JPH0428695A - 軽重量物の巻下げ制御方法及びそのディスクブレーキ装置 - Google Patents

軽重量物の巻下げ制御方法及びそのディスクブレーキ装置

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JPH0428695A
JPH0428695A JP13482290A JP13482290A JPH0428695A JP H0428695 A JPH0428695 A JP H0428695A JP 13482290 A JP13482290 A JP 13482290A JP 13482290 A JP13482290 A JP 13482290A JP H0428695 A JPH0428695 A JP H0428695A
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drum
disc
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lowering
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 上の1  野 本発明はグラブ浚渫船等の作業船やクレーンのウィンチ
において、軽重量物を巻下げるときにディスクブレーキ
をスリップさせながら使用することにより、吊荷をオペ
レータの意図する速度に制御して降下させることができ
る軽重量物の巻下げ制御方法及びそのディスクブレーキ
装置に関するものである。
玄ヨLのMl楯 一般にグラブ浚渫船は、ウィンチの鋼索で吊支したグラ
ブバケットを巻下げる場合には、ウィンチの動力系に設
けられたトルクコンバーターを使用して降下させており
、巻下げ停止状態を維持するブレーキ装置としてはバン
ドブレーキが使用されている。一方砕岩作業においては
、同様にウィンチの鋼索で砕岩棒を吊り上げ、これを海
底に自由落下させる際の落下エネルギーを利用して岩盤
を破砕するようにしている。従って砕岩棒が海底に衝突
する瞬間を見越して、ウィンチの巻胴を急速に制動し、
巻胴の慣性力による巻胴の過大な遊転を防止し、再び巻
上げを開始しなければならない。そこで、ブレーキ装置
としてはディスクブレーキを使用することが知られてい
る。上記のようにグラブバケットやその他の吊荷の降下
を停止させる目的のウィンチのブレーキとしてのバンド
ブレーキと、砕岩棒を吊支したウィンチの巻胴を急速に
停止させるブレーキとしてのディスクブレーキとを、そ
れぞれ使い分ける手段が知られている。
他方において、浚渫船等の作業船が実施する作業の中に
は、上記のグラブバケットの降下停止や、砕岩棒の自由
落下の際の巻胴の慣性を急速に停止させるような降下速
度を厳密に制御する必要のない作業の他に、吊荷の降下
速度を精確に制御して巻下げる作業9例えば荷物の積み
下しとか、消波用のブロックを適宜組合せながら海底に
設置する等の作業がある。このような降下速度を制御し
つつ巻下げ作業を行うにはパワーユニットから得られる
動力をトルクコンバータを介してウィンチドラムに伝達
する構成が採用されている。即ちトルクコンバークに付
属するスリッピングクラッチの作動を制御することによ
り、上記巻下げ作業に用いるウィンチの巻下げ速度を適
度に調整して作業をしている。
が  しよ′  る しかしながら、このような従来のウィンチの巻下げ制御
方法、特にトルクコンバータを介してウィンチドラムを
駆動しなから吊荷を巻下げる方法にあっては、吊荷が軽
重量の場合には操作時のレスポンスが鈍い上、オペレー
タの望む巻下げ速度を得ることが困難であるという課題
がある。
即ち、上記トルクコンバータに付属するスリッピングク
ラッチは、グラブ浚渫船並びにクレーンの最大能力をベ
ースとして設計されており、そのため軽重量物の吊荷を
巻下げる場合には、同クラッチの最も応答性の良いゾー
ンを外れていることが多く、従って前記したように操作
時のレスポンスが鈍くなる上、トルクコンバータの持つ
特有の連れ廻りトルクの発生とか、動力伝達機構の慣性
力等によって応答遅れが生じてしまうという問題点があ
る。
一方通常のウィンチドラムに装備されているバンドブレ
ーキは強力な制動力を持っているので、オンオフ制御に
は適しているが、軽重量の吊荷を自由落下状態としてバ
ンドブレーキで滑らせなから吊荷の降下速度をコントロ
ールするスリップ制御特性はトルクコンバータ方式に比
して劣っており、しかもバンドブレーキによる作動方式
の多くは、安全性の観点から動力源が喪失した時に自動
的にばねの力でバンドブレーキが制動状態になるように
設計されているため、微妙な制動制御を実施することが
できないという難点を有している。
そのため他の伝達方式のクレーンに比してトルクコンバ
ータ方式及びバンドブレーキ併用型のグラブ浚渫船並び
にクレーンは、軽重量の吊荷のハンドリング作業に不適
当であるという評価がなされているのが実情である。
そこで本発明はこのような従来のウィンチの巻下げ制御
方法が有している課題を解消して、操作時のレスポンス
を高めることができる上、オペレータの望む巻下げ速度
を得ることができる制御方法及びそのディスクブレーキ
装置を提供することを目的とするものである。
を   るための 本発明は上記目的を達成するために、先ず請求項1によ
り各種作業船やクレーンのウィンチのブレーキ装置とし
て、ウィンチの所定個所に固着されたブレーキディスク
とパワーユニットから得られる作動液によって上記ブレ
ーキディスクを押圧して制動力を供与するキャリパとか
らなるデイヌクブレーキ装置を採用し、該パワーユニッ
トから供給される作動液の液圧をコントロールしてディ
スクブレーキをスリップさせながら使用することにより
、吊荷を所望の速度で巻下げることを特徴とする軽重量
物の巻下げ制御方法を提供する。そして、請求項2によ
り一対の機枠間に主軸を回転駆動可能に軸支し、この主
軸に対して周囲に鋼索が捲回された巻胴を回転自在に装
着して、該巻胴の長手方向両側に位置するドラムフラン
ジの外端面に固着されたクラッチドラムの内周面に前記
主軸に固着されたバンドクラッチの外周面を断接可能に
取り付け、前記クラッチドラムの半径方向に間隙を有し
て一体に構成されたブレーキドラムの外周面に一定の間
隙を有してブレーキ帯を装備し、更に上記ブレーキドラ
ムの外端面に環状のブレーキディスクを固着して、パワ
ーユニットから得られる作動液によって上記ブレーキデ
ィスクに制動力を供与するキャリパを装備するとともに
、前記パワーユニットとディスクブレーキ用のキャリパ
との間に、該パワーユニットから供給される作動液の液
圧を適宜に変更する制御弁と、該制御弁の開度をコント
ロールする信号を発する制御アンプを配設して、オペレ
ータが操作する操作レバーもしくは操作ペダルから得ら
れる信号に基づいて、前記制御アンプにより制御弁の開
度をコントロールした軽重量物の巻下げ制御方法を提供
する。
また請求項3により、前記制御アンプにウインチの巻胴
の回転速度を検出する速度検出センサーからの信号を演
算してロープ速度に換算して表示するロープ速度計から
得られる信号を入力して、操作レバーもしくは操作ペダ
ルから得られる信号とともに、該制御アンプにより制御
弁の開度をコントロールした軽重量物の巻下げ制御方法
を提供する。
更に請求項4により、一対の機枠間に回転駆動可能に軸
支された主軸と、上記主軸に対して回転自在に装着され
、周囲に鋼索が捲回された巻胴と、上記巻胴の長手方向
画側に位置するドラムフランジの外端面に各々固着され
たクラッチドラムと、前記主軸に固着されているととも
に1、前記クラッチドラムの内周面に断接可能に取付け
られたバンドクラッチと、前記クラッチドラムの外周面
に半径方向に間隙を有して一体に構成されたブレーキド
ラムと、該ブレーキドラムの各々の外周面に一定の間隙
を有して装備されて、このブレーキドラムを緊締するブ
レーキ帯と、上記ブレーキドラムの外端面に固着された
環状のブレーキディスクと、一端が前記機枠に固着され
、パワーユニットから得られる作動液を受けてブレーキ
ディスクに制動力を供与するディスクブレーキ用のキャ
リパとを具備して成るディスクブレーキ付ウィンチにお
いて、前記パワーユニットとディスクブレーキ用のキャ
リパとの間に、該パワーユニットから供給される作動液
の液圧を適宜に変更する制御弁を配設するとともに、該
制御弁に、オペレータが操作する操作レバーもしくは操
作ペダルから得られる信号に基づいて前記制御弁の開度
をコントロールする信号を発する制御アンプを配設した
軽重量物の巻下げ制御用ディスクブレーキ装置の構成に
してあり、請求項5により、前記制御アンプに、ウィン
チの巻胴の回転速度を検出する速度検出センサーからの
信号を演算してロープ速度に換算して表示するロープ速
度計から得られる信号を入力した構成にしである。
更に請求項6により、前記巻胴の外周中央部に2本の鋼
索を同時に巻上げもしくは巻下げを行うためのつばを突
設した構成にしてあり、請求項7により、上記ブレーキ
ドラムの外端面に2枚のブレーキディスクを設けた軽重
量物の巻下げ制御用ディスクブレーキ装置の構成にしで
ある。
±亙 このような軽重量物の巻下げ制御方法及びそのディスク
ブレーキ装置によれば、軽重量物を巻下げる際には、パ
ワーユニットから得られる所定液圧を持つ作動液を制御
弁に入力し、オペレータが操作する操作レバーもしくは
操作ペダルから得られる信号を制御アンプに入力するこ
とによって、この制御アンプからの出力信号によって制
御弁の開度がコントロールされる。従って制御アンプに
予めオペレータの操作感覚とディスクブレーキのスリッ
プ特性とをマツチさせるデータをプログラミングしてお
くことによって、制御弁によってパワーユニットからキ
ャリパに供給される作動液の液圧を適当な大きさに調整
することができるとともに該キャリパに加えられる作動
液の液圧を細かく変化させることが可能となる。
そのため、ブレーキ操作時のレスポンスが速くなり、か
つ、加えられる液圧の大きさに比例した制動力が得られ
るので、微妙な制動力を実現してオペレータの操作感覚
とマツチさせることが可能となる。
更に前記制御アンプに、ウィンチの巻胴の回転速度を検
出する速度検出センサーからの信号を演算してロープ速
度に換算して表示するロープ速度計から得られる信号を
入力したことにより、上記ディスクブレーキの制御精度
が高められるという作用がもたらされる。
ス」1匹 以下、図面を参照して本発明にかかる軽重量物の巻下げ
制御方法及びそのディスクブレーキ装置の一実施例を詳
述する。
第1図は本発明の基本的構成を示す概要図であり、図中
の1は所定の液圧を発生するパワーユニットであって、
このパワーユニット1から取り出された液路2が制御弁
3に接続されており、更に該制御弁3から取り出された
液路4が2個のディスクブレーキ用のキャリパ5a、5
bに接続されている。尚、10は上記キャリパ5a、5
bにより作動制御されるディスクブレーキ付ウィンチで
あって、その具体的な構成は第2図を用いて後述する。
6は制御弁3の開度をコントロールする制御アンプであ
り、この制御アンプ6にはロープ速度計7、操作レバー
8もしくは操作ペダル9から得られる信号が入力されて
いる。更にディスクブレーキ付ウィンチ10には、該ウ
ィンチの回転速度を検出するための速度検出センサー2
0が配備されており、この速度検出センサー20から得
られる信号が前記ロープ速度計7の演算部に入力され、
ロープ速度に換算され、前記制御アンプ6に入力される
第2図はディスクブレーキ付ウィンチ10の詳゛細を示
しており、図中11.11は一対の機枠であって、この
機枠11,11は旋回台床面に固着されている。
12は主軸であり、この主軸12は一対の機枠11.1
1間に図外の原動機によって常時回転駆動可能に軸支さ
れている。
13は巻胴であって、この巻胴13は前記主軸12に対
して回転自在に装着されており、かつ、巻胴13の周囲
には図示しない鋼索が捲回されている。この巻胴13の
外周中央部にはつば13a(仕切板)が突設されていて
、該つば13aによって巻胴13が2分割されている。
即ち、1個の巻胴13にて2本の鋼索を捲回して、この
2本の鋼索を同時に巻上げ9巻下げを行なうことができ
るように設定されている。
14.14はクラッチドラムであって、該クラッチドラ
ム14.14は巻胴130両側に位置するドラムフラン
ジ15.15の外端面に各々固着されている。
16.16はバンドクラッチであり、該バンドクラッチ
16.16は前記主軸12に固着されており、従ってウ
ィンチの原動機に連動して主軸12とともに常時回転駆
動される。このバンドクラッチ16.16は、前記2個
のクラッチドラム14.14の内周面に各々断接可能と
なっている。
17.17はバンドブレーキのブレーキドラムであって
、このブレーキドラム17.17は通常のブレーキとし
て左右のクラッチドラム14.14の各々の外周面に半
径方向に間隙を有して一体に構成されている。
18.18はバンドブレーキのブレーキ帯であり、該ブ
レーキ帯18.18は左右のブレーキドラム17.17
の各々の外周面に一定の間隙を有して装備されており、
このブレーキドラム17゜17を緊締することが可能と
なっている。
19.19は環状のブレーキディスクであり、このブレ
ーキディスク19.19は、左右のブレーキドラム17
.17の外端面にそれぞれ固着されている。
5a、5bは前記したようにディスクブレーキ週のキャ
リパであって、該キャリパ5a、5bは、機枠11に固
着された取付台座21.21にその基台22.22が固
着され、図外の液圧源から得られる作動液を受けて、左
右2個のブレーキディスク19.19に制動力を供与す
る。
次に第3図に基づいて、上記キャリパ5a、5bの具体
的な構成を説明する。
23.23はパッドバンキングプレート、24゜24は
液圧ピストンであって、上記パッドバッキングプレート
23.23は液圧ピストン24,24の内側に配設され
ている。
25.25は摩擦材であり、この摩擦材25゜25はパ
ッドバッキングプレート23.23の内側で、かつ、ブ
レーキディスク19と一定の間隙を有して配設されてい
る。
上記の油圧ピストン24.24は上下方向にスライド可
能であり、前記バンドバッキングプレー)23,23、
摩擦材25.25を一体としてブレーキディスク19の
軸と平行に抑圧動作し、摩擦材25.25をブレーキデ
ィスク19に圧着させて制動する。
26.26はシリンダであり、このシリンダ26.26
に前記液圧ピストン24.24がスライド自在に嵌装さ
れている。
27.27はスプリングであり、該スプリング27.2
7は液圧ピストン24.24とシリンダ26,264の
間に介装されている。
28.28は液圧配管であって、この液圧配管28.2
8は前記シリンダ26.26内に図外の液圧源から得ら
れる圧油を供給するものである。
かかる構成で成る本実施例の作用を以下に説明する。
先ず基本的な動作として、第2図の巻胴13に捲回され
た図外の鋼索に固定されたグラブバケット等を降下させ
るにはトルクコンバータに付属するスリッピングクラッ
チを使って動力降下させる。
また砕岩棒の場合には、バンドクラッチ16.16とク
ラッチドラム14.14を開放することにより、巻胴1
3が空転して砕岩棒が海底に向けて自由落下させる。
次に巻胴13の制動を行なうには、バンドブレーキを使
う場合には、ブレーキドラム17.17の各々の外周面
に一定の間隙を有して装備されているバンドブレーキの
ブレーキ帯18.18によって左右のブレーキドラム1
7.17を緊締することにより行う。またディスクブレ
ーキを使う場合にはブレーキキャリパ5a、5bにパワ
ーユニット1から得られる作動液を油圧配管28.28
を介して導入すると、この作動液の液圧に応じて液圧ピ
ストン24.24がパッドバッキングプレート23,2
3、摩擦材25.25を一体としてブレーキディスク1
9の軸と平行に押圧動作して該パッドバッキングプレー
ト23.23に固着された摩擦材25.25がブレーキ
ディスク19に圧着されて、巻胴13が制動される。
砕岩棒等を巻上げるには、バンドブレーキを使用して制
動している場合には、ブレーキ帯1818による左右の
ブレーキドラム17.17の緊締を解除するとともに、
クラッチドラム14,14の内周面にバンドクラッチ1
6.16を連結し。
図外の原動機によって主軸12を回転駆動することによ
り行う。またディスクブレーキを使用して制動している
場合にはブレーキキャリパ5a、5bから作動液を排出
することによって、液圧ピストン24.24が後退し、
ブレーキディスク19゜19の圧着を解除するとともに
クラッチドラム14.14の内周面にバンドクラッチ1
6.16を連結し、図外の原動機によって主軸12を回
転駆動することにより行う。即ち、主軸12の回転によ
り巻胴13に鋼索が巻き取られて砕岩棒等が巻き上げら
れる。
次に本発明の特徴であるトルクコンバータの動力伝達機
構を使わず、吊荷を自由落下状態としてディスクブレー
キを使用してブレーキディスクの制動面をスリップさせ
ながら任意の速度に降下速度を制御しつつ軽重量物を巻
下げる際の作用に関して説明する。
即ち、上記したように第1図のパワーユニット1から得
られる所定液圧を持つ作動液が液路2を経由して制御弁
3に入力される。この時、オペレータが操作する操作レ
バー8もしくは操作ペダル9から得られる信号が制御ア
ンプ6に入力され、この制御アンプ6からの出力信号に
よって制御弁3の開度がコントロールされる。
従って制御アンプに予めオペレータの操作感覚とディス
クブレーキのスリップ特性とをマツチさせるデータをプ
ログラミングしておくことによって、制御弁3によって
パワーユニット1からキャリパ5a、5bに供給される
作動液の液圧を適当な大きさに調整することができる。
上記の制御アンプ6の信号に基づいて制御弁3の開閉状
態を密にコントロールすることによって、キャリパ5a
、5bに加えられる作動液の液圧を細かく変化させるこ
とが可能となる。
通常ディスクブレーキの場合には、バンドブレーキと異
なってキャリパ5a、5bは少量の液圧の変化に伴って
敏感に反応するので、操作時のレスポンスが速くなり、
かつ、加えられる液圧の大きさに比例した制動力が得ら
れるので、この液圧を細かく変化させることによって微
妙な制動力を実現することが可能となり、オペレータの
操作感覚とマツチさせることができる。
実際の作業において、例えばテトラボッドを海中に浸漬
させ所定の位置に精確に据え付ける場合等吊荷が視認で
きない場合や荒天の中で船の動揺に合わせて素早く軽重
量物を巻降ろす場合等においては、ある程度の高さまで
はトルクコンバータのブレーキ効果を利用して吊荷を降
ろし、機敏な操作が必要な最後の段階でディスクブレー
キを用いて着底させるようにすればより実用的である。
また、構造上トルクコンバータのブレーキ効果では出せ
ない巻下げ速度が欲しい軽重量物の巻下げ作業の場合、
自由落下状態の吊荷をディスクブレーキを使用して降下
速度を精確に制御しながら巻下げる方がより高い作業効
率を得ることができる。
更に本発明の場合には、トルクコンバータのブレーキ効
果を使用しない自由落下による制御方法であるため、上
記制御アンプ6に、ウィンチの巻胴の回転速度を検出す
る速度検出センサー20からの信号を演算してロープ速
度に換算して表示するロープ速度計7から得られる信号
を入力したことにより、精確な吊荷の降下速度が確認で
きて、ディスクブレーキの制御精度が高められるという
作用がもたらされる。
尚、本発明の場合には、ブレーキディスクが2枚設けら
れているので、従来のブレーキディスク1枚に比して同
一の制動力を得るための摩擦力が1/2となり、1枚当
りのブレーキディスク19にかかる負荷が半分になると
ともに該ブレーキディスク19の発熱量を小さく抑える
ことができる。
そのため、摩擦に起因するブレーキディスク19及び摩
擦材25.25の摩耗速度が小さくなり、装置の長寿命
化が図れるという利点がある。
1里五羞来 以上詳細に説明した如く、本発明にかかる軽重量物の巻
下げ制御方法及びそのディスクブレーキ装置によれば、
降下速度を制御しつつ軽重量物を巻下げる際には、オペ
レータが操作する操作レバーもしくは操作ペダルから得
られる信号を制御アンプに入力することによって、この
制御アンプからの出力信号により制御弁の開度がコント
ロールされ、この制御アンプに予めオペレータの操作感
覚とディスクブレーキのスリップ特性とをマツチさせる
データをプログラミングしておくことによって、パワー
ユニットからキャリパに供給される作動液の液圧を適当
な大きさに調整することができるとともに該キャリパに
加えられる作動液の液圧を細かく変化させることが可能
となる。
従ってトルクコンバータの動力伝達機構を使わず、吊荷
を自由落下状態としてディスクブレーキを使用してブレ
ーキディスクの制動面をスリップさせながら任意の速度
に降下速度を制御しつつ軽重量物を巻下げることができ
る。よって、ブレーキ操作時のレスポンスが速くなると
ともに液圧の大きさに比例した制動力が得られる上、ト
ルクコンバータの持つ特有の連れ廻りトルクとか動力伝
達機構の慣性力等に起因する応答遅れが発生せず、微妙
な制動力を実現することができて、オペレータの操作感
覚とマツチさせることが可能となる。
更に上記制御アンプに、ウィンチの巻胴の回転速度を検
出する速度検出センサーからの信号を演算してロープ速
度に換算して表示するロープ速度計から得られる信号を
入力すれば、精確な吊荷の降下速度が確認できて、ディ
スクブレーキの制御精度が高められるという効果がある
更にブレーキドラムに2枚のブレーキディスクを設けた
ことによって、従来のブレーキディスク1枚に比して同
一の制動力を得るための摩擦力が1/2となり、1枚当
りのブレーキディスクにかかる負荷が半分になるととも
に発熱量を小さく抑えることができて、摩擦に起因する
ブレーキディスクの摩耗速度が小さくなり、装置の長寿
命化が図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる軽重量物の巻下げ制御方法を示
す概要図、第2図はディスクブレーキ付ウィンチの詳細
を示す要部断面図、第3図はディスクブレーキ用キャリ
パの具体的な構成を示す要部断面図である。 1・・・パワーユニット  3・・・制御弁5a、5b
・・・キャリパ 6・・・制御アンプ 7・・・ロープ速度計 8・・・操作レバー 9・・・操作ペダル 10・・・ディスクブレーキ付ウィンチ11・・・機枠
      12・・・主軸13・・・巻胴     
 14・・・クラッチドラム15・・・ドラムフランジ
 16・・・バンドクラッチ17・・・ブレーキドラム
 18・・・ブレーキ帯19・・・ブレーキディスク 20・・・速度検出センサー 23・・・パッドバッキングプレート 24・・・液圧ピストン  25・・・摩擦材26・・
・シリンダ    28・・・油圧配管特許出願人  
四国建機株式会社

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)各種作業船やクレーンのウインチのブレーキ装置
    として、ウインチの所定個所に固着されたブレーキディ
    スクとパワーユニットから得られる作動液によって上記
    ブレーキディスクを押圧して制動力を供与するキャリパ
    とからなるディスクブレーキ装置を採用し、該パワーユ
    ニットから供給される作動液の液圧をコントロールして
    ディスクブレーキをスリップさせながら使用することに
    より、吊荷を所望の速度で巻下げることを特徴とする軽
    重量物の巻下げ制御方法。
  2. (2)一対の機枠間に主軸を回転駆動可能に軸支し、こ
    の主軸に対して周囲に鋼索が捲回された巻胴を回転自在
    に装着して、該巻胴の長手方向両側に位置するドラムフ
    ランジの外端面に固着されたクラッチドラムの内周面に
    前記主軸に固着されたバンドクラッチの外周面を断接可
    能に取り付け、前記クラッチドラムの半径方向に間隙を
    有して一体に構成されたブレーキドラムの外周面に一定
    の間隙を有してブレーキ帯を装備し、更に上記ブレーキ
    ドラムの外端面に環状のブレーキディスクを固着し、パ
    ワーユニットから得られる作動液によつて上記ブレーキ
    ディスクに制動力を供与するキャリパを装備するととも
    に、前記パワーユニットとディスクブレーキ用のキャリ
    パとの間に、該パワーユニットから供給される作動液の
    液圧を適宜に変更する制御弁と、該制御弁の開度をコン
    トロールする信号を発する制御アンプを配設して、オペ
    レータが操作する操作レバーもしくは操作ペダルから得
    られる信号に基づいて、前記制御アンプにより制御弁の
    開度をコントロールすることを特徴とする軽重量物の巻
    下げ制御方法。
  3. (3)前記制御アンプに、ウインチの巻胴の回転速度を
    検出する速度検出センサーからの信号を演算してロープ
    速度に換算して表示するロープ速度計から得られる信号
    を入力して、オペレータが操作する操作レバーもしくは
    操作ペダルから得られる信号とともに、該制御アンプに
    より制御弁の開度をコントロールすることを特徴とする
    請求項2記載の軽重量物の巻下げ制御方法。
  4. (4)一対の機枠間に回転駆動可能に軸支された主軸と
    、上記主軸に対して回転自在に装着され、周囲に鋼索が
    捲回された巻胴と、上記巻胴の長手方向両側に位置する
    ドラムフランジの外端面に各々固着されたクラッチドラ
    ムと、前記主軸に固着されているとともに、前記クラッ
    チドラムの内周面に断接可能に取付けられたバンドクラ
    ッチと、前記クラッチドラムの外周面に半径方向に間隙
    を有して一体に構成されたブレーキドラムと、該ブレー
    キドラムの各々の外周面に一定の間隙を有して装備され
    て、このブレーキドラムを緊締するブレーキ帯と、上記
    ブレーキドラムの外端面に固着された環状のブレーキデ
    ィスクと、一端が前記機枠に固着され、パワーユニット
    から得られる作動液を受けてブレーキディスクに制動力
    を供与するディスクブレーキ用のキャリパとを具備して
    成るディスクブレーキ付ウインチにおいて、 前記パワーユニットとディスクブレーキ用のキャリパと
    の間に、該パワーユニットから供給される作動液の液圧
    を適宜に変更する制御弁を配設するとともに、該制御弁
    に、オペレータが操作する操作レバーもしくは操作ペダ
    ルから得られる信号に基づいて前記制御弁の開度をコン
    トロールする信号を発する制御アンプを配設したことを
    特徴とする軽重量物の巻下げ制御用ディスクブレーキ装
    置。
  5. (5)前記制御アンプに、ウインチの巻胴の回転速度を
    検出する速度検出センサーからの信号を演算してロープ
    速度に換算して表示するロープ速度計から得られる信号
    を入力したことを特徴とする請求項4記載の軽重量物の
    巻下げ制御用ディスクブレーキ装置。
  6. (6)前記巻胴の外周中央部に、2本の鋼索を同時に巻
    上げもしくは巻下げを行うためのつばが突設されて成る
    請求項4記載の軽重量物の巻下げ制御用ディスクブレー
    キ装置。
  7. (7)上記ブレーキドラムの外端面に2枚のブレーキデ
    ィスクを設けて成る請求項4記載の軽重量物の巻下げ制
    御用ディスクブレーキ装置。
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