JP2740934B2 - 軽重量物の巻下げ制御方法 - Google Patents

軽重量物の巻下げ制御方法

Info

Publication number
JP2740934B2
JP2740934B2 JP5177432A JP17743293A JP2740934B2 JP 2740934 B2 JP2740934 B2 JP 2740934B2 JP 5177432 A JP5177432 A JP 5177432A JP 17743293 A JP17743293 A JP 17743293A JP 2740934 B2 JP2740934 B2 JP 2740934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
lowering
caliper
winch
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5177432A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06191793A (ja
Inventor
正文 青木
Original Assignee
株式会社エス・ケー・ケー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エス・ケー・ケー filed Critical 株式会社エス・ケー・ケー
Priority to JP5177432A priority Critical patent/JP2740934B2/ja
Publication of JPH06191793A publication Critical patent/JPH06191793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2740934B2 publication Critical patent/JP2740934B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラブ浚渫船等の作業船
やクレーンのウインチにおいて、軽重量物を巻下げると
きにディスクブレーキをスリップさせながら使用するこ
とにより、吊荷をオペレータの意図する速度に制御して
降下させることができる軽重量物の巻下げ制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にグラブ浚渫船は、ウインチの鋼索
で吊支したグラブバケットを巻下げる場合には、ウイン
チの動力系に設けられたトルクコンバーターを使用して
降下させており、巻下げ停止状態を維持するブレーキ装
置としてはバンドブレーキが使用されている。
【0003】一方砕岩作業においては、同様にウインチ
の鋼索で砕岩棒を吊り上げ、これを海底に自由落下させ
る際の落下エネルギーを利用して岩盤を破砕するように
している。従って砕岩棒が海底に衝突する瞬間を見越し
て、ウインチの巻胴を急速に制動し、巻胴の慣性力によ
る巻胴の過大な遊転を防止し、再び巻上げを開始しなけ
ればならない。そこで、ブレーキ装置としてはディスク
ブレーキを使用することが知られている。
【0004】上記のようにグラブバケットやその他の吊
荷の降下を停止させる目的のウインチのブレーキとして
のバンドブレーキと、砕岩棒を吊支したウインチの巻胴
を急速に停止させるブレーキとしてのディスクブレーキ
とを、それぞれ使い分ける手段が知られている。
【0005】他方において、浚渫船等の作業船が実施す
る作業の中には、上記のグラブバケットの降下停止や、
砕岩棒の自由落下の際の巻胴の慣性を急速に停止させる
ような降下速度を厳密に制御する必要のない作業の他
に、吊荷の降下速度を精確に制御して巻下げる作業,例
えば荷物の積み下しとか、消波用のブロックを適宜組合
せながら海底に設置する等の作業がある。このような降
下速度を制御しつつ巻下げ作業を行うにはパワーユニッ
トから得られる動力をトルクコンバータを介してウイン
チドラムに伝達する構成が採用されている。即ちトルク
コンバータに付属するスリッピングクラッチの作動を制
御することにより、上記巻下げ作業に用いるウインチの
巻下げ速度を適度に調整して作業をしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウインチの巻下げ制御方法、特にトルクコン
バータを介してウインチドラムを駆動しながら吊荷を巻
下げる方法にあっては、吊荷が軽重量の場合には操作時
のレスポンスが鈍い上、オペレータの望む巻下げ速度を
得ることが困難であるという課題がある。
【0007】即ち、上記トルクコンバータに付属するス
リッピングクラッチは、グラブ浚渫船並びにクレーンの
最大能力をベースとして設計されており、そのため軽重
量物の吊荷を巻下げる場合には、同クラッチの最も応答
性の良いゾーンを外れていることが多く、従って前記し
たように操作時のレスポンスが鈍くなる上、トルクコン
バータの持つ特有の連れ廻りトルクの発生とか、動力伝
達機構の慣性力等によって応答遅れが生じてしまうとい
う問題点がある。
【0008】一方通常のウインチドラムに装備されてい
るバンドブレーキは強力な制動力を持っているので、オ
ンオフ制御には適しているが、軽重量の吊荷を自由落下
状態としてバンドブレーキで滑らせながら吊荷の降下速
度をコントロールするスリップ制御特性はトルクコンバ
ータ方式に比して劣っており、しかもバンドブレーキに
よる作動方式の多くは、安全性の観点から動力源が喪失
した時に自動的にばねの力でバンドブレーキが制動状態
になるように設計されているため、微妙な制動制御を実
施することができないという難点を有している。そのた
め他の伝達方式のクレーンに比してトルクコンバータ方
式及びバンドブレーキ併用型のグラブ浚渫船並びにクレ
ーンは、軽重量の吊荷のハンドリング作業に不適当であ
るという評価がなされているのが実情である。
【0009】そこで本発明はこのような従来のウインチ
の巻下げ制御方法が有している課題を解消して、操作時
のレスポンスを高めることができる上、オペレータの望
む巻下げ速度を得ることができる制御方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、各種作業船やクレーンのウインチのブレー
キ装置として、ウインチの巻胴と一体として回転可能な
所定個所に固着されたブレーキディスクとパワーユニッ
トから得られる作動液によって上記ブレーキディスクを
押圧して制動力を供与するキャリパとからなるディスク
ブレーキ装置を採用し、軽重量物を巻下げる際には、
胴を駆動軸である主軸から切り離すとともに、オペレー
ターの操作によりパワーユニットからキャリパに供給さ
れる作動液の液圧をコントロールして、キャリパに押圧
されるブレーキディスクの制動面をスリップさせながら
ディスクブレーキ装置を使用することにより、吊荷の降
下速度をオペレーターの意図する任意の速度に精確に制
御して巻下げることを特徴とする軽重量物の巻下げ制御
方法を提供する。
【0011】
【作用】このような軽重量物の巻下げ制御方法によれ
ば、軽重量物を巻下げる際には、巻胴を駆動軸である主
軸から切り離して、オペレーターの操作によってキャリ
パの押圧力を調節して、キャリパに押圧されたブレーキ
ディスクの制動面をスリップさせながら使用することに
より、吊荷をオペレーターの意図する任意の速度に精確
に制御して巻下げることができる。そのため、ブレーキ
操作時のレスポンスが速くなり、かつ、加えられるキャ
リパの押圧力の大きさに比例した制動力が得られるの
で、微妙な制動力を実現してオペレーターの操作感覚と
マッチさせることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明にかかる軽重量
物の巻下げ制御方法の一実施例を詳述する。図1は本発
明の基本的構成を示す概要図であり、図中の1は所定の
液圧を発生するパワーユニットであって、このパワーユ
ニット1から取り出された液路2が制御弁3に接続され
ており、更に該制御弁3から取り出された液路4が2個
のディスクブレーキ用のキャリパ5a,5bに接続され
ている。尚、10は上記キャリパ5a,5bにより作動
制御されるディスクブレーキ付ウインチであって、その
具体的な構成は図2を用いて後述する。
【0013】6は制御弁3の開度をコントロールする制
御アンプであり、この制御アンプ6にはロープ速度計
7,操作レバー8もしくは操作ペタル9から得られる信
号が入力されている。更にディスクブレーキ付ウインチ
10には、該ウインチの回転速度を検出するための速度
検出センサー20が配備されており、この速度検出セン
サー20から得られる信号が前記ロープ速度計7の演算
部に入力され、ロープ速度に換算され、前記制御アンプ
6に入力される。
【0014】図2はディスクブレーキ付ウインチ10の
詳細を示しており、図中11,11は一対の機枠であっ
て、この機枠11,11は旋回台床面に固着されてい
る。12は主軸であり、この主軸12は一対の機枠1
1,11間に図外の原動機によって常時回転駆動可能に
軸支されている。13は巻胴であって、この巻胴13は
前記主軸12に対して回転自在に装着されており、か
つ、巻胴13の周囲には図示しない鋼索が捲回されてい
る。この巻胴13の外周中央部にはつば13a(仕切
板)が突設されていて、該つば13aによって巻胴13
が2分割されている。即ち、1個の巻胴13にて2本の
鋼索を捲回して、この2本の鋼索を同時に巻上げ,巻下
げを行なうことができるように設定されている。
【0015】14,14はクラッチドラムであって、該
クラッチドラム14,14は巻胴13の両側に位置する
ドラムフランジ15,15の外端面に各々固着されてい
る。16,16はバンドクラッチであり、該バンドクラ
ッチ16,16は前記主軸12に固着されており、従っ
てウインチの原動機に連動して主軸12とともに常時回
転駆動される。このバンドクラッチ16,16は、前記
2個のクラッチドラム14,14の内周面に各々断接可
能となっている。
【0016】17,17はバンドブレーキのブレーキド
ラムであって、このブレーキドラム17,17は通常の
ブレーキとして左右のクラッチドラム14,14の各々
の外周面に半径方向に間隙を有して一体に構成されてい
る。18,18はバンドブレーキのブレーキ帯であり、
該ブレーキ帯18,18は左右のブレーキドラム17,
17の各々の外周面に一定の間隙を有して装備されてお
り、このブレーキドラム17,17を緊締することが可
能となっている。19,19は環状のブレーキディスク
であり、このブレーキディスク19,19は、左右のブ
レーキドラム17,17の外端面にそれぞれ固着されて
おり、巻胴13と一体として回転する。
【0017】5a,5bは前記したようにディスクブレ
ーキ用のキャリパであって、該キャリパ5a,5bは、
機枠11に固着された取付台座21,21にその基台2
2,22が固着され、図外の液圧源から得られる作動液
を受けて、左右2個のブレーキディスク19,19を押
圧する。
【0018】次に図3に基づいて、上記キャリパ5a,
5bの具体的な構成を説明する。23,23はパッドバ
ッキングプレート、24,24は液圧ピストンであっ
て、上記パッドバッキングプレート23,23は液圧ピ
ストン24,24の内側に配設されている。25,25
は摩擦材であり、この摩擦材25,25はパッドバッキ
ングプレート23,23の内側で、かつ、ブレーキディ
スク19と一定の間隙を有して配設されている。
【0019】上記の油圧ピストン24,24は上下方向
にスライド可能であり、前記パッドバッキングプレート
23,23、摩擦材25,25を一体としてブレーキデ
ィスク19の軸と平行に押圧動作し、摩擦材25,25
をブレーキディスク19に圧着させて制動する。26,
26はシリンダであり、このシリンダ26,26に前記
液圧ピストン24,24がスライド自在に嵌装されてい
る。27,27はスプリングであり、該スプリング2
7,27は液圧ピストン24,24とシリンダ26,2
6との間に介装されている。28,28は液圧配管であ
って、この液圧配管28,28は前記シリンダ26,2
6内に図外の液圧源から得られる圧油を供給するもので
ある。
【0020】かかる構成で成る本実施例の作用を以下に
説明する。先ず基本的な動作として、図2の巻胴13に
捲回された図外の鋼索に固定されたグラブバケット等を
降下させるにはトルクコンバータに付属するスリッピン
グクラッチを使って動力降下させる。また砕岩棒の場合
には、バンドクラッチ16,16とクラッチドラム1
4,14を開放することにより、巻胴13が空転して砕
岩棒が海底に向けて自由落下させる。
【0021】次に巻胴13の制動を行なうには、バンド
ブレーキを使う場合には、ブレーキドラム17,17の
各々の外周面に一定の間隙を有して装備されているバン
ドブレーキのブレーキ帯18,18によって左右のブレ
ーキドラム17,17を緊締することにより行う。また
ディスクブレーキを使う場合にはブレーキキャリパ5
a,5bにパワーユニット1から得られる作動液を油圧
配管28,28を介して導入すると、この作動液の液圧
に応じて液圧ピストン24,24がパッドバッキングプ
レート23,23、摩擦材25,25を一体としてブレ
ーキディスク19の軸と平行に押圧動作して該パッドバ
ッキングプレート23,23に固着された摩擦材25,
25がブレーキディスク19に圧着されて、巻胴13が
制動される。
【0022】砕岩棒等を巻上げるには、バンドブレーキ
を使用して制動している場合には、ブレーキ帯18,1
8による左右のブレーキドラム17,17の緊締を解除
するとともに、クラッチドラム14,14の内周面にバ
ンドクラッチ16,16を連結し、図外の原動機によっ
て主軸12を回転駆動することにより行う。またディス
クブレーキを使用して制動している場合にはブレーキキ
ャリパ5a,5bから作動液を排出することによって、
液圧ピストン24,24が後退し、ブレーキディスク1
9,19の圧着を解除するとともにクラッチドラム1
4,14の内周面にバンドクラッチ16,16を連結
し、図外の原動機によって主軸12を回転駆動すること
により行う。即ち、主軸12の回転により巻胴13に鋼
索が巻き取られて砕岩棒等が巻き上げられる。
【0023】次に本発明の特徴であるトルクコンバータ
の動力伝達機構を使わず、巻胴を駆動軸である主軸から
切り離した状態としてディスクブレーキを使用してブレ
ーキディスクの制動面をスリップさせながら任意の速度
に降下速度を制御しつつ軽重量物を巻下げる際の作用に
関して説明する。
【0024】即ち、上記したように図1のパワーユニッ
ト1から得られる所定液圧を持つ作動液が液路2を経由
して制御弁3に入力される。この時、オペレータが操作
する操作レバー8もしくは操作ペタル9から得られる信
号が制御アンプ6に入力され、この制御アンプ6からの
出力信号によって制御弁3の開度がコントロールされ
る。
【0025】従って制御アンプに予めオペレータの操作
感覚とディスクブレーキのスリップ特性とをマッチさせ
るデータをプログラミングしておくことによって、制御
弁3によってパワーユニット1からキャリパ5a,5b
に供給される作動液の液圧を適当な大きさに調整するこ
とができる。上記の制御アンプ6の信号に基づいて制御
弁3の開閉状態を密にコントロールすることによって、
キャリパ5a,5bに加えられる作動液の液圧を細かく
変化させることが可能となる。
【0026】通常ディスクブレーキの場合には、バンド
ブレーキと異なってキャリパ5a,5bは少量の液圧の
変化に伴って敏感に反応するので、操作時のレスポンス
が速くなり、かつ、加えられる液圧の大きさに比例した
制動力が得られるので、この液圧をオペレーターの操作
によって細かく変化させることによってキャリパの押圧
力を調節することができて、微妙な制動力を実現するこ
とが可能となり、オペレーターの操作感覚とマッチさせ
ることができる。
【0027】実際の作業において、例えばテトラポッド
を海中に浸漬させ所定の位置に精確に据え付ける場合等
吊荷が視認できない場合や荒天の中で船の動揺に合わせ
て素早く軽重量物を巻降ろす場合等においては、ある程
度の高さまではトルクコンバータのブレーキ効果を利用
して吊荷を降ろし、機敏な操作が必要な最後の段階でデ
ィスクブレーキを用いて着底させるようにすればより実
用的である。また、構造上トルクコンバータのブレーキ
効果では出せない巻下げ速度が欲しい軽重量物の巻下げ
作業の場合、巻胴を駆動軸である主軸から切り離した状
態とし、吊荷をディスクブレーキを使用して降下速度を
精確に制御しながら巻下げる方がより高い作業効率を得
ることができる。
【0028】更に本発明の場合には、トルクコンバータ
のブレーキ効果を使用しない巻胴を駆動軸である主軸か
ら切り離した状態での制御方法であるため、上記制御ア
ンプ6に、ウインチの巻胴の回転速度を検出する速度検
出センサー20からの信号を演算してロープ速度に換算
して表示するロープ速度計7から得られる信号を入力し
たことにより、精確な吊荷の降下速度が確認できて、デ
ィスクブレーキの制御精度が高められるという作用がも
たらされる。
【0029】尚、本発明の場合には、ブレーキディスク
が2枚設けられているので、従来のブレーキディスク1
枚に比して同一の制動力を得るための摩擦力が1/2と
なり、1枚当りのブレーキディスク19にかかる負荷が
半分になるとともに該ブレーキディスク19の発熱量を
小さく抑えることができる。そのため、摩擦に起因する
ブレーキディスク19及び摩擦材25,25の摩耗速度
が小さくなり、装置の長寿命化が図れるという利点があ
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明にかか
る軽重量物の巻下げ制御方法によれば、降下速度を制御
しつつ軽重量物を巻下げる際には、オペレーターが操作
する操作レバーもしくは操作ペタルから得られる信号を
制御アンプに入力することによって、この制御アンプか
らの出力信号により制御弁の開度がコントロールされ、
この制御アンプに予めオペレーターの操作感覚とディス
クブレーキのスリップ特性とをマッチさせるデータをプ
ログラミングしておくことによって、パワーユニットか
らキャリパに供給される作動液の液圧を適当な大きさに
調整することができるとともに該キャリパに加えられる
作動液の液圧を細かく変化させることが可能となる。よ
って、キャリパの押圧力をオペレーターの操作によって
任意に調節することができる。
【0031】従ってトルクコンバータの動力伝達機構を
使わず、巻胴を駆動軸である主軸から切り離した状態と
してディスクブレーキを使用してブレーキディスクの制
動面をスリップさせながら任意の速度に降下速度を制御
しつつ軽重量物を巻下げることができる。よって、ブレ
ーキ操作時のレスポンスが速くなるとともにオペレータ
ーの操作による液圧の大きさに比例したキャリパの押圧
力が得られる上、トルクコンバータの持つ特有の連れ廻
りトルクとか動力伝達機構の慣性力等に起因する応答遅
れが発生せず、微妙な制動力を実現することができて、
オペレーターの操作感覚とマッチさせることが可能とな
る。
【0032】更に上記制御アンプに、ウインチの巻胴の
回転速度を検出する速度検出センサーからの信号を演算
してロープ速度に換算して表示するロープ速度計から得
られる信号を入力すれば、精確な吊荷の降下速度が確認
できて、ディスクブレーキの制御精度が高められるとい
う効果がある。
【0033】更にブレーキドラムに2枚のブレーキディ
スクを設けたことによって、従来のブレーキディスク1
枚に比して同一の制動力を得るための摩擦力が1/2と
なり、1枚当りのブレーキディスクにかかる負荷が半分
になるとともに発熱量を小さく抑えることができて、摩
擦に起因するブレーキディスクの摩耗速度が小さくな
り、装置の長寿命化が図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる軽重量物の巻下げ制御方法を示
す概要図。
【図2】ディスクブレーキ付ウインチの詳細を示す要部
断面図。
【図3】ディスクブレーキ用キャリパの具体的な構成を
示す要部断面図。
【符号の説明】
1…パワーユニット 3…制御弁 5a,5b…キャリパ 6…制御アンプ 7…ロープ速度計 8…操作レバー 9…操作ペタル 10…ディスクブレーキ付ウインチ 11…機枠 12…主軸 13…巻胴 14…クラッチドラム 15…ドラムフランジ 16…バンドクラッチ 17…ブレーキドラム 18…ブレーキ帯 19…ブレーキディスク 20…速度検出センサー 23…パッドバッキングプレート 24…液圧ピストン 25…摩擦材 26…シリンダ 28…油圧配管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種作業船やクレーンのウインチのブレ
    ーキ装置として、ウインチの巻胴と一体として回転可能
    所定個所に固着されたブレーキディスクとパワーユニ
    ットから得られる作動液によって上記ブレーキディスク
    を押圧して制動力を供与するキャリパとからなるディス
    クブレーキ装置を採用し、軽重量物を巻下げる際には、
    巻胴を駆動軸である主軸から切り離すとともに、オペレ
    ーターの操作によりパワーユニットからキャリパに供給
    される作動液の液圧をコントロールして、キャリパに押
    圧されるブレーキディスクの制動面をスリップさせなが
    らディスクブレーキ装置を使用することにより、吊荷の
    降下速度をオペレーターの意図する任意の速度に精確に
    制御して巻下げることを特徴とする軽重量物の巻下げ制
    御方法。
JP5177432A 1993-06-23 1993-06-23 軽重量物の巻下げ制御方法 Expired - Lifetime JP2740934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5177432A JP2740934B2 (ja) 1993-06-23 1993-06-23 軽重量物の巻下げ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5177432A JP2740934B2 (ja) 1993-06-23 1993-06-23 軽重量物の巻下げ制御方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2134822A Division JPH0676188B2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 軽重量物の巻下げ制御方法及びそのディスクブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06191793A JPH06191793A (ja) 1994-07-12
JP2740934B2 true JP2740934B2 (ja) 1998-04-15

Family

ID=16030845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5177432A Expired - Lifetime JP2740934B2 (ja) 1993-06-23 1993-06-23 軽重量物の巻下げ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2740934B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115215237B (zh) * 2022-09-19 2023-03-07 浙江省北大信息技术高等研究院 一种用于变幅的塔机智能小车及智能塔吊
CN115231460B (zh) * 2022-09-19 2023-01-17 杭州未名信科科技有限公司 一种智能塔机的卷扬无级减速动力系统及智能塔机
CN115215242B (zh) * 2022-09-19 2023-04-18 杭州未名信科科技有限公司 一种智能塔吊的卷扬梯度刹车动力系统及智能塔吊

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61295995A (ja) * 1985-06-25 1986-12-26 新潟コンバ−タ−株式会社 クレ−ンの回転ドラム駆動装置及び制御方法
JP2603845B2 (ja) * 1988-02-16 1997-04-23 日本ケーブル株式会社 捲上機用制動機の油圧装置
JPH026079U (ja) * 1988-06-27 1990-01-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06191793A (ja) 1994-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7900894B2 (en) Load control power transmission
US4548316A (en) Run-back safety mechanism for conveyor apparatus
US3901478A (en) Crane incorporating vertical motion apparatus
CA1185592A (en) Freefall winch system and method of operation
JP2740934B2 (ja) 軽重量物の巻下げ制御方法
JPH0428695A (ja) 軽重量物の巻下げ制御方法及びそのディスクブレーキ装置
US3971545A (en) Fluid actuated dynamic brake
US5159996A (en) Wrap band safety brake
US4441691A (en) Hoisting winch mounted on crane or the like
US206734A (en) Improvement in hoisting-machines
US4353527A (en) System for inhauling and outhauling lines
US654620A (en) Speed-regulator and brake for cranes.
JP4314677B2 (ja) 油圧ウィンチ
JPH09100093A (ja) 巻上げ巻下げ用ウインチ及びそのブレーキ方法
EP0875448A2 (en) Braking device, particularly for braking the descent of a life-boat
US4782961A (en) Crane
SU1671596A1 (ru) Привод шахтной подъемной машины
JPS6241194A (ja) ウインチ機構における制動力コントロ−ル装置
JP3654152B2 (ja) 油圧ウィンチ
JP3508757B2 (ja) 油圧ウィンチ
JP3945382B2 (ja) ウィンチ
US4295636A (en) System for inhauling and outhauling lines
JP2009107833A (ja) ウインチ装置
JPH0357036B2 (ja)
JPS6340532Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term