JPH0427547B2

JPH0427547B2 -

Info

Publication number: JPH0427547B2
Application number: JP60277929A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Abe; Shojiro Horiguchi; Shozo Oohira; Michei Nakamura; Kimihide Kawamura; Shiro Yamamya; Yoshuki Zama; Hiroaki Nishikatsu; Yukio Kanbara; Hisao Okamoto
Original assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Current assignee: Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority date: 1985-12-12
Filing date: 1985-12-12
Publication date: 1992-05-12
Also published as: JPS62138857A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は電子写真、静電印刷、静電記録及び磁
気記録等の画像記録における潜像の現象剤或いは
その製造に使用される着色組成物及び該画像記録
用現像剤として使用される着色組成物に関する。更に、詳しくは、顔料を含有する画像記録の潜
像の現象剤において、その構造中に発色団として
アゾ基及びアゾメチン基を有する有機顔料を、樹
脂分散媒により着色組成物にしたものである。（従来の技術）従来、電子写真、静電印刷及び静電記録等の画
像記録の現像剤に使用される顔料或いは染料とし
ては、黒色ではカーボンブラツクが主体であり、
他に制御剤的作用も兼ねてニグロンシ或いは金属
錯塩系油溶性染料が使用されている。他の有彩色では油溶性染料、分散性染料、アゾ
系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリノン、ぺリ
レン系顔料が使用されてきている。（発明が解決すべき問題点）しかるに、油溶性染料、分散性染料等は樹脂媒
体には溶解的に着色出来るため着色力が高いが、
耐光性、耐溶剤性、耐薬品性等の堅牢度に劣つ
た。又、アゾ系顔料は広い色調の顔料を有してい
るが、一般に耐光性、耐溶剤性、耐熱性等の諸堅
牢性が未だ不十分であり、又、着色力も不十分で
あつた。又、黒色アゾ顔料としても黒色度が不十
分であつた。従つて、上記した如き顔料は色調、着色力及び
上記した如き諸堅牢性を必要とされる現像剤用の
顔料としては不十分であつた。本発明者らは、上記せる現象剤の欠陥に鑑み、
上記の条件を満たすべく、有機顔料の構造につい
て種々研究した結果、その構造中に発色団として
アゾ基及びアゾメチン基を有する黒色有機顔料
が、耐光性、耐溶剤性、耐熱性、耐薬品性等の諸
堅牢性に優れ、更に極めて高い着色力を示すもの
であり、且つ、黒色において優れた黒色度を示す
ものであり、それらを着色剤として使用すること
により優れた現像剤が得られることを見出し、本
発明を完成したのである。（問題点を解決するための手段）即ち、本発明は、顔料及び樹脂分散媒からなる
画像記録用着色用組成物において、顔料が下記の
一般式（）で表される黒色有機顔料であること
を特徴とする画像記録用着色用組成物である。〔但し、上記式中のｍは１〜４の整数であり、
R₁は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、メ
キトシ基である。〕本発明を更に詳細に説明すると、本発明で使用
し、主として本発明を特徴づける黒色有機顔料の
例としては下記の如き顔料が挙げられる。上記で述べたアゾ顔料は耐熱性、耐光性、耐水
性、耐薬品性、耐溶剤性に優れ、更に極めて高い
着色力を有している。本発明において、樹脂分散媒は、上記顔料の分
散媒体であり、又、現像剤として使用される際に
は顔料の固着剤として作用するものであり、従来
使用されているいずれのものも使用出来る。例え
ば、ポリスチレン、スチレン−（メタ）アクリル
酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸エス
テル共重合体、（メタ）アクリル酸エステル重合
体及び共重合体、スチレン−ジエン系共重合体、
ポリエチエン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エスエル
共重合体等の付加重合系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、フエノール樹脂等の縮合系
樹脂、ロジンエステル、マレイン化ロジンエステ
ル等の変性樹脂、石油樹脂、高級脂肪酸ワツク
ス、パラフインワツクス、カルナバワツクス、シ
エラツク等の低分子固体等が単独にか或いは組合
せて使用される。本発明において本発明を特徴づける黒色アゾ顔
料の樹脂分散媒やその他の添加剤を含む着色組成
物中の含有量は、その使用する目的によつて異な
るものであつて、該顔料を高濃度に含有する固体
状、ペースト状或いは液状の組成物に於ては、お
よそ80％〜10％、好ましくは60％〜20％位であ
り、電子写真現像剤の着色剤として使用される場
合には、およそ15％〜２％、好ましくは10％〜３
％位であり、その他目的に応じて最も好ましい含
有量で使用される。本発明に於いて、該画像記録用着色組成物は、
その目的によつて、種々の使い方がなされる。その一つには顔料を高濃度に含み、予め十分練
肉して分散させたり、調色等を行うことによつ
て、後の工程を容易にする為のものがあり、粗
粒、粗粉、微粉、シート状、小塊状等の固体状、
或いはペースト状又は液状のいずれの形状にても
使用される。又、最終的な画像記録用現像剤としては使用さ
れる組成のものも挙げられ、いわゆる乾式現像
剤、湿式現像剤、静電現像剤、磁気現像剤等であ
り、乾式現像剤も二成分系現像剤及び一成分系現
像剤に区別される。主として一成分系現像剤には強磁性材料が使用
される。これらの強磁性材料も本発明の着色組成
物に必要に応じて添加されるものであつて、従来
公知の磁性現像剤として使用されている強磁性微
粒状物いずれも使用出来る。例えば、四三酸化鉄粉、三二酸化鉄粉等の酸化
物、鉄、ニツケル、コバルト等の金属粉等であ
り、形状としては立方体状、針状等形状にこだわ
るものではない。又、必要に応じて添化される可塑化材料は、例
えば圧力定着型現像剤に使用され得るものであつ
て、可塑剤、油脂、低融点ワツクス、石油樹脂、
液状オリゴマー樹脂等が挙げられる。溶剤としては、顔料を高濃度に含有するペース
ト又は液状組成物に使用されるものの場合にはそ
の製造工程或いは使用方法により、脂肪族系、脂
環族系、芳香族系炭化水素、ハロゲン化炭化水
素、エステル系、ケトン系、グリコールエーテル
系、アルコール系、水系等に使用され、特に規定
されるものではない、又、湿式の液状現像剤の媒体として使用する場
合には従来公知の高絶縁性の高絶縁性の石油系溶
剤、例えば、アイソパーＨ、アイソパーＧ（エツ
ソスタンダード株式会社）、シエゾール71（シエル
株式会社）及びケロシン等が使用される。又、更に必要とする場合には従来公知の顔料又
は染料から適切なものを選択をして本発明の黒色
アゾ顔料と共に使用される。例えば、有機顔料及
び染料としては、フタロシアニン系、アゾ系、ア
ンスラキノン系、ペリノン・ペリレンン系、イン
ジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナク
リドン系、イソインドリノン系、アニリンブラツ
ク系等であり、カーボンブラツク顔料であり、無
機顔料として酸化チタン系、酸化鉄系、焼成顔料
系、紺青、金属粉顔料、体質顔料等である、この
結果暗色の各色相を得ることが出来る。他に電子写真現像剤として使用する場合に於い
ては従来公知の電荷制御剤、クリーニング剤、現
像剤の流動性の向上剤等を添加、使用することが
出来る。（作用・効果）本発明によつて得られた画像記録用現像剤は、
その顔料成分としてその構造中に発色団としてア
ゾ基及びアゾメチン基を有する有機顔料を使用し
ているものであり、該顔料が耐熱性、耐光性、耐
水性、耐薬品性等の諸物性に優れ、更に極めて高
い着色力を有するものであり、且つ黒色において
優れた黒色度を示すものある為、着色組成物の製
造の工程に於いても安定に製造出来る。又、最終的に画像記録用着色組性物として使用
さえる際にも鮮明は画像を安定して現像すること
が出来るものである。又、液体現像剤として使用する際して長時間安
定して現像することが出来るものである。従つて、得られた画像は鮮明であると共に上記
した諸堅牢性に優れた性質を示した。（実施例）次に実施令を挙げて本発明を具体的に説明す
る。尚、文中、部又は％とあるのは重量基準であ
る。実施例１３−（4′−アミノフエニルイミノ）−１−オキソ
−４，５，６，７−１テトラクロルイソインドリ
ンをアゾ化し、２−ニドロキシ−α−ベンゾカル
バゾール−３−カルボ（4′−メトキシ）アニライ
ドとカツプリング反応を行い、アゾメチン基を有
するアゾ顔料（前記No.１の顔料）が得られた。該
アゾ顔料ば黒色を呈し、373℃の分解点を有した。上記の黒色アゾメチン−アゾ顔料30部をステレ
ン−メタアクリル系共重合樹脂（軟化点約110℃、
ガラス転移点約56℃、GPE法重量平均分子量約
９万）70部と三本ロールにて十分混練し、顔料を
分散させた。冷却後粗砕して黒色顔料を30％の濃
度で含有する高濃度着色組成物の粗粉を得た。次いで、上記で得た黒色顔料を含む高濃度着色
組成部を２０部及びクロム錯塩系電荷制御剤３部
を、上記で使用したスチレン−メタクリル系共重
合樹脂７７部と常法に従つて混練し、冷却後粗砕
した後、ジエツトミルで微粉砕し更に、分級して
５〜30μｍの黒色樹脂組成物の微粉末を得た。次
いで常法に従い、流動化剤としてコロイダルシリ
カを添加し、十分混合し、黒色電子写真乾式現像
剤とし、キヤリアの磁性鉄粉と混合し、負電荷現
像用電子写真複写機にて複写し、鮮明な黒色画材
が得れらた。又、画像は耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を
示した。実施例２〜11 実施例１で述べた方法に従つて、実施例１で使
用した材料に代えて、第１表に記した材料を使用
して、各々高濃度着色組成物を作り、更にそれら
を使用して電子写真用乾式現像剤を作つた、キヤリアと混合して現像剤を調製し、各々適す
る電子写真複写機にて複写した結果、第１表に示
す色の鮮明な画像が得られた。即ち、実施例２、
３、４、８及び９は、負電荷二成分現像剤用複写
機にて複写し、実施例５、10、11は正電荷二成分
現像剤用複写機にて複写し、実施例６は負電荷一
成分現像剤用複写機にて複写し、又、実施例７は
正電荷一成分現像剤用複写機にて複写した。又、
画像は耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示し
た。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１顔料及び樹脂分散媒からなる画像記録用着色
用組成物において、顔料が下記の一般式（）で
表される黒色有機顔料であることを特徴とする画
像記録着色用組成物。〔但し、上記式中のｍは１〜４の整数であり、
R₁は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、メ
トキシ基である。〕２組成物が、顔料を高濃度に含有する固体、ペ
ースト状或いは液状の組成物である特許請求の範
囲第１項に記載の画像記録用着色組成物。３組成物が、固体微細粉状現像剤である特許請
求の範囲第１項に記載の画像記録用着色組成物。４組成物が、液状現像剤である特許請求の範囲
第１項に記載の画像記録用着色組成物。