JPH04274932A - 駆動滑り調整装置 - Google Patents

駆動滑り調整装置

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JPH04274932A
JPH04274932A JP3319664A JP31966491A JPH04274932A JP H04274932 A JPH04274932 A JP H04274932A JP 3319664 A JP3319664 A JP 3319664A JP 31966491 A JP31966491 A JP 31966491A JP H04274932 A JPH04274932 A JP H04274932A
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wheels
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    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン出力トルクな
いし伝動装置出力トルクを両駆動走行車輪に伝達するた
めに差動装置が設けられている自動車用の駆動滑り調整
装置(ASR装置)であって、このASR装置が、差動
装置を介して駆動される旋回傾向にある走行車輪を車輪
ブレーキの作動によって更に減速し、両駆動走行車輪を
制動する必要がある場合にはエンジントルクを例えば点
火および又は燃料供給および又はスロットル弁開度の操
作によって減少する原理に基づいて作動するような駆動
滑り調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる駆動滑り調整装置は、ドイツ連邦
共和国特許出願公開第1806671号公報、同第31
27302号公報、ドイツ連邦共和国特許第36156
38A1号公報、同第3810449A1号公報で公知
である。更に駆動走行車輪に対して例えば多板ディスク
ブレーキとして形成された補助ブレーキを設けることも
知られている(ドイツ連邦共和国特許第3319152
C2号公報参照)。この補助ブレーキは構造的に差動装
置と共に1つのユニットを形成し、左右の駆動軸に作用
する。この公知の(少なくとも駆動滑り調整の必要状態
の最初の過程において)ブレーキ操作で作動する調整装
置は、次のような欠点を有している。即ち、一方の駆動
走行車輪が高い摩擦係数(μ)の走行軌道範囲を走行軌
道と車輪との間で転動し、他方の駆動走行車輪が非常に
小さな摩擦係数の走行軌道範囲を転動する場合、良好な
伝達性能の走行車輪を介して推進トルクが伝達するため
に、エンジンにより伝達装置を介して用意される駆動ト
ルクのかなりの部分がいわば無駄にされてしまうという
欠点を有している。これは実際には、非常に弱く機動さ
れた走行車即ちエンジン出力が70kW以下で重量が1
0000N〜12000Nの走行車の場合に、登坂能力
がいわゆる「μ・滑り」状態のもとでは例えば20%の
勾配を走行するためには十分でないという結果となる。 従って冒頭に述べた形式の駆動滑り調整装置は、従来で
は大きな出力クラスの走行車でしか実現できない。
【0003】更に、駆動走行車輪間の回転数差および従
って滑り差を補償する制御可能な拘束度で拘束できる差
動装置を利用することが知られている(ドイツ連邦共和
国特許第3528389A1号公報、同第370806
3A1号公報、同第3828656A1号公報参照)。 その場合、滑りを制限する目的のために、駆動系に連結
された駆動トルクを絶対値に応じて制御して変更しなけ
ればならない。
【0004】このようにして走行車の十分な動的安定性
を保証するASR装置を実現するために、差動装置の非
常に高い拘束度が調整できねばならず、これは典型的な
形状において摩擦クラッチとして形成された拘束要素に
関して構造的にかなり高価な費用を伴う。更に駆動系に
おいて即座にトルク減少ができねばならず、その場合、
例えばスロットル弁開度あるいは燃料供給の変更による
トルクの減少は、全体として多くの状態に対してエンジ
ンおよび駆動系の慣性のために非常にゆっくり行われ、
従って補助的な調整装置が必要とされる。例えば差動装
置の入力軸に作用するディスクブレーキあるいはエンジ
ン・クラッチを切り離す操作装置が必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、単純
な全体構成において小さな出力クラスの走行車の場合で
も良好な牽引特性特に良好な登坂性能を生ずるような駆
動滑り調整装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、冒頭に述べた形式の駆動滑り調整装置において、差
動装置が、駆動走行車輪を介してこれと走行軌道との間
に伝達される推進トルクの差の増大に伴って拘束度の値
を増大し最大でも40%に制限された拘束度の値に増大
するような少なくとも1つの拘束装置を備えていること
によって達成される。
【0007】本発明によれば、場合によって必要なブレ
ーキ操作によってエンジン出力トルクはほんの僅かしか
無駄にされない。これは差動装置の少なくとも部分的な
拘束によってこれによって形成される拘束度の値に応じ
て、エンジンによって伝達装置を介して用意される駆動
トルクの大部分が有効に利用されるからである。
【0008】これはエネルギの観点から見て、旋回傾向
にある走行車輪におけるブレーキ操作によってエンジン
により用意された駆動トルクの半分まで無駄にされるよ
うな一般的な駆動滑り調整装置に比べて、差動装置の「
内部」で拘束度を形成するために駆動出力はトルク差に
相応した値しか消費されないという価値を有している。
【0009】差動装置において必要な拘束作用を得るた
めに、請求項2に提案されているように、拘束装置の少
なくとも1つが、1つの駆動リングギヤあるいは1つの
差動かさ歯車をこれらの歯車が回転可能に支持されてい
る差動装置のケージに摩擦結合する摩擦クラッチとして
形成されていれば十分である。
【0010】請求項3に提案されている駆動滑り調整装
置の有利な実施態様において、駆動軸の左右の軸にそれ
ぞれ摩擦クラッチが付属して設けられている。これらの
摩擦クラッチは、請求項4,5の特徴事項で特徴づけた
形態においていわば自動的に作動する拘束装置を形成し
、そのための制御手段は全く不要である。
【0011】これに代えて又は組み合わせて、請求項6
に提案されているように電子油圧制御要素を設けること
もできる。この電子油圧制御要素は電子制御装置の出力
信号によって制御される電磁弁を介して制御される。電
子制御装置は、レベルおよび又は周波数に応じて少なく
とも駆動走行車輪の動的特性についての情報を含んでい
る車輪回転数センサの出力信号を処理して出力信号を発
生する。
【0012】同様に上述した形態の駆動滑り調整装置に
代えて又はこれと組み合わせて、差動装置の拘束装置の
枠内に、ダイラント液体が充填されたせん断要素も設け
られ、このせん断要素は同様に自動的に応動し、全く制
御装置は不要である。
【0013】更にまた請求項8の特徴事項によって、後
車軸(駆動走行車輪の車軸)において共通のブレーキ圧
調整で作動するアンチロック装置を装備している走行車
の駆動滑り調整装置を特に僅かな費用で形成できる。
【0014】以下図を参照して本発明の実施例の構造お
よび作用を詳細に説明する。
【0015】
【実施例】図1には、アンチロック装置(ABS装置)
並びに駆動滑り調整装置(ASR装置)を装備した後車
軸駆動式の路面走行車における駆動ブレーキ設備10の
駆動車輪に付属された部分が示されている。その駆動ブ
レーキ設備10は液圧式2回路ブレーキ設備として形成
され、その前輪ブレーキ(図示せず)はブレーキ回路I
の形にまとめられ、駆動走行車輪をも表している後輪ブ
レーキ11,12は後車軸ブレーキ回路IIの形にまと
められている。走行車の後輪を駆動する左右の駆動軸1
3,14は、概略的に図示した伝動装置あるいはエンジ
ンの出力軸16に差動装置17を介して接続されている
。その差動装置17は出力軸16を介して用意されるエ
ンジントルクを後輪11,12に分配する。
【0016】両ブレーキ回路I,IIは静的ブレーキ回
路を前提としている。それらのブレーキ圧を供給するた
めに、一般的な構造のタンデム形マスターシリンダとし
て形成され全体を符号18で表したブレーキ装置が設け
られている。このブレーキ装置18はブレーキペダル1
9によってブレーキ圧増幅器21を介して作動される。 図示した実施例の場合、後車軸ブレーキ回路IIはブレ
ーキ装置18の二次側出口圧力室22に接続されている
。この二次側出口圧力室22はブレーキ装置18の一次
側出口圧力室に対して浮遊ピストン23によって圧力密
に境界づけられている。その一次側出口室には前車軸ブ
レーキ回路Iの主ブレーキ配管24が接続されている。
【0017】ABS装置は、アンチロック制御のブレー
キ圧低減過程において制御下にある1つあるいは複数の
車輪ブレーキから排出される制動液がその都度のブレー
キ回路I又はIIに付属されたブレーキ装置18の出口
圧力室の中に戻す逆送り原理に基づいて作動される。
【0018】ASR装置は、旋回(スピン)傾向を有す
る駆動走行車輪をその車輪ブレーキ11および又は12
の作動によって再び減速する原理、および両方の車輪が
旋回傾向を有し従って制動しなければならない場合にエ
ンジントルクを例えば燃料の供給、点火およびエンジン
への空気導入について操作することによって減少する原
理に基づいて作動する。
【0019】アンチロック制御並びに駆動滑り調整に対
して利用されるブレーキ圧調整弁として、車輪ブレーキ
11,12にそれぞれ入口弁26,27が設けられ、且
つ車輪ブレーキ11,12にそれぞれ出口弁31,32
が設けられている。後車軸ブレーキ回路IIのブレーキ
装置18の二次側出口圧力室22に接続されている主ブ
レーキ配管29の分岐個所28から出ているブレーキ配
管分岐管29′,29″は、入口弁26,27を介して
導かれている。ブレーキ配管分岐管29′,29″を介
してブレーキ圧の車輪ブレーキ11,12への連結が行
われる。車輪ブレーキ11および又は12は個々にある
いは一緒に出口弁31,32を介して後車軸ブレーキ回
路IIの戻り配管33に接続できる。この戻り配管33
には一方では低圧緩衝アキュムレータ34が接続され、
他方では入口逆止め弁36を介して電動式逆搬ポンプ3
7が接続されている。この逆搬ポンプ37は出口逆止め
弁38を介して後車軸ブレーキ回路IIの主ブレーキ配
管29に接続されている。
【0020】この実施例の場合、入口弁26,27は2
ポート2位置電磁弁として形成されている。その基本位
置0はそれぞれの車輪ブレーキ11,12を後車軸ブレ
ーキ回路IIの主ブレーキ配管29に接続する貫流位置
であり、励磁位置Iはそれぞれの車輪ブレーキ11,1
2を主ブレーキ配管29に対して切り離す遮断位置であ
る。
【0021】出口弁31,32は2ポート2位置電磁弁
として形成されている。その基本位置0は車輪ブレーキ
11および又は12を戻り配管33に対して遮断する遮
断位置であり、励磁位置Iは車輪ブレーキ11および又
は12を戻り配管33に連通する貫流位置である。
【0022】後車輪ブレーキ11,12にそれぞれ付属
されたこれらの入口弁26,27および又は出口弁31
,32に相応した入口弁および出口弁は、前車軸ブレー
キ回路Iの車輪ブレーキ(図示せず)にも付属されてい
る。同様にこれに対して設けられた逆搬ポンプおよびこ
のブレーキ回路の戻り配管に接続された緩衝アキュムレ
ータは、構造および作用において後車軸ブレーキ回路I
Iの戻り配管33、逆搬ポンプ37および緩衝アキュム
レータ34に相応している。
【0023】入口弁26,27、出口弁31,32、緩
衝アキュムレータ34および入口逆止め弁36と出口逆
止め弁38を持った逆搬ポンプ37を有し全体を符号3
9で表した上述した液圧ユニットにより、後車軸におけ
るアンチロック制御が、各車輪について後車輪ブレーキ
11,12においてブレーキ圧低減、ブレーキ圧保持お
よびブレーキ圧再生の過程を互いに無関係に制御するよ
うにできる。即ち一方の車輪ブレーキ例えば左側の後輪
ブレーキ11についてブレーキ圧が低減される間、右側
の後輪ブレーキ12にブレーキ圧が再び形成されるよう
に、逆相でもブレーキ圧の変更ができる。入口弁26,
27および出口弁31,32の図示した基本位置0は、
通常の制動即ちアンチロック制御下にない制動並びにア
ンチロック制御の制御サイクル中に進行するブレーキ圧
の再形成過程に対応している。アンチロック制御サイク
ルの枠内における入口弁26,27および出口弁31,
32の規則的な制御にとって必要な制御信号は、全体を
符号41で表した電子制御装置によって発生される。こ
の電子制御装置41には、入力信号として少なくともブ
レーキ光スイッチ42の出力信号、図1の実施例の場合
に後輪に個々に付属されている車輪回転数センサ43,
44の出力信号、および走行車の前輪に付属された相応
した車輪回転数センサ(図示せず)によって発生される
出力信号が導かれる。これらの信号は信号レベルおよび
又は周波数に応じて走行車輪の動的挙動についての情報
を含んでいる。その電子制御装置41はこれらの出力信
号から公知の計算方法に応じて、入口弁26,27およ
び出口弁31,32並びに逆搬ポンプ37の規則的な制
御にとって必要な制御信号を発生する。
【0024】駆動滑り調整装置を実現するために、図1
の実施例の場合、アンチロック装置の実現に対して述べ
たABS液圧装置39を形成する構成要素に加えて、A
SR機能制御弁46、ASR出口弁47および圧力制限
弁48付き電気制御式充填ポンプ49が設けられている
。これらは全体で同様に補助的な液圧ユニット51を形
成し、この液圧ユニット51はABS液圧装置39と組
み合わせて駆動滑り調整機能を実現することができる。
【0025】ASR機能制御弁46は、ブレーキ装置1
8の後車軸ブレーキ回路IIに付属された圧力出口52
と後車軸ブレーキ回路IIの主ブレーキ配管29との間
に接続され、2ポート2位置電磁弁として形成されてい
る。その基本位置0は、ブレーキ圧がブレーキ装置18
から主ブレーキ配管29に、および入口弁26,27お
よびブレーキ配管29′,29″を介して車輪ブレーキ
11,12に連結できる貫流位置である。そのASR調
整運転に対応する励磁位置Iは、ブレーキ装置18が後
車軸ブレーキ回路IIに対して遮断され、ASR調整運
転において補助圧力源として利用される後車軸ブレーキ
回路IIの逆搬ポンプ37の出口圧力を一方および又は
他方の後輪ブレーキ11および又は12にブレーキ圧供
給を行う遮断位置である。この場合、制動液はブレーキ
装置18の貯蔵タンク53から充填ポンプ49によって
供給される。
【0026】ASR出口弁47は同様に2ポート2位置
電磁弁として形成されている。この電磁弁は電子制御装
置41によって発生されるASR制御信号によって、そ
の遮断基本位置0から励磁位置としての貫流位置Iに制
御される。ASR出口弁47はブレーキ装置18の制動
液貯蔵タンク53と戻り配管33ないしこれに接続され
た緩衝アキュムレータ34との間に接続されている。A
SR出口弁47は駆動滑り調整運転においてだけ目的に
適ってASR調整サイクルの全時間にわたってその励磁
位置I(貫流位置)に切り換えられ、さもなければその
基本位置0に維持されている。
【0027】ASR調整運転においてもABS液圧装置
39の入口弁26,27および出口弁31,32はアン
チロック制御運転に類似してブレーキ圧の形成、ブレー
キ圧の保持およびブレーキ圧の低減過程を制御するため
に利用される。ASR機能制御弁46、ASR出口弁4
7およびASR調整運転における逆搬ポンプ37および
充填ポンプ49の制御にとって必要な制御信号は、電子
制御装置41によって車輪回転数センサの出力信号を公
知の計算方法で処理して発生される。この電子制御装置
41はABS制御運転の制御並びにASR調整運転の制
御に対して設計されている。
【0028】駆動滑り調整装置の別の機能要素として差
動装置17は拘束装置56,57および又は58,59
を装備している。これらの拘束装置は、駆動走行輪を介
して走行輪と走行軌道との間に伝達される推進トルクの
差が増大するにつれて差動装置17の拘束度を増大する
。その拘束度MSMG は次式で表される。 その場合、MswrおよびMswlは、後車軸駆動装置
の右側駆動軸14および左側駆動軸13およびこれらに
固く結合された走行車輪を介して伝達される推進トルク
である。
【0029】拘束装置56〜59は構造的に差動装置1
7に一体化されている。なおこの場合も差動装置17は
公知の形に形成されており、詳しくは図2も参照された
い。
【0030】差動装置17のハウジング61の中に、図
2において詳細に理解できる配置構造で、走行車長手軸
心に対して直角に延びる水平軸心62を中心に回転可能
に全体を符号63で表したケージ(保持体)が支持され
ている。このケージ63にはリングギヤ(大減速歯車)
64が固く結合されている。このリングギヤ64は駆動
ピニオン66にかみ合っている。この駆動ピニオン66
は走行車長手軸心に対して平行に延びる水平軸心67を
中心に回転可能にハウジング61に支持され、走行車の
駆動系の駆動推進軸(プロペラシャフト)16に連結さ
れている。駆動ピニオン66およびリングギヤ64の直
径比率によって駆動系の後車軸変速比iHAが決定され
る。
【0031】ケージ63はリングギヤ64を固定するた
めに設けられたフランジ68を除いてその長手中央平面
69に対して対称に形成され、また差動装置17のハウ
ジング61における軸受71に関しても対称に形成され
ている。この軸受71はケージ63の回転軸心62を中
心に回転可能に駆動リングギヤ(大差動歯車)72,7
3を支持している。これらの駆動リングギヤ72,73
はハウジング61の横から出る軸74,76によってハ
ウジング61に回転可能に支持されている。リングギヤ
軸74,76は自在継手77,78(図1参照)を介し
て又は機能的に類似した継手によって後車軸駆動装置の
左右の駆動軸13,14に固く結合されている。
【0032】駆動リングギヤ72,73は差動かさ歯車
79,81にかみ合っている。これらの差動かさ歯車7
9,81は駆動リングギヤ72,73の水平回転軸心6
2に対して垂直に延びる軸心82を中心に回転可能にケ
ージ63に支持されている。
【0033】拘束装置56,57の内で図2には、左側
後輪に付属された拘束装置56だけの機能的に重要な構
造が詳細に示されている。拘束装置56,57は多板デ
ィスククラッチとして形成されている。この多板ディス
ククラッチは駆動リングギヤ72,73の僅かな軸方向
移動によって、駆動リングギヤ72,73と差動装置1
7のケージ63との間に大きな摩擦を形成するように作
動される。これによって差動装置17は非常に高いが限
られた拘束度で拘束される。その駆動リングギヤ72,
73の移動は、駆動リングギヤ72,73に異なったト
ルクが作用したときに、駆動リングギヤ72,73と差
動かさ歯車79,81との間に生ずるかみ合い力の軸方
向分力によって行われる。これは常に、駆動走行車輪が
異なった角速度ωRr,ωRlで回転する場合である。
【0034】拘束装置56,57として設けられた多板
ディスククラッチは、ケージ63に相対回転不能に接続
され且つこれに駆動リングギヤ72,73の(水平)回
転軸心62の方向に移動可能に支持されたディスク83
(以下において静止ディスクと呼ぶ)と、リングギヤ軸
74,76に相対回転不能に接続され且つ同様にその回
転軸心62の方向に軸方向に移動可能なディスク84(
以下において回転ディスクと呼ぶ)とを有している。 その静止ディスク83および回転ディスク84は拘束装
置56,57の内部においてそれぞれ1つの多板ディス
ク56′,57′を形成しており、これらの多板ディス
クの内部において2枚の静止ディスク83の間ごとに1
枚の回転ディスク84が配置され、両多板ディスク56
′,57′の最外側静止ディスク83′はケージ63の
横の端面壁86ないし87に固く結合され、最内側回転
ディスク84′は両駆動リングギヤ73ないし74の環
状の外側基礎面88ないし89に取り付けられている。
【0035】静止ディスク83をケージ63に相対回転
不能であるが軸方向に移動可能に連結するために、円筒
状に形成されたケージ内側円胴体91は直歯として形成
された内歯92,93を備えている。これらの内歯92
,93は両多板ディスク56′,57′のリング板状に
形成された静止ディスク83の補足的な外歯にかみ合っ
ている。
【0036】同じようにして回転ディスク84の相対回
転不能であるが軸方向に移動可能な連結は、リングギヤ
軸74,76の外側直歯94,96およびこれにかみ合
う回転ディスク84の補足的な内歯によって行われてい
る。
【0037】駆動リングギヤ72,73の軸方向の移動
も、これらがリングギヤ軸74,76の外歯94,96
を補足する内歯を備えていることによって達成される。
【0038】上述した拘束装置56,57の形成によっ
て、差動装置17における差動かさ歯車79,81と駆
動リングギヤ72,73との間に生ずるかみ合い力を利
用して、最大で35%〜40%の拘束率が達成される。
【0039】必要な場合に差動装置17においてもっと
高い拘束度を得るために、リングギヤ軸74,76は、
全体を符号98で表した補助圧力源の出口圧力により各
駆動圧力室97を弁制御して供給することによって力を
制御して多板ディスク56′,57′の十分な圧縮にと
って必要な小さな(約1mmの)行程だけ移動できるよ
うに考慮されている。これらのリングギヤ軸74,76
の内側端にはそれぞれ概略的に図示したストッパ99,
101が設けられている。これらのストッパ99,10
1によってリングギヤ軸74,76の外向き移動はかみ
合い結合で駆動リングギヤ72,73に伝達される。
【0040】駆動圧力室97は(軸方向に移動可能に)
リングギヤ軸74を同心的に取り囲む全体を符号102
で表したリングピストンによって境界づけられている。 このリングピストン102は段付きピストンとして形成
され、その外側大径ピストン部103および内側小径ピ
ストン部104はそれぞれハウジング61の対応した大
径ボア106および小径ボア107の中に圧力密に移動
可能に案内されている。これらの大径ボア106および
小径ボア107はラジアル環状肩部108を介して相互
に移行している。リングギヤ軸74はアキシャル球軸受
109によってリングピストン103に回転可能に支持
され、この軸受109を介してリングピストン103に
移動不能に結合されている。リングギヤ軸74,76を
左右の駆動軸13,14に連結する継手77,78は詳
細に図示していない方式で、これらの継手の内部におい
て拘束装置56,57が応動した際に生ずるリングギヤ
軸74,76の軸方向のずれを受けとめるように形成さ
れている。
【0041】拘束装置56,57を作動するために駆動
圧力室97にその出口圧力を供給する補助圧力源98と
して、走行車においてもともと存在する例えばパワース
テアリング装置あるいはレベル制御装置における60〜
120バールの出口圧力で作動する液圧式圧力源が利用
される。これによって、段付きボア106,107の内
側断面積の差に相応しリングピストン102に補助圧力
源98の出口圧力を与える大きな環状面に関連して、拘
束装置56,57の作動に対して十分大きな力が得られ
る。このようにして(補助的な)液圧式に作動する拘束
装置56,57を制御するために、3ポート2位置切換
弁として形成された電磁弁111が設けられている。こ
の電磁弁111は補助圧力源98の圧力出口112と制
御配管の分岐個所113との間に接続されている。分岐
個所113から拘束装置56,57の駆動圧力室97に
通じる制御配管分岐管114′,114″が出ている。 拘束制御弁111の基本位置0において、補助圧力源9
8の圧力出口112は制御配管分岐管114′,114
″に対して遮断され、駆動圧力室97を拘束制御弁11
1の貫流路116を介して補助圧力源98の(無圧の)
貯蔵タンク117に放圧している。電子制御装置41が
走行車の車輪回転数センサ特に車輪回転数センサ43,
44の出力信号を参考にして少なくとも1つの駆動走行
車輪が旋回傾向にあることを検出したとき、拘束制御弁
111は電子制御装置41の出力信号によって励磁位置
Iに切り換えられる。この励磁位置Iにおいて、補助圧
力源98の圧力出口112は拘束制御弁111の別の貫
流路118を介して制御配管分岐管114′,114″
に接続され、補助圧力源98の貯蔵タンク117が制御
配管分岐管114′,114″に対して遮断される。
【0042】上述した実施例に付加的に設けられた拘束
装置58,59は差動装置17における拘束作用を得る
ためだけに適用される。この場合拘束装置58,59は
液体せん断要素として形成され、その作動媒体はダイラ
ント液体である。即ち、これらがせん断に曝され、せん
断の最小値γ並びにせん断速度の敷居値γsが超過され
たときに、せん断要素の「硬さ跳躍」を伴う劇的な粘性
増加を生ずるような液体である。
【0043】液体せん断要素58,59は、差動装置1
7の差動ピニオン79,81がそれらの軸ピン119,
121で自由に回転可能に支持されているケージ円筒部
91の外側の平らな範囲91′,91″に配置されてい
る。両液体せん断要素58,59は、走行車の両駆動車
輪の平均回転数で回転するケージ63のアンバランスを
避けるために同形に形成されている。
【0044】各せん断要素58,59はそれぞれ円形の
安定せん断ディスク122を有している。これらのせん
断ディスク122は差動かさ歯車79,81の軸ピン1
19,121の平らな外側面範囲91′,91″から僅
かに突出した自由端部に相対回転不能に結合されている
。これらのせん断ディスク122はダイラント液体が充
満されている平らな円筒状のせん断室123の中に配置
されている。このせん断室123は外側が平らなポット
状カバー124によって境界づけられ、少なくとも1つ
のシールリング126によって軸ピン119,121に
対してシールされている。ポット状カバー124はケー
ジ63の平らな外側面範囲91′,91″に液密に取り
付けられている。せん断ディスク122の配置は、これ
とケージ円筒部の平らな外側面範囲91′,91″との
間に環状の隙間127が存在し、外側の円形面とポット
状カバー124の底部分128の内側の平らな円形面と
の間に隙間129が存在し、これらの隙間127,12
9は同じ幅を有している。この幅は、せん断ディスク1
22の円周面とこれに半径方向に対向して位置するポッ
ト状カバー124の内周面との間に存在する円筒状の隙
間131にも相応している。この隙間幅は、差動かさ歯
車79,81の回転によりせん断ディスク122が回転
する際にせん断の最小値γminおよび差動かさ歯車7
9,81の所定の最低回転数からのダンラント液体にお
けるせん断速度の敷居値γsも超過され、そこからダイ
ラント液体の粘性跳躍が生じ、これによってせん断ディ
スク122とこれを取り囲むケージ63およびポット状
カバー124の部分との結合が増大し(材料的に結合さ
れ)、差動装置17における所望の拘束作用を結果的に
生ずるように寸法づけられている。
【0045】せん断要素58,59に利用するために適
したダイラント液体は例えば共重合体・分散である。こ
れは、α,βモノオレフィン化の未飽和モノカルボン酸
および又はジカルボン酸を、モノオレフィン化の未飽和
重合体および場合によっては少量の多重オレフィン化の
未飽和の重合体と、一般的な乳化剤および分散化剤並び
に重合開始剤の立会いのもとで乳濁液・共重合によって
製造され、共重合体含有量は35〜55%である。共重
合体含有物の幅広い濃度範囲内で粒度の拡散が僅かで実
現できるこのような(ダイラント)共重合体・分散の製
造は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3025
562号公報に詳細に記載されている。この物質クラス
の共重合体・分散はその化学的および物理的特性の良好
な長期安定性によって特徴づけられる。これは種々の値
の開始粘性および臨界せん断速度γsで実現でき、その
場合、臨界せん断速度γsの変更範囲は1s−1〜10
−4s−1であり、達成しなければならなず従ってダイ
ラント液体がダイラント特性を特色づける粘性増大を生
ずるせん断の最小値γminは0.5である。
【0046】なおせん断要素58,59に、上述した物
質クラスに属するダイラント液体と異なったものも、そ
の流動特性が上述した共重合体・分散と類似しているか
等価である場合に採用できる。
【0047】駆動滑り調整の応動の際に拘束装置56,
57ないし58,59においてたとえ限られた拘束度を
形成するために(摩擦によって)消費されるエンジン駆
動出力の量は、後車軸駆動の相応した拘束度を形成する
ために全体的に見て車輪ブレーキ11および又は12の
作動だけで増大する駆動エンジンの損失よりも著しく小
さいので、図1および図2を参照して述べた駆動滑り調
整装置を装備した走行車は、後車軸駆動装置の必要な拘
束度をブレーキ操作だけで形成する駆動滑り調整装置を
装備した走行車に比べて非常に簡単に機動化できる。
【0048】これは、極端なμ・滑り状態即ち走行軌道
と両駆動走行車輪との間の摩擦係数が大きく相違してい
る場合に走行車の登坂性能が減少されるという走行状態
をほとんど問題なくするという利点を有する。図3に示
されている別の実施例に対しても、アンチロック装置並
びに駆動滑り調整装置の特に単純な構成が示されている
【0049】図3におけるブレーキ設備10′の構造機
能要素は、図1および図2における構造機能要素と同じ
部品には同一符号を付け、これによってそれらの構造お
よび機能についての説明は省略する。
【0050】図3におけるブレーキ設備10′の場合、
図1におけるブレーキ設備10と異なって、アンチロッ
ク装置は三回路装置として形成され、これは走行車の(
図示していない)前輪ブレーキにおいて独立したブレー
キ圧調整で作動し、後輪ブレーキ11,12において共
通したブレーキ圧調整で作動する。従って両後輪に対し
て唯一の車輪回転数センサ132が設けられ、その出力
信号はレベルおよび又は周波数に応じて走行車の駆動後
輪の回転数ωRl,ωRrの合計の大きさである。アン
チロック制御の上述した方式に相応して、後車軸ブレー
キ回路IIに対して唯一の入口弁133が設けられてお
り、この入口弁133を介して、ASR制御弁46と後
輪ブレーキ11,12へ通じるブレーキ配管分岐管29
′,29″が出ている分岐個所28′との間を延びる後
車軸ブレーキ回路IIの主ブレーキ配管29の部分が導
かれ、また出口弁134は後車軸ブレーキ回路IIの主
ブレーキ配管29の分岐個所28′と戻り配管33との
間に液圧的に接続されている。この戻り配管33には緩
衝アキュムレータ34および逆搬ポンプ37の入口側入
口逆止め弁36が接続されている。
【0051】更にアンチロック制御の制御過程の制御並
びに駆動滑り調整の調整過程の制御に対して用意された
電子制御装置41′は、これが(ブレーキ光スイッチ出
力信号と組み合わせて)3つの車輪回転数センサの出力
信号を処理して、入口弁133、出口弁134並びにA
SR機能制御弁46,ASR出口弁47の規則的な制御
にとって必要な出力信号を発生するように形成されてい
る。
【0052】入口弁133および出口弁134は更に貫
流位置および遮断位置を持った2ポート2位置切換電磁
弁として形成され、その入口弁133の基本位置0は貫
流位置であり、出口弁134の基本位置0は遮断位置で
ある。
【0053】入口/出口弁組133,134の代わりに
唯一の3ポート3位置電磁弁も利用できる。この電磁弁
は基本位置としての圧力形成位置から遮断位置を介して
圧力低減位置に制御できる。
【0052】差動装置17の構成の単純化は、駆動リン
グギヤ72,73の一方と共働する拘束装置56又は5
7しか設けられていないことによって達成される。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、場合によって必要なブ
レーキ操作によってエンジン出力トルクはほんの僅かし
か無駄にされず、小さな出力クラスの走行車の場合でも
良好な牽引特性特に良好な登坂性能を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動車軸の差動装置に拘束装置が装備された本
発明に基づく駆動滑り調整装置を備えた後車軸駆動装置
を持った路面走行車のブレーキ設備の液圧系統図。
【図2】図1において差動装置の駆動リングギヤ、リン
グギヤおよび差動かさ歯車の回転軸線を含む平面内を通
る差動装置の断面図。
【図3】異なった実施例の図1に相応した液圧系統図。
【符号の説明】
17            差動装置13,14  
    左右の駆動軸 56,57      拘束装置 58,59      拘束装置 63            ケージ(保持体)72,
73      駆動リングギヤ79,81     
 差動かさ歯車 122            せん断ディスク123
            せん断室127,129  
  空隙 131            空隙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジン出力トルクないし伝動装置出
    力トルクを両駆動走行車輪に伝達するために差動装置が
    設けられている自動車用の駆動滑り調整装置(ASR装
    置)であって、このASR装置が、差動装置を介して駆
    動される旋回傾向にある走行車輪を車輪ブレーキの作動
    によって更に減速し、両駆動走行車輪を制動する必要が
    ある場合にはエンジントルクを例えば点火および又は燃
    料供給および又はスロットル弁開度の操作によって減少
    する原理に基づいて作動するような駆動滑り調整装置に
    おいて、差動装置(17)が、駆動走行車輪を介してこ
    れと走行軌道との間に伝達される推進トルクの差の増大
    に伴って拘束度の値を増大し最大でも40%に制限され
    た拘束度の値に増大するような少なくとも1つの拘束装
    置(56,57;58,59)を備えていることを特徴
    とする駆動滑り調整装置。
  2. 【請求項2】  拘束装置(56,57)の少なくとも
    1つが、1つの駆動リングギヤ(72および又は73)
    あるいは1つの差動かさ歯車(79および又は81)を
    差動装置(17)のケージ(63)に摩擦結合する摩擦
    クラッチとして形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の駆動滑り調整装置。
  3. 【請求項3】  差動装置(17)の駆動リングギヤ(
    72,73)にそれぞれ摩擦クラッチ(56,57)が
    付属して設けられていることを特徴とする請求項2記載
    の駆動滑り調整装置。
  4. 【請求項4】  差動装置(17)が(それ自体公知の
    )滑り制限形伝動装置(AGS)として形成され、その
    駆動リングギヤ(72,73)が差動装置(17)のケ
    ージ(63)並びにハウジング(61)に軸方向に移動
    可能に配置され、左右の駆動軸(13,14)を介して
    伝達されるトルクの値が異なっている場合に差動かさ歯
    車(79,81)と駆動リングギヤ(72,73)との
    間に生ずるかみ合い力によって軸方向に移動でき、これ
    によって駆動リングギヤ(72,73)と差動装置(1
    7)のケージ(63)との摩擦結合が増大されることを
    特徴とする請求項3記載の駆動滑り調整装置。
  5. 【請求項5】  拘束装置(56,57)の枠内に一方
    では、左右の駆動軸(13,14)に相対回転不能に結
    合され且つこれに対して軸方向に移動できるクラッチデ
    ィスク(84)が設けられ、他方では、ケージ(63)
    に相対回転不能に支持され同様に軸方向に移動できるク
    ラッチディスク(83)が設けられ、横側ケージ壁(8
    6,87)が多板ディスク(56′,57′)に対する
    支持体を形成していることを特徴とする請求項4記載の
    駆動滑り調整装置。
  6. 【請求項6】  拘束装置(56,57)が、拘束度を
    制限された液圧作動式の電気制御形差動拘束装置として
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1つに記載の駆動滑り調整装置。
  7. 【請求項7】  差動装置(17)のケージ(63)に
    ダイラント液体が充填されているせん断室(123)が
    存在しており、この中に差動かさ歯車(79,81)に
    相対回転不能に結合されたせん断ディスク(122)が
    配置され、このせん断ディスク(122)の境界面によ
    ってせん断室(123)の内部にせん断隙間(127,
    129,131)が境界づけられ、これらのせん断隙間
    において、差動かさ歯車(79,81)の最低の回転お
    よび回転速度から、ダイラント液体の粘性跳躍の発生を
    特色づけるせん断(γ)およびせん断速度(γ)の敷居
    値(γmin,γs)が超過されることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1つに記載の駆動滑り調整装
    置。
  8. 【請求項8】  両駆動走行車輪の車輪ブレーキ(12
    ,13)に対してそれぞれ共通の1つの入口弁(133
    )および出口弁(134)が設けられ、その入口弁(1
    33)を介して両車輪ブレーキ(11,12)にブレー
    キ圧が形成され、出口弁(134)を介して駆動走行車
    輪の両車輪ブレーキ(11,12)が一緒にアンチロッ
    ク装置(51)の戻り配管(33)に接続でき、駆動走
    行車輪に唯一の車輪回転数センサ(132)が付属され
    、その出力信号がレベルおよび周波数に応じて両駆動走
    行車輪の回転数の合計の大きさを表していることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の駆動滑
    り調整装置。
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