JPH044924Y2 - - Google Patents

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JPH044924Y2
JPH044924Y2 JP14681684U JP14681684U JPH044924Y2 JP H044924 Y2 JPH044924 Y2 JP H044924Y2 JP 14681684 U JP14681684 U JP 14681684U JP 14681684 U JP14681684 U JP 14681684U JP H044924 Y2 JPH044924 Y2 JP H044924Y2
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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセンタデフ付4輪駆動車用アンチスキ
ツド装置、特に、車輪速度に基づき検出した車輪
のロツクをブレーキ液圧制御により防ぐセンタデ
フ付4輪駆動車用アンチスキツド装置に関する。
車両の制動時に車輪の減速度あるいはスリツプ
率を検出し、この検出値に応じて車両のブレーキ
油圧系内のブレーキ圧力調整器としてのモジユレ
ータを作動させ、車輪ロツクを防ぐアンチスキツ
ド装置が知られている。このようなアンチスキツ
ド装置が車両に装着される場合、各車輪毎に車輪
速度センサおよびモジユレータを装着し、各車輪
のロツクをそれぞれ制動時に防ぎ、これにより、
制動距離の短縮を計ることが望ましい。しかし、
全車輪に車輪速度センサ等をそれぞれ取付けるこ
とは大幅なコストアツプ要因となることより、改
良が望まれている。
ところでセンタデフ付4輪駆動車は制動時にお
いて、1輪ロツク、前後一方の左右輪による2輪
ロツク、前後各一輪からなる2輪ロツク、3輪ロ
ツクおよび4輪ロツクを生じると考えられる。こ
の場合制動距離の増加や直進性が損われるという
不具合がある。
ところがセンタデフの無い、あるいはセンタデ
フがデフロツクを生じて直結となつた場合、4輪
駆動車は制動時に次のような特殊な挙動を示す。
即ち、(1)4輪中の1輪のみがロツクすると、この
ロツク輪と左右反対側の車輪は前後デフの作動作
用により前後反対側の車輪の2倍の回転速度で作
動することになり、このような状態は実際に発生
することは少ない。(2)、4輪中の前後一方の左右
2輪が同時ロツクしたとすると推進軸はロツクと
なり、前後反対側の一対の車輪は回転せずこの状
態は生じない。(3)、4輪中の前後の各1輪ずつが
同時ロツクしたとすると、これらロツク輪と左右
反対側の前後各車輪は前後デフの差動作用によ
り、それぞれロツク前の約2倍の回転速度を示す
ことになり、このような状態は過渡的に起り得
る。(4)、4輪中の3車輪が同時ロツクしたとする
と、残り1輪は推進軸直結のため必ずロツクに入
ることより、この状態も生じない。(5)、4輪全部
が同時ロツクする状態は(3)の過渡的状態を経て、
あるいは直接にも発生し得る。
このように4輪駆動車において、センタデフが
デフロツクすることにより推進軸が直結となり、
このような状態で制動に入つた場合、過渡的に前
後各1輪がロツクする状態が生じてもこれは全て
4輪ロツクに向う。しかも(5)、における直接4輪
ロツクが生じるとしても、この場合も厳密には左
右輪の完全な同時ロツクは少なく、左右一方の車
輪が先にロツクし、やがて4輪ロツクとなる。こ
のため4輪ロツク(エンジン停止)に至る過程に
おいて、厳密には前後1輪による2輪ロツク(エ
ンジン作動)が発生することより、まず初期状態
である前後各1輪の2輪ロツクを検知してモジユ
レータを制御すれば車体のスキツドは避けられる
と見做される。
ところで差動作用を規制するリミツトスリツプ
デフが使用されているが、この差動作用を差動制
限トルクの付加により増減可能な可変式差動制限
装置付差動装置が本出願人により先に提案されて
いる。これは車両用可変式差動制限装置付差動装
置及びこの差動装置を備えた4輪駆動車のアンチ
スキツド装置(昭和59年5月31日提出の特許願)
内に開示される。この装置をセンタデフとして用
い制動時にデフロツクを生じさせれば車輪は制動
時に常に推進軸直結の4輪駆動車と同一の挙動を
することになる。即ち、ブレーキ作動時にセンタ
デフをロツクさせ、4輪駆動車の制動時に推進軸
を直結とすれば、制動時の制御が簡素化されると
見做される。
本考案は車輪のロツク傾向を検出するのに用い
るセンサとして、前後輪の内の一方に速度センサ
を左右一対だけ取付けるのみで他のセンサを必要
としないセンタデフ付4輪駆動車用アンチスキツ
ド装置を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本考案は4輪駆動車のセ
ンタデフとして用いられ、かつ、車両制動時に差
動作用が制限されるよう油圧制御される可変式差
動制限装置付差動装置と、上記車両のフロントあ
るいはリヤの左右車輪速度に対応した信号をそれ
ぞれ送出する左右一対の速度センサと、マスター
シリンダにより発生された前後輪ブレーキのブレ
ーキ液圧を制御するモジユレータと上記一対の速
度センサの両信号に基づき車輪がロツクに向う状
態にあるか否かを検出すると共にこのロツク傾向
に応じて上記モジユレータを作動させるコントロ
ーラとを有したことを特徴としている。
このようなセンタデフ付4輪駆動車用アンチス
キツド装置は、車両制動時に、前後車輪内の一方
の左右輪の車輪速度を検出することにより、ま
ず、4輪ロツクに先立つ前後各1輪のロツクを解
除できる。
第1図には本考案の1実施例の装置を示した。
これは前推進軸1と後推進軸2とが中間作動装置
本体としてのセンタデフ3を介しトランスフアー
71に連結されるセンタデフ付4輪駆動車に装着
される。この車両において、エンジンからトラン
スフアー71、センタデフ3を経て前推進軸1に
伝えられた駆動トルクは、公知の構造のフロント
デフ4を介して前車輪FWに伝えられ、後推進軸
2に伝えられた駆動トルクは公知の構造のリヤデ
フ5を介して後車輪RWに伝えられるようになつ
ている。
ここでセンタデフ3は可変式差動制限装置付差
動装置として形成されており、これを以後単に中
間可変LSD3と記す。なおフロント及びリヤデ
フ4,5はここでは通常のデフであるが、これら
に代えて前、後部可変LSDを用いることもでき、
ここでは中間可変LSD3に代えて第3図に示す
ような後部可変LSD5′を代用に説明する。
後部可変LSD5′はデフケース6を有し、これ
は図示しないデフキヤリア内に図示しないベアリ
ングを介し枢支される。デフケース6は図示しな
いドライブピニオンと噛合するリングギヤ7と一
体回転でき、その内部には十字形ピニオンシヤフ
ト8に枢着される4つのピニオンギヤ9を配備す
る。これらピニオンギヤ9はアクスルシヤフト1
0,11に各々スプライン結合されたサイドギヤ
12,13に噛合している。更に、デフケース6
内には、ピニオンシヤフト8の両側に配置される
左右2つのプレツシヤリング14,15が配備さ
れ、同リングはアクスルシヤフトの軸線方向に移
動可能にデフケース6にスプライン結合される。
プレツシヤリング14,15とデフケース6の内
壁間にはクラツチ16,17が介在される。各ク
ラツチ16,17は、サイドギヤ12,13に軸
線方向に移動可能にスプライン結合されたフリク
シヨンデイスク18と、デフケース6にスプライ
ン結合されて軸線方向に移動可能なフリクシヨン
プレート19とから成る。ピニオンシヤフト8の
各端部にはV形カム20が形成され(第4図参
照)、プレツシヤリング14,15の互いに対向
する面には同カム20と対向するV形溝21がそ
れぞれ形成される(第4図参照)。
更に第3図に示すように、デフケース6のクラ
ツチ対向面には環状溝が形成され、この溝内には
環状ピストン23が軸線方向に移動可能に装架さ
れてフリクシヨンプレート19に係合し、これに
より、溝内には圧力室22を形成している。この
圧力室はケース油路24、シヤフト油路25およ
びキヤリヤ油路26を介して、油圧制御バルブ2
7に接続される。この油圧制御バルブ27は電磁
式三方弁であり、管路28を介してポンプ29に
接続された入口30、管路31を介して圧力室2
2に接続された出口32および管路33を介して
リサーバ34に接続された戻し口35を順次切換
接続する。即ち、油圧制御バルブ27はソレノイ
ド271,272によりスプール38を切換作動
させるものであり、中立又は非作動位置(実線で
示した)Aと、油圧を圧力室22に加える作動位
置Bと、圧力室22を閉じる油圧保持位置Cに切
換可能である。なお、第3図中符号37はチエツ
クバルブを示している。
油圧制御バルブ27のソレノイド271,27
2を励磁する出力信号は後述するコントローラ3
6より送出される。即ち、第1図に示すように、
コントローラ36は入力電圧に応じて駆動信号を
発し、油圧制御バルブ27を中立位置Aより作動
位置Bに動かし所定の油圧が発生するまで所定時
間の間この位置に保ち、その後同バルブを油圧保
持位置Cに動かす。この結果、リザーバ34から
定流量のポンプ29を介して圧送された作動油は
油圧制御バルブ27によつて所定の油圧に調整さ
れて圧力室22に作用し、クラツチ16に所定の
押圧力を加える。
次に後部可変LSD5′の作動(この作動は中間
可変LSD3内でも同時に同様に行なわれる)に
ついて説明する。先ず、油圧制御バルブ27が中
立位置Aにあり、車両が直進する場合、デフケー
ス6が回転されると、プレツシヤリング14,1
5のV形溝21がピニオンシヤフトのV形カム2
0を押す。これにより、両クラツチ16,17が
押圧され、左右のサイドギヤ12,13はデフケ
ース6側と一体的に回転し、左右の後輪RWに等
しい駆動トルクが伝達される。
これに対し、車両が旋回する場合、路面抵抗差
による差動作用のため、旋回時の内輪側サイドギ
ヤ12又は13デフケース6より遅く回転し、外
輪側サイドギヤ13又は12はデフケース6より
速く回転する。このため、係合状態にあるクラツ
チ16,17の作用により、外輪側サイドギヤは
制動され、一方、内輪側サイドギヤは駆動方向に
引つぱられ、外輪側クラツチの制動による摩擦ト
ルクがデフケース6および内輪側クラツチを介し
同側サイドギヤに伝えられる。この結果、外輪側
駆動トルクは上記摩擦トルクの分だけ減少され、
逆に内輪側駆動トルクは摩擦トルクの分だけ増大
することとなる。従つて、この摩擦トルクは後部
可変LSD5′の差動作用を制限する差動制限トル
クをなし、このトルクの値は上述したようにクラ
ツチ16,17の押圧力によつて決定される。
ところで、コントローラ36にはブレーキスイ
ツチ41が接続され、ブレーキスイツチ41から
の入力信号によりコントローラ36は所定の車速
以上であると、駆動信号を発し、油圧制御バルブ
27を作動位置Bに動かし、所定の油圧が発生す
るまでの間、この位置Bに保ち、その後同バルブ
を油圧保持位置Cに動かす。この結果、ポンプ2
9からの作動油は油圧制御バルブ27によつて所
定の油圧に調整されて圧力室22に作用する。こ
の時の油圧値は左右輪の回転差をなくすデフロツ
クを生じさせるに相当する値に設定される。
この4輪駆動車はマスタシリンダ42から前後
輪の各ブレーキ51,52にX配管された一対の
ブレーキ配管43,44およびこれらに各々取付
けられたモジユレータ45,46と、左右の各後
車輪RWの回転速度を検知すると共に、リヤデフ
5の両側でアクスルハウジングに支持された左右
2つの速度センサ73,74と、ブレーキペタル
49に連動してブレーキの作動を感知するブレー
キスイツチ41と、イグニシヨンスイツチ50が
オンになると作動し、センサ73,74およびス
イツチ41からの信号に応答してモジユレータ4
5,46の作動を制御するコントローラ36を備
える。ここで速度センサ73,74は公知の構造
のものでよく、モジユレータ45,46はソレノ
イドの作動により油圧又は空圧を用いてブレーキ
液圧を制御する油圧式又は空圧式、あるいはソレ
ノイドの作動によりブレーキ液圧を直接制御する
電気式等の公知の構造のものであり、これらの詳
細説明は略す。
コントローラ36は周知のマイクロコンピユー
タであり、主に、中央演算装置とメモリとインタ
ーフエースとから構成される。インターフエース
には速度センサ73,74、クラツチスイツチ4
1およびイグニシヨンスイツチ50よりデジタル
信号が入力される。コントローラ36内のメモリ
には中央演算装置を制御するプログラムが書込ま
れ、しかも各設定値やデータテーブルが記憶処理
される。
メモリに書込まれたプログラムをフローチヤー
トで示すと、第5図a,bのようになる。又、そ
のプログラムに従つて車両が制動時に制御された
場合の後車輪RWの減速度−gと時間との関係を
第6図に示した。
以下プログラムに従い本装置の作動を説明す
る。プログラムがスタートするとコントローラ3
6はまず、車両が所定の走行状態あるか否か、あ
るいはブレーキ油圧系のオイル量が所定量以上あ
るか否か、その他の機構が正常か否か等の前処理
を行なう(ステツプ1)。次にコントローラはブ
レーキペダルが踏込まれてブレーキスイツチ41
がオンか否かを判別し、NOでは制御やめ(ステ
ツプ3)に、YESではステツプ4に進む。ここ
では左右2つの車輪速度を一対のセンサ73,7
4により受けると共に、両速度の大小を比較す
る。次に、ステツプ5に入り、左右輪の内車輪速
度の早い方を選びこれを基準輪とし、遅い方を選
びこれをロツク検出輪と定める。そしてステツプ
6において、まず基準輪側の減速度−goを求め、
これと車輪速度vよりあらかじめデータテーブル
として記憶されておかれた減速度設定範囲Gを呼
び出す(第6図参照)。一方、ロツク検出輪側の
減速度−gを算出する。そしてこの減速度−gが
第6図にa部として示すように増加し、やがて減
速度設定範囲Gを減速側に上回る(第6図中にb
部として示した)か否かを判断し、NOでステツ
プ7、YESでステツプ8へ進む。ステツプ7で
は減速度−gが2点鎖線方向(第6図中にc部と
して示した)にあることより、通常ブレーキ操作
の継続処理がなされ、ステツプ9で制御やめであ
る低速値Voを下回つたか否かを判断する。そし
て、YESでステツプ3の制御やめに、NOでステ
ツプ10のブレーキスイツチ41がオンか否かの判
断にそれぞれ進む。そしてブレーキスイツチが踏
まれている時はステツプ6に戻り、NOではステ
ツプ3の制御やめに進む。
ステツプ8では制御やめの低速値Voを下回つ
たか否かを判断し、YESではステツプ3に、NO
でステツプ22に進む。ここでは所定時間だけ駆動
信号を出力し、これにより高レベルの差動制限ト
ルクを発生させ中間可変LSD3をデフロツクさ
せ推進軸を直結とし、ステツプ11に進む。ステツ
プ11では予めデータテーブルに記憶処理されてい
る駆動信号をロツク輪側のブレーキ系内のモジユ
レータ45または46に与え、基準輪側のブレー
キ系内のモジユレータ46または45を保持とす
る。これによりモジユレータ45あるいは46が
作動し、ロツク輪側のブレーキ液圧を低下させ、
低下したブレーキ液圧を保持することになり、b
部(第6図中)に進んでいた減速度−gの増加を
押え、即ち、車輪の急激なロツク傾向を押える。
この後制御やめの低速値Voを下回つたか否かを
判断し、YESでステツプ3に、NOでステツプ13
に進む(ステツプ12)。ステツプ13ではブレーキ
スイツチ41がオンを続けているか否かを判断
し、NOでステツプ3へ、YESでステツプ14へ進
む。ステツプ14では再度ステツプ6と同様に、車
輪の減速度−gが減速度設定範囲Gを減速側に上
回つているか否かを判断し、YESでステツプ11
に戻りd部として示すように、減速度−gの増加
を押えるようロツク輪側のブレーキ液圧をゆる
め、NOでステツプ15に進む。ステツプ15ではロ
ツク輪の減速度−gが減速度設定範囲Gを加速側
に下回つたか、即ち、e部(第6図中)に入つた
か否かを判断し、YESでステツプ16、NOでステ
ツプ17に進む。ステツプ16ではロツク輪側のモジ
ユレータ45又は46への駆動信号を停止し、マ
スターシリンダ42からの油圧を再度ロツク側の
前後輪ブレーキ51,52に供給し、ブレーキ液
圧こめを行ない、e部にある減速度−gを増加さ
せる操作をする。なお基準輪側はブレーキ液圧は
保持が続く。この結果、ロツク輪の減速度−gは
増加傾向に入る(第4図中のf部参照)。一方ス
テツプ17ではモジユレータ45,46への駆動信
号の送出をそのまま続けさせ、前後輪ブレーキ5
1,52の全てのブレーキ液圧を現状維持する。
これらステツプ16,17の処理後は共に前処理S1
後と同様なパターンであり、共にステツプ18に進
む。ステツプ18では再度、制御やめの低速値Vo
を下回つたか否かを判断し、YESでステツプ3
へ、NOでステツプ19に進む。ステツプ19では再
度、ブレーキが踏込まれたか否かを判断し、NO
でステツプ3へ、YESでステツプ20へ進む。ス
テツプ20では再び左右2つの車輪速度を一対のセ
ンサ73,74により受けると共に、両速度の大
小を比較し、次に、ステツプ21では、再度左右輪
の内、車輪速度の早い方を選び、これを基準輪と
して新たに定め、遅い方をロツク検出輪として新
たに定める。この時点Tで前の減速度設定範囲G
は消され、これに代わり、再度ステツプ14で新し
い減速度設定範囲G′が呼び出され(第6図参
照)、以後低速値Voを下回るまで制御が繰返され
る。なお第6図中に基準輪速度V2とロツク検出
輪速度V1を上述の制御経過に沿うように示し
た。
このように第1図に示したセンタデフ付4輪駆
動車用アンチスキツド装置は左右1対の速度セン
サ73,74からの入力信号に基づきコントロー
ラ36が駆動信号を出力し、ブレーキ配管43,
44中の2つのモジユレータ45,46のロツク
輪側を操作し、スリツプを押えつつ短い制動距離
で車両を制動できる。なお、前後各1輪からなる
2輪ロツクが生じた際、ブレーキ系がX配管であ
る場合において、1輪のみがロツク状態から脱す
れば左右同側の前後反対の他のロツク輪はつれ回
りにより強制的に回転させられることにより、こ
のようにブレーキ系がX配管の場合でも本考案に
よるアンチスキツド装置を十分装着できる。な
お、1対の速度センサ73,74を前輪側に取付
けても同様の作用効果がある。
更に、ブレーキ配管中に2つのモジユレータ4
5,46を供えていたが、第2図に示すように、
一体式の2系統制御式モジユレータ53をX字型
ブレーキ配管の2系統中に取付けてもよい。
更に、第7図に示すように、前後独立型配管の
ブレーキ配管54,55中の前部に2つ、後部に
1つのモジユレータ56,57,58を配設し、
これらをコントローラ36により制御してもよ
い。なおこの場合、後部のモジユレータ58は前
部の基準輪側(セレクトハイ)のモジユレータ5
6又は57と同一の制御を受けるようコントロー
ラに接続される。更に又、第8図に示すように前
後独立型のブレーキ配管54,55中の前後2系
統に一体式の2系統制御式モジユレータ59を取
付け、コントローラ36により制御してもよい。
これらの場合も第1図及び第2図のものと同等の
作動が行なわれる。
上述の処において、油圧制御バルブ27はオン
オフ式であり、開時間の調整により、圧力室22
側の油圧値を増減させていたが、これに代え第9
図に示すようなデユーテイ制御型の油圧制御バル
ブ60を用いてもよい。この油圧制御バルブ60
は定回転定流量型の油圧ポンプ29に接続された
入口61、圧力室22に接続された出口62、リ
ザーバ34に接続された戻し口63を供え、バル
ブボデー64内のスプール67にはソレノイド6
5が接続され、その反対側端には変位センサ66
が取付けられる。ソレノイド65はコントローラ
36に接続され、このコントローラは速度センサ
47やGセンサ(図示せず)および差動制限トル
ク調整スイツチ37からの入力信号に基づきソレ
ノイドに駆動パルス信号を送出するようになつて
いる。ソレノイド65が通電されない時スプール
67は中立位置(実線で示す位置)にあり、これ
に対しソレノイドが励磁されるとランド68がリ
ターンバネ69に抗して左方移動し、オリフイス
70が閉じ作動位置に達する。この時、コントロ
ーラ36は入力信号に基づき単位時間t当りの通
電時間t1を決定し(第10図参照)、これをソ
レノイド65に通電する。これによりスプール6
7は変位し、この変位量xは変位センサ66によ
りコントローラ36にフイードバツクされ、コン
トローラ36は実際変位量xが設定値と一致する
ようソレノイド65への通電時間を補正する。こ
れにより、所定時に、所定量の差動制限トルクを
精度よく中間可変LSD3に加えることができる。
このように本考案によるセンタデフ付4輪駆動
車用アンチスキツド装置は中間可変LSD3が制
動時にデフロツクするため、制動時の制御が容易
となり、左右一対の速度センサ73,74を用い
るのみで車輪ロツクを検出し、コントローラ36
によりロツク輪側のモジユレータ45,46等を
確実にアンチスキツド制御できる。
このためGセンサ等の速度センサ以外のセンサ
を用いず、かつ、速度センサの数も比較的少なく
て済み、コストを大幅に低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第7図および第8図は本考案
の各々異なる実施例としてのセンタデフ付4輪駆
動車用アンチスキツド装置の概略構成図、第3図
は第1図中の中間可変LSDに代えて説明される
後部可変LSDおよび油圧制御バルブの要部断面
図、第4図は第3図中のプレツシヤリングの部分
平面図、第5図a,bは同上アンチスキツド装置
の制御プログラムのフローチヤート、第6図は同
上装置の応答の様子を減速度および速度として表
わす線図、第9図は第3図中の油圧制御バルブに
代えて用いられるデユーテイ制御型油圧制御バル
ブの断面図、第10図は第9図の油圧制御バルブ
への入力信号の電圧特性図をそれぞれ示してい
る。 3……中間可変LSD、4……フロントデフ、
5……リヤデフ、5′……後部可変LSD、36…
…コントローラ、42……マスタシリンダ、47
……速度センサ、48……Gセンサ、51……前
輪ブレーキ、52……後輪ブレーキ、45,4
6,53,56,57,58,59……モジユレ
ータ、FW……前車輪、RW……後車輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 4輪駆動車のセンタデフとして用いられ、か
    つ、車両制動時に差動作用が制限されるよう油圧
    制御される可変式差動制限装置付差動装置と、上
    記車両のフロントあるいはリヤの左右車輪速度に
    対応した信号をそれぞれ送出する左右一対の速度
    センサと、マスターシリンダにより発生された前
    後輪ブレーキのブレーキ液圧を制御するモジユレ
    ータと、上記一対の速度センサの両信号に基づき
    車輪がロツクに向う状態にあるか否かを検出する
    と共にこのロツク傾向に応じて上記モジユレータ
    を作動させるコントローラとを有したセンタデフ
    付4輪駆動車用アンチスキツド装置。
JP14681684U 1984-09-28 1984-09-28 Expired JPH044924Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14681684U JPH044924Y2 (ja) 1984-09-28 1984-09-28

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JP14681684U JPH044924Y2 (ja) 1984-09-28 1984-09-28

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