、皮下投与、直腸投与、経皮
投与など)することができる。 本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経
口又は非経口投与に適した種々の形態に製剤する
ことができる。例えば、本発明の化合物は、この
種薬剤に適常使用される無毒性の賦形剤、結合
剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化
剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香味剤、緩衝
剤等の添加物を使用して製剤することができる。 かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態
(例えば錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤、散剤、細粒剤、丸剤、トローチ錠など)、
半固体形態(例えば坐剤、軟膏など)及び液体形
態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロツプ、スプレー
など)のいずれかの製剤形態に調製することがで
きる。しかして、使用し得る無毒性の上記添加物
としては、例えばでん粉、セラチン、ブドウ糖、
乳糖、果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、タ
ルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースまではその
塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、p
―ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、シロツ
プ、エタノール、プロピレングリコール、ワセリ
ン、カーボワツクス、グリセリン、塩化ナトリウ
ム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウム、クエン酸
等が挙げられる。該薬剤はまた、治療学的に有用
な他の薬剤を含有することもできる。 該薬剤中における本発明の化合物の含有量はそ
の剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固体
形態の場合には5〜100重量%の濃度で、そして
液体形態の場合には0.1〜10重量%の濃度で該活
性化合物を含有していることが望ましい。 本発明の化合物の投与量は、対象とする人間を
はじめとする温血動物の種類、投与経路、症状の
軽重、医者の診断等により広範に変えることがで
きるが、一般に1日当り、0.2〜80mg/Kg、好適
には0.5〜50mg/Kgとすることができる。しか
し、上記の如く患者の症状の軽重、医者の診断に
応じて、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限
よりも多い量を投与することはもちろん可能であ
る。上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与
することができる。 以下実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 1 N―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)
エチル〕フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセ
トアミド150mgを無水酢酸100mgにとかし100℃で
1時間加熱する。その後水を加え、アンモニア水
でアルカリ性とし、酢酸エチルにて抽出した後無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し、
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(9:1))で分離精製し、N―〔3―〔3―〔1
―(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プ
ロピル〕アセトキシアセトアミド115mgを得た。 IR(液膜、cm-1):1755、1670。 NMR(CDCl3、δ):1.37(3H、二重線、J
=6.5Hz)、1.6〜2.8(10H、多重線)、2.14(3H、
一重線)、3.17(1H、四重線、J=6.5Hz)、3.53
(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.05(2H、三重線、
J=6.5Hz)、4.53(2H、一重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 原料のN―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリジ
ニル)エチル〕フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキ
シアセトアミドは以下のようにして合成した。 工程(A)3―ヒドロキシアセトフエノン15gの
100mlエタノール溶液にピロリジン18.3mlおよび
水素化シアノホウ素ナトリウム5.6gを加え、完全
に溶解するまで撹拌した後、室温で一夜放置す
る。減圧下に溶媒を留去し、残渣に氷水200mlを
加え、塩酸酸性として1時間放置後、酢酸エチル
で原料を除去し、水層を分離してアンモニア水を
加えてアルカリ性とし、析出した油状物を酢酸エ
チルで抽出する、溶媒を留去後減圧蒸留して沸点
166〜176℃/6mmHgの3―〔1―(1―ピロリ
ジニル)エチル〕フエノール17.0gを得た。 IR(液膜、cm-1):1603、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.39(3H、二重線、J
=6Hz)、1.55〜1.95(4H、多重線)、2.2〜2.9
(4H、多重線)、3.19(1H、4重線J=6Hz)、
6.6〜7.3(4H、多重線)、8.44(1H、一重線)。 工程(B)上で得たフエノール誘導体10gを乾燥ジ
メチルスルホキシド45mlに溶解したものを、乾燥
ジメチルスルホキシド25ml中50%水素化ナトリウ
ム2.5gの懸濁液に、水冷撹拌下に徐々に滴下す
る。滴下後、室温で20分撹拌した後、N―プロモ
プロピルフタルイミド14gを加え10分撹拌する。
室温に1時間反応後、氷水を加えてクロロホルム
で抽出する。無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
溶媒を留去する。減圧蒸留して沸点240〜243℃/
0.5mmHgのN―〔3―〔3―〔1―(1―ピロリ
ジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピル〕フタル
イミド12.7gを得た。 IR(液膜、cm-1):1780、1720、1603、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.35(3H、二重線、J
=6Hz)、1.55〜1.95(4H、多重線)、2.0〜2.7
(6H、多重線)、3.10(1H、四重線、J=6Hz)、
3.87(2H、三重線、J=6Hz)、4.00(2H、三重
線、J=6Hz)、6.52〜7.25(4H、多重線)、7.55
〜7.94(4H、多重線)。 工程(C)上で得たフタルイミド誘導体3.64gをエ
タノール20mlに溶解し、抱水ヒドラジン5mlを加
え、室温にて1時間放置する。その後減圧下に溶
媒を留去し、ベンゼン30mlを加えて共沸留去した
後、結晶を十分乾燥する。さらに結晶をクロロホ
ルム30mlに加えて、不溶物を過する。不溶物を
クロロホルム30mlで洗い、洗液を合せて、溶媒を
留去し、減圧蒸留して沸点170〜176℃/2mmHg
の3―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)エチ
ル〕フエノキシ〕プロピルアミン1.59gを得た。 IR(液膜、cm-1):3400、1603、1590。 NMR(CDCl3、δ):1.36(3H、二重線、J
=6Hz)、1.55〜2.15(8H、多重線)、2.2〜2.7
(4H、多重線)、2.90(2H、三重線、J=6Hz)、
3.14(1H、四重線、J=6Hz)、4.02(2H、三重
線、J=6Hz)、6.60〜7.37(4H、多重線)。 工程(D)上で得た3―〔3―〔1―(1―ピロリ
ジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピルアミン
1.59gをヒドロキシ酢酸536mgと共に200℃で2時
間加熱する。その後冷却し、水を加え、アンモニ
ア水でアルカリ性として、クロロホルムにて抽出
する。芒硝で乾燥し、溶媒を留去して、N―〔3
―〔3―〔1―(1―ピロリジニル)エチル〕フ
エノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセトアミド
1.86gを得た。 IR(液膜、cm-1):1660。 NMR(CDCl3、δ):1.40(3H、二重線、J
=6Hz)、1.5〜2.9(10H、多重線)、3.20(1H、
四重線、J=6Hz)、3.50(2H、三重線、J=6
Hz)、4.06(2H、一重線)、4.06(2H、三重線、
J=6Hz)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 2 実施例1においてN―〔3―〔3―〔1―(1
―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピ
ル〕ヒドロキシアセトアミドの代りにN―〔3―
〔3―(1―ピロリジニルメチル)フエノキシ〕
プロピル〕ヒドロキシアセトアミド50mgを用い、
実施例1と同様に操作して、N―〔3―〔3―
(1―ピロリジニルメチル)フエノキシ〕プロピ
ル〕アセトキシアセトアミド35mgを得た。 IR(液膜、cm-1):1755、1670。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜2.8(10H、多重
線)、2.13(3H、一重線)、3.54(2H、四重線、
J=6.5Hz)、3.61(2H、一重線)、4.06(2H、三
重線、J=6.5Hz)、4.54(2H、一重線)、6.6〜
7.4(4H、多重線)。 原料のN―〔3―〔3―(1―ピロリジニルメ
チル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセト
アミドは以下のようにして合成した。 実施例1の工程(D)において3―〔3―〔1―
(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロ
ピルアミンの代りに3―〔3―(1―ピロリジニ
ルメチル)フエノキシ〕プロピルアミン200mgを
用い、実施例1の工程(D)と同様に操作して、N―
〔3―〔3―(1―ピロリジニルメチル)フエノ
キシ〕プロピル〕ヒドロキシアセトアミド220mg
を得た。 IR(液膜、cm-1):3380、3300、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.5〜2.8(10H、多重
線)、3.46(2H、四重線、J=6Hz)、3.57
(2H、一重線)、3.94(2H、一重線)、4.02(2H、
三重線、J=6Hz)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 3 実施例1においてN―〔3―〔3―〔1―(1
―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピ
ル〕ヒドロキシアセトアミドの代りにN―〔3―
〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
プロピル〕ヒドロキシアセトアミド314mgを用
い、実施例1と同様に操作して、融点59〜60℃の
N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミド
270mgを得た。 IR(KBr、cm-1)、3300、1745、1665。 NMR(CDCl3、δ)1.2〜2.6(12H、多重
線)、2.15(3H、一重線)、3.43(2H、一重線)、
3.54(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.06(2H、三重
線、J=6.5Hz)、4.55(2H、一重線)、6.5〜7.4
(4H、多重線)。 原料のN―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメ
チル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセト
アミドは以下のようにして合成した。 工程(A)3―ヒドロキシベンズアルデヒド15gの
100mlエタノール溶液にピペリジン26gおよび水
素化ホウ素ナトリウム4.7gを加え、完全に溶解す
るまで撹拌した後、室温で一夜放置する。減圧下
に溶媒を留去し、残渣に氷水200mlを加え、塩酸
酸性として、1時間放置後、酢酸エチルで原料を
抽出して除き、水層を分離してアンモニア水を加
えて、アルカリ性とし、析出した油状物を酢酸エ
チルで抽出する。溶媒を留去後、残渣をアセトン
―n―ヘキサンから再結晶して、融点135.8〜
138.0℃の3―(1―ピペリジニルメチル)フエ
ノール17.5gを得た。NMR(CDCl3、δ):1.30
〜1.85(6H、多重線)、2.20〜2.60(4H、多重
線)、3.42(2H、一重線)、6.60〜7.20(4H、多重
線)、7.48(1H、一重線)。 工程(B)上で得た3―(1―ピペリジニルメチ
ル)フエノール5.33gと水酸化ナトリウム1.80gを
トルエン18ml中にて、除水しつつ還流する。この
溶液中にN―(3―クロロプロピル)アセトアミ
ド5.65gを加え、1時間半加熱環流し、冷却後ト
ルエン溶液を水洗し、40%硫酸水溶液20mlにて抽
出する。この硫酸水溶液を20時間加熱還流し、冷
却後水酸化ナトリウムにてアルカリ性としベンゼ
ンにて抽出する。無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、溶媒を留去後、減圧蒸留により沸点170〜174
℃/1.2mmHgの3―〔3―(1―ピペリジニルメ
チル)フエノキシ〕プロピルアミン5.3gを得た。 工程(C)上で得た3―〔3―(1―ピペリジニル
メチル)フエノキシ〕プロピルアミン254mg及び
ヒドロキシ酢酸を実施例1の工程(D)と同様に操作
して、N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチ
ル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセトア
ミド290mgを得た。 IR(液膜、cm-1):3410、3290、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.20〜1.75(6H、多重
線)、1.84(2H、四重線、J=6Hz)、2.30〜2.60
(4H、多重線)、3.40(2H、一重線)、3.50(2H、
三重線、J=6Hz)、3.98(2H、一重線)、4.00
(2H、三重線、J=6Hz)、5.29(1H、一重線)、
6.50〜7.30(5H、多重線)。 実施例 4 実施例1においてN―〔3―〔3―〔1―(1
―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピ
ル〕、ヒドロキシアセトアミドの代りにN―〔3
―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニルメチル)フ
エノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセトアミド
900mgを用い、実施例1と同様に操作して、N―
〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼピニルメチ
ル)フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトア
ミド500mgを得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1748、1665。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜2.3(12H、多重
線)、2.12(3H、一重線)、2.4〜2.8(4H、多重
線)、3.51(2H、四重線、J=6Hz)、3.58
(2H、一重線)、4.04(2H、三重線、J=6Hz)、
4.52(2H、一重線)、6.6〜7.3(4H、多重線)。 原料のN―〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼ
ピニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキ
シアセトアミドは以下のようにして合成した。 工程(A)実施例3の工程(A)において、ピペリジン
の代りにパ―ヒドロアゼピンを用い、実施例3の
工程(A)と同様に操作して、3―(1―パ―ヒドロ
アゼピニルメチル)フエノールを得た。 NMR(CDCl3、δ):1.5〜1.9(8H、多重
線)、2.4〜3.0(4H、多重線)、3.58(2H、一重
線)、6.5〜7.3(4H、多重線)、8.0(1H、一重
線)。 工程(B)上で得た3―(1―パ―ヒドロアゼピニ
ルメチル)フエノールを、実施例3の工程(B)と同
様に操作して、3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼ
ピニルメチル)フエノキシ〕プロピルアミンを得
た。 IR(液膜、cm-1):3360、3280。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜2.2(10H、多重
線)、2.4〜2.8(4H、多重線)、2.90(2H、三重
線、J=7Hz)、3.58(2H、一重線)、4.02
(2H、三重線、J=6Hz)、6.6〜7.4(4H、多重
線)。 工程(C)上で得た3―〔3―(1―パ―ヒドロア
ゼピニルメチル)フエノキシ〕プロピルアミン及
びヒドロキシ酢酸を実施例1の工程(D)と同様に操
作して、N―〔3―〔3―(1―パ―ヒドロアゼ
ピニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキ
シアセトアミドを得た。 IR(液膜、cm-1):3400、3300、1600。NMR
(CDCl3、δ):1.4〜2.2(10H、多重線)、2.4〜
2.8(4H、多重線)、3.3〜3.7(2H、多重線)、
3.60(2H、一重線)、4.00(2H、一重線)、4.03
(2H、三重線、J=6Hz)、4.5〜4.9(1H、多重
線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 5 実施例1においてN―〔3―〔3―〔1―(1
―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピ
ル〕ヒドロキシアセトアミドの代りにN―〔3―
〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
プロピル〕ヒドロキシアセトアミド150mgを用
い、無水酢酸の代りに無水プロピオン酸200mgを
用いて、実施例1と同様に操作して、N―〔3―
〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕
プロピル〕プロピオニルオキシアセトアミド150
mgを得た。 IR(液膜、cm-1):1755、1675。 NMR(CDCl3、δ):1.12(3H、三重線、J
=6.5Hz)、1.3〜2.7(12H、多重線)、3.41(2H、
一重線)、3.50(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.03
(2H、三重線、J=6.5Hz)、4.53(2H、一重
線)、6.6〜7.4(4H、多重線)。 実施例 6 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセトアミド
150mgのピリジン0.5ml溶液中に塩化ベンゾイル
150mgを氷冷下に加え滴下後室温にて2時間撹拌
し、溶媒を留去後水を加え、アンモニア水にて液
性をアルカリ性として酢酸エチルにて抽出する。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し、
TLC(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
(19:1))にて分離精製し、N―〔3―〔3―
(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕プロピ
ル〕ベンゾイルオキシアセトアミド165mgを得
た。 IR(液膜、cm-1):1735、1675。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜2.7(12H、多重
線)、3.43(2H、―重線)、3.50(2H、四重線、
J=65Hz)、4.00(2H、三重線、J=6.5Hz)、
4.75(2H、一重線)、6.5〜8.2(9H、多重線)。 実施例 7 実施例6においてN―〔3―〔3―(1―ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミドの代りにN―〔3―(3―ジメ
チルアミノメチルフエノキシ)プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミド2.0gを用い、実施例6と同様に
操作して、融点46〜47℃のN―〔3―(3―ジメ
チルアミノメチルフエノキシ)プロピル〕ベンゾ
イルオキシアセトアミド1.5gを得た。 IR(KBr、cm-1):3300、1728、1660。 NMR(CDCl3、δ):2.00(2H、五重線、J
=6.5Hz)、2.20(6H、一重線)、3.32(2H、一重
線)、3.52(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.02
(2H、三重線、J=6.5Hz)、4.76(2H、一重
線)、6.5〜8.1(9H、多重線)。 原料のN―〔3―(3―ジメチルアミノメチル
フエノキシ)プロピル〕ヒドロキシアセトアミド
は以下のようにして合成した。 実施例1の工程(D)において3―〔3―〔1―
(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロ
ピルアミンの代りに3―(3―ジメチルアミノメ
チルフエノキシ)プロピルアミンを用い、実施例
1の工程(D)と同様に操作して、N―〔3―(3―
ジメチルアミノメチルフエノキシ)プロピル〕ヒ
ドロキシアセトアミドを得た。 IR(液膜、cm-1):3350、1650。 NMR(CDCl3、δ):1.97(2H、五重線、J
=6.5Hz)、2.25(6H、一重線)、3.37(2H、一重
線)、3.46(2H、四重線、J=6.5Hz)、3.97
(2H、一重線)、4.04(2H、三重線、J=6.5
Hz)、6.6〜7.5(4H、多重線)。 実施例 8 実施例6においてN―〔3―〔3―(1―ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミドの代りにN―〔3―(3―ジメ
チルアミノメチルフエノキシ)プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミド2.0gを用い、塩化ベンゾイルの
代りに3,4―ジクロロ塩化ベンゾイル1.9gを用
いて、実施例6と同様に操作して、融点48〜50℃
のN―(3,4―ジクロロベンゾイルオキシアセ
チル)―3―(3―ジメチルアミノメチルフエノ
キシ)プロピルアミン1.3gを得た。 IR(KBr、cm-1):3300、1730、1660。 NMR(CDCl3、δ):2.00(2H、五重線、J
=6.5Hz)、2.21(6H、一重線)、3.32(2H、一重
線)、3.56(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.03
(2H、三重線、J=6.5Hz)、4.77(2H、一重
線)、6.5〜8.1(7H、多重線)。 実施例 9 実施例6においてN―〔3―〔3―(1―ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミドの代りにN―〔3―〔3―〔1
―(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プ
ロピル〕ヒドロキシアセトアミド3.0gを用い、塩
化ベンゾイルの代りに3,4―ジクロロ塩化ベン
ゾイル2.6gを用いて、実施例6と同様に操作し
て、N―(3,4―ジクロロベンゾイルオキシア
セチル)―3―〔3―〔1−(1―ピロリジニ
ル)エチル〕フエノキシ〕プロピルアミン2.2gを
得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1730、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.33(3H、二重線、J
=7Hz)、1.6〜2.0(4H、多重線)、2.2〜2.7
(4H、多重線)、3.09(1H、四重線、J=7Hz)、
3.54(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.05(2H、三重
線、J=6.5Hz)、4.79(2H、一重線)、6.5〜8.2
(7H、多重線)。 実施例 10 実施例6においてN―〔3―〔3―(1―ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミドの代りにN―〔3―〔3―(1
―パ―ヒドロアゼピニルメチル)フエノキシ〕プ
ロピル〕ヒドロキシアセトアミド150mgを用い、
塩化ベンゾイルの代りに3,4―ジクロロ塩化ベ
ンゾイル117mgを用いて、実施例6と同様に操作
して、融点75〜77℃のN―(3,4―ジクロロベ
ンゾイルオキシアセチル)―3―〔3―(1―パ
―ヒドロアゼピニルメチル)フエノキシ〕プロピ
ルアミン60mgを得た。 IR(KBr、cm-1):3280、1740、1660。 NMR(CDCl3、δ):1.4〜2.3(12H、多重
線)、2.4〜2.8(4H、多重線)、3.53(2H、一重
線)、3.56(2H、四重線、J=6.5Hz)、4.05
(2H、三重線、J=6.5Hz)、4.79(2H、一重
線)、6.5〜8.1(7H、多重線)。 実施例 11 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕ヒドロキシアセトアミド
645mgのN,N―ジメチルホルムアミド2ml溶液
を水素化ナトリウム84.3mgのN,N―ジメチルホ
ルムアミド1ml懸濁液中に、氷冷下にて加え、そ
のまま5分間撹拌し、その後ヨウ化メチル299.3
mgのN,N―ジメチルホルムアミド1ml溶液と氷
冷下にて滴加し、10分間撹拌する。撹拌後水を加
え、酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥し、溶媒を留去後TLC(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール(19:1))にて分離
精製し、N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメ
チル)フエノキシ〕プロピル〕メトキシアセトア
ミド250mgを得た。 IR(液膜、cm-1):1670。 NMR(CDCl3、δ):1.3〜2.5(12H、多重
線)、3.41(3H、一重線)、3.43(2H、一重線)、
3.51(2H、四重線、J=6.5Hz)、3.89(2H、一重
線)、4.05(2H、三重線、J=6.5Hz)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 実施例 12 実施例11においてN―〔3―〔3―(1―ピペ
リジニルメチル)フエノキシ〕プロピル〕ヒドロ
キシアセトアミドの代りにN―〔3―〔3―〔1
―(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プ
ロピル〕ヒドロキシアセトアミド210mgを用い、
ヨウ化メチルの代りにヨウ化エチル150mgを用い
て、実施例11と同様に操作して、N―〔3―〔3
―〔1―(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキ
シ〕プロピル〕エトキシアセトアミド160mgを得
た。 IR(液膜、cm-1):1675。 NMR(CDCl3、δ):1.22(3H、三重線、J
=6.5Hz)、1.40(3H、二重線、J=6.5Hz)、1.6
〜2.8(10H、多重線)、3.19(1H、四重線、J=
6.5Hz)、3.51(2H、四重線、J=6.5Hz)、3.56
(2H、四重線、J=6.5Hz)、3.92(2H、一重
線)、4.05(2H、三重線、J=6.5Hz)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 実施例 13 実施例1の工程(D)においてヒドロキシ酢酸の代
りにフエノキシ酢酸を用いて、実施例1の工程(D)
と同様に操作して、N―〔3―〔3―〔1―(1
―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピ
ル〕フエノキシアセトアミドを得た。 IR(液膜、cm-1):1660。 NMR(CDCl3、δ):1.36(3H、二重線、J
=7.0Hz)、1.5〜2.8(10H、多重線)、3.15(1H、
四重線、J=7.0Hz)、3.56(2H、四重線、J=
6.0Hz)、4.03(2H、三重線、J=6.0Hz)、4.48
(2H、一重線)、6.5〜7.5(9H、多重線)。 参考例 1 実施例1の工程(D)において3―〔3―〔1―
(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロ
ピルアミンの代りに3―〔3―(1―ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕プロピルアミンを用い、
ヒドロキシ酢酸の代りにフエノキシ酢酸を用い
て、実施例1の工程(D)と同様に操作して、N―
〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノ
キシ〕プロピル〕フエノキシアセトアミドを得
た。 IR(液膜、cm-1):3310、1670。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重
線)、2.00(2H、五重線、J=6.0Hz)、2.1〜2.6
(4H、多重線)、3.40(2H、一重線)、3.54(2H、
四重線、J=6.0Hz)、4.00(2H、三重線、J=
6.0Hz)、4.46(2H、一重線)、6.6〜7.5(9H、多
重線)。 実施例 14 実施例1の工程(D)において3―〔3―〔1―
(1―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロ
ピルアミンの代りに3―〔3―(1―ピペリジニ
ルメチル)フエノキシ〕プロピルアミンを用い、
ヒドロキシ酢酸の代りにp―クロロフエノキシ酢
酸を用いて、実施例1の工程(D)と同様に操作し
て、N―(4―クロロフエノキシアセチル)―3
―〔3―(1―ピペリジニルメチル)フエノキ
シ〕プロピルアミンを得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1670。 NMR(CDCl3、δ):1.2〜1.8(6H、多重
線)、2.01(2H、五重線、J=6.0Hz)、2.2〜2.6
(4H、多重線)、3.42(2H、一重線)、3.54(2H、
四重線、J=6.0Hz)、4.02(2H、三重線、J=
6.0Hz)、4.44(2H、一重線)、6.6〜7.5(8H、多
重線)。 実施例 15 実施例1においてN―〔3―〔3―〔1―(1
―ピロリジニル)エチル〕フエノキシ〕プロピ
ル〕ヒドロキシアセトアミドの代りにN―〔3―
〔3(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕プ
ロピル〕ヒドロキシアセトアミド500mgを用い、
無水酢酸の代りに無水n―酪酸350mgを用いて、
実施例1と同様に操作して、N―〔3―〔3―
(1―ピペリジニルメチル)フエノキシ〕プロピ
ル〕ブチリルオキシアセトアミド370mgを得た。 IR(液膜、cm-1):3300、1740、1660。 NMR(CDCl3、δ):0.98(3H、三重線、J
=7.0Hz)、1.7〜2.6(16H、多重線)、3.45(2H、
一重線)、3.53(2H、四重線、J=6.0Hz)、4.06
(2H、三重線、J=6.0Hz)、4.55(2H、一重
線)、6.5〜7.4(4H、多重線)。 実施例 16 実施例6において塩化ベンゾイルの代りに塩化
ピバロイルを用い、実施例6と同様に操作して、
N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)フ
エノキシ〕プロピル〕ピバロイルオキシアセトア
ミドを得た。 IR(液膜、cm-1):1735、1665。 NMR(CDCl3、δ)、1.21(9H、一重線)、1.4
〜2.5(12H、多重線)、3.41(2H、一重線)、3.50
(2H、四重線、J=6.0Hz)、4.01(2H、三重線、
J=6.0Hz)、4.52(2H、一重線)、6.6〜7.4
(4H、多重線)。 本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示す
と、以下の通りである。 実施例A:錠剤 1錠当り50mg及び100mgの活性成分を含有する
錠剤の処方例は次の通りである。 処方1−a 50mg錠 mg/錠 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミ
ド 50 乳 糖 92.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2 ステアリン酸マグネシウム 1 200.0mg 処方1−b 100mg錠 mg/錠 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミ
ド 100 乳 糖 42.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2 ステアリン酸マグネシウム 1 200.0mg 製造方法の詳細は以下の通りである。 N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミド
の結晶を粉砕し、それに乳糖及びでんぷんを加え
て良く混合する。10%のでんぷんのりを上記の混
合粉体に加え、撹拌混合し、顆粒を製造する。乾
燥後粒径840ミクロン前後に整粒し、これにタル
ク及びステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠
する。 実施例B:カプセル剤 カプセル処方 処方2 50mgカプセル mg/カプセル N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミ
ド 50 でんぷん 30 乳 糖 27.8ステアリン酸マグネシウム 2.2 110mg N―〔3―〔3―(1―ピペリジニルメチル)
フエノキシ〕プロピル〕アセトキシアセトアミド
を良く粉砕し、でんぷん、乳糖及びステアリン酸
マグネシウムをそれに混合し、よくまぜ合せた後
5号のカプセルに充填する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わし、Y
    はジメチルアミノ基、1―ピロリジニル基、1―
    ピペリジニル基又は1―パ―ヒドロアゼピニル基
    を表わし、Zは低級アルキル基、低級アルキルカ
    ルボニル基、又はハロゲン原子で置換されていて
    もよいフエニルもしくはベンゾイル基を表わす、
    ただし、Rが水素原子を表わす場合には、Zは未
    置換のフエニル基を表わすことはない、 の化合物及びその塩。 2 Yが1―ピロリジニル基、1―ピペリジニル
    基又は1―パ―ヒドロアゼピニル基を表わす特許
    請求の範囲第1項記載の化合物及びその塩。 3 Zが低級アルキル基又は低級アルキルカルボ
    ニル基を表わす特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の化合物及びその塩。 4 該低級アルキル基がメチル又はエチル基であ
    り、該低級アルキルカルボニル基がアセチル又は
    プロピオニル基を表わす特許請求の範囲第3項記
    載の化合物及びその塩。 5 式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わし、Y
    はジメチルアミノ基、1―ピロリジニル基、1―
    ピペリジニル基又は1―パ―ヒドロアゼピニル基
    を表わす、 の化合物又はその塩を式 Z1−COOH () 式中、Z1は低級アルキル基、又はハロゲン原子
    で置換されていてもよいフエニル基を表わす、 のカルボン酸の無水物又はハロゲン化物と反応さ
    せ、そして得られる反応生成物を必要に応じてそ
    の塩に変えることを特徴とする式 式中、R、Y及びZ1は前記の意味を有する、 の化合物又はその塩の製造方法。 6 式 式中、Rは水素原子またはメチル基を表わし、
    Yはジメチルアミノ基、1―ピロリジニル基、1
    ―ピペリジニル基又は1―パ―ヒドロアゼピニル
    基を表わす、 の化合物を式 Z2−O−CH2−COOH () 式中、Z2は低級アルキル基、又はハロゲン原子
    で置換されていてもよいフエニル基を表わす、た
    だし、上記式()におけるRが水素原子を表わ
    す場合には、Z2は未置換のフエニル基を表わすこ
    とはない、 の化合物と反応させ、そして得られる反応生成物
    を必要に応じてその塩に変えることを特徴とする
    式中、R、Y及びZ2は前記の意味を有する、 の化合物又はその塩の製造方法。 7 式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わし、Y
    はジメチルアミノ基、1―ピロリジニル基、1―
    ピペリジニル基又は1―パ―ヒドロアゼピニル基
    を表わす、 の化合物又はその塩を式 Z21−X () 式中、Xはヨウ素原子を表わし、Z21は低級ア
    ルキル基を表わす、 の化合物と反応させ、そして得られる反応生成物
    を必要に応じてその塩に変えることを特徴とする
    式中、R、Y及びZ21は前記の意味を有する、 の化合物又はその塩の製造方法。 8 式 式中、Rは水素原子又はメチル基を表わし、Y
    はジメチルアミノ基、1―ピロリジニル基、1―
    ピペリジニル基又は1―パ―ヒドロアゼピニル基
    を表わし、Zは低級アルキル基、低級アルキルカ
    ルボニル基、又はハロゲン原子で置換されていて
    もよいフエニルもしくはベンゾイル基を表わす、
    ただし、Rが水素原子を表わす場合には、Zは未
    置換のフエニル基を表わすことはない、 の化合物又はその塩を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする抗潰瘍剤。
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