JPH04275216A - 脂溶性薬物を含有した凍結乾燥組成物 - Google Patents

脂溶性薬物を含有した凍結乾燥組成物

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JPH04275216A
JPH04275216A JP6110391A JP6110391A JPH04275216A JP H04275216 A JPH04275216 A JP H04275216A JP 6110391 A JP6110391 A JP 6110391A JP 6110391 A JP6110391 A JP 6110391A JP H04275216 A JPH04275216 A JP H04275216A
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JP
Japan
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freeze
hardness
fat
dried
solution
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Pending
Application number
JP6110391A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Ashizawa
一英 芦澤
Isayoshi Tsushima
対馬 勇禧
Sumio Watanabe
渡辺 純男
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Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Publication date
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脂溶性薬物を水に乳化後
、凍結乾燥して得られる固形物に関する。
【0002】
【従来技術】脂溶性薬物は水に溶解しにくいために、乳
化剤などを用いて乳化することにより均一な溶液を得る
ことができ、種々の乳化技術が開示されている。一方、
水溶液中に溶解した種々の物質、特に安定性の悪い生理
活性物質などを凍結乾燥して固体として得る方法も知ら
れている。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】乳化液中の薬物は
一般に安定性が悪く、また液体は携帯に不便であるため
固形化が望まれている。しかし、脂溶性薬物を含有した
乳化剤を凍結乾燥すると、分離や凝集などが起こるため
固形化は困難である。更に、凍結乾燥固形物は、一般に
密度が低くまた非常にもろいため包装工程などで、かけ
たり割れたりし取り扱いが非常に困難である。
【0004】本発明者らは上記の課題を解決するために
長年にわたり、鋭意検討を続けた結果、下記に示す手段
を採用することにより、このような問題点を解決できる
ことを見いだし本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は脂溶
性薬物、乳化剤、糖および結合剤を含有する乳化液にお
いて、硬度増強剤を添加し凍結乾燥することを特徴とす
る固形組成物である。本発明により得られた脂溶性薬物
の凍結乾燥固形物は、密度および硬度が高いため、取り
扱いが便利であり、しかも水に再分散後、速やかにもと
の乳化液となり、服用した場合には口内で速やかに溶解
する。
【0006】したがって、本発明の目的は、密度および
硬度が高く取り扱い性の良い、速やかに溶解する凍結乾
燥組成物を提供することである。
【0007】本発明における硬度増強剤とは、乳化液中
に添加して凍結乾燥を行うことにより、該凍結乾燥組成
物の密度および硬度が高くなる物質を意味する。硬度増
強剤の例としては、脱脂粉乳、全脂粉乳、ロ−カストビ
−ンガム、カラギ−ナン、寒天などを挙げることができ
、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0008】上記硬度増強剤を用いる本発明による凍結
乾燥組成物の密度は250mg/ml以上となり、硬度
は1.5kg以上となるが、溶解性は良好であり、水中
で30秒から2分で再分散する。密度、硬度及び溶解性
は使用する硬度増強剤の種類および量により調節するこ
とができる。
【0009】本発明における脂溶性薬物は特に限定され
ないが例えばトコフェロ−ル、ユビデカレノン、メナテ
トレノン、ニコチン酸トコフェロ−ルなどを挙げること
ができ、1種または2種以上を組み合わせて用いても良
い。
【0010】本発明における乳化剤、糖および結合剤は
特に限定されない。乳化剤の例としては、ショ糖脂肪酸
エステル、レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステルなどを挙げることができ、糖の例として
はマンニト−ル、ガラクト−ス、グルコ−ス、フルクト
−ス、乳糖、ショ糖、トレハロ−スなどを、また、結合
剤の例としてはアラビアガム、アルギン酸ナトリウム、
カルボキシメチルセルロ−スナトリウム、ヒドロキシプ
ロピルセルロ−ス、ゼラチンなどを挙げることができ、
これらの1種または2種以上を組み合わせて用いても良
い。
【0011】本発明において、脂溶性薬物の凍結乾燥組
成物中における比率は、医薬品としての効果を発揮させ
るための最適量が望ましいが、一般に、脂溶性薬物量が
増えると乳化液の安定性が悪くなり、また凍結乾燥組成
物の外観も悪くなるので、一般に50%以下であり、好
ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下である
。また、薬物はその治療目的により1種類を用いても2
種類以上を組み合わせても良い。更に、水溶性薬物を用
いることも可能である。
【0012】本発明における硬度増強剤の凍結乾燥組成
物中における比率は、凍結乾燥物の使用目的によって自
由に選ぶことができるが、一般に0.1〜30%であり
、好ましくは0.5〜20%、更に好ましくは1〜5%
である。
【0013】本発明による凍結乾燥組成物は次のように
して製造することができる。例えば、トコフェロ−ルな
どの油状の薬物の場合には、薬物に乳化剤の一部を混合
溶解し、適当量のエタノ−ルなどの上記薬物を溶解しう
る溶媒を加え、50〜70℃に加温して粘度を低下させ
る。
【0014】一方、別に、糖類、増粘剤等を含む水溶液
を調整しておき、撹拌しながら先に調整した薬物を含有
する溶液を注射器などのノズルから噴射し、更に一般に
用いられる乳化機を用いて乳化する。得られた乳化液を
−20〜−50℃に冷却して撹拌しながら均一に凍結さ
せ、その後、凍結固体が融解しない温度に保持しながら
真空乾燥し、薬物を含有した乾燥固形物を得ることがで
きる。
【0015】
【作用】本発明による脂溶性薬物含有の凍結乾燥組成物
は固形で水分をほとんど含まないので薬物の安定性が良
く更に携帯にも適している。その服用方法は、そのまま
口から服用しても良く、用時水にとかして服用しても良
い。
【0016】
【実施例】いかに実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0017】実施例 1 酢酸−d−α−トコフェロ−ル2.5gにエタノ−ル5
mlを加え、約80℃に加温溶解する(A液とする)。 別に,ショ糖脂肪酸エステル1gを5%エタノ−ル水溶
液5mlに加温溶解し、超音波ホモジナイザ−により分
散溶解させる(B液とする)。A液を注射器でB液に注
入し、超音波ホモジナイザ−で分散溶解させる(C液と
する)。一方、ショ糖8g,D−マンニト−ル13g、
アラビアガム2gに水50mlを加え加温溶解する(D
液とする)。D液を激しく撹拌しながらC液を注入し十
分に乳化を行う(E液とする)。E液にロ−カストビ−
ンガム1.5gを加え、十分に乳化を行い、−50℃で
凍結し、通常用いられる方法により凍結真空乾燥して、
酢酸−d−α−トコフェロ−ルを含有した凍結乾燥固形
物を得た。
【0018】実施例2 実施例1で得たE液に、脱脂粉乳6gを加え、十分に乳
化を行い−50℃で凍結し、通常用いられる方法により
、凍結真空乾燥して、酢酸−d−α−トコフェロ−ルを
含有した凍結乾燥固形物を得た。
【0019】実施例3 実施例1で得たE液に、脱脂粉乳10g及びロ−カスト
ビ−ンガム1.5gを加え、十分に乳化を行い−50℃
で凍結し、通常用いられる方法により凍結真空乾燥して
、酢酸−d−α−トコフェロ−ルを含有した凍結乾燥固
形物を得た。
【0020】実施例4 ユビデカレノン0.5gにODO0.5gとエタノ−ル
5mlを加え、80℃に加温しながら混合した。更に大
豆レシチン0.2g、ショ糖脂肪酸エステル0.3gを
5%エタノ−ル水溶液5mlに分散、溶解した液を加え
、撹拌後超音波乳化機により乳化した。この乳化液に更
にグラニュウ糖10g、D−マンニト−ル15g、ロ−
カストビンガム1g、アラビアガム2g及び水50ml
を加え撹拌しながら−50℃に凍結後、通常用いられる
方法により真空乾燥して、ユビデカレノンを含有した凍
結真空乾燥組成物を得た。
【0021】実施例5 ユビデカレノン3gにマイバセット1.5gとエタノ−
ル20mlを加え、80℃に加温しながら混合した。更
に、大豆レシチン1.5g、ショ糖脂肪酸エステル1.
5gを5%エタノ−ル水溶液30mlに分散、溶解した
溶液に加え、撹拌後超音波乳化機により乳化した。この
乳化液に更にグラニュウ糖32g、マンニト−ル52g
、アラビアガム4g、2%寒天水溶液200mlを加え
溶解した水溶液を、撹拌しながら−50℃に凍結後、通
常用いられる方法により真空乾燥して、ユビデカレノン
を含有した凍結乾燥組成物を得た。
【0022】実施例6 ユビデカレノン2gにODO1.5gとエタノ−ル20
mlを加え、80℃に加温しながら混合した。更に、大
豆レシチン1.0g、ショ糖脂肪酸エステル1.0gを
5%エタノ−ル水溶液20mlに分散、溶解した溶液に
加え、撹拌後超音波乳化機により乳化した。この乳化液
に更にグラニュウ糖32g、マンニト−ル52g、アラ
ビアガム4g、2%寒天水溶液200mlを加え溶解し
た水溶液を、撹拌しながら−50℃に凍結後、通常用い
られる方法により真空乾燥して、ユビデカレノンを含有
した凍結乾燥組成物を得た。
【0023】実施例7 ユビデカレノン3gにマイバセット1.5gとエタノ−
ル20mlを加え、80℃に加温しながら混合した。更
に、大豆レシチン1.5g、ショ糖脂肪酸エステル1.
5gを5%エタノ−ル水溶液30mlに分散、溶解した
溶液に加え、撹拌後超音波乳化機により乳化した。この
乳化液に更にグラニュウ糖32g、マンニト−ル52g
、アラビアガム4g、カラギ−ナン1.0gに精製水2
00mlを加え溶解した水溶液を、撹拌しながら−50
℃に凍結後、通常用いられる方法により真空乾燥して、
ユビデカレノンを含有した凍結乾燥組成物を得た。
【0024】比較例1 実施例1で得たE液を−50℃で凍結し、通常用いられ
る方法により、凍結真空乾燥して、酢酸−d−α−トコ
フェロ−ルを含有した凍結乾燥固形物を得た。
【0025】
【効果】実施例1から3及び比較例1において製造した
凍結乾燥固形物の密度、硬度及び崩壊性を表1に示す。
【0026】 表1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−    試料        密
度(mg/ml)    硬度(kg)      崩
壊性(分)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−  比較例1    
    375              0.92
          0.5〜1  実施例1    
    388              1.63
          0.5〜2  実施例2    
    440              2.28
          0.5〜2  実施例3    
    497              3.06
          0.5〜2−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0027】本発明によりえられた凍結乾燥組成物は2
50mg/ml以上の密度と1.5kg以上の硬度を有
していることが分かる。一般に、硬度1.5kg以下で
は錠剤等の固形物の包装が困難であり、本発明による凍
結乾燥組成物はその取り扱い性が極めて良好であること
が明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂溶性薬物、乳化剤、糖および結合剤を含
    有する乳化液において、硬度増強剤を添加し、凍結乾燥
    することを特徴とする固形組成物
  2. 【請求項2】硬度増強剤が、脱脂粉乳、全脂粉乳、ロ−
    カストビ−ンガム、カラギ−ナン、寒天である請求項1
    記載の固形組成物。
  3. 【請求項3】脂溶性薬物が、トコフェロ−ル、ユビデカ
    レノン、メナテトレノン、ニコチン酸トコフェロ−ルで
    ある請求項1記載の固形組成物。
JP6110391A 1991-03-04 1991-03-04 脂溶性薬物を含有した凍結乾燥組成物 Pending JPH04275216A (ja)

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JP (1) JPH04275216A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003321352A (ja) * 2002-04-24 2003-11-11 Nisshin Pharma Inc コエンザイムq10含有組成物
JP2008280352A (ja) * 2000-12-01 2008-11-20 Kyowa Hakko Kirin Co Ltd 溶解性または経口吸収性の改善された組成物
JP2011519349A (ja) * 2008-03-20 2011-07-07 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 凍結乾燥ナノエマルション

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JP2008280352A (ja) * 2000-12-01 2008-11-20 Kyowa Hakko Kirin Co Ltd 溶解性または経口吸収性の改善された組成物
JP2003321352A (ja) * 2002-04-24 2003-11-11 Nisshin Pharma Inc コエンザイムq10含有組成物
JP2011519349A (ja) * 2008-03-20 2011-07-07 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 凍結乾燥ナノエマルション

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