JPH0427986B2 - - Google Patents

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JPH0427986B2
JPH0427986B2 JP3861083A JP3861083A JPH0427986B2 JP H0427986 B2 JPH0427986 B2 JP H0427986B2 JP 3861083 A JP3861083 A JP 3861083A JP 3861083 A JP3861083 A JP 3861083A JP H0427986 B2 JPH0427986 B2 JP H0427986B2
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JP
Japan
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pfp
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methanol
chloroform
benzene
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JP3861083A
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Kyoshi Ejima
Etsuo Hasegawa
Yoichi Matsushita
Hidetoshi Tsuchida
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Seisan Kaihatsu Kagaku Kenkyusho
Original Assignee
Seisan Kaihatsu Kagaku Kenkyusho
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  • Catalysts (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は新規なポルフイリン化合物に関す
る。 5101520−テトラ〔α,α,α,α−o−(ピバ
ラミド)フエニル〕ポルフイリン(以下、ピケツ
トフエンスポルフイリンと呼ぶ)の鉄錯体は鉄が
価のとき活性であり、大過剰モル量の軸塩基、
例えば1−アルキル−2−メチルイミダゾール、
1−アルキルイミダゾールなどが共存すると、ベ
ンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミ
ドなどの有機溶媒中、室温において酸素分子を可
逆的に結合できる(J.P.Collman他、J.Am.
Chem.Soc.,97,1427(1975).)、天然のリン脂質
からなるリポソームに包埋させれば準生理的条件
下でも同様の機能を発揮する(E.Hasegawa他、
Biochem.Biophys.Res.Commun.,105,1416
(1982).)、ことが報告されている。 本発明は上記ピケツトフエンスポルフイリンの
性質に加えて、さらに幾つかの有用な性質を備え
る新規ポルフイリン化合物およびその製造方法を
提供することを目的とする。 本発明によれば (ここで、Mは2個の水素原子、または周期律
表第4周期の中から選ばれた金属のイオン、Rは
後記する置換基である)で示されるポルフイリン
化合物(以下、M−PFP(R)の形で略記する)
が提供される。 Rはアルデヒドまたはこれから誘導される置換
基R1X〔ここで、R1は炭素数3以下のアルキルま
たはアルケニル、Xはアルデヒド、カルボン酸、
カルボン酸ハロゲン化物、カルボン酸の炭素数1
〜7の低級炭化水素エステル、水酸基、ハロゲン
原子、炭素数10以下のアリールもしくはアルキル
スルホナート、アジド、一級アミン、オキシカル
ボニルクロリド、または
〔M=M,R=アルデヒドの製造方法〕
N,N−ジメチルホルムアルデヒド(DMF)、
またはN−メチルホルムアミドに氷冷下等モル量
の塩化ホスホリル、塩化チオニル、またはホスゲ
ンを加えて調製できるVilsmeier錯体を、ジクロ
ルメタン、クロロホルム、ベンゼン、ジクロルエ
タン、あるいはDMFなどの有機溶媒中、Cu()
−PFP(H)またはNi()−PFP(H)に大過剰モル量
滴下した後、室温〜50℃の範囲で5〜20時間反応
する。生成したインモニウム塩を酢酸ナトリウム
水溶液、またはアンモニア水溶液中、室温〜50℃
の範囲の温度で1〜2時間加水分解反応する方法
で2−ホルミルピケツトフエンスポルフイリンの
銅二価イオン、またはニツケル二価イオンとの錯
体(Cu()−PFP(CHO)、またはNi()−PFP
(CHO))が製造される。これらの錯体から金属
イオンを離脱せしめる方法としては、例えば、濃
硫酸中、室温で30分〜2時間反応した後、氷冷
下、計算量以上の炭酸ナトリウムまたはアンモニ
アを含む水溶液とジクロルメタンの混合溶液に注
下し、常法処理後ベンゼン/エーテル(容量比
(v/v)1/1)溶媒を用いたシリカゲルカラ
ムで精製する。次いでクロロホルム−メタノー
ル、アセトン−メタノール、またはアセトン−石
油エーテルで再結晶する手順が選ばれる。このよ
うにして調製された2−ホルミルピケツトフエン
スポルフイリン(2H−PFP(CHO))の周期律表
第4周期の中から選ばれた金属のイオンとの錯体
は、2H−PFP(CHO)と当モル量以上の上記金
属の酢酸塩またはハロゲン化物をクロロホルム、
テトラヒドロフラン(以下、THFと略記)、また
はDMFなどの有機溶媒中において50〜80℃で反
応することにより得られる。副生する酸の存在が
不都合である場合は当モル以上の塩基、例えば、
ピリジンの共存下で反応する。酸素の存在が不都
合である場合は、窒素、アルゴン、またはヘリウ
ム気流中で反応する方法が選れる。 〔M=M,R=R1Xの製造方法〕 (1) R1=CH2,X=水酸基 M−PFP(CHO)をクロロホルムとメタノール
の混合溶媒、イソプロパノール、エタノール、ま
たはジグリム、好ましくはクロロホルムとメタノ
ールの容量比が5:1である溶媒にとかし、これ
に1〜10倍モル当量のNaBH4を添加する。次に
室温で5〜30分間反応せしめた後、反応液を順
次、水洗、乾燥、減圧乾固し、残渣をクロロホル
ム−メタノールまたはアセトン−石油エーテルか
ら再結晶する方法で所望の2−ヒドロキシメチル
ピケツトフエンスポルフイリン、及びその周期律
表第4周期の中から選ばれた金属のイオンとの錯
体(M−PFP(CH2OH))が製造される。 (2) R1=CH2,X=炭素数10以下のアリール,
及びアルキルスルホナート M−PFP(CH2OH)を低沸点のハロゲン化炭
化水素、好ましくはジクロルメタン、クロロホル
ムに溶解して、5〜50倍モル量の上記のアリー
ル、またはアルキルスルホニルクロリドと10〜
100倍モル量のピリジンを滴下し、50℃以下で30
分〜20時間反応する。次に1〜1/5容量のメタノ
ールを添加した後しばらく撹拌し、水洗・乾燥・
減圧濃縮後クロロホルム/メタノール(5/1〜
10/1(v/v))の混合溶媒を用いてシリカゲル
クロマトグラフ法で精製することにより、所望の
2−アリール(またはアルキル)スルホニルオキ
シメチルピケツトフエンスポルフイリン、及び周
期律表第4周期の中から選ばれた金属のイオンと
の錯体(M−PFP(CH2OSO2R6))(ここで、R6
は炭素数10以下のアリールまたはアルキル基)が
製造される。 (3) R1=CH2,X=ハロゲン M−PFP(CH2OH)を、例えばジクロルメタ
ンに溶解し、1〜3倍モル量のハロゲン化チオニ
ルと、ピリジンまたはトリエチルアミンを滴下す
る。室温、暗所で1日以上反応した後、水洗・乾
燥後クロロホルム/メタノール(20/1(v/
v))混合溶媒を用いたシリカゲルクロマトで精
製する方法、もしくはM−PFP(CH2OSO2R6)、
好ましくはM−PFP(CH2OSO2(CH3))と当モル
〜3倍モルのハロゲンのリチウムまたはナトリウ
ム塩をアセトン、またはDMFに溶解し、40〜60
℃で12〜24時間反応した後、同上操作で精製して
所望のM−PFP(CH2X′)(ここでX′=ハロゲン
原子)が製造される。 (4) R1=CH2,X=アジド 2−アジドメチルピケツトフエンスポルフイリ
ン、及びその周期律表第4周期の中から選ばれた
金属のイオンとの錯体(M−PFP(CH2N3))を
製造する方法としては、M−PFP
(CH2OSO2R6)、好ましくはM−PFP
(CH2OSO2CH3)と当モル量以上のアジ化ナトリ
ウムを2−メチル−2−プロパノール、2−メチ
ル−2−プロパノール/アセトン(3/1(v/
v)以上)、またはDMFに溶解し、室温〜100℃
の間で30分以上反応した後、クロロホルム−メタ
ノール、アセトン−メタノールまたはアセトン−
石油エーテルから再結晶するか、もしくはベンゼ
ン/エーテル(2/1〜1/2(v/v))溶媒を
用いたシリカゲルカラムで精製した後上記溶媒か
ら再結晶する方法が選ばれる。 (5) R1=CH2,X=一級アミン M−PFP(CH2N3)をグリムまたはジオキサン
に溶解し、窒素気流下数倍モル量のトリフエニル
ホスフインを添加して、室温で1〜2時間反応す
る。次に大過剰モル量の濃アンモニア水を加えて
暗所、室温で12〜48時間反応した後減圧乾固す
る。残渣をクロロホルム/メタノール(25/1〜
20/1(v/v)またはベンゼン/エーテル/ア
セトン(10/10/1(v/v/v))の混合溶媒を
用いたシリカゲルカラムクロマトで精製する方法
により、所望の2−アミノメチルピケツトフエン
スポルフイリン及び前述の金属錯体(M−PFP
(CH2NH2))が製造される。 (6) R=CH2,X=−OCOCl M−PFP(CH2OH)を、低沸点のハロゲン化
炭化水素、エーテル、ベンゼン、またはTHF、
好ましくはジクロルメタンまたはクロロホルムに
溶解した後、当モル以上のホスゲンを含む四塩化
炭素溶液を添加して0℃で1時間、次に室温で1
時間反応した後減圧乾固する方法で定量的に所望
のM−PFP(CH2OCOCl)が製造される。 (7) R=CH2
【式】 所望の化合物M−PFP
【式】は、例えば
【式】(ここで、R3〜R5は既述の通り) で示されるイミダゾールと、
【式】(ここで、R2は既述の 通り、X′はハロゲン原子)で示されるハロゲン
化物を、それ自体公知のイミダゾール1位置換基
導入反応(脱ハロゲン化水素反応)によつて結合
せしめ、その結果得られた
【式】をヒドラジンで 加水分解して調製されるイミダゾール
【式】をM−PFP(CH2OH)ま たはM−PFP(CH2OCOCl)と次に示す方法で縮
合させることにより製造される。 すなわち、M−PFP(CH2OCOCl)をジクロル
メタンに溶解して、5〜20倍モル量の
【式】と、ピリジンまたはトリ エチルアミンを加えて室温で12〜24時間、または
3〜7時間沸点還流して反応せしめた後、水洗・
乾燥・減圧乾固し、続いてクロロホルム/メタノ
ール(10/1〜20/1(v/v))混合溶媒を用い
たシリカゲルカラムクロマトで精製、単離する方
法、M−PFP(CH2OH)をジクロルメタンに溶
解し、1〜2倍モル量のp−ニトロフエノキシカ
ルボニルクロリド、またはフエノキシカルボニル
クロリドと2〜3倍モルのトリエチルアミンを添
加して0℃以上、室温以下で数時間反応する。続
いて
【式】をM−PFP (CH2OH)に対して5〜20倍モル量加えて後、
同上条件で反応及び精製する方法、またはこれら
の方法で得られることになる2H−PFP
【式】に対して、2 −ホルミルピケツトフエンスポルフイリンの金属
錯体を調製したと全く同じ方法を適用して、周期
律表第4周期の中から選ばれた金属のイオンを導
入することによつて製造される。 (8) R=CH2
【式】 所望の化合物M−PFP
【式】は、例えば
【式】(ここで、R3〜RR5は記述の通 り)で示されるイミダゾールと、HOOC−
R2X′(ここで、R2は前述の通り、X′はハロゲン原
子)で示されるカルボン酸のメチルまたはエチル
エステルを、7)で記述したと全く同様のそれ自
体公知の方法でイミダゾール1位置換基導入反応
によつて結合せしめた後、エステルを加水分解し
て調製されるイミダゾール
【式】とM−PFP(CH2NH2) を公知のペプチド縮合手法である、酸ハロゲン化
物法、混合酸無水物法、ジエチルリン酸シアニド
法、活性エステル法、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド法を用いて製造できる。例えばジクロルメ
タン溶媒中、0〜5℃で
【式】と等モル量のクロル炭 酸エチル、及びトリエチルアミンを混合した後、
前述のイミダゾールと当モル量のM−PFP
(CH2NH2)をジクロルメタン溶液として徐々に
添加。同温度で30分以上反応した後、7)で示さ
れたと全く同じ方法で単離精製される。 (9) R=CH=CH(シス,及びトランス型),X
=カルボン酸,カルボン酸ハロゲン化物、カル
ボン酸の炭素数1〜7の低級炭化水素エステル M−PFP(CHO)をベンゼン、トルエン、キシ
レン、THFまたはジクロルエタン好ましくはト
ルエンまたはベンゼンに溶解し、10〜20倍モル量
のWittig試薬
【式】 (ここで、R7は炭素数1〜7の低級炭化水素)を
添加した後、10〜20時間沸点還流する。次に反応
液を順次希クエン酸水、水で洗浄した後、乾燥、
減圧乾固し、残渣をベンゼン/エーテル(1/1
(v/v))またはベンゼン/エーテル/アセトン
(1/1/1(v/v/v))を溶媒に用いたシリ
カゲルカラムクロマトで精製することにより、カ
ラム先端成分としてシス型が、後端成分としてト
ランス型が流出し、両者が1/4〜1/7の比で
得られる。 得られたシス及びトランス型のM−PFP(CH
=CH−CO2R7)を各々、アセトン、メタノール
またはこれらの任意の比からなる溶媒に溶かし、
当モル以上の水酸化ナトリウムを含むアルカリ水
溶液を添加後6〜24時間反応する。酢酸で中和後
減圧乾固し、例えばクロロホルム/メタノール
(10/1〜20/1(v/v))を溶媒に選んだシリ
カゲルカラムクロマトにより精製する方法でエス
テルが加水分解された形の所望の化合物、 M−PFP(CH=CH−COOH)が得られる。 これらの酸ハロゲン化物を得る方法としては、
M−PFP(CH=CH−COOH)を低沸点のハロゲ
ン化炭化水素、ベンゼン、エーテル、THFなど
の有機溶媒にとかし、1〜3倍モル量のハロゲン
化チオニル、またはハロゲン化オキサリルを添加
して0〜50℃で1〜24時間反応した後減圧乾固す
るだけで良く、所望の化合物M−PFP(CH=CH
−COX′)(ここで、X′はハロゲン原子)が定量
的に製造される。 (10) R=(CH22,X=カルボン酸,カルボン酸
ハロゲン化物、カルボン酸の炭素数1〜7の低
級炭化水素エステル 9)で製造されたM−PFP(CH=CH−
CO2R7)を、例えばテトラヒドロフランに溶解
し、0.1〜2倍重量の10%−活性炭担持パラジウ
ム、触媒を添加する。水素気流下、常温常圧で数
時間以上反応した後ベンゼン/エーテル(1/1
(v/v))混合溶媒を用いたシリカゲルクロマト
で精製する方法で所望のエステル型の化合物M−
PFP((CH)2CO2R7)が製造される。これらは9)
で述べたと全く同様にして遊離のカルボン酸及び
その酸ハロゲン化物の形である所望の化合物へ誘
導される。 (11) R=炭素数3以下のアルキルまたはアルケニ
ル,
【式】 9)、及び10)で製造された化合物と7)で調
製されたイミダゾール
【式】 を、例えば8)で述べた公知のプペチド縮合法で
結合せしめる方法、好ましくは9)及び10)で調
製された化合物のうちのカルボン酸ハロゲン化物
と前述のイミダゾール、各々の当モル量を、これ
らに対して当モル以上のトリエチルアミンを含む
ジクロルメタン中で混合して後、0℃〜室温の温
度範囲で1時間以上反応する。続いて7)及び
8)で用いたと全く同じ操作手順で精製して所望
の化合物が単離される。 1)〜10)で調製されたM−PFP(R)は以下
の方法でMを相互に変換できる。例えば1)〜
10)で調製されたM−PFP(R)に対してM−
PFP(CHO)の脱イオン化処理法と全く同じ操作
で金属イオンを遊離させることができ、2H−
PFP(CHO)への金属イオン導入反応操作と全く
同様にして、別の錯体M−PFP(R)を調製でき
る。 なお、上記ポルフイリン化合物のうち、鉄価
錯体の形を有する場合は、例えばベンゼン、トル
エン、ジクロルメタン、THFあるいはDMFなど
の有機溶媒中、水素ガス気流下、少量の不均一還
元触媒、例えば活性炭担持パラジウムまたはパラ
ジウム黒を添加することによつて鉄価錯体の形
に変換できる。E.Hasegawa他、Biochem.
Biophys.Res.Commun,104,793(1982).に記
載された方法に従つて、Fe()−PFP(R)を例
えば200倍モルの卵黄ホスフアチジルコリンに包
埋させて後、0.05M−リン酸緩衝溶液(PH7.4)
中、過剰モル量のNADD(ナトリウム塩)、グル
コース−6−ホスフエート、グルコース−6−ホ
スフエートデヒドロゲナーゼ、フエレドキシン、
フエレドキシン−NADP−リグクターゼ、及び
カタラーゼを添加する方法によつても鉄価錯体
Fe()−PFP(R)への変換が可能である。 本発明のポルフイリン化合物は、前述の通りピ
ケツトフエンスポルフイリンとしての性質を備え
ているばかりでなく、2位に官能性置換基を持つ
ていることから、親水性、疎水性または親疎水性
のポルフイリン化合物への変換が自在である。置
換基がポルフイリン中心金属に配位性である場
合、外部から過剰の軸塩基を添加することなくそ
れ自体活性化合物となり得る。これらの理由から
本発明の化合物は、均一または不均一水系、もし
くは非水系での酸化還元反応触媒、酸素酸化触媒
または酸素添加反応触媒及びガス吸着剤としての
応用が可能となるばかりでなく、軸塩基として広
く用いるが生体内毒性の高い遊離イミダゾールの
存在を解消できることから、鉄錯体の形である場
合、人工酸素運搬体またはその中間材料としての
特徴を持つ。 以下、この発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例 1 (i) J.P.Collman他、J.Am.Chem.Soc.,97,
1427(1975).に記載された方法に従つて調製さ
れたピケツトフエンスポルフイリン20.2g(20
mmol)をクロロホルム1.5に溶解し、沸点
還流下、Cu(CH3CO22・H2O6.0g(30mmol)
を溶解したメタノール飽和溶液を加えた。30分
間還流継続後減圧濃縮し、メタノールを加えて
結晶化させた。クロロホルム−メタノールから
再結晶すると、ピケツトフエンスポルフイリン
の銅二価錯体(Cu()−PFP(H))が得られた。 収量20.1g(収率93.8%),融点(mp)>300
℃ TLC Rf=0.49(シリカゲルプレート,ベンゼ
ン/エーテル(1/1(v/v)) IRスペクトル(KBr)1690(νC=O,アミド)
cm-1他 可視スペクトル(CHCl3)λnax411,534,
568(肩吸収)nm FDMSスペクトルm/e1071(M+

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここで、Mは、2個の水素原子、または周期
    率表第4周期の中から選ばれた金属のイオン、 Rは、アルデヒド、またはこれから誘導される
    置換基R1X[ここで、R1は、炭素数3以下のアル
    キルまたはアルケニル、Xはアルデヒド、カルボ
    ン酸、カルボン酸ハロゲン化物、カルボン酸の炭
    素数1〜7の低級炭化水素エステル、水酸基、ハ
    ロゲン原子、炭素数10以下のアリールまたはアル
    キルスルホナート、アジド、一級アミン、オキシ
    カルボニルクロリド、または
    【式】(ここで、YはOCONH、 CONH、またはNHCO、R2は炭素数1〜5の飽
    和炭化水素、R3〜R5は各々独立に水素原子、ま
    たはメチル基)]で示されるポルフイリン化合物。
JP3861083A 1983-03-09 1983-03-09 2位に置換基を有する5,10,15,20―テトラ〔α,α,α,α―o―(ピバラミド)フェニル〕ポルフィリン化合物 Granted JPS59164791A (ja)

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