JPH04280848A - 人造石 - Google Patents

人造石

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JPH04280848A
JPH04280848A JP6888091A JP6888091A JPH04280848A JP H04280848 A JPH04280848 A JP H04280848A JP 6888091 A JP6888091 A JP 6888091A JP 6888091 A JP6888091 A JP 6888091A JP H04280848 A JPH04280848 A JP H04280848A
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artificial stone
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granules
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Seiji Terabe
寺部 聖二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗面カウンタや、壁パ
ネル,床パネル等の建材に使用される御影石調人造石や
人造大理石等,天然石調の人造石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗面カウンタや、壁パネル,
床パネル等の建材として、御影石調人造石や人造大理石
等の人造石が広く使用されている。こうした天然石調の
人造石としては、従来例えば特公昭62−22939号
公報に記載されたものが提案されている。この公報に記
載された人造石は、図5に模式的に示すように、人造石
の材料として粒径約1〜3mmの天然石50や鉱滓を用
い、この天然石50等の表面に顔料51を付着させ、こ
れを図示しない水酸化アルミニウム等の充填材と混合し
て硬化成形させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の人造石では、上述のように内部に粒径約1〜3
mmのの天然石50等が含有されてなるので、切断加工
する際に刃物を傷めてしまう危険性が極めて高いばかり
でなく、上記顔料51は該天然石50等の表面にのみ付
着しているために、この人造石を切断すると上記天然石
50等が切断された部分のみが成形面の外観とは異なっ
てしまい天然石調の外観を阻害することとなっている。 さらに、上記従来の人造石では、上記天然石50等と充
填材とは互いに比重が異なるので、充填材内に多数の天
然石50等を混入し硬化させる過程で該天然石50等の
みが下方に沈降して人工石内に均一に分散されない場合
が多い。
【0004】そこで、本発明は上述した従来の人造石が
有する課題に鑑みて提案されたものであって、切断加工
の際に刃物に損傷を与えることがなく切断面した場合で
あっても表面と同様の色調又は模様を有するとともに、
天然石と全く変わらない外観を有する人造石を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために提案されたものであって、その第1は
、充填材を含有する人造石の主材料内に、該充填材とは
異なる色の顔料と前記充填材と同一の充填材及び/又は
該充填材と近似した比重を有する充填材とからなる混合
物が造粒された粒状物が分散され硬化されてなることを
特徴とするものであり、その第2は、充填材と顔料とを
含有する人造石の主材料内に、前記充填材と同一の充填
材及び/又は該充填材と近似した比重を有する充填材が
造粒された粒状物が分散され硬化されてなることを特徴
とするものである。
【0006】本発明に係る人造石を製造するにあたって
は、先ず、充填材と顔料とを混合して図1に示すように
、充填材の粒子2の表面に顔料3を付着させるとともに
、該顔料3が表面に付着した充填材の粒子2を凝集させ
て粒状物1を作製する。ここで、上記充填材は、従来か
ら一般的に使用されているものを使用すれば良く、好ま
しくは、水酸化アルミニウム,珪酸アルミニウム,ガラ
スフリット等、樹脂と似た屈折率を有するものを使用す
る。このように樹脂と似た屈折率を有する物質を充填材
として使用することにより、作製された人造石にある程
度の透光性を持たせることができ、この中に粒状物が混
入されていると、該粒状の柄は単に表面のみではなく表
面の近くの内部に入っている粒状物も透けて見えるので
、より一層天然石に近い立体感のある高級な質感を呈す
ることができる。勿論、上記充填材は、これらの物質の
みならず例えば炭酸カルシウム等他の物質を使用したり
、これらの物質を適当に配合させて使用しても良い。 また、これらの充填材の粒径は、製造する人造石の深み
をより出す場合には20〜70μmの範囲のものを使用
するが、一般的に5〜100μmの範囲のものを使用す
れば良い。
【0007】また、上記顔料は従来から使用されている
各種の顔料を使用すれば良いが、後述するスラリー内に
粒状物を混入させる際、充填材の粒子表面に付着した顔
料が溶け出したり分散するのを防止するため、無機顔料
を使用するのが好ましい。さらに、この顔料の色は製造
する人造石の種類等に応じて各種の色のものを使用すれ
ば良い。なお、本発明においては、この顔料は、上記粒
状物を作製する際にのみ添加されるばかりでなく、後述
するスラリーを作製する際にのみ使用されても良い。す
なわち、天然石調の模様は、充填材を含有する主材料の
色と粒状物の色との相対的な組合せによって作られるこ
とから、粒状物を作製する際に顔料を添加する一方、ス
ラリー作製時には添加しない場合と、反対に粒状物を作
製する際には顔料を添加せず、スラリー作製時に添加す
る場合との2つの場合がある。
【0008】なお、上述した充填材と顔料とによって図
1に示すような粒状体1を作製する場合に用いられるバ
インダとしては、PVA(ポリビニルアルコール),亜
麻仁油,水ガラス等が使用される。また、この粒状体1
の粒径は、作製する人造石の種類に応じて適宜決定すれ
ば良く、例えば、御影石調の人造石を製造する場合にあ
っては、粒径0.5〜2,0mmのものとすれば良い。
【0009】そして、上述のように作製された粒状体を
、充填材と樹脂とが混合されてなるスラリーと混合させ
、所定の成形型内に充填して硬化させる。ここで、上記
充填材は前記粒状物を構成する充填材と同一の充填材及
び/又は該充填材と近似した比重を有する充填材を使用
する。これは、粒状体と上記スラリーとを混合させ硬化
させる際に該粒状物が成形型内に沈降するのを防止し均
一に分散させるためである。また、上記スラリーを作製
する際に使用される樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂や
アクリル樹脂等が使用される。なお、本発明に係る人造
石を製造する工程で、上記充填材,樹脂及び粒状体を混
合させ成形型内に充填し硬化させる際には、ベンゾイル
パーオキサイド,メチルエチルケトンパーオキサイド等
の一般的な過酸化物系の硬化剤を使用し、必要に応じて
ナフテン酸コバルト等の硬化促進剤を併用する。また、
硬化は室温雰囲気で、また必要に応じて約50〜80°
Cの熱を加えて行うのが好ましい。
【0010】なお、本発明に係る人造石は、上述した構
成からなるものであれば、要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更を加えたものであっても良い。例えば、硬化した
ものをそまま人造石として使用しても良いし、表面に透
明な樹脂からなるゲルコート層を形成して人造石として
も良い。
【0011】
【作用】本発明に係る人造石によれば、人造石の主材料
内に顔料と充填材とが凝集され粒状に成形された粒状物
が分散して混入してなるので、切断する際に刃物が傷つ
くことがないとともに、切断した場合であっても該切断
面と成形面とは全く同じ外観を呈する。すなわち、人造
石内に分散されている粒状物が切断されても、上述のよ
うに該粒状物は充填材と顔料とが凝集されてなるもので
あるから、該粒状物の切断面は満遍なく顔料が付着して
おり成形面と同じ外観を呈する。また、上記粒状物を構
成する充填材と、この人造石の主原料とされている充填
材とは、それぞれ同一の充填材及び/又は該充填材と比
重が近似した充填材を使用してなるので、硬化させる際
に上記粒状物のみが沈降して均一に分散されない事態が
防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の具体的な各実施例を、比較例
とともに詳細に説明する。
【0013】実施例1  平均粒径17μmの水酸化ア
ルミニウムに2wt%の黒色顔料を加え、アイリッヒミ
キサーで十分に乾式混合し、この中にPVA(ポリビニ
ルアルコール)の10%水溶液を噴霧させながら更に混
合を行い、この混合を1〜数mmの凝集体になるまで続
ける。次いで、この凝集体を110°Cの温度で3時間
乾燥させた後に、粉砕しふるいで分類することにより、
粒径0.5〜2.0mmの内部まで着色された粒状物(
以下、着色粒状物と言う。)を得た。そして、粘度50
0cpsのアクリルシロップ35重量部に、平均粒径1
7μmの水酸化アルミニウム55重量部及び上記着色粒
状物10重量部を加えて攪拌機により混合し、更に0.
1重量部のベンゾイルパーオキサイドを加えて混合し、
これを真空脱気してスラリー状成形材料を調整した。次
いで、得られた成形材料をパッキンを介したガラス型に
注型し、60°Cにて、4時間放置し硬化成形された御
影石調人造石板Aを得た。
【0014】実施例2  前記着色粒状物に代えて、顔
料を加えず前記実施例1に記載した方法と同様の方法で
作成した白色粒状物を使用し、スラリー状成形材料調整
時に、0.5重量部の黒色顔料を加え、他は前記実施例
1の方法と同じ手順で、黒色ベースの中に白い柄の入っ
た御影石調人造石板Bを得た。
【0015】比較例  凝集させた粒状物に代えて、粒
径0.5〜2.0mmの天然石の表面にバインダーを介
して顔料を付着させた粒状物を使用し、前記実施例1に
用いた手順と同じ手順で御影石調人造石板Xを得た。
【0016】上述した各方法で得られた御影石調人造石
A,B,Xを切断し、その各断面をみがいてみたところ
、図2,図3,図4に示すように、上記実施例1と2で
得た御影石調人造石A,Bは、切断面A1 ,B1 も
表面A2 ,B2 も全く同じ外観を呈しているのに対
して、上記比較例で得た御影石調人造石板Xでは、切断
面X1 において天然石Yの切断面Y1 が露呈するが
、この天然石Yの内部は着色されておらず白く見えて該
粒状物Yの輪郭のみが着色されて表面X2 とは全く異
なった外観を呈している。
【0017】
【発明の効果】上記実施例の説明からも明らかなように
、本発明に係る人造石によれば、従来の人造石のように
天然石を使用したものではなく、人造石の主材料内に顔
料と充填材とが凝集され粒状に成形された粒状物が分散
して混入してなるので、切断する際に刃物を傷つけるこ
とがないとともに、切断した場合であっても該切断面と
成形面とは全く同じ外観を呈する。すなわち、人造石内
に分散されている粒状物が切断されても、上述のように
該粒状物は充填材と顔料とが凝集されてなるものである
から、該粒状物の切断面は満遍なく顔料が付着しており
成形面と同じ外観を呈する。したがって、この人造石に
よれば、任意の形状に切断加工することができる。
【0018】さらに、上記粒状体を構成する充填材と、
この人造石の主原料とされている充填材とは、それぞれ
同一の充填材及び/又は該充填材と比重が近似した充填
材を使用してなり、前述のように天然石を使用している
ものではないので、硬化させる際、従来のように着色さ
れた天然石のみが沈降して均一に分散されない事態を有
効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を構成する粒状物を拡大して示す模式図
である。
【図2】実施例1により得た御影石調人造石を切断した
後に該切断面を研磨した後の状態を模式的に示す拡大斜
視図である。
【図3】実施例2により得た御影石調人造石を切断した
後に該切断面を研磨した後の状態を模式的に示す拡大斜
視図である。
【図4】比較例により得た御影石調人造石を切断した後
に該切断面を研磨した後の状態を模式的に示す拡大斜視
図である。
【図5】従来の人造石を構成する天然石と該天然石の表
面に付着した顔料とを拡大して示す模式図である。
【符号の説明】
1  粒状物 2  充填材の粒子 3  顔料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】      充填材を含有する人造石の主
    材料内に、該充填材とは異なる色の顔料と前記充填材と
    同一の充填材及び/又は該充填材と近似した比重を有す
    る充填材とからなる混合物が造粒された粒状物が分散さ
    れ硬化されてなることを特徴とする人造石。
  2. 【請求項2】      充填材と顔料とを含有する人
    造石の主材料内に、前記充填材と同一の充填材及び/又
    は該充填材と近似した比重を有する充填材が造粒された
    粒状物が分散され硬化されてなることを特徴とする人造
    石。
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