JPH04274124A - 微小真空素子 - Google Patents

微小真空素子

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Publication number
JPH04274124A
JPH04274124A JP3642091A JP3642091A JPH04274124A JP H04274124 A JPH04274124 A JP H04274124A JP 3642091 A JP3642091 A JP 3642091A JP 3642091 A JP3642091 A JP 3642091A JP H04274124 A JPH04274124 A JP H04274124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
grid
silicon nitride
active region
anode
Prior art date
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Pending
Application number
JP3642091A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Omori
克之 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP3642091A priority Critical patent/JPH04274124A/ja
Publication of JPH04274124A publication Critical patent/JPH04274124A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小真空素子の構造に
関するものであり、特にグリッドとアノードとを絶縁す
る絶縁膜に改良を施した微小真空素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、微細加工技術の進歩は顕著であり
、この技術を用いて固体素子に加工される微小真空素子
は、大いに注目を集めている。この微小真空素子は、真
空中を電流が流れるため、電子速度が極めて速く、熱や
放射線に対して強いという利点がある。また、製造技術
に適合性があるためシリコン基板上に半導体素子との集
積化が容易である。
【0003】図3に、微小真空素子の従来例の側面断面
図を示す。ここで、1はカソード、3はグリッド、5は
アノードであり、以下のようなプロセスに従って、微小
真空素子を作成する。
【0004】(1)まず、半導体基板であるシリコン基
板(Si)を有機溶剤系のエッチャントで異方性エッチ
ングを行い、先端を尖らせて基板上に尖状のカソード1
を形成する。 (2)次に、CVD法によってカソード1の上方に第1
の絶縁膜2(SiO2 )を堆積させ、この第1の絶縁
膜2によってカソード1を覆う。 (3)更に第1の絶縁膜2全面にドープされたポリシリ
コンを堆積させ、パターニングしてグリッド3を形成す
る。 (4)再びCVD法によってグリッド3の上方に第2の
絶縁膜4(SiO2)を堆積させ、この第2の絶縁膜4
によってグリッド3を覆う。 (5)そして第2の絶縁膜4全面にドープされたポリシ
リコンを堆積させ、パターニングしてアノード5を形成
する。 (6)最後にフォトリソを行い、レジストをマスクとし
てウェットエッチングによってカソード1上の第1の絶
縁膜2及び第2の絶縁膜4の一部にエッチングを行い、
活性領域6を形成する。この活性領域6内は真空状態に
保たれ、カソード1より放出される電子が移動するよう
になっている。
【0005】以上のようなプロセスから作成される微小
真空素子では、活性領域6を真空状態に保ち、カソード
1及びアノード5間に電圧を印加することによって、カ
ソード1より活性領域6内に電子を放出させて電流を流
す。この電流はグリット3に印加する電圧によってコン
トロールすることができる。
【0006】この様な微小真空素子は、真空状態である
活性領域6内を電子が速やかに移動する為、過酷な環境
下でも優れた性能を発揮できる超高速の素子となる。な
お、グリッド3及びアノード5にポリシリコンを用いた
理由は、酸化絶縁膜である第1及び第2の絶縁膜2,4
上に容易に形成することができる為である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例には、次のような問題点が指摘されていた。すな
わち、活性領域6を形成する際に、第2の絶縁膜4に対
してウェットエッチングを用いているが、このエッチン
グの制御性に問題があった。
【0008】図2は微小真空素子の平面図であるが、こ
の図中、アノード5側(矢印で示す)からエッチャント
を侵入させることによって、活性領域6を形成させてい
る。ところが、アノード5から活性領域6を形成したい
カソード1の上部までは、数十ミクロン以上離れている
。その為、等方的なウェットエッチングでは、かなりの
広範囲に渡って第2の絶縁膜4をエッチングしなくては
ならない。つまり、よほどうまくエッチングを制御しな
い限り、第2の絶縁膜4は必要以上にエッチングされて
、オーバーエッチとなる。その結果、グリッド3とアノ
ード5とが接触するという不良が起き、微小真空素子は
正常に動作しなくなる可能性がある。
【0009】また、エッチングの制御性が低い為、作業
にかかる時間も必然的に長くなる。その為、作業性が低
いばかりでなく、マスクとして使用するレジストが剥離
する等の危険性が高かった。
【0010】本発明は、以上の様な従来技術の欠点を解
決するために提案されたものであり、その目的は、作成
プロセスの安定化及び安全化が図られ、優れた絶縁性を
発揮できる信頼性の高い微小真空素子を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解消する為
に、本発明の微小真空素子は、半導体基板上面に尖状に
形成されたカソードと、カソード周囲に形成された第1
の絶縁膜と、第1の絶縁膜上に形成され、カソード上方
周囲に形成されたグリッドと、グリッド上に形成された
第1の窒化シリコン膜と、第1の窒化シリコン膜上に形
成された第2の絶縁膜と、第2の絶縁膜上に形成された
第2の窒化シリコン膜と、カソード上方に形成された第
1の絶縁膜及び第2の絶縁膜の一部をエッチングして形
成される活性領域と、活性領域を上方から覆うように第
2の窒化シリコン膜上に形成されたアノードと、より成
ることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記の様な構成を有する本発明において、第2
の絶縁膜は第1及び第2の窒化シリコン膜によって上下
から挟まれて、実質的に3層構造を有している。つまり
、活性領域の形成工程で、第1及び第2の絶縁膜に対し
て多少ラフにエッチングを行っても、グリッドとアノー
ドとの間隙には、窒化シリコン膜が2重に存在している
。従って、オーバーエッチが発生しても、グリッドとア
ノードとの接触といった不良が発生することがない。
【0013】また、活性領域の形成に際して、第2の窒
化シリコン膜をマスクとして行うことができる。従って
、エッチングが長時間行われても、マスクの剥離等の不
具合が生じることがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の微小真空素子の一実施例を図
1及び図2に基づいて具体的に説明する。
【0015】図1は本実施例の側面断面図である。ここ
で従来技術と同様、1はカソード、3はグリッド、5は
アノードであり、次のようなプロセスに従い、微小真空
素子を作成する。
【0016】(1)まず、グリッド3の堆積工程までは
、従来技術と同様である為、説明は省略する。 (2)グリッド3が形成された後、このグリッド3の全
面に、第1の窒化シリコン膜(Si3 N4 )7を堆
積させる。 (3)カソード1上方のグリッド3と第1の窒化シリコ
ン膜7とを除去する。 (4)CVD法によって第2の絶縁膜4を堆積させる。 (5)第2の絶縁膜4全面に第2の窒化シリコン膜(S
i3 N4)8を堆積させる。その後、前述のグリッド
3を除去した部分よりも広い範囲で、カソード1上方の
第2の絶縁膜4及び第2の窒化シリコン膜8を除去する
。 この時、図2に示すような活性領域6を形成するための
ための活性領域形成用パターン9も同時に作っておく。 (6)第2の窒化シリコン膜8上にドープしたポリシリ
コンを堆積させて、パターニングしてアノード5を形成
する。 (7)最後に第2の窒化シリコン膜8をマスクとして、
アノード5側から活性領域形成用パターン9にエッチャ
ントを侵入させ、ウェットエッチングにより第1及び第
2の絶縁膜2,4をエッチングして、活性領域6を形成
する。
【0017】以上のように作成される微小真空素子にお
いては、グリッド3とアノード5との間隙に、窒化シリ
コン膜7,8が2重に存在している。従って、微小真空
素子の作成プロセスにおける活性領域6の形成工程で、
第1及び第2の絶縁膜2,4に対してラフにエッチング
を行い、オーバーエッチが起こったとしても、グリッド
3とアノード5とがショートするといった事故の発生は
防止される。
【0018】また、活性領域6の形成に際して、第1及
び第2の絶縁膜2,4へのエッチングは、第2の窒化シ
リコン膜8をマスクとして行うことができる。従って、
エッチングが長時間行われても、マスクの剥離等の不具
合が生じることがない。
【0019】以上のように本実施例では、第2の絶縁膜
4が第1及び第2の窒化シリコン膜7,8によって挟ま
れた3層構造をとっている為、優れた絶縁性を発揮でき
ると共に、活性領域6の形成工程作業が容易になり、作
成プロセスにおける安定化及び安全化が大幅に向上する
。しかも、グリッド3とアノード5との接触による素子
の不良が発生しない為、高い信頼性を獲得できる。
【0020】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、各部材の形状や寸法及び材質は適宜変
更可能であり、例えば、グリッド3やアノード5の電極
材料してはポリシリコンではなく、単結晶シリコンを用
いることも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の微小真空素子
によれば、第2の絶縁膜を第1及び第2の窒化シリコン
膜にて挟み込むという極めて簡単な構成によって、作成
プロセスの安定化及び安全化を図ると同時に、絶縁性の
向上に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微小真空素子の一実施例を示す側面断
面図。
【図2】図1にて示した本実施例の平面図。
【図3】微小真空素子の従来例を示す側面断面図。
【図4】図3にて示した従来例の平面図。
【符号の説明】
1  カソード 2  第1の絶縁膜 3  グリッド 4  第2の絶縁膜 5  アノード 6  活性領域 7  第1の窒化シリコン膜 8  第2の窒化シリコン膜 9  活性領域形成用パターン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体基板と、該半導体基板の上面に
    尖状に形成されたカソードと、該カソード周囲の前記半
    導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、該第1の絶縁
    膜上に形成され、上記カソード上方周囲に形成されたグ
    リッドと、  該グリッド上に形成された第1の窒化シ
    リコン膜と、該第1の窒化シリコン膜上に形成された第
    2の絶縁膜と、該第2の絶縁膜上に形成された第2の窒
    化シリコン膜と、前記カソード上方に形成された上記第
    1の絶縁膜及び第2の絶縁膜の一部をエッチングして形
    成された活性領域と、該活性領域を上方から覆うように
    前記第2の窒化シリコン膜上に形成されたアノードと、
    より成ることを特徴とする微小真空素子。
JP3642091A 1991-03-01 1991-03-01 微小真空素子 Pending JPH04274124A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757620A (ja) * 1993-07-26 1995-03-03 Samsung Display Devices Co Ltd マイクロチップ、電界放出アレー、及びこれらの製造方法
JP2011508403A (ja) * 2007-12-28 2011-03-10 セレックス システミ インテグラティ エッセ. ピ. ア. 高周波三極管型電界放出デバイスおよびその製造プロセス

Cited By (3)

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JPH0757620A (ja) * 1993-07-26 1995-03-03 Samsung Display Devices Co Ltd マイクロチップ、電界放出アレー、及びこれらの製造方法
JP2896308B2 (ja) * 1993-07-26 1999-05-31 三星電管株式會社 電界放出アレー及びその製造方法、及びマイクロチップの製造方法
JP2011508403A (ja) * 2007-12-28 2011-03-10 セレックス システミ インテグラティ エッセ. ピ. ア. 高周波三極管型電界放出デバイスおよびその製造プロセス

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