JPH0428604A - 荷物載置板並びに荷役装置及び立体格納設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、荷物等の荷役過程において荷物を移し換える
ために一時的に載置するため、或いは棚状に形成してこ
の上に荷物を載置格納し長期的に保管するために用いる
場合等に使用される荷物用載置板の改良に関する。

また、本発明は、上記荷物用載置板に対応して荷物の荷
役を行うのに適したスタッカークレーン、フォークリフ
トその他の荷役装置の改良、更には上記荷物用載置板や
上記荷役装置を含む改良された立体格納設備に関する。

〔従来技術〕

従来より荷物の荷役や保管用に作業の省力化、規格化、
迅速化の目的で各種のパレットが広く用いられている。

従前はこのパレットとして木枠を組んだ木製パレット２
６が多く用いられていた（第２５図参照）。従って、対
応する荷役装置もこの木製パレットを扱うための２木の
突出部からなるフォーク部を持ち、フォークリフトトラ
ック等このフォーク部を前後動自在に、また上下動自在
に構成したものが用いられ既に広く普及している。また
、このような荷役装置に対応する、荷物積替え時に必要
となる積替台、あるいは保管のための格納設備も単にパ
レットを載置する為の平面部を有するのみで良く、この
ようなものが多く普及している。

ところで、近年この木製パレットに換えて低コスト、薄
く軽量等の数多くの利点を有するため、シートパレット
１６（例えば実公昭５５−１６８２１号公報に開示され
ている）が普及しつつある（第２６図参照）。なお、上
記公報はそれまでのすべりパレット（シートパレット）
すなわち木片を用いたもの（強度が不足、滑り摩擦が大
きい）、あるいは薄い金属板を芯としてその両側に厚紙
を貼合し形成したもの（制作がやっかい、重い）等にか
えて熱可塑性ポリオレフィン樹脂性のすべりパレット（
シートパレット）を提案している。

ところが反面、この種のシートパレットは剛性に欠ける
という特性があり、自ら多くの荷物を支えることはでき
ない。このためシートパレットを扱うだめの荷役装置あ
るいは保管のための格納設備にはプッシュプル機構、す
なわち荷物を載置したシートパレットの把持部を掴んで
引き寄せたり荷物をシートパレットごと押しやるための
機構を具備させるという特殊な対応が必要であった。こ
のような対策を施した荷役装置としては、例えば実開昭
５６−７６６０５号公報（フォークとスリップシートチ
ャッキング部とこれらを伸縮させる伸縮装置とよりなる
スリップシートアタッチメントを取付けたスタッカクレ
ーン及び立体格納ラックからなる立体格納設備を提案）
には載置している荷物ごとシートバレントを立体倉庫に
収納あるいは取り出すためのプッシュプル機構を有する
スタッカクレーンが、また実開昭５７−１２０５９６号
公報（第１５図、第１６図に示す如くフィンガボード１
０１に着脱自在に取りつけた本体１０２のフレーム１０
３にシートパレットを挟持するためのリティナ１０９を
下部に有し、かつレテイナシリンダ１０８により上下動
自在な昇降レールｌＯ５を設け、またフレーム１０３の
ｊｔｌにはプッシュプル機構１１０により前後動自在な
フェイス１１７の下部にジヨウ１１８及びグリッパ１２
０を設け、ジヨウ１１８の後部にブラケット１２４を設
け、ブラケット１２４にジヨウ１１８の上昇時シートパ
レットを引っかけるフック１２５を揺動可能に設けると
共にフック１２５にローラ１２７を設けた荷役自動車に
おけるシートパレット押出し装置を提案）、或いは実開
昭５８−５６７９７号公報（第１７図に示す如くグリッ
パ装置２０６の第１のグリッパプレート２６１をフェー
スプレート２０３に昇降可能に設け、第１のグリッパプ
レート２６１がシートパレット押え装置２０７の押え板
２７１の昇降動と連動する構成としたリフトトラックの
プッシュプル装置を提案）には、何れもリフトトラック
に配備するフォーク部用のプッシュプル機構が開示され
ている。

こうしたプッシュプル機構を有する荷役装置を利用する
と保管格納を含めシートパレットのみを扱い得る一貫し
た荷役システムとして運用することもできる。あるいは
、プッシュプル機構を備えたフォークリフトトラックを
用いれば従来の木製パレットとシートバレントを混在併
用した荷役システムとすることもできる。特開昭５８−
６８２８号公報あるいは特開昭５８−１０００２３号公
報にはこうしたプッシュプル機構を持った荷役装置を利
用する保管格納設備用の装置が示されている。

すなわち、特開昭５１’）−６８２８号公報には通常の
パレットをｔｘｔする荷台の一側方に隣接してシートパ
レット載置台を並設し、前記荷台上に載置された通常パ
レット上の荷を、該パレット上を滑動させて前記シート
パレット載置台上に載置されたシートパレット上に後押
し移載する荷押し盤付き往復移動台車を設けてなるシー
トパレットへの荷移載装置等が開示されており、このよ
うな装置を介して立体倉庫から取り出した通常バレント
上の荷物をシートパレット上に移載すれば、その後はプ
ッシュプル機構付きのリフトトラックにて扱うことがで
き従って通常パレットとシートパレットとを混在併用す
ることができる。

また、特開昭５８−１０００２３号公報には第１８図及
び第１９図に示すように、荷物３０３を通常のパレット
３０２上に積載したユニットロードを、ランクの所定の
セル内に格納する立体自動倉庫より従来のスタッカクレ
ーンおよび搬出コンヘア３０１により積替装置、即ち前
記ユニットロードを載置する積替台と前後に摺動可能な
プレッシャレート３０６およびパレットラック部３０７
からなる積替装置３０４へと搬送し、前記ユニットロー
ドのパレット３０２上の荷物を、スリ、７プシート供給
装置３０９を設けたスリップシート台３０８上に載置し
たスリップシート３１２の上に積替える出庫方法等が提
案されている。この方法によっても、立体倉庫から取り
出した通常パレット上の荷物をシートパレット上に移載
ずれば、その後はプッシュプル機構付きのリフ１−　）
ラックにて扱うことができ従って通常パレットとシート
パレットとを混在併用することができる。

また、−貫してシー！・パレットのみを扱うシステムと
しては例えば実開昭５６−７６６０５号公報（前述）に
プッシュプル機構を持った荷役装置を含む保管格納設備
が開示されている。

以上述べたような従来の、シートパレットに対応し得る
プッシュプル機構を有する荷役装置及び格納設備の一例
を図に従って以下説明する。

第２０図には、荷役作業に広く使われているフォークリ
フトトラック８が示されている。このフォークリフトト
ラック８は、シートパレット１Ｇ十に載置された荷物１
７を扱うために車体前端部に備えたマストに上下動自在
に取付けられたフォーク部にプッシュプル機構を配備し
た担持部９を具備している。このプッシュプル装置の働
きで、平面上に！！置されたシートパレット１６と荷物
１７を平面から平面へと自在に荷役できるものである。

即ち、例えば第２０図のように地表面に載置されたシー
トパレットＩ６と荷物１７とを担持部９のプラテン上に
引っ張り込んで載置した復移動シて、第２１図に示す様
にベルトコンヘア１９１にプラテンより荷物１７を押出
して移し替えることができる。

また、遠隔地へ発送する場合であれば、荷物１７を決め
られたトラックの荷台や、コン、テナ内へ押し出して積
載する。

プッシュプル装置自体は周知技術であり、その詳細につ
いては、例えば前掲した実開昭５８−５６７９７号公報
、実開昭５’ｌ−１２０５９６号公報に開示されている
ので説明を省略する。

次にシートパレットに乗せた荷物を、一定期間保管する
ための例えば、前掲の実開昭５６−７６６０５号公報に
開示されているような立体格納設備について説明する。

第２２図は立体格納膜ＯＷ（立体倉庫）の上面図であり
、第２３図はこの側面図である。この立体格納設備は、
第２４図に示すように複数の棚板２５を所定の間隔を保
って支柱２３に多段配備した倉庫棚２４を横力向（第２
２図においては紙面上下方向）に規則的に複数個（図で
は５個）配列した倉庫棚２４を縦方向（第２２図におい
ては紙面左右方向）に規則的に複数個配列してあり、各
倉庫棚２４の間には、スタッカクレーン２２が任意の棚
の前に走行移動し得るようにクレーンレール２１が敷設
されている。

前記スタッカクレーン２２に具備された昇降自在の担持
部には、前記倉庫棚群の任意の位置（セル）において荷
物をシートパレットごと第２４図中り方向に出し入れで
きるようにプッシュプル機構が具備されている。こうし
たプッシュプル機構を有するスタッカクレーン２２につ
いても、同じ実開昭５６−７６６０５号公報に詳細に開
示されている。

１９はベルトコンベアで、シートパレット１６と荷物１
７を、例えば荷役台から前記スタッカクレーン２２が扱
える位置まで運ぶため、あるいは逆に荷物１７を出庫す
るために使用される。

〔従来技術の問題点〕

ところで、従来のシートパレット用の荷役装置にあって
は、複雑なプッシュプル機構が必ず必要であり、高価な
ものとなっていた。

また、こうしたプッシュプル機構を持った荷役装置が荷
物の積み降ろしをする際には、これに対応する収納設備
、載置台等は摩擦力により水平方向の大きな力を受ける
。このため、こうした設備はかなり堅固なものとする必
要があった。

また、プッシュプル機構により扱われるシートパレット
は被把持部が破損することもあり、耐用期間が短かった
。

本発明は、以上のような諸点に鑑みて成されたもので、
荷役装置に格別プッシュプル機構を必要とせず、単に上
下動機構と前後動機構のみを有するもの、すなわち従前
の荷役装置を僅かに変更（担持部の形状変更）するのみ
でシートパレット用の荷役装置として使用することを可
能とする新規な載置板構造と、これに対応した荷役装置
、及びこれらを含む立体格納設備とを提案するものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本発明は、保管或いは積
換えのために、荷物が上面に載置される略平板状の荷物
載置板を、荷役装置のフォーク状担持部が挿入されある
いは脱却する、少なくとも上面及び一側面に開口する空
間部を複数設けて形成する。

また、本発明では上記空間部を下面にも開口させて荷物
載置板を形成する。

さらに、本発明では、荷物を担持する突出部を備えた昇
降自在かつ前後動自在に構成されたフォーク状の担持部
を有するフォークリフトトラック、スタッカクレーン等
の荷役装置を、前記担持部が櫛歯状を呈する如く構成す
る。

また、本発明では立体格納設備を、櫛歯状の荷物担持部
を有するスタッカクレーンと、前記荷物担持部に対応す
る少なくとも上面および一側面に開口する複数の空間部
を有した複数の棚板を多段多列に配備した棚とを具備し
て構成する。

〔作用］ 略平板状の荷物載置板の空間部の側面開口部或いは下面
開口部より、荷役装置のフォーク状担持部を空間部内に
挿入した後、上面開口部より脱却させることにより荷物
載置板上に載置されたシートパレットと荷物とを一体に
担持部で担持し移動することができる。

また逆にシートパレットと荷物を担持した荷役装置のフ
ォーク状担持部を、略平板状の荷物載置板の空間部の上
面開口部より空間部内に挿入し、シートパレットと荷物
を荷物載置板に載置した後、前記荷物載置板の側面の開
口部或いは下面の開口部よりフォーク状担持部を空間部
内から脱却させることによりシートバレ・ントと荷物を
荷物載置板上に移し換えることができる。

すなわち、シートパレットに対しプ・ノシュブル動作を
することなく荷役作業ができる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図に従って説明する。

尚、以下の各図において同一符号を付した部うトま同一
あるいは類似部分を示す。

第１図には本発明の一実施例である略平板状の荷物載置
板１が示されている。この荷物ｆ２置板１には細長い多
数の空間部ＩＣを等間隔にしかも密に設けである。前記
空間部ＩＣは、前記荷物載置板ｌの上面１ａ及び前端面
１ｂに対して開口しており、これらの面方向より棒状の
部材を挿入、あるいは脱却することを妨げない。従って
、前記空間部ＩＣの配置に略対応する構成のフォーク状
の部材を前記荷物載置板側面の開口部より、空間部内に
挿入した後、上面開口部より脱却させることにより荷物
載置板上に載置されたシートパレ・ントと荷物とを一体
にフォーク状部材で担持し、移動することができる。

また逆にシートパレットと荷物を担持した荷役装置のフ
ォーク状担持部を、前記荷物載置板の上面開口部より空
間部内に下降させて挿入し、シートパレットと荷物を荷
物載置板に載置した後、前記荷物載置板の側面の開口部
よりフォーク状担持部を空間部内から脱却させることに
よりシートパレットと荷物を移し換えることができる。

なお、本実施例の荷物載置板１において、空間部ＩＣを
等間隔にしかも密に設けたのは、剛性の期待できないシ
ートパレットにも充分に対応できるように配慮したため
で、仮にシートパレットではなく充分な剛性を有する例
えば鋼板製のノくし・ントにのみ対応するのであれば、
前記空間部ＩＣは２以上設ければ足りるものである。

第２図も本発明による荷物載置板１の一実施例を示して
いる。この荷物載置板１にも細長い複数の空間部ＩＣを
設けであるが、これはスリット状に形成されている。す
なわち、この荷物載置板ｌは、基部１ｄから一方向に等
間隔にしかも密に突出部１ｅが突出形成されていて、所
謂櫛歯状を呈する。すなわち、前記空間部１ｃは、前記
板状部材ＩＣの上面１ａ及び前端面１ｂに対して開口し
ていると共に下面にも開口している。従って、これらの
面に対応する３方向より棒状の部材（荷役装置の担持部
）を挿入、あるいは脱却することを妨げない。すなわち
、前実施例の機能に加えて、下方からのフォーク状部材
の空間部ＩＣへの挿入、下方へのフォーク状部材の脱却
も可能となっている。

従って、本実施例の荷物載置板１も、その上面に平板状
のシートパレットあるいは剛性体のパレットをその上に
載置した荷物と共に載置し、前記空間部ＩＣを利用して
昇降自在かつ前後動自在のフォーク状部材を用いて荷役
を行うことが、可能となる。

こうした荷物載置板１は、第７図に見られるように脚部
を設けて台状に構成したり、多数の荷物を集中的に格納
するために第３図に示すように支持枠２に上下方向に多
段配置して棚状に構成したりして荷物を載置するのに用
いる。なお、第３図において、３は棚の脚部材、４は屋
根部材である。

また、図示の荷物載置板ｌは、棚の両側より荷物を出し
入れできるように平板の前面と後面双方に空間部ＩＣを
設けである。

そして、以上述べた荷物載置板に対しては、荷物載置板
１の空間部ＩＣの形状配置に対応した荷物担持部を有す
る荷役装置（後述）を用いて担持部を上下、前後に適宜
操作することにより、シートパレットと荷物を一体にし
て、荷物載置板１に載置あるいは荷物載置板１より搬出
といった荷役作業を行うことができる。

次に、本願第二の発明である、上述した荷物載置板１に
対して荷役作業を行うのに適した、荷物担持部を具備し
た各種荷役装置に付いて説明する。

上述した荷物載置板１は、後述するように縦横に多数配
列させて、従来から使用されている立体格納膜（Ｉ！　
（立体倉庫）を構成することができるが、こうした立体
格納設備に付帯して、立体格納設備内での荷役作業に供
するためスタ・ンカクレーンが従来より広く用いられて
いる。

第４図は、本願第二の発明である荷役装置の一実施例で
あるスタッカクレーン５の要部を示している。このスタ
ッカクレーン５は第１２図および第１３図に示すような
立体格納設備に用いられるものである。すなわち、立体
格納設備の床面心こ敷設されたクレーンレール２１上を
レールの長手方向（敷設方向）に移動自在に構成された
クレーンポスト６に沿って上下方向に昇降自在に構成さ
れたクレーンキャリッジ４０が備わって（する。このク
レーンキャリッジ４０には上面に荷およびシートパレッ
トを載荷するための担持部であるスライドフォーク７が
取付けられている。このスライドフォーク７は前述した
荷物載置板１の空間部ＩＣの形状配置に適合する形状を
有しておリレー１し方向と直交する方向に前後動自在に
構成されている。

即ち、荷物載置板１の空間部ＩＣの形状及び配置に対応
して、突出部とスリットとが交互に形成されている。従
って、第１図に示した本発明による荷物載置板１あるい
は第２図に示した本発明によるいわゆる櫛歯状の荷物載
置板１を棚板として構成された立体格納設備に装備され
、荷物載置板１の上に或いはその上から荷物を荷役する
ことができる。

第５図に示すように前記スライドフォーク７は伸縮自在
のスライドフォーク前後進用シザース４１を介して支持
材４２に支持されている。シザース４１は支持材４２に
取付けられたシリンダ４３により駆動される。

この支持材４２は駆動装置４５により回転駆動される。

第４図において４３はキャリッジ支持ワイヤ又はチェー
ン、４４はキャリッジ上部支持材、６はクレーンポスト
、４７はキャリッジ下部支持材である。４８はガイドロ
ーラで、キャリッジ上下部支持材４４．４７をクレーン
ボスト６にガイドさせるものである。４９はフォーク装
置支持材４２の下部に取付けられたローラで、同支持材
４２をキャリッジ下部支持材４７の上で回転させるため
に用いる。

なお、以上説明したスタッカクレーンでは、駆動装置４
５及びローラ４９を用いてフォーク装置支持材４２が回
転できるが、回転機能がない場合でも片側のラックにの
み入庫（格納）したり出庫（取出し）したりすることが
可能である。

或いは、第６図に示す如く両側に櫛歯状に突出部７ｅを
形成したスライドフォーク７を前後進自在にキャリッジ
４０に配設した構造とし、何れの側の突出部７ｅでも荷
およびシート、くし・ントを載荷し得るように構成すれ
ば回転機能のないスタッカクレーンであっても両側のう
・ンクに対し自在Ｇこ荷役作業を行うことができる。

この種のスタッカクレーンについては、例えｂｉ既に挙
げた実開昭５６−７６６０５号公報にも開示があるので
その他の機構の詳細および作用Ｇこついては説明を省略
する。

第７図には、本発明の荷役装置の他の実施例である、担
持部９を具備したフォークリフトトランク８が示されて
いる。担持部９は、第８図の斜視図に拡大して示すよう
に前実施例における担持部同様に、フォーク部１０（プ
ラテン）が前述した荷物載置板１の形状に適合する形状
を有している。

即ち、荷物載置板ｌの突出部１ｅの形状及び配置に対応
してこれより僅かに広く形成されたスリット１０ｃと、
荷物載置板１のスリットｌＣに寸法的に対応する突出部
１０ｅとが交互に形成されている。従って、第７図にお
いて足部の上に固設された櫛歯状の荷物載置板ｌに対し
て自在に荷物１７を乗せたシートパレット１６を荷役す
ることができる。

なお、以上の実施例に於いては全て荷役装置の担持部に
は、プッシュプル機構が全くなく、単に前後進及び上下
動のみで荷役作業が行えるものであるが、プッシュプル
機構を併せて具備させても一向に差支えなく、プッシュ
プル機構を併せ持つ場合には、従来の単なる平板状の載
置板を含む設備に対しても、或いは輸送用トラックの荷
台等に対してもシートパレットを使用したまま荷役がで
きることになり更に有益なものとなることは言うまでも
ない。第９図にこのようなプッシュプル機構をも具備し
た本発明の一実施例であるフォークリフトトラック用の
担持部９Ａの一例を示す。

なお、本願の思想すなわち荷物の積換えの必要がある場
所において、シートパレットに対しては、前後動作機構
と上下動作機構のみを備えた、櫛歯状の担持部を持った
、プッシュプル機構を排した荷役装置で対応できるよう
にするとの考えを延長すると、第１０図に示すような、
空間部１１ｃを多数設けた、すなわちスリット付きの荷
受部１１も前述した荷物載置板１と同等の機能を有して
おり、櫛歯状の担持部を持つ各種荷役装置による荷物の
積替えに用いて有効である。更に、第１１図に示す荷受
部１２は、ヘルドコンヘアの端部に連続して配備して好
適なもので、ベルトコンベアと同等のローラーコンベア
の機能と、前述した櫛歯状担持部を持つ荷役装置に適合
するスリ・ノド付き荷受部の機能とを併せ持つ。この荷
受部１２は、側部に突出部１２ｅと間隙１２ｃを交互に
複数配列した枠体１３と、前記複数の突出部１２ｅの先
端部分に各々、ローラー１４を軸支した構成で成ってい
る。従って、前記ローラー１４の軸方向と直交する方向
りへは荷物を滑動自在となすと共に、ローラー軸方向（
図中Ｅ方向）から前述した本発明の荷役装置（例えばフ
ォークリフトトラック）の櫛歯状の担持部を差し入れて
、しかる後、上方に昇動せしめることにより、シートパ
レットごと荷物を受は取る、あるいは逆に荷物をこの荷
受部１２に載置するといったことが可能となっている。

なお、上述した荷受部１１（１２）に荷物を載置したり
、載置された荷物を担持して別の場所に移送可能な荷役
装置の一つである、モルレール式オーバーヘッドコンベ
ア（図示せず）に本願第二発明を適用してもよく、上方
に設けられたレールにぶら下がって移動し昇降自在かつ
開閉自在で先端り字状の二つの腕部の先端部分（担持部
）を櫛歯状に形成すればよい。この櫛歯状の担持部が例
えば荷受は部１１の空間部１１ｃの側方よりシートパレ
ット１６の下方に入り込み、上側にシートパレットを担
持して昇動した後希望の場所へと移動する。また櫛歯状
の担持部が荷受は部１１の空間部１１ｃの上方より入り
込みシートパレット１６を荷受は部１１に載置した後間
隙１１ｃの側方より脱却することによりシートパレット
と荷物をおろす。

以上各実施例で述べたように、本願第二発明の荷役装置
は、全て前述した本発明の荷物載置板１に対応した形状
の担持部を有することを特徴とする。

次に、本願第三の発明である、立体格納設備６二ついて
説明する。

本発明の立体格納設備は、既に詳述した荷物載置板ｌを
用いた、複数整然と配列された第３図に示した実施例の
如き棚と、この槽群の間に配設された第４図の実施例に
示す如きスタッカクレーン５とを含み構築されており、
更に周知のベルトコンヘアとこの端部に配置された前述
した受は台１１１２を付加して構築されている。

このような、本発明の立体格納設備の一実施例を第１２
図乃至第１３図に示す。

第１２図は立体格納設備（立体倉庫）の上面図であり、
第１３図はこの側面図である。この立体格納設備の概略
の構成は、既述した第２２図乃至第２３図に示したもの
と同様であり、棚板の構成とこれに対応する荷役装置の
担持部の形状のみが異なっている。すなわち、実施例の
立体格納設備は第１４図に示す様に複数の棚板（荷物載
置板）ｌを所定の間隔を保って支柱２３に多段配備した
倉庫棚２０を横方向（第１２図においては紙面上下方向
）に規則的に桟数個（図では５個）配列した倉庫棚２０
を縦方向（第１２図においては紙面左右方向）に規則的
に複数個配列してあり、各倉庫棚２０の間には、スタッ
カクレーン５が任意の棚の前に走行移動し得るようにク
レーンレール２１が敷設されている。

前記スタッカクレーン５に具備された昇降自在の担持部
には、既述したように前記倉庫棚群の任意の位置（セル
）において荷物をシートパレットごと載置あるいは取り
出しができるように前記棚板（荷物載置板）１に対応す
べく櫛歯状の突出部が形成されている。１９はベルトコ
ンベアで、シートパレット１６と荷物１７を例えば荷役
台から前記スタッカクレーン５が扱える位置まで運ぶた
め、あるいは逆にシートパレット１６と荷物１７を出庫
するために使用される。前記ベルトコンへア１９の両端
部に連接して第１１図の荷受台１２が夫々配設されてお
り、この荷受台１２上で既述した櫛歯状の担持部を持つ
フォークリフｌ−トラック、もしくはプッシュプル機構
を持つフォークリフトトラックにより荷役作業が行われ
る。

以上のような構成の立体格納設備においてシートパレッ
トと荷物（以下荷物と記す）を格納する手順は、まず荷
物をフォークリフトトラックにてベルトコンベア１９の
一端に隣接する荷受台１２上に載置した後ベルトコンベ
ア１９で他端に隣接した荷受台１２上に移送する。ここ
でスタッカクレーン５の担持部上に移載しスタッカクレ
ーン５を所望の棚位置まで移動させキャリッジ４０の昇
降動作とスライドフォーク７（担持部）の前後動作を適
宜組合せて制御することにより所望の段の棚へ荷物を格
納する。また、荷物の出庫に際してはこれと逆の手順を
踏み、棚に格納された荷物のうち所望のものをベルトコ
ンベア１９の端部に隣接した荷受台１２へ載置した後フ
オークリフトトラックを用いて輸送トラック等へ移載す
る。

〔発明の効果〕

以上述べた如く、本発明によれば、荷物用の載置板に、
フォーク状担持部が挿入されあるいは脱却する、少なく
とも上面及び一側面に開口する空間部を複数設けたので
、プッシュプル機構を持たず、前後動及び上下動機構し
か持たない簡単な荷役装置を用いて平板状パレットと其
の上の荷物を扱い得る。

また、本願他の発明によれば、荷役装置の昇降自在かつ
前後動自在に構成されたフォーク状の担持部が櫛歯状を
呈するように構成したので、本発明の荷物！！載置板組
合せた場合には、シートパレットに対して荷役作業が可
能となる。

また、本発明の立体格納設備は、棚板として前述した荷
物載置板を使用し、これに対応する櫛歯状の荷物担持部
を具備した荷役装置を備えたので、倉庫棚が横方向の過
大な力を受けることが無いため比較的簡易な構成が採用
でき、シートパレットを一貫して扱うことができる立体
格納設備を少ない費用で構築できる。

また、木製パレットに対応して構築されたプッシュプル
機構を持たない荷役装置を具備した既存の立体格納設備
を、単に棚部と荷役装置の担持部とを変更するのみで、
即ち少ない費用負担で、貫してシートパレットを扱い得
る立体格納設備に改変できる点も工業上有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の荷物載置板の一実施例を示す斜視図
を、 第２図は、同じく本発明の荷物載置板の他の実施例を示
す斜視図を、 第３図は、本発明の荷物載置板を使用した棚の一実施例
の斜視図を、 第４図は、本願第二の発明の荷役装置の一実施例である
スタッカクレーンの要部説明図を、第５図は、第４図の
スタッカクレーンのキャリッジの要部説明図を、 第６図は、本願第二の発明の荷役装置に係るスタッカク
レーン用スライドフォークの概略図を、第７図は、本願
第二の発明の荷役装置の一実施例であるフォークリフト
トラ・ンクの側面概略図を、第８図、第９図は、本発明
の荷役装置であるフォークリフトトラックに係る担持部
の外観斜視図を、 第１０図、第１１図は、本発明の荷役装置に関連する荷
受台の外観斜視図を、 第１２図乃至第１３図は、本発明の立体格納設備の説明
図を、 第１４図は、同じくその棚部の説明図を、第１５図乃至
第１６図は、従来の荷役装置であるフォークリフトトラ
ックの担持部に関する説明図を、 第１７図は、他の従来の荷役装置であるフォークリフト
トラックの担持部に関する説明図を、第１８図乃至第１
９図は、従来の出庫方法を説明するための図を、 第２０図乃至第２１図は、従来の荷役装置であるフォー
クリフトトラックに関する説明図を、第２２乃至第２３
図は、シートパレット用の従来の立体格納設備の説明図
を、 第２４図は、同しくその棚部の説明図を、第２５図は、
荷物を載置した木製パレットの外観図を、 第２６図は、本発明に係るシートパレットの荷物を載置
した外観図を、各々示す。 １・・・荷物載置板、　ＩＣ・・・空間部、５．８・・
・荷役装置、 ７．９．９Ａ・・・担持部、 ７ｅ、１０ｅ・・・突出部、 １／−１ 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第２０図 Ｑ 第２１ 図 第２２ 図 第２３ 図 第２５図 第２４図 第２６ 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕保管或いは積換えのために、荷物が上面に載置さ
   れる略平板状の載置板であって、荷役装置の荷物を担持
   するためのフォーク状担持部が挿入されあるいは脱却す
   る少なくとも上面及び一側面に開口する複数の空間部を
   設けた荷物載置板。 〔２〕前記空間部が下面にも開口していることを特徴と
   する請求項１記載の荷物載置板。 〔３〕フォークリフトトラック、スタッカクレーン等、
   荷物を担持する突出部を備えた昇降自在かつ前後動自在
   に構成されたフォーク状の担持部を有する荷役装置にお
   いて、 前記担持部が櫛歯状を呈することを特徴とする荷役装置
   。 〔４〕複数の棚板を多段多列に配備した棚と、この棚に
   対して荷物を出し入れするスタッカクレーンとを具備し
   、 上記スタッカクレーンは櫛歯状の荷物担持部を有し、 上記棚は、上記荷物担持部に対応する、少なくとも上面
   及び一側面に開口する複数の空間部を有していることを
   特徴とする立体格納設備。